2008年03月14日

●『チビルダ ミチルダ』

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夜、吾妻橋のアサヒ・アートスクエアで『チビルダ ミチルダ』。この時期恒例となっていたコンテンポラリーダンス中心のパフォーマー・イベント「吾妻橋ダンスクロッシング(ADX)」がモロモロの事情により今年はなし(別時期に「HARAJUKU PERFORMANCE +」が行われた)ということで、代わりに(?)康本雅子さんの単独公演である。経緯はどうであれ、「ADX」では数分だけだった康本さんの踊りが目の前でたっぷりと観られるのは、ファンとしては大変にウレシイ。



うっかり開場の1時間も前に着いてしまったため、しばし雷門近辺を散策。あいにくの雨模様だけに仲見世もガラガラの様子だった。東武浅草駅前の回転寿司屋で軽く夕食をとってから、アートスクエアの入っている「アサヒスーパードライホール」へ。下品な話だが、昔、ここのビルの上に乗っている黄色い物体を見て「ウ○コビル」とか呼んでる人がいたよなあ(川崎フロンターレは同様の理由で……いや、クラシコ敗者の身では何も書けません(笑))。

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2008年01月19日

●大逆転秩父宮とウルトラマン、飛行機雲に月


午後、秩父宮ラグビー場でトップリーグ第11節。NECグリーンロケッツ 33-21 東芝ブレイブルーパス。プレーオフ4枠へ向けたサバイバル継続中、2位と6位の直接対決。首都圏チーム同士の対戦カードだけに当然盛り上がりが予想されたのだが……観客動員もプレー内容もやや物足りないながら、「展開の綾」に救われた試合となった。


序盤は双方FWを前面に押し立てゴリゴリ押そうとするが、ほぼ互角と見るや今度はパス展開のやり合いに。NECはBKのタレントで劣る上に動きの連動性もイマイチで、数的不利な形でDFの壁に当たってばかり。東芝も攻撃にかかる時の切り替えの早さや連動性はさすがながら、SO廣瀬を筆頭にパスの精度が悪く、ハンドリングエラーも多い。じれったい攻防が続く。

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2007年09月23日

●『Summer Time Blues ~沈黙の夏~』


金曜日の夜は、新宿のシアターアプルで『コンドルズ日本縦断大轟音ツアー2007 Summer Time Blues ~沈黙の夏~』(長いな(笑))。僕にとっては、コンドルズも珍しいキノコ舞踊団と同じく、一昨年の写美の展覧会『恋よりドキドキ』ではじめてその存在を知ったダンスカンパニーである。公演を観るのは初めて。


前売完売の大盛況。入場して会場のおそらく8割くらいが女性客で占められているのを見たときはどうしようかと思ったのだが(笑)、そんなことは関係なしの面白さだった。踊りだけでなく、コントあり、演奏あり、映像ありの内容。そして笑えて、驚かされて、おまけに感動もできて……完成されたエンターテイメントという感じ。

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2007年07月18日

●「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語-夢の楽園」

【注意】今回はややグロい内容を含んでいるので、苦手な人は見ないように!


月曜日の午後は原美術館で「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語-夢の楽園」展。ダーガーについて詳しくははてなWikipediaを見てもらうのが早いのだけれど、一言で言えば、数十年に渡ってフリーター&ヒッキー生活を続けながら残酷描写満載の戦争物語や膨大な量のロリコン絵を残した、アメリカのちょっと変わった(笑)お爺さんである。FBBの「地獄のアメリカ観光」という本で紹介されたのを目にしてから、ずっと作品を見たかったのだ。


毎度のごとく最終日に飛び込んだのだが、美術館に着いてみたら入口に行列ができていてビックリ。中に入っても大混雑。うーむ。今ダーガーって流行ってるのか?それとも雑誌か何かで紹介でもされたのか?女性とカップルが多く、みんな、そんなにデロンデロンの内臓やオチンチン生やした幼女が好きなんだろうか(って、男1人の俺はもっと怪しいのか)。ダーガーの作風を知らない人もけっこういそうで、周りがどういう反応をするのか、ちょっとドキドキ(笑)。

