2008年06月30日

●ある意味、またも鬼太郎ショー (FC東京×ジェフ千葉)


昨日の夕方は、味の素スタジアムでJ1第14節。FC東京 1-1 ジェフユナイテッド千葉。1ヶ月半に渡る中断も明け、いよいよリーグ戦の再開、と書きかけたところでATOKが「最下位」と誤変換して笑ったのだが、相手は18位の千葉であった。開始早々今野が退場するアクシデントで苦境に追い込まれながらセットプレーから東京が先制するが、後半千葉の攻勢の中でまたもアクシデントから同点ゴールを喫し、痛み分け、あるいは恨みっこなしのドロー。


あいにくの雨の中キックオフ。千葉は立ち上がりから引き気味で、自陣でフィールドプレーヤー8人が守備ブロックを形成する「プレミアっぽい」守備戦術。東京はボールを支配し、さっそく5分には右サイドを突破したエメルソンのクロスが平山の胸にすっぽり収まるチャンスも。この場面はシュートの当たりが悪く逸機したものの、「崩すのに苦労はしそうだが、辛抱強くやっていけば優位に試合を運べそうだ」という感触を得ることができた。ところが。

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2008年06月29日

●『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』


昨日の午後は、六本木ヒルズのTOHOシネマズで『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』。『最後の聖戦』からなんと19年ぶり、ファン待望、というよりまさかまさかのインディシリーズ新作である。物語の舞台は前作からちょうど19年後の1957年、東西冷戦の真っ只中で「赤狩り」が吹き荒れた時代。宇宙人の死体と古代文明を巡る謎を追って、インディ一味とソ連特殊部隊がネバダで、そしてアンデス山脈で激しい追跡劇を繰り広げる。


いやー、楽しかった!面白かった!!感動した!!!

『レイダース』以来の「インディ・ジョーンズ」ファンである僕だが、実は実際目にするまでは続編制作に懐疑的だったのだ。昨今の(ハリウッドに限らないが)「続編粗製乱造」ぶりに加え、第3作『最後の聖戦』の出来が非常に良かったこと、そして何よりスピルバーグもルーカスもハリソン・フォードも60歳を越して今さらキレのよいアクション映画が撮れるのだろうかと。3部作は3部作で「良い思い出」にしておいた方が良いのではないかと。

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2008年06月24日

●2勝の壁は厚い、などと言ってちゃいかんのだが (ラグビー日本×フィジー)


日曜の午後は、国立競技場で'08パシフィック・ネーションズカップ第3戦。日本代表 12-24 フィジー代表。前節仙台でトンガを撃破して意気上がる我らがジャパン、今度はさらなる強敵フィジーと今季最初(で最後?)の東京でのテストマッチである。悪天候の中行われた試合は、前半キック戦法に徹した日本が小刻みにリードを奪ったものの、後半フィジーの力強い攻勢を前に痛恨のミス連発。結局、3トライでたたみかけられて悔しい逆転負けとなった。


降りしきる雨の中、開始直後からキック戦に徹する日本と近場を突くフィジーとのせめぎ合いが続く。前半は我慢比べの様相。ジャパンは縦突進に対して箕内・マキリを中心にしつこくタックルを浴びせてノックオンを誘い、奪ったボールはタッチキックかハイパント。5分、フィジーのハンドで得たPGをアレジが決めて先制。11分には攻め込まれてPGで同点に追いつかれるものの、14分にアレジが40m以上はあるロングPGを決めて再びリードを奪う。

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2008年06月22日

●『世界報道写真展2008』『森山大道レトロスペクティヴ』


土曜の午後は、久しぶりに東京都写真美術館へ足を運んだ。


まずは地下1階展示室、毎年恒例の『世界報道写真展』。アフガンで、そしてイラクで苦戦する米軍と戦火に巻き込まれる人々、アフリカで虐殺されるマウンテンゴリラ、ブット元首相暗殺、ジンバブエ騒乱、ゲリラ化するクルドの子供たち、プーチンのポートレイト、雪崩から間一髪逃れるプロスキーヤー、首だけになったイッカク、地球温暖化で溶けていく北極、etc。毎度の事ながら、重い光景やど迫力の一枚、ユニークな画像がてんこ盛りである。

日本人として先日の秋葉原での事件や東北の地震には慄然とさせられたものだが、さすがにこの展覧会で取り上げられるようなニュースとなるとほとんどが「遠い世界の出来事」のように思え、正直なところ自分自身との距離の取り方に戸惑うようなところはある。見せ物として「楽しむ」ほど無神経じゃない(と思いたい)し、変にわかったような気になるのもいけないのだろうし、いったいどう受け止めたらいいのやら……毎年考え込んでしまう。

