2016年04月30日

●懐かしんでる場合じゃないのかもしれんけど



昨日の昼間は、いつもより1時間以上も早く家を出て、開門直後の味の素スタジアムでFC東京のOB戦『東京ガスライフバル presents エキシビションマッチ』を観戦。


東京ガスの協賛により何だか突然行われた(かのように思えた)このイベント、1999〜2001年くらいに在籍した選手中心の青チームと、2002〜2006年くらいの在籍選手中心の赤チームとの10分ハーフマッチだったんだけど、これは要するに「大熊トーキョー」対「原トーキョー」だよね。僕あたりのファン歴の人間にとってはまさに夢の対戦というか。石川賢の『ゲッターロボ対ゲッターロボG』みたいな(笑)。

まあ、あくまでエキシビションマッチだからのんびりムードだったし、走るのがキツそうな選手も多かった(7〜8分過ぎると大半の選手が活動限界に到達)けれども、なんつーか、彼らが動いてプレーしてるのを見るだけで「あの頃」の記憶が蘇ってきて実に楽しかったんである。

青の方は「永遠の東京の10番」奥原を筆頭に、佐藤由紀彦、小峯、ペルー小池、浅利、藤山、小林成光、加賀見、鏑木、堀池……対する赤は原監督の下で阿部吉朗に馬場憂太、宮沢、金沢、平松……。いやあ、メンバー表見ただけで涙腺がピンチ状態になってしまった。そういや、元々東京を応援し始めたのも、小峯や小池や加賀見や浅利(は誕生日まで一緒だな)ら僕と同い年の選手が多かったからなんだよな。思い出したぞ。

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2016年04月17日

●このモヤモヤ、どうしてくれようか(FC東京×川崎フロンターレ)

皆さま、お久しぶりです。この数ヶ月間サッカーもラグビーも色々な動きがあったんですが、仕事の方がテンパっていて正直それどころではなかったのと、あと東京についてはいささかモヤモヤしておりまして(笑)。ともあれ4ヶ月ぶりの更新です。ただ、まあ、次がいつになるかはわかりませんが……。



FC東京 2−4 川崎フロンターレ (J1第7節 味の素スタジアム)

昨日は味の素スタジアムで第27回多摩川クラシコを観戦。3勝3敗と今季ここまで五分の星の東京にとっては無敗の首位・川崎をホームに迎え撃つ重要な一戦だったが、前半の優勢と2度に渡るリードを活かしきれずにあえなく逆転負けを喫してしまった。


序盤優勢に試合を進めたのは東京だった。積極的にボールへアタックする守備からDFライン裏目掛けて早く速く縦パスを送り、チャンスを作る。対する川崎は中村憲剛を中心に後方から丁寧にパスを回して組み立てようとするが、大島欠場の影響もあるのかややぎこちなさが目立つ。4分、田邉の果敢な競りかけからこぼれ球を拾ったバーンズがDFの背後に一気に抜け、ゴール左にシュートを決めて先制。1-0。

しかし東京はこの「もうけもの」のリードを活かせない。11分、DFの位置まで下がった憲剛が前線の大久保に絶妙のロングパス。巧みに小川をブロックしながら抜けた大久保は、目の覚めるようなボレーシュートを左隅に突き刺してあっさりと追いつく。1-1。その後は東京が再びペースを握り、バーンズが2度、阿部が1度シュートチャンスを迎えるが、いずれも枠をとらえられず。同点でハーフタイムへ。

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2015年11月23日

●またしても(FC東京×サガン鳥栖)

FC東京 0−0 サガン鳥栖 (J1第34節 味の素スタジアム)

前節の柏戦勝利により再び3位に浮上した我らが東京、いよいよレギュラーシーズン最終戦である。勝てば文句無しでチャンピオンシップとACLの出場権を獲得、引き分けor負けならガンバの結果次第。これまでタナボタ得意を標榜してきたチームにとっては正念場の一戦だったのだが……。


試合前。なんか変な芸人みたいなのが出てきたな、と思ったら、東京のレジェンド(笑)ことアマラオ氏であった。いやーアマも老けたなー。髪の毛真っ白やん(って、現役の頃からずっと「おじいちゃん」あるいは「ジジイ」呼ばわりしているわけだが)。「アイシテル〜」のヘンテコなイントネーションは相変わらずだったけれども。


キックオフ。立ち上がりは鳥栖がロングボールとサイド攻撃で攻勢に出たものの、東京は森重を中心に落ち着いてはね返し、次第にボールを支配していく。9分、ボックス左でパスを受けた東がドリブルでDFをぶち抜いて切れ込み、折り返しを橋本がシュートするがバーの上。23分、速いリスタートから右へ展開し、徳永のクロスを逆サイドで収めた河野がシュートするもDFがブロックしてゴールならず。

速いパスワークで先制点を狙う東京に対し、鳥栖は後ろに厚い陣形でタイトに守り続け、なかなか崩れる隙を見せない。30分、縦パス一発で水沼がCBの間を抜けるピンチとなったが、フォローした早坂のシュートはわずかにバーを越えてくれた。終了間際には東京が逆襲速攻の形を作り、橋本のラストパスから米本がシュートするも、またもDFがブロック。じれったいムードのままハーフタイムへ。

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2015年10月24日

●「まずは守備」から(FC東京×浦和レッズ)



FC東京 3−4 浦和レッズ (J1第32節 味の素スタジアム)

前節の黒星により優勝争いから脱落した格好の我らが東京。落ち込んでいる暇もなく、今節は苦手レッズとのホームゲームであった。チャンピオンシップとACLの出場権獲得のためには負けられない大一番……だったはずだが、常に先手を取られる悪い展開に陥ってしまい、終盤の追い上げも届かずにまたしても敗戦。


試合は序盤から浦和ペースだった。いつも通り前方が広く厚い浦和の(攻撃時の)布陣に対して、この日の東京は4-3-1-2のフォーメーションで迎え撃つが、ゾーンの隙間にすいすいパスを通されてボールを支配されてしまう。早くも11分、オフサイドギリギリで飛び出した宇賀神が左ゴールライン際をえぐり、クロスをアブラモフが小さく弾いたところ、こぼれ球を柏木が押し込んであっけなく浦和が先制。0-1。

受身に回ってしまった東京は森重や丸山、太田といった個々のDFの動きも重く、なかなかこぼれ球を相手陣に押し戻せずピンチが続く。14分にはボックス前で右→左とパスを回され、フリーになった武藤の狙いすましたミドルシュートがゴール右上に決まった。これは敵ながら天晴れのゴラッソ。0-2。大事な試合で負った開始早々のビハインドに、東京側のスタンドからはため息が漏れる。

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2015年10月18日

● 足りないものは何だろう(FC東京×湘南ベルマーレ)

FC東京 1−2 湘南ベルマーレ (J1第31節 味の素スタジアム)

僕がラグビーに入れ込んでいる間も(笑)東京はゼロウノウノゼロウノゼロと勝点を重ね、年間総合・2ndステージともに3位の好位置につけたまま早くも残り4試合。9位湘南と対戦した今節は、優勝を狙うならば決して負けられない一戦だったが、少ない決定機をものにされて悔しい敗戦となってしまった。


前半の立ち上がりは東京の組織守備が機能。湘南の攻撃を分断し、珍しくボールを支配する展開となった。一方攻撃の方は、湘南の逆襲速攻を警戒してかパスで中盤を組み立てることはほとんどなく、バーンズや前田を狙う縦の浮き球を多用。こぼれ球からクロスを入れる場面は幾つかあるも、湘南DFの素早い寄せもあってなかなかシュートに持ち込めない。ともにチャンスの少ない地味なムードで試合が進んでいった。

22分、菊池と接触した場面で森重が太ももを負傷。プレーを続行するも次第に守備の粗が目立ちだし、湘南ペースとなっていく。36分、転倒した森重と入れ替わってキリノがボックスへ突入した場面は、丸山が懸命のカバーで防ぐ。39分には湘南のショートコーナーのクロスに菊池俊介がダイビングヘッドで合わせるも、左に外れ。東京は集中力を欠いたプレーも出るようになり、何とか0-0で終えたいところだったが……。

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2015年09月13日

●前田!前田!前田! (FC東京×ヴィッセル神戸)



FC東京 3−0 ヴィッセル神戸 (J1第27節 味の素スタジアム)

代表戦がしばしば挟まるイレギュラーな日程の中、ナビスコ杯は決勝トーナメントに進出しながらも準々決勝で鹿島に完敗してしまった東京。今節はほぼ1ヶ月ぶりのリーグ戦ホームゲームであり、年間上位争いに残るためには是非とも勝ちたい一戦。僕個人としても約2ヶ月ぶりの生観戦であった。


序盤は神戸ペースだった。いつも通りの4-3-3(守備の時は河野が下がって4-4-2)の東京に対し、神戸は守備時5バックだが攻撃時には高橋・相馬の両WBがワイドに張りながらFWの位置近くまで上がる思い切ったサッカー。東京はDFがサイドに蓋をできず突破されてはボックス内できわどくクリアする場面が幾度かあり、攻めても羽生が後方に引っ張られたせいもあって前田・バーンズになかなかボールが入らない。

だが、幸いなことに神戸のアタッカーも決定力を欠いた。19分、CBの間を森岡が割ってゴール前へ突入するが、徳永が懸命のカバーリング。21分、渡邉千真のミドルシュートもポスト右を抜ける。東京はひたすら我慢しながら逆襲速攻を狙い、30分にはボックス手前で得たFKを太田が狙うもGK山本が横っ跳びでセーブ。気がつけば試合はすっかり膠着状態となっていた。

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2015年07月29日

●しばし夏休みを (FC東京×ベガルタ仙台)

FC東京 3−1 ベガルタ仙台 (J1第22節 味の素スタジアム)


結局、今日も味スタには足を運べず、スカパー!で録画観戦。

1stステージ2位と過去最高の躍進を見せたものの、2ndステージはスタートから出遅れて一進一退の我らが東京。下位の仙台相手とはいえ、リーグ戦中断を前にとりあえずホッと一息の快勝であった。


今回はここのところうまく行っていなかった4-3-3ではなく4-4-2の布陣、かつボランチも守備力のある米本にパス能力のある野澤という無難な組み合わせで、まあ上手くいって良かったというか。マッシモさすがの監督力というべきか、鹿島戦もこれでやれば良かったのに、というべきか(笑)。

まあ、おそらくフィッカデンティ監督としても、自分のこだわりを多少犠牲にしても今の高温多湿の気候には合わせざるを得ないのだろう。これまで避けていた米本のボランチ起用や羽生・三田という「ダブルダイナモ」の両サイドハーフ起用はその表れかと。この監督らしい現実主義、なのかな。

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2015年07月19日

●とりあえず水飲んで次頑張ろう (FC東京×モンテディオ山形)



FC東京 0−0 モンテディオ山形 (J1第20節 味の素スタジアム)

今回はさすがにディテールを書く気にならないというか。まー、辛い試合だった。


とにかく観ていてストレスのたまる試合だった。蒸し暑い気候、いま一つ工夫と精度を欠く攻撃と枠に飛ばないシュート、山形のほつれを見せぬ手強い守備、交代枠と勢いを削ぐ怪我の続発、安定感を欠きヒステリックなレフェリング、そして7分の追加タイムと報われぬ総攻撃……。

一言で表せば「ちくしょう」である。もう一言付け加えるなら「悔しい」か。冷静に論評するなら「優勝を目指すチームならばこういう試合こそ勝点3を取らなければ」と言うべきなのかもしれない。


でも、まあ、何というか、こういう試合だからこそ、サッカーファンとしての自分の立ち位置を強く意識させられるのも確かなわけで。つまりサッカーなんてものはどこまで行ってもままならぬものであって、僕たちはその中でもがく選手たちの姿にこそ共感を覚えるということだ。

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2015年07月11日

●いきなりボコ負け (川崎フロンターレ×FC東京)

川崎フロンターレ 2−0 FC東京 (J1第18節 等々力陸上競技場)

浦和に続く2位とリーグ「前半戦」過去最高の成績をマークした1stステージから中一週。早くも2ndステージの開幕戦、しかもアウェイの多摩川クラシコである。渋谷から電車で20分、等々力に足を運んで観戦した。


キックオフからの入り方は東京の方が良いように見えた。武藤が移籍した東京は前田・石川・東で3トップを組み、積極的なフォアチェックから速い守→攻の切り替えでゴールを狙う。対する川崎は憲剛や大島を中心に流動的に動きながらパスを回すも、序盤はミスが多い。5分、浮き球に反応した石川がDF裏に飛び出してシュート(GK新井がセーブ)。8分にも徳永のロングスローを前田がつなぎ、羽生が飛び込むきわどい場面。

しかし、前半の半ばになるとフロンターレのパスがリズムよく回りだし、一転して川崎の一方的な攻勢に。21分、ボックス手前からレナトが狙ったFKは右サイドネット。28分にもレナトのドリブルシュートがポスト右を抜ける。東京の守備は受け身になって後追いのチャージやタックルをかわされる姿が目立つように。もっとも川崎もなかなか決めきれず、38分の武岡や41分の大島のシュートは枠を外れ、0-0で前半終了。


後半に入るとネジを巻き直した東京が再び前目から追い込みにかかり、川崎のパス回しとの追いかけっこになった。が、先制したのは川崎。52分、ユルい東京の中盤守備をかいくぐってボックス左へ素早く展開し、小宮山の狙いすましたクロスにフリーのエウシーニョが巧みに合わせ、権田の横っ跳びも届かず右隅にゴールイン。中盤守備を何とか助けようと前線から東も下がった場面だったが、完全に崩されてしまった。0-1。

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2015年06月28日

●壮行会はみんなで派手に (FC東京×清水エスパルス)

FC東京 3−2 清水エスパルス (J1第17節 味の素スタジアム)

優勝争いの期待と失望があり、連勝の喜びと連敗の苦しさがあり、武藤の大活躍と移籍決定がありと、色々あった1stステージも最終戦。武藤の(とりあえずの)東京ラストゲームは不動のホームスタジアムで。


梅雨らしい蒸し暑さの中でキックオフ。武藤・前田が2トップを務める4-4-2の東京は積極的に押し上げてサイドから攻め込み、序盤に幾つかクロスを上げるも決定機には至らない。対する清水は3-5-2の布陣で、FWウタカにDFライン裏を狙わせながら、自在に動く大前を中心にパスを回して機会をうかがう。22分、左サイドで勝負した太田がDFを振り切ってクロスを入れ、フリーの東が頭で合わせるもポスト左を抜けた。

前半半ば頃は、東京の攻めが手詰まりとなって清水のチャンスが目立つ時間帯に。26分、ウタカが森重と入れ替わってボックス内へ突進し、シュートを権田が押さえる。33分、DFの間を突いた金子がドリブルでゴールに迫るが、カバーリングの吉本が懸命のクリア。34分にはワンタッチパスの連続に東京DFがついていけず、水谷がDFライン裏に思いっきり抜けるも、シュートをふかしてくれて命拾いした。

しかし、そんなたて続けのピンチをしのいで迎えた38分。東京は敵陣深く攻め込み、一旦はボールを奪われたものの梶山が突然の猛プレス。ボールを奪ってDFの背後に飛び出した東へラストパスを通し、東は冷静にGK櫛引をかわしてから無人のゴールへ流し込んだ。見事なショートカウンター!1-0。さらに43分にもゴール前で東の浮き球に高橋が飛び込むチャンスがあったが、これはあと一歩届かず。1点差でハーフタイムへ。

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2015年06月21日

●微妙で、素晴らしい、逆転勝利! (サガン鳥栖×FC東京)

サガン鳥栖 1−2 FC東京 (J1第16節 ベストアメニティスタジアム)

代表戦日程を挟んでいよいよリーグ戦1stステージもあと2戦。ステージ優勝こそ逃した我らがFC東京だが、上位進出を目指し、そして2ndステージを見据えた戦いは続く。今節は強豪・鳥栖とのアウェイゲーム。スカパー!で録画観戦した。


試合は立ち上がりから鳥栖ペース。この日の東京は梶山・高橋がダブルボランチを務める4-4-2の布陣でスタートしたのだが、鳥栖の強度の高いプレス守備にパス攻撃が機能せず。対する鳥栖は素早い守→攻の切り替えからシンプルに前線を狙う攻撃でチャンスを作る。速攻から水沼・豊田がたて続けにボックス内で際どいシュートを撃った後の17分、CKにフリーで飛び込んだ金のヘッダーがゴールに突き刺さって鳥栖先制。0-1。

得点を奪った鳥栖は勢いに乗ってボールを奪っては攻め込み、東京DFがしのぐ場面が続く。東京は梶山がDFラインまで降りたり三田・東・武藤の配置を変えたりして打開を図るが、相変わらずパスは回らない。24分、三田のクロスに合わせた前田のシュートはバーを越え、39分の太田のFKもGK林がキャッチ。途中から鳥栖が息切れしたこともあって追加点こそ免れたものの、前半の東京はわずかシュート2本であった。


後半も、東京が左右に回して攻めようとするのに対して鳥栖が速攻を狙う構図は変わらない。東京は崩しの形をなかなか作れず、鳥栖はバイタルエリアでの精度があと一歩、という感じで決定機が生まれないまま試合が進んだ。51分、東京は三田OUTで中島IN。中島は積極的にドリブル・パスで仕掛け、左サイドの攻撃を活性化する。すると、60分を過ぎた頃から鳥栖の動きが落ちて東京のボール支配が目立っていった。

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2015年05月31日

●燃えて、揺れて、ガッツポーズした夜 (FC東京×柏レイソル)

FC東京 2−1 柏レイソル (J1第14節 味の素スタジアム)

鹿島、浦和、名古屋とここに来てリーグ戦3連敗を喫し、ステージ優勝争いからは脱落模様の我らが東京。だが(当たり前の事だが)リーグ戦は続いていく。今節はACL明けのレイソルとのホームゲームであった。


レアンドロを1トップに置く4-5-1の柏に対し、この日の東京は武藤・林・東の3トップでアンカーに梶山ではなく高橋を入れる布陣でスタート。序盤は両チームのゾーン守備が機能して中盤での潰し合いが延々と続いたが、東京が三田や松田らの積極的な動きからサイドを突く攻撃で徐々にリズムを掴む。11分、右サイドの速いパス交換で揺さぶり、切れ込んだ東のラストパスを林がシュートしてサイドネット直撃。

ところが、その矢先の17分、米本が工藤との接触で足を痛めて退場してしまう。タフな柏相手にフィジカルの柱を失い、東京としてはピンチの局面。しかしここで今の東京の強みが発揮される。代わって入った野澤は高橋とダブルボランチを組み、武藤が一段下がって4-4-2の陣形にシフト。直後こそややバタついたもののすぐに守備の組織力を取り戻し、野澤の柔らかいパスさばきも加えながら再び攻め込んでいく。

そして35分、東のスルーパスで武藤がボックス内に飛び出してDFと競りながら折り返し。林のシュートは菅野にブロックされたものの、こぼれ球に素速く反応した三田がスライディングでゲットした。東の技巧、武藤の強さ、そして三田の積極性。1-0。一方の柏はSBの攻撃参加が増えるなど攻勢を強めるが、東京DFは落ち着いて対処する。逆に東や林のシュートなど惜しい場面を作りながら、いい流れで前半が終了した。

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2015年05月24日

●なあに、まだまだ (FC東京×名古屋グランパス)

FC東京 0−1 名古屋グランパス (J1第13節 味の素スタジアム)

鹿島戦の敗戦に引き続いて浦和にも完敗を喫し、残念ながら優勝争いからは一歩後退した感のあるFC東京。しかし息つく暇もなく試合は続き、今節は水曜のナビスコ甲府戦に引き続いてホーム味スタで名古屋との対戦であった。


中央縦のラインにノヴァコヴィッチ・ダニルソン・闘莉王が並び、永井と矢野がワイドに張る3-4-2-1の名古屋に対して、この日の東京は梶山と高橋のダブルボランチで武藤と米本が左右に開き、前田が1トップに入る4-2-3-1の布陣で臨んだ。いきなり2分、太田のクロスに飛び込んだ米本のヘッダーがバーを越える。東京は梶山を中心によくパスをつないでペースを握っていく。6分にも河野がボックス内でシュートの場面。

東京は守ってもいつもより前目から囲い込む守備が効果的で、永井と矢野も封じ込めて名古屋にチャンスを作らせない。22分には太田のFKに合わせた森重のヘッダーが楢崎の正面を突き、32分にもFKで太田のクロスに前田が DFと競りながら合わせるが、これもバーの上。名古屋はようやく39分にCKを獲得し、ファーサイドに上手く入った小屋松がシュートするも権田が反応良く防いだ。0-0で前半終了。


後半頭に名古屋は川又を投入するも、東京優勢は変わらない。48分、武藤の強烈なミドルシュートを楢崎が横っ跳びで弾き出す。50分には米本がDFをかわして決定的なクロスを入れるが、河野のシュートは枠をとらえられず。押し込み続ける東京だが、得点には至らない。59分、名古屋の中盤守備の要のダニルソンが負傷退場。69分には太田の低く速いクロスに武藤がタイミングよく飛び出すも、シュートはミートしきれず。

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2015年05月17日

●今日のところは完敗だぜ (浦和レッズ×FC東京)

浦和レッズ 4−1 FC東京 (J1第12節 埼玉スタジアム2002)

前節今季二敗目を喫しながら、なんとか優勝争いに踏み止まっている我らが東京。今回はいよいよ首位・浦和レッズとの大一番である。曇り空の埼玉スタジアムで観戦した。


東京は武藤・林・東の3トップ(追記参照)でスタート。初めは長いボールが多めだな……と思っていた5分、宇賀神に左サイドを破られ、低く鋭いクロスに権田の前で李が合わせてあっけなく浦和先制。0-1。いきなりビハインドの東京は前線からのプレスで追い込もうとするが、速く正確なパスワークでかいくぐる浦和が逆に好機を作る。10分、16分と興梠が強烈なシュートを枠に飛ばし、権田が横っ飛びでセーブした。

28分、早くも東京は三田OUT高橋INの交代、4-4-2にしてそれまでやられっ放しだった中盤を締めにかかる。これで多少はパス交換からの攻撃が出始め、太田のクロスも何本か。しかしなかなかシュートまでは至らず、逆に42分、またも浦和はカウンターで右→左→右と素早く揺さぶり、最後は宇賀神のクロスにファーで関根が合わせて権田の脇を抜いた。敵ながら見事な攻撃だった。0-2。そのまま前半終了。


後半、反撃を図りたい東京だったが、先手をとったのはまたも浦和。47分、右サイドを突破した関根の速いクロスにニアへ走り込んだ武藤が合わせてゲット。「いい時間」にやられっ放しの東京である。0-3。ただ、さすがにそこからは東京がヤケクソ気味に前がかりとなり、波状攻撃をかける展開に。48分、太田のCKに森重が足で合わせるがバーの上。50分には徳永のクロスから東がヘッダーを撃つも、これも枠外。

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2015年05月11日

●二匹目のドジョウはおらず (FC東京×鹿島アントラーズ)

FC東京 0−1 鹿島アントラーズ (J1第11節 味の素スタジアム)

GWの過密日程をなんと4連勝で乗り切り、首位に肉薄する我らが東京。連戦の最後を飾るのは強豪アントラーズとのホームゲームである。多摩川クラシコに引き続き満員となった味の素スタジアムで観戦した。


試合は序盤から鹿島ペースで進んで行く。鹿島は攻撃的MFが広く左右に開いてサイドチェンジも交えながら左右に揺さぶり、東京の中盤が緩んだと見るや土居や柴崎らがバイタルエリアを突いてチャンスを作る。8分、鹿島は縦につなぐ速攻で遠藤がボックス内へ侵入、シュートを太田がかろうじてブロック。その直後のCKでは二次攻撃のクロスに山本が合わせてヘッダーを撃つが、権田が反応よく弾き出した。

東京も主に左サイドから反撃を図り、幾度かクロスを上げる場面も作ったが、中央の人数不足で決定機には至らない。そして34分、鹿島の波状攻撃となり、東京DFの足が止まってこぼれ球をクリアしきれないでいるところ、土居の当たり損ねのシュートに権田がタイミングを外され、ボールがコロコロとゴール左隅に転がり込んでしまった。0-1。その後も鹿島寄りの流れは変わらないまま前半が終了した。


後半、東京は頭から羽生・河野に替えて前田・高橋を投入、フォーメーションを4-4-2に変えて劣勢だった中盤にテコ入れする。これが奏功して今度は東京の攻勢に。49分、太田のCKに合わせた前田のヘッダーがGK曽ヶ端の正面を突く。55分、東が左から切れ込んで強烈なシュートを撃つも、これも曽ヶ端の正面。64分には徳永のクロスにまたも前田が合わせるが、DFがブロックしてゴールならず。

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2015年05月06日

●勝って兜の緒に冷や汗(笑)(ベガルタ仙台×FC東京)

ベガルタ仙台 2−3 FC東京 (J1第10節 ユアテックスタジアム仙台)

前節はライバル川崎に逆転勝利して今季2度目の3連勝をマークし、首位・浦和と僅差の2位につけている我らが東京。ゴールデンウイークの連休最終日は、4連敗と苦しむ仙台とのアウェイゲームであった。今回はスカパー!でテレビ観戦。


試合は立ち上がりから仙台ペースで進んだ。というより、序盤は東京の守備がピリッとせず、自陣深く押し込まれては梁の配球からウィルソンや野沢に仕掛けられ、何とかしのぐ場面が続く。9分、左サイドから流れたクロスを徳永がヒールで処理しようとして野沢にかっさらわれ、シュートがバーの下を直撃してヒヤリ。東京も好調の東を中心に攻め込む場面を作るが、14分の米本のミドルシュートはバーの上。

23分、ハイボールに競り合う場面で吉本がウィルソンを引き倒してしまい、PK。しかしウィルソンのシュートは権田が抜群の集中力と反応で弾き出す。うーむ、さすが守護神である。逆に34分、左サイドで東京がFKを獲得。太田のキックは急角度でファーに曲がり落ち、巧みなコース取りで飛び出した森重が豪快に蹴り込んだ。またも出た、必殺セットプレー!!1-0。これで東京に流れが傾き、いい雰囲気でハーフタイムへ。


後半になっても東京ペースは変わらず、というよりむしろ加速していった。前半よりコンパクトな陣形から、攻めてはパス交換の中で効果的なオーバーラップを繰り出し、守っても精力的なチェイスと高いDFラインで仙台アタッカーをオフサイドの網にかけまくる。48分、左サイドから武藤がクロスを入れた場面、今度は二見が米本を引き倒してPK。武藤が自信満々に右足(!)でゴール中央に決めた。2-0。

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2015年05月03日

●逆転勝利サイコー!! (FC東京×川崎フロンターレ)

FC東京 2−1 川崎フロンターレ (J1第9節 味の素スタジアム)

「ウノゼロ」でしぶとく勝ち星を重ね、首位浦和から勝点3差の好位につけている我らが東京。今節の川崎戦=第25回多摩川クラシコは、優勝争い生き残りをかけた上位同士の対戦である。4万2千観衆で膨れ上がる味の素スタジアムで生観戦した。


キックオフ。東京は昨年の対戦で中村憲剛と大島にパスを回されまくって完敗した反省からか、MFがいつも以上に横方向を締めにかかるのに加え、FWに機動力のある選手を並べて前目からプレッシャーをかけていく。これが効を奏し、序盤はほとんど川崎にチャンスを作らせない。が、攻めてはボールを奪ってからの展開が淡白で、前に急ぐわりにはシュートへ持ち込めない。やや地味な攻防が続いた。

突然均衡が破れたのは21分。左サイドのFKで憲剛がファーに巻くボールを蹴ると、フリーで飛び出した大久保があっさり頭でゲットした。カズの得点記録を破る通算140得点を祝い、メインスタンドに座る我々の目の前でぎこちないダンスを披露する大久保(笑)。まあ、東京のセットプレー守備についてもそろそろ研究されてきているのだろう。0-1。

そこからは川崎が浮き足立った東京守備陣の間をスイスイっとパスを通してチャンスを作るようになり、恐れていた展開に。29分、右サイドからボックスへ突入した船山が撃ったスライディングシュートは右に外れ。34分、左サイドのFKから先制点の場面と同じ形で今度は小林が飛び出してシュートするが、これはポストわずか左を抜けてくれた。その他何度かあったピンチも何とかしのぎ、1点差で後半へ。

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2015年04月29日

●忍耐+戦術+セットプレー=勝点3 (アルビレックス新潟×FC東京)

アルビレックス新潟 0−1 FC東京 (J1第8節 デンカピッグスワンスタジアム)

甲府、湘南、山形とリーグ戦で1-0の勝利を重ね続ける我らが東京。ゴールデンウイーク前後の連戦も半ばに差しかかった第8節、新潟とのアウェイゲームは、またしても「ウノゼロ」でシブく勝点3を手にすることに。今回もスカパー!でテレビ観戦した。


石川を怪我で、梶山を出場停止でそれぞれ欠く東京は東をFWに起用、高橋がアンカーに入る布陣で試合に臨んだ。序盤は4-3-3の組織守備がよく機能して新潟のアタッカー陣をほぼ封じ込め、ボールを奪うと早く速く前へ送って速攻を狙う。しかしアタッカー陣の連携はイマイチでなかなかつながらず、武藤や河野が幾度かサイドへ飛び出す場面はあるもののフォローが遅くてチャンスにならない。

前半の中頃を過ぎたあたりから、4月にしては高い気温と連戦の影響か、早くも東京の選手たちの動きが重くなったように見えた。24分、新潟はボックス左のFKでファーにクロスを上げ、大野がシュートしてサイドネットを直撃。38分には高橋が中途半端なバックパスをラファエル・シルバにさらわれてピンチとなるが、幸いシュートはポスト右に外れてくれた。何とかスコアレスでハーフタイムへ。


後半の立ち上がりも新潟が攻勢をかけるが、東京DFは集中したプレーで得点を許さない。そのうち両チームとも中盤を埋めきれず、間延びしたピッチをボールが行き交う形に。しかし勢いで勝るのは相変わらず新潟の方。東京は東→林と河野→三田の交代で4-4-2にシフトして対抗しようとし、62分、絶妙のタイミングでCBの背後に飛び出した武藤に羽生が縦パスを通すが、シュートを撃ちきれず逸機。

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2015年04月26日

●ウノゼロ上等、ではあるけれど(モンテディオ山形×FC東京)

モンテディオ山形 0−1 FC東京 (J1第7節 NDソフトスタジアム山形)

広島戦で今季初黒星を喫し、水曜のナビスコ鳥栖戦に快勝して迎えた山形戦。なかなか好機を作れないもどかしい展開となったが、太田のゴールを守りきって勝点3を獲得した。スカパー!で録画観戦。


東京にとって前半はほぼ思い通りの展開だったのだろう。序盤からボールを支配し、引き気味の相手に対して速い縦のグラウンダーとミドルシュートを中心に攻め立てる。22分、右サイドのFKから太田が蹴り込んだインスイングのクロスに吉本が飛び込み、DF・GKともその動きに惑わされて直接ゴールイン。守っても、集中した組織守備でディエゴをはじめとする山形攻撃陣を自由にさせず、1-0でハーフタイムへ。

問題なのは後半で、東京は同点ゴールを狙って前に出てくる山形に対して自陣を固め、幾度かカウンターの形を作って山形DFを背走させる……ところまでは良いのだが、そこで妙にフォローが遅かったりパスが雑になったりして追加点が奪えない。もっとも、山形の攻撃にもさほど工夫はなく、守備の集中力さえ切れなければ危険は少ない状態ではあったのだけれど。結局、1点差のまま試合終了となった。


アウェイでもあるし、1-0で勝利、という結果はもちろん喜ばしいのだけど、後半の試合運びはどうにもなあ……。もちろん、リードを奪っていたのだから守備基調で戦うのはもっともな話(というかこのチームのスタイル)なんだが、そこで鋭いカウンターを繰り出すわけでもなく、山形にもそれなりにチャンスを与えたのがイマイチな印象であった。何しろ後半のシュートはたったの1本である。繰り返すが、「結果的に1-0」自体は無問題だと思うんだけどね。

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2015年04月23日

●自信回復の1勝 (FC東京×サガン鳥栖)

FC東京 2−0 サガン鳥栖 (ナビスコカップ予選リーグ第4節 味の素スタジアム)

今季初黒星のリーグ戦から中3日で迎えたカップ戦。昨日は仕事関係の飲み会があって味スタには足を運べなかったので、今日になってスカパー!で録画観戦した。


序盤から組織守備が強みの両チームらしく、ステディな攻防が続いた。鳥栖が幾度かクロスを入れるも、東京はDF陣が落ち着いてはね返す。18分、東京がボックス周辺で回す場面、石川が左から中央に戻した速いパスを三田がトラップから左足一閃!ボールはGK林の横っ跳びも届かず右隅に決まった。速攻が決まらないと見て、引き過ぎのDFに対してミドルシュートに持ち込んだのは石川の好判断。1-0。

そこからは東京は焦らず後ろに重心を残し、三田・羽生が無尽の運動量でスペースを潰しつつ、アンカー高橋の着実なボールさばきから前線で石川・林が飛び出しを狙う。対する鳥栖は長身FWの山崎に当てようとするが、丸山・吉本がしっかり絡んで自由にさせない。東京の1点リードのまま前半が終了した。


後半の立ち上がりは一段ギアを上げた感じの東京が主導権を握る。相変わらず林は精力的に鳥栖DFの穴を突き続け、DFに競り勝ってヘッダーを撃つ場面もあったがこれはGK林の正面。そして57分、羽生のあっちむいてほいパスで太田が左サイドを突破。太田はDFが転倒したのを尻目に一気に切り込んでクロスを入れ、走り込んだ三田が技ありのシュートを右隅に流し込んだ。よっしゃよっしゃ。2-0。

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2015年04月19日

●六日天下かよ(笑) (FC東京×サンフレッチェ広島)

FC東京 1−2 サンフレッチェ広島 (J1第6節 味の素スタジアム)

3連勝で前節首位に立った、好調の我らが東京。今回は公式戦5試合勝ちなしと不振に苦しむサンフレッチェとのホームゲーム。飛田給から八重桜の咲く通りを歩き、強風吹きすさぶ味スタで観戦した。


いつものように守備時5-2-2-1、攻撃時3-2-5の広島に対し、この日の東京は高橋秀人が先発、基本は通常の4-3-1-2だが流れの中で5バックになるフォーメーションでスタートした。最初の得点は開始直後の1分。東京はボックス手前からのパス交換で攻め込み、石川のワンタッチパスがDFに当たって右サイドに流れたところ、フリーの武藤が右足でGK林の股を抜いてゲット。落ち着き払ったシュートだった。1-0。

しかし、そこからはサンフレッチェのペースとなる。東京はDFラインに人数を揃えるものの広島の前線へのクサビを潰しきれず、吉本が裏をとられたり両サイドが広島のウイングに翻弄される姿が目立つ。10分、梶山のパスミスから広島のカウンターとなり、ドウグラスが右サイドを突進。太田・高橋がまとめてかわされてからの折り返しを柴崎がダイレクトでゴール上に叩き込んだ。権田のジャンプも届かず。1-1。

14分、ボックスに突入した柴崎を森重が倒したか、という場面はノーファウルの判定。15分、石川の長いクロスを武藤がボレーで狙うがサイドネット。18分には左サイドから切り込んで徳永をかわした柏のシュートが右隅に決まるも、前線の選手がオフサイドで命拾い。広島向きの展開に東京はシステムを変更し、高橋が完全にDFラインに入って5-2-1-2の形に。これで試合がやや落ち着き、同点のままハーフタイムへ。

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2015年04月12日

●ウノゼロ!3連勝!そして首位!! (湘南ベルマーレ×FC東京)



湘南ベルマーレ 0−1 FC東京 (J1第5節 BMWスタジアム平塚)

開幕から次第に調子を上げ、現在2位と好位置につける東京。今節は昇格組・湘南とのアウェイゲームである。雨の日の合間、曇り空の平塚で観戦した。


序盤、東京は速い湘南の攻守を警戒してかセーフティに長いボールを多用する。が、前線に収まらず、かえって相手に攻撃機会を与えることに。湘南は鋭い守→攻の切り替えと速いフォロー、東京の弱点を突くサイド展開でチャンスを作る。9分、藤田のクロスが流れたところ、アリソンが狙ったボレーはわずか左に外れ。12分には右サイドのパス交換で高山がボックス内へ侵入するが、至近距離のシュートは権田がキャッチ。

前半中頃になると東京が前に急がずつないでポゼッションを高め、太田の攻撃参加も出るようになって次第に押し込む形に。34分、大きな右→左の展開で太田が突破し、クロスが中央で跳ねたところを河野が狙うがミートできず。36分には左サイドで太田→石川→武藤と縦につなぎ、切れ込んで勝負した武藤が右足でシュートするも、GKがキャッチ。スコアレスのまま前半終了となった。


後半の立ち上がりは湘南が高い位置でのプレスを復活させ、再び攻勢に出る。47分にはグラウンダーのクロスにフリーの大槻が合わせる危ない場面があったが、きわどく枠を外れてくれた。ここをしのいだ東京は52分、CKのこぼれ球を拾った河野がインスイングのクロス。森重が折り返して武藤がヘッダーを撃つが、バーに当たってゴールならず。さらに二次攻撃で武藤が頭で押し込んだ場面もオフサイド。

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2015年04月07日

●スタンフォード・ブリッジで駆けるか、よっち

日本代表FW武藤、チェルシー移籍合意か。アジア人移籍金最高額更新も? (フットボールチャンネル)


いやあなかなか楽しい記事だな、と思って読んでしまった。

そもそも記事の出だしが「ある情報源によると」なんて胡散臭いことこの上なく、「移籍金はアジア人選手の歴代最高額をはるかに超える」というのも「いきなりんなわけないだろ」という話であって、まあ信憑性の低い飛ばし記事なんだろうな、とは思う。

ただ、昨年後半からの武藤のブレイクぶり、特に今シーズンの「スーパー入ってる」活躍を見ると、仮にチェルシーへの移籍が本当に実現したとしても僕はそれほど驚かないだろう。かつて稲本や宮市がアーセナルに移籍したように、「先物買い」的な可能性も考えればあり得ない話じゃない。

それにしても、チェルシーかあ。実現したら面白いよね。頭に浮かぶのは10年ほど前、ジョゼ・モウリーニョ監督が最初に就任した頃のチェルシーである。

あの頃のチェルシーは基本的に4-3-3のフォーメーションで、攻撃陣はCFがグジョンセンかドログバ、左右のウイングにロッベンやダフ、ジョー・コール、少し遅れてS・W=フィリップスといったメンツだった。堅実な守備から繰り出すスピーディーなカウンター攻撃が実に魅力的なチームだった。

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2015年04月04日

●石川直宏健在なり (FC東京×ヴァンフォーレ甲府)

FC東京 1−0 ヴァンフォーレ甲府 (J1第4節 味の素スタジアム)

神戸戦の快勝後、ナビスコ杯と代表戦を挟んで迎えた第4節。なかなか得点が奪えないもどかしい展開となったが、復活した石川の活躍もあって勝点3を確保した。


試合は序盤から東京が主導権を握る展開に。東京は武藤・石川の2トップに河野・三田・米本と前目に機動力のある選手を揃え、早めの寄せでボールを奪っては高めの甲府DFラインの裏を狙っていく。開始直後、DFの隙間を突いた河野がボックスへ飛び出すが、シュートはDFに当たってゴールならず。14分、河野の反転スルーパスで抜けた武藤がGK荻と一対一となるが、ここは荻が防ぎきった。

先制点はその直後。米本のロングパスに反応して右→左と斜めに飛び出した石川が、荻の目の前で右足の見事なトラップから左足一閃!ボールはゴールネットに突き刺さった。石川らしい鮮やかなボレー!1-0。その後も東京ペースは続き、29分、石川のフォアチェックで獲得したボックス手前のFKを森重が狙うが、荻がキャッチ。30分には武藤がミドルシュートを狙うもポストわずか右に外れた。

前半半ばになると東京がやや息切れし、甲府も東京の寄せに慣れた感じでチャンスを作るように。32分、甲府のCKが逆サイドに抜けたところを下田が狙うがバーの上。38分、東京は右サイドのつなぎから梶山のクロスが逆サイドに抜け、走りこむ太田がシュートするもバーを越えた。終了間際には枠に飛んだ新井のミドルシュートを権田がパンチで弾き出す場面も。1点差で前半終了となった。

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2015年03月22日

●まずは1勝、最初の快勝 (ヴィッセル神戸×FC東京)

ヴィッセル神戸 0−2 FC東京 (J1第3節 ノエビアスタジアム神戸)

開幕から2戦連続ドローでややモヤモヤしたムードだった東京。水曜日のナビスコ杯勝利を挟んで迎えたリーグ3戦目は、スカパー!でテレビ観戦した。


序盤は一進一退。東をFW起用した東京は縦につなぐパスワークで幾度か攻め込み、10分、武藤の落としを河野が狙った場面はGK山本がセーブ。28分にはCKのボールが抜けてフリーの梶山に渡るがシュートできず。一方の神戸は、強力2トップを前面にたててバイタルエリアから加速する攻撃。しかし、渡邉千真の強烈なミドルシュートはポストを直撃し、P・ジュニオールが角度のないところから狙ったシュートは権田が防ぐ。

東京の先制点は33分。太田のアウトスイングのCKに森重が頭で合わせ、ふわり弧を描いたボールが左隅にゴールイン。バックステップからコースを狙った技ありシュートだった。1-0。その後は東京が押し気味になるも、40分、ボックス内に突入した渡邉を権田が倒したとの判定(実際には触っておらず)でPK。しかし、ここはジュニオールのシュートを権田が見事な反応で弾き出して得点を許さず。1点リードで前半が終了した。


後半、神戸が攻勢に出る。開始直後、パス交換から小川がゴール前に抜け出してシュートするが、またも権田がセーブした。これを見たフィッカデンティ監督は米本をボランチに下げて4-4-2にシフト。これが奏功し、東京の守備ブロックを前に神戸が攻めあぐむように。そして68分、巧みなターンで神戸DFの逆をとった武藤が右サイドを一気に独走、シュートを逆サイドに突き刺した。電撃のカウンターアタック!!2-0。

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2015年03月16日

●「マッシモサッカー2.0」への道は遠し (FC東京×横浜Fマリノス)

FC東京 0−0 横浜Fマリノス (J1第2節 味の素スタジアム)

待ちかねていた2015年シーズンのホーム開幕戦。東京が新しいスタイルへの脱皮を図る姿を目にすることができた試合だったが、膠着状態を打開出来ずにスコアレスドローに終わった。


前半は東京がボールを支配する展開となった。開幕戦と同様アンカーに梶山を起用し、長いボールをあまり使わず低い位置から丁寧につなぐサッカー。序盤、左サイドから太田が(横浜CBの高さを考えてか)低く速いクロスを幾度か入れるが、いずれも跳ね返されてチャンスにならず。一方の横浜はオーソドックスな4-4-2の布陣から速攻を狙うも、東京のDF陣はピンチの芽を着実に摘んで突破を許さない。

15分、CKにファビオが合わせたヘッダーは権田がキャッチ。28分、高い位置でボールを奪った米本が勢いよくボックスへ突入し、スイッチした武藤がシュートを狙うもDFに当たってわずか右に外れ。次第に東京はサイドに展開しても窮屈なところに追い込まれて難渋する姿が目立ち始め、細かいコンビネーションで突破しようとしてもミスしてシュートへ至らず、の繰り返し。スコアレスのままハーフタイムへ。

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2015年03月08日

●絶賛攻撃模索中、かな (ガンバ大阪×FC東京)

ガンバ大阪 2−2 FC東京 (J1第1節 万博記念競技場)

いよいよ今シーズンのJリーグ開幕……なんだけど、初戦はスカパー!で録画観戦。


雨の降りしきるコンディション、しかも堅守を基調とするチーム同士の対戦だけに、前半は地味な展開。全体的にはガンバがやや押し込むが、東京はバイタルエリアをきつく締めて宇佐美・パトリックへのパスを遮断し、岩下のミドルシュートも権田がセーブ。一方東京は梶山からの配球で武藤や前田が仕掛けようとするも、ガンバは整然としたブロック守備で隙を見せない。

ところが、どちらも決定機をつかめないまま「0-0なら上出来かな」と思い始めた前半45分、東京陣左サイド深くで宇佐美が粘った場面。ボールはラインを割ったが主審は笛を吹かず、東京DFが動きを止めたのを見て遠藤がゴール前にクロスを送る。パトリックが権田の前できっちり合わせてゴールイン。セルフジャッジの是非はともかく、遠藤がフリーになりすぎた。0-1。


後半、東京は不調の太田OUTで丸山IN。これで徳永の攻め上がりが増え、さっそく48分に徳永のクロスに武藤が合わせるが、東口がセーブ。さらに攻めたい東京だが、逆に53分、右からパトリックとのワンツーでボックスへ突入した宇佐美を梶山が倒してしまいPKとなり、宇佐美が自分で蹴ってゲット。交代で守備の連携が甘くなった隙を突かれた形となった。0-2。

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2015年02月25日

●FC東京2015年シーズン展望 (戦力編)

2015年 FC東京トップチーム選手 (FC東京公式)


来たるべきシーズンのFC東京の展望を勝手に書く2回目。今回は戦力について。

最初に加入と放出(移籍)を一通り整理すると、

<加入>
前田遼一  ← ジュビロ磐田
奈良竜樹  ← コンサドーレ札幌(期限付)
榎本達也  ← 栃木SC
丸山祐市  ← 湘南ベルマーレ(期限付移籍より復帰)
林容平   ← 大分トリニータ(期限付移籍より復帰)
幸野志有人 ← ジェフ千葉(期限付移籍より復帰)
橋本拳人  ← ロアッソ熊本(期限付移籍より復帰)
佐々木渉 (U18より昇格)
小川諒也 (高卒)

<放出(移籍)>
エドゥー  → 全北現代
渡邉千真  → ヴィッセル神戸
加賀健一  → 浦和レッズ
塩田仁史  → 大宮アルディージャ
椋原健太  → セレッソ大阪
廣永遼太郎 → サンフレッチェ広島

といったところか。

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2015年02月21日

●FC東京ヒルズ進出、ってか

今日の午後、六本木ヒルズアリーナで開催されているキックオフイベント『FC東京“祭” presented by 東京ガスライフバル』をのぞいてきた。


僕が到着したのは、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」(すごい名前だなしかし)とのコラボイベントが終わって、これから「F.C.TOKYO魂!」のトークショーが始まるぞ、というあたり。土屋礼央さんや渡邉一平さん、日々野真理さん、ゆってぃさんらがマイクを片手に姿を現していた。

今日は福岡でプレシーズンマッチ開催中ということで選手たちはいなかったのだけれど、グッズショップや東京Xをはじめとする食物の屋台が出ていたりキックターゲットのコーナーが設けられたりして、100〜200人くらいはいたかな?青赤のグッズを身に付けた東京ファンがけっこうな数集まっていた。

なんというか、六本木ヒルズといえば都会中の都会なわけで、六本木アートナイトのメイン会場なんかにもなるこの場所で東京がイベントを開催するとは……感慨深い、というか、似合わねー、みたいな(笑)。ヒルズの他のお客さんと僕らも含めた東京ファンの見た目のギャップも大きくて、思わず笑ってしまった。

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2015年02月17日

●FC東京2015年シーズン展望 (日程編)

2015明治安田生命J1リーグ 試合日程 (FC東京公式)


ということで、そろそろシーズンの展望なぞを。今回は日程について。

まずは2ステージ制についての印象をあらためて書いておこう。やっぱり細切れで長丁場感がなくなって、なんか重みがなくなったなあ、と。1年間、春、夏、秋と30試合以上を戦って喜怒哀楽様々あった末にシーズンの結果が出る、というのがリーグ戦の醍醐味だったと思うんだけどなあ。もちろんこの方式でもシーズンごとやチャンピオンシップの盛り上がりはあるんだろうが……差し引きどうか、かな。

加えて気になるのは、レギュラーシーズンを早く終えねばならないがゆえの日程の窮屈さである。リーグの平日開催が3日もあるんだね。W杯があった昨年でも2日しかなかったのに。あ、でも一昨年は4日あったのか。ただ、いずれにしても、水曜まで試合を詰めて、10月以降にたった5試合しか行わずにリーグ戦が終わるのはどうなんだろう。土日開催を増やすことが観客増につながると思うんだがなあ。


ただ、いつもの文句をそれぐらいにしておくと(笑)、FC東京としてはおそらく2ステージ制になったことで優勝のチャンスは増えるんだろうな、と僕は思っている。昨年の「14試合負けなし」でもそうだったように、東京のような若いチーム(と言われ続けるのもそろそろ飽きたな)は長丁場のリーグ戦を制する力はなくとも、4ヶ月弱の短期決戦なら勢いに乗って制することはあるのではないか。

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2015年02月14日

●年チケきたる

本日、江東区猿江から我が家にFC東京の2015年シーズン年間チケットが届けられた。


クラブサポートメンバーの会員証やなんかも一緒に届いたのでどちらの特典かわからないけど(よく見たらスカパー!の宣材だった)、権田・森重・太田・武藤と東京の誇るイケメン日本代表4人衆(笑)のクリアファイルが同封されていた。なんだかんだで家にも紙の書類がたまるので、このオマケはけっこう嬉しいな。来年は秀人先生も加わって5人衆になってほしいが。

あと「11年以上のSOCIOの皆さまへ」とかいうお礼のお手紙が入ってたけど、いいよな、この宛先のざっくり感が(笑)。いや、マジでいいんですよこんなのはアバウトというかだいたいで。ただでさえ、送り先によって違う内容のものを封筒に詰めるだけでも大変なんだからさ(外注してるのかもしれんが、それはそれでお金がかかるから)。

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2015年01月18日

●ゆく人くる人2015 (さよならエドゥーと追加編)

補強が足りん補強が足りんと書いていたら、逆に攻撃の核となっている選手が移籍することになってしまった。どうなってんねん(笑)。


エドゥー選手 全北現代モータース(韓国)へ完全移籍のお知らせ (FC東京公式)

エドゥーは事前に報道されていたとおりKリーグへ。これは痛いよなあ。

万能タイプのFWだった。テクニックがあり、屈強で、スピードも短い距離ならそこそこあった。勝負の意識は高くシュート力もあるが味方を生かすパスも出すことができた。ブンデスリーガのシャルケに在籍(内田篤人のチームメイトだったんだよね)して欧州CLに出場するなど、様々なリーグで活躍した経験があった。Jリーグの外国籍選手の中でもかなり上位に位置する、いい選手だったと思う。

東京に加入してからは、開幕戦からしばらくチーム全体が機能しないでの孤軍奮闘をはじめ、前線でロングボールや楔の収め役として、また武藤や河野を生かすアシスト役として、そしてもちろんストライカーとして活躍してくれた。鮮烈だったのは14節のガンバ戦、とどめの3点目となったボレーシュート。後ろからの浮き玉をちょいと浮かしてノーステップで引っ叩き、ゴラッソ!あれは格好よかった。

ただ、そんな感じでチームにとって大きな損失なのは間違いないんだけど、考えてみれば前田遼一とはかなりタイプがかぶるだろうし、どちらかをベンチに置いておくわけにはいかないだろうし……と考えると、まあやむを得ない面はあるのかな、と。残念ではあるが、移籍先での成功を祈りたい。

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2015年01月13日

●ゆく人くる人2015 (くる人編)

2015年シーズンに向けての移籍動向、「ゆく人編 」その1その2に続いて今回は「くる人編」。


前田遼一選手 完全移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)

これはビッグニュースだった。世間的には今のところ、今オフのFC東京に関する最大のトピック。

石川や茂庭と同じいわゆる「アテネ世代」。とはいっても(既に磐田でレギュラーになってはいたが)アテネ五輪の時にはまだまだ未完成な印象で、その後に本格化した選手である。一見華奢に見えるが184cmの高さと強靭な体幹を持ち、にも関わらず足下の技術としなやかさも備えた本格型のストライカー。2009〜2010年にはJリーグ得点王とベストイレブンを連続して獲得した。

と、書くと何だか凄まじくいい選手みたいだな(笑)。実際いい選手ではあるのだが。

選手としての経歴や能力は文句のつけどころがないとして、問題は起用法だろう。移籍が噂されるエドゥーの替わりに武藤嘉紀と2トップを組むか、あるいはフォーメーションによっては3トップのセンターか。いずれにせよポストプレーと裏に抜ける動きの両方をやってもらうことになるが、彼ならば例えば渡邉千真よりはずっと上手くやるだろう。ただ、平山とタイプがかぶりそうな……。

いずれにせよ、おそらくはよっち(と残留すればエドゥーも)へのマークがグッと厳しくなるであろう今年、前田の活躍がチームの浮沈に直結するのは間違いない。二桁得点と、できればそれに迫る数のアシストを期待したいと思う。活躍が楽しみだ。

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2015年01月08日

●ゆく人くる人2015 (ゆく人編 その2)

昨日のその1に引き続いてFC東京の移籍動向、「ゆく人編」その2。


渡邉千真選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍のお知らせ (FC東京公式)

好きな選手の大きな放出なんだけど、予期していたのでショックは少ないというか。

全国高校サッカー(国見高校)や関東大学リーグ(早稲田大学)で大きな実績をあげ、Fマリノスに入団した年には13ゴールのJリーグ新人記録を作った大型ストライカー。その後もコンスタントに得点をあげて僕も実力を評価していたので、東京入りが決まった時はかなり嬉しかったのを覚えている。加入初年度こそ6ゴールにとどまったものの、2013年には17ゴールをあげてエースとして活躍した。

彼の魅力は左右どちらからでも強いボールが蹴られるシュート力。たとえば2013年のホーム名古屋戦やアウェイ湘南戦のほぼノーステップで決めたミドルシュートなんかは、そりゃあ鮮烈だった。加えて独特の愛嬌があって、ハットトリックで2点差をひっくり返した一昨年の鳥栖戦、「カズマックス!」ポーズで笑わせてくれたのも忘れがたい。そしていつも一生懸命な選手でもあった。

ただ、加賀ほどではないけれど(笑)、ちょっと不器用なところもある選手だったんだよね。全体がよくも悪くも割とルーズなサッカーだったポポヴィッチ時代はともかく、フィッカデンティ監督になってからはタイトな戦術の中で持ち味の豪快さも失われちゃって、妙にこじんまりしてしまった。昨季は何とシーズン3得点。本来の実力を考えれば、移籍は仕方のないところだろう。

行き先はヴィッセルか。ネルシーニョを監督として迎えるそうだから、あの知将がカズマックスという魅力的だが難しいところもある素材をどう料理するのか、それはそれで楽しみである。頑張れ!

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2015年01月07日

●ゆく人くる人2015 (ゆく人編 その1)

「シーズン終わるのが早いな」「オフが長い」などと贅沢なことを言ってるうちに、気がつけば国内サッカーの2014年シーズンが終わってはやひと月余り。年も明けてストーブリーグも山を越しつつあるようなので、ここらで移籍の動向なぞ見てみようか。


塩田仁史選手 大宮アルディージャへ完全移籍のお知らせ (FC東京公式)

まずはなんといってもこれ。ついに行っちゃうのか、と。

若い頃から非常に安定感のあるGKで、コーチングや至近距離のシュートへの反応にも光るものがあり、ハイボール処理などでは勇気のあるところも見せてくれた。チームに土肥や権田という日本代表クラスのGKがいたせいで多くのシーズンでカップ要員となったものの、出場した試合では堅実なプレーを披露し、貢献度は高かった。特に2004年のナビスコ杯優勝は彼の存在を抜きにして語れない。

大卒でプロ入りしてから11年間FC東京一筋だったのか……彼ほどの実力者が控えでいてくれたのは、文字通りの選手層という意味でも心理的な安心感という意味でも本当に大きかった。もっとも、そんな選手が少ない出場機会に甘んじてていいのかという見方もあるわけで、僕もオフのたびに「早く移籍した方がいいんじゃないか」と思ったりしてたんだけど、実際に移籍しちゃうとなると寂しい、ね。

正直なところ、一時期、彼が試合前の練習が終わった時にしきりに胸のエンブレムを叩くジェスチャーをするのがファンに媚を売ってるみたいで嫌だったんだよね。でも、それも最近ではなくなってたし、今となってはいい思い出というか。とにかく功労者として、新天地での成功を祈りたい。

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2014年12月30日

●FC東京の2014年を振り返ろう(後編)

昨日のエントリーに続いて、FC東京の2014年シーズンの回顧。


4 「日本代表供給地」としてのFC東京

今年の東京のトピックとして忘れてはいけないのは、日本代表を多く輩出したことだ。

まず、前年からザッケローニ監督にしばしば召集されるようになっていた森重真人がブラジルW杯直前にCBに定着。本大会では満足な成績を残せなかったものの、代表監督がハビエル・アギーレに替わってからも引き続きCBのレギュラーを確保している。しなやかな守備はもちろん、広い視野と戦術眼、高いパス能力を併せ持つ彼はこれからも代表の中心として活躍し続けるに違いない。

リーグ戦でブレイクした武藤嘉紀もアギーレ監督によって代表に抜擢され、9月のウルグアイ戦でデビュー。2戦目のベネズエラ戦ではさっそく初ゴールをゲットした。日本にドリブラーは数多くいれど、彼ほど足が長いドリブルを持ち、かつしなやかさと強靭さを併せ持つFWはおそらく存在しない。特長がはっきりしている分戦術を選ぶかもしれないが、代表定着は十分に可能だろう。

驚きだったのは、太田宏介の4年ぶりの代表選出だ。10月のブラジル戦ではチームが大敗する中で幾度か好クロスを上げて存在感を示し、豪州戦でもフル出場した。現在の代表は長友・内田・ダブル酒井と層が厚く食い込むのは難しいと思われていたのだが、「国内組」でもやれることを示したのは大きい。この2年で大きく成長した選手でもあり、彼の活躍はファンにとって大きな喜びである。

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2014年12月29日

●FC東京の2014年を振り返ろう(前編)

早いもので、今年もあと2日を残すばかりとなった。今シーズンは天皇杯の日程が早くて(どっちにしろ東京は早めに負けたけど(笑))12月中旬から国内サッカーはオフとなり、年末近くになるともうストーブリーグ真っ最中、という感じである。

前田遼一の加入(公式発表も来たね)や塩田仁史の移籍など書きたい話も多いのだけれど、それは年明けに回して、とりあえず今回は長らくブログをサボっていた自分の思い出しメモも兼ねて回顧篇ということで。以下、FC東京の2014年シーズンについて4つのトピックを中心に記載してみよう。


1 マッシモ・フィッカデンティ監督の就任

今シーズンは何と言ってもこれだろう。Jリーグ初、そしてFC東京にとってももちろん初めてのイタリア人監督の就任。セリエAで残留請負人的な仕事をしてきた若手監督、チェゼーナ時代には長友を獲得して成長させた、といった事前情報はあったものの、「イタリア=守備的」という先入観もあり、期待以上に不安を抱いていたファンも多かったのではなかろうか。

実際、フィッカデンティ監督は従来の東京が経験したことのない戦術を導入した。4-3-3の並び方をした選手たちが素早い帰陣から整然と密集隊形を組んで守り、攻めては攻撃参加の枚数を制限しつつ少ない手数でカウンターを狙う。そのやり方は新鮮であるが、その一方で「やはり守備的では」「このやり方が東京にフィットするのか」と疑問に思うファンも多かったように思う。

そして開幕。僕たちの不安は半ば的中し半ば外れ、1年目の東京は独特の戦術と印象的な戦いぶりによってリーグで存在感を発揮しながらも、戦績的には不調期と好調期を行きつ戻りつする一気一憂の1年を送ることになった。(詳しくは次々項で。)

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2014年12月26日

●ソシオ更新しなくても不思議じゃないよな

ソシオ更新しません (バックスタンドからの眺め)


僕は来シーズンもソシオを継続することにしたけれど、それはそれとして、リンク先のエントリーの趣旨には共感し、かつ全部が全部とは言いませんが、賛同します。

2ステージ制(プレーオフ制)導入の理由ってのは大まかに言ってリーグ戦人気のジリ貧対策だと理解しているんだけど、プレーオフ導入すれば地上波で放送されて注目度もお金も集まって状況改善、というのがカンフル剤頼みという感じで健全とは思えないし、厳密な大会方式や日程すら決まってなかった段階での皮算用に過ぎないわけでしょ、はっきり言って。

そもそもJ1優勝を目指してチームを応援していたファン・サポーターの多くは1シーズン制に不満なんて持っていなかったわけで、(Jリーグの好きな)「世界標準」に近い現行方式を誇りに思っていたか、少なくとも当然とみなしていたはずだ。それがいきなり「お前らが馴染んでたやり方は駄目だ」なんて大上段に言われたら、そりゃあ反発する人がいて当たり前だろう。

Jリーグの思惑どおりにプレーオフ目当てで新規顧客や放映権料が集まったとして、その一方でこの性急な既存顧客無視のやり口に、呆れたファンの足がスタジアムから遠ざかることだって考えられるだろう。そういった差し引き損得までJリーグは計算できてるのかな?できてないと僕は思う。

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2014年12月25日

●0014はイケメンの番号

今年は国内サッカーシーズンが終わるのが早かったので(毎年これくらいの方が僕は良いと思うけど)、オフの与太話も12月中から、ということで。
 
 
サッカーにおける背番号というのは選手のポジションを指し示す記号であり、時代によって変遷はあるが、だいたい1から6くらいまでが「守備の選手」、7から11が「攻撃の選手」、その他が「控え」というのが相場だろうか。固定番号制が一般化した現在ではだいぶその意味も薄れたように思えるし、セスク・ファブリガスや本田圭佑の「4」のように例外的な選手もいるけれども。

一方、背番号は選手個人を識別する機能も果たし、優れた選手は背番号自体が憧れの対象となってそのイメージが定着していく。特に攻撃の選手でその傾向は著しく、ペレやマラドーナ、プラティニ、メッシの「10」(僕にとっては木村和司だ)は言うに及ばず、クライフといえば「14」だし、C・ロナウドの略称は「CR9」(追記参照)。「10」や「14」は攻撃の中心を司り、「9」は点取り屋、という類のイメージは定着している感がある。
 
 
FC東京の公式WEBサイトに「FC東京1999年~2013年背番号系譜」というコーナーがあってたまに覗いてみるんだけど、けっこう面白いんだなこれが。15年に渡る歴史の中で背番号のイメージにぴったりはまっている例もあれば、「これはw」というミスマッチもある。もちろん、東京においても選手の側が背番号のイメージを左右している場合があって、最もいい例はアマラオの「11」だろう。

一覧表を眺めていて、やはり目を惹かれるのは「14」である。以下これまでの変遷を書き出してみると、

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2014年12月08日

●来年が勝負、だよね(最終節観れなかった記)


FC東京 1−1 横浜F・マリノス (J1第34節 味の素スタジアム)
 
 
まあ、尻すぼみ感は免れないわけだが(笑)。

実はこの試合、ほとんど観ることができなかったのだ。この日は高校の同窓会に頼まれて大学生向けセミナーの講師を引き受けることになり、さらにそのセミナーの終了時刻が延びたため、永田町の会場を出たのが16:20(ちなみにキックオフは15:30)。

で、全力疾走で赤坂見附の駅に駆けつけ、丸ノ内線→京王線と乗り継いで飛田給に到着したのが17時15分くらい。大急ぎで味スタのスタンドに駆け上がると、既に試合はアディショナルタイムに突入していた。左サイドから東が仕掛け、こぼれ球を中へ折り返したところで走り込んだ羽生がシュートするもバーの上。そして少しして終了の笛。30秒くらいは観られた、かな(笑)。

いや、羽生さん渾身のシュートと、それが外れた悔しさのあまり両手でピッチを叩く彼の姿が見られただけでも、味スタまで足を運んだ甲斐はあったとは思う。あとは、勝ってくれれば満足だったんだけど。

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2014年11月25日

●尻すぼみはゴメンだぜ

FC東京 1−3 アルビレックス新潟 (J1第32節 味の素スタジアム)
 
 
いかんなあ、こりゃいかんよキミィ、という敗戦。

この試合、序盤こそ東京の組織守備→速攻がそれなりに機能し、7分には徳永の好判断とエドゥーの個人技から河野が先制ゴールをゲットしたものの、良かったのはそこまで。あとは丁寧につなぐ新潟のパス回しを網にかけられず攻勢を許し、大型FWの指宿にも苦戦。やっとこさボールを奪っても縦のボールがほとんど前線に収まらずチャンスを作れない。

それでも守備陣は何とか我慢していたものの、33分に田中亜土夢のスルーパスで指宿がスポッとDFライン裏に抜けてしまい同点。後半になっても流れは変わらず、東投入を用意しかけた69分にレオ・シルバに弾丸FKを決められて1-2。さらに78分にはまたも指宿・田中の連携から飛び出した山本に3点目を決められてジ・エンド。「なすすべなく」という感じの完敗だった。


チーム全体としてはホント、いいところなしの敗戦であった。一体どうしちゃったんだろうか。

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2014年11月19日

●今はただひと言、ありがとう、と言いたい

佐藤由紀彦選手 現役引退のお知らせ (V・ファーレン長崎公式)
 
 
もう10日以上前のニュースではあるのだが。

驚いた……というのは嘘で、知った時の率直な感想は「やっぱりそうか……」だった。さすがの由紀彦ももう38歳、加えて今シーズンは長崎で全く試合に出ていなかった(ベンチ入りさえほとんどなかったのではないかな)のだから。正直なところ、来るべきものが来たか、という感じだった。

もちろん、だからといって、ショックが全くないと言ったらそれも嘘になるんだけど。
 

佐藤由紀彦という選手を知ったのは彼が東京に来た1999年シーズン(それは僕がFC東京を応援し始めた年でもある)だから、もう15年も前になるのか。最初は、清水商で10番を付けていた元高校サッカーのスター選手が、Jに参戦したばかりの東京に「来てくれた」という感覚だったのかな。ゴール裏も「由紀彦〜、由紀彦〜、俺たち〜の〜由紀彦〜!」とさかんに歌ってたっけ。

でも、実はその時の由紀彦は、鳴り物入りでエスパルス入りしたけれど全く試合に出られず、前年にようやく石崎監督の山形で芽が出始めたかな、というところ。彼は自分のサッカー人生のステップアップと東京のJ1昇格を重ね合わせて、ある種の覚悟を抱いて東京に来たのだった。そしてそれを知ったシーズン半ばから、僕もまた彼の情熱にすっかり魅入られてしまったのだった。

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2014年09月29日

●(今さらながら)武藤嘉紀はマッシモ東京の申し子である

 
しばらく書いていないうちに、我らがFC東京にも色々な出来事があった。森重・権田にとって悔しいブラジルW杯あり、中断明けの快進撃あり、上位陣との4連続ドローあり、ナビスコや天皇杯の敗退があり、2週連続の大勝とチーム新記録の14戦無敗あり……。引き続き一喜一憂が続いているわけだが、新監督1年目でリーグ戦6位につけているのだからまずは上々といったところだろう。

そんな中でも特筆すべきは、武藤嘉紀の飛躍だ。元々ユース出身の現役大学生、ドリブル突破を武器とするスタイル、恵まれたルックスなど「目立つ」要素の多いルーキーだった彼は、開幕戦での先発出場から順調に実力を発揮して東京の主力選手としての座を確かなものにするばかりか、日本代表にも選出され、ウルグアイ戦で即初出場、続くベネズエラ戦でゴールを決めるなど瞬く間にスターダムにのし上がった。

その後も、Jリーグで順調に活躍し、専門誌やスポーツ新聞はもちろん地上波のニュースや一般誌、はては女性誌でも(羽生結弦君なんかと並んで!)名前を見ることになったのだから凄いものだ。今や武藤は、日本サッカー界有数のスターになりかけているのかもしれない。まあ、メディアでの取りあげられ方は正直行き過ぎ感が否めないのだが、一選手としても乗りに乗った「成長株」なのは間違いない。

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2014年05月19日

●堅守だからこそ、攻撃が勝負

FC東京 3−0 ガンバ大阪 (J1第14節 味の素スタジアム)
 
 
セレッソ戦・横浜戦の熱い勝利からゴールデンウィークの3連敗と徳島戦の残念な引き分けを経て迎えた、W杯中断前最後のリーグ戦。東京ファンにしてみれば不安も大きかった一戦だが、蓋を開けてみれば久しぶりに攻撃陣がダイナミックな速攻で畳みかけて3点差の快勝。5試合ぶりの勝点3で一息ついた形となった。
 
 
この試合は何といっても開始早々に得点できたのが大きかった。まだキックオフから40秒も経っていなかっただろうか、ボックス右手前でポストに入った武藤がDFの背後へパスを流して河野が突破。ゴール前に迫ってからマイナスに折り返したボールを、エドゥーがノートラップで蹴り込んでゲットした。4試合無得点が嘘のようなあっけない先制点。ガンバDFは人数は揃っていたものの、東京の早くて速い攻撃に対応できず。

直後の3分、今度は河野が左タッチ際のキープからSBの背後へボールを流し、外を追い越して抜けた武藤が、弧を描くドリブルで一気にボックス左手前へ進出。立ち塞がるDFにもめげず、2万人を超える東京ファンの「撃て!」との叫びに応えるかのように武藤が右足を振り抜くと、東口の横っ跳びも届かずボールはゴール左隅に転がり込んだ。電光石火の連続得点。東京としては、これでぐっと戦いやすくなった。

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2014年04月20日

●君は、高橋秀人と太田宏介の躍動を見たか

FC東京 2ー0 セレッソ大阪 (J1第8節 味の素スタジアム)
 
 
多摩川クラシコの惨敗後、リーグとカップで3勝をあげ、前節も「4-1-5対策」が功を奏して広島攻撃陣をほぼ抑え込む惜敗。シーズン序盤の苦戦から流れが好転しつつあるだけに、今回は東京にとって是非とも勝ちたい試合であった。柿谷・フォルラン効果か4万大観衆を集めた味スタで行われた一戦は、戦術と個人技のバランス良いサッカーを披露した東京が強豪セレッソ大阪に快勝。
 
 
この日の東京は2トップ平山・エドゥーの下に河野を置く4-3-1-2の布陣でスタート。いつものように奪い所を見定めたボールへのアタックから、前線への縦パスを基調に速攻を狙っていく。対するセレッソは4-4-2の布陣で、広く左右へパスを回しながら、フォルラン・南野の仕掛けに柿谷の変化を加えながらDFライン裏を狙う。前半はどちらも守備を崩しきらず、局面でつぶし合いが続くタイトな展開となった。

24分、クロスにニアで合わせた杉本のダイビングヘッドは権田が弾き出す。28分、東京は右サイドの切れ味鋭いパスワークから米本がミドルシュートを撃つも、GKキムが横っ跳びでセーブ。その他双方チャンスになりかける場面は幾つかあったが、DF陣が何とかカバー。終了間際にはCK後の混戦から東京ゴール前にボールがこぼれる場面があったが、権田が押さえて事無きを得る。互角の形勢でハーフタイムへ。

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2014年03月24日

●ぶちこわし、だぜ

FC東京 0ー4 川崎フロンターレ (J1第4節 味の素スタジアム)
 
 
いやー、ひどい試合だった。鹿島戦の喜びなんてどこかへ消え失せて、というか、3連休の最後の日、楽しみにしていた多摩川クラシコなのに全てがぶち壊しですよ(笑)。
 
 
この日の東京はほぼベストメンバーで、鹿島戦と同様にトップ下を置く布陣。2トップはエドゥーと千真で、その後ろに三田。対する川崎は4-4-2で大久保と小林悠が前線に並ぶパスサッカー。序盤は東京のDFシステムがそれなりに機能して、いずれもセットプレーの流れから大久保に際どいシュートを撃たれたり、千真がボックス内でシュートしたりしながらも、どっちがどっちとも言えないような形勢だったように思う。

しかし、次第に試合は川崎ペースとなっていく。川崎は東京側の間隔の狭さを逆手にとってボールサイドに寄ったMF3人の反対側のスペースを使いながら広くパスを回し、釣られて東京の選手たちがばらけたところをその間に縦パスを通していく。18分に憲剛のスルーパスで大久保が抜けた場面、21分に小林がやはり縦パス一発で裏に抜けた場面のいずれも得点には至らなかったものの、川崎がボールを支配する時間が続いた。

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2014年03月20日

●本当の「新しい東京」はここから始まるか

FC東京 3−1 鹿島アントラーズ (ナビスコ杯第1節 味の素スタジアム)
 
 
リーグ戦が開幕して3試合、善戦しながら勝ち星がないFC東京。不安を募らせるいとまもなく、今度はカップ戦の開幕である。まだ肌寒い平日の味スタで行われた試合は、若手を交えたメンバーで臨んだ東京が好調・鹿島に快勝。お待ちかねの初勝利だ!! 
 
