2008年04月15日

●パーフェクト・レース ('08ツール・デ・フランドル、'08パリ~ルーベ)

先週今週と、日曜の夜は、JSPORTSでサイクルロードレース「北のクラシック2連戦」をまったり観戦。最近は色々と生放送されるようになったワンデーレースの中でも、この2つ、すなわちツール・デ・フランドルとパリ~ルーベはダントツのお気に入りである。ステータスの高さゆえに選手の質やモチベーションが抜群というものあるが、やはり笑っちゃうほど過酷なコース設定が面白くてたまらないのだ(走っている方は別の意味でたまらないだろうが(笑))。


先週の日曜日はツール・デ・フランドル。相変わらずの石畳急坂に加え、小雨や小雪が降ったかと思えば数分後には強い日差しが降り注ぐ天候の目まぐるしさ。展開的には、ど本命のクイックステップが盤石のレース運びを見せた。アシスト(しかしベルギーチャンプ)のデヴォルデルを常に前へ先行させ、ボーネンは好位で力を温存しつつ、激坂区間になると脚力にものを言わせてジャンプアップ、の繰り返し。ボーネンは久しぶりに王者のオーラを漂わせていた。

で、結果はやはりクイックステップの完勝。ただし、優勝はボーネンではなかった。クイックステップはボーネンへのマークを利用する作戦を採用、終盤の勝負所の手前でデヴォルデルがアタックをかけ、ボーネンは追走集団にとどまって睨みをきかす。それまでにもさんざん仕事をしていたはずのデヴォルデルは驚異的な粘りを発揮し、フレチャらの追撃を振り切って見事逃げ切り。後方でそれを見届けたボーネンの派手なガッツポーズが印象的だった。

続きを読む "パーフェクト・レース ('08ツール・デ・フランドル、'08パリ~ルーベ)"

2007年07月31日

●思わず絶句の日々 ('07ツール・ド・フランス後半戦)

今年のツール・ド・フランス後半戦は、慌ただしかった前半戦が無風状態に思えるほどの荒れ模様に。優勝候補が次々とドーピング絡みの不祥事によりレースを去っていく展開は、ある意味オペラシオン・プエルト&ランディス陽性で無茶苦茶だった昨年にも劣らない、まさに「2年連続で最悪のツール」。いや、極東のファンはいったいこれらをどう受け止めればいいのやら。


序盤の落車&負傷で同情を集めていたヴィノクロフは第13S個人TTでダントツの優勝、翌日の大ブレーキで優勝争いからは脱落したものの、第15Sで再びステージを制するなど大いに気を吐いた。……と、ファンを喜ばせたところで、なんとヴィノのドーピング陽性反応によりアスタナはチームごとツール撤退。昨年の開幕前日に「Basso OUT」の文字を見た瞬間と同様、奈落の底に突き落とされた気分になった。

で、その後はラスムッセンとコンタドールの丁々発止の戦いで盛り上がったものの、今度は第16Sの優勝によりマイヨ・ジョーヌを確かなものにしたかに思えたラスムッセンがドーピング・コントロールにおける所在地の虚偽申告でツールから排除……。おまけに(と言っては失礼だが)モレーニのドーピング陽性でコフィディスもチームごと撤退。なんか、もう、底の見えない恐ろしさとでも言おうか。「ホントに最後までやるの?」という。

続きを読む "思わず絶句の日々 ('07ツール・ド・フランス後半戦)"

2007年07月20日

●ヴィノクロフの涙に、涙 ('07ツール・ド・フランス前半戦)

今年も観てますツール・ド・フランス。いやあ、やっぱり楽しい。なにしろ昨年は開幕前日に優勝候補の2人がドーピング疑惑で排除、おまけにミラクル優勝を果たしたかと思われたランディスがやはりドーピング陽性と、スッキリしないどころか「もうどーでもいいや」という展開だったから(繰り上がり優勝?のペレイロ君は素敵だったけど)。ペタッキが出られないのは残念だけど、昨年に比べたらもう……。とりあえず第10ステージまでの感想。


プロローグと第1Sのイギリス開催は新鮮だった。これは昨年の忌まわしい記憶を振り落とし「新しいツール」をアピールするのにもちょうど良かったように思える。特にプロローグは、快晴のロンドン中心街を次々に高速で駆け抜けていくエキサイティングなもので、個人的にも3年前のロンドン旅行の記憶をなぞることができてとても楽しめた。あわやバイクに追突するスピードを見せたカンチェラーラもマーベラス。

続きを読む "ヴィノクロフの涙に、涙 ('07ツール・ド・フランス前半戦)"

2007年07月07日

●ツール前夜祭に行ってきたよ!


