●『太平洋奇跡の作戦 キスカ』
これもレンタルビデオ屋の「おもひで映画館」で借りてきた作品。丸山誠治監督『太平洋奇跡の作戦 キスカ』。太平洋戦争で日本が敗勢へ追い込まれつつあった昭和18年7月。アリューシャン列島キスカ島における、日本軍撤収作戦の顛末を描く。隣のアッツ島は玉砕、キスカも圧倒的戦力の米太平洋艦隊に包囲された状況で、日本海軍第5艦隊は果たして守備隊5200名の命を救いうるのか……。
これもレンタルビデオ屋の「おもひで映画館」で借りてきた作品。丸山誠治監督『太平洋奇跡の作戦 キスカ』。太平洋戦争で日本が敗勢へ追い込まれつつあった昭和18年7月。アリューシャン列島キスカ島における、日本軍撤収作戦の顛末を描く。隣のアッツ島は玉砕、キスカも圧倒的戦力の米太平洋艦隊に包囲された状況で、日本海軍第5艦隊は果たして守備隊5200名の命を救いうるのか……。
夜、国立競技場でサッカー北京五輪アジア2次予選。U22日本代表 3-0 U22シリア代表。香港戦の「寒い試合」とマレーシア戦の苦戦により、どうも評判のあまりよくない反町ジャパン。別に「3度目の正直」というわけでもなかっただろうが……2次予選折り返しとなるホームゲームで見事快勝。スコア的には香港戦と同じだが、内容的には進歩の見える試合であった。
日本はアタッカーとして平山・李のほか、MF調の家長が先発する布陣(2トップ的?)。香港戦に比べてもつないでいく意識が高いことは開始直後から明らかだった。ただし、攻撃へ転じた際に「開く」ことばかり急くせいかどうも選手間の距離が遠く、なかなかボックス近辺まではつなげない。序盤はむしろ、シリアがソリッドなサイド攻撃で多くチャンスを作っていた。水本が転んでかわされ、際どいクロスにヒヤッとする場面も。
昨日の午後は所用のため味スタに足を運べず、ナビスコ杯第2節はMXテレビの中継を録画にて。FC東京 0-2 大分トリニータ。雨上がりの滑るピッチに双方苦労しながらの攻め合い。シャムスカ大佐率いるトリニータが、五輪組不在による急造布陣の東京をカウンターで打ち砕く。後半半ばから妙に冷めたトーンになってしまった前田治さんの解説がもの悲しく感じられる、辛い観戦であった。
立ち上がりはほぼ互角か、むしろ東京の方が良いくらいだったろうか。ルーカス・ワンチョペの2トップは機能していたとは言い難いものの、今季初先発の憂太がキレのある動きから惜しいシュートを放つなど、それなりにチャンスはあった。ところが、前半中頃にワンタッチのパスで崩されて決定的なシュートをゴールライン上で池上がクリア、続いて藤山がPKを献上して塩田が超絶セーブ、というあたりから様子がおかしくなる。
前からの悪い癖ではあるのだが、東京はガンガン前がかりになっている間は文字通り一丸となって戦うものの、一旦受けに回ると布陣が間延びしてしまう。アタッカーは過剰に前へ張りつき、DF(守備的MF含む)はズルズルとラインを下げて中盤がポッカリ空いてしまうのだ。まあ、元々「中盤を作る」意識の低すぎるチームだから、そうなるのは不思議ではない。そのスペースを大分に使われて、嫌な雰囲気のままハーフタイムへ。
夜、テレビ朝日の録画でキリンチャレンジカップ。日本 2-0 ペルー。A代表の今季第1戦は、中村俊・高原らを加えた新しいメンツでの親善試合。「欧州組」2名の期待通りの活躍でスコア上は完勝したものの、緒戦らしく課題も見えた「まだこれから」の内容であった。
開始直後に俊輔の展開パスでスタンドが沸いたものの、序盤はどちらかと言えばペルーペース。しっかりしたパス交換に守備の圧力もあり、あなどれない印象だった。日本は組み立ての要たるべき阿部勇が中盤で潰されて前進できない。ところが19分、左サイドでドリブル突破を図った駒野が倒されFK。中村のクロスを巻がGKの足下に叩きつけてゲット!仕事量に比して得点が少ないことでどうしても批判を受けがちな巻だけに、これは嬉しいゴールだった。