 
東京は神戸戦から大幅にメンバーを入れ替え、DFには吉本と新人の松田が入り、アンカーは野澤。その他羽生・平山・河野が先発するなど、新鮮な顔ぶれとなった。最初は4-3-3かと思ったのだが、よく見ると平山・渡邉が2トップとして前に構え、河野はその後ろで幅広く動く形。河野は攻撃ではよくボールを引き出して鹿島DFの隙間を突き、守っては小笠原にプレッシャーをかけ続ける。彼を中心に東京がペースを握った。

7分、東京は鹿島陣でパスをつなぎ、巧みにボールを収めた米本が反転で浮き球パスをゴール前へ送る。左サイドから猛然と加速した河野が昌子を振り切り、GK佐藤と交錯するようにしてボールを押し込んだ。1-0。続いて9分、千真とのワンツーで抜け出した河野が左サイド深く一気にえぐってマイナスのクロスを入れ、フォローする太田がニアサイドを撃ち抜いてゲットした。あっという間の、鮮やかな連続得点。2-0。

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2014年03月09日

●天気晴朗なれども波高し、かな

FC東京 1−1 ヴァンフォーレ甲府 (J1第2節 味の素スタジアム)
 
 
新体制になって初めての味スタでの試合。期待と不安に胸を膨らませるファンが見守る中、抜けるような青空の下で行われたホーム開幕戦は、消化不良のドローに終わった。
 
 
東京は前節と同じ先発メンバーの4-3-3。対する甲府は守る時は5-4-1に見えるような守備的なフォーメーションでスタートした。開始直後の4分、いきなり試合が動く。渡邉千真の落としを高橋がダイレクトで前へ送り、ボックス手前で巧みに収めたエドゥーが左に流れながら左足を振り抜くと、DFに当たったボールはGK岡の動きの逆を突く形となり、岡の体に当たりながらゴールへ転がり込んだ。あっけない先制点。1-0。

先手をとった東京は慌てずボールを回し、あるいはしっかり守備組織を固めながら次の機会をうかがう。願ってもない展開……のはずだが、しかし試合は膠着してしまう。東京は早い帰陣から相手のパス攻撃が滞った瞬間を狙って切り返しを狙うも、千真や武藤は孤立してボールを失う場面が多く、ならばと太田や徳永が攻撃参加を見せても、単調なクロスはゴール前に3人が並ぶ甲府DFにはね返されてシュートに至らない。

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2014年03月02日

●FC東京の2014年は高橋秀人の双肩にかかっている(かもしれない)

柏レイソル 1−1 FC東京 (J1第1節 日立柏サッカー場)
 
 
マッシモ・フィッカデンティ新監督を迎えた我らがFC東京。今年は国内でプレシーズンマッチが開催されずファンにとっては情報の少ない中、例年より早い開幕戦は小雨降る日立台で行われた。
 
 
東京は事前の報道の通り4−3−3のフォーメーション。フラットな4バックの前にアンカー高橋秀人が構え、その両脇で東と三田が前線と後方を繋ぐ。FWは中央に新加入のエドゥーが入り、右に渡邉千真、左に新人の武藤。全体的にコンパクトさを保ちながら、ボールを奪うと素速く3トップにパスを入れる堅守速効型のサッカーである。対する柏はお馴染みレアンドロ・ドミンゲスを中心とするオーソドックスな4−4−2。

立ち上がり、昨年までと戦術が一変した東京は選手たちが役割をこなすのが精一杯という感じで、柏の方も異質なサッカーに面食らったか、比較的静かな攻防が続く。柏はドミンゲスがMFとDFの間でボールを受けて何度か突破を図るが、東京DFも森重を中心にFWへのパス経路を遮断してなかなかシュートまでは至らせない。28分、CKに合わせた森重のヘッダーが柏ゴールを襲うが、GK菅野が身を挺してセーブした。

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2013年12月30日

●今年はこれで終わり、だけど

FC東京 0−0(延長0−0、PK4-5) サンフレッチェ広島 ('13-'14天皇杯準決勝)


なんというか、先週の準々決勝とは全く逆の立場になってしまった。こんなこともあるのだから、サッカーというのは(第三者にとっては)面白くて、(当事者にとっては)おそろしい。
 
 
この日の東京は森重・チャンに加えて加賀が先発。両SBと合わせて5人でDFラインを形成し、渡邉千真1トップの形で臨んだ。相手の布陣と同じフォーメーションをぶつける「ミラーゲーム」だが、今回の布陣について言えば、佐藤寿人らが鋭い動き出しで守備網の隙間を狙う広島の攻撃に対し、最終ラインを「締めきる」ことが主眼のように思えた。寿人封じ、と言ってもいいかもしれない。

東京の作戦は奏効した。広島は寿人や石原・高萩が入るスペースを見つけられず、パスを出しあぐねる姿が目立つ。ならばとミキッチが右サイドからクロスを入れても、数的優位を保つ東京DFがはね返す。そのうち太田の粘り強いマークが効いてミキッチの突破の頻度も減っていった。35分、青山の巧みなフィードパスを寿人が落とし、ファンがボックス内で狙うが、カバーの徳永がブロック。

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2013年12月24日

●勝負は下駄を履くまでわからない、てか

ベガルタ仙台 1−1(延長0−1) FC東京 ('13-'14天皇杯準々決勝)


月並みな言い方で恐縮だが、「こんなこともあるのか」という展開のゲームだった。サッカーの怖さと面白さを改めて痛感させられる試合だった。
 
 
立ち上がりから優勢に試合を進めたのはベガルタだった。開始直後の3分に激しい球際の寄せから怒濤の波状攻撃で東京DFを棒立ちにさせ、ウィルソンのボレーが決まって1-0。対する東京は仙台の勤勉なプレスにビルドアップを寸断されて前線で千真とネマが孤立する形が多く、ならばと太田の攻撃参加から左サイドを切り崩そうとするも、いい形になりかけながらシュートを枠に飛ばせない。

そんな流れで、組織守備からの手数をかけない攻撃でチャンスを作る仙台が主導権を握ったまま試合が進んでいった。前半、ロングボールで梁と赤嶺が抜け出した2つの決定機。そのいずれかのシュートが塩田を抜いて決まっていたら、試合はより一方的な展開となったのではなかろうか。東京にとっては全く幸運な逸機だった。

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2013年05月19日

●高橋秀人のガッツポーズ(とGK林君の不幸な出来事) (東京×清水)

FC東京 2−0 清水エスパルス (J1第12節 味の素スタジアム)
 
 
前節はミスにより下位相手に手痛い敗戦を喫した東京。水曜のナビスコ杯を挟んで迎えた今節は、陸上トラックのエンジ色も鮮やかな味スタで生観戦した。

前半は双方とも攻撃よりも守備が目立つ展開となった。長谷川を負傷で欠き千真・李の2トップで臨んだ東京はいつものようにパスを繋いで攻め上がろうとするが、パスワークに変化が乏しく、10人が精力的にチェックを続ける清水の守備を突き崩せない。前半中頃、チャンのフィードを李が落として千真がシュートした場面はポスト左に外れ。右サイドをえぐった徳永が折り返したクロスも、ルーコンの寸前でDFがカット。

一方の清水も、守備はコレクティブに機能しているものの攻撃はあくまでバレー頼みで、その他のアタッカーは小粒感が否めない。バレー目がけた縦のボールをチャンと森重が着実にカットするシーンが続く。特にチャンは柔らかい身のこなしと軽いステップワークで存在感を発揮。24分にはフォアチェックから河井がクロスを入れるが、バレーのヘッドは威力なく、権田が難なくキャッチした。

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2013年05月12日

●今日は酒かっくらって寝ちまおうぜ (湘南×東京)

湘南ベルマーレ 3−2 FC東京 (J1第11節 BMWスタジアム平塚)
 
 
リーグ中断まであと3節、相手は16位に低迷する湘南。前節ホームで引き分けに終わった東京としては、是非とも勝ちたい一戦である。雨の降りしきる平塚で生観戦した。

序盤優勢に試合を進めたのはホームの湘南だった。攻守ともに気迫を前面に出したプレーぶりでスロースタート気味の東京に圧力をかけ、積極的にシュートを放っていく。11分、湘南の左サイド攻撃からのクロスを徳永がブロックしきれずボックス内に落ち、どフリーで拾った高山がシュートをゴール左上に決めた。東京にしてみれば目が覚めきらないうちにやられた、という印象の失点。0−1。

出鼻を挫かれた東京はさっそく反撃にかかるが、密度の濃い湘南の守備網を前にパスワークがなかなか機能せず、ほとんどクロスやシュートに至らないまま時間が経過していく。むしろ湘南の方が速攻でスムーズに東京陣深くへボールを運べている印象だった。

前半半ばを過ぎるとさすがに東京も攻撃が形になり始めるが、前線にボールが入ってもターゲットへのフォローが遅く、千真のシュートチャンスもほとんどないまま。40分には米本のドリブル突破からサイドへ流れた千真がクロスを入れ、果敢に攻撃参加した徳永がシュートを狙うもDFがブロック。湘南1点リードのまま前半終了となった。

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2013年05月07日

●祝・リーグ戦初ドローってか (東京×磐田)

FC東京 2−2 ジュビロ磐田 (J1第10節 味の素スタジアム)
 
 
GW最後の日のデーゲーム。20度を超える陽気の中、ビールを片手に生観戦。

現在17位と不振の磐田が直前に森下監督を解任し、かつて東京のコーチであった長澤徹さんが暫定監督となって迎えた一戦。序盤から磐田はやや引き気味の4−4−2の陣形でソリッドなサッカーを見せ、東京はポゼッションで上回って押し上げるも崩しきれず、双方ともチャンスの少ないまま時間が進んでいく、という展開。東京は丁寧に回して組み立てようとするが、サイドに押し込まれて行き詰まる場面が多い。

26分にボックス付近のパスワークから東がフリーでゴール前へ入る場面があったが、伊野波が間一髪でブロック。直後、その伊野波が右CKのクロスにドンぴしゃで合わせ、ゴール左上に決まって磐田が先制した。伊野波はやはりいい選手だなあ……という感慨はともかく、東京DFはフリーで撃たせちゃいかんだろう、と。0−1。東京は前がかりになるが攻撃の精度が低く、むしろ磐田の方がいい形を作り始める。

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2013年04月29日

●次は万全のフロンターレに勝ちたい (東京×川崎)

FC東京 2−0 川崎フロンターレ (J1第8節 味の素スタジアム)
 
 
ともに、どん底の勝てない状況から前節の白星で持ち直しかけて迎えた「第21回多摩川クラシコ」。夕方からぐっと冷え込んだ味スタで生観戦した。

序盤から東京がボールを支配し、川崎は守りを固めて逆襲速攻を狙うわかりやすい構図となった。東京は左右に回しながら機会をうかがうが、コンパクトにまとまった川崎の守備網をなかなかほどけず、パスや連携のミスからボールを失って川崎のカウンターとなる場面が多い。もっとも、東京も森重や加賀、米本が素早いカバーリングを見せて川崎にも決定機は作らせない。縦20mくらいの範囲での攻防が延々続いていく。

試合が動いたのは21分。右展開で突如スピードアップした東京は徳永→千真→中央の東とつなぎ、東が意表を突く反転パスをゴール前の長谷川アーリアへ。アーリアがワンタッチでボールを落とすと、フリーで走り込むルーカスがゴール左へ突き刺してゲットした。それまでの焦れったさが嘘のような鮮やかなパス攻撃。1−0。ルーカス・千真・東・アーリアは26分にもワンタッチパスの連続で攻め込んであわやの場面を作る。

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2013年04月21日

●勝利こそ最高の良薬、になれば (東京×名古屋)

FC東京 3−1 名古屋グランパス (J1第7節 味の素スタジアム)
 
 
開幕2連勝の勢いはどこへやら、その後は4連敗とすっかりドツボにはまってしまった東京。連敗脱出を賭けた一戦は雨模様の味スタで生観戦した。

まず攻勢に出たのは東京。いつも通りスロースタートの名古屋に対し、果敢なパスワークで攻め込んでいく。2分、ルーカスの巧みなクロスに合わせた千真のボレーシュートがバーを直撃。4分には徳永のパスで右サイドを抜けたルーカスの折り返しを、東が正面でシュートするもボールはバーを越えた。しかし、その後は前進と後退のメリハリのついた名古屋の守備が機能し始め、チャンスの数は次第に減っていく。

加えて、前半の東京は審判の判定にも苦しめられた。この試合を担当した井上レフェリーは激しい守備にやや敏感で、中盤で秀人らが体を入れてボールをとるたびに笛が鳴り、東京の選手やファンにフラストレーションが溜まっていく。ボール支配の割になかなかシュートまで至らないこともあり、ジリジリとした時間が続いた。

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2013年04月07日

●疲労と焦り、そして空回り (東京×大宮)

FC東京 0−1 大宮アルディージャ (J1第5節 味の素スタジアム)
 
 
横浜での悔しい敗戦から1週間、水曜にナビスコ杯を挟んで迎えた第5節。爆弾低気圧接近によりいつもより少し寂しいスタンドの味スタで観戦した。

序盤に主導権を握ったのは好調の大宮に見えた。守っては素早い守備陣形の構築ときめ細やかなチェック、攻めてはショートパスの交換から早めにDF裏を狙っていく、というベルデニックサッカーが機能していた。ただし、東京も受け身に回りながらDF陣が好カバーを見せて決定機を許さない。10分、森重が直接FKのはね返りを自らミドルシュート、左隅に飛んだボールをGK北野が横っ跳びでセーブする。

24分、ルーカスがファウル気味にボールを奪い、李が一気にボックス内へ突入するがDFに防がれる。25分、長谷川のクリアキックをカットした渡邉大が右サイドをえぐってクロス、加賀がズラタンと競り合いながら懸命にカットした。32分にはボックス周辺のしつこいパス回しから高橋のシュートがポスト左を抜けてヒヤリ。一進一退の攻防だが、東京はいつもに比べて前線〜中盤のプレスが効いていない印象であった。

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2013年03月31日

●悔しい悔しい、ああ悔しい (横浜FM×東京) 

横浜Fマリノス 3−2 FC東京 (J1第4節 日産スタジアム)
 
 
ナビスコカップの快勝で調子を取り戻して迎えた首位マリノスとの一戦。3月末とは思えぬほど冷え込んだ日産スタジアムで生観戦した。

試合は序盤から緊迫した雰囲気の中で進んだ。互いにDFの寄せは厳しく速く、東京は渡邉千真・李の2トップに当ててからのタッチの少ないパス交換で、マリノスは縦横に動き回る中村俊輔を中心とする流麗なパスワークで、それぞれかいくぐろうとする。12分に東京が李と千真の豪快な2人カウンターで惜しい場面を作ると、15分と20分には俊輔が絶妙のスルーパスで兵藤のシュートチャンスを演出する。

26分、東京の左スローインからアーリア→ルーコン→東と長短のグラウンダーを素早く繋いで太田が左サイドを抜け、クロスが逆サイドに流れたところで待ちかまえた李がボレーシュートを叩き込む。かつて相手チームの10番から「部活サッカー」などと呼ばれていたチームとは思えない(真面目な話、ちょっと俊輔に感想を聞いてみたい(笑))、素晴らしいパス交換からの得点だった。1-0。

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2013年03月25日

●次につながれこの勝利 (鹿島×東京ナビスコ テレビ観戦)

鹿島アントラーズ 2−4 FC東京 (ヤマザキナビスコカップ第2節 カシマサッカースタジアム)
 
 
開幕から快勝の2試合とやや停滞の2試合を経て迎えた今季5試合目。スカパー!でテレビ観戦した。

前半、主導権を握ったのはホームの鹿島だった。この日は小笠原・岩政・曽ヶ端らを休ませ若手をずらりと並べる顔ぶれとなったが、セレーゾ監督らしい統率のとれた守備から手数をかけず、ダヴィの突破力を生かしながらチャンスを作る。3分にはロングフィードで飛びだした前野が惜しいシュートを放ち、18分には遠藤のFKに合わせた西のバックヘッドがきわどくポスト左を抜けた。

対する東京は東をベンチに置いて河野が先発し、ボランチに野澤が、SBに丸山が入るまた新しいメンバー構成。ポゼッションはそれなりに高いものの鹿島DFのしつこいマークに手を焼き、連携の悪さもあってなかなか前に進めない。28分、丸山が前に出かけたところでボールを奪われ、ダヴィとのパス交換で右サイドに飛び出した大迫に逆サイドに突き刺す豪快なシュートを決められてしまう。0−1。

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2013年03月21日

●みどころは三田(だけか) (東京×鳥栖ナビスコ)

FC東京 0−0 サガン鳥栖 (ヤマザキナビスコカップ第1節 駒沢陸上競技場)
 
 
リーグ戦は2連勝の後大阪で残念な負け方をして一旦お休み。今週はナビスコカップの開幕である。桜も咲き始めた駒沢公園で、ピクニックを兼ねて家族揃って観戦した。

開始後すぐに明らかになったのはピッチ状態の悪さ。凸凹の酷さにボールは真っ直ぐ転がらず、イレギュラーバウンドが頻発しているのがはっきり見えた。またこの日は不規則な強風も吹き付ける状況。これはパスサッカーの東京には不利に働き、東や長谷川アーリアは運動量とテクニックで何とかボールを抑え込むものの、周りの選手はトラップやパスでミスを連発してなかなか前に運べない。

加えてこの日の東京は渡邉千真・ルーカス・高橋がスタメンから外れ、李・三田・田邉が先発する布陣。慣れないメンツだけにやはり連携の悪さは否めない。10分過ぎにCKから李のヘッダーがポスト左を抜け、18分にはパス交換から東が右サイドに飛び出してクロスを田邉に合わせかけるチャンスはあったものの、それ以外は四苦八苦するうちに時間が過ぎていってしまう。

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2013年03月10日

●夢が膨らむホーム開幕戦 (東京×柏)

FC東京 3−0 柏レイソル (J1第2節 味の素スタジアム)
 
 
待ちに待った今年のホーム開幕戦。諸事情によりスタジアム到着が遅れたため、前半はスカパー!で録画観戦、後半は生で観戦した。

立ち上がりから、柏がボールを回しながらビルドアップを図り、東京はやや下がり目に守備網を敷いて速攻を狙う構図となった。6分、中盤でパスカットした米本が早いタイミングで縦方向に蹴り出し、出足良くDFライン裏に飛び出した渡邉千真が菅野の脇を抜いてゲット。システム変更による柏DFの連携不足を突く形になったか、シンプルな2タッチによりあっけなく東京が先制した。1-0。

その後も柏はパスをつないで押し上げようとうするも、東京の的確なチェックに攻撃を寸断されて攻めあぐむ姿が目立つ。工藤のドリブル突破からのシュートや、クレオのヘッダーも権田がセーブ。一方の東京は中盤での出足よいボール奪取から、千真のポストプレーと東の飛び出しを中心にチャンス量産とは行かずとも幾度か良い形を作り、21分には高橋の惜しいシュートがバーを越えた。

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2013年03月03日

●まずは好発進 (大分×東京 テレビ観戦)

大分トリニータ 1−2 FC東京 (J1第1節 大分銀行ドーム)
 
 
2013年の開幕戦は、「頼れる2年目」の活躍により見事な逆転勝ち。NHK-BSでテレビ観戦した。
 
立ち上がりからペースを握ったのはアウェイの東京。1トップの渡邉千真に2列目の東・ルーカス・長谷川が加わってショートパスとポストプレーを速いテンポで組合せながら前進し、次々にチャンスを作る。東が強烈なシュートをバーに当てたほか、太田や千真も良い形でのシュートを放つ。だが、東京が好機をものにできぬまま、15分を過ぎる頃から大分のプレス守備が効き始めたように見えた。

17分、大分は左CKからMF木村の短いパスを受けたMFチェがインスイングで速いクロスを入れる。ニアポスト手前、FW森島とDFが競り合う足下でショートバウンドしたボールは権田の横っ跳びも届かずそのままゴールへ吸い込まれた。この場面東京DFはショートコーナーに全く反応できていなかった。残念な失点だった。0-1。さらに直後、FW西が浮き球にフリーで走り込みかける場面も。

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2013年02月25日

●気がつけば、開幕直前

ということで。気がつけばJリーグ開幕まであと1週間を切っておりました。なんと、次の土曜日にはもう大分トリニータ戦ですよ、奥さん!
 
 
いつもこの時期にはシーズンの展望みたいなエントリーを書くのだけれど、今年はなんつーか、どうもよくわからんなあ(笑)。というのも、僕が「FC東京フェスティバル」やプレシーズンマッチ(2連勝は幸先がいいですな)に足を運んでなかったりするのもあるんだけど、そもそも去年の総括が頭の中で全然できていないというか、ちょっとモヤモヤが残ってるんだよね。

昨シーズンの東京は、史上2人目の外国人監督としてポポヴィッチが就任し、初のACL出場、そしてそのための大規模な補強が行われるなど開幕前に目に見える大きな変化があった年だった。実際、春頃のチームは「高いポゼッションからバイタルエリアに人とボールをどんどん動かしていく」新しい戦いぶりを見せ、ACLも含めて新鮮な試合やプレーが数多く観られたように思う。

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2013年01月28日

●土肥さん、お疲れ様っす

土肥洋一選手引退ならびに育成GKコーチ就任のお知らせ(東京ヴェルディ公式)
 
 
もう何年も前にFC東京を離れた選手ではあるけれど、やっぱりクるものがあるな、土肥ちゃんの引退ともなれば。

土肥が東京に移籍してきたのは2000年のシーズン。昇格したばかりの、まだまだ小さなクラブだった東京はJ1定着を目指し、浅野や神野、内藤、喜名といった「J1上位チームではレギュラーに足りない」選手を何人か補強した。柏レイソルで前年3試合出場にとどまっていた土肥もその方針の中で、JFL時代の東京の「不動の守護神」堀池の大怪我もあって加入した選手だった。

当時の土肥は守備範囲が決して広くなく、ミスも多くて、キックは制御不能。常にハラハラしながら見なければならない選手だった。ハイボール処理は「猫パンチ」などと揶揄されたものである。しかし、不安定さの一方でシュートに対する反応の鋭さはピカイチだった。ゴールマウスに飛ぶボールをビシバシはね返すその姿は東京ファンの興奮を呼び、マリノスを、グランパスを、ジュビロを破っていくうち、僕たちの彼に対する信頼はどんどん増していったのだった。

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2013年01月16日

●「レンタル」とは言ってもさ

椋原健太選手セレッソ大阪へ期限付き移籍のお知らせ(FC東京公式)

羽生直剛選手ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍のお知らせ(FC東京公式)
 
 
毎年の事ながらこの時期になると選手の出入りが気になるよね、ということで。

椋原も羽生も本人がコメントしているとおり、とにかく出場機会を求めての移籍ということなのだろう。どちらも妥当な判断ではないかな、と思う。

むっくんは昨季公式戦28試合に出場しているけど、太田が怪我から復帰して徳永と左右を固めることになればSB陣では3番手。最近は攻撃で思いがけぬ得点やアシストを決める一方で、本来の持ち味の守備はやや淡泊な印象があった。ここらで一皮むける機会が欲しい、と言われれば「なるほど」である。セレッソのDFならば東京よりも層は薄かろうし……と思ったところで新井場加入のニュースが。大丈夫か(笑)。

羽生の方は、昨シーズンは公式戦19試合出場どまり。怪我もあったにせよ、実力に相応した活躍ができたとは言い難く、ダイナミズムよりボール支配と「まとまり」を重視するポポサッカーとのマッチングはいまいちの感があった。持ち前の運動量と思い切りの良さは健在で、僕も好きなタイプの選手なんだけど、33歳という年齢を考えたらよりシンクロ率の高い城福さんの下でやるのは正解ではないだろうか。

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2012年01月03日

●日本一だあ!! (第91回天皇杯決勝)


FC東京 4−2 京都サンガF.C. (天皇杯決勝 国立競技場)


創設13シーズン目で迎えた元日決戦。今まで一度も手の届かなかった日本一の大舞台。待ちに待った全日本サッカー選手権大会決勝は、快晴の霞ヶ丘競技場で観戦した。


キックオフ直後は東京が気合の入った動きで攻勢に出た。1分にルーカスのロングシュートが、3分には梶山のパスで抜け出した石川の鋭いシュートがゴールを襲い、いずれもGK水谷がセーブ。だが、その後も東京は右サイドの石川・徳永を中心に攻めたてるものの、京都も負けじと逆襲速攻を見せる。先制点は13分。突進するドゥトラに両側から寄せた今野と徳永が交錯してしまい、こぼれ球を拾った中山が権田の脇を抜いた。DFにとっては残念な失点。0-1。

しかし、思わぬビハインドにも東京は怯まず、すぐに反撃する。15分、DFをはね飛ばしながら右サイドを猛突進する徳永のプレーから波状攻撃となり、その流れで左CKを獲得。ショートコーナーを受けた石川がインスイングのクロスを入れ、猛然とファーに飛び込む今野がボールを頭で叩きつけると、DFのブロックも届かず左隅にゴールインした。ミスを取り返そうとする徳永と今野の気迫が乗り移ったようなシュート。観ていて胸が熱くなる得点であった。1-1。

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2011年11月27日

●ありがとう (FC東京×ジェフユナイテッド千葉)


FC東京 1-0 ジェフユナイテッド千葉 (J2第37節 味の素スタジアム)


前節鳥取戦の勝利でJ1昇格とJ2優勝を決め、安心して迎えることができたホーム最終戦『dia obrigado(感謝の日)』 。日が暮れて徐々に冷え込む味スタで見届けてきた。


試合は、序盤から膠着気味の展開に。4-1-4-1の密集体型で自陣を固める千葉に対し、梶山を欠く東京はボランチの所でプレッシャーをかけられなかなか前に運べず、ルーカスらを狙うフィードも大半は待ち構えるDFがカット。一方の千葉も守備はタイトだが攻撃は少人数のカウンターがほとんどで、前半半ばまで両チームシュート0の状態が続く。ようやく21分、左サイドから中央に持ち出す村井が鋭いミドルシュートを撃つが、塩田が横っ跳びで弾き出した。

27分、逆襲速攻から深井へラストパスが通るが、森重のカバーの甲斐あってシュートはバーを越えてくれた。29分、右サイドでDFを吹っ飛ばした徳永がクロスを入れるがルーカスの寸前でDFがクリア。思うようにパスが回せない東京は個人能力で打開を図るも、局面で数的不利に陥っては行き詰まる場面が多い。突破を狙おうとしてDF2人に立ちふさがられた徳永が、逆向きにドリブルを始めた時はどうしようかと思った(笑)。モヤモヤなムードのまま前半終了。

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2011年11月13日

●後手六八セザーで詰み (FC東京×水戸ホーリーホック)


FC東京 2-0 水戸ホーリーホック (J2第35節 味の素スタジアム)


いよいよJ2もシーズン大詰めに差しかかって残り4試合。他チームの結果によっては昇格決定もありえた一戦は、夕暮れ時の味スタで生観戦した。

キックオフ。両ボランチが復帰した東京は前節のせわしいサッカーとはうって変わり、左右にパスを回しながらリズムをつかもうとする。が、これがなかなか機能しない。森重と今野を欠くDFラインは組み立ての力に欠け、ならばと高橋は奮闘するものの梶山はボンヤリした動き。序盤はチャンスのないまま時間が過ぎていく。2分、ボックス左手前から北斗が狙ったFKはポストの左。12分、左サイドから尾本が入れたクロスを小池がミドルシュートしたが、権田の正面。

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2011年11月07日

●劇的な王手 (湘南ベルマーレ×FC東京)


湘南ベルマーレ 1-2 FC東京 (J2第34節 平塚競技場)
 
 
7連勝で一旦は2位以下を引き離しながら、その後分け・負け・分けと足踏みの続く我らがFC東京。今節は出場停止で梶山・高橋を、代表拠出で今野を、さらに直前の負傷で徳永を欠く、まさに緊急事態の一戦。時折小雨の降る平塚競技場で観戦した。
 
 
キックオフ。負ければ昇格の可能性が消える湘南は気合十分に前がかりのムード。対する東京は欠場者の穴を羽生・下田・ノース・北斗で埋めたものの、全体的にやや浮足立つ感じで前へ急くボールが多い。濡れたピッチ状況もあり、序盤は目まぐるしく攻め合う展開となった。7分に山口が、8分には森重がそれぞれCKからヘッダーを撃つが、いずれもバーの上。その直後には坂本がアジエルとのワンツーで右サイドから切れ込んでシュートを放ち、権田が押さえる。

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2011年10月31日

●モヤモヤ解消はまた再来年 (FC東京×東京ヴェルディ)


FC東京 1-1 東京ヴェルディ (J2第33節 味の素スタジアム)
 
 
2位鳥栖とアウェイで引き分けた後、国立で大分にまさかの敗戦。星勘定的にも重要な一戦となった東京ダービーは、曇り空の味スタで3万6千の観衆とともに観戦した。
 
 
序盤からピッチの各所でボール争奪戦が繰り広げられた。ヴェルディは全体をコンパクトに保ちつつ、巻・阿部の2トップを先頭にファウルも辞さぬ激しさでボールにアタックしてくる。対する東京は後方で回して時間を作り、高いDFラインの裏を狙う長いボールを織り交ぜながら機会をうかがう。5分、FKから東京ゴール前で混戦となるが、森重が辛うじてボールをかき出した。7分、森重の絶妙のアーリークロスをルーカスが頭で叩くも、ボールは際どくポスト左に外れ。

14分、バックパスに対して権田と森重がお見合いのような形になり、ヴェルディFWに詰め寄られてヒヤリ。19分、徳永をかわした阿部が左サイドをえぐってクロス、逆サイドから走り込む中谷が合わせる寸前に椋原がクリアした。全体的にヴェルディのプレスが強く、東京のパス回しにテンポが出ない。21分、谷澤が個人技で右サイドを抜け、オーバーラップの徳永が逆サイドへクロスを送った場面も、強引に狙った田邉のボレーはバーのはるか上を越えていった。

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2011年10月21日

●カズとナオでお得感2倍!2倍!(横浜FC×FC東京)


横浜FC 0-1 FC東京 (J2第6節 ニッパツ三ツ沢球技場)
 
 
4月9日開催の予定が東日本大震災によってここまで順延された第6節。平日夜の横浜開催と厳しい条件だったが、あと何回観られるかわからない「キングカズ」お目当てに現地へ足を運んだ。
 
 
開始直後に横浜の陣形を確認すると、フラットな4バックの前にアンカーの佐藤を置いてカイオが前に張る4-1-4-1フォーメーション。ベタ引きではなく全体をコンパクトに保って東京のパス攻撃を寸断しに来た印象である。しかし、序盤は局面での東京の優勢が目立つ。中盤の構成力と個々人のボール保持力の違いは明らかで、東京は余裕を持ってパスをつないでいるように見えた。そして時折DFラインの後ろを狙う縦のボール。「チャンス一歩手前」の場面が続いていく。

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2011年10月16日

●粛々と進むべし (FC東京×ファジアーノ岡山)


FC東京 3-0 ファジアーノ岡山 (J2第31節 味の素スタジアム)
 
 
ここのところ体調が悪かったり家庭の事情があったりして東京の試合を生で観られなかったのだが、岡山戦は約1ヶ月ぶりに味スタで観戦。10月半ばとは思えない汗ばむ陽気だった。
 
 
立ち上がりから主導権を握ったのはホームの東京。岡山のフォアチェックを森重を軸とするパス回しでいなしつつ、谷澤・田邉への縦パスから攻撃を組み立てる。3分、谷澤のパスがDFの隙間に入り込んだ羽生へ通り、反転シュートはきわどくポスト左を抜けた。3-4-3(3-4-2-1?)の布陣を敷く岡山はウイングハーフが守備でほとんど効かず、東京攻撃陣へ効果的なプレッシャーをかけられない。東京は羽生の自在な動きとSBの攻撃参加も加え、一方的に攻めたてていく。

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2011年09月11日

●むっくん砲に萌え萌えだぜ (FC東京×京都サンガ)


FC東京 6-1 京都サンガF.C. (J2第27節 味の素スタジアム)
 
 
栃木・富山・栃木に1分2敗と、首位に踏みとどまるか失速するかの分かれ目的な状況で迎えたひと月ぶりの味スタ開催。まだ蒸し暑さの残るスタンドで観戦した。

キックオフからしばらくは、どちらかと言えば京都優勢で試合が進んだ。京都はラインを高く保って前目からプレスをかける積極性を見せ、東京はボランチからのパス出しを度々カットされてしまう。ならばと前線を直接狙う長めのパスも収まらず、なかなか前に進めない。10分、京都はショートカウンターから森下のスルーパスで宮吉がゴール前に飛びだし、塩田の脇を抜いてあっさりと先制点をゲット。0-1。

反撃したい東京だが、しばし攻めあぐむ時間が続く。選手間の距離が遠すぎたり、逆に集まりすぎてスペースを失ったり……暑さのせいもあるのかパスのテンポも緩急がなく間延びしがちで、京都の方が真っ直ぐゴールに向かっている印象だった。18分、右サイドを突破した徳永のクロスにルーカスが走り込むも、寸前でDFがカット。24分、伊藤の糸を引くような強いミドルシュートを塩田が弾き出す。

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2011年08月14日

●ガマン比べは、東京の勝ち(FC東京×ザスパ草津)


FC東京 1−0 ザスパ草津 (J2第24節 味の素スタジアム)
 
 
東京8月唯一のホームゲームは、前回正田醤油スタジアムで敗れているザスパとの対戦。蒸し暑さの残るお盆の夕べ、味スタで生観戦した。

開始直後、森重の背後をとって快走したアレックスのシュートを塩田が弾き出す。草津はFWもフォアチェックに意欲を見せ、意外と積極的な印象だった。だが、森重・今野らが落ち着いたパス回しでプレスをいなすと、すぐに東京がボールを支配するように。5分、田邉→梶山→ゴール前の羽生へ縦につながるが、オフサイド。その直後にはセザーの強引なドリブルシュートがポスト右を抜けた。

主導権を奪われた草津は無理せず、引いて守りを固める形に。東京ファンにとっては最近見慣れた「ハーフコートゲーム」となった。14分、攻撃参加した徳永の丁寧な折り返しがボックス内の梶山に通るが、トラップ失敗で逸機。17分、ポストに入った羽生とのワンツーから田邉がミドルシュート、GK北がキャッチした。分厚い守備に気温の高さも加わっていつも以上のスローペースだが、動き自体は悪くない。草津の数少ないカウンターも森重・今野がシャットアウト。

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2011年08月09日

●とにかく大きく羽ばたいてほしい! — 大竹選手の移籍について

大竹洋平選手 セレッソ大阪へ期限付き移籍決定のお知らせ (FC東京公式)
 
 
うーん、実に残念だ。大竹はピカイチの攻撃センスを感じさせてくれる僕好みの選手で、今の東京では森重・田邉と並ぶ大のお気に入りだった。しかもユース上がりだったし、彼の才能が青赤のユニフォームの下で満開に花開く姿を見られなかったのは、本当に残念なことだ。
 
 
大竹が最初にその才能の片鱗を見せたのは、2008年春の多摩川クラシコだった。途中出場した大竹はDFに囲まれながら川島の頭上を抜く超絶ループシュートで決勝点を挙げ、さらに流れるパスワークの中で今野に見事なスルーパスを通して駄目押し点をアシスト。新人の目を見張る大活躍に味スタは「スタア誕生」の雰囲気に包まれた。城福東京1年目の勢いを象徴する選手でもあった。
 
その後も、大竹の歩みは順調に見えた。スーパーサブとして「大竹スイッチ」と呼ばれる攻撃を加速させる役割を果たし、札幌戦鹿島戦では勝利に貢献する貴重な得点を挙げた。特にセットプレーの精度は素晴らしく、奪ったCKは全てチャンスとなった。大宮戦では直接FKでやはり決勝ゴールを奪って見せた。城福東京のムービングフットボールとともに、彼の未来は明るいように思えた。

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2011年07月25日

●爆走東京、またも圧勝(FC東京×ロアッソ熊本)


FC東京 5−0 ロアッソ熊本 (J2第22節 国立霞ヶ丘競技場)
 
 
2節連続のホームゲームは聖地・国立競技場で5位熊本との対戦。先週よりもかなり涼しい空気の中、スタンドで観戦した。

立ち上がりは双方の積極性が目立ち、ピッチ各所でボール争奪戦が繰り広げられた。1分、エジミウソンのミドルシュートがバーを越える。2分、ボックス手前から田邉が撃った強烈なボレーシュートをGK南が横っ跳びで弾き出した。6分には梶山の好フィードを受けたセザーが左から切れ込んでシュートするも、南が横っ跳びでセーブ。ここ数試合と同様、時間が経つにつれ東京の優勢が明らかになっていく。

9分、前線に出た田邉が倒されながらDFの背後へボールを浮かし、入れ替わって飛び出したセザーが南と一対一になるが、シュートは左に外れ。東京は慌てず左右へパスを回しながら押し込んでいく。19分、速攻で一気に持ち上がった羽生がループ気味にシュートするも、南がかろうじて弾き出した。一方の熊本はテンポよいパス交換からサイドへ展開するパターンだが、攻撃回数自体が少なすぎ。22分、片山のクロスにチェが飛び込んだ場面も塩田がワンハンドで弾き出した。

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2011年07月19日

●ルーコン祭りで首位やがな (FC東京×FC岐阜)


FC東京 4−0 FC岐阜 (J2第21節 味の素スタジアム)
 
 
前節大分で連勝がストップして迎えた一戦。まだ蒸し暑さの残る中、現地で観戦した。

試合は序盤から東京ペースとなった。3分、谷澤のFKにフリーの高橋が飛び込んで頭で合わせたが、枠をとらえられず。東京は最近の定石どおり落ち着いてパスを回し、羽生・谷澤の飛び出しに徳永の果敢な上がりを加えて岐阜の守備を揺さぶっていく。5分には梶山のミドルシュートがバーを越え、10分前後の波状攻撃ではボックス内でつなぎまくった末に谷澤がシュートするも、GK野田に防がれた。

対する岐阜は嶋田を中心にカウンターを狙うも効果は薄く、東京が一方的に押し込む展開に。それでも岐阜が人数をかけた守りでしのぐ場面が続いていたが、東京にややミスが出始めた22分、先制点が入る。左サイドでキープした田邉がSBの背後を狙う絶妙の浮き球を入れ、DFを振り切ってゴール前へ突進した徳永が野田の脇を抜いてゲット。田邉の戦術眼と徳永の積極性が生んだゴールだった。1-0。

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2011年07月03日

●「J2仕様」東京がゆく (FC東京×ガイナーレ鳥取)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ2第19節。FC東京 3−0 ガイナーレ鳥取。5月下旬に思いきった新布陣へのシフトを断行して以来、5勝2分けの快進撃で一気に3位へ浮上した我らが東京。今回はJ2参戦初年度のガイナーレとの初対戦であった。試合は、序盤から完全にボールを支配した東京が後半にセットプレーとミドルシュートで3ゴールを重ね、全く危なげなく勝利。シーズン序盤の迷走が嘘のような胸のすくような快勝で連勝を「5」に伸ばした。
 
 
キックオフ直後から「おっ」と思わされたのは、東京の選手たちのプレーから彼らの自信が伝わってきたこと。時間帯を問わず焦りや迷いの見えまくっていた2ヶ月前までとは全然別人のように、落ち着いてよくボールを動かし、下位の相手に対して確実にペースをつかんでいく。「なるほどこれが4連勝の効果なのか」と妙に感心させられた。それに歩調を合わせるように東京側のファン・サポーターも、ある程度の余裕を持って青赤のパス回しを眺めているようだった。

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2011年06月20日

●4位浮上やがな (FC東京×徳島ヴォルティス)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ2第17節。FC東京 1−0 徳島ヴォルティス。京都戦の快勝でやっと上昇気流に乗るかと思いきや、その後も複数得点が奪えずにモヤモヤの残る戦いぶりの我らが東京。今回は、毎年上位に食い込みながらなかなか1部昇格を果たせぬ徳島との「狸ダービー」であった。試合は、滑るピッチの上で良く言えば泥臭い、悪く言えば雑で粗い攻防が延々続く展開となり、梶山が「チェンジアップ」で決めた虎の子の1点で東京が勝利。
 
 
この日の東京は五輪予選に参加中の権田が欠場で塩田が先発し、他は最近お馴染みの顔ぶれで「まずは繋いで行こう」というサッカーである。対する徳島は4−4−2の布陣で守備ブロックをしっかり固め、ドウグラス・津田・柿谷らが逆襲速攻を狙ってきた。まずは1分、前目でのパスカットからドウグラスが左サイドを突進、シュートがポスト右を抜ける。2分、中盤の奪い合いからこぼれ球を拾った高橋が糸を引くようなミドルシュートを撃ち、GKオがキャッチした。

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2011年05月29日

●覚醒はなるか (京都×東京テレビ観戦 感想編)

京都サンガ F.C. 1−4 FC東京 (J2第14節)
 
 
つーことで、昨日のツイートまとめに引き続き、試合の感想なぞ。

結果といい内容といい、テレビで観て思わず爆笑した試合だった。J2降格を味わった昨年最終節と同じ対戦相手・会場で、あの苦い記憶を払拭するかのような快勝。内容も前々節までに比べると格段に良化しており、しかもこれまで不遇を託っていた若手が活躍しまくっての4得点。ユルいツッコミどころもかなりあったけれども、少なくとも見た目上は破顔一笑の一戦であった。雨の中わざわざ現地まで足を運んだファン・サポーターは本当に良かったね、という。

まあ、「いや、京都の方がひどすぎたのだ」という意見はあるだろう。この日のサンガは本当に出来が悪かった。攻撃はパスを回せど前になかなか進むことができず、守備に回ると寄せの甘さばかりが目立って東京アタッカーにやりたい放題やられてしまった。おそらく、昨年までの京都がやっていた大駒外国人を生かすサッカーと大木さんの指向とのギャップはかなり大きく、選手たちの戸惑いも大きいのだろう。その混乱と不調ぶりに助けられたのは否めない。

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●破顔一勝、か (京都×東京テレビ観戦 ツイート編)

否応なく昨年のJ1最終戦を思い出さずにはいられない西京極でのアウェーゲームは、諸事情によりスカパー!でテレビ観戦。感想は明日にでも書くつもりだけど、観戦記代わりにとりあえず試合中のツイートを貼り付けておこうかと。そう、要するに手抜きであります(笑)。

 

昨晩仕事の打ち上げでつい飲み過ぎ、酔っぱらって久しぶりにやらかしてしまったので、本日は家で謹慎なう。
posted at 15:12:53

さて。京都×東京にチャンネルを切り替えた。なるほどそういうメンバーで来たか、と。試合前の整列では選手たちの表情は割とリラックスしているように見えた。勝ってさらにいい雰囲気になってほしいところだが……。高橋頑張ってくれよ!!
posted at 16:04:33

赤ちゃんが泣き出して試合に集中できないなう。
posted at 16:07:22

最近なにげにモリゲが不調なので、ちょっと気がかりっす。
posted at 16:16:08

おー、先制!草民・梶山の2人で完璧に崩したね。こういうのが見たかった!!
posted at 16:20:01

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2011年05月23日

●怪我の功名大いに結構 (FC東京×湘南ベルマーレ)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ2第13節。FC東京 1-1 湘南ベルマーレ。富山戦の勝利で不振のトンネルの出口がようやく見えたかと思いきや、草津に完敗を喫して逆戻りの我らが東京。今節はホームに戻って日の丸先生率いるベルマーレとの対戦であった。試合は、これまでになく快調なサッカーを見せた東京が開始直後に先制し、その後も攻め続けるが2点目が奪えず。後半積極的な交代策に出た湘南に追いつかれ、残念な引き分けに終わってしまった。
 
 
この日は試合の1時間ほど前から猛烈な雨が降り出す荒れ模様の天気だった。ピッチ状態が心配だったが、特に水が浮く様子もなく、ボールの転がりもまずまずの案配。味スタの芝のコンディションは決して悪くないのかな、という印象であった。いや、悪い時にはみな血相変えて文句言うから、良い時には褒めないと(笑)。少し雨が弱まったかな、というところでキックオフ。

序盤からペースを握ったのは東京だった。平山・PJに続いて高松まで離脱してしまった東京は、セザーと羽生の2トップで田邉草民が初出場初先発するスクランブルの布陣。だが、これがうまい事機能した。田邉は一応攻撃的MFだが、味方がボールを持てばとにかく前後左右に動き回って時にはDFラインに下がってパスを受けては散らし、攻撃を動かしていく。開始後いきなり、田邉・梶山・セザーの滑らかなパス交換で攻め込んでスタンドがどよめいた。

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2011年05月14日

●わからん。いや、もうダメかもしれない。 (ザスパ草津×FC東京 テレビ観戦)

ザスパ草津 2−1 FC東京 (J2第12節)
 
 
前橋の正田醤油スタジアムで行われた今節は、スカパー!でテレビ観戦。

開始早々椋原がラフィーニャにぶち抜かれて冷や汗をかいたものの、序盤は東京が押し気味に試合を進めた。が、相変わらず強引なサイド突破からのクロスばかりが目立つ上に、追い風にも関わらずシュートをなかなか撃たない。梶山は通る確率千分の一以下のパスを繰り返し、達也や上里が撃った数少ないミドルも枠をとらえられず。気がつけばいつも通りに東京の攻撃が失速し、ボールの奪い所や速攻の形がはっきりしている草津の方が良い雰囲気に。

それでも28分、右サイドから戻しのパスをボックス内で受けた達也が切り返したところで、松下に倒されたとの判定でPK。スロー再生で見たら、松下の足はかかっていなかった。ナイスダイブ(笑)。これを梶山がきっちり決めて1−0。ところがその直後、東京陣で今野が跳ねたボールを処理し損ね、熊林とのワンツーで森重を振り切ったラフィーニャが権田を抜いてゲット。あっという間の1−1。その後は草津ペースの流れになって同点のまま前半が終了した。

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2011年05月09日

●同じ「しょっぱい」試合でも (FC東京×カターレ富山)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ2第11節。FC東京 1−0 カターレ富山。震災中断明け3試合で2分1敗しかも無得点と、どっぷり不振に浸かってしまった感のある東京。ゴールデンウィーク最終戦の今節は公式戦初の対戦となる富山をホームに迎えた。試合は、意欲的なサッカーを見せながら未完成ぶりも露呈した富山に対して、東京が相変わらずの停滞ぶりでお付き合い。しかし、スコアレスドロー寸前に飛び出したベテランの一撃が東京を救うこととなった。
 
 
試合前、今季開幕からゴール裏に下げられている「J2なめてません」の横断幕が「J2なめてました」に変わっている事に気づいた。ギャグにしてられるうちは大丈夫、だよな(笑)。

キックオフ。負傷と出場停止でPJ・セザーを欠く東京は控えにFWを置かないメンバー構成。初登場の上里がボランチに入ってさばき、高松が前に張って梶山はその周辺を自由に動き回る形。サイドは突進力のある達也と北斗。一方の富山は話題の「3−3−3−1」。全体がブロック型、あるいは球形に伸び縮みし、局面で数的優位を作ることで攻勢をとっていく狙いか。パッと見た感じ、個の力を生かそうとするサッカーと組織力で勝負するサッカーの対決に見えた。

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2011年05月05日

●ドーナツ化する東京 (東京ヴェルディ×FC東京)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ2第10節。東京ヴェルディ 0−0 FC東京。なんとJ2の舞台で実現した3年ぶりの「東京ダービー」。不振の続く両チームにしてみれば是非とも勝利して浮上のきっかけとしたいところだったが、東京は相変わらず低調なサッカーで得点を奪えず、ヴェルディも数的優位を生かせないまま痛み分けのドロー。2万9千もの観衆が詰めかけたにも関わらず、ひどい会場運営や試合後の騒動もあって残念極まる一戦となってしまった。
 
 
今回は観客数が主催者の予想より多かったせいか(でもGWのダービーだぜ?)、スタジアムの運営には多くの混乱があったようだ。入場口不足による長蛇の待機列とか、2階の開放を巡ってもめたりとか。僕は幸い先に着いた東すか編集長に席をとってもらったので焦ることはなかったけれど、それでも案内の看板はないわ係員に聞いても要領を得ないわで入場に手間取ったし、チケットチェックのお姉さんの誤認によって止められたりもした。一体何なんだろうか。

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2011年05月01日

●崖っぷちは案外近いか (FC東京×コンサドーレ札幌)


昨日の昼過ぎは、味の素スタジアムでJ2第9節。FC東京 0−0 コンサドーレ札幌。中断明けの前節は千葉に大敗を喫してしまった我らが東京、約2ヶ月ぶりのホームゲームとなる今回は石崎監督率いる札幌との対戦であった。勝利で勢いをつけたいところだったが、序盤こそ東京が押し気味に進めるもなかなか決定機を作れず膠着した展開となり、後半共に前がかりになるも最後まで得点を挙げることはできず。何とも不満の残る内容でドローに終わってしまった。
 
 
この日は「チカラをひとつに」横断幕こそなかったものの、やはり震災犠牲者に捧げる黙祷を行った後でのキックオフ。

平山・米本が長期離脱した東京はセザーが初先発で高松と2トップを組み、梶山がボランチに戻って4−4−2の布陣。対する札幌は三上を1トップに置くノブリン得意の4−2−3−1で、引いて守りを固めるというより攻守にバランスの良いサッカーを指向している様子であった。札幌の中盤守備が千葉ほどタイトでなかったこと、位置を下げて余裕の出た梶山がよくボールを捌いたことなどから、前半途中まではサイドで速いパスをつなぐ東京のペースで試合が進む。

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2011年04月25日

●再開、即がっくし (ジェフ千葉×FC東京)


昨日の午後は、フクダ電子アリーナでJ2「第8節」。ジェフユナイテッド千葉 3−0 FC東京。3月5日の開幕から1ヶ月半余、東日本大震災による中断からようやくリーグ戦の再開である。初戦を辛勝している我らが東京、今回は2戦目にして早くも昇格争い最大のライバルとの対戦となった。試合は、前半から東京が優位に進めるも先制点を奪えず、終盤ついに炸裂した「オーロイ砲」の前に3連続失点。チームの行き先にいきなり暗雲漂う結果となってしまった。
 
 
1万数千人の観客が賑やかに詰めかけながら、やはりどこか普段と違う雰囲気のフクアリ。試合前には特別のTシャツを着て入場した両チームの選手たちがメッセージ横断幕を掲げる。震災の犠牲者に黙祷が捧げられ、双方のゴール裏からは「ニッポン!」コールと盛大な拍手が。そしてキックオフ。

平山が長期離脱中の東京は高松1トップの梶山トップ下、徳永・米本がボランチを務め、サイドには機動力に優れる選手を並べて速攻を狙う。5分、椋原のクロスを叩いた高松のヘッダーをGK岡本がキャッチ。対するジェフは予想通り超長身FWオーロイへロングボールを集めるが、このオーロイがでかいのなんのって……マジでむっくんの倍くらいあるように見えたぞ(笑)。2分、そのオーロイを囮に使う形で突進する深井のシュートがポストわずか左を抜けた。

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2011年03月06日

●俺たちは還ってきた(笑) (FC東京×サガン鳥栖)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ2開幕戦。FC東京 1−0 サガン鳥栖。さあいよいよ心待ちにしていた(といっても別に2部に落ちたかったわけではないけど)リーグ開幕、初戦の相手が「オリジナルJ2メンバー10チームの中で唯一J1昇格経験のない」鳥栖というのも「日程くん」の粋な配慮(?)と言うべきか。試合はいかにもJ2らしい地味な内容となったが、新加入選手の活躍で後半主導権を奪った東京が、最小得点ながらも無事に勝利を収めた。
 
 
快晴に恵まれた味スタには2万1千余りのファン・サポーターが詰めかけた。相手がサガンということを考えれば、この入りにチーム関係者はさぞかしホッとしたことだろう。試合前には「味の素スタジアム開業10周年」と銘打って、東京スカパラダイスオーケストラのライブが行われた。曲は文句なしに良かったけど、横で観ていた東すか編集長が「大変申し訳ございません!2部の試合なんかに来ていただいて!!」と叫んだのを聞いて思わず失笑。ははは。

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2011年03月03日

●うまねん的2011年シーズンプレビュー(後編)

というわけで、3夜連続(こんな更新頻度、少なくとも当分の間はあり得ないな……)のプレビューも最終回。今回はシーズンのスケジュール、FC東京のチームとしての目標とライバル、そして最後に僕が個人的に求めるものについて書いてみようか。
 
 
[スケジュールについて]

今シーズンのJ2は20チームのホーム&アウェーで行われるため、東京が戦うのは38試合となる。数年前のように40数試合もこなさなければならない訳ではなく、GWを除けばほぼ1週間に1試合のペース。これはJ2慣れしていないチームにとってはありがたいというか、昨季までのようにどこかで過密日程に悩まされる、というのはおそらくないのではなかろうか。ちなみに12年前のJ2は、10チームがホーム&アウェーを2回繰り返す方式(36試合)だった。

よって、東京にとって大敵となるのは、日程そのものよりも慣れぬ対戦相手と遠征先、そしてA代表・U22代表との日程重複となるだろう。東京は戦力的に「優勝候補」との呼び声も高いため、多くのチームから厳しいマークに遭うのは避け難い。また、北海道から九州(4チーム!)まで移動しなければならないのもストレスになる。加えて優れたタレントを有するがゆえに、主力をたびたび代表へ拠出しなければならないジレンマ。タフな戦いになるのは間違いない。

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2011年03月02日

●うまねん的2011年シーズンプレビュー(中編)

FC東京のシーズンプレビューの第2回は、前回に引き続いて2011年の布陣を見ることにしよう。今日は中盤~前線の選手である。DF陣だけでも「おいおいこんなに使えないだろ!」とツッコミを入れたくなるメンツ(ノースを本当に獲得したらなおさら)ではあったが、攻撃の選手はそれどころではない顔ぶれとなった。
 
 
[MF]

松下が仙台、幸野が大分、平出が富山へレンタル移籍……といっても10代の2人は出場機会がほとんどなく、松下もポテンシャルを発揮できていない状態だったのでダメージは少ない。それよりも石川・羽生・梶山・米本といった主力を残留させることに成功し、加えて千葉から曲者・谷澤を、横浜FCからホベルトを、札幌から上里を獲得。大竹、田邉、中村北斗も競争に加わっており、水戸からは下田も戻ってきた。冗談抜きで「2チーム作れる」だけの駒揃えである。

注目は、まずは谷澤。前々回のエントリーでも書いたが、バランスのとれた高い能力を持っている上に、「どくさいスイッチ」の件を持ち出すまでもなく相手チームにイヤ~な感じを与えられる選手であるのが頼もしい。つーか、面白いことになりそうだな、と(笑)。これまで東京というチームは馬場・大竹を除けば「いかにも攻撃的MFっぽい選手」がやや少なかった(由紀彦は微妙かな)ように思うので、そういう意味でも楽しみである。まだ10番はやらんけどな!

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2011年03月01日

●うまねん的2011年シーズンプレビュー(前編)

はい。というわけで、プライベートの方が(ちょっとだけ)落ち着いてきたので、久しぶりにブログの更新なんぞしてみようかと。皆さまお久しぶりでございます。
 
 
西京極における衝撃(いや、虚脱、だったかな)のJ2降格決定から約3ヶ月、気がつけば2011年Jリーグの、つまり僕たちのFC東京のシーズン開幕まであとわずか4日と迫っているのであった。キャンプもプレシーズンマッチも現地で観ていない僕があれこれ書くのも気が引けるんだけど、ここらで少しは頭の中を整理しておかないと、いざ始まって観戦記を書こうとした時に困りそうな気もするので、今週のうちにプレビュー的なものをしておこうっつーことで。
 
とりあえず今回は、今シーズンの東京の布陣を見てみることにしよう。
 
  
[GK]

まずは最後方のポジション。権田・塩田の2枚看板は残留し、阿部が移籍して廣永がレンタルから復帰、さらにザスパから常澤を獲得した。メンツ的には全く不安がないのだが、気がかりなのは権田がU22代表としてロンドン五輪予選に参加し、リーグ戦数試合を欠場する可能性が大きいこと。いや、場合によってはA代表の一員として7月のコパ・アメリカに帯同することになるかもしれない。そこでモノを言ってくるのが、言うまでもなく塩田仁史の存在である。

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2011年01月10日

●「エフシートウキョウは どくさいスイッチをてにいれた!!」

谷澤 達也選手 完全移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)
 
 
オフの移籍関係についてはもう少し情報が出尽くしてからまとめて書こうかと思っていたのだが……「FC東京、谷澤達也を獲得」という文字を見て、俄然ブログの更新意欲をかき立てられてしまった。だって、谷澤だぜ、あの。しかも完全移籍で。個人的には2011年の初笑いというか、思わずのけぞるくらいの衝撃を受けたニュースであった。

ポジションはミッドフィールダー。僕が今まで見てきた印象では「バランスのとれた好選手」である。飛び抜けたスピードやパワーには欠けるものの、ドリブルは巧みで、パスやシュートの精度も高い。速攻も遅攻もこなせ、創造性や守備の弱点を突く戦術眼もあって、相手にとってはとにかく嫌〜な選手である。年代別代表で活躍した経歴もあり(つか、彼も2003年ワールドユース組か!)、石川や羽生、大竹らとともに質の高い攻撃を作り出してくれることだろう。

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2010年12月31日

●ありがとう、来年もよろしく。

2010年も本日で終わりということで、恒例の(でもないか)ご挨拶を。
 
 
今年は私生活でも仕事の方でも大きな変化があって、色々と慌ただしいままに過ぎた1年でした。カミさんの体調は大変だわ、仕事場の上司は総取っ替えになるわ……。あと、何しろ大変だったのはサッカーの応援ですかね。まさかの絶不調、まさかの監督解任、そしてまさかのJ2落ち。いやーこんなこともあるのかいな、と未だに実感が沸かないでいるくらいっす(笑)。

FC東京について言えば、非常に辛くて残念なシーズンでしたけど、一方でファンとしてチームへの愛情を再確認できた1年でもあったように思います。危機的状況の中で痛感した「勝てば嬉しい、負ければ悔しい」というシンプルで本質的な感情。名古屋京都まで足を運んで喜びも悲しみもチームと共有できたのは、ある意味この上なく幸せなことでした。ゆく人来る人色々あれど、選手や関係者の方に対して抱くのはやはり感謝の気持ちですね。ありがとう、と。

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2010年12月30日

●来年またがんばるべ ('10-'11天皇杯準決勝)


昨日の午後は国立競技場で天皇杯準決勝。鹿島アントラーズ 2−1(延長1−0) FC東京。J2降格のショックや熊谷での大苦戦を乗り越えてたどり着いたセミファイナル。相手は奇しくも(って前回も使ったな)1997年に東京ガスが準決勝に勝ち上がった際も国立で対戦した鹿島国であった。平山のスーパーゴールで東京が先制するも鹿島がしぶとく追いつく展開となり、東京は延長でも退場者を出しながらよく粘ったが、終了直前に興梠に決められて無念の敗退。
 
 
キックオフ。いきなり1分、左から切れ込む興梠からのラストパスを野沢がシュートするピンチとなったが、権田がはね返して事なきを得た。その後は意外にというべきか、東京がボールを持つ時間が長くなる。だが、ハーフウェーまでつないでもそこで鹿島のタイトな寄せにあい、なかなかチャンスに至らない。逆に鹿島の方が効率良くシュートまで持ち込んでいく。12分、ロングボールを大迫が落として興梠がゴール前へ抜けるも、シュートは権田が横っ跳びでセーブ。

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2010年12月27日

●石川サンタのXmasプレゼント(笑) ('10-'11天皇杯準々決勝)


土曜日の夕方は、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で天皇杯準々決勝。アビスパ福岡 2−3(延長1−2) FC東京。辛いJ2降格が決まってから最初の公式戦は、奇しくも来季J1に昇格するアビスパとの「行き違いマッチ」。東京としてはリスタートに弾みをつけるためにも勝ちたい試合であったが、早々に先制されて延々攻めあぐみ続ける悪いパターンに陥る。しかし、途中出場した石川の劇的な同点弾がチームを救い、延長戦に持ち込んで何とか勝利を収めた。
 
 
立ち上がりは福岡のキレのある動きが目立つ。0分、右サイドに飛び出した永里のシュートを塩田がキャッチ。福岡はさほど人数をかけないものの、大久保のポストプレーを軸に前線へ出し入れの速い攻め。対する東京は梶山を中心にパス交換しながら押し上げていく。7分、大黒・平山とのパスワークで飛び出した梶山がGK神山と一対一になるも、シュートは神山がセーブした。8分にも平山のシュートを神山が弾いたところ、大黒が詰めるが惜しくも押し込めず。

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2010年12月10日

●来年もクマトーキョーだぜ、おい

大熊 清監督 来季続投のお知らせ (FC東京公式)
 
 
早いな(笑)。つか、何というか、直感的にはおそらくベストの選択ではないんだろうな、と。

まず、単純に「降格時の監督がそのままやっていいのかな」という疑問。W杯中断明けから不振を極めて下位に沈んでいく難しい状況の中で引き継いで、大熊さんはよくチームを「戦える」状態まで立て直してくれたと思う。監督交代は決して間違いではなかった。ただ、結局最後の最後で残留に失敗してしまった負のイメージ(京都戦の内容の悪さもあったし)と、やはり経緯からしてピンチヒッター的な起用だったはずでは、という思いがどうしても拭えないのだ。

それと、監督続投は継続性を重視するという趣旨だろうから、チームの変革が中途半端に終わるのではないかという心配。個人的には、今回の降格は単に今年だけの失敗だけでなく、数年に渡るチーム強化の失敗だと思っている。だから、続投は「1年でJ1に戻る」事を重視したが故の選択だとは思うのだけれど、仮に来期順調に3位以内に入ったとしても、根本のところが改善しないまま結局またジリ貧になる(エレベーターチーム化の)危険性があるのではないか。

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2010年12月05日

● 天を仰ぐ (京都サンガ×FC東京)


昨日の夕方は、西京極陸上競技場でJ1第34節。京都サンガF.C. 2−0 FC東京。ついに来てしまった、1部残留を賭けたリーグ最終戦。大事な一戦の相手は既に降格の決まっている京都であった。試合は、異様な緊張感とぎこちなさの中で京都に先制を許し、増していく重圧の中で追いかける苦しい展開。後半途中からは奇策を交えた総攻撃をかけるも1点が奪えず、逆に追加点を許して完敗。神戸が浦和に完勝したために初のJ2降格が決まってしまった。
 
 
キックオフ直後から目についたのは、東京の選手たちの動きの硬さであった。守っては中途半端に前に出て奪おうとしてかわされたり、お見合いで相手をフリーにしたり。攻めても攻撃陣の動きが少なく、中盤からパスを出しあぐねてはサイドに追い詰められて……自力残留のためには勝たなければならない東京だが、京都のカウンターを懸命にクリアする場面が多い。8分、オフサイド崩れの隙を突いてドゥトラが飛び出したピンチはカバーの今野が間一髪ブロック。

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2010年11月28日

●面白くなってきやがった (FC東京×モンテディオ山形)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第33節。FC東京 1−1 モンテディオ山形。いよいよ残り2試合。前節は首位・名古屋を倒して1部残留へ実質「あと1勝」までたどりついた我らが東京だが、今回は昼間の試合で神戸が清水に劇勝し、プレッシャーのかかる状況での戦いとなった。試合は、前半からボールを支配するものの山形のまったりペースにはまって攻めあぐみ、後半平山のゴールで一旦はリードを奪ったものの、田代の一発にやられてあえなく引き分け。
 
 
キックオフ。平山が復帰した東京は2トップに戻し、徳永がCBに入って森重は控えスタート。一方、前節既にJ1残留を決めている山形はメンバーを落とした様子で、田代・宮沢・石川竜がベンチに並ぶ。2分、北斗がトイメンのSBを振り切ってドリブル突破、クロスは惜しくも平山に合わず。6分、石川が右サイドを強引に突き破り、クロスにファーで大黒が合わせるも枠外。やはり個人能力では東京が上回っている印象であり、全体的に押し込む形で試合が進んでいく。

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2010年11月24日

●悪者見参(笑) (名古屋グランパス×FC東京)


昨日の午後は、豊田スタジアムでJ1第32節。名古屋グランパス 0−1 FC東京。今シーズンのJリーグも残りあと3節。未だ残留争いから抜け出せない我らが東京、今回は優勝を決めたばかりのグランパスと敵地で戦うというビッグゲームであった。試合は、名古屋にボールを支配される展開ながら東京の堅守速攻サッカーが冴え、大黒のファインゴールで先制。前半終わり頃からは攻められ続ける展開となるも、気迫の守備で得点を許さず逃げ切りに成功した。
 
 
平山が出場停止の東京はトップ下に梶山が入る4−2−3−1を採用。対する名古屋は怪我で金崎やダニルソンを欠くものの、凱旋試合ということで(?)闘莉王が先発復帰するなど重厚な布陣であった。パスを回して攻めたてようとする名古屋に対し、東京は自陣に構え、大黒へのロングボールなどで手数をかけず速攻を狙う。1分、玉田のミドルシュートを権田がキャッチ。直後、オフサイド崩れで抜け出した森重のシュートはバーの上。序盤から攻め合いとなった。

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2010年11月21日

●泣くな森重。戦いはまだ続くよ。 (FC東京×川崎フロンターレ)


昨日の午後は、味の素スタジアムで第18回多摩川クラシコ。FC東京 1−2川崎フロンターレ。日曜日のリーグ戦でFマリノスを、水曜日の天皇杯でジェフを撃破して調子を上げてきた我らが東京。1週間で3試合目となる今節は、宿敵フロンターレとの対戦となった。前回の雪辱を果たしたい東京であったが、ほぼ互角の攻防の中で後半早々に先制され、一旦はセットプレーで追いついたものの、終盤にミス絡みでジュニーニョの一発をくらってショッキングな敗戦。
 
 
キックオフ。東京はバランスに注意しつつ、ボールの奪い所を見定めて鋭く切り返そうとする大熊サッカー。1分、平山が鋭いターンから左タッチ際を突進、逆サイドでパスを受けた石川が切れ込んでシュートするがGK相澤がキャッチした。一方の川崎も後ろ厚めの選手配置で、スイッチが入るや外国人FWを軸に一気に持ち上がるお馴染みの攻撃。9分、小宮山のドリブルから中への折り返しをジュニーニョがトゥキックでミドルシュート、権田が横っ跳びで弾き出す。

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2010年11月18日

●「明日の東京」楽しかった! ('10-'11天皇杯4回戦)


昨日の夜は、味の素スタジアムで天皇杯4回戦。FC東京 2−0 ジェフユナイテッド千葉。厳しい残留争いの合間、チームとしては微妙な位置づけのミッドウィークカップ戦を戦う我らが東京。相手は昇格争いに苦戦し、やはり「それどころではない」感の漂うJ2千葉であった。試合は、控えメンバー中心で望んだこともあり、前半は両チームとも見せ場の少ない展開に。しかし後半は若い力が爆発し、大竹の2得点などで圧倒した東京が準々決勝進出を決めた。
 
 
冷たい霧雨の中でキックオフ。東京はMFが松下・田邉・大竹にソ・ヨンドク、FWが重松・前田、そしてSBに平出が入るというカップ戦仕様。テクニシャン揃いの顔ぶれということで、最近の東京にしては珍しくポゼッション指向の強いサッカーになった。9分、相手陣でパスカットした前田が右サイドをえぐって折り返し、攻撃参加した椋原のシュートがポストわずか左を抜ける。対する千葉はFWネットの下に太田・倉田・深井が並び、手数をかけずに速攻を狙っていく。

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2010年11月15日

●平山砲2発でカモメ撃墜 (横浜F・マリノス×FC東京)


日曜日の午後は、日産スタジアムでJ1第30節。横浜F・マリノス 1−2 FC東京。前節の引き分けで残留争いのライバル神戸に勝点で並ばれてしまった東京。負けられない戦いが続く中、今回はACLを狙う好調マリノスとの対戦であった。試合は、開始早々平山のゴールで東京が先制するもその後は横浜の攻勢にさらされ、一度は同点に追いつかれてしまう。しかし終盤再加速した東京は再び平山のゴラッソによって突き放し、見事アウェイで勝点3を獲得した。
 
 
開始直後の主導権争いの中、3分にいきなり試合が動く。右タッチ際で巧みにボールを収めて突進した石川のクロスははね返されたものの、クリアにまごつく中村俊に米本が寄せ、こぼれ球を拾った平山が左足で思いきったミドルシュート!地を這うボールに横っ跳びのGK飯倉も届かず、ゴール右隅に吸い込まれた。強さ・コースとも文句なしの一撃。1−0。7分にも平山は左サイドから仕掛ける石川の折り返しをボックス前で叩いたが、これは飯倉がキャッチ。

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2010年11月07日

●難局は続く (FC東京×ガンバ大阪)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第29節。FC東京 1−1 ガンバ大阪。前節はアウェイで清水に快勝しながら追いすがる神戸を引き離せなかった東京、今回は3位ガンバとの対戦である。試合は、前半に主導権を握った東京が1点を先取するものの、後半は一転ガンバの猛攻に耐える形に。残り10分を切るところまで粘りながらセットプレーで同点にされてしまい、終盤の再攻勢も実らず引き分けの結果となった。
 
 
序盤から東京ペースで試合が進む。3分に石川が、5分に大黒が挨拶代わりのミドルシュート。東京はポゼッションにこだわらず、パスを回してくるガンバを前に置き、中盤〜後方でボールを奪うや平山と石川の突進を中心に手数をかけず切り返す。9分、右サイドのパスワークから森重のミドルシュートをGK藤ヶ谷がキャッチ。10分、平山の巧みな反転パスで石川がDFの間を抜けてボックスへ突入するが、シュートは藤ヶ谷が横っ跳びで弾き出す。惜しい!