抽選に当たったので、昨年に引き続き「ツール・ド・フランス前夜祭」に行ってきた。


会場は外苑前から歩いて10分ほどの住宅街にある自転車をモチーフにしたカフェ(?)「Life Creation Space OVE」。形式はオールスタンディング。昨年の会場だったアップリンクファクトリーも良い雰囲気だったけど、飲み物片手に出演者に近い場所で楽しめる今回の方がより気楽でいいかも。最初は上左の写真のように人がステージに押し寄てしまったのだが、そこはさすが日本人というか、呼びかけ一発で即座に体育座り、整列(笑)。

開始前にギネスを飲んでいたら、「村田さんですよね?」と声をかけられた。このKさんという方、ありがたいことに本ブログの読者とのこと。「昨年のドーピング問題以降自転車の話題が全く書かれなくなっていたので、興味を失っちゃったのかと……」。いえいえ、そんなことはないんですけどね。FC東京と同様、試合は観ているし色々思うところはあるのだけれど、どうも書きづらい状況で。一段落ついたらまた書きますよ……って、その一段落がいつになるのやら。

続きを読む "ツール前夜祭に行ってきたよ!"

2006年10月31日

●大山鳴動して……

ネズミ一匹すらもなし。

バッソや全ライダー開放 オペラシオンプエルトの結末は「無」


えーい、腹立たしい。こんなに腹立たしいのは久しぶりだ。まったく、ツール・ド・フランス直前のあの失望はいったい何だったんだ。

ジロ・デ・イタリアを圧勝してツール優勝最有力候補と目されながら、出場さえできなかったバッソ。ツール・ド・スイスを見事制して上り調子、「今度こそ来るか」と思われたのに、やはり出場できなかったウルリッヒ。今年はポスト・ランスの年として、ファンとしては7月のツールをひっじょ~~に楽しみだしていたのだが……。

続きを読む "大山鳴動して……"

2006年09月26日

●UCI世界自転車選手権2006

JSPORTSの録画で、UCI世界自転車選手権2006男子ロード。サイクル・ロード・レースの世界王者を決する戦いは、265kmの長丁場。序盤の逃げから中頃でのプロトン加速→合流、終盤のアタックの連続と、さすがに目まぐるしい攻防が繰り広げられた。勝ったのはパオロ・ベッティーニ。ここ数年「失敗」続きだったイタリアが、待望のアルカンシェル獲得である。


ベッティーニの優勝自体に驚きはない。2度のキツい上りを含んだ周回コース、頻発するアタック、そして少人数でのゴール・スプリント。まるで彼に「勝ってください」と言わんばかりの展開だったのだ。ビックリしたのは、ゴールした後のベッティーニとチームの喜び方。泣いて叫んで抱き合って……ツール優勝より嬉しそうなくらいじゃないか!「これです。これが世界選手権なんです」との栗村さんのコメント通り。なるほど特別なレースなのね、と納得。

続きを読む "UCI世界自転車選手権2006"

2006年09月20日

●'06ブエルタ・ア・エスパーニャ

遅まきながら、先日3週間に渡って行われていたブエルタ・ア・エスパーニャの感想なぞ。ドーピング・スキャンダルの激震に揉まれた今年のグラン・ツール。締めくくりのブエルタは、まさにそのスキャンダルの渦中にあったアスタナのヴィノクロフが逆転優勝を遂げるという劇的な展開に。まったく、これだからまた、見逃せなくなっちゃうじゃないかよー(笑)。