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2007年07月16日

●吉祥寺で、キノコとビールとお魚と


水曜日、Loft+1のイベント後は総武線で吉祥寺へ。吉祥寺シアターで珍しいキノコ舞踊団『あなたの寝顔をなでてみる』。人気のコンテンポラリーダンス・カンパニーの公演。この人たち、前に写真美術館でコンドルズ・ニブロールと一緒に展覧会(よく考えたらえらいユニークな企画だったな)をやったことがあって、一度見たかったのである。200人程度収容の会場が満員の盛況。連日売切の状態らしい。前売りを買っておいて良かった……。


で、生まれて二度目のコンテンポラリーダンス生観覧は……面白かった。楽しかった!コンドルズみたいにコントで爆笑させるわけでもないし、かといって難しいコンセプトがあるわけでもなさそうだし……どう表現したらよいのだろう、女性5人がひたすら跳び、はね、笑い、叫び、絡み、そして手足をいっぱいに伸ばして踊る。かわいらしく、微妙に可笑しく、そして不思議な多幸感が空間に溢れる。終わったあと、非常にポジティブな気持ちになっている自分に気づいた。

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2007年05月01日

●現代美術館に『明日の神話』キタ


昨日、東京都現代美術館に先週末から展示されている『明日の神話』を観に行ってきた。60年代後半に岡本太郎がメキシコで作成し、03年まで行方不明になっていた巨大絵画。偶然発見された残骸から「太郎の船団」なる文化人グループが中心となって復元し、昨年は汐留の日テレ前で公開されていたのだが、この4月から現代美術館で展示されることになったのだ。

ひと目見ての感想は……「なんじゃこのデカさは!!」(笑)。何しろ縦5.5m横30mである。それが室内展示ってどういうことやねん。絵もでかいが、展示室のデカさも相当だな、こりゃ。まるでこの絵のために部屋を作ったかのようにピッタリとはまっているのも面白い。現美ができたのは10年ちょい前だから、これも単なる偶然なんだけど。

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2007年03月13日

●吾妻橋ダンスクロッシング


先週の金曜日、アサヒ・アートスクエアで「吾妻橋ダンスクロッシング The Very Best of AZUMABASHI」。コンテンポラリーダンスを中心として、パフォーミング・アートの最先端を走るパフォーマーのオムニバス公演……とか偉そうに書いても、実はよくわかっていないのだが(笑)。近頃仕事関係から派生して目にする事の多い「イマドキの舞台芸術」を見てみようと、ふと気が向いて浅草まで足を運んだ。


会場は隅田川のほとり、誰もが見覚えのある例のビル(「○○○ビル」とか呼ぶなよ(笑))の中にあった。客席数は200席ほど。こぢんまりとした劇場内には飲み物のカウンターもあり(1ドリンク付きだった)、舞台の背後では大型ビジョンに絶えず楽しげなアニメーションが流れてなかなかいい感じ。場内に喫煙スペースがあって煙もうもうだったのがちと難だが。

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2007年03月08日

●OpenSky2.0


昼、初台まで歩いて、リニューアル後はじめてのICC。現在の企画展は「OpenSky2.0」

「OpenSky」とは、メディア・アーティスト八谷和彦さんによる「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」である。2003年に始まって、設計から模型機による実験、人が乗れる実機の試作と試験飛行を経て、間もなくジェットエンジンを搭載した実機による有人飛行(!)へ到達する予定だとか。まあ、平たく言っちゃうとあれだ、『風の谷のナウシカ』でナウシカが乗っていた「メーヴェ」を本当に作っちゃえ、ということだ。

展示会場には、制作や実験の模様を記録した写真とビデオ、実機、そしてフライト・シミュレータなどがあった。上の写真は、左がラジオ・コントロールのジェット機「メーヴェ1/2」、右がゴム索で引いて飛ばす有人飛行機「M-02J」。「メーヴェ1/2」の方はアニメに近い形とサイズだが、「M-02J」の方はかなりデカくてゴツい印象。まあ、やっぱり人乗せて飛ばすものだからねえ。「メーヴェ」で有人飛行するにはミノフスキー粒子が必要だな(笑)。