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2010年10月24日

●まだ「ある」んだな、これは (FC東京×アルビレックス新潟)


土曜日の午後は、味の素スタジアムでJ1第27節。FC東京 1−1 アルビレックス新潟。前節、残留争いのライバル仙台に手痛い逆転負けを喫した苦境の東京。ホーム味スタに戻った今回はまさに「負けられない一戦」であった。試合は、ここ数試合と同様優位に進めながらなかなか得点が奪えず、FKで奪われたリードはPKで追いついたものの、ついに勝ち越すことはかなわず。が、終了間際PKのピンチを権田が防いでくれだお陰でお得な(笑)勝点1はゲット。
 
 
キックオフから東京がペースを握る。いきなり2分、徳永のフィードで石川が右サイドを抜けて折り返し、大黒が頭で合わせるも枠外。序盤はボールに激しくアタックする守備が有効で、攻守の切り替えもスムーズだった。特に徳永は抜群の運動量と一対一の強さで中盤の優勢をもたらす。8分、羽生から左へ展開、北斗が中へ切れ込んで撃ったシュートはGK東口の正面。10分にはCKにどんピシャ合わせた森重の強烈なヘッダーを東口が横っ跳びで弾き出す。

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2010年10月17日

●暗転、だが (ベガルタ仙台×FC東京)


昨日の午後は、ユアテックスタジアム仙台でJ1第26節。ベガルタ仙台 3−2 FC東京。前節久しぶりの白星に引き続き、天皇杯でも勝利を収めて上昇ムードの我らが東京。今節は残留争いのライバルとの直接対決となる大事な大事な一戦であった。試合は勝負試合らしいタイトな攻防となり、2度に渡ってリードを奪った東京が逃げ切りを図るも、終盤東京のミスにもつけ込んでたたみ掛けた仙台が劇的な逆転勝ち。東京はまたしても痛い黒星を喫してしまった。
 
 
気合の入った両サポーターの歌声が響く中でキックオフ。序盤は双方速攻基調で攻め合いを挑む。開始直後、東京陣深くでの競り合いから、こぼれ球を拾った赤嶺のシュートを権田が押さえる。2分、オーバーラップした椋原がニアの大黒を狙ってクロスを入れるが、きわどくDFがブロック。ボールが激しく行き来する中、次第に東京がペースをつかんでいく。6分、平山のパスでリカルジーニョが左サイドを突破、クロスがゴール前の大黒に通るもシュートはできず。

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2010年10月14日

●ふと気になった森重のワンプレー


月曜日の天皇杯3回戦を現地で観ていて、ふと気になるというか、考えさせられるプレーがあった。以下、記憶に頼って書くので間違いもあるかもしれないが、ちょっと振り返ってみよう。
 
 
前半の半ばくらいだったか、東京が北九州陣の左サイドを攻めていてボールを失った場面。ちょうど左SBの中村北斗が中寄りに上がっていたためギラヴァンツのカウンターとなり、右SB佐藤(?)が空いたスペースをドリブルで突進する。東京は北斗とボランチの松下が全力疾走で左後方へ戻るが、慣れない布陣のせいもあるのか退却はスムーズに行かず、ピンチになりそうな気配。が、そこでCBの森重が絶妙のタイミングで前に出てボールをかっさらった。

普通に森重には「ナイスプレー!」と声をかけたくなるところ。しかし実は「おっ」と思わされたのはそこからで、ボールを奪った森重は周りを見渡すとフリーの味方がいたにも関わらずパスをせず、自らスルスルッと北九州陣へ持ち上がっていったのだ。そのままDFライン前まで前進した森重は左サイドに開いていたリカルジーニョへはたいてボックスへ突入、しかし味方のフォローが続かない上にリカが持ちすぎて結局チャンスにはならず、という展開であった。

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2010年10月11日

●スタンドの向こうに山が見える風景は好きだ ('10-'11天皇杯3回戦)


「体育の日」の午後は、正田醤油スタジアムで天皇杯3回戦。ギラヴァンツ北九州 0−2 FC東京。先週、ようやくリーグで連続無勝利のトンネルを抜け出した我らが東京。今週は舞台がガラッと変わり、中立地でのJ2下位チームとの対戦である。試合はほぼ全体を通じて東京が支配する形となり、途中暑さなどからグダグダになる時間帯もありながら前半半ばに石川が、終了間際には平山が得点を挙げて勝利。まずは順当に4回戦へ駒を進めることとなった。
 
 
からっとした秋晴れ、というか10月にしては強い日差しの注ぐ中でキックオフ。

代表戦で今野・キム・権田を欠く東京だが、やはり戦力は上。個人能力で圧倒する東京の優位で試合が進む。2分、中央の大竹から左へ展開、リカルジーニョの折り返しを松下がシュートするがGK水原がキャッチ。特に動きがキレていたたのは石川で、序盤からドリブルで右サイドをえぐる場面が幾つか。8分、CKの流れから石川が撃ったミドルシュートはわずかに枠外。一方の北九州はシンプルにサイドから攻めようとするが、クロスが散発的に上がるのみ。

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2010年10月04日

●やっぱり「俺たちの国立」か (FC東京×湘南ベルマーレ)


すっかり秋空に変わった日曜の午後は、国立競技場でJ1第25節。FC東京 3−0 湘南ベルマーレ。ともに降格圏からの浮上を目指す両チーム、特に東京にとっては前節大熊監督就任後の初戦を落としているだけに「絶対に負けられない戦い」であった。試合は、大宮戦同様に多くの時間帯で東京の攻勢となったが、今度は大黒のゴールを皮切りに3得点をあげて内容どおりの完勝。11試合ぶりの白星で、前日神戸が負けていたために15位に浮上した。
 
 
立ち上がりは激しい攻め合いとなった。東京は4−4−2の布陣で平山や石川を狙うロングボールを中心に、対する湘南は4−3−3の布陣で阿部ら3トップが位置を変えながらDFラインをかきまわし、前に速く運ぶ攻撃。2分、右CKに合わせた徳永のボレーシュートはバウンドしてバーを越えた。3分、オフサイドギリギリで左サイドに飛び出した寺川の折り返しで坂本がボックスへ突入、狭いところを狙ったシュートは権田が弾き出す。ともにシュートの意識も強い。

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2010年09月25日

●悔しいな、本当に悔しいよ (FC東京×大宮アルディージャ)


今日の午後は、味の素スタジアムでJ1第24節。FC東京 0−1 大宮アルディージャ。浦和・磐田に連敗を喫して16位に転落、窮地の中でとうとう城福監督解任という事態にまで至ってしまった我らが東京。大熊新監督が就任しての初戦は14位大宮との「残留デスマッチ第1戦」であった。試合は、後半途中まで東京が優位に進めてシュート20本を撃ちながら先制できず、逆に大宮にゴールを許して悔しい敗戦。これでリーグ戦は3連敗となってしまった。
 
 
午後1時開始ということもあり、やや暑さの残る中でキックオフ。まずはホームの東京がペースを握る展開となった。5分にリカルジーニョが、8分に石川が撃ったミドルシュートをGK北野がキャッチ。東京は平山が久しぶりに先発し、左右にリカと石川が張る布陣。梶山を欠く中盤は森重が何とかさばき、サイド展開を軸に長短のパスを交えてバランス良く攻めて行く。11分、中村北斗の威力あるFKを北野が弾いて波状攻撃となるが、クロスはいずれもDFがクリア。

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2010年09月19日

●最悪の現状が見えた試合、そして (ジュビロ磐田×FC東京)


昨日の午後は、ヤマハスタジアムでJ1第23節。ジュビロ磐田 2−1 FC東京。現在14位と追い詰められている東京にとって、順位の近いチームが相手となる今節からの4戦は残留争いにおける正念場である。だが、この試合も前半から攻守ともバラバラの状態で磐田に蹂躙されて2失点を喫し、後半石川のスーパーゴールで追い上げるものの同点ゴールは遠く、あえなく敗戦。神戸・仙台が勝点を得たことによりついに降格圏の16位へ転落してしまった。
 
 
現地は肌を焼くような強い日差しが照りつけており、試合は過酷な暑さの中で行われた。

序盤からペースを握ったのは磐田。ボールホルダーへの積極的な寄せから、前田の巧みなポストプレーとジウシーニョのスペースへの飛び出しを交え、速いパス交換で前進していく。1分、左CKから古賀のヘッダーが権田の正面を突く。対する東京は4−3−3でスタート。石川とリカの突破力を生かしたい形だが、これが機能しない。慣れない布陣でつなぐのが精一杯の攻撃は磐田守備陣に読まれてパスカットされまくり、守備もマークずれが激しくスカスカの印象。

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2010年09月13日

●レッズ戦は毎回疲れるねえ (FC東京×浦和レッズ)


日曜の夜は味の素スタジアムでJ1第22節。FC東京 0−1 浦和レッズ。ナビスコ杯が悔しい敗退となり、大宮に勝点で追い越されたこともあっていよいよリーグ戦(の残留争い)に専念すべき状況になってきた東京。今回は、実に04年以来勝つことができていない「苦手中の苦手」レッズとの対戦であった。試合は全体的にミスの多い「どっちもどっち」の内容となったが、東京は前半途中のアクシデントから劣勢に立ち、後半PKで失った1点を覆せず完封負け。
 
 
3万弱の観客数と、このカードにしては寂しいスタンドの中でキックオフ。

序盤は東京が押し気味に試合を進めた。鋭い寄せを繰り返してボールホルダーを追い詰め、たまらず浦和が長いボールを蹴ると着実にはね返して速攻を狙う。1分に高橋が、8分には羽生が低く鋭いロングシュートを撃ってGK山岸がキャッチ。10分、森重の好フィードを大黒がきれいに落として梶山がゴール左に蹴り込むが、オフサイド。浦和も柏木を中心にパスをつなごうとするが、連携がイマイチでなかなか進めない。12分の直接FKも柏木のシュートは壁直撃。

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2010年09月06日

●12年ぶりの大学生 ('10-'11天皇杯2回戦)


9月最初の日曜日の夜は、味の素スタジアムで天皇杯2回戦。FC東京 2−0 駒澤大学。2〜3年度ごとに微妙に開催方式が変わるせいもあり、毎年違う状況で迎える「全日本サッカー選手権大会」。今回はわずか2日前に1回戦を勝ち抜いた駒澤大(関東大学リーグ2位)との対戦となった。試合は、駒澤の組織守備に苦戦してスコアレスで折り返す展開ながら、後半投入された羽生・徳永の活躍によって終わってみれば2点差の完勝。東京が3回戦に進出した。
 
 
昨晩の東京は今野・石川・梶山・大黒・権田が怪我や温存(?)で欠場し、DFラインに高橋と平出が並んで松下・田邉がボランチを組む新鮮なスタメン。前半は「メンバー落ちで連携と動きの鋭さを欠くJ1チームが、組織力と走力に勝る学生(ないし下部リーグ)チームに苦戦」といういかにも天皇杯初戦な展開となった。東京は選手間が離れすぎている上にパスの出し手と受け手の呼吸が合わない場面が多く、サイドにしか行き場がなくなってしまういつものパターン。

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2010年08月29日

●底は打った、のかな (ヴィッセル神戸×FC東京 テレビ観戦)

ヴィッセル神戸 0−0 FC東京 (J1第21節 神戸ユニバー記念競技場)
 
 
土曜の夜は神宮球場にいたので、スカパー!の中継を録画して本日観戦。

立ち上がりは神戸の攻勢。ポポ・ボッティのドリブル突破など縦に速い攻撃で一気にバイタルエリアへ押し寄せ、松岡・朴の強烈なミドルシュートが枠をかすめる。しかしそれらをしのいだ東京は10分を過ぎる頃から徐々にペースをつかんでいき、13分、大竹→リカルジーニョ→石川とテンポ良くパスが通って石川のミドルシュートがバーを直撃。その直後には左に流れたリカの速いクロスに大黒が飛び込んできわどい場面を作るなど、着実にチャンスを作っていく。

この日の東京は前線の4人が流動的に動き回ってパスコースを作り続け、神戸のプレスが(整然としつつも)強度に欠けたこともあり、ボランチからリカ・大竹への楔のパスを軸として相手の守備ブロックに食い込むことができていた。だが、やはり問題はそこから。大竹が積極的に撃つミドルシュートはいずれもDFにブロックされてしまい、40分、大きな展開からボールを収めた中村北斗の強烈なシュートは惜しくもバーを越えた。スコアレスのままハーフタイム。

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2010年08月22日

●ザ・完敗 (FC東京×サンフレッチェ広島)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第20節。FC東京 0−2 サンフレッチェ広島。ともに夏場の連戦の中で負傷・欠場者が相次ぐなど満身創痍、結果も出せていない両チームの対戦。東京は開幕以来となるホームでの勝利がほしいところだったが……試合はサンフレッチェがお得意のパスサッカーで終始優位に立ち、後半の2ゴールによる点差をはるかに上回る内容で完勝を収めた。トンネルに入ってしまった感のある東京は、これで2引き分けを挟んで4連敗。
 
 
序盤からゲームを支配したのは広島。ストヤノフを軸として着実にビルドアップし、楔のパスから加速する攻撃。立ち上がりこそ長いボールが多かったものの、徐々に東京の守備網をパス&ムーヴで揺さぶってチャンスを作っていく。6分、槙野のミドルシュートがバーを越え、その直後、高萩のパスでDF裏に抜けた森崎のシュートがポストの右を抜ける。8分にはストヤノフのロングパスで右サイドを突破した森脇のクロスに佐藤寿人が頭で合わせるが、バーの上。

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2010年08月18日

●息もできない (セレッソ大阪×FC東京 テレビ観戦)

セレッソ大阪 4−1 FC東京 (J1第19節 キンチョウスタジアム)
 
 
スカパー!でテレビ観戦。現地は30度超の蒸し暑さだったそうだ。

序盤からペースを握ったのはセレッソだった。ゆったりとしたパス回しから徐々にスピードアップする攻撃でチャンスを作る。対する東京は守備の動きが連動せず、相手のパス&ムーヴを後追いするばかり。4分、右サイドを突破した家長が柔らかいクロス、ファーに流れたアドリアーノがヘッダーを叩きつけた。サイドも中もマークがズレて……。0−1。その後もセレッソはスイスイとパスを回してチャンスを作り、今野の奮闘やシュートミスで何とか逃れる場面が続く。

セレッソの守備もタイトではないため東京も敵陣へボールを運べるのだが、最後の仕掛けが単調で崩せない。前半半ば、焦れた城福監督は今野と森重を入れ替えて前がかりになろうとする。ところが、これが裏目。梶山・キムが不調な中で攻撃の圧力を一身に受けた森重は立て続けにファウルを犯してしまい、37分に退場。あいや…。10人の東京は逆にキビキビとした動きで攻めに出るが、43分松下のミドルシュートはポストに当たって決まらず。1点差で後半へ。

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2010年08月16日

●FC東京の「ボランチ問題」について

新潟戦、そして昨日の鹿島戦と、勝利には届かないながら後半今野をMFに上げる攻撃シフトで相手を追い詰め、その今野が得点をとっていることで、twitterやブログに「今野はボランチで使うべきだ」みたいな書き込みをするファンが増えているようだ。

この手の選手起用や采配に関する議論については、「素人だから」などと引っ込み思案にならず、大いにやった方が良いと僕は思っている。それがある種のガス抜きになるかもしれないし、ファンのサッカー観を深めることもあるだろう。また、そもそも「俺ならこうする」などと考えをあれこれ巡らしたり言い合ったりすること自体、サッカーを楽しむ重要な手立ての一つであるから。もっとも、あまり熱くなりすぎて罵倒に発展したりするのは良くないとも思うけど。
 
 
というわけでそれに乗っかり、以下は最近の東京のボランチに関する考察。

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2010年08月14日

●痛み分けの夏 (鹿島アントラーズ×FC東京 テレビ観戦)

鹿島アントラーズ 1−1 FC東京 (J1第18節 カシマサッカースタジアム)
 
 
スカパー!でテレビ観戦。悔しさも嬉しさもないようなあるような、何とも微妙な結果。

東京は羽生・梶山、鹿島はマルキーニョスと、双方主力を欠く中で迎えた試合は蒸し暑い中でキックオフ。前半は鹿島が快調にパスを回して攻める展開。15分、野澤のロングパスを興梠が胸で落としてジウトンが強烈なミドルシュートを撃つが、塩田が横っ跳びで弾き出した。19分、興梠がボックス内で狙った反転シュートは塩田がキャッチ。東京はやはり梶山不在は大きく、中盤で森重が奮闘するものの、組み立ての途中でプレス守備に絡みとられる場面が目立つ。

ただしこの日は鹿島も盤石ではなく、外国人2人の守備の不安定さから時折隙ができる。16分、右サイドを抜けた石川のクロスから平山の強烈なシュートが曽ヶ端の正面を突く。そうしているうちに27分、左サイドのFKで小笠原が速いボールをゴール前に入れ、興梠がバックヘッドでコースを変えてゲット。敵ながらナイスシュート。0−1。その後は鹿島優勢の流れが続き、大迫が塩田と一対一になる場面などもあったが鹿島の詰めが甘く、1点差のまま前半終了。

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2010年08月09日

●こんだけ攻めても駄目なんかい (FC東京×名古屋グランパス)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第17節。FC東京 0ー1 名古屋グランパス。暑さもピークの時期に迎えたリーグ戦の折り返し。3位グランパスとの対戦は、前半戦不本意な順位に甘んじている東京にとって反転攻勢のきっかけとしたい一戦であった。試合は、東京が省エネサッカー(?)の名古屋相手に快調に攻め続けて幾度か決定機を得るも決められず、土壇場の後半ロスタイムに闘莉王のヘッダー一発で敗戦。ホームでの無敗記録もストップしてしまった。
 
 
スルガ銀行杯優勝で弾みがついたか、この日の東京は夏の連戦も何のその、序盤から快調な攻撃を見せる。1分、FKからの長いボールを大黒が好トラップで左へ流し、走り込む羽生のシュートがGK楢崎の正面を突く。その直後、羽生の速いクロスに大黒が飛び込む際どい場面があり、さらに右CKから森重のヘッダーがポスト左。東京は梶山・森重を中心とするテンポ良いパスワークと平山のポストプレーでフリーのアタッカーを作り、次々前を向いて仕掛けていく。

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2010年08月05日

●俺たちには大黒将志がいる (スルガ銀行チャンピオンシップ)


昨日の夜は、国立霞ヶ丘競技場でスルガ銀行チャンピオンシップ。FC東京 2−2(PK4−3) リガ・デ・キト。ナビスコ杯とコパ・スダメリカーナの優勝チームによる一発勝負のカップ戦、相手は一昨年のクラブW杯にも出場したエクアドルの強豪リガ・デ・キトであった。試合は、2度にわたってキトにリードを許す苦しい展開となったが、後半ロスタイムに東京の誇る「日本一のストライカー」が同点ゴールを奪う。PK戦を制した東京が見事初優勝を飾った。
 
 
キックオフ10分後に到着し、2万弱の観衆で埋まったスタンドに驚きながら着席。その時点では東京優勢で試合が進んでいた。森重・田邉が着実にパスをさばき、平山の展開パスから石川がサイドで仕掛けていく。22分、ゴール左隅を襲うキムの直接FKをGKドミンゲスが横っ跳びでセーブ。26分、CKから森重のヘッダーは惜しくも外れ。一方のキトはやや動きが重くリアクション中心の構えだったが、一旦ボールを奪うとさすがのポゼッションを見せる。

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2010年08月02日

●暑苦しいというか、重苦しいというか (アルビレックス新潟×FC東京 テレビ観戦)

アルビレックス新潟 2−1 FC東京 (J1第16節 東北電力ビッグスワン)
 
 
土曜日の新潟戦は、スカパー!でテレビ観戦。以下、感想をざっと。

テレビで観る限り、磐田戦とは逆に「引き分け(か勝ち)に持ち込めそうな流れだったのに届かず」の試合だった。前半は新人の入った中盤ががたついたところを突かれて先制されるも何とか追加点は免れ、後半は梶山投入・今野のMFへのシフトで反撃。しかし、日程的に有利なはずの新潟の足が止まった(DFの幾人かは棒立ちだった)せいもあって波状攻撃をかけたものの、同点ゴールは奪えず、逆に新潟のカウンターで2点目をくらってあぼーん、という試合。

スタメンとベンチの顔ぶれからして、東京の後半勝負の意図は明らかだった。前半はサイドで鈴木達也を走らせて新潟の押し上げを牽制し、あわよくばクロスから大黒・赤嶺で1点。で、後半は中盤が伸びたところで梶山・大竹を入れて叩き伏せる、と。ある意味ゲームプラン通りの展開ではあったんじゃなかろうか。城福監督にとって誤算だったのは、前半中盤があまりに機能しなかったのと、鈴木のクロスが全てあさっての方向に飛んでいってしまったことか(笑)。

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2010年07月30日

●だって夏バテだもの (FC東京×ジュビロ磐田)


昨晩は、国立霞ヶ丘競技場でJ1第15節。FC東京 1−1 ジュビロ磐田。くそ暑いこの7月半ばに週3試合の連戦という、W杯のあおりなのか何なのか、とにかく厳しい日程を戦う我らが東京。ミッドウィークの今回は似たような順位でもがくジュビロとのホームゲーム。試合は、インターバルが1日多い相手にフィジカルで押される苦しい展開となり、大黒の一発で先制したもののセットプレーで追いつかれ、権田の好セーブ連発で何とか勝点1を確保するにとどまった。
 
 
立ち上がりから主導権を握ったのは磐田。整然とした速い寄せでボールを奪っては2トップへのロングボールを軸にシンプルにシュートへつなげていく。開始早々西がたて続けにミドルシュートを放ち、13分にはカウンターから駒野のクロスに前田が頭で合わせ、復帰の権田が横っ跳びで弾き出す。対する東京は磐田のプレスに押されてパスミスが多く、なかなか攻撃を組み立てられない。6分、北斗のアーリークロスに大黒が飛び込んだ場面は間一髪届かず。

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2010年07月26日

●本職のストライカーと、本職になりうるボランチ (湘南ベルマーレ×FC東京)


昨晩は、平塚競技場でJ1第14節。湘南ベルマーレ 1ー3 FC東京。リーグ再開後2戦目は、お久しぶりのベルマーレとJリーグでは初の対戦。前節ホームで悔しいドローに終わった東京としては、降格圏に低迷する相手だけにきっちり勝っておきたいところであった(みたいな事を毎回書いているような気がする(笑))。試合は暑い季節にも関わらず激しい攻め合いとなり、大半の時間帯でボールを支配した東京が3点を先取、湘南の反撃を1点に抑えて完勝を収めた。
 
 
むっとする暑さの中でキックオフ。この日の東京は全体的には神戸戦を継承しながら、負傷の徳永に代わって森重がMFに上がり、キム・ヨングンがCBに入る布陣。森重は守備の場面ではややぎこちなさを見せながらも、着実なパスさばきと機を見た上がりで攻撃を加速させていく。立ち上がりは中盤で優位に立つ東京ペースで試合が進んだ。5分、中央を持ち上がる大竹から右の梶山にはたき、戻したボールを叩いた森重のミドルシュートはポストのわずか右。

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2010年07月18日

●「こんなこともあるさ」 (FC東京×ヴィッセル神戸)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第13節。FC東京 2−2 ヴィッセル神戸。約2ヶ月に渡るW杯中断もようやく明け、いよいよ僕たちの「日常のハレ」の再開である。相手は降格圏ギリギリに位置する神戸。東京にしてみれば、きっちり勝って上位進出に向け勢いをつけたいところであった。試合は東京が序盤に幸先良く2点を先制したものの、あと一歩で3点目が奪えず、逆に後半終了間際の土壇場で残念な2失点。悔しい悔しい引き分けとなってしまった。
 
 
風があり、7月にしては過ごしやすい空気の中でキックオフ。長友の抜けた東京は左右のSBに松下・中村北斗が入り、攻撃的MFは大竹と羽生が、FWはリカルジーニョと新加入の大黒がコンビを組む新鮮な布陣。序盤はこれが機能した。鋭いフォアチェックと安定感あるライン防御が神戸の攻撃を寸断し、ボールを奪うと速いテンポのパスワークで攻めたてる。攻撃陣の連携未成熟ゆえにシュートにまではなかなか至らないながら、確実に主導権を握っていた。

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2010年06月07日

●とりあえず2位浮上 ('10ナビスコ杯 vs京都サンガ)


昨日の午後は、味の素スタジアムでナビスコカップ第6節。FC東京 1−0 京都サンガF.C.。前節ベガルタ仙台に敗れ、3位に転落して迎えた首位との対戦。グループリーグ突破のためには引き分けでなく勝ちが必要な状況であった。試合は、暑さと両チームのステディな守備によって膠着状態が続く展開となったが、後半にキム・ヨングンの来日初ゴールで得た虎の子の1点を守りきって東京が勝利。
 
 
25度に達しようかという暑さの中キックオフ。東京は左SB中村北斗でCBにキム、右SBに松下を起用する変則的(?)な布陣であった。立ち上がりは京都の出足が良く、フォアチェックから押し込む形に。4分、ディエゴがキムからボールを奪ってドリブルシュートするも、バーの上を越えた。東京もすぐさま反撃。6分、左サイドのつなぎからボックス手前に出た石川がグラウンダーのシュート、惜しくもポスト右を抜けた。そこからしばらくは一進一退の攻防に。

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2010年05月23日

●帰ってきた(小さくて)凄いヤツ ('10ナビスコ杯 vsアルビレックス新潟)


昨日の午後は、駒沢陸上競技場でナビスコカップ第3節。FC東京 1−0 アルビレックス新潟。一時期の停滞ムードから次第に上げ潮の雰囲気が出てきた我らが東京。日本代表組数人を欠く今回は、ピンチであると同時にこれまで出番のなかった若手らを新たな戦力とするチャンスでもあった。試合は、両チームとも悪ピッチに苦しみなかなかスコアできない展開となったが、終盤「遅れてきたファンタジスタ」の投入でモメンタムを引き寄せた東京が勝利を収めた。
 
 
キックオフ。年に1度の駒沢開催でまず目についたのはピッチ状態の悪さ。ボールが思うように走らず、不規則バウンドが頻発。両チームともパス回しに苦労し、足をとられて転倒する姿が各所で見られた。その芝の上で序盤は局面ごとのボール争奪戦が続く。8分、高橋のフィードを平山が落として鈴木がミドルシュートを撃つが枠外。その直後、新潟はバイタルエリアでのパス回しからマルシオ・リシャルデスが強烈なミドルシュート、権田が両手パンチで弾き出した。

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2010年05月17日

●梶山と小野の再戦が楽しみだ (FC東京×清水エスパルス)


一昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第12節。FC東京 2−2 清水エスパルス。前節今季初の3得点で山形に快勝し、ようやくトンネルを抜け出した感のある東京。良い流れを今後につなげたいW杯中断前最後の試合は、首位エスパルスが相手であった。東京が主導権を握るも、セットプレーのチャンスを生かした清水が先に2得点する苦しい展開。しかし終盤怒濤の攻撃を見せた東京が松下らのゴールで追いつき、結果は今後に期待をつなぐ引き分けに。
 
 
序盤から押し気味に試合を進めたのは東京だった。梶山のキープ・配球と平山のポストプレーを軸にテンポよくボールを動かす攻撃。右サイドでは石川がSB児玉を圧倒するなど、選手の動きにもキレが感じられた。9分、石川が平山とのワンツーでボックスへ突入、清水DFがかろうじてカット。12分、左サイドからDFをかわしながら切れ込んだ平山が強烈なシュート、ポスト右をきわどく抜けた。13分にもボックス正面で羽生の落としを梶山がシュートする(枠外)。

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2010年05月09日

●破顔一勝 (モンテディオ山形戦×FC東京 テレビ観戦)

モンテディオ山形 0−3 FC東京 (J1第11節 NDソフトスタジアム山形)
  
 
久しぶりに、楽しく笑顔で語れる(エントリーを書ける)試合になったのう。

この日の東京は梶山控えで松下が先発し、FWは平山・重松。バランスの良い守備で山形にスペースを与えず、平山を中心に流動的に動きながら長短のパスを交えて攻め込んでいく。1分、右から細かくつないでボックス内へ運び、平山が落としたボールを長友が狙うがポスト右。一方の山形は3ラインで守りを固め、古橋・田代を長いボールで狙うカウンターサッカー。2トップの献身的な動きと意図の明確なパスは脅威ではあったが、森重・今野が堅実に防ぐ。

10分、ロングボールに走り込んだ重松がGK清水のこぼしたボールを拾ってシュートするが枠外。23分、ロングボールをボックス内で平山が落とし、走り込む石川がシュートするもバーを越えた。そして24分、羽生の縦パスを平山が左に流れながら落とし、松下がダイレクトでDF裏へ。鋭い飛び出しで抜けた重松が角度のないところから清水を抜いてゲットした。楔のスイッチからアタッカー3人の動きが連動した見事な得点!!これが見たかったのよ、という。1−0。

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2010年05月06日

●絶賛膠着中なり (FC東京×ベガルタ仙台)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第10節。FC東京 0−0 ベガルタ仙台。得点力不足に悩んでリーグ戦ではここ5試合勝ち星のない東京、ゴールデンウィーク唯一のホームゲームの相手はJ2から昇格したて「お久しぶり」の仙台。大観衆の前でスカッと勝ってモヤモヤした空気を吹き飛ばしたいところであった。試合は、序盤の大チャンスを逃した東京がその後ほぼ終始ペースを握って攻めるもなかなか得点機まで至らず、何とも残念なスコアレスドロー。
 
 
この日はまさに五月晴れの天気。メインスタンドは気持ちよかったが、バックスタンドや、ましてやピッチ上の選手たちにしてみれば暑すぎるくらいだったろう。

東京は徳永を右SBに戻し、前方にはリカルジーニョ・石川・達也とドリブラーを多く並べた布陣。前節ショッキングな交代を命ぜられた平山も先発した。序盤はショートパスをつないで攻めようとする仙台に対し、東京は守りを固めて逆襲速攻主体の組み立て。いきなり5分、SB朴を置き去りにして石川が右サイドを突破、速い折り返しがフリーの平山の足下に入る決定機。しかし、シュートは力なくポスト左に外れ。枠に飛ばすだけで入りそうな場面だったが……。

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2010年05月01日

●早くも(またも)正念場っすか (サンフレッチェ広島×FC東京 テレビ観戦)

サンフレッチェ広島 2−1 FC東京 (J1第9節 広島ビッグアーチ)
 
 
J1第9節は広島には出かけず(お金もないし)、スカパー!でテレビ観戦。

ACL参戦による過密日程で青息吐息の広島に対し、大黒柱の梶山が先発に復帰した東京。序盤は両チームがパスを回して攻め合う展開に。東京は羽生のクロスに平山が頭で合わせ、またショートカウンターから突破したリカルジーニョがあわやのクロスを入れるなど、ゴール前でチャンスを作る。一方の広島は槙野や高柳が積極的にミドルシュート。しかし、徐々にコンディションで上回る東京がペースを握り、梶山の正確な配球から押し込んでいった。

13分、リカの叩きつけるシュートをGK西川がきわどく弾き出す。16分には右サイドから切れ込む石川の強烈なシュートがバーに当たって惜しくも決まらず。広島の選手たちはいかにも体が重そうな感じ。「こりゃ行けるかな」。ところが23分、右サイドの山岸から山崎→左サイドを追い越す服部へきれいにパスがつながる広島のチャンス。折り返しを佐藤寿がヒールで流してDFを外し、詰めていた山岸が押し込んだ。広島らしく、そして山岸らしい得点。0−1。

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2010年04月25日

●問題は「精度」なのかいな (ガンバ大阪×FC東京 テレビ観戦)

ガンバ大阪 2−0 FC東京 (J1第8節 万博記念競技場)
 
 
昨日夕方のJ1第8節は、スカパー!でテレビ観戦。

前半は東京ペースだった。怪我人続出のガンバは5バックで守りを固め、前線に新人の宇佐美を起用する苦肉の策。しかし自陣深くでボールを得てもMF陣がほとんどパスをつなげず、すぐさま東京が素早い寄せから奪い取ってサイドから攻めたてる。11分、左サイドでパスを受けたリカルジーニョが切れ込んでボックスへ突入、シュートがサイドネットに突き刺さった。23分には羽生からのパスでオーバーラップした長友がシュートし、GK藤ヶ谷がきわどく抑える。

しかし、ひたすら攻撃を続ける東京だが、なかなか決定機までは至らない。右サイドでは長友が安田を圧倒して幾度かクロスを上げるものの、ゴール前に上がる人数が少ないこともあり、待ち構えるガンバDFに簡単にはね返されてしまう。38分、ショートカウンターで羽生→リカからつないで石川がフリーでボックスに突入し、安田が後ろから突き倒した場面もノーファウルの判定。もっともガンバの方も全くと言っていいほどチャンスは作れず、0−0でハーフタイムへ。

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2010年04月18日

●我慢の時は続くかね (FC東京×京都サンガ)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第7節。FC東京 1−1 京都サンガF.C.。鹿島戦の激闘に大宮戦の勝利と、上昇の兆しがようやく見えてきたかに思える我らが東京。今回は3年間勝っていないという「苦手」京都との対戦であった。試合は、鹿島戦は何だったんだと言いたくなるような戦いぶりで、早々に京都に先制される苦しい展開。後半重松・赤嶺の投入を機に攻勢に転じてPKで同点に追いついたものの、勝ち越し点は奪えず引き分けに終わった。
 
 
最初の数分間は東京の攻勢となった。京都は全体的に引き気味で、かつ構成力のあるパサーが不在。単調な縦パスを森重・今野がはね返しては押し込んでいく。が、東京も人数をかける京都の守備を崩せない。逆に11分、京都は右スローインを柳沢が頭で流し、追い越す西野がサイドを突破して折り返し。中山が長友と競りながら足に当てたボールは権田の頭上を越え、逆サイドに詰めた角田が角度のないところを押し込んだ。一瞬の隙を突かれた失点。0−1。

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2010年04月15日

●もしもしあたしリカちゃん(笑) ('10ナビスコ杯 vs大宮アルディージャ)


昨晩はNACK5スタジアムでナビスコカップ第2節。大宮アルディージャ 0−1 FC東京。前節名古屋戦では、劣勢に追い込まれながら重松の劇的な同点弾で勝点1を得た東京。今節は得意の大宮相手だけにきっちり勝ちたいところであった。試合は、控えメンバー中心の東京に対して大宮が優勢に進めるも、東京が「不思議ちゃん」の一撃で先制する展開。後半も数的優位に立つなど好機を得た大宮がそれを生かせず、またしてもナスクタで東京が勝利を収めた。
 
 
この日の東京はリカルジーニョ・田邉・塩田が今季初先発。平山・徳永・長友・羽生をベンチに置き、体調不安の石川・権田は休養という至極正しい「ナビスコ杯ベストメンバー」であった。対する大宮は橋本が控えに回ったものの、比較的リーグ戦に近い構成。序盤は両チームとも中盤をコンパクトに保って主導権を争う。12分、FK後の混戦からゴール前右に飛び出した石原のシュートがポスト左を抜ける。14分、内田のミドルシュートは塩田がキャッチした。

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2010年04月11日

●鹿狩りまであと一息 (FC東京×鹿島アントラーズ)


昨日の晩は、味の素スタジアムでJ1第6節。FC東京 1−1 鹿島アントラーズ。前節は「多摩川クラシコ」で宿敵フロンターレに手痛い敗戦を喫した我らが東京、今回はやはり前節昇格組のベガルタ相手に星を落としている王者アントラーズとの対戦であった。どちらにとっても上位生き残りのために負けられない一戦だったが、試合は予想通り熱い攻め合いに。東京が早々に先制するものの鹿島が盛り返し、最後はどちらも譲らず痛み分けのドローに終わった。
 
 
開始直後から東京がラッシュ。前目から勢いよくプレスをかけ、ボールを奪うと素早い展開で攻め込んでいく。2分、右CKからファーに流れた場面、今野が野沢に倒されてPK獲得。平山が落ち着いてGK曽ヶ端の逆を突き、左隅にゲットした。幸先の良い先制点。1−0。鹿島もすぐに反撃し、7分、右からのクロスを興梠が落として大迫がボレーで狙い、DFに当たったボールがポストをかすめる。さらにCKからイが撃ったヘッダーは権田がジャンプ一番弾き出した。

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2010年04月05日

●恐るべし人間ブルドーザー (川崎フロンターレ×FC東京)


昨日の夕方は、等々力陸上競技場で第17回多摩川クラシコ。川崎フロンターレ 2−1 FC東京。昨年のクラシコ(リーグ戦)では川崎が2連勝、しかし「最も大事な」ナビスコ杯決勝では東京が勝ったという、宿敵同士の今季初戦。両チームとも中盤の大黒柱を欠く状態でのゲームとなったが、慌ただしい攻め合いの末に「人間ブルドーザー」(笑)の活躍で2点を奪った川崎が快勝を収める結果に。東京は終盤に1点を返すにとどまり、これでクラシコ3連敗となった。
 
 
2万2千観衆の前でキックオフ。序盤は双方長短のパスを交えてチャンスを探り合う展開。3分には平山の、8分にはレナチーニョのミドルシュートが枠をかすめた。スタンドの熱い雰囲気も後押しし、局面では激しい攻防が続く。11分、田坂のパスで右サイドを突破した森がクロスを上げ、鄭のヘッダーを権田がキャッチ。15分には鈴木のパスを受けた石川が右サイドを駆け上がってDFの足が止まったところで折り返し、北斗のシュートがポストわずか右を抜ける。

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2010年04月01日

●重松→大竹→重松!! ('10ナビスコ杯 vs名古屋グランパス)


昨日の夜は、送別会の合間をぬって国立競技場でナビスコカップ第1節。FC東京 2−2 名古屋グランパス。今大会は「ディフェンディングチャンピオン」として臨むことになる東京。リーグ戦ではメンバー編成に苦しんでイマイチな戦いぶりが続いているだけに、得意のナビスコ(笑)で今後への展望を開きたいところである。試合は、2度に渡ってリードを許す苦しい展開となったが、終了間際に若手2人の鮮やかなコンビネーションが決まって何とか勝点1を獲得。
 
 
序盤にペースを握ったのは名古屋。6分、右からのCKをケネディが折り返し、フリーの金崎が狙うもふかしてしまう。名古屋は前線中央にケネディがそびえ立ち、左右に金崎とマギヌンが張るワイドな布陣。つられて間隔が開いた東京DFは後方から飛び出す中村らもつかまえきれず、ケネディ目がけたクロスを権田がセーブする場面が続く。14分、FKから左サイドに飛び出した阿部がクロス、千代反田が落としたボールをダニルソンが狙うがこれもバーの上。

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2010年03月28日

●黄色でよかったのに (大宮アルディージャ×FC東京)


今日の午後は、NACK5スタジアム大宮でJ1第4節。大宮アルディージャ 0−2 FC東京。開幕戦を勝利で飾りながらイマイチな戦いぶりの続くチーム同士の対決は、前半の内に2人の退場者を出した大宮が東京の攻勢にひたすら耐え続ける展開となったが、後半に2ゴールを奪った東京が勝点3をものにした。ひいきチームの勝利と新たな才能を目撃する喜びの一方で、数的不利の相手を袋叩きにする後味の悪さもあり、複雑な心境にさせられる試合だった。
 
 
立ち上がりはほぼ互角の展開。どちらも4−4−2のフォーメーションでパスをつなぎながら主導権を探る。攻撃の軸ラファエルを怪我で欠く大宮に対して東京は左MFに中村北斗を置く新布陣。高めに位置どる左SB村上の背後を突く形でチャンスを作っていく。開始直後に赤嶺の浮き球で石川が右サイドを突破、クロスを収めた北斗が切り込んでシュートするもGK北野がキャッチ。大宮も6分、橋本のサイドチェンジを内田がダイレクトボレーで狙うが長友がブロック。

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2010年03月22日

●浮上のきっかけはどこだ (FC東京×セレッソ大阪)


一昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第3節。FC東京 0−0 セレッソ大阪。開幕横浜戦を劇的な勝利で飾ったものの、前節は鬼門埼玉で浦和に敗戦を喫した東京。ホーム連勝で弾みをつけたい今回の相手は、J2からの昇格組であり今シーズン初勝利を目指すセレッソであった。味スタ今季初のナイトゲームは双方ともに様々な問題を露呈する内容の乏しい試合となり、2万観客のため息とブーイングと沈黙の交錯する中でスコアレスドローに終わってしまった。
 
 
立ち上がりはセレッソ攻撃陣の意欲的な動きが目立った。3−6−1の布陣で1トップのアドリアーノを狙った縦パスと、香川・乾の変幻パス交換を交えて攻勢に出ようとする。しかし、先にチャンスを作ったのは東京。6分、フェイントでDFをかわした平山のシュートがポストわずか左を抜ける。直後には平山のパスから赤嶺がシュート、GKキムがキャッチ。8分には茂庭が石川を倒してボックス左でFKとなり、クロスに平松が飛び込むもキムがきわどくクリア。

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2010年03月15日

●「負け慣れ」厳禁 (浦和レッズ×FC東京)


昨日の午後は、埼玉スタジアム2002でJ1第2節。浦和レッズ 1−0 FC東京。東京は新生横浜相手に劇的な勝利、浦和は王者鹿島に完敗と対照的なスタートを切った両チーム。浦和にしてみれば開幕からの連敗は是非とも避けたいところであったろう。試合は、序盤快調に試合を進めた東京があっけない失点と退場による数的不利で自滅気味の展開となり、後半反撃を見せるも得点を奪えず僅差の敗戦。これで東京は浦和に対して泥沼の7連敗となった。
 
 
立ち上がり、意外なことに試合を優勢に進めたのはアウェイの東京だった。やや覚束ない浦和のパス回しを寸断し、羽生のパスさばきから攻めたてる。4分、中村北斗のミドルシュートがバーをわずかに越える。5分、ショートカウンターで右サイドを抜けた北斗から鈴木達也へ送ったラストパスはやや長く逸機。8分、鋭いターンで坪井の裏をとった達也が持ち上がるが、惜しくもシュートできず。9分には森重が上がった後の穴を田中達也が突くも、椋原がナイスカバー。

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2010年03月07日

●開幕戦は「ここから」くらいが丁度良い (FC東京×横浜Fマリノス)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第1節。FC東京 1−0 横浜Fマリノス。さて、待ちに待った、というと言い過ぎかもしれないけど(笑)、いよいよJリーグ開幕だ。我らがFC東京、初戦の相手は木村和司監督就任・中村俊輔復帰で何かと注目を集める横浜Fマリノスであった。悪コンディションの中で行われた試合は、双方調整不足を露呈するミスの多い内容となったが、後半に怪我明けの主力を投入した東京が終了間際の得点で幸先の良いスタートを切った。
 
 
今年の開幕イベントは女子柔道48kg級で目下世界最強の(谷亮子より強い!)福見友子選手によるゲストスピーチ。まあ、率直に言って「地味だなあ」という感じは否めないのだが、しかしそもそも開幕戦だからといって派手な「イベント」で無理に盛り上げる必要があるのかいな、という気もするので、こんなもんでいいっしょ。
 
 
キックオフ。この日は朝から降り続く雨によりピッチ状態は悪く、選手たちは滑る足下やボールの転がりの不規則さに苦労しながらのプレーとなった。東京は怪我明けの石川・梶山がベンチスタートで、もちろん米本もいないためMFは松下・中村北斗・羽生・徳永。いかにも苦し紛れの布陣だが、DFの森重・椋原と合わせてとりあえずイケメンは総動員したメンバーと言えよう(笑)。対する横浜は渡邉・長谷川の2トップで山瀬と狩野が前目に張る4−4−2。

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2010年03月04日

●うまねん的2010開幕プレビュー(後編)

前編の続き)
 
 
というわけで開幕戦プレビュー、前回でほとんど書きたいことは書いてしまったような気がしないでもないが(笑)、後編は我らがFC東京の方に注目してみてみよう。
 
 
【4】チームの仕上がりと新戦力のフィットぶり

何といっても真っ先に注目すべきはチームの仕上がり具合だろう。監督交代初年度はともかく、昨年は期待の大きさに反してスタートダッシュに失敗。守備システムが機能せず、連敗後の山形戦からチームを作り直すような形になってしまったのは記憶に新しい。夏・秋の好成績を考えても開幕直後の足踏みは実にもったいなかった。今季は3〜5月に味スタや東京近郊の試合が多く、日程的には春恵まれていそう。ぜひ良い成績で弾みをつけてほしいものだ。

チームの仕上がりと特に密接に関わってくるのは、新戦力のフィット具合である。松下と森重は実力やチーム状況からしておそらく開幕からスタメンだろう。松下はプレー精度が高くて周りも生かせるタイプの攻撃的MF。森重の方はセンスがあり、高い戦術眼で攻撃にも貢献できるDFだ。どちらも従来の東京に新たな武器を加えてくれそうな選手だけにとても楽しみ。加えて2人ともイケメンでもある……佐原・ブルーノを失った今季はこれも大事なのだ(笑)!

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2010年03月03日

●うまねん的2010開幕プレビュー(前編)

ということで、2010年のJリーグ開幕までいよいよあと3日に迫った水曜日である。たまには、というか少なくとも今シーズンは二度とないかもしれないけど(笑)、ここらでひとつ試合のプレビューでも書いてみようかと。今回は前編として、対戦相手である横浜Fマリノスにスポットライトを当てる形で見どころを並べてみよう。
 
 
【1】10年ぶりの開幕横浜戦

横浜Fマリノスは、2部時代からのFC東京ファンにとっては様々なエピソードを思い出す対戦相手である。たとえば1999年のナビスコカップ準々決勝1stレグ。アウェイの地で東京がJ1の強豪たる横浜を3-0と蹴散らした試合は鮮烈だった。ホーム側スタンドを静まりかえらせる電光石火のゴールラッシュ。カブ、コバ、カブ!!東京は続く2ndレグでも0-2と持ちこたえ、J2チームながら見事準決勝進出の快挙を成し遂げたのだった。

そしてその翌年。J1に昇格した東京が初戦で当たったのもまた横浜だった。巨大な横浜国際総合競技場、暗闇に花火がドカンと光る派手な開幕セレモニー。しかしゴージャス(笑)な雰囲気にもひるまず東京は大健闘を見せる。さすがにボール支配では劣ったものの、土肥・サンドロ・小峯・藤山・浅利らDF陣が粘り強く食らいつき、アマラオ・ツゥット・由紀彦らが逆襲の牙をむく。そして85分、アマが獲得したPKをツゥットが決めて1−0の勝利!

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2010年03月02日

●気がつけばあと数日

最近の週末は酔っぱらって帰ってベットにバタンキュー、気がつけばもう翌朝、というパターンが多いのだけど、それでも夢を見ることがある。

この週末、「Jリーグ開幕の日をうっかり忘れてしまい、3月6日に昼間っから飲みに行って開幕戦を見逃してしまう」という夢を見た。しかも夢の中で「ま、いっか」とか言ってやんの俺(笑)。

ということで、気がつけばもう開幕のFマリノス戦まであと5日しかないではないの。しかもいつの間にか3月とかになっちゃってるし!!今年は(というか今年も)正月明けからラグビーばっか観てたからな……「フットボール二毛作」も農閑期が全くないと切り替えがキツいっす。

つーか、責任転嫁(?)するわけではないが、今年はプレシーズンマッチもないし、事前の盛り上げも少し地味な気がするのである。金曜日に都庁でやってた写真展観に行ったら、まだ15時前なのに撤収始めてやんの。せっかく都合つけて行ったのにー(と思ってたら、公式サイトには14時までと書かれていた。スイマセン……)。

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2009年12月31日

●年末のご挨拶(とおまけ画像)

あと数時間で今年も終わり。これが2009年最後のエントリーになります。

今年も色々なことがあった……と言いたいところなんですが、年々時間が経つのを早く感じるようになったせいか、ここ数年は以前に比べると年末の感慨が薄いというか、大掃除やら何やらに追われているうちにあっという間に大晦日を迎えてしまう感じ。それでも、FC東京がそれなりに天皇杯を勝ち上がってくれた昨年・一昨年に比べると今年の12月は少しだけゆっくりできたかな、と。東すか編集長の家でもちつきをやったり、忘年会も4つほど出たりして。

つーことで、特段のネタもないのですけど、今回は少し趣向を変えて東京ファン向けにおまけ画像を。数日前に古いアルバムを整理していたら、10年前(1999年11月21日)のJ2最終戦で新潟に行ったときの写真が出てきたんですよ。ちょうど年賀状用にプリンターをエプソンの複合機EP-802A(印刷もスキャンもすげーはえー)に買い替えたことだし、今シーズンの最終戦もアウェイの新潟だったことだし、何枚かアップしてみちゃったりなんかします。はい。

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2009年12月21日

●2009年去りゆく人々 (浅利悟 篇)

浅利 悟選手 現役引退のお知らせ (FC東京公式)
 
 
今回はFC東京創設時からの背番号「7」、浅利悟選手について。
 
 
浅利は武南高校→明治大学を経て1997年に東京ガスフットボールクラブに入部。確か東ガスがプロ化する方向性を示したのがその年だったはずだから、「プロ化した東ガス」としてのFC東京の歴史は浅利とともにあると言ってもいいのかもしれない……という書き方はちょっと大げさかな。でも、その翌年の後半から東京に注目してきた僕にとっては、藤山と同じく「ずっといた選手」であり、今に至るまで「ずっと好きな選手」であったことは確かなのだ。

当時僕が浅利に注目したのは、そのプレーぶりがどうのこうのというより、単に同い年だったから(笑)。というか、そもそも僕がFC東京を応援するようになった理由としては「東京初のプロクラブだから」「青基調のユニフォーム色が気に入ったから」と並んで「同い年(1974年生まれ)の選手が多いから」というのもあったのである。浅利、小峯、加賀見、ペルー小池、岡元……中でも浅利は6月10日の誕生日まで一緒だったから、「おお!」という感じだった。

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2009年12月17日

●2009年去りゆく人々 (藤山竜仁 篇)

藤山竜仁選手 コンサドーレ札幌へ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)
 
 
先週土曜日の『12番目の選手の日』も終わり、天皇杯を敗退してしまった東京は早くもシーズンオフである。時間もたっぷりあることだし(笑)、今年限りでチームを離れる選手たちについてダラダラと書いてみようか。まずはチーム最古参・最年長だった藤山竜仁選手について。
 
 
僕が藤山という選手を意識するようになったのは、1998年の後半、東京の試合に足を運ぶようになってすぐの事だった。地味な選手の多いチームにあって、左サイドをバンバン駆け上がって攻撃参加を繰り返す小柄な「8番」は非常に目立つ存在だったのだ。聞けば、高校(鹿児島実業)時代は前園の同期として全国選手権準優勝の実績もあるという。「下のカテゴリーにもいい選手がいるんだな」と、Jばかり観ていた身にはちょっとしたショックですらあった。

翌年、チームは「FC東京」として生まれ変わり、参戦したJ2で苦戦しながらリーグ2位の成績を収めた。藤山はSBとしてリーグ戦のほとんどに出場し、アマラオ・佐藤由紀彦とともにチームの柱として1部昇格に大きく貢献。攻守に見せる切れ味は相変わらずで、彼が活躍した試合後にはゴール裏から「フジヤマー、ニッポン!」コールが起こったものである。冗談抜きで、SBの層が薄かった当時の代表ならば、彼の入る余地もあるのではないかと思うこともあった。

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2009年12月10日

●2年ぶりに小平へ行ってみた

ちょっと前の話になるんだけど、先週の火曜日に(半日休暇をとって、スーツ姿で)小平にあるFC東京の練習場へ行ってきた。お目当てはもちろん、今シーズン限りでチームを離れることが決まり、3日前に味スタで涙の挨拶をしてくれた浅利(と藤山)である。ちなみに2008年2月以来(その前は原監督時代の2002年になるのか……)の小平訪問であった。
 
 
その日のチーム練習は午前10時半から。やや出遅れた僕が到着したのは11時半近かったから、既に練習は後半部分に入っていたのだろう。平日なのに(って、ヒトのことは言えないが)数十人の見学者がスタンドを埋めていてちょっと驚いた。あれこれお喋りしている女性ファンのグループもいるにはいるけど、ほとんどの人はジッと黙って見つめている感じ。

選手たちはグラウンド半分を使って対戦形式のトレーニングを行っていたところだった。面白いのは、片方のチームはゴール2つをGK1人で守っていて、もう片方は普通に1ゴール1GKだったこと。2つのゴールへ攻める側はフリーになるとすぐシュートを要求されて(タッチ数も制限されてたかも)、普通に攻める側はじっくり回して崩してからシュート、という雰囲気。カウンター×ポゼッション、というようなシチュエーションを意図的に作り出していたのかな。

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2009年12月06日

●「また来年」の人も、そうでない人も (アルビレックス新潟×FC東京)


昨日の夕方は、東北電力ビッグスワンスタジアムでJ1第34節。アルビレックス新潟 1-1 FC東京。長かった2009年のリーグ戦もいよいよ最終節。広島の結果如何では4位の可能性もある東京としては、ACL出場のためにも、シーズンを良い形で締め括るためにも、藤山・浅利のラストゲームを飾るためにも、勝利したいところであった。が、雨と風と相手の気迫に苦しみながら東京が先制するも、終了間際にセットプレーで追いつかれて残念な引き分け。
 
 
試合直前に振り出した雨の中でキックオフ。濡れたピッチと吹きつける風によりボールコントロールは難しく、足を滑らす選手も多い。序盤は「蹴り合い」気味の展開となった。まずペースをつかんだのは新潟。3分、オーバーラップの内田が上げたクロスを松下が頭で叩くが枠外。10分、三門の出足良いカットから新潟のショートカウンターとなり、曺のシュートはポスト左。さらに11分にも新潟の速攻、ジウトンのクロスをゴール前フリーの松下が狙うもミートできず。

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2009年11月29日

●10年一区切り (FC東京×ヴィッセル神戸)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第33節。FC東京 1-0 ヴィッセル神戸。今月初めのナビスコ杯制覇後、激戦の反動と相次ぐ怪我人・出場停止に悩まされて3連敗中の我らが東京。ホーム最終戦は、退団するベテラン2人を良い雰囲気で送り出すため、そして良い流れで来季へつなぐためにぜひとも勝ちたいところであった。試合は、内容的にはかなり低調ではあったが、終了間際に飛び出した「宴会部長」のヘッド一発で東京がからくも勝利。
 
 
試合前、今季限りでの退団・引退が決まっている藤山と浅利を送り出すため、ゴール裏とバックスタンドには青赤の中に「8」と「7」が浮かび上がる人文字が。非常に規模の大きな仕掛けであり、ビジュアル的にも、その行為で示された気持ちも、実に素晴らしく思えた。
 
 
キックオフ。やはり梶山・平山の不在は痛く、立ち上がりの東京は攻撃の組み立てに苦労。2分、クロスのはね返りを拾った金のミドルシュートがゴール左上をきわどく抜け、その直後には大久保の鋭いミドルシュートを権田がキャッチ。ただし神戸も中盤のパス回しが拙く、東京の守備ブロックをパスワークで崩すような場面はほとんどなかった。どちらも裏を狙うFWへの縦のボールが多い。6分、ボックス手前での奪い合いから鈴木がシュートするもバーの上。

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2009年11月16日

●あと3試合

天皇杯4回戦@丸亀競技場 FC東京 0-3 ベガルタ仙台 (FC東京公式)
 
 
カップ戦というのは常にそういうものだけど、まあ何ともあっけない、というか。

試合全体については観られなかったので何とも言えない。ただ、NHKのダイジェストや公式ウェブサイトのレポート、あと現地に行かれた方のブログなどを観る限りは内容的にも完敗だったようである。シュート数でも7対10と負けており、失点場面の他にも中島の鋭いミドルシュートを横っ跳びで弾き出すなど、権田の好セーブに救われた場面があったようだ。

草津戦の記事にも書いたけど、こちらは激戦・遠征続きの「お疲れ」状態、かつ「既に昇格を決めて勢いに乗っている」相手だったのだから、驚くべき結果ではないのかもしれない。3失点は予想外だったが、最初の2点はこぼれ球に対して東京守備陣の足が出ないところ、仙台FWに思い切りの良いシュートを決められたもの。まあ、連携以前の問題で限界だったのだろう。

ということで、今シーズン残されたタイトルはあとリーグ戦のみ。東京としては優勝はもはや絶望的で、目標となるのはACL出場圏内(3位、もしくは4位)ということになる。千葉戦・神戸戦では梶山が出場停止となることもあって苦しい戦いが続くが、ぜひとも昨年と同じように最後まで目標を追うことのできるよう頑張ってほしいものである。藤山と浅利もあと3試合か。

あと、公式サイトに乗っている権田のコメントはいいな、と思った。負けずぎらいむき出しで。未来を感じさせる若者の言葉だよね。……つーか、こういう一ファンのエラそうな物言い自体、彼の目に止まったらものすごく怒られちゃいそうだけど(笑)。
 

2009年11月12日

●国見パワー炸裂 ('09-'10天皇杯3回戦 テレビ観戦)

昨日の夜は、NHK-BSで天皇杯3回戦@長崎県立総合運動公園。FC東京 3-2 ザスパ草津。ナビスコ杯決勝のために日程変更となっていた一戦は、リーグ戦優勝が絶望的になったチームにとっては「2冠」への夢をつなぐ大切なゲームであり、国見高校出身の平山・中村北斗にとっては「凱旋試合」であった。草津の積極果敢なサッカーと強風に苦しめられる展開となったが、国見コンビのゴールなどで得点を重ねた東京が接戦をものにし、4回戦進出。
 
 
強風が吹きつける中でキックオフ。立ち上がりからペースを握ったのは草津だった。前目からの積極的なチェイスと、小気味よくつなぎながら前がかる攻撃。やや雑なプレーはあるものの、気後れは見られない。13分、ボックス右手前のFK、MF熊林のシュートがポストを叩く。一方、リーグ戦に比べて半分ほどメンバーを変えてきた東京は守備はそれなりに安定しているものの、攻撃ではフォローや動き直しの鈍さが目立ち、風上ながらなかなか前に進めない。

草津の攻撃の中心はやはり都倉賢。高さと攻撃性に柔らかさも加えたFWはこの日も存在感を発揮し、ゴール前では佐原と互角に渡り合う。29分には松下のクロスに対して佐原を振り切ってヘッダー、ポストのわずか左を抜けた。東京の側では攻撃陣の連携が悪い中で田邉が悪目立ちしている感じで、中途半端なドリブルをしてはボールを失っていた。23分、偶然はねたボールに反応した平山がDFライン裏に飛び出すが、有薗が気迫のカバーリングで防ぐ。

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2009年11月09日

●来年残しの宿題が、まず一つ (FC東京×浦和レッズ)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第31節。FC東京 0-1 浦和レッズ。2004年以来5年ぶり2度目のナビスコカップ制覇を成し遂げ、次の目標「ACL圏内」へ向かって突き進みたい我らが東京。今回はなんとその04年以来勝っていない苦手・レッズが相手であった。試合は、ホーム東京が組織守備の完成度などにものを言わせて優位に進めるも、一瞬の隙を突かれて先制点を許し、最後は守りを固める10人の相手を突き崩せずまたも敗戦。
 
 
序盤は東京がボールを支配し、じっくり回して機会をうかがう展開。4分、左サイドから今野がクロス、闘莉王を背負った平山が反転シュートで狙うもGK山岸がキャッチ。7分には右へ開いた平山から内側を追い越す鈴木へラストパスが通りかけるが、坪井が懸命のクリア。浦和も以前に比べるとポゼッション指向でつなごうとするのだが、まだまだな感じ。後ろで回していても結局は大きく蹴ってしまう場面が多い。10分、闘莉王が直接狙ったFKはバーのはるか上。

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2009年11月04日

●すでに「ニューヒーロー」どころじゃないっス ('09ナビスコ杯決勝)


昨日の午後は、国立競技場でナビスコカップ決勝。FC東京 2-0 川崎フロンターレ。いよいよやってきた5年ぶりのファイナル。会場は聖地霞ヶ丘、相手は宿敵フロンターレ、スタンドは大入り満員と、東京にとって目標とする「タイトル獲得」に向けて願ってもないシチュエーションとなった。試合は、川崎の攻勢を受けて東京がしのぎ続ける展開となるが、「ニューヒーロー」米本の値千金シュートと鮮やかなカウンター攻撃が決まり、東京が会心の勝利を収めた。
 
 
この日の国立上空は昨年と同様、雲ひとつない青空が広がっていた。「フロンターレのチームカラーだな」などと不吉な考えが頭をよぎったのは内緒である(笑)。試合前、大型ビジョンに両チーム作成の盛り上げビデオが流される。川崎は遊び心に溢れたホームゲームの時とは異なり、真面目一徹という感じの内容。対する東京はいきなり五輪招致失敗ネタが飛び出して大笑い。この間まで「応援してます」とか言ってたくせに早くもネタにするか、という。いいぞー。

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2009年11月02日

●決戦前日に、つらつらと

日付も変わって、いよいよ明日がナビスコカップ決勝である。会場は聖地・国立競技場。相手は宿敵・川崎フロンターレ。そしてチケットは発売即日で完売。FC東京にとって、これ以上はないシチュエーションに恵まれた「決戦」と言えるだろう。
 
 
僕は、今までナビスコカップの決勝を現地で4度観ている。

初観戦は1998年、ジュビロ磐田 4-0 ジェフユナイテッド市原。フランスW杯における負傷で中山を欠く磐田が、川口・高原という若い2トップの大活躍でジェフを粉砕。敗れた市原は中盤に野々村・江尻(現監督)・マスロバルらを揃えていた。2度目は翌99年、柏レイソル 2-2(PK5-4) 鹿島アントラーズ。西野監督の下でステディな好チームを作り上げた柏がJ初タイトルを獲得。終了間際の渡辺毅の同点ゴール、PK戦でのGK吉田の活躍が印象深い。

飛んで3度目は2007年。川崎フロンターレ 0-1 ガンバ大阪。「ベストメンバー問題」や我那覇への処分など理不尽な苦境の中で初栄冠を目指す川崎が、安田理大の果敢な攻撃参加にしてやられた試合。川崎ファンはその悔しさを忘れていないはずだ。そして昨年は大分トリニータ 2-0 清水エスパルス。雲ひとつない青い空、ウェズレイのサイドチェンジ、金崎の技巧、エジミウソンの闘志、そしてニータンの笑顔と大分ファンの涙。最高のファイナルだった。

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2009年10月26日

●「チャンピオンズ」まで、あと一歩 (清水エスパルス×FC東京)


昨日の午後は、アウトソーシングスタジアム日本平でJ1第30節。清水エスパルス 1-2 FC東京。長丁場のリーグ戦もいよいよ終盤戦。ここ数試合調子上昇中ながら、前節アクシデントでチーム得点王を失ってしまった我らが東京、今回は優勝争いに食い込む4位清水との大一番であった。試合は、中盤の攻防で終始優位に立つ東京が前半に奪ったリードをそのままキープし、快勝。ACL出場権へ向けて大きな大きな勝ち点3を手に入れた。
 
 
直接順位争いに関わる大事な一戦らしく、両チームとも気合い十分。序盤はボールが激しく行き来する攻め合いとなった。いきなり4分、清水陣ゴールライン際への速い縦パスに鈴木達が快足を飛ばして追いつき、左サイド→右サイドへ素早くつないで徳永がクロス、DFのマークを外した鈴木が思い切りよくヘッダーを突き刺した。望外の早い先制点。1-0。しかし清水もすぐに反撃し、5分、ボックス左手前のFKで山本真のシュートがポストわずか右を抜けた。

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2009年10月18日

●石川と一緒にACLへ行こう (FC東京×柏レイソル)


昨日の昼間は、味の素スタジアムでJ1第29節。FC東京 4-0 柏レイソル。ジュビロ戦後半から吹いてきた上昇気流に乗り、前節もアウェイでグランパスに完勝を収めた我らが東京。再び上位が射程に入ってきた今節は降格危機真っ只中のレイソルが相手であった。試合は、終始東京がボールを支配して攻めたて続ける展開となり、エースストライカーの一撃を皮切りに4得点を奪う完勝。今季一番の内容で文句なしのはずだったのだが、しかし……。
 
 
キックオフ。現在の力関係どおりに東京がボールを支配、テンポよくパスをつなぎながら押し込んでいく。柏は後方を固めてカウンター狙いの構えだが、フォアチェックも抜かりない東京の圧力に押され、淡泊な「タテ一本」で終わってしまうことが多い。11分、この日は序盤からトップギアの梶山が右サイドへ速いフィードを送り、快足を飛ばして追いついた石川がスパッとDFをかわして中へ切れ込む。左足の強烈なシュートをGK菅野が横っ跳びで弾き出した。

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2009年10月12日

●浦和や湘南の事を考えれば、あーた! ('09-'10天皇杯2回戦 vsカマタマーレ讃岐)


昨日の午後は、味の素スタジアムでサッカー天皇杯2回戦。FC東京 4-0 カマタマーレ讃岐。日本代表に4人を送り出し、怪我人とあいまって絶賛人材不足中の我らが東京。「今年狙えるもう一つのカップ」の初戦は、JFL昇格を目指す四国リーグの有望株が相手。試合は、個人能力と組織の成熟度で優位に立つ東京が終始圧倒し、前半のうちに4得点。後半はチャンスを作りながらFW陣が決めきれなかったものの、まずは順当に3回戦進出を決めた。
 
 
開始して数プレーを見ただけで、彼我のレベルの差は明らかに思えた。讃岐はバルセロナに留学していた羽中田監督らしく、バランス良く選手を配置するパスサッカー。しかしキープ力や守備範囲、こぼれ球への働きかけといった個人の力も組織力もともに見劣りし、なかなかボールをつなげない。一方の東京は中盤以前に欠場者が少ないこともあり、スイスイとパスをつないで攻めたてていく。6分、左サイドからファーを狙う羽生のシュートがポストを叩いた。

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2009年10月04日

●東京の中盤、なめたらいかんぜよ (名古屋グランパス×FC東京 テレビ観戦)

J1第28節、瑞穂陸上競技場でのアウェイゲームはスカパー!e2でテレビ観戦。名古屋グランパス 1-2 FC東京。ともに重要なカップ戦を勝ち上がる一方で、リーグ戦では中位に位置する両チーム。今回は上位進出を狙うためには「蹴落としたい」相手との対戦であった。試合は、開始早々に名古屋が突出した個を生かして先制するも、フィジカルコンディションで優位に立つ東京が前半のうちに逆転。後半の名古屋の反撃も封じ、見事に連勝を飾った。
 
 
東京は最近の傾向通りに抑え気味の立ち上がり。SBは上がりを控え、石川や鈴木が単騎で仕掛ける姿が目立つ。一方の名古屋はホームゆえか無闇にケネディ目がけて蹴ることはせず、つなぎながら押し上げる意図が見えた。が、名古屋は連戦の影響か動きが重く、ペースを握ったのは東京であった。名古屋のSBの後方のスペースに鈴木らが走り込んで基点を作り、空いた内側に梶山が上がって攻撃を作っていく。15分までに撃ったシュートが実に5本。

ところが、先制したのは名古屋。18分、左CKをケネディがファーで頭一つ抜けて折り返し、吉田が押し込んでゲット。「わかっていても止められない」ケネディーハンマー。喜ぶ名古屋イレブンの向こう側、スタンドに立っていた東京ファンが苦笑している姿が印象的。0-1。これで試合の流れが変わり、今度はパスをつなぎながら押し込む東京とやや引き気味に逆襲を狙う名古屋、という構図に。中盤では梶山がトイメンの三都主を子供扱いにして主導権を握る。

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2009年09月27日

●ばかしあい上等、ってか (FC東京×ジュビロ磐田)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第27節。FC東京 3-2 ジュビロ磐田。夏の間もやもやとした戦いぶりが続き、順位もすっかり真ん中あたりに落ち着いてしまった我らが東京。今回は比較的相性の良い相手だけに、11月のナビスコ決勝と「その後」に向けてきっかけをつかみたいところであった。試合は、双方のミスが結果的にスリリングなシーソーゲームへつながり、終了間際に出たエース赤嶺の復活弾で東京がバカ試合撃ち合いを制した。
 
 
前半の磐田は攻撃的MFに西・村井とドリブラーを起用し、SBは攻撃参加を控える「アウェイ仕様」のサッカー。前田とイ・グノへ放り込む単調な攻撃が多く、今野とブルーノが着実にはね返す。一方の東京はパスをつないで攻め込もうとするが、磐田の厚い守備網に引っかかってなかなか前へ進めない。序盤は「何もない」まま時間が過ぎていった。14分、磐田は右からアーリークロス、イが権田に競りかけて落とし、前田がヘッダーで狙うもポスト右を抜けた。

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2009年09月20日

●秋風飛田給ってか (FC東京×ガンバ大阪)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第26節。FC東京 0-0 ガンバ大阪。8月以降の不振から未だ脱出できず、おまけにカボレをカタールに強奪されてしまった我らが東京。リーグ戦はナビスコ杯・天皇杯のための調整場所と化しつつある状況だが、今回の相手は「上に行くためには倒しておきたい」強豪・ガンバである。試合は、前半のボール支配を生かせなかった東京が終盤ガンバの猛攻に遭うも、頼れる守護神の活躍でドローに持ち込むことに成功。
 
 
キックオフ。パスサッカーを標ぼうする両チームではあるが、意外なことに前半の戦いぶりは対照的なものとなった。東京がピッチ幅一杯につないでゆっくり攻めたてるのに対し、ガンバはボールを奪うと外国人2トップをめがけた縦のボールで速攻を狙うことが多い。2分、左サイドでDF後方のスペースに飛び出した鈴木達にパスが通り、逆サイドでフリーになった石川を狙うクロス。「必殺」にも思える形だったが、石川のダイレクトボレーはポスト右に外れてしまった。

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2009年09月15日

●二日酔いの頭でFC東京の現状を憂う

9月13日(日)

11時起床。案の定というか、当然の如くというか、二日酔い。朝食に1枚だけパンを食べて、あとはひたすらゴロゴロしたり、たまに起きてネットを見たりしながら頭痛が過ぎ去るのを待つ。
 
 
鹿島×川崎戦の「降雨ノーゲーム」問題はネットのニュースで初めて知った。なんと後味の悪く、取り返しのつかない「結果」なのだろう。おそらく「0-0からの90分間での再試合」になるはず(同状況の再現は不可能)だから、川崎はほぼ手中に入れていた大事な勝点3(実質勝点6)を失っただけでなく、今後は超過密日程(ただでさえACL・ナビスコ杯もあるのだ)の不利を被る事になる。命拾いした鹿島の方だって、決して良い気持ちはしないに違いない。

報道によれば両チームとも続行を主張したにも関わらず(つまりピッチの悪さは「その程度」だったということ)、なぜ岡田主審はKY、というより状況を読まない決定をしてしまったのか。「この試合の事情だけに基づいて判断する。順位争いや日程は関係ない」という事なのだろうか。建前はそうなのかもしれないが、それにしたって人間のやることなんだからその位の「判断」は必要なんじゃないの、と思う。そもそも、「雨くらいでやめない」のがサッカーだろうに。

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2009年09月07日

●気迫の勝利、梶山の勝利、みんなの勝利 ('09ナビスコ杯準決勝2ndレグ)


昨日の夜は、味の素スタジアムでナビスコカップ準決勝2ndレグ。FC東京 1-0(合計3-2) 清水エスパルス。水曜日の第1戦は東京が2度リードしながら追いつかれる展開での痛み分けとなり、その後両チームとも主力に欠場者や負傷者が出る中で迎えた「国立まであと一勝」の大一番。試合は、早い時間帯に「次の主砲」の一撃で先制した東京が堅実な攻守で試合を支配し、ほぼ危なげなく逃げ切りに成功。見事、5年ぶりの決勝進出を決めた。
 
 
立ち上がりから双方ボールを大きく速く動かす意図が見え、スピーディーな攻め合いとなった。清水は中盤のパス交換からサイドへ開いてクロス、東京は梶山から左右に流れる2トップへつないで基点を作るパターンが多い。とにかく「勝つことが全て」の一戦の割にはやや意外な展開にも思えたが、自分たちのスタイルへこだわりを持つ両チームゆえだろうか。両チームともキビキビと動き、スタンドにも緊張感が充満。さすがは準決勝、という感じである。

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2009年08月30日

●ニータンには頑張ってほしい (FC東京×大分トリニータ)


昨日の晩は、味の素スタジアムでJ1第24節を観戦。FC東京 2-0 大分トリニータ。7月下旬以降リーグ5戦勝ちなしの不調で、中位(定位置とも言う)に埋没しつつある我らが東京、今回は最下位に低迷する大分をホームに迎えた。勝ちきれないチーム同士の対戦だけに前半は膠着した展開となったが、後半途中から大分のスタミナ切れに乗じて攻勢に出た東京が若手選手の活躍で2点を奪取。実に40数日ぶりの勝利を収めたのであった。
 
 
キックオフ。今回はポポヴィッチ体制になってからは初の対戦となったが、大分の変化は一目瞭然だった。布陣こそ3-5-2で変わらないものの、守備ボール保持にこだわらないシャムスカ時代とは異なり、とにかくボールを大事によくつなぐ印象である。東京も現在はパスサッカー指向が強いだけに、大ざっぱに言えば「似たもの同士」の対戦にも見えた。2分、左サイドを駆け上がる藤田が中へ折り返し、フェルナンジーニョの反転シュートがポスト右を抜ける。

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2009年08月24日

●とおい、とお~い、鹿島~ (鹿島アントラーズ×FC東京)


昨日の晩は、カシマサッカースタジアムでJ1第23節。鹿島アントラーズ 3-1 FC東京。8月に入って1分2敗、ここ5試合での得点がわずかに「2」とスランプに突入した東京。その苦しい状況の中で今回はJ王者・アントラーズとの対戦を迎えることになってしまった。試合は早い時間帯に2点を先制した鹿島が試合をコントロール、後半の東京の反撃を1点に抑え、さらに駄目押しの3点目を加えて堂々と逃げ切った。東京は8月に入って未だ勝ちなし。
 
 
ここ2年と同様、京王観光の応援ツアーで現地へ。専用列車は(少々ボロいのが難点だが)やはり楽で良い。今回から生ビールの車内販売も始まったので、次回は是非利用したい。到着は開始2時間ほど前。いつも通り国道沿いの屋台村で焼鳥とビールをいただいて、さらに入場してから牛串と厚焼きベーコンとビール。このベーコンが実に美味。ボランティアの方々の対応の良さも含め、このスタジアムのホスピタリティの良さは何かの陰謀かと思うくらいだ(笑)。

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2009年08月20日

●なくしてわかる、勝利の貴重さよ (モンテディオ山形×FC東京 テレビ観戦)