正直なところ、途中までは熱心に観る気にならない大会だった。ただでさえ3大ツールの中では最もショボい印象がある上に、ツール・ド・フランス後のウンザリする騒動、そして優勝候補の少なさ。そりゃステージ優勝は毎日違う顔ぶれで、そういう意味では面白かったのかもしれないが、総合争いはバルベルデのリードで「無風」の雰囲気だったし。

続きを読む "'06ブエルタ・ア・エスパーニャ"

2006年07月31日

●なんて素敵な笑顔なんだ ('06ヴァッテンフォール・サイクラシックス)

さて、気を取り直して自転車ロードレースである。


昨晩は、JSPORTSでクラシックレース後半戦第1弾、ヴァッテンフォール・サイクラシックス。ツール・ド・フランスが終わってからわずか1週間。最初は正直「もう始まっちゃうのかよ…」という感じだったが、始まってしまえばロードレースはやっぱり面白いもの。出入りが多く忙しい展開から、ゴール前の大激戦へ。

久々に観るワンデー、それもツールの間お休みしていた選手たちが多く出ているということで、やはりスピード感が違った(狭い道が多いせいもあったか?)。とにかく集団は高速、にも関わらずアタックをかける選手が続出して、気を抜く暇もない。3度目のヴァーゼベルクの後で飛び出したジルベールとヴェーグマンが潰され、その後6人の逃げも形成されたがこれもあっさり吸収、勝負はスプリントに。

続きを読む "なんて素敵な笑顔なんだ ('06ヴァッテンフォール・サイクラシックス)"

2006年07月18日

●アルプスは王者誕生の地となるか ('06ツール・ド・フランス第13~第15ステージ)

あっという間にピレネーも越してしまい(つーか山らしい山は11Sだけだったな)、勝負のアルプス(15~17S)を前にひと休みか…と思っていたところで大きな動きが。「おお、いよいよ始まったぞ!」という感じである。


第13ステージ。230kmの長丁場。フォイクト、ペレイロ、シャヴァネル、クインツィアート、グリブコの5人が飛び出し、ノンビリペースで進む大集団を尻目に、超大逃げが決まった。残り20kmくらいからは5人の中での駆け引きが繰り返される。ここで目を引いたのが、34歳フォイクトの老獪さ。ペレイロと巧みに連携して残りの「若い奴ら」を徐々にふるい落とし(ここら辺については、市川さんの解説が実にわかりやすかった)、最後はスプリントでペレイロに先着して優勝。お見事!である。

そして、フォイクトとペレイロが6位以下につけた差は実に約30分!29分近くあった遅れを一気に取り戻したペレイロは総合でトップに立った。ペレイロと言えば、昨年の「サンドイッチくわえたまま崖下落下事件」(笑)でてっきり「ネタ系」と思っていたのだが、やるときゃやるのお。一方、マイヨ・ジョーヌを失ったフォナックは「体力温存作戦」だったそうが、それにしてもヘナチョコではないか?ディスカバリーやCSCと比べちゃいかんのかもしれんが…。

続きを読む "アルプスは王者誕生の地となるか ('06ツール・ド・フランス第13~第15ステージ)"

2006年07月14日

●「本命」なき静かなるピレネー ('06ツール・ド・フランス第10~第12ステージ)

さて、いよいよ山岳ステージの開始である。とはいえ、栗村さんが盛んに強調していたように、この時点では誰が有力でどういう展開になるのか全く読めない。そりゃそうだ、バッソもウルリッヒもマンセボーもバルベルデもいないんだから。


第10ステージ。JSPORTSが6時間もの生中継を敢行(途中の解説陣の補給食はたこ焼き(笑))。逃げの試みが連続する序盤は、普段は観られない場面だけになかなか面白かった。次々に仕掛ける逃げ選手と集団をコントロールするTモバイルの駆け引き。ほとんどのアタックは失敗に終わるのだが、ある時ふとしたタイミングで逃げが成功する。結局、この日は逃げ切りの展開になった。サッカーと同様、「無駄走り」が重要なんだね。

それにしても、「本命」不在の影響か、各チームの戦いぶりは手探り状態が続いている様子。Tモバイルはさんざん集団を引いたあげくに成果なしだわ、マイヨ・ジョーヌが先頭を引く場面はあるわ、ディスカバリーは地味なチームに成り下がってるわ、アルカンシェルがボトルを運んでるわ…って、最後のは単にボーネンがいいヤツだからか。結果、アグリチュベル(非プロチーム)のメルガドが優勝で、AG2rのデッセルが総合トップに立つ波乱。大勝負は明日からか?

