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2005年02月12日

●「HEIAN」展

昼間、恵比寿の東京都写真美術館。ここはさほど広くないので、1~2時間くらいをのんびり潰すにはちょうどいい場所だ。

最初に観たのは2階展示室の「戸田正寿作品展 HEIAN」。白木の浴槽の中に金箔が張られ、その中に真っ白な鯉が浮かんでいる。あるいは、等間隔にしなった白木の上に真緑色の青虫がひしめいている。そういった、極めて人工的でアーティスティック(作者は、被写体の動物が自分の思う通りのポーズをとるまでは決してシャッターを切らないそうだ)な写真を20点ほど展示。確かに美しいと言えば美しいが、その人工性・完成度ゆえの気持ち悪さも漂っている作品群だ。特権階級のアトリエ。隠された大箱。一枚布をめくれば、そこに浮かんでいるのは…人体だ、などと妄想してもおかしくない不気味さ。異世界を味わいたい人にとっては、一見の価値はあるだろう。

続いて、3階展示室で「第5回上野彦馬賞 九州産業大学フォトコンテスト」。一般部門より中学生・高校生部門の方がずっといい作品が並んでいたのが興味深い。みずみずしいというか、作品としての写真を作る喜びみたいなものが伝わってくるんだよね。

最後に地下の映像展示室で「グローバルメディア2005」。自分の名前と生年月日・予想寿命を入力すると、自動的にカウントダウンされるインスタレーション。何気ない気持ちで参加してみたのだけれど、いざ自分の「残り寿命」が映し出されてカウンターが回り始めると、これがもう何だか息苦しくてたまらないんだな。参った。帰りに出口の所にいたAIBOと遊んでかなり癒されたけど、それがなかったらズシンと沈んでいたかも。

ちなみに、映像展示室は、2/22以降えらいことになります。

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