昨日の晩は、スカパー!e2の中継でJ1第22節。モンテディオ山形 1-0 FC東京。8連勝した初夏の勢いはどこへやら、公式戦ここ4試合勝ちなしとやや息切れ気味の東京。今節は主力3人が復帰したものの、中2日でのアウェイという厳しい条件での戦いとなった。ポゼッションで優位に立つ東京が前半から優位に試合を進めるも、なかなか得点が奪えず、逆に後半残りわずかとなったところで山形に先制されてヒジョーに悔しい(理由は後述)敗戦。
 
 
キックオフ直後、山形はまだ落ち着かない東京DFの脇を突いてSB小林が攻撃参加からクロス、ゴール前で長谷川がボレーで叩くも権田が弾き出す。その後は東京がボールを支配。復帰した梶山・ブルーノを中心に丁寧にパスを回して前進していく。3分、右サイドから平山が折り返し、羽生のシュートをGK清水が防ぐ。4分、今度は左サイドから平山がえぐって決定的なクロスを入れた場面は、詰めたカボレがなぜか押し込めず。これは決めたかった。

この日は平山がバイタルエリアのスペースに入り込んでボールを持つ場面が多く、彼を中心に東京はいい形を作る。ただ、アタッキングサードに運んでからの詰めがイマイチなのは相変わらずで、2度あった平山のシュートは当たりが弱く清水がキャッチ。22分に鈴木のクロスを平山が折り返した場面も、羽生のシュートは清水の正面。逆に33分、右CKの場面で平山が権田の視界を塞いでしまい、石川のインスイングのクロスを危うく弾き出してヒヤリ。

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2009年08月17日

●「充実の秋」を迎えるために (FC東京×横浜Fマリノス)


昨晩は、味の素スタジアムでJ1第21節。FC東京 0-0 横浜Fマリノス。「JOMOカップ」なる意味不明瞭な大会による中断が明け、2週間ぶりのリーグ戦。多摩川クラシコで悔しい逆転負けを喫した東京としては心機一転好スタートを切りたいところだったが、そんな折りの欠場者続出……試合は良く言えば均衡した、悪く言えば見せ場の少ない膠着した展開となり、ついに最後まで両チームともゴールを割ることができずスコアレスドローに終わった。
 
 
この日の東京は石川が負傷で、梶山が累積警告で、長友が虫垂炎で、ブルーノが一時帰国による調整不足で欠場というピンチ状態。田邉・金沢・椋原・茂庭が穴を埋めるべく先発した。横浜の方はお馴染みの「純国産」布陣。2週間空いて休養がとれた効果なのか、立ち上がりから8月の試合にしては動きが軽快に見える。1分、右サイドを田邉と徳永が持ち上がり、カボレのシュートをGK飯倉がキャッチ。2分には山瀬のミドルシュートがDFに当たって枠外へ。

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2009年08月02日

●しかし最大のライバルがこんだけ強いってのは幸せなことなんだろうな (川崎フロンターレ×FC東京)


昨日の夕方は、等々力陸上競技場でJ1第20節。川崎フロンターレ 2-1 FC東京。16回目を迎えた「多摩川クラシコ」は、わずか勝点差1の4位と5位が激突する重要な対戦となった。5月の同カードで敗れている(そしてその後リーグでは負けていない)東京としては雪辱を果たしたいところだったが……試合はスリリングな攻め合いとなり、東京が得点王・石川のゴールで先制するも、後半シフトチェンジして攻勢に出た川崎が終了間際に劇的な逆転勝利。
 
 
この日の試合前は実に良い雰囲気だった。スタンドは満員の観衆で埋まり、川崎港振興協会「JOWSランド」イルカ喰われてるじゃん(笑))と前座の「多摩川子ラシコ」が特別ムードを醸し出す。歓迎アナウンスが「(翌日、東京U18が出場する)クラブユース選手権、がんばってください!」と言ってくれたのもうれしかった。川崎の運営は本当に気が利いてるよね。23日の山形戦に来場した方はバナナが1本、じゃなくて1房(!)もらえるそうな。

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2009年07月26日

●動かなかった?動けなかった? (FC東京×サンフレッチェ広島)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第19節。FC東京 0-0 サンフレッチェ広島。石川・平山の覚醒などでリーグ戦5連勝、公式戦8連勝と波に乗る東京。今回はサンフレッチェとの後藤健生杯「日本でいちばん面白いサッカー」決定戦である。エキサイティングな攻め合い・撃ち合いが期待されるところだったが、試合は全体的にまったりとした見せ場の少ない展開となってしまい、2万8千観衆のため息が聞こえるスコアレスドロー。
 
 
この日、広島は怪我や出場停止で槇野やミキッチ、森崎が欠場。対する東京は体調不良の情報もあった今野も先発していつもの「ベストメンバー」。序盤はスローペースで、双方前からチェイスしない中、互いにパスを回して機会をうかがう。1分、羽生の浮き球で石川がDFライン裏に抜けるが、GK中林が前に出て間一髪クリア。6分、ボックス手前から石川がノーステップで強烈なミドルシュート、中林がジャンプ一番弾き出す。石川の好調さは相変わらずである。

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2009年07月19日

●浦和と川崎の背中が見えた (大宮アルディージャ×FC東京)[訂正あり]


昨日の夕方は、NACK5スタジアムでJ1第18節。大宮アルディージャ 0-3 FC東京。ナビスコ杯決勝ラウンドとの「かけもち」のため、暑い季節にも関わらず厳しい日程となった7月の東京。今回は中6日のアルディージャに対し、7日間で3試合こなす状態で迎えた「ハンディ付」マッチである。案の定お疲れの内容ではあったが、いよいよ覚醒が本物らしい大型FWの活躍で東京が3点を奪って完勝。上位チームにググッと肉薄する結果となった。
 
 
この日はバックスタンドで観戦したのだが、席に着いたらいきなり目の前をセグウェイ(スポンサーは日高屋)に乗ったアルディくんがバビューンと横切っていったので驚いた(笑)。一番前の席に座っていた東京ファンが柵のところにドロンパのぬいぐるみを置いていて、アルディ君は見つけて頭をなでてくれましたな。ミーヤちゃんとも相変わらずラブラブのようで何より。蒸し暑い季節ですが、コア・ブロックも水分補給に気をつけて頑張ってください。

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2009年07月16日

●「日本でいちばん面白いサッカー」 ('09ナビスコ杯準々決勝1stレグ)


昨日の夜は、味の素スタジアムでナビスコカップ準々決勝1stレグ。FC東京 5-1 名古屋グランパス。どういう巡り合わせなのか実現してしまった7月「名古屋3連戦」の第2戦は、タイトル獲得を目指すチームにとって大事な決勝ラウンド第1戦。つい3日前に快勝したばかりの相手との再戦はかえっていやなものに思えたが……試合開始直後から東京が怒濤のゴールラッシュで畳みかけ、予想もできなかったような大勝。準決勝進出へ大きく近づいた。
 
 
キックオフ。前節大敗の名古屋は布陣を大幅に改めてきた。MFは中村が復帰し、FWは玉田に代わって杉本が、左SBは阿部に代わって佐藤が、GKは楢崎に代わって(!)西村が先発。2分、左に流れた杉本からのサイドチェンジを小川が折り返し、今野の裏をとる形でボックス内に突入したダヴィがシュートに持ち込むピンチ。慌てて追いついた今野がブロックして事なきを得る。この場面に限らず序盤は東京の守備がややユルい印象で、不安を抱かせた。

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2009年07月13日

●「ダヴィだこりゃ」byピクシー改めミスター (FC東京×名古屋グランパス)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第17節。FC東京 3-0 名古屋グランパス。今年のリーグ戦も早くも折り返し地点。芝の貼り替え工事のため1ヶ月半ぶりとなったホーム味スタに迎える相手は、今月ナビスコカップ準々決勝と合わせて3度対戦することになるグランパス。夏場らしいややまったりとした流れになった試合は、「いつも絶好調」男の先制弾など、要所で好プレーが出た東京が3得点の快勝。これから始まる連戦に向けて弾みをつけた。
 
 
真夏に差しかかる時期だけあって、立ち上がりはややスローなムード。ともに高いDFラインを保ち、新しい味スタ芝への戸惑いもあるのかパスをつなごうとしてつなぎきれず、ダヴィや平山を狙う縦パスが増えていく。そんな雰囲気を切り裂いたのはまたしても石川だった。3分、左からのパスを受けざまにターンしてボックス正面に切れ込み、DF3人に囲まれながらシュート!楢崎の横っ跳びも届かずゴール右隅に突き刺さった。ドリブルシュートのお手本だ。1-0。

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2009年07月05日

●東京のクリロナ(笑) (ヴィッセル神戸×FC東京 テレビ観戦)

土曜日のJ1第16節はe2 by スカパー!の録画でテレビ観戦。ヴィッセル神戸 0-2 FC東京。リーグ中断を挟んでメキメキと調子を上げてきた東京。今回はインフルエンザ禍に大久保の復帰、カイオ・ジュニオール監督の辞任と、激動のシーズンを送るヴィッセルとのアウェイゲーム。前半から試合をうまく運んだ東京の攻撃力がハーフタイム明けに爆発、石川・カボレのダイナミックなプレーで連続得点を奪い、そのまま2点差で完勝を収めた。
 
 
前半立ち上がりから、前がかりの意識が高かったのはホームの神戸。早い守→攻の切り替えからボッティの配球でアタッカー陣がDFライン裏を狙う。7分、大久保のミドルシュートがゴール右上を抜ける。17分、大久保の浮きパスで我那覇がブルーノの背後に出たシーンは権田が思い切りのよい飛び出しで防ぐ。だが、東京は落ち着いて3ラインの守備をしき、前線へのパスをシャットアウト。攻勢が続かない神戸は次第に攻めあぐむ姿が目立つように。

一方の東京は効率的にチャンスを作る。最初は平山の巧みなボール処理から少人数で、前半半ばを過ぎるとパスも回り始めて押し込むように。23分、神戸陣でパスカットした石川が鮮やかなステップでDFを振り切って突進、ラストパスを受けた平山のシュートをGK榎本が横っ飛びでセーブ。41分には平山の落としから石川が強烈な反転ボレーシュート、榎本が何とか弾き出す。他にもいくつか好機があり、なかなかよい感触でハーフタイムへ。

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2009年06月28日

●ジーザス・クライスト・スピードスター (FC東京×清水エスパルス)


昨日の夜は、国立競技場でJ1第15節。FC東京 2-1 清水エスパルス。先週レイソルに文句なしの内容・スコアで快勝し、リーグ中断明けの好スタートを切った東京。今節の対戦はエスパルスと。ナビスコ杯では快勝しているものの、ヨンセン・岡崎が復帰してモチベーション・顔ぶれともにあの時とは比べ物にならない相手である。試合は早々に先制するも追いつかれる苦しい展開となるが、エースの一発がチームを救い、公式戦の連勝を「4」に伸ばした。
 
 
キックオフ後しばらくはパス回しのリズムが上がらない東京に対し、清水の前へ出る勢いが勝っているように見えた。ヨンセン・原・岡崎が並ぶ前線はなかなかの圧迫感で、特にヨンセンはヘディングでブルーノに競り勝つなど高さが際立っていた。しかし、先制したのは東京。6分、ハーフウェーのFKからブルーノがロングボール、ボックス内での競り合いでカボレが兵働に倒されてPK。これを梶山がきっちり左隅に決めた。1-0。儲けものの1点であった。

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2009年06月21日

●3ヶ月弱の逆転劇 (柏レイソル×FC東京)


昨日の晩は、日立柏サッカー場でJ1第14節。柏レイソル 0-3 FC東京。W杯予選とナビスコ杯グループリーグが終わっていよいよリーグ戦の再開である。14位から中位、さらには上位への進出をもくろむ東京の初戦の相手は、17位と降格圏でもがき苦しむレイソル。試合はほぼ全般に渡って東京が支配し、石川・カボレ・平山と好調のアタッカーが3得点を重ねて快勝。昨年とはうって変わって素晴らしいリスタートを切ることに成功した。
 
 
実は今回アウェイ側のチケットを買い損ねてしまい、昨年と同様に柏側スタンドでの観戦となったのであった。売店でビールとジャンボフランク、「レイソルカレー」を購入。カレーはざく切りのレタスや揚げチップ、半熟卵なんかが載っていてなかなか豪華。試合前は柏ゴール裏みゃ長の楽しいトラメガトークを堪能し(柏が勝ったら東京ディズニーランドは「浦安ディズニーランド」になっていたらしい)、選手入場時の紙吹雪にも参加。なんだ、楽しいじゃないか(笑)。

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2009年06月17日

●駒沢のおもひで

たまには最新の試合以外のこともちょっと。
 
 
土曜日のナビスコ杯清水戦は、FC東京のトップチームにとって駒沢陸上競技場での久しぶりの試合だった。僕の記憶が正しければ、2002年のナビスコ杯初戦以来か。あの時も相手は清水エスパルス。横浜から移籍したばかりの石川直宏がデビューした試合だった。右サイドから鋭く切れ込むドリブルには、それはそれはワクワクしたものだ。あれからもう7年か。今回技ありシュートで決勝点を挙げた姿と比べてみると、月日の流れを感じずにはいられない。

(……と思っていたのだが、よく調べたら2003年にナビスコ杯横浜戦を駒沢で開催していた。アテになりませんな、人の記憶は……。)

駒沢は、陸上トラックはあるし屋根はメイン側にしかないし照明はないしオンボロだしで、まあ一般的には良いスタジアムの部類には入らないのだろう。でも、2万人収容のスタンドはかつての東京にとっては丁度良く、ロケーションも緑豊かな公園の真っ只中、昼間のゲームものんびり楽しむ分には決して悪くない。僕にとってはどちらかと言えば好みの「ハコ」であったように思う。そのせいもあってか、駒沢で観戦した試合には強く印象に残っているものが多い。

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2009年06月14日

●この流れをのがすな ('09ナビスコ杯 vs清水エスパルス)


昨日の午後は、駒沢オリンピック公園陸上競技場でナビスコカップグループB第6節。FC東京 3-1 清水エスパルス。3月から断続的に行われてきたグループリーグもはや最終節。東京にしてみれば決勝ラウンド進出のために勝つことが必要であり、既に勝ち上がりを決めている清水にとっては「消化試合」とも言える一戦であった。試合は、両チームのモチベーションの差も影響したか、東京が3点を奪って快勝。逆転でグループ首位通過を決めた。
 
 
キックオフ。東京はいつも通りの4-4-2で、前節山形戦に比べると負傷の北斗に代わって椋原が、出場停止の平山に代わって近藤が入るスタメン。対する清水は岡崎・ヨンセン・山本真希を欠く状態で、苦肉の策にも見える原1トップの布陣であった。意外に早い先制点は6分。梶山からの楔パスをカボレが落とし、近藤がDFライン裏へ浮き球。タイミングよく飛び出したカボレが頭で浮かし、中途半端に前へ出たGK西部の頭上を抜いてゲット。1-0。

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2009年05月25日

●「魔がさした」10分間 (FC東京×川崎フロンターレ)


昨日の午後は、味の素スタジアムで第15回多摩川クラシコ。FC東京 2-3 川崎フロンターレ。徐々に調子を上げてあと1勝で五分の星に戻るところまで来た東京と、やはり序盤の不調を脱して上位に進出しつつある川崎の対決。リーグ中断期間前ということもあり、ともに負けられない一戦であった。試合は、バランス良い攻守を見せた東京が2点を先取するも、後半早々の一発退場をきっかけにたて続けの3失点。悔しい逆転負けとなってしまった。
 
 
この日の試合前イベントは東京スカパラダイスオーケストラのミニライヴ。04年の開幕戦以来だから、実に5年ぶりである。石川直宏の応援歌でおなじみ『DOWN BEAT STOMP』と、通常よりもアップテンポな『You'll Never Walk Alone』を含む3曲。楽しかった!盛り上がった!!特に最後のユルネバは「このままキックオフに突入すれば最高!」という感じだったのだが、その後にいつものユルネバがもう1回流れちゃってみんなズッコけた(笑)。惜っしい!

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2009年05月17日

●北斗神拳炸裂 (横浜Fマリノス×FC東京)


昨日の夜は、日産スタジアムでJ1第12節。横浜Fマリノス 0-1 FC東京。前節京都戦は優勢に試合を進めながらスコアレスドローに終わり、なかなか下位から抜け出せない東京。今回はシーズン序盤の不調から調子を上げつつあるFマリノスが相手であった。試合は、前半から東京が優勢に進めながら先制点が奪えず微妙な展開。しかし、後半のアクシデントで出場した中村北斗の一撃で虎の子の1点をもたらし、そのまま逃げ切り勝ち。
 
 
東京はいつも通りの4-4-2で、負傷した石川の代役は鈴木達。一方の横浜は木村監督が突如採用した、松田がアンカーに入った4-3-3の新フォーメーション。立ち上がりは双方マーク合わせに手間取り、ボール争奪戦というより攻め合いの印象。3分、ワンツーパスでCBの背後に出た梶山がボックスに突入するも、シュート寸前でDFがカバー。5分、左→右の滑らかなパス展開から田中が右サイドを突破、クロスをFWの寸前でブルーノがクリア。

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2009年05月10日

●あがれない麻雀、のような (FC東京×京都サンガ)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第11節。FC東京 0-0 京都サンガF.C.。前節広島に完敗して降格圏寸前の15位にまで落ち込んだ東京。GW5連戦の最終戦は、同じく4勝6敗の12位と下位に沈む京都をホームに迎えた。試合は、東京が試合の大半を支配しながらなかなか決定機に至らず、後半の交代策も功を奏しないままスコアレスドロー。快晴の青空とは裏腹に、ファンにとってはモヤモヤしたものが残る結果となってしまった。
 
 
キックオフ。久々先発の平山がスペースに流れてよくボールを引き出し、押し込んでからのパス回しで東京がボールを支配する。立ち上がりこそ京都もシンプルな展開から林のミドルシュートに至る場面があったものの、その後は一貫して東京ペース。12分、米本の攻撃参加でCK獲得、ブルーノのヘッダーはゴール右上に外れ。15分、平山のスルーパスで長友が左サイドを抜けてDFを振り切りシュート、前に出るGK水谷の脇を抜いたが、わずか右に外れた。

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2009年05月06日

●チクショウ、鯉のぼり振られちゃったヨ(笑) (サンフレッチェ広島×FC東京 テレビ観戦)

J1第10節は、スカパー!の中継を録画観戦。サンフレッチェ広島 2-0 FC東京。前節はメンバー落ちの大宮が相手ながら3点を奪っての勝利で、ようやく光明を見出したかに思える東京。GW5連戦の第4戦は、ここ2試合スコアレスドローと「らしくない」試合が続いている広島とのアウェイゲーム。内容的には互角に近い戦いを繰り広げるも、チャンスに得点が奪えず、攻撃局面での完成度の差を見せつけられて2失点の完敗となってしまった。
 
 
降りしきる雨の中キックオフ。ピッチの上をボールがよく走る。カボレ師匠を負傷で欠く東京だが、立ち上がりの雰囲気は悪くなかった。広島の攻撃をパス回しの起点で抑えるという意図だったのだろう、いつもより前目からのプレスがはまり、ショートカウンターから良い場面がいくつか。11分には赤嶺の強烈なミドルシュートをGK中林が弾き出す。対する広島は序盤はややおとなしめいうか、佐藤寿人を狙って長いボールを使うなど、ステディなサッカー。

17分、広島が左右への揺さぶりから左サイド服部の攻撃参加でチャンス。ラストパスは通らなかったものの、広島もエンジンがかかってきた。そして22分、中央に上がってきたストヤノフが右サイドに飛び出すミキッチへスルーパスを通し、どんピシャのクロスを高萩が頭で叩いてゲット。ここぞという場面での急加速にDF陣がついていけなかった印象。0-1。さらにその直後、権田のクリアミスを拾った柏木が無人のゴールを狙ったシュートは枠外。

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2009年05月04日

●7年後はともかくとして、だ (U-14 FC東京むさし×モスクワ選抜)


昨日、なんとなくヒマだったので気が向いたので、駒沢で行われている東京国際ユース(U-14)サッカーに足を運んでみた。世界各都市から招待されたチームに交じって、FC東京むさし(と、ついでにヴェルディジュニアユースも)が出場しているのである。
 
 
お目当てのFC東京むさし×スメナ(モスクワ)の会場は、通い慣れた陸上競技場ではなく第二球技場。補助競技場の陰になるような場所だったので見つけるのに手間取り、到着したらキックオフ後10分弱が経過していた。つーか、行ってみて初めて知ったんだけど、20分ハーフなのね。既に試合の1/4近くが終わってた(笑)。高校選手権でも40分ハーフだから、勝手に「30分ハーフくらいかな」と思い込んでいた。まったく無知というのは恐ろしい。

第二球技場は座席がメインスタンドのみで、後は芝生に囲まれたコンパクトな作り。ピッチもやや小さめだが、まだ体の小さいU-14ならまあちょうどいいくらいかな、という感じ。スタンドの観客は300人ほどだったろうか。選手の家族らしき人のほか、青赤マフラーの人々もちらほらと見受けられた。一貫してポジティブな「応援モード」がなかなかに心地よい。

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2009年05月03日

●石川!石川!!石川!!! (FC東京×大宮アルディージャ)


昨日の夜は、味の素スタジアムでJ1第9節。FC東京 3-2 大宮アルディージャ。ともに8節終了時点で勝点9と、シーズン前の意気込みとは裏腹に下位に沈む両チームの対戦。序盤からユルい大宮ディフェンスの穴を突いて攻勢に出た東京が石川の大活躍で3点を奪うも、大宮もセットプレーで反撃して僅差のゲームに。最後は東京がパワープレーをしのぎきって逃げ切り、残留争い(というには早いけど)から一歩抜け出す勝点3をものにした。
 
 
前節ガンバに大敗した東京はスタメンにかなり手を入れてきた。CBは負傷の佐原に代わって今季初登場のブルーノ・クアドロスと、一段下がった今野。ボランチは米本とやはりポジションを下げた梶山が組み、羽生は久々に攻撃的MFの位置へ。後方は厚みを持たせながら「射手」を並べ、前線は軽快で機動力の高い選手で固めた印象である。ただし、3トップではなく赤嶺・カボレの2トップとして、石川は羽生と並ぶ高さに位置したのが特徴的だった。

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2009年04月30日

●踏み切り板はどこだ (ガンバ大阪×FC東京 テレビ観戦)

J1第8節は、またもスカパー!でテレビ観戦(GWのホーム試合、少なっ)。ガンバ大阪 4-2 FC東京。ACLグループリーグと掛け持ちの過密日程に苦しむガンバのホーム万博に、前節大分で劇的な「サヨナラ勝ち」を収めた東京が乗り込んだ一戦。試合は、ガンバが幸運な先取点から巧みな試合運びを見せ、自慢の外国人アタッカーが爆発して4得点。東京は終盤に2点を返すにとどまり、またも強豪相手に力不足を実感する結果となってしまった。
 
 
東京は前節に引き続いてウイングに石川・カボレを並べる4-3-3の布陣。対するガンバはレアンドロ・チョ・ルーカスが今季初めてそろい踏みするメンバーでスタート。落ち着いた守備から細やかなパスワークで攻めるガンバに対し、東京はSBと守備的MFが上がりをひかえ、3トップ+梶山で逆襲の機会をうかがう形。上位争いに加われるか微妙な順位にいる双方にとって是が非でも勝ちたい一戦だけに、緊迫感が伝わってくる序盤となった。

19分、ガンバが先制。右サイドから入れた佐々木のクロスが立ちふさがる羽生の頭に当たり、絶妙の軌道を描いたボールは権田の頭を越してゴールイン。不運としか言いようのない失点である。0-1。これでガンバはリズムが良くなり、動揺する東京は退却意識が過剰になって守備ブロックが弛緩。レアンドロのミドルシュートはポストに弾かれたものの、25分、チョ・レアンドロとのパス交換から仕掛けたルーカスが佐原を抜き去ってゴール右上にゲット。0-2。

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2009年04月25日

●泣くな西川、君は凄かったぞ (大分トリニータ×FC東京 テレビ観戦)

J1第7節のアウェイ大分戦は、スカパー!でテレビ観戦。大分トリニータ 0-1 FC東京。大分は3連敗、東京は前節千葉に逆転負けをくらって2連敗と、ともに不調にあえぐ下位同士の対戦。大分が前半のうちにチームの要を失って数的不利に陥りながらも堅守を見せてよく粘り、東京が圧倒的に押しながら攻めあぐむ展開。最後は後半ロスタイムにPKを得た東京が辛くも勝点3を得たが、快勝にはほど遠い、苦い味のする勝利であった。
 
 
大分はいつものように「守備から入る」3-5-2の布陣で、対する東京は鹿島戦・千葉戦に引き続いて石川先発の3トップフォーメーション。序盤は凸凹ピッチの上でボール争奪戦が続いたが、次第に東京が両ウイングのスピードを生かしてチャンスを作りだす。特にカボレはマーカー(主に高橋)を置き去りにして逆サイドからパスを受ける絶好機が前半だけで3度ほど。だが、いずれもシュートは大きくバーを越えて決まらず。カボレ師匠、っすか(笑)。

32分、エジミウソンが梶山を後方から倒して2枚目のイエローカードで退場。確かにファウルをとられてもおかしくないプレーではあったが、警告を出す程かどうかは……以後、大分の選手たちのエキサイトする姿がやたら目につくように。高山主審らしい杓子定規な判断が試合を荒れさせる好例である。数的優位に立った東京は梶山や羽生の配球にSBの攻撃参加も加わって押し込むが、攻撃にあとひと工夫足りず、無得点のままハーフタイムを迎えてしまう。

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2009年04月20日

●歴史は繰り返す (FC東京×ジェフ千葉)


土曜日の晩は、国立霞ヶ丘競技場でJ1第6節。FC東京 1-2 ジェフユナイテッド千葉。前節鹿島相手に悔しい敗戦を喫した東京が、今季まだ未勝利と不振に苦しむ千葉を迎えた一戦。試合は粗い「蹴り合い」の様相を呈し、前半東京が石川のキモチいいシュート一発で先制するも、終了間際に千葉がお得意の粘り腰を発揮して瞬く間に2得点。まるで昨シーズン最終戦のリプレイを見ているかのような逆転負けで、早くもシーズン4敗目となった。
 
 
この日はIOC評価委員が来日中ということで、試合前には東京オリンピック・パラリンピック招致活動応援イベントが行われた。ソウル五輪100m背泳ぎ金メダリスト鈴木大地さんによる「聖火台灯火式」。東京ゴール裏には「2016」の横断幕が掲げられ、「バサロ!」コールも。いやー、あの30mバサロは燃えたよなあ。隣のコースが世界記録保持者のバーコフで……という話は、長くなるので割愛(笑)。トーチから火が移るのにちと時間がかかったが、何とか点火。

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2009年04月14日

●確かに悪くはない……がっ! (FC東京×鹿島アントラーズ)


日曜日の午後は、味スタでJ1第5節。FC東京 1-2 鹿島アントラーズ。第4節ジュビロ戦の辛勝で星を五分に戻して迎えた、前年度チャンピオン(ACL帰り)との対戦。昨年の30節と同様、絶好の「力試し」の機会である。試合は、開始直後に不運なゴールで先制され、さらに早々に追加点を許す苦しい展開。これまでよりも積極果敢なパス攻撃で反撃し、赤嶺のゴールで1点を返すも、あと一歩が届かず悔しい悔しい敗戦となってしまった。
 
 
試合前、先日の入替戦に勝利して見事「V・プレミアリーグ」への昇格を決めた、FC東京バレーボールチームの面々が登場。監督の熱い挨拶に続いて選手たちが上着を脱ぎ始めたので「何だろう」と思って見ていたら、白Tシャツの胸に「サッカーもバレーも東京が1番!アイシテル東京」の文字が。いやー、いいねえ、こういうおバカな感性は(笑)。ちゃんとメインスタンドにも向いてくれたし。「アイシテル」がカタカナなあたりはアマラオを意識しているのだろうか。

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2009年04月06日

●勝てば官軍、の気分 (ジュビロ磐田×FC東京 テレビ観戦)

昨日は義理の弟(11歳 オス ウェルシュ・コーギー)を温泉に連れて行く用があったため、J1第4節はスカパー!でテレビ観戦。ジュビロ磐田 0-1 FC東京。ナビスコ杯の2試合を挟んでリーグ再開の初戦は、ともにスタートダッシュに失敗し、チーム立て直しの途上にある2チームの対戦となった。ホーム磐田が試合の大半を支配してチャンスを作るも決められず、数少ない好機をエースストライカーがものにした東京が辛うじて勝利。
 
 
激しい雨の中キックオフ。東京はナビスコ神戸戦とほぼ同じ布陣で、SBは長友が復帰したことにより椋原がメンバー外に(もったいない)。磐田はほぼベストメンバーだったろうか。開始直後、那須のヘディングを東京陣中央で前田がすらし、佐原の裏をとったジウシーニョが抜ける大ピンチ。果敢に飛び出した権田がシュートを顔面で防いで事なきを得る。続いて左サイド突破からの戻しを山本がミドルシュート、バーを越えた。いきなりのワンツーパンチ。

その後しばらくは互角の攻防に。東京は地上で丁寧にボールをつなぎ、梶山のキープ力と大竹の突破力を生かして攻撃を組み立てようとする。しかし、中央攻撃はコンビパスの微妙なズレからなかなかDFラインを突破できず、サイド攻撃もクロスまでは行くのだがはね返されるばかり。9分、パス交換から右へ展開、徳永のクロスのこぼれ球を角度のないところからカボレがシュートするも、サイドネット。19分には大竹のCKを今野が頭で叩くが、左に外れ。

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2009年03月29日

●正しい「ナビスコカップの戦い方」 ('09ナビスコ杯 vsヴィッセル神戸)


今日の午後は、味の素スタジアムでナビスコカップBグループ第2節。FC東京 1-0 ヴィッセル神戸。リーグ開幕2連敗に続いてナビスコ初戦もレイソルに完敗と、芳しからぬ内容・結果が続く東京。若手抜擢のメンバー・新布陣で「仕切り直し」を狙う一戦となった今回は、序盤はチームが機能せず苦戦の様相を呈するも、後半パスワークから大竹の一撃で得た1点を守りきって見事勝利。今後に明るい見通しをもたらしてくれそうな、意義ある戦いとなった。
 
 
東京は代表に抜かれた長友の代わりに椋原を右SBとして起用。CBに今野が入り(茂庭は怪我?)、ボランチを羽生と今季初登場の浅利が、攻撃的MFを大竹・梶山が務める新鮮な布陣となった。羽生が前に出て浅利がDF前を固めることが多いので、感覚的には4-1-3-2みたいな感じか。しかし、立ち上がりはこれが機能しなかった。慣れない組合せのせいもあるのか、いつも以上にパス回しはぎこちなく、なかなか攻撃が組み立てられない。

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2009年03月27日

●両脇甘甘 ('09ナビスコ杯 vs柏レイソル)


水曜の夜は、日立柏サッカー場でナビスコカップBグループ第1節。柏レイソル 3-1 FC東京。今年からACLの参加チーム拡大に伴って、7チーム1回戦総当たり制(上位2チームが準々決勝進出)に変更されたグループリーグ。長友・今野の代表勢以外はリーグ戦と同じメンバーで臨んだ東京だったが、対照的に大幅に先発を入れ替えてきた柏の優勢を許し、サイドを幾度か崩されて3失点の完敗。今後に向けて不安の残る内容と結果になってしまった。
 
 
雨のちらつく中でキックオフ。まずボールを支配したのは柏。李・フランサ・大谷・古賀・菅野らを「温存」した布陣ながら、北嶋のポストプレーとポポのキープに的確なフォローがついて押し上げてくる。3分、右サイドを駆けるポポのクロスから北嶋のヘッダーがバーを叩く。これに対し、東京はなかなかトップにボールが収まらない。10分にはドリブルでボックスに突入した大津を藤山が倒して止める危ない場面、こぼれ球を鎌田がミドルシュートするもバーの上。

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2009年03月22日

●やはり羽生と佐原のチームなのかいな (FC東京×モンテディオ山形)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第3節。FC東京 1-0 モンテディオ山形。開幕から新潟・浦和に連敗して迎えたホームゲーム、相手は1部に昇格したばかりの山形。東京にしてみれば早くも「絶対に負けられない」一戦であった。試合は、東京がスタメン入れ替えの甲斐あって優位に立ち、山形の組織守備に攻めあぐみながらも羽生のゴラッソで得た1点を守りきって勝利。桜の開花宣言とともに東京にもようやく「春」がやってきた、というところか。
 
 
公式戦では実に10年ぶりになる山形との顔合わせ。山形側ゴール裏には「おぼえてる? ’99.11.21」なんて横断幕も。もちろん忘れるはずがない。あの日、新潟を破った東京にJ1昇格の歓喜をもたらしてくれたのは、後半ロスタイムの得点で石崎ノブリン率いる大分と引き分けた山形なのであった。懐かしいねえ、加賀見の反転シュート、ドキドキしながら試合後のスタンドで待ち続けた30分、そして奥原のガッツポーズ。「ましもコール」なんてのもあったな(笑)
 

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2009年03月16日

●リーグ戦はあと32試合もある (浦和レッズ×FC東京)


土曜日の午後は、はるばるさいたまスタジアム2002まで出かけてJ1第2節。浦和レッズ 3-1 FC東京。ともにパスサッカーを標榜する両チーム、ともに開幕を完敗して迎えた「負けられない」第2戦。浦和が荒削りながら「人もボールも動く」サッカーで優位に立って先制、一度は東京が好展開から追いついたものの、後半はゆるい東京DFの裏を突くポンテらの活躍で浦和が圧倒し、2得点を重ねて今季初勝利を収めた。東京は愕然の連敗。
 
 
試合は立ち上がりから浦和ペースで進んだ。5万観衆で赤く染まったスタンドの後押しを受け、積極的に前へ出る。いきなり3分、DFをはね飛ばしながら左サイドへ飛び出した田中達のシュートは権田が伸び上がって弾き出したものの、続くCKでポンテの低く速いクロスに東京DFが反応できず、阿部のダイレクトボレーがゴール左へ決まった。前節セットプレーでやられていた割にはあまりにあっけなく見えた、出鼻をくじかれる失点。0-1。

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2009年03月08日

●完敗スタート、ここから… (FC東京×アルビレックス新潟)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第1節。FC東京 1-4 アルビレックス新潟。いよいよ、というより早くも今シーズンの開幕、2ヶ月のオフ明けということでチームの仕上がり具合が注目される一戦であった。試合は、ホームの東京がボールを支配して攻めたてるもゴールを奪えず、逆に新潟が一発のチャンスを生かして先制。後半は東京の守備の乱れを突いて新潟の鋭い攻撃が次々と決まり、終わってみれば予期せぬ大差の結果となってしまった。
 
 
試合前のイベントは、引退した川口信男さんの挨拶と「東京ドロンパ」お披露目ショー。ご家族に見守られながら非常にそつのないスピーチをこなした信男さんにはひたすら拍手。ドロンパは……ローラースケートに乗って勢いよく登場したものの、一気に場内を駆け抜けて退場してしまう演出は笑えた。ただ、再登場した後、「東京ドロンパバックダンサーズ」(笑)を引き連れてのパフォーマンスはちと長かったかな。メインスタンドからはよく見えなかったし。

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2009年03月05日

●開幕戦、東京の「10番」はどこにいるのだろう

2009年のJリーグ開幕まであと2日。いや、現在5日の午後9時なので、あと40時間と言うべきか。新潟戦マッチイベントも信男さん挨拶とタヌキ君のお披露目ショー(アディダス履いてるからピッチの上でも大丈夫!)に決まったそうで、さすがに「いよいよ始まるんだなあ」という気持ちになってきた。とりあえずチケット忘れないように財布に入れておかないと。年チケ忘れは何とか年1回ペースに収めているのだが、いきなり初戦で忘れるともう後がない(笑)。
 

まあ、イベントやらスタジアム食事事情の改善(これとかこれとか)ももちろんいいんだけど(沖縄そばにはかなり興味をそそられるな……)、やはり気がかりなのは初戦に臨むチームの状態である。塩田は3月中旬まで入院ということなので、とりあえずしばらくは権田が先発することになるのだろう。病気についてはこればっかりは仕方がないことだし、GKというのはある意味「抜けば後から生えてくる」ものだから権田ガンバレ、というしかない。

カボさんはお父さんの看病から戻ったばかりだから、出場したとしてもスーパーサブになるはずだ。となると平山が先発か。鈴木達也を使ってみても面白そうだが……。トーチュウの記事などを読むと佐原は故障明けでリハビリも遅れており欠場濃厚、長友も微妙なコンディションのようだ。新加入の平松・中村がいきなりの先発起用となるのかもしれない。補強の効果がいきなり出たとも言えるし、後方に新顔が多いのは信頼性の面でやや心配でもある。

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2009年02月22日

●城福東京、08年から09年へ (2009年展望 後編)

前編から、2009年FC東京の展望の続き。今回はいちファンとしての要望的な話を。
 
 
5 「内容」と「結果」の両立を

僕が今年のFC東京に望みたいのは、ズバリこれ。もちろん優勝ないし昨年以上の順位という「結果」を残すことが最も大事なのは疑いのないことだ。ただ、一方で贅沢なファンとしては、「Moving Football」の旗の下に高い志を掲げている今の東京だからこそ、そこに「内容」も伴ってほしいとも思うのである。つまり、「人もボールも動くサッカー」を高いレベルで実現すること。そのサッカーで優勝争いをし、人々を感動させ、FC東京の名を高めること。

そう思う一つの理由は、昨季の前半戦と後半戦との落差である。先日の回顧記事でも書いたとおり、4月から5月にかけては戦績的には一進一退ながら、一昨年までとは見違えるような鮮やかなパス攻撃が炸裂する場面があり、東京ダービーや多摩川クラシコ、大宮戦や磐田戦といった素晴らしい勝利があった。それに比べれば夏の苦戦から立ち直った秋~冬は5連勝など勝ち星は多かったものの、内容は春に比べてやや見劣りがしたように思う。

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2009年02月20日

●城福東京、08年から09年へ (2009年展望 前編)

ということで今回と次回は、もうすぐ始まる09シーズンの展望なぞ。まず今回は前編として、現状の整理をしてみよう。
 
 
1 変わらない「Moving Football」
 
2009年FC東京のチームスローガンは昨シーズンとほぼ同じ、「Moving Football ~観ている人の心を動かせ~」となった。城福監督のコメントからもうかがえるように、今年は昨年1年間で築いたベースからのレベルアップを図る年ということになるのだろう。スタイルとしては「人もボールも動くサッカー」の継続・発展、順位的には「雲の上」でなくなった(はずの)優勝争いに今度こそ加わる、といったあたりか。そして観ている人を感動させるぞ、と。

「2年目」としては、これ以上ないくらいにまっとうな目標だと思う。なんだかんだ言ってファン・サポーターの大半は昨季の戦いにポジティヴな印象を持っているだろうし、個人的にも「人もボールも~」のコンセプトには大いに共感するところがあるので歓迎したい。もともとJ1昇格後の東京は漸進型のクラブであったわけで、06~07年の迷走を教訓にしているのかどうかは知らないが、腰をドッシリすえて取り組むこと自体は正しいことだと思うから。

もっとも、今年のFC東京をめぐる環境には「今年はレベルアップの年」などと悠長にはしてられない事情もあるわけで……これについては後述したい。

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2009年02月18日

●城福東京、08年から09年へ (2008年回顧 後編)

前編から続く)
 
 
4 「内容はともかく」それなりに結果を残した冬

上位争い生き残りをかけ、チームもファンも気合十分で臨んだ第30節鹿島戦。東京は長友・大竹コンビのマジカルな活躍(笑)などで会心の勝利を収める。鹿島が東京の勢いをいなさずに向かってきてくれたおかげで白熱した撃ち合いとなり、これはこれで東京らしい試合だったとも言えるだろう。春の多摩川クラシコとは違う意義を持った「秋のベストゲーム」というか。ともあれ、リーグ上位が空前の混戦となっていたため、これで希望がつながった。

その後はアウェイでガンバに勝ち、神戸と引き分けて優勝争いこそ脱落したものの、ホーム最後の新潟戦を辛勝して最終節までACL出場権を争い続けた。この時期は春のような快いパスサッカーが陰を潜めた感はあったものの、途中加入した鈴木達のフィットや守備の安定もあり、個々の能力をきちんと生かしつつ手堅く勝つ形が多く見られた。「Moving」はどうした、というツッコミはともかく、結果重視のスタイルで成果を出したということになるだろうか。

リーグ最終戦のフクアリではどえらいものを見てしまったような気もするが、まああれは犬に噛まれたとでも思って(笑)忘れよう。ある意味、大変に貴重な経験だった。

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2009年02月16日

●城福東京、08年から09年へ (2008年回顧 前編)

ふと気がつくと、前のFC東京関係のエントリー(といっても実はマンガと特撮テレビの話だが(笑))からはや1ヶ月以上がたち、そして開幕までもう1ヶ月を切っているではないか!いや、サッカーの世界の休みは短いのう(つってもチームはとっくに練習を始めているわけだが)。というわけで日程もヘンテコなマスコットも発表になったことだし、開幕に向けてリハビリ気分でつれづれ書いてみようかと。今回と次回、まずは08シーズンの回顧から。
 
 
1 「リスタート」に成功した春

2008年の開幕時は「期待半分、不安半分」といったところだったろうか。監督は長年慣れ親しんだ原さんに替わり、U17代表での実績はあるがJリーグ経験のない城福さんが就任。オシムサッカーの申し子・羽生やKリーグ得点王・カボレの獲得に成功する一方で、ルーカス・馬場・鈴木規といった主力がチームを去った。そして「Moving Football」のスローガン。変わってほしいと願う一方で、あまりの変貌ぶりに心細さを感じるのが正直なところであった。

実際、開幕から1ヶ月余りの間、チームは不安定な戦いを続ける。新加入エメルソンと長友の活躍や時折見られる小気味よいパス回しはあったものの、組織守備の弱さやペース配分の拙さが目立ち、工夫されたセットプレーでなんとかしのぐ状態だった。神戸戦・京都戦では勝ちきれず、新潟戦・札幌戦でようやく辛勝、横浜には0-3の惨敗。僕はといえば、06年のイヤな記憶もあり、「とにかく壊れないでくれ。結果が出てくれ」と毎試合祈り続けていた。

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2009年01月06日

●北斗といえば

中村北斗選手 完全移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)
 
 
ほ~~お。

SBは長友が左右両方できるし、金沢も椋原もいるのでまあ足りなくなる事はおそらくないんだけど、長友の不在時や将来的な事も考えての獲得なんだろうね、きっと。五輪代表や福岡の試合はそんなにじっくり見たことがないが、いかにも気の強そうなプレーぶりは印象に残っている。ボランチもできるらしいし、守備陣全体の層は確実に厚くなるだろう。あと、偏見かもしれないけど、重い怪我から復活した選手というのは何となく信用がおけるような。

それと、オシムの爺ちゃんが「欧州移籍を勧めたい選手」なんつってかなり評価してたってのは、ホントなんだろうか。だとしたら、どうしても期待が膨らんでしまうのお。「よく動く」ことができるプレイヤーっつーことやね(でもすぐに欧州に行っちゃうのはヤーヨ)。

で、ここからが本題。「北斗」と言えばやっぱり僕らは↓これを想起してしまうわけで……。

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2008年12月30日

●今年は、とりあえず、ここまで ('08-'09天皇杯準決勝)


昨日の午後は、エコパスタジアムで天皇杯準決勝。FC東京 1-2 柏レイソル。東京にとって初のファイナル進出をかけた大一番は、退任する石崎監督の花道づくりに燃えるレイソルとの対戦となった。試合は、立ち上がりから激しい攻め合いとなり、鈴木の大活躍で東京が前半に1点リード。しかし、予想外に早く投入された「魔法使い」が後半の土壇場にステッキを二振り。城福東京のシーズン最後の試合は、悔しい逆転負けで終わることに。
 
 
キックオフ後、まず気づいたのはカボレが左に張っていないこと。柏の4バックがサイドに蓋をしてくるのを見越したか、この日は赤嶺と2トップであった。立ち上がりは東京ペース。意欲的に前からプレスをかけ、この日も最初から覚醒中の梶山を中心にテンポよいパス交換からアタッカーを走らせる。2分、赤嶺のポストプレーから羽生がボレーシュート(枠外)。ただし、バイタルエリアまでは攻め込むものの「あと一本」のパスがなかなか通らない。

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2008年12月21日

●このメンバーでやれるのもあと2試合か ('08-'09天皇杯準々決勝)


土曜日の午後は、ユアテックスタジアムで天皇杯準々決勝。清水エスパルス 1-2 FC東京。Jリーグも全日程を終了し、今季日本サッカーのビッグタイトルも残りひとつとなった。ベスト8のうち北国仙台で対決するは、ナビスコ杯をあと一歩で逃した清水と、クラブ史上初の天皇杯獲得を目指して邁進するFC東京。試合は、東京DFの乱れを突いた清水が前半に先制するも、後半早々東京がエース赤嶺の2ゴールで一気に逆転、見事準決勝進出を決めた。
 
 
開始後、まず気づいたのは清水の中盤の並びが前回とは違ったこと。MF4人のメンツは同じだが、10月はダイヤモンド型だったのに対し、今回は伊東と山本が2人で中盤の底を支えるボックス型。守備重視の「ノックアウト仕様」ということだろうか。一方の東京は4-3-3の布陣。数的不利の中盤を蹂躙された前回の悪夢が頭をよぎるが、さすがにそこは考えたのだろう、右サイドに入った鈴木達は可動域広く中盤守備によく参加し、全体のバランスは悪くない。

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2008年12月07日

●どえらいものを見てしまった (ジェフ千葉×FC東京)


昨日の午後は、フクダ電子アリーナでJ1第34節。ジェフユナイテッド千葉 4-2 FC東京。長かったリーグ戦もいよいよ最終節。クラブ史上最高の年間順位とACL出場を目指す東京の相手は、2部降格の崖っぷちに立たされた17位千葉。様々な感情の入り交じった一戦は、東京が高い個人技で2点を先制して優位に進めるも、信じがたい二枚腰を発揮した千葉が終盤一挙に4点を連取して逆転勝ち。壮絶なるJ1残留劇を目撃することとなった。
 
 
前半立ち上がりから、両チーム気合いをむき出しにした攻め合いに。東京は石川の代わりに鈴木達也が初先発してMFボックス型の4-4-2、千葉は巻を1トップに立てその後ろにレイナウド・ミシェウ・深井が並ぶ4-2-3-1の布陣。開始直後、ボックス右手前から鈴木がミドルシュート、GK櫛野が両手ではじき出す。7分、右からレイナウドの巻き込むクロス、ファーにミシェウが飛び込むも一歩届かず。激しいボール争奪戦、好守の切り替えもいつになく早い。

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2008年12月01日

●今年も、応援してよかった (FC東京×アルビレックス新潟)


日曜日の夕方は、味スタでJ1第33節。FC東京 1-0 アルビレックス新潟。前日、鹿島の劇的な勝利によってとうとう優勝の可能性を失った東京だが、ホーム最終戦となる今回は新体制1年目の「締め括り」として負けられない一戦。相手は、J1残留のかかっているアルビレックス。双方ややミスの目立つ試合内容となったが、塩田の奮闘でピンチをしのぎ続けた東京がエース赤嶺のヘッド一発で虎の子の得点を手に入れ、辛うじて勝利。
 
 
静かな立ち上がり。梶山出場停止の東京は珍しくエメルソンと石川が同時に先発。エメが石川同様に高い位置をとるため、流れの中では今野・羽生が中盤の底を支える4-4-2の並びになることが多かった。対する新潟は引き分けでもほぼ残留が決まるためか慎重な戦いぶりで、SB+守備的MFは守りに専念して2トップと松下、マルシオ・リシャルデスの4人のみで攻めることが多い。扇谷主審の神経質にも思える笛もあり、ぶつ切りの攻防が淡々と続く。

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2008年11月25日

●正直なところこれで脱落、だが (ヴィッセル神戸×FC東京)


日曜日の午後は、ホームズスタジアム神戸でJ1第32節。ヴィッセル神戸 1-1 FC東京。いよいよリーグ戦も佳境の「ラスト3」。東京にとっては優勝争い生き残りをかけた、神戸にとっては目標の5位以内に近づくために、それぞれ負けられない一戦であった。試合は、ホーム神戸がアグレッシブな速攻を武器に優勢に立つが、東京もカボレの一撃で食らいつく。最後まで目の離せない熱戦は両者痛み分けのドローに終わり、東京は優勝争いからほぼ脱落。
 
 
東京はおなじみ4-3-3の布陣。対する神戸も3トップか、と思いきや、大久保が2トップ(レアンドロ、吉田)の後ろ左サイドに位置する4-4-2であった。東京はカボレの突破を、神戸はアタッカー陣の流動的な動きを武器に開始直後から攻め合うが、東京はSBとボランチの連携に難があるのか、引くFW、飛び出す二列目のいずれもつかまえきれずにバイタルエリアを使われる場面が目立つ。13分、平山のキープからカボレのミドルシュートはバーを越えた。

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2008年11月09日

●駄目だこりゃ、で笑ってられりゃいいんだけどね

週末に仕事場の旅行で箱根まで出かけて温泉だ宴会だトイ・ミュージアムだランチブッフェだと遊んでいたその裏で、我らがFC東京は08年ACLチャンピオン(予定)のガンバ大阪相手に3-1で勝利。「Jリーグアフターゲームショー」で観た限りでは、攻められながら塩田のビッグセーブでしのぎ続け、数少ないチャンスを生かして勝った模様。上位陣がまたも揃って足踏みしたこともあり、まことにめでたい限り……なんだけど、どうもはしゃぐ気になれない。
 
 
原因はこれ↓だ。

主力温存に犬飼会長激怒!大分、千葉から来年天皇杯出場権はく奪も (スポーツ報知)
 
腹立たしさを通り越して、哀しみさえ感じてしまうニュースである。
 
犬飼会長の発言の不当さについては、大分や千葉のファンサイト等各所で書かれているとおりで、今さら細かく述べるまでもないだろう。ここでは「バックスタンドからの眺め」で紹介されていた2つのブログ記事へのリンクを張っておくにとどめたい(backstandさんありがとう)。

持たざるもののターンオーバー (Forza Torinita)
 
犬飼会長、あなたは間違っています (いぬをおいかけて。)

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2008年11月04日

●「とりあえず」にしては熱い初戦 ('08-'09天皇杯 vsベガルタ仙台)


昨日の午後は、味の素スタジアムで天皇杯4回戦。FC東京 2-1 ベガルタ仙台。リーグ戦も佳境に差しかかったところで迎えた天皇杯の初戦は、J2でまさに厳しい昇格争い真っただ中の仙台が相手。両チームともこの試合に向けたモチベーションが心配されるところだったが、いざ蓋を開けると試合は期待を上回る激しい攻め合いに。仙台のパスワークに苦戦し一度は追いつかれた東京が、ロスタイム平山のゴールで突き放して初戦突破を果たした。
 
 
薄曇りの天気、やや寂しい数の観客が見守る中で試合開始。いきなり両チームにチャンスが生まれる。4分、関口が長友を振り切って右サイドを突破、中央の永井へラストパスを送るがわずかに合わず。5分、カボレの高速ドリブルから東京がCKを奪い、平山が頭で合わせるもゴールライン上でDFがクリア。8分、中島がボックス手前から左足でミドルシュート、際どくポスト右を抜けた。11分には左をえぐるカボレからニアの平山へクロス、シュートは枠の左。

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2008年10月29日

●消える魔球(笑)

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日曜日の観戦記を書いた後、また東京のゴール3つを録画で見直してみた。何度見ても良い!特に3点目の大竹のゴールシーンは、見れば見るほど愉しさが増してくるのであった。

まず、左サイドで起点となったカボレが出した、DFの足下を抜くグラウンダーのパス。2点目の場面ではカボレが急加速で内田をぶっちぎって決定機を作ったわけだが、今度は「そうはさせまい」と鹿島が2人がかりで立ちはだかったところでその裏をかくプレー。カボさんと言えば重厚かつど迫力の突進が持ち味だけど、これは軽快で遊び心を感じさせる、まるでエメルソンのようなプレーだった。そういやカボさんってブラジル人だったな、みたいな(笑)。
 
で、それを受けた鈴木達と大竹のコンビネーション。最初は鈴木がゴール正面に向かって、やや遅れてニア方向へ大竹が走っていたところ、カボレがニアへ速いパスを出したのを見て瞬時に2人が交差、ニアに出た鈴木がワンタッチ足裏で中へ流し、ゴール方向へ転換した大竹が足下に収めてそのまま突進、という流れ。全く見事な連携であった。2人のセンスのたまものなのか、それとも練習の成果なのか。少なくとも偶然でないことを祈りたい(笑)。

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2008年10月27日

●これぞ会心の勝利ダ! (FC東京×鹿島アントラーズ)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第30節。FC東京 3-2 鹿島アントラーズ。清水・大分に残念な連敗を喫し、優勝争いからはやや遠ざかった感のある東京。今回は首位を走るアントラーズをホームに迎え、ACL出場権獲得のためにも踏ん張りどころの大一番となった。試合は激しい攻め合いとなったが、東京が気迫溢れるプレーで優位に立ち、「静かなる大砲」の活躍で3点を奪取。粘る鹿島を1点差で振り切って会心の勝利をものにした。
 
 
3万3千強の大観衆が作り出す心地よい緊張感の中、キックオフ。序盤はジャブの撃ち合い、両チームともSBを上げず縦のボールを多用して主導権を奪いあう。最初のシュートはようやく7分、羽生のミドルを曽ヶ端がキャッチ。その直後に今度は青木の強烈なミドルシュートを塩田が弾き出し、さらにダニーロのミドルがポスト左を抜けた。10分過ぎにはカボレのパスミスをマルキーニョスがカットし、興梠にラストパスが通りかけるも茂庭が速い寄せで防ぐ。

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2008年10月19日

●おそるべきタートルフットボール (大分トリニータ×FC東京 テレビ観戦)

J1第29節 大分トリニータ 1-0 FC東京 (FC東京公式)
 
 
諸事情によりお金の余裕も時間の余裕もなく、スカパー!でのテレビ観戦となった。優勝戦線への生き残りをかけた上位対決。試合は、多くの時間帯で東京がボールを保有して攻め、大分が得意の堅守からカウンターを狙い続ける予想通りの展開となったが、ホームで無類の強さを見せる大分がセットプレーで得た虎の子の1点を守りきって勝利。「タートルフットボール」の威力を存分に見せつけられ、東京は残念無念な連敗となってしまった。


この日の九州石油ドームは「国体明け」とあってピッチ状態は最悪だった。不規則バウンドが多発し、選手たちも足を取られまくり。従って両チームともまずは安全第一ということで、序盤はロングボールをDFがはね返し、セカンドボールを奪いあう場面が続く。立ち上がりこそ大分の勢いに押された東京だが、エメルソンの足技と今野の前へ出る強さを軸に次第にペースを握る。10分、CKからゴール前で混戦、今野のシュートをGK下川が横っ跳びでかろうじて防ぐ。

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2008年10月05日

●いきなり落とし穴、ドーン!! (FC東京×清水エスパルス)


昨日の午後は、味スタでJ1第28節。FC東京 1-5 清水エスパルス。ともに一時の不調を抜けだし、中位から上位進出を狙うチーム同士の一戦。東京にしてみれば「チーム新記録」の6連勝がかかった試合でもあった。試合は、前半半ばから小気味よいパスサッカーでたたみかけた清水が大量リードを奪い、後半ようやく目覚めた東京が反撃するも1点止まり。逆に終盤の連続失点で突き放され、実に5失点を喫する大敗となった。
 
 
試合は比較的地味な、しかしじりじりとした雰囲気で始まった。清水はMFがダイヤモンド型の4-4-2、東京は今野・浅利・梶山の右手前に石川が張り出すような4-3-3気味の布陣。中盤では清水が数的有利となり、しばしばMF1枚がフリーになるのが気になったが、序盤は浅利が駆け回って何とかケア。狭い地域でのボール争奪戦が続く展開。6分、DFライン裏に飛び出した赤嶺が梶山のフィードをダイレクトボレーで狙い、惜しくもサイドネット。

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2008年09月30日

●なんちゅーか、無慈悲な一撃だった (コンサドーレ札幌×FC東京 テレビ観戦)

J1第27節 コンサドーレ札幌 1-2 FC東京 (FC東京公式)
 
 
日曜日は都内某所に出かけて飲んだくれていたので、スカパー!の録画を昨日になって観た。スポナビの速報で得点経過だけはリアルタイムで知っていて、てっきり「良い形を作りながらなかなか得点を奪えず、後半うっかり先制されて苦戦」というパターンだと思いこんでいた。でも、全体的には札幌ペースで進む時間帯の多い試合だったんだね。よく考えたら、降格危機にあるホームチーム相手なんだから全然不思議じゃないんだけれども。


序盤の札幌の攻勢をしのいで10分を過ぎた頃から一旦は東京のパスがテンポよくつながりだし、浅利も攻撃に絡むなど悪くない雰囲気。でも、札幌がアンデルソンらに当てて縦に出し入れしているうち、DFラインが下がって中盤が間延びして、札幌のライン守備にボールを奪われては速いサイド攻撃に冷や汗をかかされる……というシーンが何度も。シュートこそカボレを中心に数多く撃っていたけど、あわやの場面は相手の方が多かったか。

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2008年09月24日

●カボレ父さんと息子たち (FC東京×ジュビロ磐田)


秋分の日の夕方は、味スタでJ1第26節。FC東京 5-1 ジュビロ磐田。等々力での激戦クラシコから中2日で臨むホームゲーム。相手は降格危機にある必死の磐田、おまけに赤嶺・羽生・今野の欠場と、東京としてはやや嫌な状況であった。が、頼れる子供たちの不在にカボレお父さんが大ハッスル、彼の助けで次々に東京の子供たちが得点を重ね終わってみれば4点差の圧勝。ファン・サポーター大満足の「味スタ祭り」となったのであった。
 
 
前節から間隔がなく久々のデーゲームということもあったのか、ややまったりとした立ち上がり。ジュビロは3-5-2の布陣で駒野・村井が左右に張り、広く回してくる感じ。一方欠場者の多い東京は慎重な戦い方で、4バック+浅利はほとんど攻撃参加せず、攻撃は縦のボールでカボレ・石川を走らせるパターンが多い。4分犬塚のミドルシュートがバーの上、13分に左CKから茶野のダイビングヘッドがポスト右、と散発的に磐田のチャンス。

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2008年09月21日

●スミイチ、穴熊、大きな勝点3 (川崎フロンターレ×FC東京)


土曜日の夜は、台風明けの等々力競技場でJ1第25節。川崎フロンターレ 0-1 FC東京。「クラシコ」と銘打ち出してから4回目の対戦は、今度こそその名にふさわしく上位進出を目指すチーム同士の熱戦となった。試合はホーム川崎が一貫して猛攻を浴びせ、東京側は負傷者・退場者も出す苦しい展開に。が、序盤にエースの一撃で得た虎の子の得点、チーム一丸となった堅守、そして采配の妙も加わって、東京が見事J等々力初勝利をゲットした。


キックオフ直後から、川崎がスピード感溢れる攻撃で攻めたてる。3分、右からのクロスがボックス内の混戦でジュニーニョの前に落ち、ボレーシュートはわずかにポスト左。次のCK、ヴィトール・ジュニオールのクロスにジュニーニョが合わせるも右に外れ。しかし、先制点は東京。5分、カボレが井川と競って獲った左CK、徳永のインスイングのクロスがファーに流れたところを赤嶺が左足ダイレクトで叩く!ゴール右隅に決まって1-0。さすがの一撃、である。

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2008年09月15日

●壁を破るのは「特別な選手」 (FC東京×大宮アルディージャ)


土曜日の夜は味の素スタジアムでJ1第24節。FC東京 3-1 大宮アルディージャ。相変わらず本拠地味スタで勝てない日々が続いている東京。今度こその中断明けは、一昨年・昨年とホームで苦杯を喫しているアルディージャが相手。なかなか得点が奪えない中で先制される嫌な展開となったが、後半にエースストライカーの2発とスペシャルな新人のスーパーFKで見事逆転。色々な意味でまた1つ「壁を破った」ように思える勝利をあげた。


試合前、メインスタンド裏のコンコースにピカチュウ出現。思い起こせば東京が初めてホームゲームにピカチュウを呼んだのは2000年の横浜マリノス戦@国立競技場だったが、あの時はシーズンベストとも言えるセクシー部活サッカーで快勝したのだった(雨だったし、イベント自体はけっこうサムかった記憶があるのだが)。なので、なんとなくイメージとしては悪くないゲストである。ま、結局勝った試合の後だから言えるのかもしらんけど(笑)。

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2008年08月30日

●勝つときってなあこんなもんさ (柏レイソル×FC東京)


木曜日の夜は、日立柏サッカー場でJ1第23節。柏レイソル 0-1 FC東京。6月の中断明け以降なかなか勝ち星&勝点を重ねられず、すっかり(定位置の?)中位にはまりつつあるチーム同士の対戦。双方とも相手よりもまずずぶ濡れの悪ピッチと戦わなければならない試合となったが、ピッチ状況の良化とともに本来のパス&ムーヴを取り戻した東京がエース赤嶺のスーパーゴールで勝利。気持ちよ~く再びの中断期間を迎えられることとなった。
 
 
この日は午後からずっと、断続的に強い雷まじりの雨が降る天気。柏駅からスタジアムへ続く道路もすっかり水浸しだ。もちろんスタンドに屋根のない日立台は幾度も経験済みだから、愛用のFC東京ポンチョはしっかり携帯していた。「雨でも槍でもどーんと来い!」である。ところが……。入場してすぐ、間違えてレイソル側の指定席を買っていたことに気づいた(笑)。座ってみると周りは真っ黄色。とても青色のポンチョが着られる雰囲気ではない。

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2008年08月25日

●とにかく次、がんばれ、がんばろう (FC東京×東京ヴェルディ)


土曜日は、国立霞ヶ丘競技場でJ1第22節。FC東京 1-2 東京ヴェルディ。今季4回目の東京ダービーは、同カード3連勝中の東京にとってはここ最近の不振を振り払いたい一戦であり、一方のヴェルディにしてみれば意地でも負けられない戦い。東京がカボレのスーパーシュートで先制したものの、後半カウンターから同点とされ、さらにロスタイムにセットプレーで逆転を許す残念な展開。微妙な判定のあやもあり、悔しい敗戦となった。
 
 
降りしぶく雨の中キックオフ。所々水たまりの悪ピッチにも関わらず、両チームともきっちりつなごうとしているように見えた。最初にペースを握ったのは東京。梶山の指揮の下、赤嶺のポストプレーに羽生・エメルソンが絡み、左サイドに流れるカボレの突破や今野の飛び出しも交えて攻めたてる。5分、梶山の直接FKがポスト左を抜け、その直後にはコンビパスで羽生が突破、味方の上がりを見ながらボックスまで持ち上がるも、シュートは体勢がやや崩れて枠外。

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2008年08月18日

●ここで焦って蹴り出したら水の泡 (FC東京×浦和レッズ)


土曜日の夜は、味の素スタジアムでJ1第21節。FC東京 0-1 浦和レッズ。前節はアウェイの地でようやく2ヶ月ぶりの公式戦勝利をあげた東京だったが、今度はホームに帰って「最大の強敵」との対決となった。試合は、前半東京がパス主体の攻撃で互角以上に渡り合うものの、後半浦和のシフトチェンジに対抗できず、悔しい悔しい1点差負け。残念ながらまたもホームで、そして大観衆の前で勝点3獲得という結果を残すことができなかった。


立ち上がりから3万7千観衆の熱気に煽られるように、真夏の試合にしては激しいボール争奪戦が繰り広げられた。まずペースを握ったのは東京。キックオフ直後、平山とのコンビでエメルソンが左サイドを突破し、クロスのこぼれ球をカボレがヘディングシュート(GK都築キャッチ)。8分、エメとのワンツーで羽生がボックスへ突入、クロスをカバーに入った闘莉王がカット。10分にはボックス手前で獲得したFK、石川のシュートがポスト左を抜ける。

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2008年08月11日

●羽生の運動量は宇宙一 (名古屋グランパス×FC東京)


土曜日の夜、瑞穂陸上競技場でJ1第20節。名古屋グランパス 0-1 FC東京。6月以来8戦、実に丸2ヶ月もの間公式戦で勝利のない東京。今回も中2日で大分からの直接移動かつ3位名古屋との対戦、と試練の戦いとなった。試合は両チームが「長刀」と「短刀」のような対照的な戦い方を見せ、前半は東京、後半は名古屋が優勢に立つ展開となったが、平山の「あの頃」を彷彿とさせる一振りで虎の子の1点を奪った東京が逃げ切りの勝利。


試合開始直後から際だったのは、両チームの攻撃スタイルの違いだった。サイドチェンジを多用してピッチを左右一杯に使う名古屋に対し、東京は短いつなぎから縦のボールでアタッカーを走らせる。ボールポゼッションで名古屋が上回りながらも序盤はミスが多く、東京のシュートが目立つことに。1分に右SB今野の突進からボックスへ突入した石川が、4分にはエメルソンの持ち上がりからカボレがシュートを撃つが、いずれもゴールには至らず。

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2008年08月08日

●VIVAニータン、たとえ爬虫類でも(笑)

ナビスコ杯準決勝進出決定!! (☆おおいたトリニータ☆ 1・2・ニータンにっき)
 
 
やるなあ大分。マスコットもなんだか異彩を放っているぞ(笑)。

大分のマスコットが「ニータン」なる亀さんに決まったと聞いた時には思わず「うーむ」と唸ったものだが(だって爬虫類だぜ爬虫類!かぼすじゃないんか)、それが(イラストはともかく)実物を見てみると案外可愛く、思わずプチ萌えしてしまった自分にも唸らされたのだった。さらに、こんなきゃわゆいブログまであるとは。

つーか、「1・2・ニータンにっき」というタイトルからして凄いネーミングだと思う。広島のマスコットが「1・2・サンチェにっき」を書くならわかるんだけど(そういや昔巨人にサンチェって投手がいたな。ちなみに広島にはもう1匹「フレッチェ」もいるぞ)。イチ、ニ、と来てもう一回「二」が来て「引っかかってしまう」感じがセンスとして秀逸ではないかと。

(8/8追記:正しい読み方は「ワン・ツー・ニータンにっき」だそうです(笑)。失礼しました。)

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2008年08月07日

●がんばっていただけに、残念 ('08ナビスコ準々決勝2nd テレビ観戦)

ナビスコ杯準々決勝はスカパー!の中継を録画で。大分トリニータ 1-1(計3-2) FC東京。1stレグで敗れた東京にとっては2得点以上の勝利が必要だった試合。開始早々にカボレのゴールで先制するもその後は大分の堅守をなかなかこじ開けられず、前半終了間際にエジミウソンの同点ゴールを許す。後半も大分の逆襲速攻に悩まされながら、終盤には怒濤の攻勢でチャンスをつかんだが、惜しくもあと1点が奪えず無念のタイムアップ。


よくがんばったな、勝たせてあげたかったな、という印象の試合。

大分のDFはやはり堅かった。中盤にはホベルト・エジミウソンがガッチリと鍵をかけていてほとんど中央突破はできず、3バックも森重の穴を感じさせない堅実ぶり。東京は浮き球でDFラインの裏へFWを走らせるパターンがはまって先制点こそ奪ったものの、2点目はいかにも遠く、後半はむしろ金崎を軸に鋭い逆襲を見せた大分の方に得点の香りがしていた。まあ、自らまいた種とはいえ、この相手に2点差勝ちが必要な状況はしんどかったか。

それでも、東京の出来も決して悪くはなかったと思う。茂庭・藤山をはじめとして守備はおおむね安定しており、攻撃で主導権を握りきれないながらも最後まで崩れなかった。攻撃陣も局面では健闘を見せ、カボレの先制ゴールの他にも幾度か決定機を作った。前半の最後にパス展開からフリーの羽生がボレーで狙った場面、後半半ばにカボレが左サイドを抜けたカウンター、そしてポストを叩いた赤嶺の反転シュート……あと1本、決まってればなあ。

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2008年08月01日

●オリンピア、といっても五輪が来たわけではない (FC東京×クラブ オリンピア)


昨日の晩は、味スタでプレシーズンマッチを観戦。FC東京 1-0 クラブ オリンピア。天の邪鬼ファンとしては「Dia Amaral(アマラオの日)」などと聞くとどうしても「なぜ今アマラオ?」と斜に構えてしまうものだが、まあそれはそれとして。たまたま仕事が早く終わり、クラブから何度も届く悲鳴のような販促メールを目にして妙な義務感にかられたこともあって、ちょっと足を運んでみた。何となくWEBサイトでも頑張る羽生に声援を送りたい気持ちもあったし。


キックオフ10分ほど前に味スタに到着。スタジアム手前の歩道橋で明大前LIVREのぞのさんとばったり会ったので当日券売り場で一緒にチケットを買って入場したのだが、スタンドのガラガラぶりを見た瞬間にぞのさん「ゲッ!」と唸ってましたな。「いや~、雨の日に日産スタジアムで試合する横浜FCに比べれば」とフォローしておいたが(フォローになってないか(笑))。観客数は6千人強。西が丘だとちょっと狭いくらいか。まあ、公式戦じゃないし。

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2008年07月27日

●迷ってる場合じゃないですヨ (FC東京×横浜Fマリノス)


昨日の夜は、味スタでJ1第18節。FC東京 1-1 横浜Fマリノス。リーグ中断明け以降6戦勝ちなしと成長の苦しみ(?)を味わっている東京。今回は16位に低迷中、監督交代して間もなくのマリノスが相手であった。約2万9千の観客を前に行われた試合は、開始早々の失点から立ち直った東京が外国人2人の活躍で同点に追いつくものの、後半失速してやっとのことで引き分け。今後に向けて不安の残る内容と結果に終わってしまった。


この日は「浴衣まつり」「ファイヤーワークスナイト」「ザ・プレミアム・モルツDay」と豪華3本立ての企画。浴衣姿のカミさんを連れてルンルン気分で味スタへ。試合前には売店に行列してプレミアム・モルツ生650円を購入。正直この値段は高い……のだが、やはりこの圧倒的なホップの香りと澱みのない旨味は別格である(普通のモルツと比べるとよくわかる)。この日だけと言わず、毎回売ってくれないかな、というのがビール好きとしての要望。

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2008年07月17日

●播戸がいなくて助かった (FC東京×ガンバ大阪)


昨日の晩は、国立競技場でJ1第17節。FC東京 1-1 ガンバ大阪。早くもリーグ戦の折り返し地点は、東京にとって昨季3強(浦和、鹿島、ガンバ)との連戦の最終戦。中断明け以降どうにも乗り切れない試合が続いていることもあり、ここは是非とも白星がほしいところであった。結果は、序盤に先制点を許しながら機転の効いた同点弾を機に主導権を握ったものの、あと一押しが足りず、終盤は再び劣勢の中で冷や汗ものの引き分け。


この日の東京は右に長友、左に徳永を配して佐原と今野がCBで組み、中盤の底を浅利で固めてエメの代わりに石川が先発。対するガンバは前節と同じスターティングメンバー。立ち上がりはガンバが圧倒的なポゼッションで攻めたてる。3分の右CK、逆サイドのこぼれ球をバレーが拾ってクロス、山崎のヘディングシュートはワンバウンドで、右ポストを直撃してヒヤリ。東京はほとんどパスをつなげず押し込まれ、一方的な展開であった。

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2008年07月14日

●今はまさしく「五里霧中」だが (鹿島アントラーズ×FC東京)


昨日の夜は、カシマスタジアムでJ1第16節。鹿島アントラーズ 4-1 FC東京。前日浦和が大分に完敗したため、鹿島にとっては勝てば首位に立てる状況。一方東京にとっては、リーグ中断明け以降勝ちなしの嫌な流れを断ち切りたい一戦であった。あいにくの濃霧の中で行われた試合は、「挑戦者」に対して「王者」が堂々と受けて立つ形でオープンな攻め合いとなり、東京が先制したものの、鹿島が決定力の差を見せつけて見事逆転勝ち。


今回は京王観光の貸切列車ツアーで遠征。キックオフ2時間半ほど前に現地に着いたのだが、既に湿気が高く肌寒い感じ。とりあえず国道51号線沿いの屋台村で焼き鳥をほおばっていたら、時間がたつにつれ周辺は灰白色の霧に包まれていき、50mほどしか離れていないのにスタジアムの全景が見渡せなくなった。ロンドンじゃあるまいし……さすがは鹿島国、まさにアウェーの気候。入場してみるとピッチ上ももやっていて選手の判別も難しいほど。うーむ。

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2008年07月06日

●チームの現在地はここ (浦和レッズ×FC東京)


昨日の晩は、埼玉スタジアム2002でJ1第15節。浦和レッズ 2-0 FC東京。東京にとっては昨年の上位「3強」と当たる3連戦の冒頭、浦和にとっては完敗だったリーグ再開初戦(柏戦)の次ということで、ともに是非とも勝ちたい一戦であった。試合は、序盤浦和が猛攻をかけて先制したのに対して東京も途中から反撃に転じたものの、守りを固める相手を崩しきれずそのまま完封負け。あらためてこのチームの道のりの厳しさを思い知らされることになった。


7月の暑さの中、両チームともあまり前からボールにアタックしない「夏仕様」のサッカーとなったが、まずペースを握ったのは浦和。高原に代わり先発した田中達也がボールを引き出しながら駆け回り、流動的に動くポンテと2人で前線をかく乱。最初のシュートこそ平山の折り返しから羽生が放ったものの、そこからは浦和の攻勢が続く。3分、左タッチ際でエジミウソンと競った佐原が転倒、折り返しのボールを達也がシュートするもこれは決まらず。

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2008年07月03日

●痛い、でもリカバリーできる負け ('08ナビスコ準々決勝1stレグ)


昨日の夜は、仕事帰り超特急で味スタに駆けつけてナビスコカップ準々決勝1stレグ。FC東京 1-2 大分トリニータ。ともに日曜のリーグ戦から中2日という酷なスケジュールでの対戦(ただし、大分の方が遠征である分よりキツいはず)。ターンオーバーとも言える大幅なスタメン入れ替え作戦で臨んだ東京だったが、ほぼベストメンバーで勝負してきた大分相手に主導権を握りきれず、外国人選手ら主力組の途中投入も実らずに競り負け。


この日の東京は事前の報道通り、千葉戦から7人もの選手が入れ替わったスタメン。ある程度仕方ないことながら、前半はぎこちない感じのサッカーとなってしまった。攻撃の組み立てでは狭い方へ流れがちで、中盤は梶山頼みの色が濃い。守備でもマークの受け渡しやこぼれ球への反応などで隙を見せることが幾度かあった。徳永が味方に任せようとしてかっさらわれたミスと、塩田が前に出られず茂庭が際どくクリアした場面には冷や汗。

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2008年06月30日

●ある意味、またも鬼太郎ショー (FC東京×ジェフ千葉)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第14節。FC東京 1-1 ジェフユナイテッド千葉。1ヶ月半に渡る中断も明け、いよいよリーグ戦の再開、と書きかけたところでATOKが「最下位」と誤変換して笑ったのだが、相手は18位の千葉であった。開始早々今野が退場するアクシデントで苦境に追い込まれながらセットプレーから東京が先制するが、後半千葉の攻勢の中でまたもアクシデントから同点ゴールを喫し、痛み分け、あるいは恨みっこなしのドロー。


あいにくの雨の中キックオフ。千葉は立ち上がりから引き気味で、自陣でフィールドプレーヤー8人が守備ブロックを形成する「プレミアっぽい」守備戦術。東京はボールを支配し、さっそく5分には右サイドを突破したエメルソンのクロスが平山の胸にすっぽり収まるチャンスも。この場面はシュートの当たりが悪く逸機したものの、「崩すのに苦労はしそうだが、辛抱強くやっていけば優位に試合を運べそうだ」という感触を得ることができた。ところが。

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2008年06月16日

●ちょっと嬉しかったこと(ガス篇)


僕の家は台所のコンロも給湯も東京ガスを使っているのだけれど(そうじゃないと急にタンスから信長さんが出てきた時に困るからな)、どうも何年かに1回の安全点検が法律で定められているらしく、一昨日点検員のお兄さんが我が家にやってきた。

点検自体は、外設置の給湯器をチェックして台所のコンロのホース接続を見てガス漏れのないことを検知器で確認して、と全部で10分くらいかな。ガス漏れ通報番号の書かれたステッカーと『快適ガスライフの基礎知識』なる冊子をもらい、「大丈夫でした!」「どうもお疲れさま~」てな感じで何事もなく終了。

で、玄関先までお兄さんを送っていったのだが、去り際に振り返って「ありがとうございました……」と言いかけたお兄さんの顔が、突然ほころんだ……???

