●『アンチ・ドロップアウト』『マスコミはもはや政治を語れない』『多読術』
最近読んだ本、いくつかについて。

小宮良之著『アンチ・ドロップアウト〜簡単に死なない男たちの物語』(集英社)。財前宣之、石川直宏、小澤英明、阿部祐太朗、廣山望、佐藤由紀彦、金古聖司、藤田俊哉、茂庭照幸、李忠成……かつて日の丸のユニフォームに袖を通しながら挫折を経験して下部リーグなどに場を移し、しかしなお戦い続ける元Jリーガーたちの物語。
テーマ的にはありがちと言えばありがちなものだし、劇的に盛り上げようとして妙にクサくなっている部分があるのも否定できない。だが、それは筆者もある程度承知しているのだろう、ギリギリのところで筆は抑制されており、エピソードとしては共感度の高いものがほとんどなだけに普通に読めば普通に泣ける本だ。だから、取り上げられた10人のうちのいずれかに思い入れがあれば読んだ方がいいと思うし、Jリーグファンなら少なくとも損はしないかな、と。








