2006年07月31日

●なんて素敵な笑顔なんだ ('06ヴァッテンフォール・サイクラシックス)

さて、気を取り直して自転車ロードレースである。


昨晩は、JSPORTSでクラシックレース後半戦第1弾、ヴァッテンフォール・サイクラシックス。ツール・ド・フランスが終わってからわずか1週間。最初は正直「もう始まっちゃうのかよ…」という感じだったが、始まってしまえばロードレースはやっぱり面白いもの。出入りが多く忙しい展開から、ゴール前の大激戦へ。

久々に観るワンデー、それもツールの間お休みしていた選手たちが多く出ているということで、やはりスピード感が違った(狭い道が多いせいもあったか?)。とにかく集団は高速、にも関わらずアタックをかける選手が続出して、気を抜く暇もない。3度目のヴァーゼベルクの後で飛び出したジルベールとヴェーグマンが潰され、その後6人の逃げも形成されたがこれもあっさり吸収、勝負はスプリントに。

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2006年07月30日

●東すか18号、完配しました

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昨日の広島戦で配った東すか18号、予定部数を無事完配しました。読んでくれた皆さん、いつもいつもありがとうございます。

久しぶりのホームゲームということで3万人以上のお客さんが入った(だから勝たなきゃだめだってば(怒))ため、最近にしてははけ方もよく、試合前には少々残部があったものの、試合後の「おみやげ作戦」で配り終えることができました。単に観客数だけじゃなくて、「当たりが出たらもう一部!」のかけ声が効いたのかもしれません(もらってどうするんだっつーの)。

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●FC東京×サンフレッチェ広島


筆が重いな、しかし(笑)。


昨日の夕方、味スタでJ1第16節。FC東京 0-2 サンフレッチェ広島。W杯による中断後、初めての味スタ開催ホームゲーム。前節セレッソ戦の爆勝の後にどのような試合を見せてくれるか注目されたのだが……最低最悪の試合内容で完敗。盛り上がったハーフタイムの花火とは対照的に、今季最高3万人超もの観客を失望させる結果となってしまった。うーむ。

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2006年07月29日

●だみだこりゃ

今日の広島戦のダメダメ試合を見てとりあえず思ったことは、次のエントリーに書きます。

ガーロ監督は、少なくとも今の東京にはフィットしない、というのはこの4試合で確認できた。

という一方で、オクヤマさん(に限らずゴール裏の人たち)よ、俺がかしこくないからかもしれないけど、あれじゃ伝わらないんじゃないの?真意が。

あなた方に建設的な真意があれば、の話だが。

2006年07月28日

●東すか18号配りますです

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18、明日土曜日(7/29)のサンフレッチェ広島戦@味スタにて配布します。


特集:「夏だ!プールだ!浴衣まつりだ!」


しかし、実はプールも浴衣も出てこず、ちゃっかり「W杯回顧号」になってたりするのであった(笑)。

主な内容:
○ キタマチ氏がジーコジャパンを語る「だって強そうじゃなかったんだもん」
○ 峰村健司のまったりコラム「馴染みの定食屋に帰ってきたよ」
○ keiko先生萌え萌えコラム「日本サッカーには色気が足りない!」
○ 編集長から皆さんへ「大事なお知らせ」   etc

僕は、毎度おなじみ「プレイバック東京」のコーナーで、過去の東京のナイス・ミドル(?)について書きました。


東すか配布日のFC東京戦績は、現在9勝5分3敗。原東京の勝率よりも、ガーロ東京の勝率よりもいいぞ(笑)。

つーことで、よろしくお願いしまっす。

2006年07月27日

●夏の小旅行記(広島編)

7月22日(土)

東京へ帰る日。親戚の車で新山口まで送ってもらい、9時26分発のぞみ12号に乗車。そのまま東京まで行っても良かったのだが、夕方の鹿島戦まではまだ時間があったので、広島で降りて観光することにする。考えてみれば、これまで東京-山口間をさんざん往復して広島でも何度も乗り継いでいるのに、駅から出たことはないのであった。


路面電車に乗って原爆ドームへ向かう。この電車は市街周辺ならば150円しかかからないし、本数も多いようでなかなか便利である。向かいの座席には、やはり原爆ドームへ向かうアメリカ人らしき親子3人連れの姿も。


原爆ドーム。予想していたよりずっと小さな建物であり、決して単なる「観光地」には回収されることのない雰囲気をたたえた場所だった。こんな、そこらの小学校よりもずっと小さい建物が爆心地からほど近いところでその形を残しているなんて、ちょっと信じがたいものがある。僕の横では、先ほどの米人親子の父親が、原爆の残虐性や放射能の問題について息子に丁寧に説明していた。

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2006年07月26日

●セレッソ大阪×FC東京 (テレビ観戦)