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2008年06月12日

●昨日の

昨日の夜中に酔っぱらって書いたエントリーは削除しますた。

感情のままに勢いだけで文章を書いてしまうのも、別にそれが悪いというわけではないけれど、少なくともこのブログのスタイルではないだろうから。

まあ、自転車関係の話題だったから、どうせ関心のある人も少なかったろうし。
 
 
昨晩は城福監督のトークショー帰りの人々とちょっと飲んだ。城福監督の魅力に完全にノックアウトされる人が着実に増えているのを感じる今日この頃。かっこいいもんなあ。

2008年06月09日

●平山の生きる道は「遅さを生かすこと」 ('08ナビスコ杯第6節vsヴェルディ)


昨日の午後は、国立霞ヶ丘競技場でナビスコカップグループB第6節。東京ヴェルディ 2-4 FC東京。決勝ラウンド進出をかけたグループリーグ最終節は、今シーズン3度目の「東京ダービー」。試合はやや粗さが目立つ乱戦となり、ヴェルディが2度にわたってリードを奪う展開となったが、北京五輪代表から漏れたかに見える「大物FW」(笑)があっと驚く大爆発。平山のハットトリックで一気に試合をひっくり返し、見事準々決勝進出を決定した。


立ち上がりからともにチャンスを作る攻め合いとなった。東京は梶山とエメルソンを中心としたパス回しで、ヴェルディは外国人アタッカーの突進力でチャンスを作る。2分、フッキとのワンツーでレアンドロがボックス内に突入するが、シュートは弱くGK荻がセーブ。直後には攻撃参加した右SB椋原のクロスが流れたところを羽生が拾って中へ、ブルーノがヒールで流してDFの間にすべり込むエメがシュート、GK土肥がかろうじて足ではじき出した。

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2008年06月07日

●ホントに抽選になったら…(笑)

さて、いよいよ明後日はナビスコ杯グループリーグの最終節ヴェルディ戦、今季3度目の「東京ダービー」である。現在首位清水に続く2位につけている我らがFC東京だが、今回のナビスコはACL出場の鹿島とガンバがシードされているため、グループ2位の4チーム中2番目の成績を収めないと決勝ラウンドには勝ち上がれない。

仮に東京も含めて各組の1・2位チームが全て勝つとすると、グループA2位の神戸は勝点13、グループBの東京は12、グループCは1位2位対決だが、仮に2位の川崎が勝ったとしても勝点9、グループDの大分は勝点12となる。つまり、東京としてはヴェルディには当然勝たなければならないとして(引き分けでも可能性がなくはないけど)、九石ドームで大宮と戦う大分の成績にも決勝ラウンド進出の可否が左右される、ということだ。

面白いのは、東京と大分が現在勝点8、得点8失点5と全くの同成績であること。しかも、ともに既に決勝ラウンド進出の望みが絶たれている相手との対戦だ。Jリーグ公式サイトによると(つーか「FC東京■景気動向指数」が教えてくれたところによると)、2位同士が同勝点の際の順位決定方法は(1)得失点差(2)総得点数(3)抽選なのだそうだ……え、抽選(笑)?

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2008年06月02日

●チグハグな「ホームゲーム」 ('08ナビスコ杯第5節vs清水)


一昨日の午後は、松本平広域公園総合球技場「アルウィン」でナビスコカップグループB。FC東京 1-1 清水エスパルス。グループリーグもいよいよ佳境の第5節。現在2位につける我らが東京、今回は首位清水との直接対決であった。試合は、序盤猛攻を見せた東京がラブリーきわまるゴールで先制しながら追加点が奪えず、後半清水の追い上げにさらされる。柔軟な布陣変更も繰り出して逃げ切れるか、という終盤に痛恨の退場&同点ゴールが。
 
 
僕は今回が「第2のホーム」アルウィンへの初見参。新宿から京王観光の専用列車で3時間余、塩尻駅からバスで20分。2万人収容の球技専用ということで、ピッチも近く非常に見やすかった。問題は、屋根がスタンドの一部にしかかからないことか。雨の日はツライ。昼食は、コンコースの売店で天玉そば。美味かった(でも、ちょっとぬるかった)。まあ、周りの環境は自然いっぱいで良さげだし、気候の良い時期に年1回来るならいいかな、というのが率直な感想。

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2008年05月26日

●城福東京、「中断」中も順調なり ('08ナビスコ杯第4節vsヴェルディ)


昨日の午後は、味スタでナビスコカップグループB第4節。FC東京 3-0 東京ヴェルディ。3年ぶりで嬉しいな、のはずが、1年に4回もあることでありがたみが薄れそうでちょっと心配な(笑)「東京ダービー」その2。主力の幾人かを代表に拠出した東京にしてみれば、今季蓄えてきた「層の厚さ」を試される一戦でもあった。上達したパスワークで攻めたてる東京が多くの時間帯で主導権を握り、「しとめ」には手間取ったものの、終わってみれば3点差の快勝。


立ち上がりの数プレーは縦の蹴り合いが続いて前回の対戦と同様に動きの少ない序盤になるかと思われた。ところが2分、DFライン手前で楔のパスを受けた羽生が丁寧にはたき、中央上がるブルーノ・クアドロスがそのままミドルシュート!ゴール右上にきれいに決まった。いきなりの先制点。続いて4分、カボレが敵陣中央でボールを奪い、猛烈な加速でDFの壁を突き破りながら突進、こぼれたボールを羽生がシュートするもゴール左に外れ。

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2008年05月18日

●「解放」を目の当たりにする歓び (ジュビロ磐田×FC東京)


昨日の午後は、ヤマハスタジアムに遠征してJ1第13節。ジュビロ磐田 1-2 FC東京。北京五輪とキリンカップ・W杯予選に向けた、40日に渡るリーグ中断前の最終戦。連敗中の両チームにとっては「絶対に負けたくない」一戦であったろう。試合は「魔の時間帯」を突いたジュビロが先制するものの、エースストライカーと復活したファンタジスタ、そしてついに覚醒した「10番」の活躍で後半たたみかけた東京が見事な逆転勝ちを収める。


汗ばむ陽気の中でキックオフ。立ち上がりから双方とも素早いパスワークで攻めたて、ボールがよく動く見ごたえのある展開に。2分、カボレのポストからパスを出し入れ、ボックス内の赤嶺にボールが収まるがクロスはDFがブロック。3分、梶山が足を滑らせてボールを奪われ、前田→上田とつながれたがシュートは塩田が正面でキャッチ。7分、バイタルエリアでのパス交換から羽生のミドルシュートを能活がキャッチ。やや東京ペースで試合が進む。

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2008年05月15日

●月曜日からちょっと考えますた

日曜日の「アマラオファイナルマッチ」の後、今日までちょっと考えたこと。


① 「味の素スタジアム」こと東京スタジアムについて

前回のエントリーで「味スタ社長のくそ長いしょーもない挨拶も、その時に起こった一部ファンのブーイング&抗議横断幕もどちらもサムかった」と書いたところ、その部分に苦言を呈すコメントが書き込まれてた。その時の僕の意図というか考えは返答コメント(本当は匿名のコメントにはレスしなくてもいいのかもしれんけどね)に書いたとおりだけど、いい機会なので芝問題に限らず味スタについて思うところをちょっと書いておこう。

まず芝について。なんだかGWに急遽行われた「X JAPAN hide追悼ライブ」の芝への影響がとやかく言われているけれども、あの手のイベントは確かに芝へのダメージは皆無ではないのだろうが、実は普段我々が「味スタの芝が悪くてさあ」という時の「芝の悪さ」とは関係が薄いようなのだ。そうでなければ、やはりライブ等のイベントに貸し出されている他のスタジアムの芝がボロボロでないことの説明がつかないだろう。

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2008年05月13日

●タイムスリップの午後 (アマラオファイナルマッチ)


日曜の午後は、土曜日の惜敗で傷ついた心を癒しに、味スタで「アマラオファイナルマッチ」を観戦。イベントの模様についてはあちこちのサイトで書かれているようだけど、ここでは個人的に印象深い場面を中心に。


この日は味スタネーミングライツ更新の記念イベントだったのだが、その中であまりに巨大すぎる「アマお別れ試合」というコンテンツ。「味の素的に大丈夫か?」と妙な心配もしてしまったのだけれど、アマがアジパンダと一緒に車に乗って入場するニクい演出。その直前の味スタ社長のくそ長いしょーもない挨拶も、その時に起こった一部ファンのブーイング&抗議横断幕もどちらもサムかっただけに、これは嬉しかった。

試合が始まって「東京レジェンズ」のプレーを眺めているうち、99~00年頃の、僕が東京をどんどん好きになっていった「あの頃」の感覚が蘇ってきて、何だか不思議な気分だった。堀池の守護神ぶりもペルーの粘り強さも奥原の巧さもカブのぎこちなさもも加賀見の王子様プレーも岡元の猪突猛進も本当に相変わらずで……。まあ、一番変わってなかったのがアマのシュートの外しっぷりだったりするのだけれど(笑)。

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2008年05月12日

●初心に還るべし、でっか (FC東京×柏レイソル)


一昨日の午後は、味スタでJ1第12節。FC東京 0-1 柏レイソル。厳しい「GW5連戦」もいよいよ最後、4日前の名古屋戦で敗れた東京としては是非とも勝利で一区切りつけたいところであった。試合は雨の中目まぐるしく攻守が入れ替わる攻め合いとなり、あと一歩のところで崩しきれない東京に対し、GKのミスを逃さず虎の子の1点を守りきった柏が勝利を収める。「城福東京」としては初めての、しかもホームでの連敗となってしまった。


5月らしからぬ冷たい雨の中でキックオフ。滑るピッチコンディションを考慮してかどちらも攻撃に人数をかけすぎずやや慎重な序盤となったが、それでもこのカードらしく随所で激しいボール争奪戦に。6分、ロングボールが藤山の前ではねてDFライン裏に流れ、菅沼が出足良く飛び出してドキリとさせられたが、幸いシュートはポスト左に外れてくれた。8分、右CKから梶山がGK菅野の頭上を狙って山なりのヘディングシュートを撃つも、バーの上。

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2008年05月09日

●5月11日は味スタへ


5月11日は味スタへ (見る前に跳べ)
 
 
東京ファン・サポーターの多くは既にご存じかとは思うけど、今度の日曜日、「アマラオ・ファイナルマッチ」という試合が味の素スタジアムで行われるとのこと。一昨日の名古屋戦前にもサポーター有志が飛田給駅前でチラシを配っていて、僕も「どうも」なんつって受け取ったのだが、彼らは試合自体を企画したのとは別の方々のようで、それも凄いなというかなんつーか。これもどスケベ親父、じゃなかった、アマラオの人柄というやつだろうか。

この試合が行われることになった経緯については、僕はよく知らない。知っているのは、今のJリーグが認める「引退試合」は「アマラオのような選手」とは関係がない、という事実だけ。ま、それはともかく、長い手足をギクシャク動かしながらピッチ中を駆け回り、シュートをふかしまくる決めまくるアマじいちゃんの勇姿が見られるのはこれが最後かも。だから、03年以前からのファンも、それ以後のファンも、現地に足を運んではいかがだろう、と思う。

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2008年05月07日

●祐介くん、スキヤキだよ、スキヤキ (FC東京×名古屋グランパス)


昨日の午後、味スタでJ1第11節。FC東京 0-1 名古屋グランパス。片や首都に所在するクラブながら3年連続で残留争いに足を突っ込み、片やJ有数の規模を誇るクラブにも関わらず「中位力」などというありがたくない代名詞が付いてしまった両チームの対戦が、今シーズンはなんと上位争いの一戦に。連敗ストップに向けて一丸の組織と気迫の守備を見せた名古屋が1点を奪い、メンバーのやりくりに苦しむ東京の追撃を抑えて辛うじて逃げ切り。


キックオフ。梶山が出場停止の東京は栗澤・羽生・金沢・今野で中盤を構成、CBは高さ(ヨンセン)対策で佐原と速さ(杉本)対策で藤山のセット。対する名古屋はワイドな4-4-2の布陣で、左右に大きく揺さぶってから縦方向のプレーを狙ってくる。序盤は名古屋ペース。3分、ポストのヨンセンにボールが入り、佐原が寄せたところで追い越すマギヌンにパスが通って裏へ抜け、前へ出る塩田もかわされるがクロスがゴールラインを割って命拾い。

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2008年05月04日

●決戦!!バイタルエリア (大宮アルディージャ×FC東京)


午後、雨上がりのNACK5スタジアムでJ1第10節。大宮アルディージャ 0-3 FC東京。昨シーズンまでの低迷を(今のところは)脱し、現在6位と4位につける好調同士の対戦。満員の観衆の見守る中で行われた試合は、ホームの大宮がボール支配率で上回って攻め立てる展開となったが、個人能力をうまく生かした東京が効率よく得点を重ね、終わってみれば3点差。ファンにしてみればチーム力の確かな伸びを感じることのできる快笑、いや快勝だった。


立ち上がり、積極的に前へ出たのは大宮。両小林を起点にデニス・マルケスとジュニオール、金澤とのショートパスの出し入れ、さらに波戸のオーバーラップも加えて押し込む。開始直後、金澤のミドルシュートを塩田が正面でキャッチ。対する東京は大分戦と同様、栗澤先発でフラットに近い中盤の「守備的」布陣。ただし、CBは佐原ではなく藤山と茂庭のコンビで、アンカーに浅利が入る分梶山は自由に前へ出て行ける形。大宮の攻勢を許しながらも崩れない。

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2008年04月30日

●味わいがいのあるしょっぱさ、かな? (FC東京×大分トリニータ)


昨日の夕方は、味スタでJ1第9節。FC東京 1-0 大分トリニータ。3日前に今季リーグ2敗目を喫して迎えた、GW第2戦はホームゲーム。「リーグで上位を狙うには連敗は許されない……」などと当たり前の事を語れる状況自体を嬉しく感じつつも、スケジュールのキツさや今後の対戦相手を考えれば確かに落としたくない試合ではあった。結果は、コンディション不良や連携の未成熟を感じる出来ながら、頼れるストライカーの一撃できっちり勝点3を確保。


この日は「ゲゲゲの鬼太郎デー」ということで、試合前には鬼太郎とねずみ男がタオルマフラーを掲げて入場し、目玉の親父からも「城福東京」への応援メッセージが。こういうキャラクターもののベタな企画は、外れが少なくて良いかも。あと、ハーフタイムに映画(実写)版の予告編が流れていたけど、ウエンツだと(最近のアニメ版もそうだけど)ちょっと優等生過ぎるよな。水木先生の原作だと、煙草好きで昼寝好きで女好きのいーかげんなヤツなのに(笑)。
 

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2008年04月27日

●「10番」の浮遊ぶりに業煮え (清水エスパルス×FC東京)

昨日の午後は日本平スタジアムでJ1第8節。清水エスパルス 1-0 FC東京。3連勝中の好調東京、GW連戦の第1戦は調子の上がらないエスパルスとアウェイで対戦。試合は悪天候の中行われ、序盤から押し込んだ清水が前半の「いい時間帯」に先制、後半は東京が攻め立てるものの1点が奪えずにそのまま完封負け。チームと一部選手の未熟さが目立つ内容であったが、できれば勝点を持って帰りたい「もったいない」ゲームでもあった。



清水へ遠征するのは00年のGW以来、実に8年ぶりのこと。「後半に神野先生の倒れ込みシュートで先制したんだけど、ヒゲの平松に2発やられたんだよな」などと東すか編集長と当時の思い出話をしながら、新幹線→東海道線→シャトルバスで日本平へ。まずは富士宮焼きそばと生ビール。角が立っていて美味かった。ところが、食べている間に冷たい海風が吹きつけだし、パルちゃんショーと「オレンジウェーブ」を楽しむうちに雨が降り出した。うーむ。
 

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2008年04月20日

●スタア誕生 (FC東京×川崎フロンターレ)


夕方、味スタでJ1第7節。FC東京 4-2 川崎フロンターレ。「第13回多摩川クラシコ」。チームの営業的思惑はさておき(つーか、盛り上げようという仕掛けは基本的に歓迎したい)、JFL時代からのライバルとの一騎打ちであり、昨年の壊滅的大敗からの立ち直りを図る東京にとっては確かに重要な一戦であった。試合は、双方のアタッカーの個人能力を押し立てた点の奪い合いとなるが、後半「切り札」を投入した東京がラブリーな攻勢で激戦を制す。


東京は今野・浅利・梶山に栗澤を加えた守備的な中盤構成。おそらく最初からサイドも含めた撃ち合いになっては危険だという判断があったのだろう、中村とその周辺をタイトに締め、攻撃は2トップと左サイド長友の走力をシンプルに生かす形。4分、赤嶺がバックヘッドで流してボックス左手前に走り込むカボレがグラウンダーのシュート、ポスト左を抜ける。長友はトイメンの森に対して全く気後れすることなく勝負を挑み、引きずるように突破する場面が何度か。

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2008年04月17日

●こんなこともあるよ、ってか ('08ナビスコ杯第3節vs磐田)


昨晩は、味スタでナビスコカップグループB第3節。FC東京 1-1 ジュビロ磐田。劇的な「東京ダービー」逆転勝利のわずか4日後、今度は平日の夜にナビスコ予選。いかにもモチベーションと調子の維持が難しそうな状況だったが、案の定というかイマイチ感の残る90分。それでもスクランブル出場の赤嶺の活躍により勝利まであと一歩の状況へたどり着いたのだが……ロスタイムにリードを守りきれず、ちょっぴり残念な「勝点1どまり」の結果に。


観客1万1千の寂しいスタンドに合わせるように、立ち上がりは静かだった。羽生・エメ・石川を欠く東京はダービーの反動か、それとも怪我人続出・連戦の中でペース配分を意識したのか、全体的にどこかおとなしい印象。対する磐田は短いパスを手早く回してボールを支配し、攻め立てようとする。だが、東京も守備については開幕の頃に比べて組織的な動きやバランスが改善されている。互いに中で攻撃を組み立てられず、サイドの淡泊な攻防が目立つ展開。

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2008年04月13日

●こうして歴史は創られていく (FC東京×東京ヴェルディ)


昨日の夕方は、味スタでJ1第6節。東京ヴェルディ 1-2 FC東京。待ちに待った、というわけでは個人的にはなかったのだけれど(笑)、3年ぶりの「東京ダービー」。FC東京の営業的にはほとんど無視された状態ながら、なんだかんだでダービーマッチらしい熱い雰囲気と内容の試合に。結果は、フッキの異次元弾によりリードを許したものの、大竹投入をきっかけとした後半の攻勢で逆転勝利。双方のファンの記憶に決して消えない痕跡を残しそうな90分となった。


今回はヴェルディのホームゲームだったわけだが、試合前には過去の対戦時のゴールシーンをつなげたVTRを流して「FC東京さん悪いけど今日は勝ちます。」のテロップを出すなど、懸命に盛り上げようとしている様子がうかがえた。こちらはすっかり「多摩川クラシコ」に注力してつれないのに、片思いぶりが切ないというか……(笑)。あと、試合前のゲストはボクシングの坂田選手と立川市長で、その意味不明ぶりも微妙に笑えた。

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2008年04月06日

●1点差は心臓に悪いっす(笑) (FC東京×コンサドーレ札幌)


昨日の午後は、味スタでJ1第5節。FC東京 1-0 コンサドーレ札幌。「中2日3連戦」の3戦目は、前節リーグ初黒星を喫した東京にとって「勝たなければいけない」札幌との一戦。前半はラブリーなパス回しと個人能力の違いで圧倒したものの、足の止まった後半は一転低調なサッカーに。札幌のサイド攻撃に苦しめられながら何とか守りきって勝点3をゲット。開幕から約1ヶ月、待ちに待ったホーム初勝利である。


開始直後は札幌が攻勢をとり、いきなり右FKからのクロスに曽田が頭から飛び込んでシュートがポスト左を抜け、ヒヤリ。その後も佐原のミスから攻め込まれる場面があり、どうもピリッとしない立ち上がりであった。それでも、次第に力の差が表れはじめ、東京のパス攻撃が形になっていく。7分、梶山の長く正確なフィードから徳永が縦に突破、カボレを狙ったクロスはDFカット。10分には右サイドのパス交換からまた徳永が前進、平行パスを受けた梶山がループ気味にゴールを狙うもGK佐藤キャッチ。

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2008年04月02日

●うち2点差くらいは10番の差 (横浜Fマリノス×FC東京 テレビ観戦)

J1第4節は結局三ツ沢まで足を運べず、BS-iでテレビ観戦。横浜Fマリノス 3-0 FC東京。ここまでリーグ戦出入りの激しい内容ながら3戦負けなしと、ファン・サポーターの期待を大きく膨らませてきた新生FC東京。中2日でのアウェイという厳しい条件でどれだけやれるかが注目だったが、こちらも桑原監督の下で再生が進んでいるマリノスを相手に3失点であえなく撃沈。今季初の完敗を目にして、ちょっと笑顔に往復ビンタはられた気分(笑)。


東京は中盤に梶山が復帰。カボレ・大竹を控えに回し、平山・森村・川口・佐原を先発させるまたまた今季初の布陣。この手の「抜擢」にももうあまり驚かなくなってきた。6分、羽生とのパス交換で前に出た森村がミドルシュート、GK榎本横っ飛びで弾き出す。8分、大島目がけたアーリークロスで東京のCBが重なりかけ、ボックス内でフリーになった松田の足下にボールが落ちるが、シュートは宇宙開発。10分に山瀬が放ったミドルシュートは塩田がキャッチ。

今シーズンの横浜は初めて見たのだが、連戦を考慮したのかそれとも昨年の早野流とは違うということなのか、あまりきついプレスをかけてこない印象。まあ、東京の方も前目の寄せが弱く見えたし、選手起用を見ても消耗が気になったのは確かなのだろう。とにかくそのせいで、最初は東京が比較的つないで攻め、横浜が山瀬・ロペス・ロニーで逆襲、という形に。復調の今野が中盤の底を走り回ってピンチの芽を摘む。14分、羽生が早いリスタートで左からクロス、ファーに森村が飛び込むが惜しくも合わず。

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2008年04月01日

●もっと多くの人に見せたい試合 (FC東京×京都サンガ)


日曜の午後は味スタでJ1第3節。FC東京 3-3 京都サンガFC。歴史的経緯を考えれば、こじつけも含めてもう少し盛り上がってもいいような気がしないでもない「新旧都対決」。双方ともやや粗っぽく撃ち合いの展開となったが、一度は逆転を許した東京が終盤の幸運なゴールで引き分けに持ち込む。勝点3こそ得られなかったものの、開幕戦に続いて「サッカー応援本来の楽しさを思い出した」充実感を得られる試合だった。これで観衆2万人弱はもったいない。
 
 
2分、東京がいきなりの先制点。ボックス右角でGK平井のミスキックを拾ったカボレが切り返しでDFをかわしてシュート。ニアを狙った強烈な一撃は平井がはじき出したものの、右からのCKをカボレがすらしてファーに抜けたところをフリーになっていた吉本がシュート、当たりそこねのボールが平井の頭を越してゴールイン!2日前に子供が生まれたばかりの羽生を祝福する「ゆりかごポーズ」で喜ぶ選手たち。最高の立ち上がりだった。

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2008年03月23日

●そうは言っても赤嶺のゴールを見られなかったのは残念至極

ナビスコカップグループB第2節 ジュビロ磐田 0-2 FC東京 (FC東京公式)
 
 
「城福東京最初の試練」こと静岡アウェイ連戦の2戦目は、赤嶺真吾の2ゴールで快勝。

結局今日も現地には行けなかったんだけど、こういう時は嬉しいけど悔しいというか、残念だけど喜ばしいというか……でも、良かったよね。これでグループ突破を狙える状態のままリーグ戦に戻れるし、個人的にも残り4試合は生で観られる(はずだ)から。天気もなんとかもった様子で、応援に行った方々はすごく楽しかったのではなかろうか。正直、羨ましい。帰りに食べる浜松の鰻は美味しかったろうなあ。

試合の経過は出先でケータイを使ってチェック。いや、あれはあれでかえって緊迫感が増すというか。ボタンを押して更新するといきなりスコアが動いてたりして、形勢とかは断片的にしか伝わってこないから「次どうなるんだろう?」とすごくドキドキする。2点目が決まった時には思わずガッツポーズ(不審者か俺は)!応援チームの成り行きを楽しむ、という趣旨からすると、これはこれでたまには悪くない……というのはもちろん「負け惜しみ」だ(笑)。

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2008年03月21日

●みんな、頑張ってるなあ

昨日の昼間は、緊縮財政政策及び諸事情により清水には行かず、雨の中家に引きこもってe2byスカパー!でJ2観戦。今年は例年以上にあちこちのチームに「元FC東京」の選手がいるため、試合内容やカードのの良し悪しに関わらず興味を引かれるのであった。


まずはベガルタ仙台 1-0 アビスパ福岡。待ちに待ったユアスタ初戦ということで、スタンドはまっ黄っ黄、仙台サポーターは数、応援の躍動感、チャントの声量、といずれも圧倒的だった。個人的には「清水」「川崎」「仙台」の3チームが「頭の中から応援歌が離れなくなる」3強だったりするのだが、それはともかく、試合の方は大応援団の後押しを受けたベガルタが序盤に得た1得点を守りきってホーム初戦を勝利で飾る。ただし、内容的には「まだまだ」の印象。

仙台はパスサッカー志向のようで、DFラインからでも丁寧につなごうとする意思が見てとれた。ただ、現状では若い2トップがボールを収めることができず、全体的に連動性も不足しているためになかなか前へボールが進まない。中盤の構成力は梁勇基1人に頼り切り。どうも、やりたいサッカーに現有戦力の質や組み合わせが追いついていない印象である。得点はPKで得た1点のみ。これで外国人抜きでは、しばらくは苦戦が続くのではあるまいか。

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2008年03月16日

●価値の大きい冷や汗、になれ (アルビレックス新潟×FC東京 テレビ観戦)

昨日の夕方、e2byスカパー!でJ1第2節を観戦。アルビレックス新潟 2-3 FC東京。前節で印象的なデビューを果たした「城福東京」の第2戦は、オレンジ色のスタンドでおなじみ、FC東京にとっては苦手のビッグスワンスタジアムにて。試合は開始早々にスコアを重ねて大勝の雰囲気も漂う展開となったが、後半は一変して新潟が反撃して1点差まで詰め寄り、東京は大いに冷や汗をかくこととなった。しかし、なんとか初勝利をゲット!


両チームともに不安定な立ち上がりが一つの鍵だったかもしれない。3分、新潟内田の際どいアーリークロスを塩田が鋭い飛び出しで防ぎ、さらにループ気味に狙った寺川のミドルも塩田が反応良くセーブ。6分、相手のパスミスを中盤で拾った梶山がDFの間に走り込む石川へスルーパス、これを石川がワンタッチで折り返し、フリーになっていたエメルソンがゴール左隅にゲット。「攻撃で好プレーが3つつながればゴール」の見本のような得点だった。0-1。

早々の先制で東京は勢いに乗る。直後の8分、左ショートコーナーのコンビネーションから石川が思いきったミドルシュート、GK北野が前へはじいたボールを詰めるカボレが押し込んだ。よく練ったセットプレーにカボレのゴールゲッターらしい動き(来日初得点!)が加わった追加点。0-2。さらに11分、塩田のロングキックを永田と北野がお見合い状態になり、反応よく寄せた今野がつま先でちょん蹴り、北野の頭を越した。0-3。笑いが止まらない。

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2008年03月09日

●うれしさ半分、悔しさ半分 (FC東京×ヴィッセル神戸)


昨日の午後は、味スタで2008年J1開幕戦。FC東京 1-1 ヴィッセル神戸。クラブ創設10周年にあたって「Moving Football」なる旗印を掲げた城福東京、期待と不安が交錯する中での船出である。いかにも初戦らしいぎこちなさと可能性とが交錯する試合となったが、結果は1-1の引き分け。新鮮で意欲的な戦いぶりは嬉しかったし、未完成感たっぷりの状態で負けなかったのは幸運とも言えるし、節目の開幕戦に勝てなくて残念でもあった。


当日まで秘密にされていた開幕イベントのゲストは、ものまねタレントの山本高広さん。大型ビジョンに「10周年」の文字が映った時には「まさかまたアマラオでは」と警戒したのだけれど、肩すかしというか安物感が原点回帰的というか……(笑)。織田裕二のものまね、特に「地球に生まれて、良かったーーー!!」には大笑いしたたが、しかし尺が長くて途中からちとツラかったような。静かに待ってくれた神戸サポには感謝せねばなるまい。

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2008年03月07日

●始まりは、半信半疑から。 (もう一度)

2008年Jリーグ開幕を明日に控えて。

以下は、06年の開幕戦前に味スタにて配布した「東すか15号」掲載の原稿である。

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始まりは、半信半疑から。
~2002年Jリーグ1stステージ第1節 vs鹿島アントラーズ(味の素スタジアム)~


Jクラブとなって7年目のFC東京にとって、ガーロ監督就任は4年ぶり2度目の監督交代である。「戦術は?」「選手起用は?」「監督の人柄は?」……正直なところ、監督の実力やチームとの相性なんてやってみなければわからない部分も多く、期待が半分不安も半分、というところだろうか。まあ、仕事でも学校でも恋愛でも、物事が始まる時というのは大体がそういうものである。4年前も、そうだった。

2002年の開幕戦。原博実新監督は、テレビ解説者としては「いい時間帯に入りましたね~」でお馴染みの人気者、監督としてもJ1ステージ3位の実績があった。しかし一方で浦和降格のイメージを引きずっており、ファンの反応は微妙だったように記憶している。加えて、従来の「堅守速攻」からの脱却を図って「攻撃サッカー」の旗印を掲げたことも、我々の期待と不安に拍車をかけたのだった。ホンマ大丈夫かいな、と。

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2008年03月04日

●「田舎」というバランサーの有り難さ (山口旅行記その3)

日曜日。8時過ぎに起きて朝食のおにぎりをほおばりながら日刊スポーツを開くと、昨日の練習試合後に城福監督が選手たちを集めて「俺に迷いはない」と言い切った、という記事が。おおおおおーーーーっ!カッコイイ!!『スクールウォーズ』みたい(笑)!!僕のような軽薄なファンは、こういう記事を目にするとあっという間に気分が良くなってしまうのであった。つーか結局一喜一憂してるじゃん俺(笑)。開幕したら、もっとどっしり構えないといけない。
 
 

午前中から車で出かけ、下関にある「角島」という観光地へ。自動車のCM撮影にもよく使われるという大きな橋を渡ると、マリンブルーの海が広がっていた。残念ながらこの日は曇り空だったのだけれど、晴れていたら非常に美しい色だったはず。海岸を散策してみると、砂浜には漂着物がたくさん流れ着いている様子であった。近寄って青いポリタンクを拾い上げてみると、「H2O2」の表記とハングル文字が。こ、これはもしや今話題の……(笑)。

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2008年03月03日

●猫とワセダとイエモッツ (山口旅行記その2)


土曜日。午前中は一番上の子の高校の卒業式やら何やらがあって家の大人は出払ってしまい、残りの子供たちと留守番。ポチにあれこれちょっかいを出してパンチ(&引っかき攻撃)をくらったり。世の中には「犬派」と「猫派」がいるようで、僕はどちらかといえば前者なんだけど、猫という存在もかなり好きではある。特にポチは愛想がそこそこ良く、べっぴんさんだからなおさらだ。あとは、一緒に散歩ができればいいんだけどな……。

ちなみにこのポチ、可愛さとともに山奥育ちのワイルドな面も備えており、しばしば小動物を獲ってくるとか。特に小鳥関係の被害は著しく、この地方では今度の春はウグイスが鳴かないのではないかと心配されているそうな(笑)。そういや、昔、飼っている犬(「ゴン」という名前だった)がよくタヌキを獲ってきた、という話を聞いたことがある。あと、ゴンの後に番犬を勤めていた「チビチビ」君が、侵入してきたイノシシと格闘して撃退したことがあった。

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2008年02月11日

●小平で、活気を味わってきたぞい


ふと思い立って、FC東京の練習見学に出かけてみた。西武線の急行で新宿から20分余りの小平駅、さらに20分ほど歩いたところにある小平グラウンドへ。ピッチの脇には、白くまぶしい雪が雪かきされた状態でたくさん残っていた。

僕にとっては02年7月18日以来の見学である。あの時は平日だったので見学者もまばらで、12人もの選手のサインをもらったり、原さんと写真をとってもらったり、ストレッチしているジャーンと目が合って笑い合ったりしたものだった。そういや、あの時サインをもらった人の中で今年も在籍しているのは藤山と石川だけか……サッカーの世界で「5年半」は長いんだねえ。前はなかった人工芝のグラウンドができており、ユースの子たちはそちらで練習していたし。

今日はグアム・宮崎キャンプの合間、しかも休日ということで、スタンドもネット前もファンでいっぱいだった。おそらく常連さんも多いのだろう、じっと身じろぎもせずに眺めていて、時々出る好プレーや珍プレーの時に「オオッ」とわずかな歓声が上がって……ちょっと秩父宮みたいな感じ(笑)。見学に来るくらいだから当然前向きな人が多いんだろうけど、静かな中にも確かに明るい期待みたいなものが感じられて、ちょっと一安心。

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2008年02月04日

●これならどうっすか、兄貴!

エメルソン選手 加入のお知らせ (FC東京公式)
 
 
このブログでも何回か書いているとおり東すかの“兄貴”によれば「東京の補強の問題はブラジル人っぽい名前のブラジル人選手を獲らないことにある」(笑)そうなんだが、先日「ブルーノも名前的に微妙」という話の中で「アマラオ・サンドロはともかく」と書いたところ、その兄貴から叱責を受けてしまった。なるほど、確かに「Amaral」が「アマラオ」もおかしいよな。

ということで、是が非でも次こそは「ブラジル人っぽい名前」を、と思っていたところで……ついに来ました。笑めルソン、じゃなかった(さすがのATOKもカタカナ名前はちと弱いようである)、エメルソン、つーかEmerson!どうっすか、これならいいんじゃないっすか、兄貴!!

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2008年01月20日

●俺たちに必要なのは過去の日記より未来のカレンダーだ

未だ悲しみは癒えないが、とりあえず前を向くことにした。チームもいよいよ始動である。


2008シーズン 新体制を発表!(1) (FC東京公式)

2008年シーズンFC東京 育成部(U-18・U-15深川・U-15むさし)スタッフについて (同上)

2008シーズン 新体制を発表!(2) (同上)

僕は城福監督やその他のスタッフのコーチングスキルについて語るだけの知識を持っていないので、個別の人事の適不適については正直よくわからない。ただ、トップチームのコーチが1人は外部から、もう1人は内部昇格、というのは見た目のバランスとしては悪くないかな、と。しかし、奥原さんがコーチねえ……今でも並のトップの選手よりは全然上手そう(笑)。

城福監督のコメントについては、予想通りというか、志の高さと熱血ぶりが好印象。もっとも、原さんの理想だって立派なものだったし途中まではそれなりに実践もできていたわけで、やはり「どう実現するのか」という筋道をこの1年でどれだけ示せるかが勝負だろう。「Moving Football」という方法論に対し、ファンも含めて皆がどれだけの気概で挑戦できるか。

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2008年01月17日

●一つの時代が終わったということか

がーん。

馬場憂太選手 ジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

これは痛い、というか悲しい……確かにそういう噂もあったとはいえ、さすがにショックである。

彼のプレーを初めて観たのは2002年開幕前の仁川ハレルヤ戦。目立った活躍はなかったものの、ボールを持ったときの独特のリズムが印象的だった。しかし、その後は気ままで軽い(ように見える)プレースタイルと運動量の少なさが目につくようになり、「ひたむきさ」が売り物のチームカラーの中でやや浮いた存在のまま2年間が経過する。思えば当時の彼については僕もずいぶん否定的な評価をしていたものである。

見方が変わったのは04年シーズンが始まってから。ケリーの負傷により先発出場のチャンスを得た彼は的確なパスさばきとセンス溢れるプレー選択で「司令塔」役を果たし、ヴェルディ戦の活躍などでサポーターの信頼も獲得。05年には負傷欠場から後半戦に復帰し、一戦ごとに存在感を増して半ば「王様」として君臨、チームの「12戦負けなし」に大きく貢献した。大宮戦のキラーパスガンバ戦のキャノンシュートは忘れがたい。

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2008年01月15日

●ストーブリーグ クライマックス、か!

昨年と同様、年明け2週目から動きが激しくなってきた(12月の動きだけ見てあーだこーだ言うのはちと早いのかもね)。悲喜こもごものストーブリーグ、今まさにクライマックス、か。


羽生直剛選手 完全移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)

羽生 FC東京決定 大森も加入へ (東京中日スポーツ)

まずはこれ。3連休の間にスポーツ新聞に情報が出始めて、週明けにはいきなりの公式発表。強化スタッフの「待ちかねたぜ!」という叫びを聞いたように思うのは僕だけだろうか。おそらく、彼の加入こそが今年の補強方針を象徴することになるのだろう。去年のワンチョペ・福西ほどのビッグネームではないかもしれないが、チームとしての機能性を高める事を狙ったという意味で、とても「筋のいい」移籍であるように思える。

羽生は僕の見る限り、走力や当たりの強さ、技術といったいわゆる「個人能力」では代表レベルに達しない選手である。しかし、彼は判断力や献身性、運動量によって「チームを生かす」プレーができる。つまり、オシムさんがよく使うたとえで言えば、「水を運べる選手」。彼が攻撃陣に加わることで、憂太や梶山といった「マイスター」系の選手がより生きるのではないかという期待がある。今までは栗澤が過大な負担を負っていたから。

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2008年01月08日

●年明けはまず不景気な話から

土肥・川口・福西・八田の退団以降はしばらく公式ベースで動きがなかった(今野の残留はあったけど)東京のストーブリーグだが、年明け早々また移籍の動きが。
 
 
FWルーカス選手 ガンバ大阪へ完全移籍加入のお知らせ (1/7付ガンバ大阪公式)

ルーカスは結局4年間在籍、ということは僕の東京歴の半分近く、「アマラオ以降」の全てに彼の存在があったわけで、感慨がないと言えば嘘になる。一生懸命なテクニシャンで、好漢で、ファンに愛された選手だった。特に印象的なのは、5人抜きで観客の度肝を抜いた04年名古屋戦、脳震盪で場内騒然となった05年横浜戦、苦しむ「ガーロ東京」を2得点で救った06年名古屋戦あたりか。文句なしの主力選手だった。

ただ、一方で使い方の難しい選手、あるいは難し過ぎる役割を負わされ続けた選手でもあった。技術は高く爆発力はあるものの、フィニッシュを中心に安定感を欠くところがあり、1トップで使われると守備面(チェイスの起点として)の貢献度はともかく得点力はイマイチだった。ガーロ時代のトップ下起用や倉又時代の赤嶺との2トップ起用では生き生きとプレーしていたので、ああいう形でもう少しやらせてみたかったとは思うのだけれど……。

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2007年12月24日

●最後まで変わらなかった (天皇杯準々決勝テレビ観戦)

天皇杯準々決勝@熊本は、NHK-BSの中継でテレビ観戦。FC東京 0-2 サンフレッチェ広島。監督交代が決定済で負ければ現体制が終了する東京に対し、リーグでの2部降格が決定しながら監督の続投が決まっている広島。互いにモチベーションの持ち方が興味深い一戦となったが、勝敗の行方を左右したのはやる気云々という次元ではなく、「勝つための方策」と「積み重ねられたもの」の優劣だったように思う。
 
 
序盤の落ちつかいない攻防から、試合が動いたのは13分。森崎のアーリークロスをボックス内で佐藤寿人が落とし、走り込んだ柏木が豪快なボレーシュートを決めて広島先制。その後も広島は着実なパス回しで攻撃を組み立て、ペースを握る。柏木や平繁がボールを引き出し、寿人が落とし、森崎やストやんが左右へ動かす。両翼は駒野と服部である。ホント、なんでこのチームが2部落ちするのよ、と言いたくなった(笑)。

東京の方は立ち上がりこそ気迫の前がかり守備で押し込んだものの、すぐに行き詰まり、サイドに追いつめられる姿が目立つ。1トップ川口にもボールが収まらない。29分、規郎が今野の好クロスをボレーで叩くもバー直撃。32分の川口のシュートはサイドネット。逆に37分、広島が逆襲からチャンスを作り、柏木が左へ流れる平繁を囮に使って右を駆け上がる駒野へ絶妙のラストパス、シュートが決まって0-2。広島リードでハーフタイムへ。

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2007年12月19日

●目指せユヴェントス!……と叫ぶ人間が1人くらいいてもいいじゃないか

月曜日、スカパーの録画放送でセリエA第16節。ラツィオ 2-3 ユヴェントス。序盤の不振から復調の兆しを見せつつあるラツィオが、再昇格1年目のユーヴェをスタディオ・オリンピコに迎えた一戦。今季3位につけながらもアウェイでは今一つ成績が伸びないユーヴェだが、この試合は頼りになるエースの活躍で見事勝点3を獲得、首位インテルとの差8をキープした。


試合を通して優位に立っていたのは、ホームのラツィオの方だった。守っては精力的なチェイスでパス回しを寸断し、攻めてはソツのない組み立てでゴールを脅かす。ユヴェントスは2トップまでほとんどボールをつなげず、頼みのネドベドも厳しいマークに遭って前半で負傷退場。29分にCKからほとんどまぐれに近い幸運なゴールで先制したものの、36分、パンデフに躍動感溢れるヘッダーを叩き込まれる。苦しい展開である。

そんなユーヴェを救ったのは10番デル・ピエーロ。48分、70分とゴールを決め、一気に勝利をたぐり寄せてしまった。いずれも相手が前がかりになったところを絶妙のタイミングでスペースに走り、吸い付くようなトラップから一気にボックスへ突入して左足で決めたもの。1点目はグラウンダーで、2点目は(GKの読みの逆をついて)ゴール上部へ。なんというか、派手さはないが、高度な技術が無駄なく得点へ収斂したようなプレーだった。

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2007年12月12日

●来年(こそ)はよろしくお願いします(笑)

城福 浩氏 来季監督就任のお知らせ (FC東京公式)

城福監督就任を発表 育成に定評も勝負にこだわる (東京中日スポーツ) 
 
 
もう一昨日のことになるけど、ついに発表。これでようやく色々な意味で落ち着くかな。来季へ向けての第一歩。
 
 
実は今シーズンの途中、今のチームについて「駄目だこりゃ」とあきらめた時点から、心の中で勝手に「次の監督の条件」みたいなものを思い描いていたのだが、それはすなわち

○ 監督として経験豊かな人(できれば百戦錬磨タヌキ系)
○ フロントにも選手にも(ついでにファンにも)厳しく接することのできる人
○ 「外部の」人

の3つ……って、城福さん全然当てはまらないじゃん(笑)。いや、別に勝手に思い浮かべてただけなんだけども。まあ、上の3条件に当てはまる人(日本人なら岡田さんとか清水さん、理想はもちろんジョゼさんね)はフロント的には「呼びたくない」類だろうし、哀しいことに、今の東京はそういう人には避けられそうなイメージでもある。

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2007年12月08日

●前回の復讐、じゃなかった復習 (12/9追加分あり)

SOCIOミーティング in 亀戸~その1 (青と赤の日記帳~猿江町のBA・FC東京日記)

SOCIOミーティング in 亀戸~その2 (同上)

SOCIOミーティング in 亀戸~その3 (同上)

クラブミーティングについて (やる気のない日々) (12/9追加)
 
 
我らがFC東京、スタッフ交代と主力選手の移籍騒動で揺れる中、まあどうにか天皇杯5回戦も突破したそうで。踏ん張った選手たちも、はるばる丸亀まで応援に行かれた人たちも本当に偉い。ご苦労様です。今晩はゆっくりと、高松の「鶴丸」あたりでカレーうどんでもすすって、冷えた身体(寒かっただろうなあ)を温めてくださいませ……。

さて、そんな折、明日ルネこだいらで5年目以上の年チケ所有者を対象にした「クラブミーティング」の2回目が行われるようです。私は3回とも参加できないのですが、今後参加される方の参考になるように、前回のミーティングの模様を記録して下さっているブログ記事へリンクをはっておきます。今さらここで教えられなくとも知っている方も多いでしょうが……。

「やる気のない日々」にも書かれていましたが、時期の問題もあって、どうしても感情論が多くなってしまうようです。将来へ向けて、建設的な意見交換(間違っても「フロント断罪のチャンス」などと思わないように)が行われることを期待したいです。ファンにせよフロントにせよ、互いに対する偏見や誤解が今のプチ険悪な(?)ムードを招いているようにも見えるので。
 

2007年12月05日

●信男先生、ありがとう

来季契約非継続選手について (FC東京公式)
 
 
川口信男選手が今季限りで東京を離れることになったとのニュース。残念である。

いや、何となくわかってはいたのだ。今年に入ってからの出番激減。低調なパフォーマンスの多さ。ホーム最終戦後のセレモニーで、娘さん2人を連れていた時の何ともいえない表情。リーグ最終戦、突然の起用に応えてくれた奮迅の活躍。色々と予兆はあったから。でも、やっぱり残念だ。在籍期間は短いながら、「外部出身のベテラン」としてチームに様々なものをもたらしてくれた選手であり、頼りになるプレイヤーであったから。


昨シーズン前に獲得が決まった時は石川が長期離脱中で、単なる「代役」の印象は拭えなかった。しかし、いざ開幕してみると、負傷者の多さもあって出場機会は意外と多く、特に前半戦はチームが新しいサッカーへの挑戦でもがく中、大人のプレーで若い選手たちを牽引してくれた。等々力でGKとの一対一をきれいに決めたシーンや、逆転勝利を呼び込んだ小瀬での活躍は忘れられない。正直「こんな良い選手だったとは」と驚いたものだ。

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2007年12月02日

●これだからJリーグは面白い ('07J1リーグ最終節)


昨日の午後は、NHK総合・NHK-BS・スカパーの数チャンネルを駆使し、横浜FC×浦和戦鹿島×清水戦を中心にJ1最終節をザッピング観戦。その結果は……いや、小瀬はともかく、秩父宮にも出かけずに家にとどまった甲斐があったというものである。なんと浦和が最下位横浜に敗れ、快勝した鹿島が逆転優勝!最高に劇的な展開を目撃することができた。ホント、これだからJリーグは面白いんだよな。


日産スタジアム。序盤から浦和の動きは固かった。蓄積された疲労に「勝たなければならない」という緊張も加わったのか、守備は受け身で寄せに鋭さがなく、攻撃も個人能力頼みで連動性を欠いていた。対する横浜は事ここに至ってようやく吹っ切れたのか、ノビノビと、しかし丁寧なサッカーを披露。17分、左サイドを駆け上がるカズから素晴らしいコースのクロスが入り、DFに競り勝った根占が蹴りこんで横浜先制。

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2007年11月21日

●ため息と困惑の「ストーブリーグ」開幕

原 博実監督との来季契約について (FC東京公式)

来季契約非継続選手について (FC東京公式)
 
 
ついに出始めたか。毎年の恒例ながら、こうしたニュースには複雑な心境にさせられる。
 

原監督については仕方がない。何より「結果」を求められての監督復帰(1年契約)で、その結果を残せなかったのだから。一緒にコーチ陣も刷新との報道もあったけど、もしかしたら原監督の路線というかカラーみたいなものからの決別の意思表示、あるいは行き詰まりからのブレイクスルーへの決意表明なのだろうか。それがいいのか悪いのかは、正直よくわからない。

土肥ちゃんについても、しゃーないのかな、と思う。言うまでもなくGKは併用が難しいポジションで(今年はたまたま「大敗効果」で併用が実現したが(笑))、34歳という年齢と塩田の安定したパフォーマンスを考えれば、来年は出場機会の激減が予想される。土肥ちゃん自身はまだまだやれるはずだから、ここはリリースしてあげるのが本人のためでもあるのだろう。

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2007年11月18日

●FOR OUR FUTURE (FC東京×G大阪)


今日の午後は、味の素スタジアムでJ1第32節。FC東京 1-1 ガンバ大阪。リーグ優勝のためにはもう全勝するしかないガンバを、連敗中の東京が迎え撃った一戦。序盤からパスワークで上回るガンバが優位に立ち、前半終了間際にマグノ・アウベスのミドルシュートで先制。しかし後半になって東京も怪我明けの馬場・梶山を投入して反撃し、ルーカスの同点ゴールで意地を見せる。その後は双方攻撃実らず、同点のまま試合終了。


細かい試合経過は省略。なにしろ2週間ぶりの更新で、文章の書き方忘れた(笑)。

ガンバにしてみれば「しくじった」類の試合だろう。好機は明らかにガンバの方が多く、特に前半のパスワークは「大人」と「子供」というか、「サッカー」と「蹴るだけ」というか……そのくらいに差があった。しかし、バレーが3~4度の決定機を全て外してしまったのは痛かったし、また、いかにも「勝負ゲーム」らしく慎重にゲームを支配しにかかったのも裏目に出た感じ。同点にされてからのバタバタ加減は、チャンピオンチームとしては、ちょっと、ね。

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2007年10月29日

●来年はみんなでやり直そう (FC東京×川崎フロンターレ)


昨日の午後、台風一過の味スタで「多摩川クラシコ」ことJ1第30節。FC東京 0-7 川崎フロンターレ。ここ7試合で6勝1敗と好調ながら依然中位に沈み、監督交代報道も出てきた東京と、やはり中位に沈むも次週にナビスコ決勝の大一番を控えている川崎。ともにモチベーションの保ち方が難しい一戦であったが、川崎の攻撃力が爆発して一方的な展開となった。東京にとって7失点はクラブ史上初の惨状。


立ち上がりは東京の積極的な守備が目立った。前回の雪辱を果たしたい気持ちもあったのだろう、気迫の出足でボールホルダーに突っかけていく。が、攻撃は相変わらず単調で、川崎最終ラインをなかなか崩せない。一方の川崎は初めこそ繋ぐ意図も見えたものの、東京のプレス守備と悪ピッチに苦戦し、次第に鄭目がけたロングボールが増えていく。双方のDFラインの間を浮き球が行き来し、時折ミドルシュートが飛んで時間が経過していく。

試合が動いたのは25分。ボックス右からの川崎のコンビプレーをDFが一度ははね返したものの、走り込んだ鄭が左足でミドルシュート、左隅に決まって川崎先制。鄭らしい力感あふれる一撃で、これは褒めるしかないだろう。この得点をきっかけに川崎は本来の速いつなぎを見せるようになり、試合は一方的な展開に。29分、右に流れたジュニーニョが金沢と競争して低いクロス、ニアに飛び込んだ鄭が徳永ともつれながらもこぼれ球を蹴りこんだ。0-2。

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2007年10月22日

●グランパスくん、動揺? (名古屋グランパス×FC東京)


昨日の午後は、豊田スタジアムでJ1第29節。名古屋グランパス 0-1 FC東京。「ミドル天王山」などと揶揄まじりの表現で呼ばれたりもしている、中位(よりちょい下)に沈む両チームの対戦。別の言い方をするならば「中位力決戦」といったところか。ホームの名古屋が多くの時間帯でボールを支配しながら攻めきれず、東京が一発の鮮やかなサイド攻撃で1点を奪うお得意の形で勝利し、見事「中位チャンプ」の座についた。


試合展開については、あえて省略。手抜きともいう(笑)。

名古屋はヨンセンへの放り込みと丁寧なビルドアップの組合せ、東京はサイド主体のシンプルな逆襲狙い、と双方自分なりのサッカーで戦った90分だった。それぞれにいい時間帯と悪い時間帯があり、福西の負傷退場後に名古屋が押し込む場面はあったが得点までは至らず、まあ全般な形勢はどっちもどっちな感じ。ただ、あえて勝敗を分けた要因を探すとするなら、選手のコンディション、特に精神的なものかもしれない。

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2007年10月14日

●珍しくエルゴラの『東京書簡』がいいな、と思った件 (再掲)

先週末のエル・ゴラッソに掲載された後藤勝さんの連載コラム「東京書簡」が面白かった。今回のお題は「FC東京、期待外れの理由」。ヴェルディファンの海江田哲朗氏から「昨季とその前の年も、最後のほうで勝ちまくって帳尻を合わせるのは、ありゃなんですかね」と痛いツッコミ(笑)を入れられた東京ファンの後藤さんが、万年中位に沈み続けるその理由を探っている。


正直なところ、以前双葉社から出た『トーキョーワッショイ!』を除けば、僕は後藤さんの書く「FC東京モノ」についてはあまり好きになれなかった。ファンにありがちな愛情の方向のズレから生じる摩擦、と言ってしまえばそれまでなんだけど、どうも「東京らしさ」みたいな観念を強調しすぎるきらいがあるように思えるのだ。あと「原さんが作った土台をガーロが壊して倉又さんが直してくれた」みたいな論法も共感できないし。

今回のコラムにおいても、中位低迷の原因をことごとく裏目に出る強化方針や波のあるチーム体質に求めつつ、

ひたむきに走ってプレスをかけ、サイドを突破する「東京スタイル」は、見失ってはいけないこのクラブの基礎部分、こだわりだ。それは順位とは関係なしに大切にすべき宝物と言える。(中略)赤嶺のようにガス的な良さを持った新世代の選手を育てていかなくてはならない

と書いている。まあ、それは決して間違いではないと思うし、赤嶺に関しては全くその通りだと思うのだけれど、その「東京スタイル」への拘泥がある面では柔軟性の欠如につながっているんじゃないの……と心の中でツッコミを入れかけたところで、次の一文を見て「おっ」と思った。

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2007年10月08日

●「ラグビー」なら強いぜ(笑) (FC東京×横浜Fマリノス)


土曜日の午後は、味の素スタジアムでJ1第28節。FC東京 2-1 横浜Fマリノス。豊富なタレントを抱えながら中位に沈んでいる両チームの対戦は、華麗なパス回しなどとても望めない悲惨なピッチ状態で行われた。大味なロングボールの蹴り合いと局面での個人勝負が延々と繰り返され、この手のサッカー向きで交代策も的中した東京が逆転勝ち。つーか、「半世紀前のイングランドのサッカーってこんな感じ?」。


前半立ち上がりから両チームとも意欲的にボールチェイスを仕掛けていくが、まずペースを握ったのは東京。この日の味スタは相変わらず、というよりこれまでに輪をかけて酷いピッチ状態で、ユルい足場とはがれる芝に横浜の選手は滑りまくってボールをつなげない。一方東京の方はさすがに慣れた風(と言っても程度の問題でしかないのだろうが)で、シンプルに両サイドへボールを運んでチャンスを作る。

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2007年10月01日

●悲観も楽観もなく (ジェフ千葉×FC東京 テレビ観戦)

昨日のJ1第27節@フクアリは、今日になってようやく録画で観た。ジェフユナイテッド千葉 3-2 FC東京。いずれも4連勝と好調、順位的にも勝点1差で接近するチーム同士の対戦。前半はジェフペース、後半は東京ペースとはっきり分かれた展開となり、先に3点を奪った千葉が東京の猛反撃を2点に抑えて逃げ切りに成功。わかりやすいというか面白いというか……どうしてこのカードはいつもこんな感じの試合になるのだ。


降りしぶく雨の中でキックオフ。まずは東京が前がかりとなり、1分、石川の低いクロスからこぼれ球をルーカスがシュートするがGK立石セーブ。悪くない立ち上がりだった。しかし東京の攻勢は長続きせず、5分を過ぎたあたりから千葉が落ち着いてパスを回し出す。9分、中盤から左斜め前に新居が持ち上がり、オーバーラップする工藤をケアしてDFが下がったところで思い切りのいいミドルシュート、右隅に決まって千葉が先制。

そこからは完全な千葉ペースに。タッチの少ないパスによる速い展開で東京は右に左に振り回され、あわやのところでDFがラストパスやシュートをカットする場面が続く。15分、水野のフィードをボックス内で新居が落としたところへ佐藤勇が走り込むも、藤山が懸命の戻りで防ぐ。22分には左から山岸が切れ込むと見せかけてヒールパス、外を追い越す下村がクロスを上げ、ファーでフリーになっていた巻が飛び込むもスリップして合わせきれず。

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2007年09月24日

●亀の甲より年の功 (FC東京×清水エスパルス)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第26節。FC東京 2-0 清水エスパルス。3連勝中の東京が6連勝中の清水をホームに迎えた、いわば好調同士の対決。序盤主導権を握った清水が決定機を活かせず、そのミスにつけ込んだ東京が集中攻撃で2点のリードを奪って逃げ切り勝ち。ホームとアウェイ、あるいはベテラン・中堅と若手。両チームの精神的な「ゆとり」の差が出たゲームであったのではないかと思う。


前半途中までは清水が主導権を握り、FWのポストプレーから藤本・兵藤・フェルナンジーニョらとのコンビで攻めたてる。悪ピッチに苦労して途中からロングボールも増えたものの、軽快なパスワークと組織的な動きが印象に残った。対する東京はサイドチェンジから石川・徳永の突破力を生かそうとするもやや単発的。ただし、今野が持ち上がった時に攻撃の迫力が出るのはいつも通り。30分までの「見た目の採点」ならば清水の完勝であった。

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2007年09月17日

●さすがに、レベルが違いました(笑) (横浜FC×FC東京)


土曜日の夜は、国立競技場でJ1第25節。横浜FC 0-2 FC東京。2週間ぶりのリーグ戦再開。中断後のグダグダぶりがもはや恒例となっている昨今の東京だが、この日も案の定というか、低調な試合内容。ただし、幸いなことに相手があまりにも弱く(と言っては失礼か?でも本当のことだと思う)、結果的には2-0の完勝となった。平山のスーペルなゴールがなかったらブーイングものだったろうけども。


立ち上がりから横浜FCは後方からショートパスを丁寧につないで攻撃を組み立てようとする……意図はわかるのだが、監督交代からわずか3試合目、まだ全然できあがっていない印象。個々の選手の技術の低さとパスコースを作る動きの拙さばかりが目につく。レベルの低いポゼッション志向のチームは東京にとって「お得意さん」である。しばらくするとFW・MFのチェイシングが当たり始め、ショートカウンター中心にチャンスを作る。

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2007年09月11日

●極私的「ファンタジスタ」愛好論

馬場憂太選手の検査結果について(09/10) (FC東京公式)
 
 
馬場憂太がまた怪我をした。

先月18日のレイソル戦における負傷は当初全治4~6週間と伝えられていたのだが、予想外に重かったのか(あるいは根本的な不安除去のために?)、明日手術を行うそうである。「関節鏡視下検査」とのことで大きな切開をするわけではないようだが、あるいは今年中の復帰は無理なのかもしれない。非常に残念なことである。

このブログの読者ならもうご存じかと思うけど、僕は大の憂太びいきだ。理由は簡単で、彼のあのツンツンとマイペースな振る舞いがツンデレ好きとしてはたまらない……という冗談はさておき(笑)、彼が、少なくともFC東京においては稀に見る「ファンタジスタ」だからだ。あ、そこの人、笑わないように。こちとらかなり本気ですぜ。

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2007年09月02日

●今季のベストゲーム? (FC東京×ヴィッセル神戸)


昨晩は、国立霞ヶ丘競技場でJ1第24節。FC東京 3-1 ヴィッセル神戸。前節5得点の圧勝でようやく連敗を抜け出した東京。今回は同じく「中下位」を彷徨う相手との直接対決となったが、今季一番にも思えるアタッキング・フットボールで足下のおぼつかないヴィッセル(笑)を圧倒。結果、気持ちのいい勝利で勝点3をゲットした。これでどうにかこうにか残留争いからは抜け出した形になったか。


キックオフ直後、神戸の早いパス回しから左サイドを走る大久保がクロス、茂庭がクリアしそこねてボールがファーに流れたところにど朴が飛び込むも、幸いヘディングシュートはバーの上を越えてくれた。ヒヤリとする立ち上がり。しかし、その後は東京がペースをつかむ。6分、中央で福西がボールを奪い、そのまま持ち上がってスルーパス、左サイドから切れ込んだ栗澤が抜けたが、シュートはGK榎本が横っ跳びで弾き出した。

東京は前からの労を惜しまないチェイスでボールホルダーに圧力をかけていく。対する神戸はコンパクトな陣形でショートパスをつなぎ……たかったのだろうが、パス回しはぎこちなくコンビプレーもズレがちで、なかなか中盤から前へボールを運べない。17分、カウンターから右サイドを抜けたレアンドロのシュートもポスト左に外れ。神戸DFはハイボールの競り合いも不安定で、東京は今野・栗澤の機動力を生かして容易にボールを確保することができた。

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2007年08月29日

●梶山が、平山が、ヤッタヨ!!

FC東京 5-0 サンフレッチェ広島 (J1第23節 広島ビッグアーチ)
 
 
祝、連敗脱出!!というか、中断明けの惨めさはどこへやら、なんとも派手な勝ち方をしたもんである。そこが良くも悪くも東京らしいというか何というか……。


前半の先制点は梶山のFKが直接決まったもの。距離は30mくらいだったろうか?ボックス右斜め前から右足を一閃、ボールは高速で揺れながらゴール左上隅に突き刺さった。画面のスローで見る限り全くの無回転ではなかったようだが、スピード・変化・コースのレベルが尋常ではなく、梶山らしい「規格外」のゴールだったように思う。

追加点は後半に入って54分、赤嶺。栗澤のクロスをGKがキャッチしかけたところにあきらめず競りかけ、一瞬早く触ってゲット、といういかにも赤嶺らしいゴール。ほらー見たでしょ原さん、だから赤嶺使いなさいってば!!こういう事があるんだから。この場面はGKのプレーも軽率な印象で、なぜか下田が欠場(怪我?)したのは東京にとっては幸運だったか。

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2007年08月26日

●あれから1年、でっか (浦和レッズ×FC東京 テレビ観戦)

浦和戦は所用のため現地に行けず、スカパーの録画中継で観戦。浦和レッズ 3-2 FC東京。中断明け3連敗のFC東京に対し、ガンバ戦を含む連勝で首位に立った浦和レッズ。あまりにも対照的な戦績の両チームだったが、試合は意外と(?)拮抗した点の奪い合いに。健闘した(という言い方が哀しいね)東京だったが、強豪チームの抜け目なさも見せつけられる形で1点差の敗戦。これでとうとう4連敗となってしまった。
 
 
立ち上がり、東京の出来は悪くなかった。守っては前目からプレッシャーをかけ続け(ただしDFラインは低め?)、パスで組み立てる浦和の攻撃を寸断。攻めては前節やっと実現したルーカス・赤嶺の2トップが前線に変化をもたらし、石川・リチェーリも中寄りのプレーを交えてDFをかき回す。梶山も悪くない動き。ボックスすぐ外でのFKは阿部が外し、田中達也のドンピシャヘッダーは塩田が際どく弾き出した。序盤はスコアレスで乗り切ることに成功。

前半の中頃を過ぎると、鈴木啓太が神経質にファウルを繰り返すなど浦和側のリズムが乱れ、流れは東京に。25分、梶山のインスイングのFKに徳永が飛び込むも髪の毛一本の差(?)で触れず。30分には石川のループが枠をかすめる。そして33分、中盤のパス交換からルーカスのスルーパスでリチェーリがDFラインの裏へきれいに抜け、シュートをGK都築が弾いたところにきっちり詰めていた赤嶺がゲット!実にいい形の得点だった。

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2007年08月19日

●明日につながるもの、つながらないもの (FC東京×柏レイソル)


(試合内容とは関係なく)ちょっと気力が沸いてきたので、少しずつ復活します。
 
 
昨晩、味スタでJ1第21節。FC東京 0-1 柏レイソル。東京にとって、中断空け後2連敗で迎えた「正念場の」(この言葉をいったい何度使えばいいのだろう)ホームゲーム。悪劣なコンディションの下、サッカー自体の質はともかくとして(笑)、互いにファイトする熱い試合が繰り広げられた。結果は、途中から東京の一方的な攻勢になりながらもついにシュートが決まらず、柏が虎の子の1点を守りきって勝点3を獲得。


序盤から東京は気迫のこもった動きを見せる。高いDFライン、浅利や藤山を中心とするしつこい中盤守備とカバーリング。先発を6人入れ替えたターンオーバー効果もあるのだろう、動きの鋭さでは柏を上回っていた。赤嶺・ルーカスが前で動き回るのに引っ張られて徳永の上がりもいつもより多く、リチェーリのスピードがSB蔵川を脅かす。ただし、ボロボロのピッチ&柏のプレスへの対応でもあるのだろうが、戦術的には変わり映えのしないキックアンドラッシュ。

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2007年08月14日

●原博実監督について (『最も愛される監督・原博実-ヒロミズム』を読んで)

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『最も愛される監督・原博実-ヒロミズム』(出版芸術社)読了。お馴染みサッカーライターの西部謙司氏が、インタビューで引き出した数々の言葉を手がかりとして原博実監督(「ハラヒロミ」)の魅力に迫った一冊。土曜日の味スタで完敗に打ちのめされた東京ファンにしてみれば、悪い冗談のようなタイトルかもしれないが(あまりのタイミングの悪さに著者も出版社も頭を抱えていることだろう)、僕は西部ファンでもあるので読んでみた。
 
 
「この薄さで1000円かよ!」というツッコミはさておき(笑)、なかなか良い出来の本だと思う。さすが西部さん、原さんの魅力についてよくつかんでいて、それを実にわかりやすく噛み砕いて伝えている。この本で描かれているのは僕たちが知っている「ハラヒロミ」だ。とにかくサッカーが好きで、サッカーの魅力を理解していて、ファンや選手に気を使うことができて、威勢が良くて、天然で、理想家で、「他にはない自分」を貫ける人物。

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2007年07月09日

●ほろ酔い三ツ沢の夜


昨日は指定席のチケットを持っていたにも関わらず横浜にかなり早く着いてしまったため、試合前に1杯ひっかけることにした。前から行ってみたかった「The Green Sheep」へ。横浜駅西口から徒歩10分くらいのところにある、大きな羊の置物?が目印のアイリッシュパブだ。


店内は割とサッパリとした内装で、個人的にはかなり好み。「本場の雰囲気」を出そうとしてあれこれ飾りがありすぎるとかえって引いてしまうのである。カウンター席に陣取り、笑顔の店員さんによなよなリアルエールを1パイントとフィッシュアンドチップスを注文。「グリーンシープスタイルとトラディショナルスタイルがありますが?」とたずねられたので、迷わず「グリーンシープスタイル」を選択。

よなよなエールは相変わらず美味い。エールビールというとラガービールよりも「濃い」「重い」という印象があって、実際コクがあってアルコール度も高いのだが、新鮮なエールはそれに加えてさわやかな風味もあるものだ。で、よなよなエールはそのフレッシュさが抜群なんだよね。なんつーか、「絞りたて!」みたいな。ちなみに、上の右側の写真のように「一口飲むごとに層状の泡が残る」のはグラスの洗浄がよくできているから、らしい。

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2007年06月24日

●murataさんの脳内イメージ

今さらながら「脳内メーカー」(アクセス集中により現在つながりづらし)より、村田陽二の脳内

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……うーむ、なるほど。悩みと空虚さがほとんど、か。ガンバ戦大敗後の心境にぴったり(笑)。

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2007年06月21日

●センチメンタルな旅(仙台編)

先週の土曜日はラグビー日本代表を応援するため、日帰りで仙台遠征。仙台の地を踏むのは2002年に仙台スタジアム(現・ユアテックスタジアム)で東京×仙台戦を観戦して以来だから、5年ぶりになるのか。



到着後、まずは新幹線の改札を出てすぐのところにある「伊達の牛たん」で昼メシ。僕は「大麦牛極上芯たん定食」と牛タンシチューのハーフ、カミさんは「極厚牛たん芯たん定食」。何のひねりもない感想で恐縮だが、美味かった。ぶ厚くて肉汁がジュワッとしみ出て……どちらの定食も数量限定なのは(そして1500円以上するのは)、それこそ伊達じゃなかった。適度に弾力があって柔らかすぎないのも、定食としては良かったか。

そういやこの店は5年前の試合後、帰りの新幹線に乗る時に前を通りがかったんだけど、「もしや選手が食べてたりしないよな」とか冗談を言ってたら、ホントに由紀彦と小峯がカウンターで並んで食事してたんだよな(笑)。その後店を出た小峯がキヨスクでコーラを買っていたり由紀彦が女性ファンにサインをせがまれたりしていたのも、今となっては懐かしい光景だ。

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2007年06月19日

●ジャーンのコントにヤラれた(笑)

日曜日の昼過ぎ、味スタへ出かける前。

支度をしながらスカパー!でJ2湘南×鳥栖戦をチラチラ観ていたら、恒例の「ハーフタイムホームチーム応援コーナー」の中で、湘南の誇るブラジル人コンビ、ジャーンとアジエルのVTRコントが突然始まった。東京×浦和戦のキックオフ時間が気になりつつも、画面に釘付けになってしまった俺(笑)。


(以下、うろ覚えながらも文字で再現)

会議室(?)でテーブルを挟んで向かい合う2人。アジエルは何やら難しい顔をしている。と、すると、ジャーンが満面の笑みを浮かべ、テーブルの下から何やらスナック菓子のようなものの載った皿を取り出した。

  「コレハ、ナンデショ~~カ!?」

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2007年05月27日

●あとがき

前回のエントリーとこれまでの「あとがき」ないし「追記」として。
 
 
昨日は珍しくゴール裏の2階席で観戦。試合前に遭遇したよっし~君に「ブログ休むなんて言ってますけどねー、そういう時に限って書きたいことがたくさん出てくるもんですよー(笑)」とか言われたんだけど、なるほどその通り、名古屋戦はツッコミどころ満載の試合であった。
 
 
まずは、一緒に観戦した、この日味スタで東京の公式戦を初体験した友人のブログ記事。

FC東京×名古屋グランパス (三鷹スポーツ:略して”三スポ”)

名古屋のような(目指すサッカー像に賛否はあれど)理詰めでチーム作りをしている相手と対戦すると、今の東京の特徴が良いところも悪いところもよく見えるということなのだろう。「原博実流強引一対一サッカー」vs「オランダ流こじんまり組織サッカー」みたいな。言っておくけど、僕はあんまり吹き込んでないからね(笑)。

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2007年05月23日

●ということで ('07ナビスコ杯第6節 テレビ観戦)

横浜FC 1-2 FC東京 (ナビスコ杯予選第6節)
 
 
 
敵地においてPKで先制されながら、見事な逆転勝ち!

