2010年06月30日

●戦いすんで

パラグアイ 0−0(PK5−3) 日本 (FIFAW杯南ア大会 ラウンド16)
 
 
120分間の死闘の末、PK戦負け。パラグアイの波状攻撃の場面もあったにせよ日本もチャンスは作っていたし、延長戦では憲剛を中心に日本の方が動けていたように見えたのだが……形にできなかったね。結果については残念としか言いようがない。

でも、戦いぶりは立派だった。4試合同じスタメンで戦って消耗も相当激しかったろうに、みんなよく頑張った(特に本田△はそろそろ限界だったろう)。まさに死力を尽くした闘いだった。胸を張って堂々と日本に帰ってきてほしいと思う。泣くな、川島。

まあ、何にせよ、この大会の成果(は計り知れないな)の確認と、忘れちゃいけない準備期間も含めた反省(足りなかったモノは何か)については、色々と落ち着いてから、だね。

お疲れ様でした。
 
 
しかし本田のコメントはかっちょいいな。惚れ直したぜ。
 

2010年06月25日

●本田△もってんなあ

デンマーク 1−3 日本 (FIFAW杯南ア大会 グループE第3節)
 
 
厳しい時間帯ながら、サッカーファンの端くれとして根性で早起きして観た。

試合は大方の予想通り、序盤からデンマークが攻めたてる展開。だが日本DFは堅実なブロック守備で決定機を許さず、松井・長谷部の飛び出しで反撃。そして17分、ボックス右手前30mの距離でFKを獲得。本田が左足で叩いたボールは凄まじいスピードで曲がり落ち、ゴール左隅に突き刺さった。1−0。これでデンマークはやや勢いが削がれた形に。30分には今度はガチャさんがボックス正面から美しい弾道の直接FKを決めて2−0。理想的な流れである。

後半に入ると再びデンマークの一方的な攻勢に。押し込まれる日本だが、GK川島を中心に高い集中力で粘り強く守っていく。ボウルセンの強烈なミドルシュートも川島が横っ飛びでセーブ。ところが81分、長谷部がアッガーを後ろから倒してPK、これをトマソンが決めて1点差。しかしこれで火のついた日本は反攻に転じ、87分、切り返しでDFをぶち抜いて突破した本田がゴール前の岡崎にラストパスを通して決定的な3点目。そのまま日本が勝利を収めた。

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2010年06月22日

●寝落ちを許さぬシチュエーション、てか (追記あり)

兄貴……俺がオランダ戦の前に飲み過ぎちゃって肝心の試合の最中に寝落ちしてたこと、何もそこでばらさなくても……。
 
 
いや、スナイデルの弾丸シュートでぱっちり目が覚めたんだけどね(笑)。あの時の川島のプレーを見て思い出したのは、5月1日の川崎×湘南戦の試合後に反町監督が言っていた「川島くんは、パワー系のシュートはあまり強くないんですね」というコメント。スナイデル、お前あれ読んでただろう、みたいな。読んでねえよ。

で、決勝ラウンド進出をかけたデンマーク戦は木曜日の27時30分っすか。翌日休みはとれそうにないので、徹夜するか、それとも早寝するか。いずれにせよ日本代表のこういうガチガチの勝負試合は久しぶりのような気がするので、けっこう楽しみ。「引き分けでよし」の条件といい相手チームの力量といい、いいシチュエーションだよな。
 
 
[追記]
ついネタみたいな扱いにしてしまったが、今回の川島は間違いなくMVP級の活躍である。1失点こそ喫したものの、それを上回る好セーブぶりは指摘するまでもない。本田と彼の先発起用、そして「ハエサッカー」はどこへやら、粘っこいブロック守備を仕込んだことが今回の日本代表健闘の要因だろう。つーか、岡田監督って本当に「あり合わせのものでサッと作る」のが得意なんだなあ、と。逆に、グツグツ煮込んで良い味を出すのは上手くないっぽいけど(笑)。
  

2010年06月20日

●『アウトレイジ』

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先日、新宿ミラノ座で北野武監督の最新作『アウトレイジ』を観た。関東一円を仕切る巨大暴力団「山王会」の直参である池元(國村隼)は、親分の関内(北村総一朗)に弱小ヤクザ村瀬(石橋蓮司)との蜜月を怪しまれ、村瀬組を締め上げるよう命令される。焦った池元は配下である大友(ビートたけし)にその役目を押しつける。大友は子分の水野(椎名桔平)らを使って暴力で村瀬を追い詰めていくが、それはより血なまぐさい大抗争の引き金となっていく……。
 
 
期待が大きすぎたせいもあるのか、個人的にはイマイチ乗り切れない映画だった。

あらすじ自体は、『ソナチネ』や『BROTHER』と同じような感じ。たけしさん演じる不器用なヤクザが筋を通しているうちにでっかい抗争に巻き込まれ、凄惨な殺しが止めどもなく連鎖していく……という感じ。お得意の筋立てだけあって演出には切れ味があり、序盤〜中盤はヤクザたちの大迫力の怒鳴りあいや私利欲得による殺し合いがテンポよくつながって全く飽きることがなかった。歯医者での襲撃場面など、行き過ぎた暴力が笑いに転じるシーンも大変に楽しい。

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2010年06月12日

●コマネチ!!