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2007年01月27日

●祝!?国立新美術館開館


先日、六本木の旧防衛庁跡地に開館したての国立新美術館に行ってみた。工事の途中で一度内部は見学させてもらったし、開館前のお披露目でも一通り中は拝見したのだが、実際に展覧会の行われている様子を見るのは初めてである。


まあ何百億円もかけたのだから当たり前と言えば当たり前かもしれないが、黒川紀章設計の建物に内部の施設設備、そしてロビーに置かれているソファー等の什器に至るまで、どれも豪華でスタイリッシュであった。微妙にクッションの効いたフローリング風タイル床も足が疲れなくて良し。3階まで吹き抜けのロビーは全面ガラス張りで確かに明るいけど、夏の冷房代は異常にかかりそう(余計なお世話……じゃないよな、税金だから)。

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2007年01月02日

●あけまして写美


今日は、正月開館している東京都写真美術館に行ってきた。美術館でゆっくり展示を観られるのも久しぶりである。昼前頃に着いて3階の展示室から順に回ったのだが、正月ということでお客さんはやや少なめ、各展示室に10~20人といったところか。ゆっくり観られるので、個人的にはいいっちゃいいのだが。


3階の展示は「光と影-はじめに、ひかりが、あった」なるコレクション展。タイトルどおり、写真の原点とも言える「光」と「影」にこだわって、十数人のアーティスト(グループ)をチョイスした展覧会。全体的に見応えがある中、マン・レイ、山崎博、森山大道、片桐飛鳥、杉浦邦恵あたりの作品は特によかった。なにしろテーマがテーマだけに、シンプルだけど、写真好きの根源的な美的感覚に響くものがあるんだよね。

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2006年10月16日

●「大竹伸朗 全景」とか


一昨日は、久しぶりに木場の東京都現代美術館(通称:MOT)に行ってきた。


現在の企画展は「大竹伸朗 全景 1955-2006」。いや、さすが80~90年代の日本現代美術界を代表する作家の回顧展とあって、地下2階から3階まで難解……というより「こりゃナンダ」という奇天烈な作品がびっしり。最後まで見終わって会場を出る時には「いやあ、現代美術観ちゃったな」と妙な充実感が(笑)。

まあ、要するに、世間的にイメージされるところの「いかにも現代美術」なモノが並んでいる展覧会である。子供時代の落書きから最新作まで、それこそ多種多様な作品が並んでいるのだけれど、やっぱり単なるペインティングよりもインスタレーションとか立体絡みのものの方が「いかにも現代美術」的な「違和感」を味わえて良かった。

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2006年09月11日

●週末、食べたものとか見たものとか

9月9日(土)

午前中は千駄ヶ谷の東京体育館でエアロバイク&マシントレーニング。ここは2時間450円と、週に何回もジム通いできない僕にとっては割安なので重宝しているのだが、早い時間から混むのが難点か(会員制のジムだと夜料金の平日20時以降が混んだりするけど)。まあ、贅沢言っちゃいかんかな。たっぷり2時間汗を流して、風呂につかって「ハー、極楽」。


代々木経由で新宿まで歩き、「鹿児島 本家 かのや」で昼飯。日替わり定食は大ぶりの鰹の叩きに野菜たっぷりの味噌汁、大根の煮物、五穀米とボリューム的にも栄養的にもなかなかのものだった。880円は高いか安いか……また来よう。

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2006年07月13日

●「イザベル・ユペール展」


先日、写美で「キュレーターズ・チョイス」展のついでに見た「イザベル・ユペール展」。「フランスを代表する女優、イザベル・ユペールだけを被写体に、世界的に活躍する72人の写真家が撮影したポートレート」(チラシより)を集めた展覧会。これが、意外に(と言っては失礼だが)面白かった。