これで勢いに乗りたい日本だったが、試合はむしろ膠着状態に陥っていく。配球役のMFが前を向く瞬間には、残りのMFがスタートを切っているのが本来の「オシム流サッカー」。でも、俊輔がフィットしていないせいもあるのかどうもスムーズなパス出しができず、次第に動き出しの鋭さが失われて「つなぐだけ」のパス回しが延々と続く。駒野が絡んだコンビプレーには可能性を感じたが……1-0で前半終了。
ワンチョペ初ゴール 今季初先発の期待に応えた (東京中日スポーツ)
一昨日の試合はテレビでも観られなかったので、内容については何とも言えないのだが……ワンチョペの公式戦初ゴールは間違いなくグッドニュースと言えるだろう。
今季、福西と並ぶ補強の目玉であるチョペさんに多くの期待が寄せられているのは間違いない。だけど、独特の東京サッカーにフィットするのは容易ではなく、平山にレギュラーを奪われるわ原監督は厳しいコメントを連発するわトーチュウには「いじけた」とか書かれるわ、ここまで伝わってくるのは悲観的なニュースばかり。「まだ始まったばかり」とは思いつつも、正直「大丈夫かいな」と心配になってきたところだった。
昨日の午後、味スタでJ1第3節。FC東京 0-1 ジュビロ磐田。開幕戦で完敗し、前節苦戦の末に初勝利したチーム同士の対戦。序盤の膠着状態から前半途中ファブリシオ退場により東京が試合の主導権を握るも、GK川口の好守もあってチャンスをものにできず、逆に終盤のセットプレーで虎の子の得点を奪った磐田が辛勝。どちらも決め手を欠いて全体的には低調な内容だったが、だからこそ勝点という結果だけは欲しかったのだが……。
立ち上がりから動きの少ない展開。磐田は後方からショートパスをつないでビルドアップしようとするのだが、右サイドの太田を除いては仕掛けのアクションが少なく、なかなかチャンスに至らない。一方の東京は最初こそ前目でチェイスしていたものの、時間が経つにつれ全体が引き気味になり、単発のロングボールが両ウイングに通っても中でクロスに合わせる選手がほとんどいない有様。早くも「0-0」のスコアが頭に浮かんだ。
シュート20本か……。しかし、今季初出場の能活相手だからなあ。結果的には飢えたトラに次々と生肉を投げてやるようなもんだったか(笑)。
そもそも序盤から後ろでうろうろパスを回して攻め手のない磐田と、それに対してプレッシャーもかけず攻撃は個人能力任せの東京で「こりゃ0-0かな」という雰囲気はあった。そして、磐田が10人になってからも能活が当たりまくっているのを見て「やっぱり0-0か」と思いはした。が、しかし、まさか負けるとはねえ……。
帰り道、調布行きのバスの中で、近くの席に座っていた男の子が「どうしてアウェイで勝ってホームで勝ってくれないんだよー!!」とプンプン怒っていた。まことにごもっとも(笑)。
なんで平山がファーストチョイスなのかねえ。赤嶺はどうしたんだ。
詳しい(?)観戦記は明日の夜にUPする予定。
東京ファンなら周知の通り、今シーズンの藤山竜仁は目覚しい好調ぶりである。シーズン直前のヴェルディとの練習試合では右SBで途中出場、アタッカーをショルダーチャージで吹っ飛ばし、機を見た上がりで好クロスをゴール前に入れるなど随所で体調の良さを発揮。リーグ開幕の広島戦でも立て続けに3失点を重ねた前半途中で投入され、ベテランらしい落ち着いた守備で崩壊寸前のチームを踏みとどまらせた。
そして先日の大宮戦。僕はバックスタンドで名古屋在住フットボール賢人森末潤一さんと一緒に観ていたのだが、森末さんがしきりと藤山の守備に感心しきりなのを見て、我が意を得たりの思いでとても嬉しかった。そうなんですよ。昨年は苦労した時期もあったけど、調子を取り戻した藤山は東京自慢の好DFなんですよ、という。結局この試合、藤山と今野の活躍によって(と言っていいだろう)東京は今季初完封初勝利を飾った。
先頃、家の近所のレンタルビデオ屋に「おもひで映画館」なるコーナーができ、古い時代の邦画が「B級作品」も含めて色々と置かれるようになった。しかもDVDで。邦画の旧作というと、これまでは黒澤明作品とかいわゆる「名画」とか角川おバカ大作とかがラインナップの中心だったので、これは僕にとってはありがたい。さっそく何本か借りてみた。