続きを読む "「本命」なき静かなるピレネー ('06ツール・ド・フランス第10~第12ステージ)"

2006年07月12日

●トム・ボーネンの苦闘 ('06ツール・ド・フランス第4~第9ステージ)

お隣ドイツでW杯が盛り上がっている間も密かに(?)続いていたツール・ド・フランス。ピレネー山脈まで連続する平坦コースは、ポイント賞の大本命ボーネンがもがき続ける展開となった。


第4ステージは、またマキュワン。圧倒的な加速力でダントツの勝利!なんか、ステージレースのゴールスプリントでこれだけ大差がつくのも初めて見たような。最後のカーブで発射台のアシストが外れた瞬間、あっという間の加速で抜け出していた。ハスホフトもボーネンもぜ~んぜん届かず。まだまだ「格が違う」ということなんだろうか。「マキュワン先生」だな。

ボーネンは5着。いい感じでアシストに引っ張られてたのに、最後失速して一気に順位を落としてしまった。どうも今回、爆発力もイマイチだけど、脚の使いどころの感覚が狂ってるように見えるんだよね。マークされる立場なのと、あと多少慌て気味でもあるのだろうか。守りたかったマイヨ・ヴェールを失う一方でマイヨ・ジョーヌにとどまったのは、ちょっと皮肉。黄色は似合わないぞ…。

続きを読む "トム・ボーネンの苦闘 ('06ツール・ド・フランス第4~第9ステージ)"

2006年07月04日

●'06ツール・ド・フランス序盤戦

せっかくの「ポスト・ランス」の年だというのに、ウルリッヒ・バッソ・ヴィノクロフを欠く寂しいメンツのツール・ド・フランス。でも、何だかんだ言って、家に帰ればやっぱりJSPORTSの中継に見入ってしまうのであった(笑)。まあ、中毒ですから。さすがに今回は全部は観られなそうだし。


プロローグはなんとハスホフトが優勝。これは意外な…。「スプリンター」に分類される選手なのにね。ただ、彼の場合は逃げも上りもスプリントも器用にこなせる代わりに爆発力に欠けるところがあるから(マイヨ・ヴェールを獲った去年もステージ優勝は無し)、「短いTT」なる中途半端な条件で勝ったのは、言われてみれば「なるへそ」かも。

続きを読む "'06ツール・ド・フランス序盤戦"

2006年06月30日

●ツール・ド・フランス終了…

ウルリッヒ&バッソ、ツール・ド・フランス不出場決定 (BBC)
 
 
な、な、な、なにいぃぃぃぃいいいいいいい!!


そんな、あーた、せっかくの「ポスト・アームストロング」の年にウルリッヒとバッソが出られないって…どーゆーことよ?!

ドーピング疑惑……しかも本人が否定してても血液検査でシロでも、ドーピングに関わった医師と接触していたっつーだけの理由で即座に排除、か……。恐ろしい話やね。

一昨日あれほどイベントで気持ちが盛り上がったのに……どうしよう……ボーネンのマイヨ・ヴェールだけを楽しみに流し観することにするか……。

2006年06月28日

●ツール・ド・フランス開幕直前イベント


夜、渋谷のアップリンクで「ツール・ド・フランス2006開幕直前イベント」。にわかファンなれども昨年来ベタ惚れ継続中の身としては、いくらW杯中とはいえツールのイベントを無視するわけにはいかん!ということで言ってまいりました。開場10分前に到着すると既に行列ができており、その中には東すか編集部のKeiko先生とそのお姉様の姿も(「多分いるだろうな」と思ってたら、やっぱりいた(笑)。席取りサンクスです)。