ユペール自身は既に50歳を過ぎており、正直なところ20年前は確かに美しいけれど最近の写真はちょっと…という感じ。なのだけれど、しかし「イザベル・ユペール」という1つの題材を扱う様々な写真家の作品を同列に並べることで、その写真家たちの作家性・特徴の違いをはっきりと見て取ることができる。そこが、僕のようなニワカ写真好きにとっては楽しいのである。

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2006年07月07日

●「キュレーターズ・チョイス」


先日、写真美術館で見た「キュレーターズ・チョイス」展。写美の館長・学芸員ら専門スタッフが、数万点に上る美術館コレクションの中から思い思いの観点で「セレクトした」作品群を展示。おそらく日本では他に類を見ないユニークな展覧会だが、これが非常に面白かった。

よく映画雑誌とかである「○○年私のベスト10」という類の企画。あれの楽しさは、「皆はどんな映画を好むか」という統計的な情報にあるのではなく、複数の選者が異なるチョイスをすることによって、多様なものの見方、さらには「こんなものもあるのか」というマイナーな知を得られるところにある(逆に、アンケートの多数決で順位づけられたベスト10の何とつまらないことよ)。今回の展覧会の魅力も、まさに同じである。

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2006年05月21日

●戦争画@藤田嗣治展

昨日、国立近代美術館の「藤田嗣治展」で観た戦争画。暗いライティング、ダークグレーの壁紙、息を呑んで見入る鑑賞者。それ以前に並んでいる貴婦人や裸婦を描いた優美な「乳白色」の絵とのコントラストもあり、そのコーナーだけは異様な雰囲気になっていた。展示されていたのは『シンガポール最後の日』『アッツ島玉砕』『神兵の救出到る』『血戦ガダルカナル』『サイパン島同胞臣節を全うす』の5作品。

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2006年05月19日

●「デスティニー・ディーコン」&「ギィ・ブルダン」

写真美術館で「デスティニー・ディーコン展」と「ギィ・ブルダン展」。ちょっとエグいと評判の両展覧会、とりあえず「ものは試しだ」と足を運んでみたのだが……これが意外と面白かった。


2階展示室「デスティニー・ディーコン展」は、オーストラリアの新進気鋭アーティストの個展。切り取られた黒い人形の首、血まみれのブーメラン、奇怪な扮装の人々。刺激的な描写の写真が並ぶ。「先住民出身」を前面に打ち出している作家らしく、全体を覆うのは強者(白人、富裕層)による弱者(先住民、貧困層)への支配・抑圧を告発する視線である。

ディーコンという作家がただのキワモノではない所以は、多くの作品が人形や美しい自然風景や不自然な扮装といった「人ならぬもの」をモチーフとしているにも関わらず、そこに写っていない「抑圧された人々の怒り」がひしひしと伝わってくるところにある。あえて直接写さない事で感じさせる、という迂回的なテクニックとでも言おうか。うーむなるほど、という感じ。

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2006年02月25日

●第9回文化庁メディア芸術祭


早起きして、午前中から写真美術館の「文化庁メディア芸術祭」。1年間のメディアアートの優秀作百数十点がアート、エンターテイメント、アニメーション、マンガの4部門に分かれて展示されるお祭りである。とにかく若い人を中心に混み合う展覧会なので、今年は比較的マシな午前中を狙ってみた。ちなみに入場は無料。さすが文化庁というかなんというか…。


アート部門は、「創作」的なものよりも、現実の時間や空間を操作・再構成することで、観る(ないし体験する)者の感覚に訴えようとするものが多かった。大賞作『Khronos Projector』(Alvaro CASSINELLI)もそう。映っているのは一見ただの夜景だが、人がスクリーンに接触すると触れ方(強さ・速さ等)に応じて接触部分周辺の時間が変化。手を離すと接触部分を渦の中心としてゆっくりと夜へ戻っていく。ちょっとした神様気分を味わえるような作品。