グループ順位も、大分が磐田に負けてくれたおかげでまさかの大逆転1位!!

さらに、これまで干されていた赤嶺が初先発で2ゴールの大活躍!!!

平日の夜にわざわざ三ツ沢まで足を運んだ熱心なファン・サポーターにしてみれば、きっとたまらない試合内容だったろう(わたしゃMXでテレビ観戦でしたが(笑))。おめでとう。

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2007年05月22日

●ややかかり気味に、福西師匠をほめてみるエントリー

横浜Fマリノス戦の勝利から2日間余りが経過したわけだが……考えてみればみるほど、あの福西師匠の「超ウルトラスーパーロングループシュート」は凄いゴールであったと思えてきた。思いつくままに理由を挙げてみよう。


1.途中交代で入ってすぐの時間に、GKが前に出ていることを中盤から冷静に見通した眼

2.互いに前目からのプレスで攻撃を潰しあう中、試合展開を一挙に打開するプレー選択

3.30m超の距離から、予想もつかないタイミングで絶妙のシュートを枠に飛ばす体力と技術

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2007年05月21日

●福西先生の怒り炸裂、ってか(笑) (横浜Fマリノス×FC東京)


昨日の夕方、日産スタジアムでJ1第12節。横浜Fマリノス 0-1 FC東京。「攻撃サッカー」を掲げつつ不安定な上下動を繰り返し、今ひとつノリきれない両チームの対戦。互いに持ち味のプレスで攻撃をつぶし合う地味な展開となったが、前半マリノスの攻勢をしのいだ東京が後半はペースをにぎり、福西のロングシュートで得た1点を守りきって勝利。まあ、スローガンの割に地味な試合内容ではあった。あの一撃を除いては。


大まかに経過を追うと、序盤は大島の力強いポストプレーから横浜がチャンスを作るもゴールを奪えず、次第に双方の守備がハマり出して膠着状態に。後半になると東京が個々のフィジカルを生かして局面局面で優位に立つようになり、セカンドボールを拾っては波状攻撃。で、そんな流れの中で69分福西のロングシュートで東京先制。横浜は慌ててハーフナーマイクを入れて力づくで攻めたてるも東京の堅い守りを崩せず、そのままタイムアップ。

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2007年05月12日

●「良かった頃」の「東京らしい」東京 (FC東京×ジェフ千葉)


夜、味の素スタジアムでJ1第11節。FC東京 4-1 ジェフ千葉。ある意味「崖っぷち」で迎えた下位同士の一戦。ホームの大歓声に後押しされた東京が持ち味の攻撃的守備で終始圧倒、怒濤の4得点でジェフを粉砕した。「東京らしい」サッカーでの圧勝に、久しぶりに味スタが熱気に包まれた90分。本当に、これができるのならば、今まではいったい何だったんだ(笑)。


今日の東京はベンチも選手たちもよほど期するものがあったのだろう。最近の「守備から入る」やり方などどこへやら、キックオフ直後からどんどん前へ出てボールホルダーにプレッシャーをかけていく。ジェフはDFラインからサイドを経由したパス回しでこれをかわそうとするが、本来の攻守の切り替えの鋭さがない上にパスの精度も低く、「あっぷあっぷ」の印象。序盤に中央のコンビパスから羽生がCBの間を抜けた場面も、土肥が前へ出てセーブ。

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2007年05月10日

●夜明けまえ ('07ナビスコ杯第5節)


昨晩は、国立競技場でナビスコカップ第5節。FC東京 0-1 横浜FC。リーグで下位に低迷している両チームの、決勝ラウンド生き残りをかけた2連戦その1。ホームの東京が序盤から優位に試合を進めるも、一発のチャンスを決められ先制を許し、終盤のパワープレイも実らず完封負け。相手との力量差を見せつけられた川崎戦とは異なり、「勝てるはずなのに」自ら崩れてしまった敗戦であった。


前半は「いくらなんでも勝てるだろうこれは」という流れ。横浜FCの攻撃には相変わらず迫力とキレがなく、中途半端につなごうとしては行き詰まってロングボール、が多い。たまに中盤で寄せが甘くなった東京MFの裏をとっていい形になりかけるものの、ほとんど決定機はなし。守備の方も、引いて中を固めるばかりでしなやかさに欠け、ボールホルダーへのプレッシャーもかなり弱かった。鹿島戦にもまして「こんな相手に負けてはいかん」という感じ。

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2007年05月07日

●大人と子どもってか (川崎フロンターレ×FC東京)


夕方、等々力競技場でJ1第10節。川崎フロンターレ 5-2 FC東京。今回から「多摩川クラシコ」と銘打たれた、Jにおける11度目の対戦。雨の中、優勝を争う川崎がACLとのかけもち過密日程にもめげず見事な攻撃サッカーを披露し、不振に悩む東京から5つのゴールを奪って大勝。今季の成績と戦いぶりからして順当な結果ではあるが、東京からすればライバル(と思いたい相手)に大いなる実力差を見せつけられた格好となった。


前半。東京は馬場→石川のホットラインを軸に、川崎は中村を起点として長短のパスを織り交ぜ、それぞれボールを速く動かして攻撃しようとする。2分、川崎陣から中村の縦パス一本でカウンター、飛び込む栗澤をかわした大橋がピッチ中央を持ち上がり、下がるDFラインを見ながら撃ったミドルシュートがゴール左隅に決まった。0-1。出鼻をくじかれた東京は反撃するも、石川とルーカスのシュートはいずれも決まらず、逆にパスカットから次々シュートを浴びる。

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2007年05月05日

●プレイバック「多摩川クラシコ」

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明日はアウェイの川崎フロンターレ戦。今年から東京と川崎の両チームはこの対戦を「多摩川クラシコ」と呼んでイベント化するんだそうな。なるほど、ヴェルディが自殺的監督選びによりJ2下位に沈み、浦和や横浜Mは並ぶものなきビッグクラブを目指し、大宮や横浜Cはちょっとアレな状況(人のことは言えないが(笑))の今、「首都圏の好敵手」というコンセプトでイベント化するに相応しいのはこの組合せなのかもしれない。


実際、99年のJ2時代から、いや実際にはもっと前のJFL時代から、この両チームは印象的な戦いを繰り広げてきた。大まかに言ってJ2時代は川崎の優勢、J1に上がってからは東京の優勢、ただし最近はまた川崎が強くなってきた、ということになるだろうか。以下、僕が観戦したいくつかの試合について、簡単に振り返ってみよう。

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2007年05月04日

●もったいないお化けが出るぞう (FC東京×鹿島アントラーズ)


昨日は某組長のお誘いを受け、試合前にサントリー武蔵野工場見学ツアーに参加。きれいなお姉さんが「プレミアムモルツ」の原材料や製作工程を一通り説明してくれた。生のホップの香りをかがせてもらったり、ビール好きにとってはなかなか楽しい内容。最後にできたてビールを試飲させてもらい、おみやげに特製グラスまで。サントリーさん、ありがとう(我が家はいつも「プレミアムモルツ」ですよ!)。



で、味スタまでバスで送ってもらって、暖かい日差しの下でひと眠りしてからJ1第9節。FC東京 1-2 鹿島アントラーズ。不振の両チームが、ともに順位なりのぎこちない戦いぶりを披露。ホームの東京がアタッカーの能力差にものを言わせて前半途中から圧倒したものの、後半途中で失速して逆転負け。「この相手、この展開ならば、勝てる!」と思える内容だっただけに、何とももったいない黒星であった。スペシャルゲスト「めだま親父」の応援も実らず(笑)。


序盤は鹿島が優勢。4バック+中後からショートパスを丁寧につなぎ、ボックス手前からスピードアップしてアタッカーが仕掛けてくる。10分、ロングボールを拾ってボックスに突入したマルキーニョスがフェイントで藤山を抜き去りるが、動じない塩田が一対一をセーブ。東京は全体的に引き気味で、上がる鹿島MFの後ろを突いていい形を作ってもアタッカーの駒とコンビ不足でチャンスにならない。野沢の強烈なロングシュートがバーを叩いてヒヤリ。

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2007年04月28日

●アマラオ引退

元FC東京のアマラオが引退 (スポーツナビ)
 
ファンのみなさまへ (FC東京公式)
 
 
 
ついに、というか、とうとう、というか、やっとこさ、というか(笑)。アマラオが引退した。

お疲れ様、と言うほかはない。21年のプロ生活、うち日本でのプレーが14年(なにしろJ開幕前からだ!)。東京での選手生活は11年間ということになるのかな。気がつけば彼も今年で41歳。なにしろ、数年前から既に(限りない愛着を込めて)「ジジイ」呼ばわりされていたのである。先日の横浜FC戦で40歳のカズの頑張りを見て「やるなあ」と感心しきりだったのだが、アマだって同じ歳まで頑張ったんだよな……。

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2007年04月22日

●勝っちゃったよ(笑) (FC東京×横浜FC)


昨日の午後、味の素スタジアムでJ1第7節。FC東京 1-0 横浜FC。下位に低迷する首都圏チーム同士の対戦。人はこれを「J1最弱決定戦」あるいは「エフシーダービー」と呼ぶ(笑)。「なるほど、16位と18位の対戦だわい」という低調な内容の試合は、セットプレーからの虎の子の1点を守りきって「元祖エフシー」がものにした。……我ながらイヤミな書き方だ。でも、ホームゲーム4連敗はシャレにならんからねえ。とりあえず良かった。


前半。立ち上がりは横浜がコンパクトな守備でペースをつかみ、細かいパスワークから東京の守備網をかいくぐって何度かよい形に。ボックス内カズがフリーでパスを受けた場面は決定的だったが、幸いシュートは決まらず。15分を過ぎる頃から東京もマークズレを減らして攻勢に転じるものの、低い位置からの攻撃は厚みがなく散漫。サイド攻撃からのシュートチャンスも石川やルーカスがふかしてしまう。膠着状態のままハーフタイムへ。

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2007年04月20日

●勝て勝て勝て勝て(以下略)

4月21日(土)VS横浜FC戦「FC東京が食べちゃうぞ!本日の一品」販売のお知らせ
 
 
それはいいけど、試合で横浜に食べられちゃわないようにね(はあと)。

という冗談はさておき、明日味スタで行われる試合はFC東京(16位)と横浜FC(18位)の対戦。幸いにしてあまりの低調ぶりに「FCダービー」とかヌカすマスコミもいない様子だが(笑)、もし東京が負けた場合、同時刻にフクアリで行われる千葉×大宮(17位)の結果次第ではなんと最下位転落である。ウホッ。


いや、確かに開幕前もそりゃ優勝争いするとは全然思っていなかったけども。ワンチョペも福西も来てくれたし、残念なチョイスではあったけど一応実績のある監督が復帰したし、悪くとも「例年通りの真ん中辺」は行けるのではないかと予想していたのだが。私が甘うございました。

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2007年04月16日

●大分トリニータ×FC東京 (テレビ観戦)

昨日の午後、スカパー!でJ1第6節。大分トリニータ 0-0 FC東京。リーグ3連敗の状況下、水曜のナビスコ杯で「悪くない」試合をして迎えたアウェイゲーム。ボールを支配されて引かざるを得ない展開ながら、相手の攻撃力不足にも助けられて失点を防ぎ、終盤には大攻勢に出るも1点が奪えず。「今の状況を考えれば引き分けは妥当かもな」と思いつつ、どうも釈然としない。まあ、今季はずっとそうなのだが(笑)。


前半。立ち上がりからしばらくはボール争奪戦が続いて双方攻撃を組み立てられず。次第にホームの大分がボールを支配するも、一部主力を怪我で欠く布陣で攻め手と精度を欠き、なかなか決定機に持ち込めない。逆に東京は丹念なボールへのプレッシャーから速攻中心にチャンスを作る。ルーカスのキープと憂太のパスさばき、そして石川の突破からいい形になるシーンが何度か。0-0ながら悪くない雰囲気でハーフタイムへ。

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2007年04月12日

●浅利悟はFC東京の「丹田」である ('07ナビスコ杯第4節)


昨晩、小雨のちらつく国立競技場でナビスコカップ第4節。FC東京 2-1 ジュビロ磐田。リーグ戦に比べればずっと希望のもてる状況にあるカップ戦予選リーグ。東京はシリア遠征直前の五輪代表組を外したスタメンで臨み、堅調なサッカーで勝点3を獲得。これでようやく今季ホーム初白星、ホームゲームの連敗は4でストップとなった。


東京は前の試合から大幅に布陣を変更。今野をCBに下げて徳永を本来の右SBに戻し、中盤の底には今季初登場の浅利。トップはルーカスでその下に憂太、中盤を栗澤・福西で固めて、石川はいつもの右固定でなく比較的自由に左右のサイドを突く感じ。適材適所というか、現在の各選手のスタイルを生かす配置。急ごしらえゆえの連携のズレはあるにせよ、五輪代表の無理使いを避けるとすれば「まっとうな」形のように思えた。

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2007年04月11日

●降るんじゃねえ、雨 (ナビスコ磐田戦試合前)

たまには試合前に更新。

今日の夜、東京地方の天気予報は「雨」だそうである。平日の国立開催(しかもナビスコカップ)で雨……これを憂鬱と言わずして何を憂鬱と言うだろうか。そもそもホーム4連敗中なわけだしー。こないだの浦和戦で磐田けっこういいサッカーしてたしー。


とはいえ、実は、今晩の試合は「案外行けるんじゃないか」という気がしている。

理由その1、五輪代表組の不在。もちろん、なにも平山・梶山・伊野波がダメという訳ではないのだが、疲労のたまった彼らの無理使いは避けられるだろう。そして、普段出番のない選手たちは発奮するだろう(してよね(笑))。

理由その2、雨のコンディション。晴れの日に比べれば、滑るピッチでパスをつなぐことは難しいはず。3月の対戦で受けた印象だと、磐田はかなりつないでくるチームだから、どちらかといえば「力ずく」の東京よりもマイナス幅は大きくなるのではないか。

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2007年04月08日

●同じ事の繰り返し (FC東京×アルビレックス新潟)


昨日の午後、味スタでJ1第5節。FC東京 1-3 アルビレックス新潟。開幕以来低調な戦いぶりが続く東京。水曜日(ナビスコ杯大分戦)の勝利の後、ホームに戻って上昇気流に乗りたいところだったが、新潟のカウンターサッカーにあえなく撃沈さる。完敗……どころか、内容的には4~5点差がついてもおかしくはなかった。これでホーム4連敗、今季ホーム全敗である。


立ち上がりは東京が押す形に。ルーカス・梶山のキープ力と川口・規郎の動き出しを生かし、パスをつなぎながら攻め込む。対する新潟はアウェイなりの戦いということなのか、基本的には下がり気味からのカウンター狙い。新潟陣ボックス内へのクロスやラストパスがはね返され、そのままエジミウソンを軸にした逆襲、という形が何度か。2分、エジミウソンが左サイドからグラウンダーのミドルシュートを撃ち、塩田が横っ跳びでセーブ。

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2007年04月05日

●「最低限の戦い」 ('07ナビスコ杯第3節 テレビ観戦)

昨夜、MXテレビでナビスコカップ予選第3節。大分トリニータ 0-1 FC東京。平日のアウェイ戦。公式戦4試合続けて勝ちのなかった東京が、「自分の元いた立ち位置」へ踏み戻るようなサッカーで勝点3をゲット。ゲーム内容自体はさほど良くないように見えたものの、勝ちは勝ち、ということにはなるのだろう。良かったねー、と、半ば棒読みで喜んでみる(笑)。


東京ベンチはわかりやすい立て直し策を採ってきた。布陣的には、ウイングが川口と規郎でトップにルーカスが張る4-5-1。途中からは信男・ルーの2トップ気味になったようだが、いずれにせよフォアチェックからのプレスで相手のパス回しを潰す、原監督的な「原点」への回帰が見られた。このやり方と、期するものがあったであろう選手たちの気合が相まって、少なくとも守備に関してはかなりマシになったような。

一方の大分は散々の出来。アタッカーの連携は悪いわ、パスはブレまくるわ、自陣でミスしてボールを渡してくれるわ、一体どうしたのか。少ないタッチで丁寧につなごうとするのは相変わらずだし、前半のカウンターには見事なものもあったが、全体的な精度があまりに低すぎた。後半高松の投入で攻撃に活を入れてもほとんど焼け石に水。アウグストの不在、10代~20歳そこそこの若い選手の多さ……台所事情、かな。

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2007年04月02日

●11人孤軍奮闘 (柏レイソル×FC東京)


夜、日立柏サッカー場でJ1第4節。柏レイソル 2-0 FC東京。絶好調の昇格組レイソルとの対戦は、東京ファンにとっても様々な思い出が詰まった日立台にて。レイソルが昨年1年間J2で醸成した高い組織力を発揮し、期待の若手のスーパーゴールも飛び出して個人能力頼みの東京に完勝。スコア以上に大きな差を感じさせられる敗戦だった。


開始直後から両チームの差は明白だった。柏は2~3人がかりで素早くボールホルダーを潰す守備と、着実なビルドアップからフランサ&両ウイングで勝負する小気味よいサッカー。一方東京は柏のプレス守備に中盤が寸断され、石川の力ずくのドリブルや平山・ルーカス目がけた可能性の低い放り込みが目立つ散漫なサッカー。隣で観ていたカミさんに「こりゃ「球蹴り」と「サッカー」だね」と言われてぐうの音も出ず(笑)。

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2007年04月01日

●石川直宏のコメントを支持する

いてもたってもいられずPCの前に。  (石川直宏オフィシャルウェブ)
 
 
昨日のだらしない試合の後書かれた、石川直宏選手の率直な日記。人によって見解は違うかもしれないが、僕としては内容的に共感し、同意できるものだった。試合の出来についての総括、サポーターの想いへの想像力、柏のサッカーに対する印象、そして自分のプレーへの考察……やはり石川は真面目でそれなりに聡明なのだと思う。

注目すべき点は、「まずは外で」という監督の指示にに疑問を呈している部分。

一番の勝負すべき場所を忘れてはいけないけど、自分のよさを出しチームのリズムを作るためにも「外」というポジションにこだわらずに「中」でも勝負すべきだと思う。外に張り付いているだけじゃなんにも怖くない。

僕もそう思う。昨日の試合でも、前半の石川のプレーのうち、外で相手とのヨーイドンを勝って上げたクロスは古賀と近藤にはね返されるばかり。むしろ脅威になっていたのは、ルーカスや平山の足下に収まった数少ない場面において、内側に回って彼らの近く(←これが大事)を猛スピードで追い越そうとする石川の姿だった。

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2007年03月29日

●平山は平山である (U22日本×シリア)


夜、国立競技場でサッカー北京五輪アジア2次予選。U22日本代表 3-0 U22シリア代表。香港戦の「寒い試合」とマレーシア戦の苦戦により、どうも評判のあまりよくない反町ジャパン。別に「3度目の正直」というわけでもなかっただろうが……2次予選折り返しとなるホームゲームで見事快勝。スコア的には香港戦と同じだが、内容的には進歩の見える試合であった。



日本はアタッカーとして平山・李のほか、MF調の家長が先発する布陣(2トップ的?)。香港戦に比べてもつないでいく意識が高いことは開始直後から明らかだった。ただし、攻撃へ転じた際に「開く」ことばかり急くせいかどうも選手間の距離が遠く、なかなかボックス近辺まではつなげない。序盤はむしろ、シリアがソリッドなサイド攻撃で多くチャンスを作っていた。水本が転んでかわされ、際どいクロスにヒヤッとする場面も。

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2007年03月26日

●行き当たりばったりのツケ ('07ナビスコ杯第2節 テレビ観戦)

昨日の午後は所用のため味スタに足を運べず、ナビスコ杯第2節はMXテレビの中継を録画にて。FC東京 0-2 大分トリニータ。雨上がりの滑るピッチに双方苦労しながらの攻め合い。シャムスカ大佐率いるトリニータが、五輪組不在による急造布陣の東京をカウンターで打ち砕く。後半半ばから妙に冷めたトーンになってしまった前田治さんの解説がもの悲しく感じられる、辛い観戦であった。


立ち上がりはほぼ互角か、むしろ東京の方が良いくらいだったろうか。ルーカス・ワンチョペの2トップは機能していたとは言い難いものの、今季初先発の憂太がキレのある動きから惜しいシュートを放つなど、それなりにチャンスはあった。ところが、前半中頃にワンタッチのパスで崩されて決定的なシュートをゴールライン上で池上がクリア、続いて藤山がPKを献上して塩田が超絶セーブ、というあたりから様子がおかしくなる。

前からの悪い癖ではあるのだが、東京はガンガン前がかりになっている間は文字通り一丸となって戦うものの、一旦受けに回ると布陣が間延びしてしまう。アタッカーは過剰に前へ張りつき、DF(守備的MF含む)はズルズルとラインを下げて中盤がポッカリ空いてしまうのだ。まあ、元々「中盤を作る」意識の低すぎるチームだから、そうなるのは不思議ではない。そのスペースを大分に使われて、嫌な雰囲気のままハーフタイムへ。

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2007年03月23日

●祝、ワンチョペさん初ゴール!!

ワンチョペ初ゴール 今季初先発の期待に応えた (東京中日スポーツ)

 
 
一昨日の試合はテレビでも観られなかったので、内容については何とも言えないのだが……ワンチョペの公式戦初ゴールは間違いなくグッドニュースと言えるだろう。


今季、福西と並ぶ補強の目玉であるチョペさんに多くの期待が寄せられているのは間違いない。だけど、独特の東京サッカーにフィットするのは容易ではなく、平山にレギュラーを奪われるわ原監督は厳しいコメントを連発するわトーチュウには「いじけた」とか書かれるわ、ここまで伝わってくるのは悲観的なニュースばかり。「まだ始まったばかり」とは思いつつも、正直「大丈夫かいな」と心配になってきたところだった。

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2007年03月19日

●ちぐはぐな試合 (FC東京×ジュビロ磐田)


昨日の午後、味スタでJ1第3節。FC東京 0-1 ジュビロ磐田。開幕戦で完敗し、前節苦戦の末に初勝利したチーム同士の対戦。序盤の膠着状態から前半途中ファブリシオ退場により東京が試合の主導権を握るも、GK川口の好守もあってチャンスをものにできず、逆に終盤のセットプレーで虎の子の得点を奪った磐田が辛勝。どちらも決め手を欠いて全体的には低調な内容だったが、だからこそ勝点という結果だけは欲しかったのだが……。



立ち上がりから動きの少ない展開。磐田は後方からショートパスをつないでビルドアップしようとするのだが、右サイドの太田を除いては仕掛けのアクションが少なく、なかなかチャンスに至らない。一方の東京は最初こそ前目でチェイスしていたものの、時間が経つにつれ全体が引き気味になり、単発のロングボールが両ウイングに通っても中でクロスに合わせる選手がほとんどいない有様。早くも「0-0」のスコアが頭に浮かんだ。

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2007年03月18日

●暗黒の日曜日っつーか


ホームゲーム連敗

シュート20本か……。しかし、今季初出場の能活相手だからなあ。結果的には飢えたトラに次々と生肉を投げてやるようなもんだったか(笑)。

そもそも序盤から後ろでうろうろパスを回して攻め手のない磐田と、それに対してプレッシャーもかけず攻撃は個人能力任せの東京で「こりゃ0-0かな」という雰囲気はあった。そして、磐田が10人になってからも能活が当たりまくっているのを見て「やっぱり0-0か」と思いはした。が、しかし、まさか負けるとはねえ……。

帰り道、調布行きのバスの中で、近くの席に座っていた男の子が「どうしてアウェイで勝ってホームで勝ってくれないんだよー!!」とプンプン怒っていた。まことにごもっとも(笑)。


なんで平山がファーストチョイスなのかねえ。赤嶺はどうしたんだ。


詳しい(?)観戦記は明日の夜にUPする予定。

2007年03月15日

●今年は春から藤山が元気だ


東京ファンなら周知の通り、今シーズンの藤山竜仁は目覚しい好調ぶりである。シーズン直前のヴェルディとの練習試合では右SBで途中出場、アタッカーをショルダーチャージで吹っ飛ばし、機を見た上がりで好クロスをゴール前に入れるなど随所で体調の良さを発揮。リーグ開幕の広島戦でも立て続けに3失点を重ねた前半途中で投入され、ベテランらしい落ち着いた守備で崩壊寸前のチームを踏みとどまらせた。

そして先日の大宮戦。僕はバックスタンドで名古屋在住フットボール賢人森末潤一さんと一緒に観ていたのだが、森末さんがしきりと藤山の守備に感心しきりなのを見て、我が意を得たりの思いでとても嬉しかった。そうなんですよ。昨年は苦労した時期もあったけど、調子を取り戻した藤山は東京自慢の好DFなんですよ、という。結局この試合、藤山と今野の活躍によって(と言っていいだろう)東京は今季初完封初勝利を飾った。

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2007年03月11日

●藤山師匠、福西先生、そして今野大明神 (大宮アルディージャ×FC東京)


昨日の午後、さいたまスタジアム2002でJ1第2節。大宮アルディージャ 0-2 FC東京。ともにチームとしての完成度の低さが散見される内容だったが、相手のミスを逃さず得点に結びつけた東京が、ベテランの活躍もあって勝点3を獲得。今季初勝利初完封、そして敗れた開幕戦に続くアウェイ戦を(得失点差が±0となる)2点差でものにしたことなど、気分は「プラマイゼロまで戻したぞ」といったところか。



立ち上がり優位に立ったのは東京。発熱のルーカスに代わって規郎が先発、布陣的には前節の「左肩上がり」から左右均等に近い4-5-1に。明確に左サイドとしての特性と役割意識を持った規郎に加え、金沢が外寄りに位置することで左の守備は強化。薄くなりがちな中は、今野が小林大悟のマークと5枚目のDF役を一手に引き受ける。とりあえず「穴は埋まった」。トップ下は栗澤で、自然と両ウイング個人の突破力を生かした攻撃に。

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2007年03月04日

●変わらないもの、変わるべきもの (FC東京×サンフレッチェ広島)


昨日の午後、味の素スタジアムでJ1第1節。FC東京 2-4 サンフレッチェ広島。さて、いよいよやってきた開幕戦である。2007年シーズン最初の試合はホームの大声援に押されて全体的には攻勢に出ながら、苦手・広島(勝てない印象なんだよなー)の超強力2トップに4失点を喫してあえなく撃沈。勝負としては紙一重にも思える内容だったけれども、「相変わらず変わらないもの」も痛感させられる敗戦だった。


今回の開幕戦ゲストは岡林信康さん。アップテンポの太鼓と尺八に「エンヤー、ローサー!」のボーカルを乗せていく不思議な演奏でそれなりに楽しかったが、しかし場内はなんとなく狐につままれたような雰囲気になっていたような(笑)。途中「諸君!こんな声では船が沈んでしまう。東京が沈んでもいいのか!!」(うろ覚え)とかいう煽りを入れてくれたにも関わらず、いまいちノリきれなかったかも。さすがにみんな知らないからなあ、この人。



試合は東京の攻勢で始まった。前からの積極的なプレスでボールを奪い、石川のドリブルを軸に攻めたてる。中盤では福西が慌てないボールさばきで攻撃を作る。0分金沢のロングシュートを皮切りに、1分ルーカス(ミドル)、3分今野(ヘッド)、3分伊野波(ミドル)と立て続けのシュート。広島は少ないタッチでつないでリズムを整えようとするも、東京の前がかりの守備を前にパスミスを連発してなかなかFWまでボールが届かない。

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2007年03月02日

●アニキノブログ

世界のcanchaから
 
 
新しくリンクに加えたblogの紹介です。

書いているのは、FC東京サポーターの、おそらくは最古参の1人であろうお方。「海外のサッカー場のアクセスとか色々忘れないように」とは書いてあるものの、今のところFC東京U-18及びU-15を追いかけた記事が中心になってますね。

まあ、少なくとも東京のユース年代については、この人の右に出る者はいないのでしょう、多分。既に忘れられつつあるかもしれないフリーペーパー「東すか」において「兄貴」と名乗って(?)いたことは公然の秘密だ。

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2007年02月26日

●「天気晴朗なれども波高し」 (練習試合「ダービー」テレビ観戦)

昨日の午後は秩父宮ラグビー場にいたので、味スタのデルビー練習試合はMXテレビの中継(ってのもスゴいな、練習試合で)を録画して観た。FC東京 1-1 東京ヴェルディ1969


東京はワンチョペをトップに置いて両サイドに石川・川口を配した4-5-1でスタート。この布陣を見た時点でだいたい予想はついたのだが、まず試みたのは第1次原政権とほぼ同じコンセプトのサッカーだった。前目からの攻撃的守備でボールを狩り、早めにサイドへ送って速攻を狙う……。序盤はヴェルディが細かいパス回しにより東京の守備をかいくぐることでチャンスを作ったが、藤山や徳永の寄せで大事に至らず。

前半の半ばに差しかかるあたりから、東京の攻めがヴェルディを圧倒し始める。攻撃の軸になったのは森村と福西。トップ下起用の森村は正確なボールさばきを見せ、時折トリッキーなパスも織り交ぜてチャンスメーク。福西はDFライン周辺や中盤のパス回しを落ち着かせる一方でタイミング良い上がりにより攻撃にアクセントをつけるなど、いきなり大黒柱級の働き。この2人に関しては期待通り(期待以上?)の活躍と言っていいだろう。

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2007年02月14日

●「石川様 お帰りなさいませ」

メイドが緊急上陸 石川様 お帰りなさいませ (東京中日スポーツ)


まったくなんとグッドな記事だろうか。あまりの素晴らしさに、意識的にやっていたFC東京ネタの封印(あんまり早く盛り上がると疲れちゃうから)を思わず破ってしまったほどだ(笑)。


この手の小ネタのためにトピックス紙面を大きく割いた東京中日スポーツもアホ素敵だが、ご本人のキャラもまた素晴らしすぎる。以下、ピックアップ。

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2007年02月03日

●気の毒なケース

ラグビー日本選手権1回戦をJSPORTSで録画観戦。九州電力 36-33 早稲田大学。九州社会人の雄・九電とワセダとの対決は、両者怪我人続出でベストメンバーを組めない状況ながら見応えのある接戦に。結果は九電の貫禄勝ちで、早稲田2年連続の社会人食いはならず。


実はこの試合、事前にニュースで結果を知ってしまったのだが、スコアを見た瞬間に抱いたのは「意外だな」という感想だった。昨年ほどの強さはなく大学選手権優勝も逃した早稲田だけれど、トップリーグの上位ならともかくその下のカテゴリーのチーム(来季昇格が決まっているとはいえ)には勝てるだろうと思いこんでいたのだ。

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2007年01月22日

●いいじゃない、福西!

福西崇史選手 移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)
 
 
なるほど、福西という手があったか(笑)。

いや、これは実際のところ「寝耳に水」というか、驚いたというのが正直なところである。福西と言えば、ジュビロ磐田の黄金期を支えた元日本代表ミッドフィルダー。宮沢の移籍・文丈の引退により中盤の層の薄さが指摘される(僕は全然悲観するような状態じゃないと思っていたけれど)東京の状況を考えれば、これは格好の補強であろう。大いに歓迎したい。


福西のどこが良いのか。それは、大ざっぱに言えば、FC東京というチームに新しい力を加えてくれる(言い換えれば、東京に欠けていたものを補ってくれる)可能性を持った選手であるように思えるからだ。話題のワンチョペや、結果的に獲れなかった阿部勇樹や坂本、鈴木慎吾らについても同じ事が言えるのだが。少し砕いて書くと、以下の3点になるだろうか。

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2007年01月12日

●悲しみよこんにちは

増嶋竜也選手ヴァンフォーレ甲府へ期限付移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

阿部吉朗選手柏レイソルへ期限付移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

八田康介選手の移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)

宮沢正史選手大分トリニータへ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

戸田光洋選手清水エスパルスへ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)


案の定、連休明けからドドドッと動いたね。原監督の復帰が決まってからの原さんやチームスタッフの発言から「今年は色々と派手なことがあるだろう」とは思っていたけれど、やはり、というべきか。何となく「そうなるだろうな」と感じていた移籍が多く、チームも去っていく選手をあまり引き止めているようには感じられないのが今年の特徴と言えるだろう。

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2007年01月08日

●2007年のFC東京は大きく変わる……かな?

年が明けて1週間、そろそろ色々な事が動き始めるだろうから、とりあえず書いておこうか。


周知のとおり、今オフのFC東京は移籍の動きがいつになく(というと言い過ぎだな。久しぶりに、か)激しい。まず獲得する選手としては、既に元コスタリカ代表のFWワンチョペとグレミオのDFエバウドが発表になっており、他にも報道では千葉のMF阿部勇樹[追記2参照]や磐田のDF茶野、新潟のMF鈴木慎吾[追記1参照]、千葉のMF坂本といったあたりの名前が挙がっている(1月6日現在)。なんともワクワクする顔ぶれではないか。

ワンチョペの代表通算45得点(うちW杯3得点)は、FC東京の外国人史上最高の実績と言っていいだろう。阿部勇樹はオシム監督の代表でも不動の「顔」になりつつあり、近い将来キャプテンマークを巻くことになるだろう。エバウドはブラジル選手権で実績を残している有望な若者のようだし、茶野も元代表。鈴木慎吾と坂本は代表には縁がないものの、Jリーグファンなら知らぬ者のいない好選手である。

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2006年12月30日

●ぼーねん会そのにとそのさん

一昨日の晩は一応仕事納めということで、仕事仲間と新宿で軽く打ち上げ。解放感からかなり盛り上がり、プレミアムモルツの大ジョッキをコキコキコキコキッと空けてしまった。それでも、悪酔いしないうちに引き上げ……たつもりだったのだが、翌朝目が覚めて時計を見たら午後2時過ぎ。12時前には寝たはずだから14時間睡眠か……。いくら何でも疲れを溜めすぎだよ、しがないサラリーマン君。



そして、昨日の夜は、百人町の「かぶら亭」にて東すかの打ち上げ兼忘年会。飲み会3連投だけに、食事会だったのは助かった……とか言いつつ、結局ジョッキ5杯ほど行ってしまったのだが(笑)。ここの焼肉は本当に美味しいからビールも進むのである。カルビ刺しとユッケから始まって、カルビにタンにリブロースにセンマイ刺しに骨付きカルビ。特にリブロースなんて、感涙ものの柔らかさ&旨さであった。冷麺でシメて大満足。

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2006年12月28日

●ぼーねん会そのいち

昨日は歌舞伎町の「お多福」勝鬨橋さんけんぴ君よっし~君らと忘年会。うす味で食べやすいおでんをつまみに、ジョッキの生ビールをコキコキコキコキコキっと飲んできた。ここのところ仕事でテンパって忘年会どころじゃなかった(今年はこれが最初!)ので、すっかりいい気分になってしまいますたわ。

まあ、東京ファンの集まりゆえに、話題はやはりFC東京絡みがほとんど。東京のユースは良いチームなのねとかヒロミの復帰はどうなのよいや実は悪くない形かもよとか清水は点がほしくないのかとか阿部の噂は本当だろうとか来年は原さん本気だねいやでも優勝争いまではキビシいだろとか組長ブログ更新してねとか、あと女子水球の話とか(笑)。楽しかった。

で、そろそろ電車もヤバそうな時間になってお会計、となったところで財布をのぞいたら、2千円しかなかった……。いやあ、ビールあんだけ飲んでおでん食って2千円はないだろ、って感じなんだが。最近こういうポカが多いような気がする。「金の切れ目が縁の切れ目」という至言もあるのだから気をつけないといけない。次の時多めに払うから、勘弁して(笑)。

つーか、年末年始は銀行でお金下ろせないからなおさら気をつけないと、と備忘的エントリー。

2006年12月26日

●12月24日(日)

前のエントリーでも書いたように、日曜日は猛烈な筋肉痛に襲われ、1日中出来の悪いアニメーションのようなギクシャクした動きになっていた。まあ普段から僕の動きは「マンガみたい」とか言われることもあるから、ある意味いつも通りかもしれんが……。

つーことで、自宅とカミさんの実家でゴロゴロしながらラグビーやらサッカーやらをさんざん流し見したので、その感想なぞ。


サントリー 59-12 ワールド (トップリーグ)

今年サントリーが強くなったのはFWのボールへの働きかけを相当に鍛えたせいだと思うのだが、CTBの充実もまた見逃せない。ニコラス・平の「DFの間を真っ直ぐに押し込む」ランはかなりの迫力。で、生まれたスペースを最強バックスリーが走りまくり、と。まだまだ雑なプレーも多いし、本当はSHにもう少しボールさばきの巧い選手がほしいのだろうが、途中経過でこれだけ強いのが凄い。これで有賀が本領発揮したら……。

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2006年12月24日

●餅つきは奥が深い……


土曜日、都内某所にて、東すか編集長主催の大餅つき大会。老若男女大勢の人が集まって、大量の餅米を炊いて、こねて、ついて、丸めて、また炊けた米をこねて、ついて……それを十何升分か繰り返す。東京で、学校の行事とかじゃなくてこれだけの規模の餅つきは珍しいんじゃなかろうか。つきたての餅が食い放題なだけでなく、焼き鳥におでん・もつ煮も用意してあって、気分は完全にフェスティバル(笑)。楽しかった。

しかし、もちつきは相変わらず奥が深い。「つく」というプレーひとつとっても、キャリアによって技量に格段の差があることがよくわかる。僕なんか昔剣道をやっていたこともあって「割とましにやれてるんじゃないか」なんて勝手に思いこんでいたのだけれど、後でビデオで見せてもらったら、まあひどいフォームだこと。全体的に力が入りすぎで、右腕も使いすぎなんだよな。

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2006年12月11日

●'06シーズン終了……

1点のリードを後半ロスタイムに追いつかれ、延長で逆転弾をくらい万事休す。準々決勝進出ならず (FC東京公式)
 
 
ということで、今年の天皇杯は5回戦@モモスタ(と呼ぶのかどうかは知らないが)での敗戦で終了。この試合については、昨日も書いたとおり現地に行けず、おまけにテレビ中継もなかったので何とも言えない……のだが、ロスタイムにやられたのか……。大分では終盤うまく時間を使ってたがなあ。あっけないと言えばあっけないけど、昨年・今年とリーグ戦終盤の勢いを天皇杯につなげられないのはどうしてなんだろうね。


まあ、なにはともあれ、イロイロあったFC東京の今シーズンもこれでようやく終了である。

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2006年12月06日

●大分遠征1日目

先週の週末、大分遠征。某老舗東京応援サイトの管理人ご夫妻とウチのかみさんと、4人連れだっての旅であった。

まず、土曜日朝イチのANAで羽田を出発。この時に乗ったのがエアバスA320という小さめの旅客機で、これがなかなかにスリリングだった。行きは向かい風だから晴天でも多少揺れるのは仕方がないとして、着陸寸前の海上でもユラユラ煽られまくり。周りの席からは「怖い!」という声も。とはいえ、当たり前だが無事大分空港に到着。

空港でレンタカーを借りて大分市へ向かう。大分市内への距離の長さは、やや驚きだった。空港より別府の方が全然近いくらいじゃないか。運転者の趣味もあって海沿いの一般道を使ったら途中で工事渋滞していて、結局1時間半近くかかった。なるほど、この道をショートカットするためにあのホバークラフトがあるのねん。納得。



昼食は、ガイドブックに載っていた市内の「大納言」というお店にて。4人のうち2人(僕含む)はとり天定食、2人はだんご汁定食である。とり天は小さめの鶏肉がカラッと揚げてあって美味。みそ汁にカボスの皮が浮かんでいたのは風味が良かった。だんご汁定食はだんご汁とご飯で構成されていて、だんご汁そのものは美味しかったが、ご飯のおかずにはちょっと……。

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2006年12月05日

●おかえりなさいませ……ってか?

原 博実氏 来季監督就任のお知らせ (FC東京公式)
 
 
 
うーむ、なるほど、やはりそう来るのか。


まあ、おそらくは、大熊・原時代の「漸進主義」からやや違う方向へ踏み出そうとしたところコケてしまった(見切りは早かったが)ので、とりあえず元の路線に回帰してたて直し、ということなのだろう。しかし、それにしても、わずか1年で「元の鞘」である。なんつーか、安直というか、こらえ性のないというか……。

一方、原さんにしてみれば、「忘れ物を取りに来た」ということだろうか。忘れ物とは、もちろんリーグ優勝のこと。加地・石川・茂庭ら自分の下で育った選手たちで03年あと一歩まで行って、04年ナビスコ杯を獲って、「次はリーグだ」と意気込んだ05年は残留争いも含めた低迷。そして退任。やっぱり無念だったんだろうね。

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2006年12月04日

●さようなら、ジャーン (大分トリニータ×FC東京)


土曜日の午後、九州石油ドームでJ1第34節。大分トリニータ 0-1 FC東京。早いもので今シーズンのリーグ戦ももう最後である。チームの順位もほぼ固まり、選手の契約継続・非継続も決定してモチベーションを保つのが難しい時期の試合。東京が虎の子の1点を守りきり、開幕戦に続く大分戦勝利を飾った。全体としては凡戦ながら、ところどころにチームの成長が見える内容でもあったかもしれない。


正直なところ、今回は他会場の途中経過が気になって、あまり試合には集中できなかった。J1の優勝争いと残留争い、そしてJ2の昇格争い。iモードの試合速報をリロードしまくりである。場内の観客(特に東京ファン)も、僕らほどではなくても気にはしていたらしく、電光掲示板に目をやる人の割合はいつもより多かったし、「ガンバ先制」の情報が流れた時には決して小さくない歓声が上がっていた。

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2006年12月01日

●えんや~とっとと最終戦 (追記あり)

えー、ここに来てFC東京も、文丈が引退するとかジャーンの残留がどうもアヤしいとか原さんが戻ってきそうだとか来年の10番は誰になるんだとか、まあ色々と騒がしくなってるみたいだけど、土曜日はいよいよリーグの最終戦。今シーズンはアウェイの大分で締めくくりである。

東京は99年以来開幕戦がホームで最終戦がアウェイ、というパターンが多いのだが、調べてみたら00年(ツゥットの黒い下着が鮮烈な(笑)セレッソ戦@長居第二)を除いては毎年現地で観ているのね、俺。アウェイにはこだわる方ではないので、これは自分でもちょっと意外。

で、結局、今年もはるばる大分まで足を運ぶことにした。天皇杯の岡山や熊本にはどうも行けそうもなく、これが今年最後の観戦機会かもしれない。そしたら、ね、やっぱり観ておかないと……これで「お別れ」になる選手も沢山いるだろうから。文丈もそうだし、本当に噂通りジャーンもチームを離れるとすれば、その勇姿はぜひ目に焼き付けておきたい。

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2006年11月28日

●「なんか、見えてきた、未来が」 (FC東京×浦和レッズ)


一昨日の午後、味スタでの浦和戦。表向き気にしていないかのように振る舞っていたのだが、本当はこの試合での浦和優勝決定は絶対に阻止してほしいと思っていた。一番の理由は単純に嫌いなチームの優勝を目の当たりにしたくないからなのだが、もう一つ、本当にレッズが優勝してしまったら味スタの近辺が大混乱になるのではないかという危惧があったから。2年前の飛田給駅前の騒ぎはまだ記憶に新しい。

そして、浦和サポはやはり大群でやってきた。開門予定1時間前に東すかを転がして甲州街道を越える時、延々と続く赤黒の人々の大行列が見えた。どうなることやらと思えたのだが、結局開門時間を早めたのと、緩衝地帯は警官も出動してガードされていたので(田中組長、「板門店レポート」サンクスです)、浦和側に「エリア越え」の暴挙は少なく、とりあえずは平穏な雰囲気が保たれた様子であった。

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2006年11月26日

●東すか最終回御礼


東すか21号、浦和戦前に味スタのコンコースにて配布しました。今回は東すかの最終回ということに加えて、ホーム最終戦かつ(相手の)優勝のかかった浦和戦ということが大きかったのかいつになくはけ方が速く、キックオフ30分弱前には完配することができました。取りに来てくださった皆様、どうもありがとうございました。

今日は色々な方々に声をかけていただきました。その多くが、東すかの休刊を惜しんでくださるものか、もしくは「お疲れ様でした」「ありがとうございました」等々私たちをねぎらっていただくものでした。お菓子や鉢植(!)など、差し入れもいただきました。本来ならば、お礼を言わなければならないのは私たちの方なのですが……どうも皆さん、3年間つき合っていただいて、本当にありがとうございました。

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2006年11月25日

●いよいよ東すか最終号、でござる

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21、日曜日(11/26)の浦和レッズ戦@味スタにて配布します。


さすがに最終号なので、特集も何もあったもんじゃありません(笑)。


夏に「やめる」と言い出した時は「休刊」とか言ってたのががいつの間にか「最終号」になってるけど、まあ気にしないで下さいまし。とりあえずはこれでおしまい、ということ。

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2006年11月24日

●暗転した「灰色の試合」 (FC東京×横浜Fマリノス)


午後、味の素スタジアムでJ1第32節。FC東京 1-2 横浜Fマリノス。 ともに不振にあえぐ、関東の人気チーム同士の対戦。ややグダグダめの展開ながら、東京がPKで得たリードを守りきるかに思えたが……終盤、「元王者」マリノスが意地の2得点で逆転勝ち。このカードにしては少なすぎる観客数(わずか2万3千)でもあり、腹が立つというより「寂しい」試合であった。


序盤、東京は石川のシュートをGK榎本哲が弾いた場面で押し込みきれず、横浜は大島が浮き球を胸トラップからボレーで叩くもポストを直撃。ともに逸機となったが、とにかく横浜の出来の悪さが目立つ。動きに連動性がなく、いちいち足下に入れてからコースを探すために中盤のパス回しにリズムが出ない。守備も組織的な追い込みがないため、後手に回りがちでファウルも多い。CB今野の活躍もあり、東京ペースで試合が進む。

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2006年11月20日

●最大値、最小値 (ジュビロ磐田×FC東京 テレビ観戦)

週末に親戚の葬式があり、今日の午後まで山口に行っていた。なので、磐田戦もMXの中継で録画観戦。ジュビロ磐田 4-1 FC東京。ここのところ3連勝と波に乗る東京。ヤマハスタジアム初勝利をかけて(なんと昇格以降未勝利!)磐田に乗り込んだのだが……あっけなく返り討ちに。変わらぬチームの「現状」をまざまざと見せつけられる敗戦だった。


正直、この結果を目にしても「今のチームならこういうこともあるだろ」と、特に驚きはなかった。元々、監督交代以降リーグ14試合で36点とられているのである。そして攻撃の方も、サイド速攻へ拘りすぎの後遺症もあるのか、まだまだ不安定な水物状態。うまくハマれば千葉戦やガンバ戦、川崎戦のような逆転劇になる一方で、噛み合わなければまあこんなものだろう。

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2006年11月17日

●複雑な心境、というヤツ


週明け月曜日の朝、浦和レッズファンの仕事仲間(以下「浦」と略す)と立ち話。


浦「土曜は援護射撃ありがとうございました。さいスタの人々も「さすが今野だ」と大絶賛でしたよ」
僕「……どういたしまして。これでレッズも優勝間違いないんじゃないの?」
浦「はっはっは。いやいや、まだわかりませんよ。はっはっは

引きつった笑いを浮かべながら「コノヤロウナグッテヤロウカ」くらいに思った僕だが、その次に彼がため息混じりにもらした言葉がちと引っかかった。

浦「いや、でもね。真面目な話、これで優勝して心底嬉しいかというと、微妙なとこで……」

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2006年11月12日

●なんだ、このトンデモナイ試合は(笑) (FC東京×川崎フロンターレ)


昨日の午後、味スタでJ1第30節。FC東京 5-4 川崎フロンターレ。ここ最近、大逆転→大凡戦→大楽勝と、内容にムラはあれど公式戦3連勝している東京。この試合でも、一時は3点差をつけられる苦境に陥りながら、相手の自滅と主審様のご乱心に救われ、あれよあれよの大逆転勝利。最近の味スタには魔物でも住んでいるのかもしれない……つーか、なんなんだ、このトンデモナイ試合は(笑)。



雨の中、序盤から落ち着かない展開。7分、ゴールへ向かうFKを土肥がうまく処理できず、何とかかき出したボールを谷口に押し込まれて川崎先制。14分には右サイドでクリアを拾った憂太がややアウトにかけたクロスをゴール前に入れ、GKがパンチをミスったこぼれ球にルーカスが反応して同点。東京の攻撃陣が生き生きとしているのに対し、川崎DF陣の動きは重そう。「点は取れそうだ」というのが立ち上がりの印象であった。

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2006年11月08日

●1人じゃないって~~ってか

ちょっと前の話。10月末のアウェイ大宮戦は、バックスタンドにて某東京中華管理人夫妻と、某Mendoza氏と4人並んでの観戦となった。いや、実は最初は完全に1人観戦の予定だったのだけど、乗り換えの赤羽駅でばったりMendozaさんと会って、じゃあせっかくだからと某ミネ氏を呼んで合流したわけだ。


いつも(というかこれまでずっと)フットボール観戦と言えば、バックやメインで1人ぽつねんと観ているか、カミさんと2人(最近あまり東京の試合は気が進まないようだが(笑))で観ているかなので、数人で並んで観るということそれ自体が、とても新鮮であった。そして、けっこう楽しかったんだな、これが。

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2006年11月05日

●これぞ怒濤の大勝!! (FC東京×バンディオンセ神戸)


昼間、味スタで天皇杯4回戦。FC東京 7-0 バンディオンセ神戸。どうもJ1昇格以降苦戦続きの感がある天皇杯初戦だが、今年は地域リーグの雄バンディオンセが相手。ベスト、とまでは行かずとも十分に良いメンバーを組めた東京の攻撃力が爆発し、なんと7得点を奪う大勝となった。こういう「実力通り、貫禄の勝利」は案外貴重なものである。


キックオフ後しばらくは神戸の意気込みの前にやや押され気味、増嶋と伊野波の若いCBコンビの走り回る姿が目に付くが、東京側も次第にパスがつながり始め、憂太の左足ミドルがバーを叩いたあたりから攻撃が加速する。17分、左CKで憂太が大きくドロップする弾道のキック、ファーサイドで増嶋が頭で叩きつけてゴール右隅に決まる。意外とあっけない先制点。あれこれ言われがちな増嶋が入れたのは、いいことだ。

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2006年11月02日

●馬場憂太選手の守備と運動量について(10/29)

オフィシャル風のタイトルに、特に意味はない(笑)。



先週末の大宮戦@駒場はバックスタンドで観戦した。昨年の同じ会場での試合も同じ場所で観ていて、馬場憂太の的確なパス捌きを中心としたサッカーに歓喜を覚えたものだが、今年は全くの凡戦。出だしこそ良かったものの、前半途中から足は止まるわ、石川は空回りするわ、茂庭退場以降は引きっぱなしになるわ……大宮の拙攻に助けられた勝利であった。

まあ、それだけなら今年いくらでもあるトホホな試合なんだけど、後半東京が自陣に押し込められてからの時間帯、数m離れたところでやたら憂太の名前を連呼している人がいることに気がついた。連呼といってもポジティブなそれではなく、「ゆーたー!動けー!もっと、う、ご、けー!!」という、良く言えば叱咤激励、悪くいえば罵倒の類である。

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2006年10月29日

●内容はさておき……ってか (大宮アルディージャ×FC東京)


昨日の午後は、駒場スタジアムでJ1第29節。「大宮」戦を観るのに「浦和」レッズの本拠に遠征するってのも奇妙な気がしないでもないが……まあ、どっちも東京から見りゃ「赤羽より北の方」だし、大宮より浦和の方が近くて電車賃も安いからむしろお得かも(というのは、Mendozaさんの談)。客は約1万と少なかったが、その分ビール(リユースカップはグッドだ)を買う行列もほとんどなくて、これまたむしろ良かったかもしれない。



試合の方は……大宮アルディージャ 0-1 FC東京。12位を激しく争う(笑)両チームの対戦は、開始早々にセットプレーで先制した東京が、後半早々の茂庭の負傷退場以後はなりふり構わず守り倒す戦いで完封勝ち。昨年の同カードとは違って内容的にはイマイチな印象だが、残留が決まっていない立場としてこの勝点3はありがたい。安全圏に入るまでは、とにかく結果を出すに越したことはないのだから。

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2006年10月24日

●勝ちに不思議の勝ちあり(笑) (FC東京×ガンバ大阪)


日曜日の午後、味スタでJ1第28節。FC東京 3-2 ガンバ大阪。もう半年近くも味スタで勝ち星のない東京。2位ガンバ相手に順当に(?)失点を重ね、完敗を覚悟せざるを得ない展開だったが……まさかの大どんでんがえし。残り15分で一気の3得点。3万6千の大観衆を前に、劇的としか言いようがない逆転勝利を収めたのだった。わっはっはーのはー、である。


前半キックオフ直後は、東京が前がかりに攻めたてた。この日はファン待望(?)平山・ルーカスの2トップでスタートである。7分、CKのはね返りを梶山が拾い、右サイドからDFをかわしつつゴールライン際をスルスルッと切れ込んで狙いすましたマイナスのクロス。平山がダイレクトのシュートをきっちり枠へ飛ばしたが、ガンバDFが横っ跳びのブロック。なんとも惜しい場面だったが、いい感じの立ち上がりではあった。

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2006年10月23日

●そこに、「犬の楽園」はあったのだ


土日は、カミさんとカミさんのお母様&姉夫婦と5人で、コーギー犬アルバート君を連れて伊豆高原に旅行してきた。東京の赤坂から車を走らせて、昼食休憩等を含めて5時間余り(運転は義兄にお任せ)、宿の「伊豆高原わんわんパラダイスホテル」(しかしスゴイ名前だ(笑))に到着。その名の通り、わんこと人とが一緒に泊まれるホテルである。

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●とりあえずの感想&東すか20号御礼

昨日のガンバ戦について、とりあえずの感想。詳しくは、また後ほど。

途中までは「またかよ……」という感じだったけど、得点に至った3プレイのスパークぶりには目を見張った。特に、規郎の超ウルトラミラクルシュートには大興奮。まさに残り10分間の大帳尻合わせ(笑)!!こういう時の東京の選手は本当にすごい。

東京にしちゃ、完全な負け試合からの大逆転、しかも3万6千の大観衆を大喜びさせることができたということで、とりあえず(この試合の結果に関しては)めでたしめでたしなんだけど、ガンバの方は憤死ものだろうね。リーグ戦残りの余力を考えた采配が裏目に出た、のかな。

しかし、「年に数度の大爆発」でファンをコロッと騙すの期待をつなぐのは、ホントFC東京のお家芸ではある(笑)。


あと、東すか20号、おかげさまでキックオフ15分ほど前に完配しました。とりに来てくれた皆様、どうもありがとうございました。今回は「ラス前」ということで、色々と励ましや慰留の声をかけていただき、またいくらか差し入れなどもいただき、編集部員一同感謝感激です。

特集が「サッカーを笑おう」だったんで、「シャレにならない結果になったらどうしよう」と密かに心配していたんですが、そういう意味でも規郎サンクス、という感じですね(笑)。笑える試合でした。

ということで、次がとりあえずの最終号。頑張りますので、よろしくお願いします。

2006年10月20日

●負けずに行くぞ、東すか20号だあ!!

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20、日曜日(10/22)のガンバ大阪戦@味スタにて配布します。


特集:「サッカーを笑おう」


「今、笑えねえよ!」というツッコミが入りそうだけど、んな雰囲気なのは東すか編集部も一緒に決まってるじゃないか……でも、やるんだよ!!

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2006年10月15日

●急転直下の悪夢 (サンフレッチェ広島×FC東京 テレビ観戦)

午後、BS-iでJ1第27節をテレビ観戦。サンフレッチェ広島 5-2 FC東京。好調極まる立ち上がりに、幸先の良い2得点。東京ファンとしては「これはもらっただろう」と思いたくなる展開だったが、後半に暗転が待ち受けていた。10分の間に3失点を喫する守備の崩壊ぶりで、一気に勝点3を失ってしまった。名古屋戦の「ごっつぁん勝利」をうまく利用できないあたりに、今の東京の悩みの深さを感じた試合。


前半立ち上がりの東京は最高だった。前からの果敢な守備と攻守の切り替えのはやさ、そしてつながるパスに湧き出るフォロー。やはり「勝利に勝る良薬はなし」ということなのか、連敗を脱出した前節に比べてもずっといい出来に見えた。選手間の連動性に欠ける広島を完全に圧倒し、特に左サイドは今野と藤山の2人で駒野をチンチンにやっつける。えぐってクロスを入れる藤山の姿には目を見張らされた。

早くも9分、GK下田のミスを突く形でジャーンがヘディングシュートを決めて先制。続く13分にはクロスのはね返りを拾った梶山が右足を一閃、ボールは弧を描きつつゴール左上隅に突き刺さった。ゴ~ラッソ!!その後も東京の勢いは止まらず、中盤でボールを奪っては左右から攻めたてる。セカンドボールも拾いまくり、「もしかしたらこれは祭りになるのではないか」とさえ思える光景。

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2006年10月09日

●「ナゴヤサン、カチテンサンアリガト」(後編)

(前編から続く)


後半。一進一退の立ち上がりから57分、足下にボールを収めたヨンセンがDF裏へ速いスルーパス、反応した杉本が見事なトラップからゴール右へ蹴り込んだ。敵ながら鮮やかな同点ゴール。しかし、名古屋はこの一発きりで、またもどかしいサッカーに逆戻りしてしまう。62分、DF裏へのパントに対して楢崎が飛び出したところ、風で戻るボールを戸田がかっさらって無人のゴールめがけボレーシュート、やっぱり枠外(笑)。どうも名古屋は風に対応しきれない。

DFラインの信頼性に問題のある東京としては、向かい風ということもあってシンプル・強引な攻めの方が怖かったはずだが、名古屋はあくまで細かなつなぎにこだわった。苦労してパスをつないだあげく、結局はヨンセンのポストと杉本・中村の個人技頼みという場面ばかり。しかも、ご丁寧にも東京が地上戦で最も強い「藤山前」や「今野周辺」を通ろうとして網にかかってくれるし。正直なところ、こちらとしては非常に助かったように思う。

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2006年10月08日

●「ナゴヤサン、カチテンサンアリガト」(前編)

昨日は日帰りで名古屋に行ってきた。午前中、東京駅から「のぞみ」に乗車。3連休にF1開催も重なって、ほぼ満席だったようだ。1時間半ほどであっさり到着。所要時間で言えば、鹿島遠征の半分以下(笑)。近いね。


まずはひつまぶしを食べようと、地下鉄に乗って矢場町の松坂屋「あつた蓬莱軒」に行ってみたのだが、呆気にとられるくらいの大行列。速攻であきらめて、栄町駅近くの「いば昇」に入る。ここも行列はしていたが、回転が速いのですぐに食べられた。で、お味の方は……うーむ、まあ普通に美味しくはあったし、薬味やお茶を加えたりして飽きずに食べられるのは面白い。でも、うなぎ好きとしてはやっぱり鰻重の方がグッと来ますな。


食後に周囲を散策していたら、突然観覧車が回っているのを発見。ビルの中は普通に飲食店や衣料店のようだが……これ街中の交差点でっせ。もちろん、乗ってみた(笑)。500円也。「名古屋城より高い観覧車です」とかアナウンスが流れていたのだが、周りにけっこう高い建物が多くて眺めはあまり良くないかも。だいいち、男1人なのが寂しすぎるな。とか言いつつ、1000円も出して記念写真を買ってしまう俺。

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2006年10月07日

●名古屋遠征、行ってきます

明日(いや、もう今日か)は日帰りで名古屋まで観戦の旅。

新幹線で昼前に着いて、ひつまぶし食って、瑞穂でJ1名古屋×東京を観て、夕方から手羽先かじりながらビール三昧の予定。帰りの新幹線は、21時台の「のぞみ」あたりか?

しかし、それにしても名古屋は食い物の名物が多い。予定している2つの他にも、味噌煮込みうどん、味噌かつ、天むす、きしめん、ういろう、喫茶店のモーニング(笑)……。そういや俺、きしめんって名古屋の新幹線ホームでしか食ったことがないな。

とにかく、食い物については欲張るとえらいことになりそうだから、少なくとも「味噌軍団」は次の楽しみにとっておくことにしよう。

サッカーの方は、気長に見守ろうという気になっているので、とにかく力を出してくれれば。平山に一旦当ててから梶山がウイングを走らせる、というわかりやすい形でリズムを作って、後半吉朗(や赤嶺)投入で叩きのめす、というような試合が観たい。

つーか、さすがにチームワースト記録(7連敗)は見たくないぞ。がんばってくれー。

2006年10月01日

●悲しい気持ち (東すか19号&FC東京×アルビレックス新潟)

昨日は東すかの配布日なので、午前中から出動して開門前の入場。遠目にソシオ列を眺めたら、いつもよりも人が少ないように見えたのだが、気のせいだろうか。今回は食あたり学会・仕事・消息不明・生死不明(笑)等の理由で部員が少なく、わずか4名での配布。いつもメイン側にいる看板要員もいない。声出しでカバーしようと叫び続けて、喉が枯れてしまった。

19号の配布自体は、チームが連敗中でもあるしあまりはけないだろうと元々予想をしていたのだけれど……うーん、予想以上に悪かった……。いつもの8割くらいしか持って行ってもらえんかった。まあ、もしかしかしたら、そろそろ「東すか」も飽きられてきているということかもしれない。いいやめ時かもしれんね、今年限りが。

とはいえ、それでも多くの人が持って行って読んでくれたのも事実。「本当にやめちゃうの?」「残念……」「あと3回、必ずスタジアムで読ませてもらいます!!」といった声をかけていただいたのは本当に嬉しかったし、ちょっと悲しくもなった。皆さん、どうもありがとうございます。次回は10/22ガンバ戦の予定です。懲りずにまたお付き合いいただければ、幸いです。



んで、複雑な心境のまま観戦に突入。J1第25節。FC東京 1-4 アルビレックス新潟。連敗による沈滞ムードに加え、主力に怪我人続出の東京。順位的に近い新潟は連敗脱出には格好の相手にも思えたが……完敗。幸先のよい先制点で「ノれるか?」と思ったのもつかの間、あっという間の2失点で台無しとなり、あとはひたすら新潟の切れ味よい速攻にさらされ続けた。終盤には堤防が決壊。これでとうとう「FC東京」としてのワーストタイ、6連敗である。

以下、感想なぞつらつらと。

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2006年09月29日

●東すか19号、配布で~す

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19、明日土曜日(9/30)のアルビレックス新潟戦@味スタにて配布します。


特集:「Eat Soccer!」


なにしろ「食欲の秋」だからね……とか言いつつ、食い物の話もあるにはあるんだけど、原稿の半分くらいは今の東京についての嘆き節だったりするのはナイショだ(笑)。

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2006年09月25日

●5連敗でござる (鹿島アントラーズ×FC東京)

鹿島遠足、行ってきますた。「そもそも遠足気分かてめえは」というツッコミも入りそうだが、だってホントのことなんだもーん。つーか、まあ試合前後の状況も含めてということで。試合の勝敗自体がどうでもいいわけでは決してない。

今回は日本旅行のオフィシャル応援ツアーに申し込んでみた。車両が古くて加速のたびにガッタンガッタン揺れるのには参ったし、鹿島神宮駅キックオフ3時間前着はいくらなんでも早すぎるんだけど、他の交通手段に比べても楽なのは間違いない。のんびりと田舎の風景を眺めて3時間余、12時過ぎに鹿島神宮駅着。すかさずタクシーを拾ってカシマスタジアムへ向かう。わずか10分余りで到着。


ということで、試合前は時間余りまくり。まずはスタジアムから国道一本挟んだところに並んでいる屋台村みたいなところで、生ビールを片手にもそもそと昼食。はまぐりカレー、焼き鳥の盛り合わせ、ホタテ焼き、たこ焼き。どれも標準以上には美味い、と思う。目の前で焼いているのがいいよな。思わずビールをおかわり。

そして、キックオフ1時間前に入場。今回は半分グルメ目的でメイン観戦にしたのだが、この時点で既にお腹一杯だったのであまり意味がなかったような(笑)。せめてモツ煮でも食うかと、モツ煮ときのこ汁を買ったら、これがまたえらいデカさなんだ。カミさんと2人して頑張るも、さすがにきのこ汁は半分ほど残してしまった。残念。

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2006年09月23日

●鹿島遠足へGO

明日はカシマサッカースタジアムまで遠足でございます。

応援ツアー専用貸切電車”FCTOKYO-EXPRESS”に乗車予定。ネーミングセンスはちょっとアレだけど(笑)、こういうのを企画してもらえるのはまことにありがたいことです。


トーチュウによれば、平山は出ないとか。まあ、じっくり慣らしていく方が彼のためにもいいのだと思う。今、色々と難しいチーム状況だから。

「となれば、赤嶺とルーカスの2トップ復活か?」と一瞬胸をときめかせかけたのだが、しかしルーカスも怪我で先発が難しいとか。うーむ。

ここ2試合を見るにつけ、チームには、昨年と今年の失敗をふまえた戦いぶりを見せてほしいな、と思う。「これがうちのサッカー」という思い込みで自滅はしてほしくない。倉又さんが「適材適所」を保ちながらいかに課題を克服していくか。


まあ、とにかく、楽しみでもあり、心配でもあります。旅のおみやげには、もつ煮や牛串の思い出だけでなく、なんとか勝点を持って帰りたいものでございます。

2006年09月18日

●ユルネバはウェディングソングの定番


昨日は、某FC東京サポーターの結婚披露パーティー(二次会)にお呼ばれしてきますた。会場は品川駅東口から徒歩5分のイタリアン・レストラン。


新郎の友人は職場の同僚か東京サポーターでいずれも性別はほとんど男、新婦の友人はほとんどが女性、という非常にわかりやすい構図の会。オッサン的には、20代前半の女性軍団のまぶしさに圧倒されっぱなしでしたよ(笑)。恐縮して縮こまる俺(←ウソ)。

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2006年09月17日

●トホホな試合 (京都パープルサンガ×FC東京 テレビ観戦)

昨日の夕方、MXTVの録画中継でJ1第23節。京都パープルサンガ 1-0 FC東京。季節も秋に差しかかって久しぶりのデーゲーム。不振が続く両チームの対戦は、トホホな試合内容ながら、ホームの京都がPKで得た虎の子の1点を守りきって連敗脱出。東京はこれでついに4連敗である。トホホホホ……。


東京は前節に引き続き4-5-1フォーメーションでスタート。戸田ではなく栗澤が入ったのは「つなぎ」重視ということだったろうか?とにかく「こなれた」布陣で、これはそれなりに機能した。対する京都は引き気味の布陣で外国人2トップを中心とするカウンター狙い。ただし、あまりに攻め急いでボールを失う場面が多く、FW(特にアンドレ)に軽いプレーが目立つ。どうも、全体的に判断力はあまり高くない様子である。

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2006年09月14日

●平山君、がんばれ。

ここ数日、新聞やネットでの報道を見て、「まずいなあ」と思っている。何がって、もちろん平山相太のことである。


平山が北京五輪を目指すU21世代では屈指の、そして日本の若手FWの中でも有数の逸材であることは間違いない。プレーのスケール、シュート感覚の鋭さ、そして国際経験と、ポテンシャルに申し分は全くない。思い起こせば3年前にアマラオが東京を退団した時、「平山が後継者になってくれれば」などと勝手に夢想したものである。

だがら、彼の入団は本来、東京にとって諸手を上げて歓迎すべき事柄のはずだ。単に戦力的なプラスだけではなく、「スター候補」の加入による注目度の増加や若手への刺激などの効果も期待できるし。ところが、現在、彼を見つめる東京ファンの多く(僕も含めて)の視線にはどこか冷めたものが混じっている。残念ながら、それも無理はない理由が複数存在しているのだ。

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2006年09月12日

●「残り3回」のネタ出しのために

前回の18号でお知らせしたとおり、2年半の間続けてきたスタジアム・フリーペーパー「東すか」もあと3回で休刊となる。3回か……ここからは1ヶ月1回発行ペースの予定だから、きっとあっという間に過ぎてしまうんだなあ、などと思うとなかなか感慨深い。

で、次号は9/30新潟戦にて配布予定ということで、そろそろ制作開始の時期。編集長からも「ネタ考えろや、コラ!」なるメールが届いているのだが、困ったことに気持ちがノッてこない。思えばここ最近、FC東京はW杯中断に監督交代に連勝に連敗にと、まあ何かと落ち着かない数ヶ月だったわけで、正直東すかの事をじっくり考える余裕がなかったのだ。

だが、そんなことを愚痴交じりに書いたところで何がどうなるわけでもなく、このままでは原稿のネタもろくに思い浮かばないままいたずらに時が過ぎ、気がつけば〆切寸前、数時間おきに編集長から届く催促のメールにおびえながら頭を抱えてウンウン唸る羽目になるのは必定である。とにかく、原稿のネタだけでも決めておかねばなるまい。

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2006年09月10日

●デジャヴュ (FC東京×ヴァンフォーレ甲府)


昨日の夜、味スタでJ1リーグ第22節。FC東京 1-3 ヴァンフォーレ甲府。9日間のインターバル明け初戦、8月の4試合ではろくな準備期間を与えられなかった倉又監督がどのようにチームを仕上げてくるか注目されたが……昨年の夏を想起させる攻撃に守備のユルさが加わったような内容(に見えた)で完敗。まあ、何事もそう簡単にはうまく行かんものである。変に焦らずやっていきましょう。


東京は「伝統の」4-5-1の布陣でスタート。左サイドには戸田を起用し、さらに原点回帰色を一歩強めた印象である。憂太のパス能力を生かす意図と、あと「サイド速攻の撃ち合い」への備えもあったのだろうか?だが、これがどうもイマイチ。石川とルーカスは孤立気味で、中盤は文丈の力不足が目立つ。結果として、中央と左右の流動的な連携が少なく、単調なサイドからの力攻めが目につく。要するに、昨年あたりの攻撃に戻った印象であった。

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2006年09月09日

●「UAEにいるケリーを応援しよう作戦」

「UAEにいるケリーを応援しよう作戦」 (天荒雄酒造日報)
 
 
 
今日の甲府戦の試合前(17時~17時30分ごろまで)、味スタメイン1~2ゲート外側付近の往来の邪魔にならなさそうな所で行うそうです。

東京の元仲間に激励のメッセージを送りたい方は、ぜひ。

2006年09月02日

●お疲れ様。お元気で!!