昨年のツールのダイジェスト映像(これがまた音といい画といい、とにかくカッチョ良いのだ)が流れた後、Saschaさん、今中大介さん、栗村修さんとお馴染みのJSPORTS軍団が登場。Saschaさんは背が高くて愉快なお兄さん、という感じ。今中さんは引き締まった体で「精悍」そのものの印象。栗村さんは…見た目は「物静かな青年」だけど、こういうタイプが実はとんでもない、というのはよくある話だ(笑)。

続きを読む "ツール・ド・フランス開幕直前イベント"

2006年06月07日

●それを自転車レースでは「アシスト」と呼ぶ

「サッカーというのは、バランスを保つために水を運ぶ役割をする選手が必要」( J's GOAL )


当たり前といえば当たり前すぎるくらいの事なんだけど、一部では次期代表監督とも噂される名将イビツァ・オシムの言葉となると重みが違うよな、重みが(笑)。

ここでオシムの言う「水を運ぶ役割をする選手」とは、前にサッカーマガジン(だっけ?)のインタビューで名波が言ってた「コマネズミ」の事だろう。エース級の選手を生かすために、汗をかきまくって献身的な役割を果たせる選手。野球で言うところの2番打者。サイクルロードレースでは「アシスト」。確かに、それは必要に違いない。

続きを読む "それを自転車レースでは「アシスト」と呼ぶ"

2006年06月02日

●J1お休み中の主なスポーツ

6/4(日)              日本×トンガ(ラグビー)
6/4(日)              安田記念(競馬)
6/4(日)              日本×マルタ(サッカー)
6/9(金)~6/23(金)     W杯予選リーグ(サッカー)
6/10(土)~6/18(日)    ツール・ド・スイス(自転車)
6/11(日)             日本×イタリア(ラグビー・現地観戦予定)
6/12(月)             日本×オーストラリア(サッカーW杯)
6/14(水)             ヤクルト×日ハム(野球・現地観戦予定)
6/17(土)             サモア×日本(ラグビー)
6/18(日)             日本×クロアチア(サッカーW杯)
6/22(木)             日本×ブラジル(サッカーW杯)
6/24(土)             オールブラックスジュニア×日本(ラグビー)
6/24(土)~6/27(火)     W杯決勝T1回戦(サッカー)
6/25(日)             宝塚記念(競馬)
6/30(金)・7/1(土)      W杯準々決勝(サッカー)
7/1(土)              日本×フィジー(ラグビー)
7/1(土)~7/23(日)     ツール・ド・フランス(自転車)
7/4(火)・7/5(水)       W杯準決勝(サッカー)
7/9(日)              W杯決勝(サッカー)
7/19(水)             アビスパ福岡×FC東京(J1第13節)


………なんだ、全然「お休み」じゃないじゃん、俺(笑)。

2006年05月30日

●アシスト、万歳!!

月曜日の晩。11時前に帰宅して遅い夕飯を食べ終わり、いつものようにJSPORTSをつけてみると、当たり前だが自転車レースはやっていなかった。野球好きだった子供の頃にナイターのない月曜日は、妙につまらない夜だったのをふと思い出した。つーか、もはや中毒ですな、これは(笑)。


結局ジロ・デ・イタリアは全部観てしまった。自転車レースはムチャクチャ面白い、というのは最初からだが、観るたびにその面白さが増しているのだからたまらない。昨年からツール、ブエルタ、ジロと一通り観て、もちろんまだまだ「観る目が付いた」なんてとても言えないのだけれど、個人競技としてのみならず、団体競技としての魅力が分かるようになってきた(ような気がする)ことが大きいのだと思う。

続きを読む "アシスト、万歳!!"

2006年05月29日

●大団円 ('06ジロ・デ・イタリア20S・21S)

19Sでガラーテに勝利をプレゼントしたフォイクトのコメントが良かった。「僕はずっと前を引かなかったから、勝利には値しなかったんだよ」。フォイクトは後方のバッソを助けるために逃げ集団でも前を引かず、ガラーテと一騎打ちになってからも先頭交代に積極的ではなかった。だから…というのはまことに筋の通った話。フォイクトの男気、そしてCSCのくそ真面目と言っていいほどの実直さ。ガラーテもフォイクトを讃えていたようだし、なんと気持ちのいい男たちなんだろう!