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2008年06月18日

●『竜馬暗殺』

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黒木和雄監督『竜馬暗殺』(映画同人社=ATG制作)を観た。実は先日NHK-BSでも放送されたものだが、「テレビブロス」で番組欄に見つけた時にはぜひ見ようと思っていたのにコロッと忘れてしまったのである。悔しいので、近所のTSUTAYAでDVDを借りてきてしまった。こういう要領の悪いことをしているからいつまでたっても財布の中身が豊かにならないのだ……という愚痴はともかくとして(笑)。

つい半月前まで存在さえ知らなかった映画だが、なかなか面白かった。

ストーリー的には「大政奉還」の1ヶ月後、薩長その他入り乱れた権力闘争が激化する中で、坂本竜馬の最後の数日間を描いたもの。土蔵にかくまわれた坂本竜馬(原田芳雄)が鬱憤をためながら、意見を異にする中岡慎太郎(石橋蓮司)に斬りかかられたり薩摩の刺客を返り討ちにしたり隣家の怪しげな女(中川梨絵)へ夜ばいをかけたり女装姿で抜け出して「ええじゃないか」の行列に紛れ込んだり……といった、せわしない日々が描かれる。

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2008年06月16日

●ちょっと嬉しかったこと(ガス篇)


僕の家は台所のコンロも給湯も東京ガスを使っているのだけれど(そうじゃないと急にタンスから信長さんが出てきた時に困るからな)、どうも何年かに1回の安全点検が法律で定められているらしく、一昨日点検員のお兄さんが我が家にやってきた。

点検自体は、外設置の給湯器をチェックして台所のコンロのホース接続を見てガス漏れのないことを検知器で確認して、と全部で10分くらいかな。ガス漏れ通報番号の書かれたステッカーと『快適ガスライフの基礎知識』なる冊子をもらい、「大丈夫でした!」「どうもお疲れさま~」てな感じで何事もなく終了。

で、玄関先までお兄さんを送っていったのだが、去り際に振り返って「ありがとうございました……」と言いかけたお兄さんの顔が、突然ほころんだ……???

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2008年06月12日

●昨日の

昨日の夜中に酔っぱらって書いたエントリーは削除しますた。

感情のままに勢いだけで文章を書いてしまうのも、別にそれが悪いというわけではないけれど、少なくともこのブログのスタイルではないだろうから。

まあ、自転車関係の話題だったから、どうせ関心のある人も少なかったろうし。
 
 
昨晩は城福監督のトークショー帰りの人々とちょっと飲んだ。城福監督の魅力に完全にノックアウトされる人が着実に増えているのを感じる今日この頃。かっこいいもんなあ。

2008年06月09日

●平山の生きる道は「遅さを生かすこと」 ('08ナビスコ杯第6節vsヴェルディ)


昨日の午後は、国立霞ヶ丘競技場でナビスコカップグループB第6節。東京ヴェルディ 2-4 FC東京。決勝ラウンド進出をかけたグループリーグ最終節は、今シーズン3度目の「東京ダービー」。試合はやや粗さが目立つ乱戦となり、ヴェルディが2度にわたってリードを奪う展開となったが、北京五輪代表から漏れたかに見える「大物FW」(笑)があっと驚く大爆発。平山のハットトリックで一気に試合をひっくり返し、見事準々決勝進出を決定した。


立ち上がりからともにチャンスを作る攻め合いとなった。東京は梶山とエメルソンを中心としたパス回しで、ヴェルディは外国人アタッカーの突進力でチャンスを作る。2分、フッキとのワンツーでレアンドロがボックス内に突入するが、シュートは弱くGK荻がセーブ。直後には攻撃参加した右SB椋原のクロスが流れたところを羽生が拾って中へ、ブルーノがヒールで流してDFの間にすべり込むエメがシュート、GK土肥がかろうじて足ではじき出した。

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2008年06月07日

●ホントに抽選になったら…(笑)

さて、いよいよ明後日はナビスコ杯グループリーグの最終節ヴェルディ戦、今季3度目の「東京ダービー」である。現在首位清水に続く2位につけている我らがFC東京だが、今回のナビスコはACL出場の鹿島とガンバがシードされているため、グループ2位の4チーム中2番目の成績を収めないと決勝ラウンドには勝ち上がれない。