まず第一弾は、本多猪四郎監督『美女と液体人間』。東宝特撮「変身人間シリーズ三部作」の記念すべき第1作である。
昭和30年代の東京。ある雨の日、1人の麻薬密売人が衣服と荷物の全てを路上に残したまま忽然と姿を消した。富永(平田昭彦)ら警視庁の刑事たちは懸命に手がかりを捜し求めるが、その目の前で第2の人間消失事件が発生。富永の旧知の物理学者・政田(佐原健二)は「原爆実験の影響で液体化した人間の仕業」との仮説を主張するが……。
先週の金曜日、アサヒ・アートスクエアで「吾妻橋ダンスクロッシング The Very Best of AZUMABASHI」。コンテンポラリーダンスを中心として、パフォーミング・アートの最先端を走るパフォーマーのオムニバス公演……とか偉そうに書いても、実はよくわかっていないのだが(笑)。近頃仕事関係から派生して目にする事の多い「イマドキの舞台芸術」を見てみようと、ふと気が向いて浅草まで足を運んだ。
会場は隅田川のほとり、誰もが見覚えのある例のビル(「○○○ビル」とか呼ぶなよ(笑))の中にあった。客席数は200席ほど。こぢんまりとした劇場内には飲み物のカウンターもあり(1ドリンク付きだった)、舞台の背後では大型ビジョンに絶えず楽しげなアニメーションが流れてなかなかいい感じ。場内に喫煙スペースがあって煙もうもうだったのがちと難だが。
昨日の午後、さいたまスタジアム2002でJ1第2節。大宮アルディージャ 0-2 FC東京。ともにチームとしての完成度の低さが散見される内容だったが、相手のミスを逃さず得点に結びつけた東京が、ベテランの活躍もあって勝点3を獲得。今季初勝利初完封、そして敗れた開幕戦に続くアウェイ戦を(得失点差が±0となる)2点差でものにしたことなど、気分は「プラマイゼロまで戻したぞ」といったところか。
立ち上がり優位に立ったのは東京。発熱のルーカスに代わって規郎が先発、布陣的には前節の「左肩上がり」から左右均等に近い4-5-1に。明確に左サイドとしての特性と役割意識を持った規郎に加え、金沢が外寄りに位置することで左の守備は強化。薄くなりがちな中は、今野が小林大悟のマークと5枚目のDF役を一手に引き受ける。とりあえず「穴は埋まった」。トップ下は栗澤で、自然と両ウイング個人の突破力を生かした攻撃に。
一昨日、昨日と、早送りなどを駆使して駆け足ではあったが、欧州チャンピオンズリーグベスト16の2ndレグを楽しんだ。
僕のひいきチームの中ではチェルシーとマンチェスター・Uが順当に勝ち抜け、あまり応援していない有力所ではアーセナルとバルセロナが敗退。バルサの脱落については、今季の不調ぶりとリバプールというチームの特質(不思議な存在だよね)を考えれば納得。インテルは……まあインテルだから(笑)。意外だったのは、リヨンがローマにやられたことかな。
残念だったのは、中村俊輔が所属するセルティックと、なんだかんだ言って嫌いになれないレアル・マドリードが敗れたこと。まあ、セルティックの方は延長戦まで行ったからACミラン相手にむしろ健闘した部類かもしれないけど、マドリーの方は……なんというか、観ていて悲しくなる試合だった。相手がバイエルン・ミュンヘンでしかもアウェイとはいえ、内容があまりにお粗末だったのである。
昼、初台まで歩いて、リニューアル後はじめてのICC。現在の企画展は「OpenSky2.0」。
「OpenSky」とは、メディア・アーティスト八谷和彦さんによる「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」である。2003年に始まって、設計から模型機による実験、人が乗れる実機の試作と試験飛行を経て、間もなくジェットエンジンを搭載した実機による有人飛行(!)へ到達する予定だとか。まあ、平たく言っちゃうとあれだ、『風の谷のナウシカ』でナウシカが乗っていた「メーヴェ」を本当に作っちゃえ、ということだ。
