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2005年12月17日

●ついでにもう1つお別れ…なのか?


帰り道、笹塚から京王新線に乗り換えて初台のICCで「アート&テクノロジーの過去と未来」展2回目。mixiのコメントでも書いたのだが、テクノロジーを駆使しているといっても、やっぱり「美が(理よりも)勝った」作品がいい。特に素晴らしいのは、実験工房、佐藤慶次郎、松本俊夫、岩井俊雄あたりかな。アートなんだから、考える前に感じないとね(もちろん理解の助け、ないし事後の説明としての理屈はあっていいけども)。

ということで新旧のテクノロジーによってもたらされる不思議な感覚を再び楽しんだのだが、聞くところによるとこのICCは今年限りで閉館となるとか。一企業(NTT東日本)の持ち物だけに無理強いはできないのかもしれないが…これだけ包括的にメディアアートを扱える所、他にないのではなかろうか?何とももったいない。激しい市場競争を前にして、企業が志を保てなかったということなのだろうか。カタログ販売の女性の「またお越し下さい」という言葉が胸に刺さった。


オペラシティの中庭に出ると、大きなクリスマスツリーのオブジェの前でヘブンアーティストがオカリナの演奏をしていた。光も、音も、とても美しくて……。昼のヒロミ退任セレモニーに加えて、さらにセンチメンタルになってしまった冬の夕方。

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コメント

mixiでコメントつけていただいたものです。
ICCの今年限りの閉館、はじめて知りました。

mixiではかなり批判的なことも書きましたが、
科学技術と芸術文化の対話というコンセプトには
とても共感していて、だからこそ、もっとこうなれば
いいのに、みたいな文句もたくさんあったのですが、
おっしゃるとおり、これほど包括的にメディアアートを
扱えるところは他になく、閉館が事実だとすれば
ほんとうにサビシイ。学芸スタッフたちはどこに
行くのでしょうか??

いずれにしても僕ももう一度いってみようと思います。
情報ありがとうございました。

どうも。

ICCの閉館についてはネット上などでまことしやかに囁かれていて、正式発表はないのですが、この時期になっても2006年の展覧会予定が入っていないところを見るとどうも決まってしまったようです。

>科学技術と芸術文化の対話というコンセプトにはとても共感していて、
そうなんですよね。この科学技術が発達した世界において、産業や軍事といった既存の分野ではなく、芸術文化に対して科学技術がどう貢献できるのか、という問題はますます重要になっていくように思えるんですけどね。

「科学技術大国」日本においてこのような施設が維持なされ得ない事は、本当に悲しいことだと思います。年末になっていきなり「来年もやります!」とか言ってくれないなかあ。無理かな…。

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