ガーロ前監督離日 (東京中日スポーツ)

ガーロ前監督を見送りに成田空港へ。 (ここがロドスだ ここで跳べ)


水曜日の昼、おそらくは多くの東京ファンがセレッソ戦の勝利に向けて胸ときめかせていた頃、ガーロ前監督(ガーロさん、と言うべきか)は日本を離れた。僕はあいにく仕事を休める状況になく、残念ながら彼を見送りに行く事ができなかった……って、いや別に今までも選手とか見送りに行った事なんてないけど(笑)、まあ、これでようやく一区切りつけることができるだろうか。

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2006年08月31日

●FC東京×セレッソ大阪


昨日の夜、国立競技場でJ1第21節。FC東京 2-3 セレッソ大阪。シーズン途中での監督交代後、厳しい日程の中で2勝1敗と上々の成績を挙げている東京。ここはホームで最下位セレッソ相手にきっちり勝って、気持ちよく代表戦のための中断に突入したいところだったが……まさかまさかの(と言っては相手に失礼だが)敗戦。つい1ヶ月前に大勝している相手ということもあり、いささかガッカリな結果だった。


立ち上がり2分、左スローインからのパス交換でフリーになった名波が美しい弾道のクロスを上げ、河村がヘディングシュート。マーカーの増嶋は全く寄せられず、「なして?」と首を捻るくらいあっけなく決まってしまった。いきなりの失点。その後も東京はなかなかエンジンがかからず、セレッソがペースを握る。7分、右サイドを突破した宮本のクロスにボックス内の古橋がボレーで合わせるが、立ち足が滑って枠外。11分、ピッチ中央からのFK、名波のキックがDF裏にこぼれ、拾った森島が折り返すもアタッカーに合わず。

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2006年08月30日

●温情東京(泣)?


あいやー。こいつはセレッソさんおみそれいたしやした、というところか。

どうして、赤嶺を早い時間で下げてしまったのだろう。彼の交代を含めて急にイジりすぎたせいか、後半はパス回しのベクトルが定まっていないように見えた。ハーフタイムにはまだ、普通に勝てると思えたのだが(正直、守備の事は頭になかった)。

まあ、それでもシュートを22本も撃ったのだ。それが2本しか(?)決まらなかったのだから、ある意味この結果も「仕方がない」のかもしれない。決定力は文字通り決定的な要因だから。石川の空回り気味の姿は、スタンドのため息を誘っていたね。

セレッソにとっては、宝石のように貴重な1勝。とにかく名波が素晴らしかった。知力体力技術の全てを駆使して周りの味方を助け続け、ここぞという場面では自ら危地へも飛び込む。その姿がチーム全体を勇気づけているように見えた。あれこそ真の大黒柱だ。

憂太や梶山は、いつかあの領域までたどり着けるのだろうか……。

次の試合までは10日間ある。怪我人もある程度戻ってくるだろうし、ようやく倉又監督にも「再構築」の時間が与えられるわけだ。じっくり(というほど余裕はないけど)立て直して、甲府戦に勝てば今日の敗北もなんてことはないのだろう、おそらくは。


試合の詳細については、また後ほど書く予定。今回は読んでくれる人が少なそうだけど(笑)。

2006年08月26日

●清水エスパルス×FC東京 (テレビ観戦)

夕方、JSPORTSでJ1第20節。清水エスパルス 2-0 FC東京。中断明けてから7戦5勝と、監督交代以来2連勝、好調チーム同士の対戦である。序盤は速いパス攻撃の応酬で非常に見応えのある試合となったのだが、前半終了間際のPK&徳永退場で試合のバランスが崩れた。東京も10人になりながらよく粘ったのだが、ついに劣勢を覆しきれず、逆に追加点を奪われて悔しい敗戦。残念ながら、念願(?)の3連勝はならなかった。


前半途中までは切れ味のある攻撃の応酬。清水は藤本・兵働ら若手が足下の技術を生かして素早くパスを交換しつつ、前線の「重し」であるマルキーニョスを追い越していく。対する東京は梶山やルーカスのキープ力を生かしながら左右に揺さぶり、石川・川口がガンガン勝負を挑む。東京のCBに不安定さがあるのと、戦術に継続性がある分やはり清水がやや優位なのだが、東京も決して悪くない出来だったように思う。石川と梶山のシュートは惜しかった。

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2006年08月24日

●FC東京×アビスパ福岡


昨日の夜、国立競技場でJ1第19節。FC東京 5-1 アビスパ福岡。倉又体制での2戦目はジェフ戦の大激闘の影響が心配された試合だったが、やや危なっかしいところはありながらも選手たちはアグレッシブに戦い、終わってみればシュート23本を浴びせて5点を奪う大勝。待ちに待った「あの人」の初ゴールもあり、前節に続いてファンにはこたえられない試合となった。


キックオフ。東京は前節と同じスタメンで、両者とも4-4-2の布陣。1分、左サイド駆け上がる藤山からよく狙ったクロス、川口が落としてルーカスがコントロールショットを狙うが枠外。5分、左サイドでDFをひらりとかわした川口がえぐってボックス内へ突入するも、DFがクロスをカット。9分、梶山が敵陣中央のFKから持ち出して放ったミドルシュートをGK水谷がCKへ逃れ、そのCKが流れたところで赤嶺が狙った山なりのヘッダーは、バーに当たってノーゴール。東京ペースである。

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2006年08月23日

●冷血東京(笑)


倉又東京、2戦目はホームで福岡に5-1の爆勝
いくらヨレヨレフラフラの相手とはいえ(いやだからこそ)、血も涙もない勝ち方だった(笑)。

それにしても、藤山のゴールがJ1で見られる日が本当に来ようとは……。
ファンなんてのも、とにかく続けてみるものではあるね。

相当に楽しいことになってきたぞー。
次は浅利の番だ(笑)。


詳しいことはまた後ほど。
清水から勝点奪って帰ってきたら、いよいよホントにホントの「覚醒」かな。

2006年08月22日

●ジェフ千葉×FC東京 (後編)

前編から続く)


後半立ち上がり、いきなり千葉がペナルティボックス手前でFK獲得。キッカーはもちろん阿部勇。大ピンチな雰囲気だったが、シュートはわずかにバーを越えて命拾い。これで東京ペースが継続。7分、左サイドを突破する川口が坂本に倒されFK(イエロー)、こぼれ球を拾った浅利が中島に倒されまたFK(イエロー)。その直後にはCKからゴール前で乱戦になり、GK前のボールに赤嶺が飛び込むも押し込みきれず。結局得点にはならなかったものの、ここら辺、じわじわと効きそうな攻撃であった。

12分、左サイドワンツーからDFライン裏に抜けた羽生がシュート性のクロスを入れるが、ボールは走り込む巻とポストの間を抜けてしまった。15分過ぎになると千葉はさらに運動量が落ち、遅いパスを東京DFが前に出てカットする場面が目立つ。そして17分。梶山が左サイドをDF2人に絡まれながら持ち上がり、ゴールライン際で折り返す。これをニアに走り込んでいた赤嶺が反転シュート!当たりは弱かったが、意表を突かれたか立石は止められず、ボールはバウンドしながらゴールイン。2-2。

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2006年08月21日

●ジェフ千葉×FC東京 (前編)


昨日の夜、フクダ電子アリーナでJ1第18節。ジェフ千葉 3-4 FC東京。中断明けの不甲斐ない戦いぶりに加えて前節浦和戦の大敗を受け、ついに前節浦和戦後に監督交代を断行したFC東京。倉又監督の初戦はアウェイで強豪ジェフが相手という厳しい条件だったが……激しい撃ち合いを制して劇的な逆転勝利。クラブ史上初の「シーズン途中からの新体制」は、この上ない好スタートを切ることができたのだった。


この日の東京は、4-4-2のフォーメーションでスタート。トップがルーカス・赤嶺でサイドハーフは石川・川口の快足コンビ。中盤の底には浅利が、懸案の左SBには藤山が「復帰」した。機能的には大熊時代にやや近いような感じだろうか?とにかく「原点回帰」といった趣が強く感じられる布陣である。ガーロ監督起用によるチャレンジが一旦頓挫したことを受けてリスタートするからには、まずは妥当な方策だったろう。

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2006年08月20日

●まずは1勝


まさか、初戦からこれほど劇的な展開になるとは。いい試合だった。

倉又さんはわずか数日間で見事チームをまとめ、適材適所の配置を実行。
恐れ入りました、というヤツである。

選手たちも色々とフッきれたのだろう、みんな90分間集中して戦ってくれた。
決勝ゴールを決めたのが阿部吉朗だったのには感激。

これを、1試合で終わらせないようにしないとね。次は日程キツいし。


詳しいことはまた後ほど書きます。
帰りの総武線、缶ビールで祝杯あげたら、たった2本でいい感じに酔っぱらっちゃったよ(笑)。

2006年08月15日

●終戦記念日からのリスタート

アレッシャンドレ ガーロ監督解任のお知らせ (FC東京公式)

倉又寿雄新監督就任のお知らせ (FC東京公式)


おー。予想外に速い対応だったね。なかなか思い切ったことをしたものだ。確かに、今解任するにせよ続投させるにせよ早急に何らかのアナウンスをすべきだと多くの人が感じていたとは思うのだけれど、8月後半の中2日・中3日が続く日程を考えれば、リスク回避の観点からもこの結論にたどり着くのはある意味当然だったのかもしれない。


ガーロの解任は……まあ仕方がない。色々不運な要素もあったとは思うし、中断前の名古屋戦・甲府戦あたりはいい雰囲気になりかけていたんだけど。結局、2ヶ月もあった中断期間を利用してチームを固められなかったのが致命的だった。僕的には、何度も書いてるように「フィットしないね」と思いつつも「待とう」という立場だったのだが、やはり浦和にボカチンくったのがさすがにね。2年連続、アウェイの浦和戦で徹底的にガックリさせられることになった。

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2006年08月13日

●浦和レッズ×FC東京


キーボードを叩く指が鉛のように重いな、しかし(笑)。


昨晩、さいたまスタジアム2002でJ1第17節。浦和レッズ 4-0 FC東京。リーグ再開後なかなか良化に向かわない戦いぶりに加え、金沢・今野と「代えのきかないメンツ」に負傷者続出、さらには徳永も出場停止の苦しい状況。苦戦は覚悟していたのだが……結果は無惨な大敗。よりによってレッズに。「最もやってはならないことをやらかすのが人間というもの」という経験則(?)を思い起こさせる試合だった。さすがに、これをやらかしたからには、誰かが責任追及されねばなるまいよ。

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2006年08月12日

●ガーロ、やめちゃえ

ガーロ、いっそやめちゃえよ。


もういい。あなたのサッカーは今の東京には合わなかったようだ。不運も色々と重なったし。

そして、今の東京はゴール裏の中心人物が「外人なんて問題外」と書く状態だから。

そもそも、東京ファンの多くが最初から、色々あって、あなたのことは歓迎していなかったようだしね。俺はもうちょっと見てみたかったけど……。

やめた方がいい。それで東京ファンの気が済むというのなら、そうしてくれないか。済まんかった。ホント、ごめん。

(詳細は、また後で書く……かも(笑)。)

2006年08月05日

●FCソウル×FC東京 (テレビ観戦)

夜、MXテレビで首都対決(笑)親善試合。FCソウル 3-0 FC東京。プレシーズンマッチとはいえ、貴重な海外アウェイの経験を積める機会。我らがFC東京がどんな戦いぶりを見せてくれるか楽しみだったのだが……いつもどおりでしたな(笑)。当たり前っちゃ当たり前だけど。


完全なアウェイであったこと、U21代表招集で主力が何人か抜けていたこと、相手がKリーグの強豪であることなどを考慮すれば、結果は「こんなものか」といったところだろうか。2・3点目の連続失点(いいシュートだった……)で点差こそ開いたものの、互角にやれている時間帯も長かったし、惜しい場面もあった。でも悔しいよな、やっぱり。せめて1点は取りたかった。

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2006年08月04日

●アディダスカップ2006準決勝


夜、三ツ沢公園球技場で第30回日本クラブユースサッカー選手権準決勝。FC東京 1-2 ガンバ大阪。準々決勝では5分間で3点差を追いつく「奇跡の逆転勝利」で横浜マリノスを下したFC東京U-18が、決勝進出を賭けて強敵ガンバと激突。先に2点を奪われながら終盤猛反撃を見せ、惜しい場面も作り出したが……あと一歩届かず。悔しい敗退となってしまった。


夕方、いつもより早めに仕事を終わらせたものの、新宿駅から湘南新宿ラインに乗って横浜駅着が19時20分。せめて前半の半ばには着きたいと思い、タクシーを拾って急行するも……なんだ、全然始まってないじゃない(笑)。なんでも、第1試合のヴェルディ×レイソルがPK戦までもつれ込んで開始が遅れたらしい。やはり1人で来ていたしゃくどぉ氏と合流し、東京サポーターの後ろ目の席で応援。

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2006年07月30日

●FC東京×サンフレッチェ広島


筆が重いな、しかし(笑)。


昨日の夕方、味スタでJ1第16節。FC東京 0-2 サンフレッチェ広島。W杯による中断後、初めての味スタ開催ホームゲーム。前節セレッソ戦の爆勝の後にどのような試合を見せてくれるか注目されたのだが……最低最悪の試合内容で完敗。盛り上がったハーフタイムの花火とは対照的に、今季最高3万人超もの観客を失望させる結果となってしまった。うーむ。

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2006年07月29日

●だみだこりゃ

今日の広島戦のダメダメ試合を見てとりあえず思ったことは、次のエントリーに書きます。

ガーロ監督は、少なくとも今の東京にはフィットしない、というのはこの4試合で確認できた。

という一方で、オクヤマさん(に限らずゴール裏の人たち)よ、俺がかしこくないからかもしれないけど、あれじゃ伝わらないんじゃないの?真意が。

あなた方に建設的な真意があれば、の話だが。

2006年07月28日

●東すか18号配りますです

tosca18.gif
18、明日土曜日(7/29)のサンフレッチェ広島戦@味スタにて配布します。


特集:「夏だ!プールだ!浴衣まつりだ!」


しかし、実はプールも浴衣も出てこず、ちゃっかり「W杯回顧号」になってたりするのであった(笑)。

主な内容:
○ キタマチ氏がジーコジャパンを語る「だって強そうじゃなかったんだもん」
○ 峰村健司のまったりコラム「馴染みの定食屋に帰ってきたよ」
○ keiko先生萌え萌えコラム「日本サッカーには色気が足りない!」
○ 編集長から皆さんへ「大事なお知らせ」   etc

僕は、毎度おなじみ「プレイバック東京」のコーナーで、過去の東京のナイス・ミドル(?)について書きました。


東すか配布日のFC東京戦績は、現在9勝5分3敗。原東京の勝率よりも、ガーロ東京の勝率よりもいいぞ(笑)。

つーことで、よろしくお願いしまっす。

2006年07月26日

●セレッソ大阪×FC東京 (テレビ観戦)

夜、BS-iの録画放送でJ1第15節。セレッソ大阪 1-5 FC東京。リーグ再開後引き分け→負けと来て、黒星先行の苦しい状況で迎えたアウェイ戦。先制された時はどうなるかと思ったが、ルーカスのゴールを皮切りに攻撃陣が大爆発……というよりセレッソのユルい防御に助けられてイケイケドンドン。20本のシュートを浴びせて大笑いの圧勝。つーか、5点でもまだまだ物足りないくらいだ(笑)。


立ち上がりはセレッソが前がかりになり、しかし東京も着実な防御で防ぐ展開。11分、CKのこぼれ球をキッカーの古橋が拾ってボックス外の角度のないところから思い切ったシュート。ニアに飛んだボールを逆を突かれた(?)土肥ちゃんが止めそこない、セレッソ先制。あの弾道は古橋の狙い通りだったのだろうか(だとしたら恐ろしい男だ)?それまではやや攻め込まれながらも決定機を許していなかっただけに、唐突な失点はちょっとショッキングだった。

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2006年07月22日

●FC東京×鹿島アントラーズ(テレビ観戦)

夕方、4日ぶりに家にたどり着いてすぐ、MXテレビでJ1第14節。FC東京 2-4 鹿島アントラーズ。真夏の中2日、しかも前節は豪雨の福岡戦。中断明け第2戦は、特に東京の選手たちにとっては過酷な試合となった。ルーカスの見事なミドルシュート2発で撃ち合いに持ち込んだものの、鹿島の勝負強さにしてやられる形で敗北。うーん…。


「鹿島に負ける時はこういうやられ方」という典型だった。東京は布陣変更も功を奏して福岡戦よりずっと出来が良く、ルーカスの個人技で先制点も奪うことに成功。しかし、注意すべき前半ロスタイム、そして後半開始早々に続けざまの失点。そこから攻勢に出てまたルーカスの強ミドルで同点にしながら、セットで勝ち越され、さらに前がかりになったところをカウンターで追加点。「ここぞ」という場面での集中力、プレー精度の差を見せつけられた思いである。

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2006年07月20日

●アビスパ福岡×FC東京


昨日の夕方、博多の森競技場でJ1第13節。アビスパ福岡 0-0 FC東京。約2ヶ月に渡るW杯中断明けの初戦。監督交代を行った福岡は目に見える結果(降格圏からの脱出)を、春の戦いぶりにファンから不服の声も上がった東京は目に見える内容の向上を、それぞれ期して戦いに臨んだはずだが…ともに得られず痛み分け、というところか?


あいにくの雨の中、キックオフ。東京は石川・憂太の2トップで3-5-2という新布陣。期待3割不安7割というところだったが…開始早々増嶋のうかつな横パスをカットされてシュートまで持ち込まれ(土肥キャッチ)、いきなり不安が9割を超えた(笑)。序盤は落ち着かない攻め合い。4分、憂太から右へ展開、徳永のクロスからのこぼれ球をルーカスがコースを狙ったシュート、GK水谷が横っ飛びでキャッチ。6分、カウンターから古賀がシュートを撃つがゴール右に外れる。9分には憂太がロングシュートを放つも威力なく水谷キャッチ。

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2006年07月19日

●【事務連絡】福岡遠征に行ってきます。

本日、平日ながら早めの夏休みをとって福岡遠征を敢行します。

おそらく多くの東京ファンがそうであるように、中断中は一つもいい話が聞こえてこなかったので僕も心配に思っているのですが……今回は3バックに石川・憂太の2トップだとか。期待3割、恐ろしさ7割といったところか(笑)?まあ僕なりに、頑張れ、とバックスタンドあたりで念を飛ばしてきますわ。

帰りには山口の田舎で2泊ほどしてくるので、東京に帰るのは土曜日の夕方の予定です。

それまで、blogの更新は止まると思いますが、ご了承ください(許さねーって言われても困るけど)。原稿待ちの東すか編集部も、どうぞご了承ください(笑)。

2006年07月16日

●ササさよーなら。

ササ「来季戻ってくる」 アルゼンチン・ニューウェルズへレンタル移籍 クラブ間で合意  (365日FC東京)
 
 
まあ、しょーがない、としか言えないよね。サッカー選手はプレーしてナンボの存在だから。

「リベルタドーレス杯得点王」という肩書きは、ジャーンの「元セレソン」並に期待させるものがあったんだけどね。

思い出に残っているのは、やっぱり東京ダービーでの終了間際の決勝ゴールだろうか。色々な意味で、東京を窮地から救い出してくれる一撃だった。

向こうでも頑張ってほしい、と思う。なにしろ、本音かどうかはわからないけど、去り際に「また東京に戻ってきたい」とまで言ってくれるナイスガイだから。


それにしても、東京のフロント、「必ず取らなきゃいけないとは考えていない」なんて悠長なこと言ってないで、次の外国人獲得に動かなきゃいかんだろう。補強すべきは中盤。中盤で主導権を取れる選手を見つけないと、今のメンツじゃ春のグダグダサッカーが続くのでは。


とりあえず、水曜日の福岡戦は、1人しみじみと現地観戦する予定。

2006年06月07日

●それを自転車レースでは「アシスト」と呼ぶ

「サッカーというのは、バランスを保つために水を運ぶ役割をする選手が必要」( J's GOAL )


当たり前といえば当たり前すぎるくらいの事なんだけど、一部では次期代表監督とも噂される名将イビツァ・オシムの言葉となると重みが違うよな、重みが(笑)。

ここでオシムの言う「水を運ぶ役割をする選手」とは、前にサッカーマガジン(だっけ?)のインタビューで名波が言ってた「コマネズミ」の事だろう。エース級の選手を生かすために、汗をかきまくって献身的な役割を果たせる選手。野球で言うところの2番打者。サイクルロードレースでは「アシスト」。確かに、それは必要に違いない。

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2006年06月01日

●茂庭の快足が世界を驚かす、ぞ!!

田中左太もも痛を再発、代役に茂庭を召集(日刊スポーツ)


このニュースを読んで、昨日のエントリーで僕は「複雑な気持ち」だと書いた。田中誠のW杯出場は、おそらく本人にとっては長年ずっと抱いていた願いだろうし、僕も一ファンとして個人的にそういう思いであった。今回の離脱は気の毒でもあり、本当に残念でならないのである。

ただ、だからといって、代役が茂庭になったことはもちろん嬉しいに決まっている。02年に東京に来て間もない頃の、愛嬌はあるけど不安定で頼りなく、「しっかりせい!」と叫びたくなるようなプレーぶり。磐田に1-6で叩き伏せられた時の涙。そしてその後の人が変わったかのような成長ぶり。この5年間チームと共に歩んできた姿を思い起こせば、「あのモニがねえ……遠くへ来た(行く)もんだなあ」という感慨を禁じ得ないのである。

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2006年05月31日

●めでたい!…のだけれども。

田中左太もも痛を再発、代役に茂庭を召集(日刊スポーツ)


おー、茂庭ドイツに行けるのかぁ。めでたい!拍手!!……と、本来は諸手をあげて喜びたいところなんだけど、実は微妙というか複雑な心境だったりする。茂庭が入ったのはもちろん嬉しいし、日本代表にとっても色々な意味でいいことだと思う。でも田中誠が外れちゃったのが、個人的にちょっと、ね。

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2006年05月21日

●「物足りない」感じだが…

アビスパ福岡 0-0 FC東京 (ナビスコ杯第6節)


結局またスコアレスドローでナビスコカップは終了。オフィシャルの書き方から察すると、そこそこチャンスは作ったようだがシュートを決められず、といったところか。しゃーないやね、今の東京にゴールゲッターはいない(オフに獲得できなかったのは痛い)んだし、復調してきたルーカスも出場停止だし。

まあ、これで中断に突入というのもすっきりしないけど、無理矢理ポジティブに考えれば(笑)、「物足りない」くらいの方が中断明けに向けてモチベーション的にはいいかもね。2ヶ月後にベストメンバーが揃うならば大丈夫(中位以上には留まれる)だろう、きっと。名古屋戦や甲府戦、あと浦和戦なんかを観る限り、やってる事はそう間違ってはいなそうだから。

……そう考えると、本当に心配なのは憂太の怪我だな、やっぱり。

2006年05月17日

●やればできる、と信じれば ('06ナビスコ杯第5節)


夜、味スタでナビスコ杯第5節。FC東京 0-0 浦和レッズ。試合後は、「大嫌いな」レッズをあと一歩まで追い詰めながら勝てなかった悔しさと、しかし福岡戦とはうって変わって勝利への意志を体現してくれた選手たちへの満足感とが入り交じる、ちょっと複雑な心境だった。そして進歩と悩みの両方が見える内容に、あと一歩突き抜けきれない結果。ある意味、今季ここまでの戦いぶりを象徴する試合だったかもしれない。


以下、感想などを箇条書き。

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2006年05月14日

●FC東京×アビスパ福岡('06ナビスコ杯第4節)


午後、味スタでナビスコ杯第4節。FC東京 0-1 アビスパ福岡。まったくもって、ひどい試合だった。スタジアム中に「ダメだこりゃ」という雰囲気が蔓延した90分間だった。これはいくらなんでも、選手も、監督も、猛反省しないといけないだろう。


序盤、怪我から復帰した戸田が走って走ってボールホルダーにプレッシャーをかけまくる。他の選手も前目から守備する意識は高い様子で、まずまずの入り方。そして今日は家本主審が福岡DFの当たりに厳しいジャッジで、東京は何度も相手陣でセットプレーのチャンスを得ることに。11分、ペナルティボックス手前からのFK、宮沢のシュートは枠をとらえたものの読まれてGK神山キャッチ。17分にも右サイドのFKをファーサイドのジャーンが落としたボールに戸田が飛び込むも、わずかに合わず。

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2006年05月11日

●FC東京占い

「FC東京占い」なんてのがあるのね(「見る前に跳べ」で知りました)。誰が何をもってどう作ったかはよくわかりませんが、とにかくやってみますた。結果は↓の通り。

村田陽二さんは阿部吉朗です。

● 金沢浄さんのあなたは、気配り上手の勉強家です。心が広く許容量もあるので、友人も多いはず。また、一度始めたことは最後までやり遂げる努力家の面も。それゆえ、趣味の多さや交際範囲の広さは目を見張るものがあります。自信と気力も十分で、多少の障害も楽々と乗り越え、失敗を恐れず、我が道を突き進んでいくあなた。いつの間にか、多方面で仲間や同志が多くなります。好奇心も人一倍旺盛。仕事以外の趣味や遊びの分野においても、研究熱心でエキスパートになる可能性を大きく秘めています。何でも知りたい、さらに深く究めたいという貪欲さがあり、自分から興味をもてるようなことを求め、広く触手を伸ばしていく人です。

● 村田陽二さんの結婚チャンス年齢は、25歳・28歳・40歳です!

● そんなあなたの本日の運勢はこちらです!

吉朗か……。吉朗なのに「金沢浄さんのあなたは」と来るところがナイスやね。よくわかってるというか(笑)。

ちなみに、本日の運勢は「7位 ラッキースポットは「高い所」」だそうで。1日のうち大半は「高い所」にいるので、これはまあ結構いいかも。

2006年05月06日

●授業料は高いねえ(FC東京×大宮アルディージャ)


今日は東すか17号の配布日ということで、午前中から飛田給へ。昼食はampmで買った「FC東京勝サンド」をゲート前でパクつく。こういうのって、シンプルに美味いやね。試合前からすっかり上機嫌。

いつも通り開始2時間半前に入場して配布。今回はMendozaおじさんが渡仏(こういう書き方をすると単に「フランス旅行」と書くより高級な気がするな)して人手不足だったため、カミさんも動員。ぜ~んぜんはけなかった磐田戦の時よりはペース良く配ることができた。編集長がやや錯乱していた気もするが、たまにはああいうこともある、ということで(笑)。

読んでくれた皆さん、どうもありがとうございました。土肥ちゃん、本大会で出てほしいね。

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2006年05月05日

●東すか17号「W杯だコノヤロー!」

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17、明日土曜日(5/6)の大宮アルディージャ戦@味スタにて配布します。


特集:「W杯だコノヤロー!」


主な内容:
○ ビワコビッチの珠玉コラム「東京の日常と、W杯の非日常と」
○ キタマチ氏の東京愛-Tune
○ keiko先生ご指南「W杯でイケメンとレッツ国際交流よ!」
○ Mendozaおじさん(現在おフランス滞在中)の「極私的サイドバック論」  etc

僕は、(おそらく茂庭と2人で日本と東京を代表してドイツの地に立つであろう)我らが土肥ちゃんについての記事を書きました。いつになく個人的な思いを込めたものになっていると思います。よかったら読んで下さいな。


東すか配布日のFC東京戦績は、現在9勝5分2敗。今回も勝ってくれるだろう……多分(笑)。

つーことで、よろしくお願いしまっす。16号の残りも少々ありますよん。

2006年05月04日

●ヴァンフォーレ甲府×FC東京

昨日の昼間、小瀬スポーツ公園陸上競技場でJ1第11節。ヴァンフォーレ甲府×FC東京。先月から続く連戦、暑い気候、そしてアウェイチームの小気味良いサッカー。苦しい戦いだったが、諦めず粘った末に勝点3を獲得。


序盤は完全な東京ペースだった。ここ2戦と同じく前目からの守備でボールを奪い、梶山を起点にルーカスのキープ力と川口の引き出しにSBの上がりも加わって攻め込む。1分、CKのはね返りから梶山が強烈なボレーシュート、GK阿部が横っ跳びで弾き出す。続いて梶山のフィードから川口が左足で決定的なシュートを放ち(オフサイド)、12分にはルーカスの浮き球で宮沢がDFライン裏に抜けるも、シュートは前に出た阿部を直撃。15分にも相手陣右サイドのFK、宮沢の絶妙なキックがDFとGKの間を抜けたが、ジャーンは触れず。

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2006年05月03日

●はるばる行ったよ甲府まで

朝(休日の僕にしては)早起きして、新宿から9時6分発の「ホリデ-快速ビューやまなし」で甲府へ向かう。15分前にホームに到着した時には既に行列ができており、2時間立ちっぱなしも覚悟したのだが、偶然目の前で1人分空いて何とか席を確保することができた。その後高尾を過ぎる頃には行楽客と青赤な人々で車内がスシヅメ状態になった事を考えれば、実にラッキーであった。


んで、11時15分に甲府へ到着。駅前はもちろんヴァンフォーレのフラッグやポスターが多いが、FC東京への歓迎メッセージもあちこちに見られる。こういうのは個人的にとても好きである。「競い合い」の部分を除けば同じJリーグ(そして同じサッカー仲間)、共存共栄の関係なのだから。

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2006年05月02日

●FC東京×名古屋グランパス(後編)

前編から続く)

後半立ち上がりは名古屋がラッシュ。DF阿部に代えてMF吉村を入れて中盤を厚くし、DFラインを上げて圧力をかける。ルーカスにもしっかりマークがつくようになり、中盤の攻防は名古屋がやや優勢に。2分、攻撃ラインのラグビーのような横つなぎから玉田が強烈なミドルシュート、土肥がワンハンドで弾き出す。その直後、中村のアーリークロスを古賀が落とし、ゴール正面でフリーの玉田がボレーで狙うもミートが弱く、土肥ちゃんが足ではね返した。

この状況で頼りになったのがまた梶山。5分、敵陣で早い出足からボールを奪い、DF1人に東京アタッカー3人の大チャンス。梶山はうまく味方を囮に使ってDFをかわししたが、シュートは楢崎が胸でセーブし、はね返りを叩いたルーカスのミドルもバーに当たって外れ。ここで決めていれば神だった……しかしその後も梶山はぬるぬるキープと時空をゆがめる守備でチームに貢献。いや、ホント、横浜戦とこの試合で彼に対する見方は随分変わった。

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2006年05月01日

●FC東京×名古屋グランパス(前編)


土曜の夜、味スタでJ1第10節。FC東京 2-1 名古屋グランパス。とにかく、勝つことができて良かった。チームのポテンシャルを引き出すための試行錯誤が続くのは今のところ仕方ないとして、やはり全く結果が出ないのもあまりに苦しい。言い換えれば、今の実力でも勝てる相手には取りこぼさないのが肝心ということ。そういう意味で、色々と課題は残しつつも、「勝って反省できる」ことをまずは喜ぶべきだろう。


前半立ち上がりは両チームとも気が急くような感じで、落ち着かない攻め合いが続く。1分、CKから増川のヘッダーがバーを越え、2分には敵陣右サイドでボールを奪った川口がそのままボックス内で勝負を仕掛け、速いクロスを入れるがDFカット。3分、徳永の裏をついた本田の好クロスに玉田がダイビングヘッドで合わせ、土肥の横っ跳び届かずも左ポスト直撃でセーフ。その直後には梶山のミドルシュートが楢崎の正面を襲う。

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2006年04月29日

●FC東京×名古屋グランパス(暫定版)

昼間、家でブログの引っ越し準備。サーバーを借りて、MovableType3.2をインストールして、自分好みの配色にカスタマイズして、バックアップしておいた過去ログを再構築して……1つ1つの作業はそれほど複雑ではないのだが、初めての事なのでおそるおそる手探りである。初めてガンダムに乗ったアムロのように、ペラペラと解説書をめくりながら。MTって、自由度は高いけど使いこなすまではかなり苦労しそう。思わず自分に今年のFC東京の姿を重ね合わせてしまった(笑)。


夜、味の素スタジアムでJ1第10節。FC東京 2-1 名古屋グランパス。いや~、何とか勝つことができて良かった。昨日も書いたように、とにかく今年はチームのポテンシャルを引き出す試行錯誤と、それなりに結果を出して不満を抑え込むこととのバランスが難しそうなので、こういう「勝って反省できる」試合はとてもありがたいものである。とりあえず、まずは感想まで。
 

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2006年04月28日

●期待と恐怖(笑)の3連戦

さて、いよいよゴールデンウィーク。やっと仕事も一息つけるな……という私事はさておき、Jリーグファンにとっては8日間でゆっくり3試合楽しめる(平日開催だとこうはいかない)まさに「黄金週間」。ま、選手にとってはナビスコ杯予選がちらちら挟まった4月から引き続きの「地獄の連戦」なのかもしれないが。

我がFC東京は相変わらずちょっと(いや、かなり)スッキリしない戦いぶりが続いているわけで、磐田戦の快勝で一旦は解消されたかと思われたファンのストレスも、そろそろ二度目のピークに達しつつあるんじゃないかな~と思う。だから、もしかしたら、ここが早くも今シーズンの一つの勝負所になるのかもしれない、と、さすがに呑気な僕も感じているのだ。

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2006年04月26日

●ワタシが東京を愛する理由 ('06ナビスコ杯第3節)


夜、味スタでナビスコ杯第3節。FC東京 1-2 横浜Fマリノス。「いい試合だった」。それが試合後の率直な感想である。最近の東京については、新たな試みにワクワクし、負けが込んでも「これくらいは仕方がない」と自分に言い聞かせる一方で、迷い、足踏みしている選手や監督に苛立ちや失望を覚えていたのも事実だ。でも、今日の東京の戦いぶりに少なくとも僕は納得したし、だからこそ敗北に対する純化された悔しさが残ったのだった。

確かに、褒められたものではないシーンは多かった。規郎はザルとも呼びがたい逃げの守備を繰り返し、チームとしてもそのエリアをカバーしきれず。先制点を奪った際の田中隼は無人の野を進むが如しだった。また、ビルドアップのパス回しがなかなかできないのはある程度仕方ないとして、そこで失敗した時の攻→守の切り替えの遅さや、下を向いて消極的になり、再チャレンジまで時間がかかる選手がいるのには歯がみさせられた。

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2006年04月22日

●「ケリー後の東京」はまだか? (ガンバ大阪×FC東京)

J1第9節はFooTNiKでテレビ観戦。ガンバ大阪 1-0 FC東京。なんか、スコアは違えど、ジェフ戦と全く同じようなゲームとなってしまったような。前半はグダグダで一方的に攻められっぱなし、後半選手を入れ替えて反撃に出るも、いい形を作りながらあと一歩突き抜けきれず。いやー、まったく、どうにもすっきりしない気分である。


試合の入り方は悪くなかった。前目でボールを奪ってはパスワークから何度かチャンスを作り、「おっ、さすがに修正してきたか」と期待できそうな雰囲気。ところが、これが長続きしない。一度フェルナンジーニョに決定機を作られるともうダメだった。守っては甘いマークからパスやドリブルで軽く抜かれて全体がズルズル下がり、攻めても誰もボールホルダーを追い越さずに停滞。しまいにゃ自陣でパスミスを連発する有様。茂庭なんて、よりによって目の前のマグノ・アウベスに渡しているし(笑)。

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2006年04月15日

●FC東京×ジェフ千葉

午後、味スタでJ1第8節。FC東京 2-3 ジェフユナイテッド千葉。ハーフタイムにゴミ捨てで席を立った時、ふとそのまま家に帰りたい衝動に駆られた(笑)。そのくらい出来の悪い前半45分を経て、後半は「なりふりかまわず」(←オフィシャルの表現)反撃し、形にはならないながら2点をもぎ取るも、あと一歩が届かず。いや、なんか、わけわからんことになってきますた。


前半は本当にひどかった。パスを出してもゴーしない中盤、不正確な判断、そしてぶれるパス。今季毎試合見られる光景とはいえ、今日はそれに守備の軽さが加わってもうダメダメ。一方の千葉は判断に迷いがないわ選手がどんどんボールホルダーを追い越して行くわで、言いたかないが格の違うプレーぶり。さっそく9分にルーカスの軽率な守備から左サイドを破られ、さらに茂庭も阿部にあっさり交わされて巻がゲット。磐田戦の時に「課題は、もう少し早くみんな目を覚ますことだろうか(笑)。強いチーム相手だと、前半のあの時間帯にやられてたかもよ。」と書いたものだが、案の定。

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2006年04月13日

●「不器用な戦い方」

昨晩の試合について。

三ツ沢からの帰り道、一緒に歩いていたミネさんが「どうして3バックにしたのかねえ」と呟いた時、「そうですね~、やっぱり色々と試したいんじゃないんですかねえ~」てな感じで返事したのだが、確かに「なんで?」と言いたくなる突然の3バックではあった。磐田戦では4DF+伊野波(今野)の守備陣で結果を出したばかり。「勝ってる時はチームをいじるな」のセオリーからは外れている。ジャーンの復帰は1つの要因ではあろうが、課題は守備よりもむしろ攻撃にあるのだから、それだけでは新布陣採用の理由にはなるまい。

一つには、やはり後ろを安定させることで両サイドをより前がかりでやらせたい、という意図があったのだろう。特に左サイドについては、もはや規郎の後ろのスペースを使われる(ほんで規郎の戻りがまた遅いんだこれが)光景は日常茶飯事だし、磐田戦の失点もその形だった。最終ラインのカバーリングに余裕を持たせることで徳永・規郎を攻撃に専念、までは行かずともより集中させる、と。伊野波をフォアリベロないしアンカーとして守備要員に特化させる場合と、根っこの発想は一緒なんだと思う。

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2006年04月12日

●横浜Fマリノス×FC東京 ('06ナビスコ杯第2節)


夜、三ツ沢球技場でナビスコ杯第2節。横浜Fマリノス 2-0 FC東京。この試合は「絶対に勝たなければいけない試合」ではない、という前提に立つならば(この部分については後述)、采配とかフォーメーションとかいう以前に現在の東京のチームとしての問題点、選手たち個人の課題がよくわかった試合だと思う。すげー大ざっぱに言えば、状況への適応力と「正確なプレー」をするための意識・技術が不足している、というところか。


前半。事前の報道にもあったように、茂庭・増嶋・ジャーンの3バックに梶山・今野・栗澤の中盤。これがどうもうまく行かない。パスのつなぎはぎこちなく、なかなか前に出られないどころか、パスミスから横浜の攻撃を呼び込んで次々とシュートを浴びるはめに。土肥とDF陣の奮闘で得点こそ許さないものの、一方的な展開。選手たちが急造3バックに対応できなかったということなのだろうが、それにしても工夫のなさが目についた。

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2006年04月11日

●FC東京×ジュビロ磐田(後編)

前編から続く)

後半、伊野波に代えて宮沢投入。伊野波は元気一杯に相手を削って(笑)警告+注意をもらっていたので、退場のリスクを考えれば妥当な判断だろう。そして幸運なことに(?)この宮沢の調子が良かった。的確なパスさばきに時たま織り交ぜる左右への広い展開。これに磐田の中盤が引っ張られ、できた時間とスペースを使って本格的に目覚めた梶山が縦横無尽の活躍を見せる。3分、ササのヒールキックから宮沢のミドルシュートで終わる攻撃。4分には磐田の波状攻撃となったが、名波の絶妙クロスを土肥ちゃんが体を張ったキャッチ!

9分、梶山から徳永へ鋭いロングパスが通り、クロスにファーで梶山(よく走ってる!)が合わせるも落としきれず。10分、ドリブルで上がる徳永からペナルティボックス内のササへ斜めのパスが通り、外へのリターンを梶山がマイナスのグラウンダーで入れるが、惜しくもササに合わず。12分、宮沢のCKのはね返りを拾った梶山がミドルシュート、鋭いボールがゴールわずか左を抜けていった。この時間帯はよく動くわパスはつながるわシュートもバンバン狙うわで、熱くて楽しい攻撃にスタンドのテンションもイケイケドンドン。

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2006年04月10日

●FC東京×ジュビロ磐田(前編)

土曜の午後、味スタでJ1第7節。FC東京 3-1 ジュビロ磐田。横浜戦の「ガーロやめろ!」コール以来、いやそれ以前から漂っているモヤモヤを吹き飛ばすために、そして次のステップにチームが進んでいくためにも、是が非でも勝ってほしい一戦だった。そして、期待通り、いや期待以上の内容とスコアでの快勝。多くの東京ファンにとって、「これが観たかったのだよ、これが!」というゲームだったのではあるまいか。


キックオフ。立ち上がりから東京が積極的に前へ出る。この日は伊野波が名波をマークし、それ以外は早めに受け渡す守備。前節よりもやや穏やかめに修正したというところか。全体のバランスが改善し、ボールを奪ってから攻撃へのシフトがスムーズになった。茂庭・増嶋を残して両SBも押し上げていく。2分、梶山の楔のパスをルーカスがダイレクトにDFラインの裏へ流し、ササが抜けるがオフサイド。4分、スローインをペナルティボックス内で受けたルーカスが振り向きざまにシュートを放つが、これはあさっての方向へ。

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2006年04月08日

●覚醒の始まり? (ジュビロ磐田戦&東すか16号御礼)


東すかの配布日ということで、キックオフ3時間半前に新宿駅に集合。飛田給まで京王線で、さらに味スタまでキャスターで5千部をガラガラと引きずって運搬。ここまではいつも通りだったのだが、ゲート前でまでたどり着いたところで年チケを忘れてきたのに気づく。あちゃ~。仕方がないのでチケットを買って一般列に並んだのだが、SOCIO列も一般列も一昨年あたりに比べて短くなっているのが印象的。そういや開幕から観客数はイマイチなんだよね。苦戦しているのは試合内容だけではないっちゅーことか。

で、何とか入場して配布に加わったのだが、今日はとにかく風が強く、こちらも大苦戦である(笑)。飛ばされまいと机上の東すかを押さえまくっていた編集長がDJみたいになっていたな。まあ、それでも風にも負けまいと気張って配布したのだが……ちょっと余ってしまった。うーん、開幕戦は景気が良くて、その後やや苦戦が続いて、というパターンは毎年繰り返されているような気がするな。そんなところまでチームと連動しなくてもいいのだが(笑)。

ただ、今回は例のコラムの反響がやはり大きかったらしく、はげましの声をかけてくれる人がいつも以上に多かった(ような気がする)。編集部一同、本当にありがたいことだと思っています。もちろん、持って行って読んでくれた皆さんにも、心より感謝いたしております。感想はコチラまでどしどしお寄せください。あ、あと、差し入れをくれた方、どうもありがとうございました。

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2006年04月07日

●東すか16号ですよ~ん

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16、土曜日(4/8)のジュビロ磐田戦@味スタにて配布します。


特集:「ポゼッションサッカー」

主な内容:
○ キタマチ氏の味わいコラム「僕たちにとってのヒロミとは」
○ 兄貴が放つ魂の叫び!「この(ピー)どもがっ!!」
○ keiko先生ご指南「サッカーの戦術で男の子もおとしちゃえ!」
○ ハーフタイムに最適「ポゼッション体操」      etc

この特集のテーマは2週間以上前から決めていたんだけど、ある意味ナイスタイミングというか(笑)。僕は、2000年のジュビロ磐田戦@国立のプレイバック記事を書きました。

ちなみに、現在東すか配布日のチーム成績は8勝5分2敗。勝ってほしいな、今回は特に。

よろしくお願いします。

2006年04月03日

●もちっと、愛を

遥かなる現実。偉大なる過去。それぞれの未来との決別。 (TO*SCA-WEB)


この記事に関しては、僕も他人事の様に感想を述べる訳にはいかないので、別エントリーにしてみた。とりあえず、お尻を叩いてゴメンナサイ(笑)、ということで。

内容についてはリンク先の通り。

やっぱり、不満があったり好きになれなかったりするのは仕方のないことかもしれないけど、 現チームで指揮を執って1ヶ月ほど(開幕後)の、地球の裏側からはるばるやってきた新監督に対して、 「辞めろ!」コールを浴びせかけるっつーのはどうなんだろうと思ったよ、僕は。

別に無理にガーロを愛せとは言わないが、本当に今の東京には何も観るべきものがないのだろうか?ともね。

2006年04月02日

●週末、印象に残った記事

今日は雨が嫌で1日家にこもりっきり。珍しく(嘘。しょっちゅうやってる)東京系のWEBサイトを巡回してみた。昨日は横浜で「ガーロ辞めろ!」コールもあったしね。で、その中で、特に印象に残ったもの3つについて。
 
 
第6節 東京1-1横浜M (metrocolers)

「チラシの裏」の部分が面白い。僕なんかは今季の東京に対する「つまんねー」という声に対しては「気が短すぎ」「去年の全然勝てない頃よりマシ」とか思ってつい反発してしまうのだが、その「つまらない」という感想の中身までは正直考えてなかったな。ひと言で言えば、魅力を感じる部分がズレているんだね。ヒロミの就任の頃の「首都東京は~」発言も、その時は「ホントにそうかいな?」とか思ってたんだけど、なるほどスルドイ事を言ってたかも。

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2006年04月01日

●横浜Fマリノス×FC東京


午後、日産スタジアムでJ1第6節。横浜Fマリノス 1-1 FC東京。ほぼ完全に試合を支配され、幸運の助けもあって辛うじて1点差には抑えていたものの、「もう駄目か」と諦めかけたロスタイムに飛び出した同点ゴール!しかも増嶋!!貴重な勝点1の獲得に、文字通り狂喜乱舞したのだが……。


アウェイで横浜相手ということで、浦和戦に引き続き「2人マンマーク作戦」。マルケスに伊野波が、清水には今野が付く。だが、横浜は大島・マグロンが2人に絡んでいき、ワンタッチパスでマークをズラして東京守備陣を混乱に陥れる。相手のエースにマンマークを付けるやり方は面白いと思うし、2人付けるのも浦和戦ではそれなりに機能していたと思うのだが、マリノスのようなダイレクトパスをつなげて攻撃を組み立てられるチームにはこの作戦は当てはまらないように思った。少なくとも、今野は放してあげた方が良かったかも。

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2006年03月29日

●浦和レッズ×FC東京(`06ナビスコ杯第1節 テレビ観戦)

夜、年度末で慌ただしい仕事場をそ~~~っと抜けて(笑)、新宿のサッカー・バー「フィオーリ」でナビスコ杯初戦をテレビ観戦。浦和レッズ 2-0 FC東京。浦和は代表に主力をとられ、東京は発展途上「5合目」くらいのサッカー?ゆえに、やや雑な攻め合いとなった。東京が好機をつかみながらものにできず、終わってみれば浦和の完勝。うーん、決して悪い試合運びではなかっただけに、勝点1は欲しかった……。


前半はスコアレス。東京はパス回しで崩しきれず、アクセント役の憂太はいきなり負傷退場、ルーは全く攻撃に絡めない。守っては規郎のサイドは相変わらず狙われっぱなしの穴で、全般的には押し込まれる展開であった。ただ、伊野波が浦和の攻撃の軸たるポンテをがっちりマークして自由にさせず、ジャーンはワシントンの個人技をギリギリのところでしのぐ。前線でも川口のボールの引き出しは可能性を感じされるもので、0-0でのハーフタイムはむしろ期待を持たせる展開であるように思えた。

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2006年03月26日

●FC東京×京都パープルサンガ


夕方、味スタでJ1第5節。FC東京 2-1 京都パープルサンガ。勝って良かった。本当に良かった。試合を優位に進めながらも突き放しきれず、イヤな形から接戦に持ち込まれ、後半は大苦戦。苦しかった、辛かった、寒かった……。あのまま勝点3を逃していたら、何か大事なものが終わってしまったかもしれない。終了間際の徳永のゴールは実に大きかったと思う。ありがとう。ホッとしたよ。「勝利に勝る良薬はなし」になればいいね。


前半途中までは完全な東京ペース。京都のプレッシャーがやや弱い中、憂太・今野・梶山の中盤が丁寧なパス回しで時間とスペースを作っては徳永・規郎の両サイドへ展開、前線では先発に抜擢された川口がボールを引き出し続ける。2分、CKをジャーンが頭でジャストミートして先制。その後も攻勢が続き、25分前後には「これが本当に東京か」と目を疑うほどパスがつながった末の決定機(今野のラストパス、わずかにルーに合わず…)。守っても、FWパウリーニョは伊野波ががっちりマークし、漏れたアタッカーは茂庭がさばく。大差勝ちになってもおかしくない形勢だった。

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2006年03月24日

●鋼鉄ガーロ、でっか

なんかネット上で話題になり始めているようだけど、トーチュウの開幕特別号に掲載されたコージさんのイラスト(「オレのトーキョウ通信」)に対してガーロからフロントを通じてクレームがついて、トーチュウが謝罪するという事件(?)があったそうな(事の顛末について書いたコージさんのブログ記事は削除された模様)。以下、限られた情報を元にして、という前提で。

まず、クレームをつけるほどの絵ってどんなものなのよと、そのイラストを某所で拾って見てみたのだが……「ニヒルな笑みを浮かべたガーロが、右手に葉巻を持ち、左手にはワイングラスを持った美女をはべらせながらサッカーボールをリフティングする」というイラストで、その上に「06シーズンはちょい「不良」サッカー…?」「ポゼッションで粋に攻め、サイドから艶やかにキメる!」という文字が入っているものだった。おー、けっこう顔似てるなあ、みたいな感じ。

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2006年03月22日

●川崎フロンターレ×FC東京(後編)


前編から続く)

後半に入ると、東京は一気にペースアップ。縦パスを多用してどんどん攻め込んでいく。興味深かったのは、これに川崎が「おつき合い」した事。まるでテニスみたいなせわしい攻め合いに。1分、川崎陣深くのスローインをルーカスがボックス内で受け、浮かしたボールを宮沢がシュート、バー直撃。2分、スルーパスでジュニーニョがDFライン裏へ抜ける大ピンチ、土肥が片足でまたもビッグセーブ。6分、右CKのはね返りを再び右へ展開、憂太の低いクロスに対し今野がニアヘ飛び込むが、DFに阻まれる。8分には東京の波状攻撃になり、規郎や徳永からクロスが上がるもゴールには至らず。さらに10分にはジュニーニョのドリブルからの強烈なミドルシュートを土肥ちゃんが片手で弾き出す。

13分、東京ベンチが動く。憂太OUT栗澤IN。正直「大丈夫か?」とも思えたのだが、憂太(栗澤もだが)の怪我上がりの体調も考慮したのだろうし、何より栗澤のプレーぶりが素晴らしかった。絶え間なく動いて各所に顔を出し、味方の攻撃をコーディネートしていく。16分、栗澤から大きく右の川口へ展開、クロスにルーカスが合わせるがヘッダーは力なくGKキャッチ。そして18分。栗澤がボックス横で倒されてFK、宮沢の低く鋭いクロスにファーサイドでDF2人の間から飛び出したジャーンが飛び込み、ヘディングシュートが突き刺さって同点。ジャーンはゆりかごポーズで喜んでいたが、誰がおめでただったのだろうか?

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2006年03月21日

●川崎フロンターレ×FC東京(前編)


夕方、等々力競技場でJ1第4節。川崎フロンターレ 2-2 FC東京。前半の「いい時間帯」に先制を許した東京が、後半の攻め合いの中交代選手の活躍により一旦逆転したものの、やはり終了間際に同点ゴールを許す。勝点3まであと一歩、というところではあったが、とりあえず連敗の淵で踏みとどまった。


今日の東京はササと梶山をメンバーから外し、ルーカス・リチェーリの2トップに憂太・宮沢・今野・伊野波の中盤。点の取れないルーカスを残してササを外したのは、おそらく前でボールの収まるポイントが欲しかったのだろう。憂太もトップコンディションにないはずだが、前節までの中盤と3トップの分離現象を考えれば、トップ下を入れるのは合理的。栗澤・文丈のベンチ入りも含め、全体として納得のいく構成だった。

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2006年03月18日

●FC東京×清水エスパルス(テレビ観戦)

今日は所用により味スタに駆けつけられなかったので、清水戦はBS-iの録画でテレビ観戦。FC東京 0-1 清水エスパルス。いや~、やられ放題でしたな。なんか、段々と内容が悪くなっているような気がするのは、気のせいだろうか?シーズン3試合目にして、早くも迷路に入り込んでしまったような気分である。


前半については、ハーフタイムに現地観戦のカミさんから届いた怒りのメール(笑)がわかりやすかった。

「0-0。なんか進歩なし。徳永あげるから加地返してほしい。無責任なプレーが多い。梶山消えてる。ジャーンは怪我あがりとは思えない。大丈夫。ルは相変わらず相手にあててばっかり。射的だったらよかったのに。中盤がすかすかなんだよね。早く憂太だしてほしい。清水はけっこう攻めてくるけどラストパスの精度が低いのであまり危ないシーンはなし。さむー」

なるほど(笑)。徳永は確かにちょっと…テレビで見ていても、攻守にわたる動き出しの遅さ(と、その裏返しとしてギリギリのところでリカバーする身体能力の高さ)が目につく。左の規郎も守備はマシになったような気はするけど、攻撃では持ち上がって詰まるだけだし、売り物のはずの両SBは明らかに機能していないようである。もっとも、守備について言えば、漏れてくるアタッカーを茂庭・ジャーン・土肥で止めまくって、何とか崩壊はしなかったけれども。

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2006年03月13日

●これであなたも東京博士。

温故知新。TO*SCA監修東京広辞苑


構想○年、東京ファンなら誰にとってもためになる(のか?)大企画。

「あ」だけでこの分量ということは……終わるのはさ来年あたりだろうか(笑)。

ちなみに、ミールさんはつい最近までポルトゲーサ(ブラジウ)でガーロ監督と一緒にやってますたヨ。

2006年03月11日

●アルビレックス新潟×FC東京(TV観戦)

午後、NHK-BSでJ1第2節。アルビレックス新潟 2-0 FC東京。やっぱりこの時期はまだチームが固まっていないこともあって1戦ごとの出来の上下も激しく、前の試合のスコアなんてあてにならないものなんだろう。前節0-6で惨敗した新潟が見違えるような(前の試合観てないけど(笑))動きを見せ、逆に東京は大分戦の布陣が全く機能せずに完敗。


前半の途中から、ほぼ一方的な新潟ペースだった。素早い帰陣と的確なポジションどりで崩れない守備。ボールを奪うや、エジミウソンを軸に矢野・鈴木・寺川が惜しみないフォローから次々しかける攻撃。解説の加茂じいさんの言葉ではないが、「なんで前の試合6点も取られてんねん」と言いたくなるような出来だった。それに対して東京はアタッカー陣がなかなかコンビで崩せず、特に3トップと3ボランチの間には日本海溝ほどもある深い断絶が。ルーカスや梶山がこねてはボールを出しあぐねて次の展開につながらない姿が目立つ。

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2006年03月07日

●FC東京×大分トリニータ(後編)


前編から続く)


後半になると、大分が立て直してきた。ハーフタイムの修正に加え悪ピッチにも慣れたのか、アタッカーへのクサビやフィードが正確性を増し、速いパス回しから攻めたててくる。7分、大分のCK、ゴールエリア内を狙った折り返しを増嶋が際どくカット、こぼれ球を三木が狙うが徳永が詰めてシュートは外れる。12分、カウンターで大分3対東京2の危ない場面、慌てない茂庭の構えにドリブルする内村の判断が遅れて命拾い。さらに14分には高松がヘディングシュートを放つも、増嶋がしっかり体を寄せて枠外へ。

東京もパス回しからリズムを取り戻したいところだが、梶山・今野とFW陣の連携がイマイチでなかなかチャンスが生まれない。規郎・徳永も沈黙し、ますます3トップ頼みが強まっていく。16分、右サイドからリチェーリが突破、折り返しをルーカスが合わせたシュートはDFに当たり、こぼれ球をササが右足で狙うもボールはポストのわずか右を抜けていった。そろそろ選手交代のタイミングかとも思えたが、ガーロはなかなか動かない。24分、ゴール正面から梅田が放った強シュートは今野が顔面でブロック。

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2006年03月06日

●FC東京×大分トリニータ(前編)


さて、昨日の試合。FC東京 2-0 大分トリニータ。これで東京はJクラブとなってからシーズン開幕戦は8連勝。気持ちが悪いくらいに強い。「東すか」には慎重めな事を書いたけれども、正直なところあまり負ける気がしないのである(などと調子こいた事を書くと、来年負けるような気もするな(笑))。


メンバー発表。東京は徳永・増嶋・茂庭・規郎と並ぶ若い4バックに梶山・伊野波・今野のこれまた若い中盤、そしてササ・「秘密兵器」リチェーリとルーカスの3トップ。個人的には3トップはあまり好きじゃない(個人技頼みになりやすいから)けれども、憂太のコンディションが万全じゃない状況ではこれもありかな、と。つーか、せっかくの新体制なんだから色々試してみないとといかんのだ。大分の方は……率直に言って、いささか寂しめの陣容。いくらシャムスカでもキツイだろこれ、という感じ。

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2006年03月05日

●東すか15号完配しました


日は東すかの配布ということで、9時半頃に家を出る。まあ好きでやってるのだから文句は言えないが……13時半キックオフはちょっとキツイ。ゴロゴロとキャスターを引きずって京王線を乗り継いで、スタジアム到着が11時ちょい前。

入場前にampmに寄ってみたが、各所で話題沸騰(笑)の「FC東京勝サンド」は発見できず。時間が早すぎたのだろうか?キックオフ1時間前にはもう売り切れになっていたらしい。

で、11時過ぎに入場してセッティング、SOCIO開門と同時に配布開始。僕はけんと・ともだ兄貴とともにメインスタンド寄り(つーかゴール裏付近)の配布所を担当。気になっていた席割り変更の影響は、一般開門前はみんな席取りに懸命であまり取りに来てくれない傾向がさらに強まったのと、あとバックスタンド側からゴール裏方面へ移動する人が増えたような気がするくらいだろうか。

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2006年03月03日

●「地域とともに~FC東京写真展」


東京都庁の展望台で開催されている「地域とともに~FC東京写真展」に行ってきた。場所は45階展望台の、ポツポツとベンチとかが置かれていてるスペース。ユニフォームやサインボールの展示、選手・スタッフの紹介、そして昨季の試合や普及活動の様子を写したパネル写真。ゴール集のビデオや、バレーボールチームの写真もあった。

場所柄ということもあるのか、非常にささやかな(←政治的に正しい表現)展覧会だった。去年六本木ヒルズでやった派手な写真展の印象が強いからな~。ファンらしき人が「あ、これだけなんだ…」という顔をしていたのと、物珍しげに眺めていた観光客の人たち(おばちゃんと外国人多し)の姿が印象的(笑)。

まあ、こういう企画を都庁でやるという事自体に意味があるんだろう、「東京のクラブ」としては。でかいサイズの鮮明な写真って意外と見る機会がないので、個人的にはけっこう嬉しかったりもする。

●東すか15号、開幕戦でやりまっす!!

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15、3/5(日)戦にて配付!!
 
 
【今回のみどころ】

○ 人生の転機を迎えた某東すかライター、魂の叫び!!
○ サッカーで料理を語る新コーナー「東すかクッキング」
○ 兄貴から君へのメッセージ!「東京・ドイツ・2006」
○ 教えてKeiko先生!ガーロ新監督の運勢は!?

等々、昨年よりもコーナーを増やしてお届けする予定です。

僕は、2002年開幕戦(原東京初戦!)のプレイバック原稿を書いています。あの時と同様、フレッシュな期待に胸を膨らませられるような開幕戦になってほしいし、もし満足できる結果にならずとも、当分は新しい可能性にこそ目を向けていきたいな、と。


何卒、今年もよろしくお願いします。

2006年02月26日

●FC東京×ヴァンフォーレ甲府(プレシーズンマッチ)


午後、味スタでプレシーズンマッチ。FC東京 2-1 ヴァンフォーレ甲府。ガーロ東京、3/5のリーグ初戦を前に最初のお披露目&本番前の一叩き。この時期らしく、期待と不安が相半ばするような試合となった。


メンバー発表。東京は、徳永・増嶋・前田・規郎のフレッシュな4バックに、中盤は伊野波が底に入って右に梶山・左に宮沢が構える。で、前線はルーカス・ササ・吉朗。これが今季の基本形になるのかどうかはまだわからないが、とりあえず4-3-3気味という感じか。甲府の方は、スタメンの変動はあれど、全体的にはビジュ・林の加入を除いては昨年とあまり変わらない印象である。藤田は怪我でもしてるのかな?

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2006年02月13日

●これまた微妙な心境で

昨日のこと。


夜、新宿西口の「ルノアール」で東すか編集会議。開幕号の内容と、あと今後の活動方針について。もしかしたらこれまでで最もシリアスな話し合いだったかもしれない。世の中には、事前にきっちりと枠を決めた方が集中できるという人と、あえて未決の部分を残しておいてほしいと思う人とがいるのだ。難しい。

何はともあれ、今年もだいたい月1回のペース、7回発行の予定でやっていきたいということで。まだチームの了解をもらっていないはずだから、正式決定ではないけれども。

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2006年02月06日

●そろそろ気がふれてきました

夜、JSPORTSの録画でプレミアリーグ(マンチェスター・U 4-2 フルハム)を観ていたのだが、試合内容がイマイチだったこともあり、どうも集中しきれないというか、頭の中がいつの間にやらFC東京方面へ飛んでしまう。

例えば、朴智星のプレミア初ゴールとなったユナイテッドの先制点。右ライン際でDF2人に前を塞がれて後ろからSBネヴィルがフォローする場面、朴はあえてすぐにはネヴィルを使わず、中のポストプレーヤーにグラウンダーパスを通して自らも内へ入っていく。迷いのない動きにDFたちは朴を追うか外に張り続けるか躊躇し、朴のマークもネヴィルのマークも甘くなった。で、ネヴィルへの展開から折り返しを朴が自身でゲット。

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2006年01月30日

●甲府戦のおもひで

プレシーズンマッチ『FC東京vsヴァンフォーレ甲府』開催のお知らせ(FC東京公式)
 
 
甲府かぁ。実に面白い相手をチョイスしてくれたものである。昨年12月の入替戦、特に2戦目において柏レイソルを粉砕したその攻撃的サッカー(あるいは超前向きなサッカー)は、未だに鮮烈な印象として脳裏に焼きついている。倉貫の鋭い攻め上がり、藤田の技巧、そしてバレーの破壊力。2005年の日本サッカー界における最大のサプライズだったと言っても過言ではあるまい。

まあ、リーグ戦の成績を考えればあの試合は出来過ぎだったようにも思えるのだが、しかし明確なスタイルを持ったチームであることには違いなく、「J1でどこまでやれるか」は非常に興味深い。きっとJ1でもガンガン攻めてくるのだろうし、そんな恐れを知らないチームを相手にシーズン前の腕試しをできるのは、東京ファンにとっても楽しみである。

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2006年01月27日

●2006 Jリーグ試合日程 発表!

2006Jリーグディビジョン1 試合日程(FC東京公式)
  
 
5月下旬から約2ヶ月間がぽっかりと空いた「ワールドカップ対応日程」。パッと見て気づくのは、中断前の過密日程だろう。3月の開幕から2ヶ月半の間に18試合!これはけっこうキツいんじゃないかな~。みんなヴェルディやガンバの事を笑ってられない(笑)。逆に、浦和にとっては来年の「ACL日程」へ向けていい予行になったりして。とにかく、各チーム気をつけてあげないと、せっかく設けた中断期間の前に代表の選手も壊れちゃうんじゃなかろうか。

それに比べると、中断後の日程の穏やかな事。4ヶ月半で22試合である。これなら楽勝……と思ったのだが、よく考えたらナビスコ杯で予選突破したら最高5試合、さらに天皇杯も1試合挟まるかもしれないわけだ。うーむ。しょーがないっちゃしょうがないのかもしれないが、2ヶ月もの中断はなんとかならんものだろうか。どうせ代表選手は参加しないのだろうから、ナビスコ杯予選はもっと間延びした日程で6月頭までやるとか(J2は中断しないんだし)。

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2006年01月24日

●Ousadia(オウサヂィア)

2006年シーズンチームスローガンは「Ousadia(オウザヂィア)~信頼・勇気・挑戦~」に決定(FC東京公式)

2006年シーズン新体制を発表(FC東京公式)
 
  
2日遅れですが、感想。


「90分間攻撃サッカー。」「攻激、攻劇、攻撃サッカー。」「攻めて取る。攻めて獲る。」と前監督の個性のままにオモロいスローガンを続けてきた我らが東京。今年はどうなるかと思ったのだが、ブラジル人監督の就任を意識したのか、ポルトガル語を使ったマジメ路線だった(別に前が不真面目だったわけでもないが)。「”お互いを信頼して勇気をもって挑戦していく”というチームの戦い方(気持ち)を表現」というコンセプトだそうである。

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2006年01月13日

●加地亮移籍

新年会でたらふく飲んで夜中に帰宅してみると、ついにというか、とうとうというか、やっぱりというか、加地の移籍が発表になっていた。度重なるマスコミ報道や東京の徳永獲得、ガンバの渡辺光放出といった一連の出来事から既に心の準備はできていたつもりではあったのだけれど、やはり残念なことには変わりがない。

移籍の事情について、詳しいことはよく知らない。ただ、ミもフタもない言い方をしてしまうと、10位のチームに在籍している選手が優勝チーム(すなわちACL~トヨタカップへの挑戦権のあるチーム)から誘われたら、そりゃ行くよな、とは思う。類い希なる向上心を持つ(と聞いている)加地ならば、なおさら「高いレベル」の戦いを求めてこのような移籍に至るのは自然ではなかろうか。寂しい話だが。ガンバの側としても、日本代表レギュラーの加入なのだから言うことなしの補強だろう。

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2006年01月02日

●赤の歓喜から、青赤の今年を考えてみた

昨日の天皇杯決勝は観なかった。清水との力関係からして、おそらく浦和が勝つであろうと考えたからである。正直なところレッズに勝たれるのは(そしてそれを目の当たりにするのは)、他のどのチームに勝たれるよりも残念というか悔しいというか羨ましいというか、とにかくウガーーー!!と叫びたくなる出来事なのである。

そして、予想通り、浦和レッズは優勝した。

前にも書いた事だが、どうもここ2年ほどで、我がFC東京と浦和レッズの間には容易には埋めがたい差がついてしまったような気がする。観客動員(これは前からだが)、戦力補強、チームとしての完成度、中期的なビジョン、そしてクラブやファン・サポーターの勝利への意識……。昨季3戦3敗したのも、リーグ及びカップ戦の成績において大きく劣ったのも、決して「たまたま」ではないように思うのである。

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2005年12月28日

●来年のTO*SCAに望むものは?

05→06年の瀬東すかアンケート
 
 
「どうしたらいいか、」「しんけんに考えよう。」

なーんて言いつつ、ネタもありだよ(多分)。存分に投票してください。

2005年12月20日

●早くも来季は近い

ガーロ氏 来季監督就任のお知らせ (FC東京公式)


決まりましたな。

ガーロ氏とはどんなコーチか、については「来る前に騒げ」が詳しい。ブラジル若手コーチの有望株の1人、という位置づけになるのだろうか。まあ、彼の率いたチームを見たことがないので、能力については何とも言えない。相性もあるしね。

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●「フェアプレーは男の勲章」

ついでに(と言ってはなんだが)東京関連のニュースを2つほど。


茂庭照幸選手『フェアプレイ個人賞』選出について (FC東京公式)


素晴らしい。

茂庭はとにかく重心が低くて加速力があるので、きっちり相手の足下まで追いついてからタックルできる。だから、後ろから引っ張ったり伸ばした足で引っかけたりということが少ない。加えて元々汚いプレーはしない上に、最近大人になって変にエキサイトすることもなくなった。ホント、この受賞はいい選手になったという証拠だろう。あとは、天皇杯のようなポカがなくなれば。

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2005年12月17日

●ありがとう、さようなら、お元気で


午後、味の素スタジアムで『ファンの集い~原監督からファンの皆様へのご挨拶~』。日刊スポーツの記事によれば、集まったファンの数は実に4749人。ゴール裏1階はほぼ満員だった。J2の頃の観客より多いじゃないか(笑)。

入口では「原監督から、各選手へのメッセージ」というA1版の紙が配られた。文字通り、原さんが在籍全選手について1人1人コメントしたもの。これが、当たり前っちゃ当たり前なのかもしれんけど、細かく選手の特徴やら性格やらをよくつかんでいるんだよね。そして文面からは愛情が感じられ、一方で厳しさもあり…やっぱり個々の育成にこそより優れた手腕を発揮する人だったのかもしれない、と思った。

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2005年12月10日

●来年は勝とう。

天皇杯5回戦は伊東旅行のため観に行けず、iモードで経過をチェックするのみ。浦和レッズ 2-0 FC東京。この試合については未見のため論評できないが、これで今季浦和には3戦3敗である。ここ2年ほどで、観客動員や戦力補強、そしてチームの完成度など、浦和には様々な面で差をつけられてしまったような気もする。来年は一歩でも近づきたい……現状を変えようとするクラブの決断はやはり正しいと思う。

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2005年12月06日

●カントクが残す聡明な言葉

【原語録】チームが苦しい時期に選手、スタッフがバラバラにならず本当にうれしかった 
 
 
聡明な指導者が、引き際に残す聡明なコメント。

なんか、「これぞヒロミだ」という感じでしょうか。主観あり客観あり、過去・現在から未来へのパースペクティヴも包括した、まさしく納得の内容である。「そうだそうだ、やっぱりちゃんとわかってくれてたんだ」と嬉しくなった。

改めてこの人はスゴイと思う。元旦、国立で一緒に喜びたいね。

2005年12月03日

●泣ける試合 (セレッソ大阪×FC東京)


J1第34節。いよいよリーグ最終戦である。セレッソ大阪 2-2 FC東京。4万4千人の大観衆で桜色に染まった長居スタジアム。「勝てば優勝」のセレッソだったが、前半・後半のいずれも早い時間帯に奪ったリードを守りきれず。終了間際、今野の同点弾がリーグ制覇の夢を霧散させた。同じ大阪のガンバが逆転優勝し、セレッソはなんと5位まで転落。2000年に続いて2度目の、土壇場の悲劇。なんというか、変な言い方だが、「泣ける試合」だった。

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2005年12月02日

●大阪遠征しまっす

明日は長居でJ1最終節観戦の予定。

夕方仕事場を出る時に、仕事仲間のレッズサポーターに「よろしく」と言われた(笑)。

東京に勝ってほしいような勝ってほしくないような、微妙な心境…。

2005年11月26日

●東すか14号&川崎フロンターレ戦

今日は東すかの配布日ということで、午前中から出かける。男4人で50kg(+配布用具)をキャスターで引きずり、京王線を乗り継いで新宿から飛田給へ。幸い今回は大きな遅れもなく、ソシオ開門とほぼ同時に入場。

で、東すか14号だが……おかげさまで5千部が完配。ホーム最終戦ゆえの高揚感と、あと第13号「スタジアムに行こう。」がかなり良い出来だったせいもあるのかな?かなり嬉しい。下山けんと力作の表紙(ケーキ買って、皿の上の文字と撮影は自分でやったらしい。マメな男だ)がかなり好評だったようで、「いつもより女の子が多かったよ」とニヤつく編集長であった。

ともかく、読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。時折かけていただく「楽しみにしてます」との言葉が、僕たちにとって何よりの励みです。感想・激励・批判等、どしどしコチラまでお寄せ下さい。今後も続けるかどうかはまだわかりませんが、もし来年以降もお会いできるとすれば、またよろしくお願いします。

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2005年11月25日

●今年最後の東すかでっす。

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14、土曜日(11/26)の川崎フロンターレ戦@味スタにて配布です。


特集:「2005年を振り返る」

主な内容:
○ 下山けんとのピリ辛コラム「この冬の宿題」
○ ビワコビッチ曰く「ぼ~く~ドラえも~ん」
○ KEIKO先生に萌え萌え
○ Mendozaおじさん皮算用「優勝は必然だ」
○ キタマチ氏のつぶやき「今年も色々あったねえ」   etc

僕は、今季のターニング・ポイントとなった「あの試合」についてプレイバックしますた。
ちなみに東すか配布日のチーム成績は、現在7勝4分2敗。明日も勝つな、きっと。

来年の事はまだわかりませんが、とりあえず今年はこれで最後。
よろしくお願いします。

2005年11月23日

●アルビレックス新潟×FC東京(TV観戦)

午後、MXTVでJ1第32節。アルビレックス新潟 0-1 FC東京biwacovic氏の言葉を借りるまでもなく、猛烈な勢いで今シーズンの帳尻合わせを敢行中の我らがFC東京。今日は雨の中、連戦の疲労に苦しみながらも、リベルタドーレス杯得点王が虎の子のゴールを決めて連勝。もうノリノリ。止まりませ~ん!!