展示会場には、制作や実験の模様を記録した写真とビデオ、実機、そしてフライト・シミュレータなどがあった。上の写真は、左がラジオ・コントロールのジェット機「メーヴェ1/2」、右がゴム索で引いて飛ばす有人飛行機「M-02J」。「メーヴェ1/2」の方はアニメに近い形とサイズだが、「M-02J」の方はかなりデカくてゴツい印象。まあ、やっぱり人乗せて飛ばすものだからねえ。「メーヴェ」で有人飛行するにはミノフスキー粒子が必要だな(笑)。
日曜日に日立台で行われたJ1リーグ柏レイソル×ジュビロ磐田戦は、ホーム柏が昇格の勢いそのままに磐田を圧倒、あっと驚く4-0での勝利を収めたのだった。この試合、もちろん柏のチームとしての見事な意思統一ぶりや試合後の選手・ファン一体となった喜びよう(あのゴール裏の花輪は何だ(笑))も素晴らしかったが、個人で目を引いたのは21歳の新鋭ストライカー・菅沼実だった。
以下、彼が絡んだ3得点の経過。
57分。右サイドで味方がボールを奪った瞬間、菅沼は自陣左サイドの低い位置から鋭くスタート。全速力で敵味方かまわず追い越していき、中央でフランサが緩いスルーパスを送り出すと一気に磐田DFを置き去りにしてペナルティボックスへ突入。そしてGK佐藤が前へ出ようとした途端、右足のインステップでゴール右隅へきれいに流し込んだ。およそ50mの間、全くスピードを緩めることなし。鮮やかなチーム2点目。
昨日の午後、味の素スタジアムでJ1第1節。FC東京 2-4 サンフレッチェ広島。さて、いよいよやってきた開幕戦である。2007年シーズン最初の試合はホームの大声援に押されて全体的には攻勢に出ながら、苦手・広島(勝てない印象なんだよなー)の超強力2トップに4失点を喫してあえなく撃沈。勝負としては紙一重にも思える内容だったけれども、「相変わらず変わらないもの」も痛感させられる敗戦だった。
今回の開幕戦ゲストは岡林信康さん。アップテンポの太鼓と尺八に「エンヤー、ローサー!」のボーカルを乗せていく不思議な演奏でそれなりに楽しかったが、しかし場内はなんとなく狐につままれたような雰囲気になっていたような(笑)。途中「諸君!こんな声では船が沈んでしまう。東京が沈んでもいいのか!!」(うろ覚え)とかいう煽りを入れてくれたにも関わらず、いまいちノリきれなかったかも。さすがにみんな知らないからなあ、この人。
試合は東京の攻勢で始まった。前からの積極的なプレスでボールを奪い、石川のドリブルを軸に攻めたてる。中盤では福西が慌てないボールさばきで攻撃を作る。0分金沢のロングシュートを皮切りに、1分ルーカス(ミドル)、3分今野(ヘッド)、3分伊野波(ミドル)と立て続けのシュート。広島は少ないタッチでつないでリズムを整えようとするも、東京の前がかりの守備を前にパスミスを連発してなかなかFWまでボールが届かない。
世界のcanchaから
新しくリンクに加えたblogの紹介です。
書いているのは、FC東京サポーターの、おそらくは最古参の1人であろうお方。「海外のサッカー場のアクセスとか色々忘れないように」とは書いてあるものの、今のところFC東京U-18及びU-15を追いかけた記事が中心になってますね。
まあ、少なくとも東京のユース年代については、この人の右に出る者はいないのでしょう、多分。既に忘れられつつあるかもしれないフリーペーパー「東すか」において「兄貴」と名乗って(?)いたことは公然の秘密だ。
昨日の夜、国立競技場でサッカー北京五輪アジア2次予選。日本 3-0 香港。寒かった……なにせ2月のナイトゲーム。風がビュービュー吹きつける国立のスタンドでの観戦は、たとえ体のあちこちに使い捨てカイロを貼ったとしても「辛い」の一言。加えて、5万の客席に1万余の観客数も、そして何より試合内容が……寒かった。
立ち上がりの落ち着かない時間帯は日本アタッカーが個人技で香港DFを圧倒。本田や水野のつなぎパスから、平山やカレンが積極的に仕掛けてチャンスを作る。まず5分、平山がボックス内でDFとGKをまとめてかわし、角度のないところからのシュート。これが「カン!」と思いっきりポストに当たって外れ、客席大爆笑。よく考えたら何が可笑しいのか不思議だが、みんな「ちょうど外し頃だな」とか思ってのだろう(笑)。