第20ステージ。「チマ・コッピ」(その年一番の難所)パッソ・ディ・ガヴィア、1級山岳モルティローロ、そして山頂ゴールと、難所続きの最後の山場。「チマ・コッピ」を越えた時点で既に先頭集団は総合上位のみとなり、モルティローロの山頂ではやはりというかバッソとシモーニの一騎打ちになっていた。グティエレス・クネゴ・ピエポリ・サヴォルデッリが切れ切れになりながら後を追う。今回のジロを象徴するような光景。そして、残り5km、ついにバッソがペースアップ。

続きを読む "大団円 ('06ジロ・デ・イタリア20S・21S)"

2006年05月26日

●バッソ盤石 ('06ジロ・デ・イタリア第17S~第19S)

第17ステージは大荒れの天気の下でのレースとなった。本当ならば最大高低差2000m近く、1級山岳に山頂ゴールという超難関コースでの勝負になるはずが、ふりしぶく雨や雪、そして寒さとの戦いに。1級のエルベ峠は迂回、そしてゴール前の上りも5km短縮。それでも選手たちは一様にキツそうな表情を浮かべ(バッソ除く)、上りに差しかかると脚色は確実に鈍った(バッソ除く)。

最後はバッソとピエポリの一騎打ち。で、13Sに続いてピエポリが優勝。コース短縮のせいでカーブを曲がってすぐのところにいきなりゴールがあって、「あれもう終わり?!」と思った瞬間にたまたまピエポリが前にいたという(笑)。まあ、ピエポリは総合争いには関係のない選手だから、バッソも全然無理するつもりはなかったろうし、2人とも望むべきものは手に入れた、ということなのだろう。

続きを読む "バッソ盤石 ('06ジロ・デ・イタリア第17S~第19S)"

2006年05月23日

●人気者の笑顔、そして「王冠が見えた」 ('06ジロ・デ・イタリア15S・16S)

第15ステージは最後の平坦。逃げの4人を集団が泳がせてコントロール…と展開もまた平坦だった(でも道中、栗村さんの34歳話は楽しかった)のだけれど、残り30kmを切ってからの集団の追い上げは見応えがあった。クイックステップ勢を中心に10人くらいが先頭交代を繰り返してグングンとスピードアップ。ここのところ上りの踏み合いやバラけた下りの走りを見慣れていただけに、この集団走行はかなりの迫力。選手たちが次々と風のように駆けていく。

そして集団は猛スピードのまま逃げを呑み込んで、濁流のようにゴール・スプリントへ。勝ったのはベッティーニ。早め先頭からわずか数cm差押し切る。ペタッキリタイア後のミルラム・トレインを利用するヤドカリ戦法(笑)が実を結んだ、というところか。先日は勘違いのガッツポーズで失敗しただけに、恐る恐る手を挙げたところがまたお茶目。イタリア人たちも大歓声!人気者が勝つと雰囲気が明るくなっていいね。ちなみに、彼も74年生まれだ(嬉)。

続きを読む "人気者の笑顔、そして「王冠が見えた」 ('06ジロ・デ・イタリア15S・16S)"

2006年05月22日

●'06ジロ・デ・イタリア第11~第14ステージ

休息日を挟んだ第11ステージは、50kmの個人TT。ここまでタプタプのお腹を揺らしながら「調整~調整~」って感じで流し気味だったウルリッヒがついに本気発動。圧巻のスピードで超絶タイムを叩き出し、文句なしのステージ優勝。これならツールには間に合うな…。そして、その彼と28秒差の2位をゲットしたのは、やはりというかバッソ。こちらもライバルたちに大きな差をつけるスーパーラップ。

このレースを観て、今さらながらよくわかった。去年のツールでバッソ(2位)とウルリッヒ(3位)が「何もできずに」完敗したのは、彼らの力が足りないんじゃなかったんだ。ランス・アームストロングが凄すぎたということだったんだ。むしろ、あの表彰台の3人は別格だったんだ、と。

続きを読む "'06ジロ・デ・イタリア第11~第14ステージ"