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2006年01月17日

●「発掘された不滅の記録 1954-1975」

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「発掘された不滅の記録1954-1975 [VIET NAM ベトナム] そこは、戦場だった」。やたら長くて思わせぶりなタイトルだが、抗仏戦争・南北分断からサイゴン陥落までの、要するにベトナム戦争の写真展である。

この展覧会、概ね時代順に、「北」側と「南」側の双方から撮影された写真を並べる形になっている。朝日新聞社主催のせいかどうかはわからないが(笑)ボリューム的には「北」側のものが多数を占めており、ホームページで使われている写真もなぜか「北」側のものばかりである(まあ、これは著作権やら何やらの関係があるのかもしれないな…)。

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2006年01月06日

●『杉本博司 時間の終わり』

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夜、六本木ヒルズの森美術館で『杉本博司 時間の終わり』。ニューヨークを中心に活動する写真家・杉本博司の代表シリーズが一同に会する回顧展。単体作品の質の高さはもちろんのこと、展示空間にも様々な工夫が施され、会場全体がいい意味での「贅沢さ」に満ちあふれたものとなっていた。

この展覧会は作品シリーズごとにスペースが分かれているのだが、それぞれ趣向が凝らしてあってとても面白い。光と影の巧みな配置、展示室に築かれた能舞台、白の部屋と暗い部屋とのコントラスト、20mはあろうかという長大な写真、林立するモノリスの陰に隠された作品…etc。他の展覧会でも見られる演出もあれど、これほどの規模・多彩さとなるとちょっと記憶にない。作家の知性・こだわりと美術館のポテンシャルとがうまくマッチしたというところか。「次はどんな展示かな」とワクワクさせられた。

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2005年12月22日

●なるほどこれは確かに…

号泣ものである。ドラえもん最終話。


公式のマンガで一旦描かれた最終話(ドラえもんが帰っちゃうやつ)も素晴らしいし、「しずかちゃんと結婚できたかどうか不確かで、うだつの上がらない会社員になっている未来ののび太」が僕は好きなんだけど、これはこれで大いにありだな…。

特に、何も知らないママがいつものように夕飯に2人を呼ぶシーンと、あとラストの「のび太くん宿題は終わったのかい!?」が泣ける。

2005年12月19日

●『植田正治:写真の作法』

恵比寿の写真美術館で開催中の『植田正治:写真の作法 ~僕たちはいつも植田正治が必要なんだ!~』。故郷・山陰の人や風景を題材として「植田調(UEDA-CHO)」と称される独特の感覚の作品を発表し続け、国内のみならず海外でも高い評価を得た写真家・植田正治。その没後5年目に開催された初めての本格的な回顧展。

植田さんの作風は観れば一目瞭然、「作り込み」が第一の特徴である。キャプションにも書いてあるように、土門拳みたいなリアリズム路線とはまことに対照的。砂丘の中で趣向を凝らして並べられた人やオブジェたち。加えて、単に作為的というだけではなく、カラッとした明るさがあるのがこの人のいいところだ。向き合った時に思わず微笑んでしまうような感覚……そう、「ユーモア」という言葉がしっくりくる感じ。「ホラ、こういう配置でこう撮ってみたら面白いでしょ?」と悪戯っぽく話しかけられているような。

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2005年12月17日

●ついでにもう1つお別れ…なのか?


帰り道、笹塚から京王新線に乗り換えて初台のICCで「アート&テクノロジーの過去と未来」展2回目。mixiのコメントでも書いたのだが、テクノロジーを駆使しているといっても、やっぱり「美が(理よりも)勝った」作品がいい。特に素晴らしいのは、実験工房、佐藤慶次郎、松本俊夫、岩井俊雄あたりかな。アートなんだから、考える前に感じないとね(もちろん理解の助け、ないし事後の説明としての理屈はあっていいけども)。

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2005年12月01日

●『ガンダム展』、行ってきますた

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上野の森美術館で『GUNDAM 来るべき未来のために』。「ガンダム世代」(ってどの辺の人たちを言うのだろう?)のアーティスト・クリエイターたちによる、ズバリ『機動戦士ガンダム』をモチーフとした展覧会。正直なところあまり期待していなかったのだが、行ってみるとこれがなかなか面白い。