大物監督にコケる芸を習う (デイリーポータルZ)
 
 
傑作記事(企画)の多いデイリーポータルZだが、今回は『ソナチネ』を観てその余韻に浸っているところだっただけに、余計に心の琴線に触れた。とにかく、たけしさんらしい「若いヤツらへの暖かさ」と「くだらなさへのこだわり」をしっかり引き出しているのがとってもナイスである。

つか、ズッコケやマイク芸も凄いけど、極めつけの「コマネチ!」が……手の角度は36度、顔の角度は45度(笑)。くだらないってホントに素晴らしい。俺、殿には一生ついていきますわ。
 

2010年06月10日

●『ソナチネ』

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先週の土曜日、早稲田松竹の特集上映で北野武監督『ソナチネ』。羽振りはいいがヤクザ稼業に嫌気がさした主人公・村川(ビートたけし)。組織の中で疎まれた彼は親分の命令で沖縄へ抗争の助っ人に赴くが、それは彼をはめるための罠だった。次々殺される手下たち。子分の片桐(大杉漣)やケン(寺島進)と僻地の海岸へ逃げ込んだ村川は、そこで不思議な女(国舞亜矢)と出会い、刹那的な遊びに没頭していく。恐るべき追っ手が迫りつつあるとも知らず……。
 
 
確か、映画館で観るのはこれで3度目になるのかな。何度観ても素晴らしい。

これまで観てきて暴力シーンとヤクザたちの遊びの場面ばかりが印象に残っていたのだが、改めて今見直してみると、村川の空虚な生き様が描かれる序盤もまた物語的によく効いているのに気付く。退屈しのぎにシマ破りの麻雀屋を海に沈めたり、対立する幹部をトイレで不意打ちして殴ったり……このあたりはたけしもいかにも「生きるってのはつまらないな」という顔をしていて、その都会における重苦しさが、物語後半、自然の中での解放感をより際立たせるという。

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2010年06月07日

●とりあえず2位浮上 ('10ナビスコ杯 vs京都サンガ)


昨日の午後は、味の素スタジアムでナビスコカップ第6節。FC東京 1−0 京都サンガF.C.。前節ベガルタ仙台に敗れ、3位に転落して迎えた首位との対戦。グループリーグ突破のためには引き分けでなく勝ちが必要な状況であった。試合は、暑さと両チームのステディな守備によって膠着状態が続く展開となったが、後半にキム・ヨングンの来日初ゴールで得た虎の子の1点を守りきって東京が勝利。
 
 
25度に達しようかという暑さの中キックオフ。東京は左SB中村北斗でCBにキム、右SBに松下を起用する変則的(?)な布陣であった。立ち上がりは京都の出足が良く、フォアチェックから押し込む形に。4分、ディエゴがキムからボールを奪ってドリブルシュートするも、バーの上を越えた。東京もすぐさま反撃。6分、左サイドのつなぎからボックス手前に出た石川がグラウンダーのシュート、惜しくもポスト右を抜けた。そこからしばらくは一進一退の攻防に。

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2010年06月01日

●大逆転バッソ復活 ('10ジロ・デ・イタリア)


久々の自転車エントリーは今年最初のグラン・ツール、第93回ジロ・デ・イタリア。例年以上の難関ステージが揃った今年のジロは序盤から波乱続きの展開となり、一時は伏兵勢が総合有力者たちに10分以上の大差をつける状況も。しかし後半の山岳に入ってチーム力に勝るリクイガスが度重なる猛チャージをかけ、第19ステージでついに逆転に成功。バッソが4年ぶりの総合優勝を飾る結果となった。
 
 
序盤の3ステージはオランダ開催。海沿いの美しい風景の中で優雅なレースが……なんてことは全然なく、狭い市街地コースは多数の落車を、吹きすさぶ横風はプロトンの分断を引き起こし、早くもエヴァンスがタイムを失ってしまう。例年、平坦区間は割とノンビリした展開になることも多いのだが、今年は終始ピリピリとしたムードが漂っていた。トラブルの多くをうまくやり過ごし、イタリアに戻ってのチームTTを制した本命リクイガスがまずは主導権を握る形に。

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