2006年05月16日

●'06ジロ・デ・イタリア第7~第10ステージ

さて、ジロも序盤戦から中盤戦に差しかかり、山岳ステージもチラホラと現れてきた。ペタッキのリタイアによりスプリントははマキュワン独走態勢なので、早々と山岳に入ってくれるのはいいね(というより、そういうコース設定だからこそスプリンターがあまり出ていないのだが)。まだ数人だけの勝負、というほどではないけれども、タイム差はついてきた。


第7ステージ。最初の山岳。序盤からシェイリングス(コフィディス)が逃げ、数人の追走集団が追いかける展開。シェイリングスは追走集団に呑み込まれたものの、ペースアップしたメイン集団が後方に迫った残り数kmで同じコフィディスのヴェルブルッヘが爆発的なアタック。一気に逃げ切って見事ステージ優勝をものにした。勇気のある仕掛けは気持ち良し。ゴール前の急坂を1人「おいしょおいしょ」とこぐ姿には思わず拳を握りしめてしまった。おめでとう!

続きを読む "'06ジロ・デ・イタリア第7~第10ステージ"

2006年05月12日

●'06ジロ・デ・イタリア第4~第6ステージ

大方の予想通り(笑)、毎晩ジロを見続けている春の夜長である。別に暇している訳ではない(むしろ仕事はかなり忙しい部類)なのだが、夜の10時半とか11時に帰るとちょうど中継がいい所になっていて、結局そのまま見続けちゃうんだよね。もうこうなっては仕方がないのである。火曜日のキリンカップも録画かけるの忘れちまった…。


第4ステージ。平坦。コースばかりではなく、展開も実に「平坦」だった。なぜかハイテンションの解説・市川氏の声ばかりが響く。5人の逃げを集団が余裕でコントロールし、残り15kmで捉えてゴールスプリント。マキュワン!ペタッキがリタイアしてしまったので、残る唯一の「キング・スプリンター」としては貫禄勝ち、といったところか。僕の応援するベッティーニはまた2位だった。いい感じでマキュワンの背後に付けていたのだけれど、ゴール前で前が塞がって…あと一歩が続くなあ。

続きを読む "'06ジロ・デ・イタリア第4~第6ステージ"

2006年05月08日

●'06ジロ・デ・イタリア開幕っす

今年最初の「グラン・ツール」ジロ・デ・イタリアが土曜日から始まったのだが、なにしろ今回からJSPORTSが全ステージ生中継ということで、まったくエライコトである。大体1ステージの放送が3時間くらいあるから…全部で30時間以上か…。せいぜい週1回開催のワンデーレースをフットボールに喩えるなら、ステージレースは野球というところか。毎日やってるから集中して見入るというほどでもないけど、でも結局テレビはつけてダラダラ見てしまう(笑)。


第1ステージは顔見せ的な個人タイムトライアル。昨年王者のサヴォルデッリ(ディスカバリー)がスペシャリストたちを押さえて優勝、という意外な結果に。サヴォルデッリは試走もしていなかったそうだが、見ている方が怖くなるくらい攻めに攻めてスーパーラップを叩きだした。実況の白戸さんも大興奮。もっとも、表彰台でのはしゃぎぶりなんかは「ちょっと地に足が着いていないのでは?」という印象でもある。バッソやクネゴといった他の優勝候補もいい位置に付けているし、ま、これからっしょ。

続きを読む "'06ジロ・デ・イタリア開幕っす"

2006年04月24日

●'06リエージュ~バストーニュ

昨日の夜は半分居眠りしながらJSPORTSでUCIプロツールリエージュ~バストーニュ~リエージュ。春のクラシックシリーズ最終戦、ということになるのかな?レース自体も実力者のせめぎ合いで白熱したが、ジロ・デ・イタリアの前哨戦という意味でも面白かったように思う。

レースは、散発的な逃げのほとんどが不発に終わり、大集団のまま終盤の勝負所へ突入する展開。残り30kmを切ったところ(だっけな?)で善戦大将ボーヘルト(ラボバンク)がいいタイミングでアタックをかけ、ロドリゲス(イリス・バリアレス)と協調態勢で逃げる逃げる。栗村さんの大応援にも背中を押された(笑)ボーヘルト、ついにやったかと思えたのだが…。

続きを読む "'06リエージュ~バストーニュ"