仮に東京も含めて各組の1・2位チームが全て勝つとすると、グループA2位の神戸は勝点13、グループBの東京は12、グループCは1位2位対決だが、仮に2位の川崎が勝ったとしても勝点9、グループDの大分は勝点12となる。つまり、東京としてはヴェルディには当然勝たなければならないとして(引き分けでも可能性がなくはないけど)、九石ドームで大宮と戦う大分の成績にも決勝ラウンド進出の可否が左右される、ということだ。

面白いのは、東京と大分が現在勝点8、得点8失点5と全くの同成績であること。しかも、ともに既に決勝ラウンド進出の望みが絶たれている相手との対戦だ。Jリーグ公式サイトによると(つーか「FC東京■景気動向指数」が教えてくれたところによると)、2位同士が同勝点の際の順位決定方法は(1)得失点差(2)総得点数(3)抽選なのだそうだ……え、抽選(笑)?

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2008年06月05日

●柳の強さ、あるいは納豆走法の勝利 ('08ジロ・デ・イタリア)


2008年のジロ・デ・イタリアは昨年の三大ツール覇者が揃い、また展開的に接戦が続いたこともあり、なかなかの盛り上がりようだった。結果は、ツール・ド・フランス王者のアルベルト・コンタドールが地元の新鋭リッコを僅差抑えての優勝、名実ともに自転車レース界のトップに躍り出た。コンタドールの所属するアスタナはドーピング問題のあおりを受けて1週間前まで出場が決まっていなかったという経緯を考えれば、これは驚くべき勝利でもあった。


今回のコンタドールは結局ステージ優勝なしということで、たとえばツール連覇中のアームストロングや06年ジロのバッソなどと比べると破壊力やインパクトにおいてやや見劣りするのは否めない。ただ、本人もレース後に語っている通り「1週間前までビーチでバカンスを楽しんでいた」ことを考えればそれもやむを得ないことなのかもしれない。むしろ、3週間という期間を利用して巧みに帳尻を合わせていったスマートさを讃えるべきなのだろう、と思う。

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2008年06月03日

●長沼健さんの訃報にふれて

長沼健氏が死去 元日本サッカー協会会長 (スポーツナビ)
 
 
昨日の夜、相変わらず「なんとなく」代表戦のスタジアムには足を運ぶ気にはならず、しかし幸い定時で仕事場を出られたので某所でテレビを眺めていたら、NHKニュースでいきなり長沼さんの写真が映し出されたので驚いた。突然の訃報。自分でも意外なほどのショックを受けた。


日本サッカー界の巨星、と言っていいだろう。現役時代は日本代表FWとしてW杯予選初ゴールを決めた他、中央大学・古河電工で天皇杯を制覇(古河は実業団として最初の優勝チーム)。最も有名な業績は指導者としてのもので、言うまでもなくメキシコ五輪での銅メダル獲得である。今とは出場資格等が異なるとはいえ、ソ連・東欧の「ステートアマ」(実質プロ)も参加していた大会で3位っつーのはもの凄い偉業だと思う。

代表監督退任後は日本サッカー協会の中心人物(94年からは会長)として、JSL創設やキリン等の大型スポンサー誘致、ナショナル・トレセン制度の導入やJリーグ創設、そし2002年韓W杯開催等に活躍。こうしてみると、全てが長沼さん1人の功績ではないにせよ、今僕たちサッカーファンが享受しているサッカー環境の多くが長沼さんと彼の仲間たちによって作り上げられたというのは、決して消えない事実なんだろうと思う。

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2008年06月02日

●チグハグな「ホームゲーム」 ('08ナビスコ杯第5節vs清水)


一昨日の午後は、松本平広域公園総合球技場「アルウィン」でナビスコカップグループB。FC東京 1-1 清水エスパルス。グループリーグもいよいよ佳境の第5節。現在2位につける我らが東京、今回は首位清水との直接対決であった。試合は、序盤猛攻を見せた東京がラブリーきわまるゴールで先制しながら追加点が奪えず、後半清水の追い上げにさらされる。柔軟な布陣変更も繰り出して逃げ切れるか、という終盤に痛恨の退場&同点ゴールが。
 
 
僕は今回が「第2のホーム」アルウィンへの初見参。新宿から京王観光の専用列車で3時間余、塩尻駅からバスで20分。2万人収容の球技専用ということで、ピッチも近く非常に見やすかった。問題は、屋根がスタンドの一部にしかかからないことか。雨の日はツライ。昼食は、コンコースの売店で天玉そば。美味かった(でも、ちょっとぬるかった)。まあ、周りの環境は自然いっぱいで良さげだし、気候の良い時期に年1回来るならいいかな、というのが率直な感想。

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