おそらく、テーマパークやロボットアニメ的なものを求める人にとっては全く魅力のないイベントだろう。1/1コアファイター(そんなに大きくないのね)と、「ニュータイプテクノロジーラボ」と、あとオリジナルプラモくらいかな?「そっち向き」なのは。基本的に絵や映像やインスタレーションによる構成。つまり扱うテーマが『ガンダム』というだけで、そこを除けば割と普通の「展覧会」なのである。ライドも体感3Dもアニメ上映もなし。

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2005年11月17日

●「アート&テクノロジーの過去と未来」

昨日、初台のICC(NTTインターコミュニティケーション・センター)で開催されている「アート&テクノロジーの過去と未来」に行ってきた。戦後日本における様々なテクノロジーを用いたアートの数々を振り返る展覧会。……と書くと非常に地味に思えるし、宣伝の少なさから知名度は低いようだが、その豊かな内容には驚かされた。写美の「超[メタ]ヴィジュアル展」を飛躍的に充実させた感じか。ちょっとビックリ。

コンピューターが普及するよりずっと前から、電気(あるいは電子)機器というのは我々の社会に浸透しており、今や僕たちの生活は膨大な数の機器やメディアに彩られている。だから、それらを用いた表現というのは現代アートの世界において「不動の主流」となっていても少しもおかしくないと思うのだけれど、実際はまだまだ技術依存的なイメージが一般的。メディア・アートの進歩はハードの進歩と同じ速度で進む、という思い込み(「この機械があるからこの絵が描ける」)は強い。

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2005年11月03日

●「ガンダム展」上野の森美術館にて開催、だ!

”GUNDAM 来たるべき未来のために” (11/6~12/25)


展示の目玉は、1/1スケールのコア・ファイター。出展者は全員男(笑)。

シャレなのか、それとも本気なのか。どっちにしろよくやるよね。

アニメ作品のファンが求めるようなものとはもちろん違うのだろうけれども、ちょっと見てみたいと思った。特に、会田誠の書いたザクの絵というやつを。

で、全部見てみて、結局「やっぱガンブラのシャアザクにはかなわんわ」という結論になったりしてね(笑)。

2005年10月10日

●「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」

午後、品川の原美術館でやなぎみわ「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」展。老女の顔をした少女たち、少女のままの少女たち、そして尖った屋根のテントを被った一人の女。彼女らがモノクロ写真で、あるいは動画で、さまざまな寓話を演じている。闇と純真との転換、あるいは交差。不可思議でなぜかドキドキさせられるイメージたち。

この展覧会、ほぼ一貫したコンセプトの下、館内5つの展示室で様々な物語が展開されている。老女の仮面を着けた少女たちが砂丘で戯れる動画、「老女と少女たち」によるグリム・アンデルセンといった童話や小説「エレンディラ」の再現写真、写真と映像により紡がれる「砂女」の物語…etc。いずれの作品にも共通しているのは、異世界の肌触りである。今この世界の中で僕たちが知っているのとは違う、どこか別の時間と空間。

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2005年09月18日

●「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第4部」

写真美術館で「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第4部「混沌」」。10周年記念展の最後は現代写真がテーマ。アメリカ、欧州、日本、その他の4地域(?)の1970年以降の所蔵作品を多数展示。

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2005年08月05日

●「ブラッサイ-ポンピドゥーセンター・コレクション展」

夕方、写真美術館で「ブラッサイ - ポンピドゥーセンター・コレクション展」。夜更けの街や裏通りを主な題材とした20世紀の巨匠・ブラッサイの全貌に迫る展覧会。フランス国立近代美術館の貴重なコレクションを持ち込んだ「日本唯一の巡回展」だけあって、作品の質はかなりいい。1枚1枚の写真に魅せられるという意味では、今まで写美で観た展覧会の中でも(って、そんなに数観てないけど)ハイレベル。

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