 
前半は、東京が圧倒的にボールを支配。ボランチもDFもどんどん前に出て中盤を制圧。千葉戦と同様、相手を押し込んで息をつかせないような「攻撃サッカー」。ただし、アタッカーにパスが入ってからの詰めは甘かった。負傷の憂太に代わって先発の栗澤はややパンチ不足で、ルーカスも相変わらずゴールの匂いなく、DFをかわして一対一になった場面もGKに当ててしまった。引いて守る新潟からなかなか得点を奪えない。

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2005年11月20日

●FC東京×ジェフ千葉(TV観戦)

今日は仕事仲間の結婚式があったため、味スタには行けず。MXTVの中継を録画で(生で観てきたカミさんの解説付きで)観た。FC東京 2-1 ジェフユナイテッド千葉。東京にしてみれば失うものは何もなく(…なのか?)、ジェフにしてみれば優勝争いにギリギリ踏みとどまれるかどうか大事な試合。際どい撃ち合いの末、頼れるストライカーのゴールで東京の勝ち。

 
この試合、一見して明らかだったのは、中盤のユルさ。千葉は連戦の疲労のせいか、マークに付ききれず後追いの守備が目立つ。おまけに大黒柱・ストヤノフが不在でもあった。一方東京は、そんな千葉の状況に乗じ、梶山・今野のコンビがどんどん上がって攻めたてる。ボール奪取から即3バックの脇にフィードを入れる意図があったようで、これが結構有効だった。ただ、脇腹を痛めている憂太の動きがイマイチだった(痛み止めを飲んでいたとか…)のと、前がかりのボランチの背後を狙われたこともあり、こちらも守備の脇は甘い。

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2005年11月12日

●はるか鹿島まで遠征してきた、ぞ!!


11時頃家を出て、鹿島国へ向かう。行きにくさではJ1で1、2を争うカシマだけに直前まで迷ったのだが、最近のチームの好調さと、所用により次の千葉戦を欠席せねばならない(泣)状況を考え、遠征することにした。上野から「スーパーひたち」。指定席はガラガラでとても快適だった。昼飯は駅で買った鯖寿司。美味だが、これだけだと途中で飽きるな。

1時間ちょいで水戸に到着。鹿島臨海鉄道に乗り換え、さらに1時間15分ほどかかって鹿島サッカースタジアム駅に着いた。この鹿島臨海鉄道という電車、本数も少ないし車両も古いのだが、座席のクッションが良く効いているせいか、毎回いい感じで眠気に襲われる。今回も乗車時間のうち1時間ほどは、音楽を聴きながらウトウト。

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2005年11月03日

●FC東京×アビスパ福岡(天皇杯)


午後、味スタで天皇杯4回戦。FC東京 2-0 アビスパ福岡。00年(甲府)・01年(横浜FC)・02年(湘南)の敗戦、そして03年(ホンダFC)・04年(大宮仙台)の苦戦。天皇杯初戦は東京にとって鬼門と呼ぶべき試合だが、幸い今年は危なげなく突破することができた。シュート数23対6の完勝。

序盤こそ福岡の積極果敢なサイド攻撃(特に右サイドのアタッカーはけっこう怖かったぞ)が目立ったものの、個人能力で上回る東京が徐々に試合を支配する展開。まあ、さすがにメンバー落ちのJ2相手だから…。馬場・梶山・今野から前線やサイドへ次々にボールが供給され、チャンスを作っていく。前半は福岡必死のディフェンスによりスコアレス、しかし後半になるとその粘りも限界に達し、東京の一方的な攻勢に。

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2005年11月02日

●10/30ガンバ大阪戦観戦記


日曜日のガンバ大阪戦の観戦記をWEB本体にUP。


いい勝ち方をしているだけに、次の福岡戦で足下をすくわれないことを、鹿島戦でリアリズムに屈しないことを、千葉戦でサッカーの質の差を見せつけられないことを、ホント願いたいものです。

2005年10月30日

●東すか13号&G大阪戦


今日は東すかの配布日だったので、午前10時に起床……の予定が、寝坊して11時前に叩き起こされる。慌て気味に支度して、電車に乗り遅れたのでタクシー拾って新宿駅へ。何とか集合時間に間に合い、ビワコビッチ氏・Mendoza氏と3人で編集長の到着を待った……のだが、待てど暮らせどやって来ない。携帯をかけること数度、やっとこさ連絡がとれたところで「寝坊した」の一言が(笑)。

結局、編集長は大量の東すかとともにタクシーで味スタへ直行(いつもは手で運んでいるんですよ、本当に!)。我々は手ぶらで京王線に乗って飛田給へ。味スタ前の歩道橋にほぼ同じタイミングで到着したのは、不幸中の幸いというべきか。

ということで、開門直後には配布を始められませんでした。配布所へ来て空振りになってしまった人、どうもすみません。今後これまで以上に頑張りますので、どうぞご容赦を。つーか、東すか配布の前の日に夜更かしするのはやめにゃあかん。けんとも俺も。

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2005年10月28日

●東すか13号ですぜ、ダンナ。

tosca13.jpg
13、日曜日(10/30)のガンバ大阪戦@味スタにて配布します。


特集:「スタジアムに行こう。」

主な内容:
○ キタマチ氏のど直球感動コラム
○ ビワコビッチのマニアな世界
○ KEIKO先生があなたの「青赤度」を撃つ!
○ 辣腕医師Mの生い立ちの秘密
○ 小ネタ「こんなスタジアムはいやだ」   etc


僕もチョコっと書いてます。
あと、12号もまだ残部があるので、大分戦(9/25)来られなかった方もどうぞ。

ちなみに、東すか配布日のチーム成績は、現在6勝4分2敗

2005年10月25日

●10/22東京ダービー観戦記


土曜の東京ダービーの観戦記をWEB本体にUP。


得点シーンがあまりに凄かったためか、それ以外の全体的な印象がなんとなく良くなかったのだけれど、こうして観戦メモを見ながら再構成してみると、けっこう熱いシーンも多かったのだなあ、と思う。茂庭の身を挺したスライディング連発とか、梶山が相馬にはね飛ばされながらもなお食い下がろうとする場面とか。

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2005年10月23日

●FC東京×コンサドーレ札幌(サテライト)


午後、快晴の夢の島競技場でサテライトリーグ。FC東京 3-3 コンサドーレ札幌。前半30分までに東京が3点のリードを奪うも、後半早々浅利の退場(2度目の警告)からリズムを崩す。じりじりと詰め寄られ、何とか逃げ切れるかと思えた残り5分に3度目の失点。敏感すぎる主審の判定もあり、後味の悪い引き分けとなってしまった。

東京の3点は、いずれも祐介のゴール。小林がDFライン裏に浮かしたボールを着実に処理して決めた先制点、そして大きな切り返しでDFを置き去りにし、ポストに当たったシュートを自ら押し込んだ3点目。なるほど、この活躍を見ればサテライトや小平に通っているファンが彼に期待するのもわかるような気はする。ただ、ポストプレーや切り返しの時にボールをさらしすぎなのと、もっと周りを使う意識を身につけないと上では厳しいかもしれない。

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2005年10月22日

●東京ヴェルディ×FC東京


東京ヴェルディ1969 1-2 FC東京。東京が多くの時間ボールを支配しながら、なかなか決定機に持ち込めない展開。彼我が逆転したかのような「シンプルなサイド攻撃」でヴェルディに先制を許したが、前半最後に梶山が彼らしい巧みなシュートを決めて同点。後半も押し込みながらゴールを奪えず終了間際を迎えるも、ロスタイムにササが難しいシュートを撃ち抜いてゲット。劇的、と言っていいのかどうかはわからないけれども、とにかく逆転勝ち。


今日の東京、全体的にサッカーの内容も選手の動き(特にルーカスが…)もイマイチな印象。しかし、この試合は残留争いにとって決定的な意味をもち、おまけに「東京ダービー」であることも考えれば、「とにかく勝つ」ことが大事であった。そして選手たちは苦労しながらも90分間戦い続け、ベンチも適切な選手交代を断行。最後の最後の瀬戸際でようやく勝負をものにした。満足の行く結果を手にしたと言っていいだろう。

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2005年10月17日

●FC東京×サンフレッチェ広島(その2)

広島戦のビデオを見直してみますた。なんつーか、選手・ベンチともに色々な意味で苦労してたんだなあ、と。苦しみながら勝点1を得たことは大きく、根本的にチームが立ち直るのはまだ先になりそうだけど、とりあえず光は見えているのかな、という感じか。

まず、「中盤ダイヤモンド型の4-4-2」と前半の出来について。加地の負傷を受けたスクランブル布陣だけに、とにかく急造感満点。サイドの守備の役割分担などが曖昧だったようで、その上慣れないポジションに選手たちも戸惑って…。宮沢は中盤の底に自然と下がってきちゃうし、一対一で健闘していた今野もボールを奪ってから左へ流れそうになるシーンがあった。この状況で個々の選手がどうこう言うのはちょっと可哀想かも。宮沢だって、前半潰れながら出したルーカスへのスルーパスや、後半立ち上がりの吉朗へのピンポイントパスなど、ボールを持てばしっかり仕事していたわけだし。

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2005年10月16日

●FC東京×サンフレッチェ広島(その1)

昨日の広島戦は山口県某所にてテレビ観戦(NHK-BS)。アンテナの不調のせいか、別に雨が降っているわけでもないのに「降雨モード」とかいう表示が出て、一昔前のネット中継みたいなガタガタの画質。アップにならないと選手の判別もできない…。NHKの(割と良質な)中継だからいいようなものの、万が一TBSやテレ朝の放送だったらきっと「全然わからん!余計なことばっか喋るな!!」と発狂していたであろう。

なので、細かい部分はイマイチよくわからないのだが…とりあえず感想。FC東京 2-2 サンフレッチェ広島。常に先行される苦しい展開。ルーカス→ササの交代(これはヒロミの英断だろう)で東京の攻撃が加速し、阿部と馬場の素晴らしいゴールがチームを踏みとどまらせた、という状況については理解できた。大宮戦で空気が変わったところを「逆戻り」させなかったという意味で、この勝点1はとても大きいと思う。残留争い脱出へリーチ、である。

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2005年10月15日

●ジャニーズ系

今朝、出かける前に「ズームイン!!サタデー」を観ていたら、ゲストのジャニーズJr.2人のうち「NEWS」山下智久君の口から、突然「馬場憂太」の名前が。ちょっと驚いた。

「最近会った有名スポーツ選手」という話題の中で、もう1人の子は「巨人の清原選手」だったのだが…憂太、いきなり清原と同等扱いかよ!!スタジオが引いていたように思うのは、気のせいだろうか(笑)?

さすがは憂太である。ジャニーズ系ファンタジスタの面目躍如といったところか(あの髪型はやっぱそうだったのか)。つーか、日テレの番組でFC東京の選手の名前出して大丈夫なのか、山下君(笑)。

2005年10月02日

●10/1大宮アルディージャ戦観戦記


昨日の大宮戦の観戦記をWEBサイト本体にUP。
 
 
本文中にも書いたけれども、16位の大宮との勝点差が「3」しかないのだから、まだまだ全然安心できる状況じゃないんだよね。いい勝ち方をしたその次こそ危ない、というのは特に東京には当てはまりそうな教訓だし(笑)。とりあえず次は昨日と同じ中盤を希望。戸田が抜けるのは痛いけれども、ここで今度は規郎あたりが意地を見せてくれると、むしろ好循環になるのではないだろうか。

2005年10月01日

●大宮アルディージャ×FC東京


午後、駒場スタジアムでJ1第26節。大宮アルディージャ 0-1 FC東京。全体的に低調な今シーズン、中にはいくつかの「楽しい試合」はあったけれども、胸が熱くなるような光景にはなかなか出会えずにいた。だが、今日は違った。感動した。いや、感動的なゲームだった。もしかしたら、この試合こそが、FC東京の将来にとって大きなターニングポイントになるのかもしれない。そんなことさえ考えた。

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2005年09月25日

●大分トリニータ戦&東すか12号

本日は2ヶ月半ぶりの東すか配布日。今節から昼間開催ということで、早起きして午前中から出かける。都内某所の秘密基地から東すかを運び出し、京王線で飛田給へ。心配していた雨は既に上がっていたが、風の強さが気にかかる。案の定、味スタに到着してみると危険防止のためかメインゲートのテントが撤去され、売店ののぼりや看板も激しく動揺している。これは厳しいことになりそうだ…。

で、実際配りだしてみると、予想以上の風の強さ。指先はかじかみ、手持ち看板も片手では持てず、東すか自体も油断するとすぐに飛ばされてしまう。1部、スタジアムの外はるか遠くまで舞っていた東すかがあったが、ブラジルDayだけに、あれは今頃太平洋を越えてケリーの下に届いているのかもしれないなあ(と言っていたのはぶらっくばす氏。んなわけねっちゅーの(笑))。

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2005年09月24日

●東すか12号やりますよん

12、明日(9/25)の戦@味スタで配布予定です。


特集「サポーターとか、ファンとか、色々あるよね」。

今回の目玉は、編集長下山けんとの超弩級ロングコラム。伝説のフリーペーパー「東なめ」を読んだことのない人もぜひご一読を!!

僕は去年のホーム名古屋戦についてちょっと書きました。

ちなみに、東すか配布日のFC東京戦績は、現在6勝3分2敗。決して悪くない。


現在午前11時台風17号接近中……台風なんて気にしない!!明日はJ1残留をたぐり寄せる大切な一戦なんだから!!!……つーか、東すか余りまくったらどうしようかと戦々恐々状態也(笑)。

2005年09月17日

●横浜Fマリノス×FC東京


夜、日産スタジアムでJ1第24節。横浜Fマリノス 0-0 FC東京。昨年までとは大違いのイマイチチームになってしまったマリノス相手に優勢に試合を進め、「1点でも入ればイケる!」という感じの内容だったのだが…きわどい場面を何度か作りながら、ついにその1点が入らなかった。仕留めそこなった、というのが正直な感想。そして、「でもまあ勝点1持って帰れるから」と自分を納得させようとし始めた終盤に起こった、背筋の凍るアクシデント。

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2005年09月12日

●梶山陽平

今日、「東すか」(次号は9/25大分戦)の原稿を書くために昨年のオフィシャルDVDを観ていたんだけど、6月の名古屋戦のところで梶山巧いなあ…とつい見とれてしまいましたよ。茂庭の同点ゴールをアシストしたプレー、ペナルティボックスに入りながらフェイントでDFを抜くところなんてホント巧い。惚れ惚れする。

思い返してみれば、昨年の梶山はデポル戦の「フアン・アクーニャ砲」とか、ヴェルディ戦での「タイガーショット」とか、あと市原戦の「空振り→返す刀でボレー炸裂」とか、見せ場が多かったしチームに貢献してたんだなあ、と。ま、昨年もクラゲ状態で浮遊していた試合もあったのだが、それにしても今年は見せ場が減っている、というか悪い面ばかりが目立ってしまっているような。

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2005年09月10日

●FC東京×清水エスパルス


夜、国立競技場でJ1第23節。FC東京 1-0 清水エスパルス……いや、戸田光洋 1-0 清水エスパルスとでも言うべきか。

お互い駄目駄目ぶりを競い合うようなゲーム展開の中、チームを救ったのはやはり最も「東京らしい」選手だった…。前後左右、どこにでも戸田がいたよ!

大丈夫だ!俺たちにはまだ戸田が(そして今野もジャーンもルーも吉朗も憂太も)いる!!


……さて(笑)。冷静に試合を振り返ってみよう。

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2005年09月03日

●柏レイソル×FC東京


夕方まで仕事に追われ、17時前になってようやく新宿から柏の葉へ向け出発。秋葉原でご存じ東すか編集長・下山けんとと待ち合わせ、きっぷ売り場の行列(記念の何かがあったの?)を横目につくばエクスプレスに乗り込む。途中「流山おおたかの森」駅で各駅停車に乗り換えて「柏の葉キャンパス」駅で下車。時間は30分もかからなかったか?

駅から出てみると、周りは空き地ばかり。事前に聞いていたとおりなーんにもなかった。道路は広くてきれいだが、そういう道の方が帰って疲れたりするもので、途中でバスに乗らなかった事をちょっと後悔した。20分余り歩き、ようやく柏の葉公園競技場に到着。ただし、そこからメインスタンドのアウェイ側は真反対で、スタジアム外を半周しなければならないのだった…。

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2005年08月28日

●エマージェンシーっす

というわけで、昨日の東京にお付き合いしてくれたのか、今日の試合で清水と柏がもったいない勝点を落としてくれたわけだが、それでも……。


<J1下半分の順位(第21節終了時点)>

10位 セレッソ大阪     勝点28
11位 横浜F・マリノス    勝点27
12位 アルビレックス新潟 勝点27
13位 FC東京       勝点23
14位 東京ヴェルディ    勝点23
15位 清水エスパルス    勝点22
----------------------------------------------------------
16位 柏レイソル       勝点21         入替戦行き
----------------------------------------------------------
17位 大分トリニータ     勝点19          降格その1
18位 ヴィッセル神戸    勝点19          降格その2


下位接近警報!!下位接近警報!!

いや~ヤバくなってきたっすなあ。というか柏・清水・大分(あとついでに横浜)と当たる9月は早くも残留天王山じゃないか。

特に3日の柏戦と10日の清水戦は、両方とも「1ゲーム差以内」(←便利な野球的表現)にいる相手だけに、超重要。連敗でもしようものなら、一気に入れ替え戦圏内へ転落する可能性大である(ヴェルディも調子上げてるしね)。

逆に、ここで連勝すればとりあえず一息つける状況でもある。

優勝がなくなった今、シーズンのクライマックスは早く済ませて来年以降を見据えたい。つーか、今年のクライマックスが12月(天皇杯じゃなくて)なんてことはちょっと勘弁してほしい!

ここが頑張りどころだ。頑張ろう。

2005年08月27日

●ジュビロ磐田×FC東京(TV観戦)

夜、BS-iでJ1第21節。ジュビロ磐田 1-1 FC東京怪我人続出で主力メンバー数人を欠く磐田だが、ここは優勝争いに向けての踏ん張りどころ。そして東京もこの機会に念願の磐田での初勝利を上げ、降格争いから抜け出したいところ。湿度の高い悪コンディション下での激闘、結果は痛み分けであった。


前半は磐田の優勢。中盤で慌てず丁寧にボールをつなぎ、チェ・ヨンスへの楔のボールやサイドハーフ太田・村井の飛び出しを契機にペースアップしていく攻撃。「横・横・斜め→縦!」のリズムとでも言おうか。カレン・ロバートの、そしてのシュートがゴールを襲う。土肥やジャーンの好反応で何とかしのぐ東京。若手中心とはいえジュビロはジュビロ、これはキツイか…とも思えたが、しかしなんと名波と成岡が前半のうちに負傷退場。磐田は次第に攻め手を失っていく。

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●熱烈歓迎と、ささやかならざる不安と


待っていたよ阿部ちゃんが東京に帰ってくる!!(東京中日スポーツ)


こんなに嬉しいことがあるだろうか。あのレンタル移籍が決まった時の落胆の大きさ、決して忘れられるものではない。

ただ、これぞチームにとって今シーズン有数の明るいニュース…のはずだったんだけど、タイミングが非常に悪いのも確かだ。ササが入って来て、しかも原さんが「ササはスーパーサブ」という扱いをしているところだからね。おまけに、今年はもうカップ戦や中断による過密日程はないのである。帰ってきても吉朗の出場機会は少ない(あるいはない)かもしれない。ヒロミの悩みはかえって深まるのかもしれない。

でも、それでも、やっぱり、こんなに嬉しいことはないよな。

彼ほど「闘う意志」を体現してくれる選手は他にいないのだから。そして、彼は「東京の11番」を付けている選手なのだから。

2005年08月26日

●8/24名古屋グランパス戦観戦記

一昨日の名古屋戦@味スタの観戦記をUP。
 
 
 
この2試合を観る限り、ササには「シュートに持ち込む能力」「チャンスでゴールを奪う能力」はありそうだ。

だが、東京の中盤のメンツ、特にボランチのコンビと石川の特徴を考えれば、従来の凝り固まった攻撃コンセプトではルーカスとササの2トップを長い時間機能させることは困難。

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2005年08月24日

●FC東京×名古屋グランパス


夜、味スタでJ1第20節。FC東京 1-1 名古屋グランパス。いやはや何ともな試合であった。「この相手に勝てないのでは…」と落胆すべきか、それとも「助かった…」と安堵すべきか。僕はもちろん前者である。中断明け2試合目。前節はアウェイだからまだしも、今回はホームなのだからこの内容と結果では先が思いやられる。

試合経過を含めた観戦記は明日以降にまとめるとして、以下感想をいくつか。

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2005年08月20日

●浦和レッズ×FC東京


夜、さいたまスタジアムでJ1第19節。浦和レッズ 2-1 FC東京。ボール争奪戦の圧倒的な劣勢、浦和の軽快なパス回しと対照的な攻撃の機能不全、アウェイの真っ赤な雰囲気、ベタ引きの守備と金沢の不調、梶山のクラゲプレー、ササのシブい出し抜きシュート、永井のキレた動き、好セーブ連発の土肥ちゃん、攻撃を牽引し素晴らしいミドルシュートを決めたポンテ、理に適っていたがやや遅かった東京の交代、憂太の躍動と石川の奮闘、そして「最強のDF」ゴールポスト……。こうして文字にしてみると、なるほど確かに1-2の試合ではあったのかな。浦和ファンからすればもっと大差をつけたかったところだろうが。

試合の細かい経過等についてはとりあえず置いておいて、今日非常に気になった部分、「選手起用」を中心に感想を。

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2005年08月05日

●ついに出るぞぉ~(ジャーン!)

韓国戦も第二戦と同じメンバーを起用 GKは土肥=サッカー日本代表(スポーツナビ)


ついに出ますか、我らが守護神。

試してもらうのは大いにけっこう、なんだろうけど、よりによって一番強い相手だからなー。しかもDFラインは(茂庭はともかく)ストッパー坪井にスイーパー茶野。うーむ。

今度は「がんばれ土肥ちゃん、負けるな土肥ちゃん」だね(笑)。

2005年08月02日

●がんばれ今ちゃん、負けるな今ちゃん 4

先発メンバー総入れ替え 中国戦に新戦力を全員起用=サッカー日本代表(スポーツナビ)


なんだ、茂庭も今野も意外と早く出られたじゃない(土肥ちゃんの事はさておき(笑))。しかし総入れ替えとはなあ…さすがはジーコ、という感じか。確かに北朝鮮戦を見るとレギュラー組の消耗・マンネリぶりはひどく、刺激を与える意味でも休ませる意味でもメンバーの入れ替えは適切だと思う。もちろん、テストという意味合いもあるのだろう。でも、いきなり全部替えちゃうかしかし。ジーコはトルシエよりエキセントリックだよな。

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2005年07月30日

●がんばれ今ちゃん、負けるな今ちゃん 3

今野コチコチ


……「コチコチ」って、今どき、あーた(笑)。

このままでは、我らが今野の初代表合宿&大会はバスの中では席もなくウロウロ宿舎ではウノで負け続け、緊張ばかりで終わってしまうではないか。

いや、こんだけ人見知りぶりを発揮しまくって、いざ試合に出るや臆さず大活躍、というのであれば逆にカッコイイかもしれんが。

ちなみに、今野が代表バスの中でようやく見つけた席は、遅れて合流する川口能活の「指定席」らしい。どうする今ちゃん?がんばれ今ちゃん!!

2005年07月29日

●東すか編集長「前半戦を振り返る」

東すかWEB「前半戦を振り返る」


耳の痛い話から逃げるのは簡単だけど、これはぜひ読んでみてほしい。こういう建設的批判を、このボリュームで、これだけの熱意とクールさをもって書ける人はあまりいないから。

決して彼と違う考え方の人間を否定する内容ではない。僕だって、彼と考えの異なるところはもちろんあるしね。

文中、冷静で厳しい分析・評価と「“勝利そのもの”や“結果”を求めているのではない」という言葉に矛盾を感じる人がいるかもしれないけれども、彼にとってのFC東京ベストゲームは「2003年11月ガンバ大阪戦@万博」。まあそういうことです。


つーか、素面で書いたと思える文章はリニューアル後初めてだな(笑)。

2005年07月28日

●FC東京×バイエルン・ミュンヘン


夜、ガラガラの味の素スタジアムでプレシーズンマッチ。”FC東京B” 0-4 FCバイエルン・ミュンヘン。華やかな海外スターチームの来日ももはや珍しくなく、いささか食傷気味とさえ言える昨今、それでもやはり愛するチームが世界的な強豪と戦うとなれば駆けつけずにはおれない…のだが、さすがにこの試合はちょっと……。

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2005年07月26日

●がんばれ今ちゃん、負けるな今ちゃん 2

今野ガチガチ緊張の“合宿デビュー”

>さらに「席順が決まっている」と聞かされていた移動バスは
>迷った揚げ句に土肥の横に座ってみたが追い払われた。


追い払うなよ土肥ちゃん(笑)。それとも、洗礼とか通過儀礼とかいうやつでしょうか。

2005年07月25日

●7/23ヴィッセル神戸戦観戦記

土曜日のヴィッセル神戸戦@国立の観戦記をUP。


良く言えば、「J1残留確保へ向け前進の勝点1」「6連戦を無敗で終えた」、そして「憂太と規郎と梶山の活躍に東京の未来を見た」か。

悪く言えば、「相変わらず点の取れない『攻撃サッカー』」「2連勝の勢いを削ぐ引き分け」、そして「最下位相手にホームで勝てなかった」。

気分的には後者寄りかな、僕は。

2005年07月22日

●ササいわく、

「僕はゴールを決めるために来たと思っている」

こういう、自分に求められているものをシンプルに把握した発言は非常に好きである。またまた期待が膨らんじゃうじゃないか、この~、なんちって。…直前の「FC東京はちょっとゴールが少ないと聞いているし」はちょっとトホホだが(笑)。

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2005年07月20日

●がんばれ今ちゃん、負けるな今ちゃん

東アジアサッカー選手権大会2005 決勝大会(7/31~8/7)日本代表チームメンバーに、土肥洋一、茂庭照幸、今野泰幸、加地亮 4選手選出のお知らせ


意外だったのは今野だな。これまでジーコの選んだMFと言えば、やはり見た目のテクニックの高い選手、一つ一つのプレーをスマートにこなす「スター」が多く、明神のような「汗かき屋」や戸田(東京V)のような「汚れ役」はスルーされてきた。それが突然の今野選出。これはどういうことなんだろうか…。

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2005年07月18日

●7/17横浜Fマリノス戦観戦記

昨日の横浜戦の観戦記をUP。


1日たって落ち着いて考えてみると、この試合はマリノスの不調に助けられた部分も大きいわけで、あんまり喜びすぎるのもいかがなものかと思わないでもない。勝点的にもまだまだ下とは離れていないわけだし。でも、いい試合で勝った時くらい、あるいははしゃげる時にはしゃがないとな、とも思う。はしゃいじゃえ(笑)。

一喜一憂はファン・サポーターの特権だから。

2005年07月17日

●FC東京×横浜Fマリノス


夜、味の素スタジアムでJ1第17節。FC東京 4-0 横浜Fマリノス。セットプレーで2点先取、そして守りを固めて相手の攻撃をはね返しながら、カウンターでさらに2得点追加。FC東京にとっては最高にうまく行った、逆にマリノスにとっては全てが思うように行かなかったであろうゲーム。つい一週間前のよどんだ空気は何処へやら、思わず頬をつねりたくなるような快勝であった。

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2005年07月16日

●サンティアゴ・サルセード

昨日の『Foot!』の録画を見ていたら、東京へ加入の決まっている”ササ”サルセードについてインタビュー付で取り上げてくれていた。「欧州で言えばチャンピオンズリーグの得点王。もっと騒いでもいい」(byマリーニョさん)って、ワクワクさせるじゃないの。「世界のトップクラスのアタッカー。彼を抑えられるDFが日本代表にふさわしい」(by倉敷アナ)って、ドキドキさせるじゃないの。

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2005年07月15日

●先週の事件について。

さて。1週間の間に清水戦の勝利があったりもして、読む側も書く側もだいぶ頭が落ち着いてきた頃だと思うので、ヴェルディ戦試合前に起こった事について、事件直後の自分の反応も含め、今思っている事を書いておこうと思う。この件については今後も折りに触れて考えていくであろうし、まだまだ全然まとまっていないのだけど。

(自分として書き残しておきたい、書いておかないとスッキリしない、というだけであって、何かを蒸し返したいという意図ではなく、「その件についてはもういいじゃん」という人は読まれない事をお勧めします)

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2005年07月14日

●東すか新境地


よい子のみんなは見ちゃだめだぞぅ。

…つーか、ある意味イッちゃってるな、この原稿自体が(笑)。

2005年07月13日

●清水エスパルス×FC東京(TV観戦)

夕方、NHK-BSでJ1第16節。清水エスパルス 0-1 FC東京。おー勝ったよ、やったよ。リーグ戦実に3ヶ月ぶりの勝利。勝点は17に伸び、順位は一気に13位まで浮上。意外と上が詰まってたのな(笑)。降格圏内からはとりあえず脱出。

以下は、試合中WEB本体のトップページに書いたメモを大幅加筆したもの。

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2005年07月12日

●7/10ヴェルディ戦観戦記

先週土曜日のヴェルディ戦観戦記をUP。


内容的にそぐわないと思うので、試合前に起こった事件については、この観戦記の中では書いてません(チームの不調と事件とは別物だし)。あしからず。

2005年07月10日

●それが「ダービー」ならばそんなものはいらない

 
一緒に詰めかけた200人も似たようなもんだな。
 
 
灰皿のフタ投げた大馬鹿は1人だったんだろう。

でも、そもそもなんでヴェルディの応援席の方に押しかけて挑発しなければならないのか、全く意味がわからない。

おそらく、このようにして、スタジアムはフェンスと警官だらけになっていくのだろう。アホか。

(この件について、後に冷静になってから書いたエントリは→こちら

2005年07月09日

●東京ダービー&東すか11号


本日は東すか11号の配布日ということで早めに出かける。待ち合わせの時に編集長が大事な忘れ物をして、彼の一家総出の大騒ぎになったのだけれど、まあそれはいいとして。男3人重い荷物を転がして飛田給へ到着したその時、パラついていた雨が急に強くなってきた。荷物で東すかの包みを隠し、びしょ濡れになりながらなんとか味スタに到着。いや、まいった…と配布場所で包みを広げ始めた時、吹き込んでくる雨粒を受けて焦る。そういや今まで、東すか配布日に天気が崩れたことはほとんどなかったんだな。試合前に早くも暗澹たる気分に。テーブルをぎりぎり通行の邪魔にならない程度まで前に出し、なんとかしのぐ。

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2005年07月08日

●東すか11号

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11、明日の東京ヴェルディ1969戦にて配布します。

特集は『「オモシロイ」って何だろう?』。

つーか、今回、Mendozaさんの皮算用面白すぎ。僕の原稿などオマケ以下である。

2005年07月06日

●川崎フロンターレ×FC東京

夜、等々力競技場でJ1第14節。川崎フロンターレ 0-0 FC東京。これもC大阪戦と同様、相手が「勝点3、いります?」とおうかがいをたててきてくれたかのような試合だったのだが、好機をものにできず引き分け。


序盤、東京はこぼれ球に対する反応で勝ち続け、中央からサイドに展開しては攻め立てる。川崎は石川にマーカー1人しか付けてこないことが多く、加地の増援もあって次々右サイド経由のチャンスが生まれた。その攻勢を見て「さすがにこりゃ何とかなるんじゃねえか」と思ったのだが…取れず。祐介のミドルシュートとか、二アへのクロスに戸田がDFと競争しながら飛び込んだプレーとか、際どい場面はあったのだが。ある意味、ここで1点取れなかったのが全てだったのかもしれん。

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2005年07月02日

●FC東京×セレッソ大阪

夜、味スタでJ1第13節。FC東京 2-2 セレッソ大阪。6月までの悪い流れを断ち切りたい中断明け初戦だったが、出来の悪いセレッソ相手に痛い引き分け。

試合の詳細については、観戦記の方で。

タイムアップの笛が鳴った時、「またか」という素朴な感想とともに、何だか変にあきらめてしまっている自分を自覚した。これはヤバい。あと、バックスタンドのお客さんが異様に速く(まるでスペインみたいに(笑))引き上げる姿が印象的。うーむ。

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2005年06月11日

●ジェフ千葉×FC東京 ('05ナビスコ杯第6節)


夕方、市原臨海でナビスコ杯第6節。ジェフユナイテッド千葉 3-2 FC東京。これで今季(というかこの1ヶ月で)千葉には3戦全敗。全て1点差だから決してボコボコにやられているというわけでもないのだが、点差だけでは計れない様々な差を感じる3試合でもあった。ついでにナビスコ杯敗退も決定。


前半は風上に立った東京がやや優位に試合を進めた。というか、東京の出来が良かったというよりも、ジェフの方が何だか地に足がついておらずフワフワとプレーしていた印象。予選突破をほぼ確実にしていたことで気が抜けていたのだろうか。前半21分、右CKから石川がマイナス方向へのクロスを上げ、フリーになっていた今野がボレーで思い切り叩く。「ズドン!」ともの凄い音がしてボールがゴールに突き刺さった。プレーは単純ながら見た目のインパクトのあるゴールだった。1-0。その後はジェフも攻め返す姿勢を見せるものの、いつもほどのキレのないパス回し・ランニングは東京DFを崩しきれず。

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2005年06月07日

●FC東京×ユベントス


夜、味スタでプレシーズンマッチ。FC東京 1-4 ユベントス。いや~、なんだかんだ言ってけっこう燃えたし、その反動で試合後悔しかったこと!

客観的に見ればこれはいわゆる花試合であり、今回東京は「偉大なるユベントス様」の引き立て役に過ぎなかったのかもしれない。しかし、東京ファンの主観からすれば、愛するチームが未知の強豪にどう挑むか、そしてその結果がどうなるかという興味はひじょーに大きく、チームや個々の選手が披露するサッカーが通用してほしい、という熱い思いが沸いてくるものなのである。他の人はどうかよく知らないが、少なくとも僕はそうだ。

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2005年06月04日

●FC東京×柏レイソル ('05ナビスコ杯第5節)

午後、味スタでナビスコ杯第5節。FC東京 0-0 柏レイソル。回復しつつあるこちらの出来と、信じがたいほどの相手の不出来。前後半通じて優勢だったのは明らかに東京。撃ったシュートは実に19本。しかし、完全に押しながらも決められず…というのも書き飽きたが、事実は事実なので仕方ない。これで予選突破はかなり厳しくなった。

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2005年05月21日

●FC東京×ジェフ千葉 ('05ナビスコ杯第3節)


午後、味スタでナビスコ杯第3節。FC東京 0-1 ジェフユナイテッド千葉。唾棄すべき最低の前半、そして最近見慣れた「猛攻を仕掛けるも、あと一歩及ばず」の後半。内容、あるいは過程の評価はともかく、結果が出ないというのは本当に苦しく焦れったいことだ。


午後の強い陽射しが差し込む中でキックオフ。体感気温の高さも考慮したか、両チームともに慎重な立ち上がり。千葉は阿部がCBに入る4ー4-2の布陣。DFラインでゆっくりとパスを回し、東京の守備の出方を見てから縦のボールを入れる。「走れ走れ」のイメージとは異なるサッカーであったが、空いたスペースに随時選手が入っていく動きや、流れに応じてSBのどちらかが敵陣深くまで上がっていくダイナミズムに「らしさ」があった。対する東京は自陣で人数をかけて守備ラインを構築、無理に前からはボールを奪いに行かない「らしからぬ」戦いぶり。これがあまり機能せず。攻撃に移った時にパスコース作る動きが不足しており、速攻の形を作ることができない。睨み合いの中、ジェフは左サイドへのフィード→突破→クロス、という場面が何度か。

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2005年05月14日

●ジェフ千葉×FC東京


午後、東京駅から東へ向かう。総武線快速で1時間余り(遠い…)、五井駅へ。シャトルバス(これは本数多くて素晴らしい)に乗って市原臨海競技場。とても5月とは思えぬ、冷たい風の吹きすさぶ中でのアウェイゲームとなった。

試合前、ネット上でやたら評判になっているカレーorタコスを食ってみようかと千葉側のゴール裏へ足を運んでみたのだが、すんげえ行列してやんの。黄色の人も青赤の人も入り混じって、それぞれ数十mにはなっていただろうか?おとなしく諦め、売店のおつまみセットと生ビールでお茶を濁す。

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2005年05月08日

●東すか10号、よろずや、ホルモン焼

東すかの配布日ということで、午前中のうちから家を出て飛田給へ。11時半頃到着。「バーミヤン」で海鮮タンメンの昼食。

で、飛田給駅で集合してスタジアムまで運搬。今日はキャリアーが2つしかなく、1000部の束1つを手で抱えて運ばねばならないことになった。もちろん下っ端(笑)の僕が志願。最初こそ「意外と軽いじゃん」なんつって余裕だったのだが、歩道橋のあたりでキツくなり、最後は少々腕が痺れた。10kgだもんなあ。

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●FC東京×大宮アルディージャ


午後、味スタでJ1第11節。FC東京3-3大宮アルディージャ。「何やってんねん!」と叱りつけたくなるような、でも精一杯の拍手を送りたくなるような、不思議な後味のゲームだった。


東すか配布日ということで準備のために早めに入れてもらい、入口で噂の決意表明ペーパーを受け取る。……うーむ。署名と「最後まであきらめない!絶対に勝つ!全員一丸となって戦う!」はいいんだけどさ、下の方に書いてある言葉(ユルネバの和訳が基?)があまりにもクサくてちょっと…うーん。

ま、でも、これはこれでいいんじゃないかな、とも思う。そりゃ多少の連敗で大げさなことすんなとかホントに選手が自発的にやってんのかよとかそんな暇あったら練習しろ(これはウチの嫁さんが叫んでた(笑))とか、まあ色々意見はあるんだろうし、ちとあざといやり方かなとは思う。だけど、僕はやっぱり前向きに温かく受けとめてあげたい。6連敗というかつてない事態(今までが順調だったからね)に対して「何かしなければ」というチームの気持ちが、ピッチ上での戦いと同じくやや空回りしちゃってるということではないだろうか。なんだかんだ言って「自筆」の署名なんだし。あとは、これが変に形式主義的な前例にならなければいい。

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2005年05月07日

●東すか10号、明日配ります

10は明日の大宮戦@味スタにて配布します。特集のテーマは「10番」。

「連敗中でそれどころじゃない!」とおっしゃるそこのあなた。東すか配布日における東京の戦績はなんと6勝1分け2敗ですよ!!まあ、毎回東すか配れば優勝できるかと言われるとそこまでの自信はないが(笑)、連敗脱出くらいはなんとか。

というわけで、よろしくお願いしまっす。

●めぐりあい、の貴さよ

午後、JSPORTSでJ2第11節。横浜FC 1-2 京都サンガ。アウェイの京都が接戦を制し、2位との勝ち点差を広げたゲーム。京都の2点はいずれもFW松田のゴールで、そのうち1点はMF星のアシストによるものだった。

元東京の松田と星の活躍を目にすると、「元気でやってるな」と嬉しくなると同時にちょっと複雑な気分にもなる。特に、松田が難しいヘディングシュート決めるの見てると、ちょっとね(笑)。まあ実際のところ彼らがあのまま東京にいたとしても同じような活躍ができたかどうかは疑わしく、むしろ移籍が良い方向に出た典型的な例なのだろう。特に、柱谷幸一監督の下でプレーできたことは彼らにとって幸運だったのではないだろうか。選手とコーチとの巡り合いというのは、選手・コーチのお互いにとって、そしてチームにとっても本当に大きなことだ。

だから…というわけではないが、明日は特に石川、茂庭、そして宮沢に頑張ってほしい。いや、彼らは(もちろん他の選手たちも)頑張るに決まってるのだから、その頑張りがチームの勝利に結びつくことを願いたい。せっかく原さんという稀有な人と巡り合ったのだ、このまま終わってしまって良いはずがないじゃないか。

●胸のエンブレムの誇りにかけて

胸のエンブレムの誇りにかけて【ファンのみなさまへ】

6連敗で絶対止める!!決意表明チラシ配布

原監督スタイル変更を否定「やり方間違ってない」


うん。

2005年05月04日

●FC東京×鹿島アントラーズ


夕方、味スタでJ1第10節。FC東京 0-2 鹿島アントラーズ。未だ出口は見えず。「選手は頑張ってる」のだけれど「チームが」うまく行かない回らない、という一番焦りたくなるトンネル。

4万の大観衆。戦闘態勢に入り、熱のこもった歌声を送り続けるゴール裏。試合前の、いや試合中も併せてスタンドの雰囲気は間違いなく今季最高。「勝ちたい」「勝たせたい」という雰囲気が場内に充満していたように思う。戦闘態勢完了、さあいくぞという。


前半。最初こそ中盤でそれなりにボールもとれたし、宮沢のFKや祐介の意欲的な突破など良い場面もあったものの、次第に低調な出来に陥っていく。一方の鹿島は東京の個々の突進をいなすようにピッチを広く使った後方のパス回しからアタッカーへ正確なボールを入れ、シンプルながら「ゴールへ向かう」攻撃でリズムをつかむ。17分、41分と、興梠のシュートがバーに当たってDFの動きが止まったところを本山に決められるという、同じパターンで早くも2失点。2点目の後、選手たちが憤怒と失望を露わにした時の空気は重かった。

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2005年05月01日

●大分トリニータ×FC東京(TV観戦)

午後、MXテレビでJ1第9節。大分トリニータ 2-1 FC東京。まさに泥沼。つーか、ますます状況は悪化しているような気が。勝つって大変なことだったんだなあ(笑)。


最初の20分くらい、復帰した加地が効果的な攻め上がりを何度も見せたこともあって、東京が幾度か好機を作った。石川のバー直撃シュート、戸田のヘディング…だが、決まらない。大分の攻撃が2人の外国人に頼りっきりなこともあり、「先制点さえ取れれば」という雰囲気ではあったのだが。ここで決められないともうズルズル行っちゃうのが今のチーム状況。次第に攻撃は雑になっていき、スコアレスのままハーフタイム。終了間際には左SBに入っていた規郎が負傷退場(元々機能はしていなかったが)。

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2005年04月28日

●FC東京×柏レイソル


夜、味の素スタジアムでJ1第8節。FC東京 0-2 柏レイソル。昼間の陽気とは裏腹に冷たい風の吹きつける中で行われたこの試合、内容と結果、そして試合後の光景は、風なんかよりもずっと寒くてつらいものだった。

試合前、コンコースでどとねと君とやすぞうさん(結局ビール何杯飲んだんですか)に会った時、非常に数の少ない柏ゴール裏を見て「寂しいね~」などと話していたのだが、まさか試合後に寂しい思いをするのがこちらだったとは(笑)。

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2005年04月23日

●ガンバ大阪×FC東京(テレビ観戦)

午後、JSPORTSでJ1第8節。ガンバ大阪 5-3 FC東京。東京ファン以外の観戦者にとっては実に楽しいゲームだっただろうし、僕らの目から見てもスリリングなゲーム。でも、ユルい撃ち合いはガンバの方にとって得意な形だった、ということか。


前半早々、石川からのサイドチェンジが大きく弾んだところ、左から走り込む戸田がDFと競りながら右足ダイレクトで叩く!このシュートが逆サイドのゴールネットに刺さって東京先制。判断と体の動きと結果が一致した見事な得点。その後はガンバのペースとなり、軽快なパスワークと外国人選手のキープ力を武器に攻めたてるも、東京は土肥の好セーブにDFの体を張る守備、さらにゴールポスト大先生の活躍(笑)も加わって、ハーフタイムまでしのぎきる。

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2005年04月16日

●FC東京×浦和レッズ

10時頃起床。やや二日酔い。

昼食は久しぶりに「東京麺通団」で。ひやかけの小に海老天とげそ天。13時頃店に入ったのだが、ちょうど昼のラッシュ後の茹で上がりに当たったらしく、麺のコシ・ツヤともに満点の出来。美味かった。もうこれからはひやかけの季節だな。

京王線に乗って飛田給へ。駅からスタジアムまでの道のり、警官隊が出場していていつもに比べればものものしい雰囲気。昨年の2nd第6節、浦和ファンの一部が駅前で騒いだという件を思い出す。こういうことで色々とやかましく厳しくなるのは誰にとっても良いことではない、という当たり前の事を、サッカーを愛する人間は肝に銘じるべきだ。

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2005年04月14日

●非常に単純な性格なので

こういうことを言われると、けっこうブッフバルトを好きになってしまう俺(笑)。

そして、だからこそ、土曜日には、前へ出て粘りもある東京らしい守備がレッズを封じ込める光景を見たい。ぜひとも見たい。

2005年04月13日

●名古屋グランパス×FC東京(TV観戦)

夜、六本木のFootball loversへ。今度大阪へ引っ越してしまう「トーキョウ・ウェブ・ライフ」管理人のあらさんが現れると聞き、せっかくなので賑やかしに顔を出してみた。「東京闇鍋」のRICさん・ぶらっくばすさんに挟まれながら緊張気味の観戦。

フットボール・パブにてライブ観戦というのは実は初めてだったりするのだが、うん、なかなか良かったっすね。試合前にギネスをひっかけながらサッカー話して、試合中はギネスをひっかけながら同好の士で一喜一憂して、試合後はギネスをひっかけながら感想を言い合って…いや、ずっと飲みっぱなしだったのは僕くらいかもしれんが(笑)。スタジアムではゴール裏で飛び跳ねるほどの元気さはない僕だが、こういうサポーター濃度の濃さは心地よい。

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2005年04月12日

●磐田戦観戦記

4/10磐田戦の観戦記を、「うまねんWEB」本体の方にUP。


ちなみに、参考として、2001年ホーム磐田戦の観戦記。今回東すかの「プレイバック東京」に書いた、雨の国立競技場での試合ね。

2005年04月11日

●磐田戦追記


昨日の磐田戦で最も印象的だったのは、やはり前半の前半、明日をもしれぬ前からの攻撃的守備と、石川・戸田が走って走りまくる速攻。思えば3年前の磐田スタジアムでは、ああいう前に出る守備がことごとく裏をとられて1-6と大敗したのだった。あれに懲りてスタイルを変えたりすることもなく、ヒロミと共に毎年イケイケとやってきて、こういう形で同じ相手に勝つことが出来たのにはやはりそれなりの感慨がある。ジュビロに昔のような強さがなくなったのも確かだが、おそらくは強くなっているのだろう、僕たちも。

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2005年04月10日

●「東すか」9号&東京×磐田


朝、根性で起きた。やや二日酔い。

午前中に集合し、キャリアーをゴロゴロ転がして「東すか」輸送。今回はさらに部数を増やしたので3人体制に強化した。つーか、これ以上増やしたら人力では無理だな。

11時半に味スタへ到着。開門と同時に配布開始。新潟戦より人出は多いが、「東すか」のはけるペースは同じかやや遅めといった感じ。昨年9月の浦和戦でもそうだったが、混雑すると皆さん席の確保に焦っているし配布所も目につかないしで、かえってうまくいかないこともあるんですな。ちょっとだけ余りが出た。

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2005年04月05日

●「東すか」9号配布します

、4/10ジュビロ磐田戦にて配布します。

テーマは「チャンピオン」
谷村新司を口ずさみながら、味スタへダッシュだ!!

皆さま、どうぞよろしく。

2005年04月02日

●ヴィッセル神戸×FC東京

JSPORTSの録画でJ1第3節。早稲田大学ヴィッセル神戸 1-2 FC東京。アウェイゲームながら前に出る積極的な守備で前半2点のアドバンテージを得た東京が、最後詰め寄られながらも何とか逃げ切る。


前半は、東京得意の前に出る守備が炸裂。神戸のもたつき気味のパスを次々とカットし、即座にアタッカーへ送ってチャンスを作る。今日の石川・ルーカス・戸田は縦の動きだけではなく横に流れたりポジショニングを工夫したりする意識が強く、今までの試合では一番「3トップ」っぽく見えた。で、受けに回った相手がファウルやCKに逃げたところ、セットプレーで2点を奪う。神戸は播戸・カズの2トップが孤立気味で無得点。唯一見せ場だった播戸のドリブルシュートも、土肥が横っ飛びで弾き出す。

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2005年03月29日

●東○か原稿執筆中

字数大幅にオーバー。全然足りません(泣)。

…まあ、うまねんWEBの観戦記みたいなの書いちゃったら、試合前+ハーフタイム+帰りの京王線全部合わせても読み終わらなくなっちゃうからねえ。

元々「文章をコンパクトにまとめる能力」の欠如については自覚していて、だからこそもの書きの道を志すのはやめたんだけども。

2005年03月26日

●FC東京×大分トリニータ ('05ナビスコ杯第2節)


午後、味スタでナビスコ杯第2節。FC東京 0-0 大分トリニータ。圧倒的にボールを支配しながら、攻めきれず崩しきれず、勝点3を逃す。新潟戦の4得点は、やはり「出会い頭」あるいは「たまたま」だったのだろうか(笑)。


大分はきれいな3ラインの3-4-3フォーメーション。この手の幾何学的な連動性を重視するシステムというのは、一旦機能し出すとパスがテンポ良く繋がって手がつけられなくなるものだが、大分の場合はまだ約束事をこなすのに懸命、という段階なのだろう。東京の選手が出足良くパスカットする場面が目立ち、立ち上がりから東京優位で試合が進む。

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2005年03月20日

●FC東京×柏レイソル(サテライト)


午後、西ヶ丘サッカー場でサテライトリーグ。FC東京 1-1 柏レイソル。実はサテライト戦というのはあまり観たことがなかったのだけれど、良かったなー。Jリーグも最近はでかいスタジアムで派手に試合するのが普通になっちゃったから、たまにこういう雰囲気のサッカーを観ると非常に楽しい。

スタンドからわずか数mの距離にあるピッチ。選手の声もコーチの指示も、体のぶつかり合う音までが全て聞こえる。観客は1300人ほどで、チームへの愛情に溢れた人たちが多そう。のどかな環境と真剣で静かな闘い。JFLやJ2時代を思い出す、なんて言うとジジむさいか?日立台も素晴らしいが、やっぱり西ヶ丘は格別である。

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2005年03月19日

●柏レイソル×FC東京 ('05ナビスコ杯第1節)


午後、日立柏サッカー場でナビスコ杯第1節。柏レイソル 3-1 FC東京。昨年に引き続き初戦は黒星。なんつーか、「ケリー後」の攻撃の問題点が出た試合、ということなんだろうか。


試合前、僕たちを迎えてくれたのは、以前と同様「FC東京の関係者、選手、並びにサポーターの皆様、ようこそいらっしゃいました」「心から歓迎いたします!」との場内アナウンスだった。素晴らしい。さすがは日立台。どこぞの、相手ファン・サポーターを観戦の邪魔となるアクリル板で囲むという失礼極まりない愚行を実施し、それを社長が自慢げに語りさえする某クラブとは大違いである。

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2005年03月17日

●『トーキョーワッショイ!』

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後藤勝著『トーキョーワッショイ!』(双葉社)読了。1999~2004年における筆者のFC東京応援体験を綴った、「東京ファンの、東京ファンによる、東京ファンのための」本。最近東京の応援を始めた人にとっては絶好の入門本であり、20世紀から応援している連中にとっては数年間の喜怒哀楽を追体験させてくれる一冊だろう。

この本における後藤さんは、プロのライターとしての知識や立場を活かしつつも、サポーターの目線からモノを見るという点では一貫している。あまりブレはない。だから、東京のファン・サポーターにとって素直に受け容れられるものであると同時に、そうでない人々には全く「伝わらない」作品でもある。正真正銘、堂々たる「サポーター本」。

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2005年03月12日

●サンフレッチェ広島×FC東京(TV観戦)

夜、MXの録画中継でJ1第2節。サンフレッチェ広島 0-0 FC東京。やはり第2戦は鬼門なのか、初戦に比べて格段に厳しい守備と降雪に苦しんだ末の勝点1。アウェイで引き分けならば「悪くない」結果とも言えるが…。こういう試合を、例えばセットプレーの一撃とかでモノにできるようになれば、相当に強いチームになれるのだろうけど。

やっぱり寒さと雪、濡れたピッチの影響は大きかったのだろう。雪が降っている間、特に前半30分までは両チームとも妙にパスワークが小さかったり、あるいは逆に中盤を省略してポーンと蹴り込んじゃう雑なパスが目立っていた。そんな状況に中盤とサイドのスペースを即座に消しにかかる広島の守備が加わり、東京はなかなかボールを進められない。

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2005年03月11日

●電撃の思い出

チャンピオンズリーグのチェルシー×バルサを観ていて思ったのだが、チェルシーの3点目は2000年Jリーグ2ndステージ開幕戦(vs横浜@国立)での東京の3点目、ペルー小池のゴールシーンにそっくりだね。

あの時はセンターサークル付近、横浜のDFがギャップのある状態のまま前へ出てきたところ、アマとツゥットがワンタッチでパスをつなぎ、弾丸のようにオーバーラップしたペルーの前方へきれいなスルーパス。で、ペルーは自分で持ち上がってあっという間にペナルティボックス近くまで行って、冷静なシュートで能活の脇を抜いた。

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2005年03月05日

●FC東京×アルビレックス新潟

さて、今年も開幕がやってきた。このワクワク感だけは、この数年間全く変わることがないのである。

開幕イベントはアニマル浜口氏。「今年は、ぜったい、ゆうしょう、だァー!!」も良かったけど、ちょっと足元のアヤシイ「ホップ、ステップ、チャンプ!」が可愛かったな(笑)。


キックオフ後は笑いの止まらない内容。FC東京 4-0 アルビレックス新潟。いや、相手関係もあるにせよ、これほど変わるものかね。川崎戦はいったい何だったんだ(笑)。

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●「東すか」第8号、完売御礼

午後、いつものように都内某JR駅から「東すか」数千部をキャリアーにのせ、けんと君と2人で運ぶ。飛田給についてからは道が非常に整備されているので快適なのだが、そこまで、特に新宿駅内の移動がやっかいなのである。1時間ちょっとかかった。

味スタでは開門前に準備を開始、したのだが、テーブルが用意されていないアクシデント。開門後10分ほど(?)でシミズスポーツの人が慌てて持ってきてくれたので何とかなったけれど、手配りできないのはこういう時にツライ。

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2005年03月04日

●がんばれダニーロ

明日、どうやらダニーロはスタメンじゃないみたいね

宮沢にチャンスが与えられると思えば(川崎戦も、文丈より宮沢出すべきと思ったし)、まあそれはそれで個人的には楽しみなんだけどね。まだ実戦前に「不調」とか書かれちゃうのもツライよな……というか、実は明日の「東すか」で外国人選手の初登場にスポットを当てた記事を書いているのだ。ダニーロ出なきゃ駄目じゃん(笑)。最悪、ベンチには入ってほしいな。

天気の方は、どうやら雪だけは避けられたようである。どうせクソ寒いんだろうから、バックスタンド組としては、ホカロン完備で頑張るしかない。あとは、飛田給から味スタまでの道が乾いていることを祈ろう。


「ハマトラ」、何でも5千部配るとか。気合入ってるな~。

2005年03月02日

●『FC東京ファンブック2005』

神楽坂の芳進堂で『FC東京ファンブック2005』購入。さっそく読んでみた。以下、印象に残ったところ。

○原監督の話の中で「バルセロナみたいに」という言葉が何回か出てくる。あと、栗澤をデコに喩えたり。わかりやすい人である(笑)。

○ヒロミにやたら「ビッグクラブ化」を勧める金子爺。まあ、浦和や横浜あたりがどんどんでかくなる中で、「じゃあ東京はどうするの?」ってのは素直な疑問ではあるんだろうな。あと、「原、そんなの着ちゃダメだ!」はとてもいい話。

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2005年03月01日

●「東すか」、開幕戦でやりますよん

ということで、3/5の開幕戦(vsプロフェッサー反町@味スタ)にて配布します。

配布場所は’04ホーム最終戦(市原戦)と同じ!部数も同じ!売り切れ御免(余ったらどうしよう(笑))!!

今年も、なにとぞご愛顧の程よろしくお願いしますー。

2005年02月27日

●FC東京×川崎フロンターレ(プレシーズンマッチ)


午後、味スタでプレシーズンマッチ。FC東京 0-1 川崎フロンターレ。いやはや何とも…シーズン開幕前に景気づけ、どころかサッパリの内容だった。まあPSMの内容が良かったなんてのもあまり記憶にはないのだけれど。


東京は噂の「1ボランチ」「3トップ気味(石川はFW登録)」フォーメーションでスタート。実際に見てみると、今野が守備専門のアンカーというより(もちろんMFでは一番下がり気味だが)、ダニーロ・栗澤・今野の3人が流動的に入れ替わりながらボールを前に進めようとするシステムのようであった。前半の途中までは栗澤を中心に東京がボールを支配し、鮮やかなワンタッチパスの連鎖を見せるなど何度かチャンスを作った。

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2005年02月21日

●恥ずかしいことこの上ない

あーあ、やっちゃった…。

まったくもって恥ずかしいことだ。日立台の事件からまだ1年ちょっとしかたってないじゃないか。またしても他人の庭か…どう考えても言い訳できない犯罪行為である。

愚かなクソガキども(本当にそいつらの犯行なのか僕には確かめる術がないが)には想像もできないことかもしれないが、こうした事件は、FC東京の世間における「評判」を落とすだけでなく、クラブの内外においてFC東京を支えようと、あるいはサポーターを守ろうとしている人たちの立場を危うくするものだ。

サポーターたるもの、縮こまって枠の中でおとなしくしているばかりがいいとは思わない。だけど、「大目に見てもらっている」事は折に触れ意識するべきだし、ましてや今回のように他人への敬意を忘れた行為、犯罪などは問題外である。退場だ。

2005年02月20日

●しまった…

MXテレビの石垣島キャンプリポート、見るの忘れた…。HDレコーダーで予約しておけば良かったんだが、同じ時間にBS-hiで『ドラゴンへの道』やってたからそっちを録っちゃったんだよな…。

誰かレポート頼みます(泣)。

2005年02月12日

●「東すか」、今年もやっちゃうよ~ん

夜、西新宿のルノアールで今年最初の「東すか」編集会議。要するに、新メンバーを加えつつも、とりあえず去年と同じような感じでやってみる、ということで。

わずか1時間ちょいでシラフの話し合いに耐えられなくなり、「月の雫」に移動して飲みながらダベる。まあ色々と面白い話があったんだが、書けない事が多いのは残念至極。我ながら、面識のほとんど無いアド王子の物まねで笑いをとるのはいかがなものかと思わないではなかったな(笑)。

というわけで(どういうわけだ)、「東すか」、開幕戦からやる予定ですので、今年もよろしくお願いします皆様。

2005年02月04日

●で、結局ケータイの待ち受け画像はどんなのになったのだろう

『Foot! Thursday』の原博実スペイン紀行を観る。昨年ほどの笑撃衝撃はなかったが、しかしやっぱり面白いなこの人。

前半のバルサ・セビージャの練習見学とライカールトとの対談(というか「インタビュー」だよなあれ)、あとコパ・デル・レイ観戦はややおとなしめ。セビージャの練習見学中、豊富なFWを見て「バルセロナに貸してくれないかな」(いつからバルサの人になったんだ(笑))「FC東京に(も)貸してくれないかな…」(実感こもってます)とつぶやくヒロミ。

後半の観光パート。食事のシーンで「これ、んまい!」が聞けなかったのは実に残念だが、しかし絶壁前の記念写真でビビリまくるヒロミやどこに行っても携帯電話をいじりまくっているヒロミ、「リーガの試合をバスで(あちこち寄り道しながら)回る」というムチャな企画をスタッフに提案するヒロミ(笑)、さらにはすげえ美味そうなアルゼンチン風ステーキを見て「これだよ、俺らの求めていた物は!!日本じゃ食えないぞ、これ」と狂喜するヒロミなどを堪能。

しっかしこういうのを観ると、FC東京のファン・サポーター(だけじゃなく「ヒロミスタ」全般か)は得をしてると改めて思う。原監督のネタだけでオフ・シーズンをけっこう退屈せずに済むんだから。

2005年02月02日

●1ボランチ → ??? その2

連日話題に事欠かない(今年はまた一段と内容が厳しそうだ)石垣島キャンプ、3日目のレポートで気になったのはここ。

原監督が用意していたのは秘蔵ビデオ(スペインリーグのバルサ×ラシン戦)である。このビデオには、今年の戦い方についての見本となる数シーンがあり、それを見ながら、選手・スタッフ全員に説明をしていた。

バルサ×ラシンって、この試合のことか?うーむ。もしかしてもしかすると、やっぱりデポル路線からバルサ路線への転換なんだろうか。でも、バルサの戦い方って、システマティックというよりアタッカーの個人技を前面に出した戦い方なんだよな。東京には向かない気が…。

なんつって、見もせずに憶測でものを言っちゃいけませんな(笑)。妄想だ、妄想。でも、キックオフからフツーに昨年までと同じシステムでやって、本当に点を取りに行かなきゃいけない状況になった瞬間1ボランチ3トップに切り替えて総攻撃、なんて考えただけでも興奮するよな。あ、いかん、さらに妄想が(笑)。

2005年01月31日

●1ボランチ → ???

まさか、まさかとは思うが、バルサ風3トップってこたあないよね(笑)?

ルーカス=ロナウジーニョ、ダニーロ=エトー、石川=ジュリ、憂太=デコ、…なんてね。

あ、シャビがいねえや(笑)。

●1ボランチ → 2トップ ?

一昨日から恒例のFC東京石垣島キャンプが始まって、いよいよシーズンが近づいてきたか、という感じである(実は天皇杯が終わってからまだ1ヶ月もたっていないのだけど)。

相変わらず原監督が自転車でかっ飛ばしていたり(挑戦する若手はいないのか(笑)?)、20kgの石垣牛っつーのがすげえ羨ましかったり、あとランニングの先頭を競っているのがダニーロと前田と茂庭(!)だったりしてまあ、レポートを読むだけでも毎日楽しめるわけだが、2日目のレポートで目についたのは「1つ大きな試みとして1ボランチにした戦い方をやっていく」という一文だ。

1ボランチということは、まさか今さら(あれだけ「4バックが好きだ」発言をしておいて)原監督が3バック(5バック)にするとも思えないので、攻め手の数を増やしたフォーメーションを試みるということだろう。普通に考えれば、2トップということか。もしそういうことだとすれば、これは非常に楽しみでもあり、少し複雑な気持ちにもなる。

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2005年01月29日

●2005年シーズン日程

つーことで、来るべき2005年シーズンの日程が発表になった。

平日開催は5試合か…。そのうち関東以外のアウェイはNHK-BSで中継してくれそうなので、とりあえず良かった(みんな、受信料はちゃんと払おうな)。いや、別に土日なら行くとも限らないんだが(笑)。

あと、アウェイでは、大分戦がGW中に組まれているのが(サポーターにとって)遠征の目玉になりそうな感じやね。

えーっと、大ざっぱに数えてみたら、だいたいリーグ戦で25試合くらいは観戦できそうな感じである。ナビスコや天皇杯、あと夏のビッグゲーム(笑)とかと合わせると35試合くらいか。まあそんなもんだろ。

ちなみに、99年のミネさんみたいに「公式戦全試合観戦」の強者はいるのだろうか?

2005年01月27日

●「ダニーロ選手来日!!」

この写真、なんか知らんがダニーロに比べてヒロミの表情が妙に緊張しているように見えるね。
あなたの方が監督なんだから、もっと堂々としなさいって(笑)。

2005年01月22日

●優勝宣言


実は、「F.C.TOKYO写真展」の中で最も気になったのは、このポスター。


もう星をつかんでるし(笑)。やっぱり今年から「狙う」と宣言したということなんだな。確かに、もうそろそろかもしれない。そうかそうか。よっしゃよっしゃ。


さあ、みんなで、「Hop-Step-Champ.」(笑)!

●「F.C.TOKYO写真展」


午後、六本木ヒルズで『強く、愛されるチームをめざして F.C.TOKYO写真展』

会場に到着したら、夕方にある今野・梶山のサイン会の整理券をスタッフの方々(専務含む)が一生懸命配っていた。で、抽選会場へ向けてあっというまにできる長蛇の列。そのあまりの長さを見て、空いている隙に中を見てしまう方が得策だと考え、つれの到着を待って会場に突入。せっかく抽選券をもらったのにちょっと申し訳ない事をしたかな。

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2005年01月21日

●「攻めて取る。攻めて獲る。」

2005年FC東京のチームスローガンが「攻めて取る。攻めて獲る」に決定。「がむしゃらに攻めて、得点、勝利、タイトルを狙うサッカーを目指します。」という解説が付いている。まさしく読んで字のごとし。意味も、それを選んだ理由も、まことにわかりやすいスローガンである。

昨年は(も、というべきか)「攻撃サッカー」を標榜してど派手なスローガンをぶち上げて、その割には得点の少ない、煮え切らない試合の多い1年だった。おそらくはチームとしてもその事は相当気になっていたはず。今年は単に「攻める」だけにとどまらず、あえてもう一歩踏み込んで「点を取る」宣言をしたということなんだろう。ま、別に言葉にしたからって急にバカスカシュートが入りだすわけでもないのだろうが、気持ちはよくわかる。ダニーロのシュートがメチャうまであることを祈ろう(笑)。

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2005年01月20日

●「バルセロナの後は、セビージャでフラメンコだな。」

FC東京サポーターのオフの楽しみと言えば、原監督のスペイン視察(これが楽しみになるってのもスゴイことだな)。東京中日スポーツ「365日FC東京」で紹介されているコメントでもヒロミ節全開である。仕事がメインなのか遊び(失礼、「充電」ですか)がメインなのか全くわからないところが素晴らしい(笑)。

その中で、1月19日付「選手はチームだけの財産じゃない」は興味深かった。少数精鋭のバルサから話が飛び、東京の選手移籍について原さんが語っている。極めてまっとうな中身。中でも星の話は、これで心に引っかかっていたものが一つとれたような気がする。そうかそうかそうだよな、と。あと、阿部ちゃんの件についてはもちろん未だに残念でならないのだけど、変に言い繕うのではなく、選手の気持ちとの違いを踏まえつつ監督としての立場をきっちり言い切っているのはさすが。さらに言えば、そこら辺の難しさまで包含して全体として前へ前へ進んでいきたい、という姿勢がヒロミイズムなのだろう。

僕は、原さんについては、好意を持ちつつも一方で「何だかなあ」という気持ちも持っている。でも、少なくとも今の「若々しい」東京には、こういう懐の深さを心がけている人の方が合う(チームとしての可能性は広がる)のは間違いないと思うのだ。

2005年01月14日

●花に嵐のたとえもあるさ

さよならだけが人生だ、か……。


阿部吉朗選手 大分トリニータへ期限付移籍決定のお知らせ

年末にトーチュウで移籍報道があってからしばらく音沙汰が無く、「もしかして土壇場でおしゃかになったのでは」と淡い期待を抱いていたのだが、ついに発表されてしまった。期限付移籍とはいえ、先々戻ってくるという保証はどこにもない…。

僕は、実はこの移籍に最もガッカリしているのは原監督ではないかと思う。2004年は代表への選出や怪我人続出によりコロコロとメンバーが変わる中、原さんはその前年・前々年に比べても4-2-3-1のフォーメーションへのこだわりが強かったように見えた。そんなチーム事情の中吉朗はサイドハーフとしての出場を余儀なくされ、結果的に移籍を決意することになったのかもしれない。

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●現実の再現、現実の改変

昨日も書いたように、最近Jリーグウイニングイレブン8 ~Asia Championship~』をやり込んでいる。もちろん僕はFC東京を選択しているわけだが、『ウイイレ』シリーズをプレーしたことのある人はご存じのように、このゲームの大きな魅力の1つは各選手のパラメータ・容姿と各チームの戦術・メンバー等を自由にエディットできることだ。そして、このエディット機能の活用法には、2つのベクトルがある。

1つは、「ゲームをより現実に近づける」方向性。デフォルトで用意されていない選手(浅利とか)を作成したり、実際とズレていそうな選手のパラメータを訂正したり(規郎のキック力を上げたり戸田の足を遅くしたり(笑)とか)、フォーメーションを工夫したり。で、その結果、「ケリーのキープ→右から石川・加地の二枚刃攻撃、クロス→逆サイドから飛び込んだ戸田がヘッドでゴール!」なんて場面が生まれてテレビの前でガッツポーズしたりするわけだ。これはまさにオフシーズンの遊びらしい、現実の観戦の一部代替だと言えよう。

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2005年01月06日

●原ヒロミスペイン視察

1/4~1/6のトーチュウ原監督インタビュー


補強に関しての考え方は全くおっしゃる通りで、やっぱりチームへのフィットということを軽視してしまったらFC東京というサッカークラブは色々な意味でオシマイである。「うちの粘り強さは1シーズン制の方がより生きるんじゃないかなって気はします」ってのはちょっとどうかなと思う(笑)。「粘り強い」のと「煮え切らない」というのが裏腹だからね。18チームになってJ1のチーム間の格差が開くであろう今年以降、ちょっと勝点勘定が心配だったりする。

最後、視察の効用を語るくだりで「練習を見たり、試合を見たり、うまいモノを食べて、また何かの刺激を受けてくる」となっているのがいかにもヒロミらしいんだが、「うまいモノ」の挿入が天然なのかリップサービス(?)なのかは謎だ(笑)。

2005年01月05日

●ネットサポーターさん実態調査

『三光鳥の話』というジュビロ応援サイトに掲載されている「ネットサポーターさん実態調査」、既に『サポティスタ』なんかでも取り上げられているので知っている方も多いと思うのだが、いやあ実に面白いねコレ。浦和と鹿島ってやっぱり嫌われてるのね、とか(笑)。

FC東京サポーターに関して言えば、回答数が非常に多いのと、全体的に熱心(観戦頻度が多い)であるとともにチームの諸活動(ピッチ内外とも)に対して非常に好意的、そして比較的ミーハーや特定選手のファンが少ない、といったあたりが傾向か。『東すか』最終号にもちょっと書いたけど、最近の東京のネット系サポーターの盛り上がりようはなかなかのもので、ナビスコ杯キャンペーンの様子なんかを思い出してもこのアンケート結果は頷けるような気がする。

しかし、それにしても、みんな浦和よりヴェルディへの対抗意識が強いのか。うーむ。ま、「嫌い」と「対抗意識」も区別がつきにくいから難しいところだな(笑)。ウチがヴェルディと浦和と、あと柏に闘志を燃やされているのはとてもわかりやすい。

2004年12月30日

●阿部吉朗移籍

トーチュウの報道によれば、阿部吉朗が大分へ期限付移籍決定とのこと。ショックだ…。


個人的には、アマラオの退団と同じくらいの(いや、これからの事を考えたらそれ以上に)ショックである。東京が「切り札」を失ってしまったことへの心配(補強しないと相当に苦しいだろう)。吉朗ほどの才覚あるアタッカーを存分に生かせなかったことの残念さ。そもそもアマラオから11番を引き継いだ選手がわずか1年で移籍してしまうなんて…。ダニーロが11番を付けることになるのか?うーん。

まあ、1年で帰ってくると思えば(まさか東京のフロントがそう簡単に手放してしまうことはなかろう)何とか辛抱できんこともないが…。活躍したらしたで、吉朗本人が東京への気持ちを失ってしまうかもしれないからな…。

空に向かって叫びたい気持ち。誰か嘘だと言ってくれ。

2004年12月28日

●「東すか」忘年会

夜、市ヶ谷の「膳菜や」で東すか忘年会。ゲストは新年会の時と同じく村林裕専務(1月はまだ常務だったが)。村林さん、相変わらず熱く語っていたなあ。おかげですっかり場が盛り上がった。東すかにとって「兄貴」と言えば、村林さんとともださんの2人なんである(笑)。皆で鍋物や串焼きなどつつきながら、ビールや日本酒をぐいぐい流し込む。東すか本体の話はほとんどなく、FC東京に関するあれこれを話していたらあっという間に3時間ほどが経過しておひらき。まあ、来年もよろしく、ということで。

ちなみに、こぐま更新係さんへのロンドン土産が「ユニオンジャック柄の巨大なトランクス」だったのには特に理由はなく、決して嫌がらせでも何でもないです。ないですってば。


あと、けんと編集長に紅白のもちをもらいました。