2006年04月16日

●'06アムステル・ゴールドレース

夜、JSPORTSでUCIプロツールアムステル・ゴールドレース。まだまだ続く春のクラシックシリーズ、今週はオランダで行われる唯一の(?)大レース。30以上もの小高い丘が連続する、おそらく見た目以上にハードなコースでの仕掛け合い。結果は、意外と言えば意外なものだった。

全般的には、ラボバンク勢、Tモバイル軍団、ベッティー二(クイックステップ)ら優勝候補の入った集団がレースをコントロール。次々に生まれる逃げも、適度に泳がせてはそのほとんどが潰されることに。勝負所の最後の6つの丘に突入して集団が10人程度まで絞られ、残り15kmでベッティーニがアタック、単騎逃げのウェゼマン(Tモバイル)に追いついた時には、平凡っちゃ平凡な展開ながら「これで決まった!」と思ったのだが…。

続きを読む "'06アムステル・ゴールドレース"

2006年04月09日

●'06パリ~ルーベ

夜、JSPORTSでサイクルロードレースパリ~ルーベの生中継を観る。ツール・ド・フランドルに続く「北のクラシック」。断続的に石畳の路面が続く点では先週と同様だが、しかし今日の方が平坦・高速でしかも砂埃が凄まじく、より危険な印象。実際落車が何人も出て、優勝候補のヒンカピーなんて振動でハンドルが折れて(!)転倒→負傷リタイア。カメラもグラグラと揺れまくり、観ているこちらもクラクラするほど。まさに狂気の沙汰である。

そんな難レースを制したのは、CSCのカンチェラーラ。最大の難所アーレンベルグできっちり先頭集団に生き残り、残り5つめの石畳ゾーンで意表を突くアタック。他の選手がボーネンに気をとられている隙にグングン差を広げ、そのまま残り10数kmを独走することに。自らの特長(タイムトライアルのエキスパート)を最大限生かす展開に持ち込み、終わってみれば2分近い差をつける快勝となったのだった。いや、これは強かった!

続きを読む "'06パリ~ルーベ"

2006年04月05日

●'06ツール・ド・フランドル

日曜日の夜、JSPORTSでツール・ド・フランドルを観た。20時から24時まで実に4時間の放送、しかも生中継!さらには、4月中にあと3つのワンデーレースを生中継するという。さすがはスポーツ専門チャンネルの面目躍如と言えよう。実況のSaschaさんや解説の栗村さんがやたら興奮していたのも頷けるぜ。

4時間の放送と聞くと、フットボールファンなんかは「長っ!」と思って敬遠するかもしれない。でも、そこがいいのよ自転車は。スポーツにはそれぞれ固有の観戦のリズムがあるものだが、自転車ロードレースのそれは「まったり」。ワンデーはステージレースより見せ場が多いとはいえ、それでも時間の過半は逃げと大集団との(一見)のんびりした追いかけっこ。だからこそ、短い勝負所(アタックやゴールスプリント)がより引き立つのである。JSPORTSの場合は「まったり」時間の雑談も楽しいしね。

続きを読む "'06ツール・ド・フランドル"

2005年11月15日

●'05ジロ・デ・ロンバルディア

JSPORTSの録画で、UCIプロツールジロ・デ・ロンバルディア。プロツール最終戦、同大会100周年記念のレースは、チューリッヒ選手権の好調を維持したベッティーニが今季2勝目を飾った。「遅れてきた実力者」が終盤ようやく力を見せてくれたことで、シーズンが締まった感じで終わってメデタシメデタシといったところか。

終盤、有力選手4人の凌ぎ合いとなり、入れ替わりながら狭い狭い道を高速で駆け抜ける戦いは実に見応えがあった(つーか、コースアウトしたら死んじゃうよ!)。アタックの応酬。シモーニやシュレックも思い切って何度か仕掛けたけれど、後続を振り切るには至らず、スプリント勝負に。こうなるとマルチな能力が強みを発揮する。で、ベッティーニが的確なタイミングのスパートで1車身抜け出してガッツポーズ。うーん、さすが。

続きを読む "'05ジロ・デ・ロンバルディア"