夜、BS-iの録画放送でJ1第15節。セレッソ大阪 1-5 FC東京。リーグ再開後引き分け→負けと来て、黒星先行の苦しい状況で迎えたアウェイ戦。先制された時はどうなるかと思ったが、ルーカスのゴールを皮切りに攻撃陣が大爆発……というよりセレッソのユルい防御に助けられてイケイケドンドン。20本のシュートを浴びせて大笑いの圧勝。つーか、5点でもまだまだ物足りないくらいだ(笑)。


立ち上がりはセレッソが前がかりになり、しかし東京も着実な防御で防ぐ展開。11分、CKのこぼれ球をキッカーの古橋が拾ってボックス外の角度のないところから思い切ったシュート。ニアに飛んだボールを逆を突かれた(?)土肥ちゃんが止めそこない、セレッソ先制。あの弾道は古橋の狙い通りだったのだろうか(だとしたら恐ろしい男だ)?それまではやや攻め込まれながらも決定機を許していなかっただけに、唐突な失点はちょっとショッキングだった。

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2006年07月24日

●夏の小旅行記(博多編)

7月19日(水)

朝、東京駅から9時50分発のぞみ17号で博多へ向かう。


外は雨。現地も雨との予報にやや憂鬱になりながら、読書と昼寝に明け暮れる5時間。


15時前に到着。やはり雨が降っていた。さっそく予約していた全日空ホテルにチェックイン。シングルで予約していたのだが、ツインに泊まれることになった。ラッキ~ってか。やはり、祇園山笠が終わった次の週ということで、部屋は空いている様子であった。

部屋に荷物を置いて、さあ出かけようとエレベーターに乗り込むと、やたらガタイの良い若者と乗り合わせた。途中のフロアで彼が降りた後、隣に立っていた人が上気した顔で話しかけてきた。「今の、アビスパの選手ですよね!」。へぇ~。確か全日空はアビスパのスポンサーだから、そりゃ前泊はここだわな。しかし、顔だけではどの選手か分からないシロートの俺(笑)。後で選手名鑑見たら、GKの水谷だった。

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2006年07月23日

●日本×中国 (AFC女子アジアカップ)

午後、テロ朝でAFC女子アジアカップ。日本 1-0 中国。女子W杯アジア予選を兼ねて行われている大会の、グループリーグ最終戦。2勝同士の直接対決は、日本が実に9年ぶりに中国を破って首位通過決定。全体的には中国の優勢ながら、セットプレーで得た虎の子の1点を粘り強い守備で守りきる際どい勝利だった。W杯まではあと1勝。


しかし、「なでしこジャパン」の試合はいつ見ても面白い。というより、ついつい応援に力が入ってしまうのだ。理由は考えるまでもないだろう。アメリカや中国、北朝鮮といった強豪国に比べると、彼女たちは明らかに体が小さく、運動能力も優位にあるとはとても言えない。にも関わらず、決して恐れずひるまず、組織と根性を武器に敢然と立ち向かっていく姿には共感を覚えずにいられないのである。

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2006年07月22日

●FC東京×鹿島アントラーズ(テレビ観戦)

夕方、4日ぶりに家にたどり着いてすぐ、MXテレビでJ1第14節。FC東京 2-4 鹿島アントラーズ。真夏の中2日、しかも前節は豪雨の福岡戦。中断明け第2戦は、特に東京の選手たちにとっては過酷な試合となった。ルーカスの見事なミドルシュート2発で撃ち合いに持ち込んだものの、鹿島の勝負強さにしてやられる形で敗北。うーん…。


「鹿島に負ける時はこういうやられ方」という典型だった。東京は布陣変更も功を奏して福岡戦よりずっと出来が良く、ルーカスの個人技で先制点も奪うことに成功。しかし、注意すべき前半ロスタイム、そして後半開始早々に続けざまの失点。そこから攻勢に出てまたルーカスの強ミドルで同点にしながら、セットで勝ち越され、さらに前がかりになったところをカウンターで追加点。「ここぞ」という場面での集中力、プレー精度の差を見せつけられた思いである。

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2006年07月20日

●アビスパ福岡×FC東京


昨日の夕方、博多の森競技場でJ1第13節。アビスパ福岡 0-0 FC東京。約2ヶ月に渡るW杯中断明けの初戦。監督交代を行った福岡は目に見える結果(降格圏からの脱出)を、春の戦いぶりにファンから不服の声も上がった東京は目に見える内容の向上を、それぞれ期して戦いに臨んだはずだが…ともに得られず痛み分け、というところか?


あいにくの雨の中、キックオフ。東京は石川・憂太の2トップで3-5-2という新布陣。期待3割不安7割というところだったが…開始早々増嶋のうかつな横パスをカットされてシュートまで持ち込まれ(土肥キャッチ)、いきなり不安が9割を超えた(笑)。序盤は落ち着かない攻め合い。4分、憂太から右へ展開、徳永のクロスからのこぼれ球をルーカスがコースを狙ったシュート、GK水谷が横っ飛びでキャッチ。6分、カウンターから古賀がシュートを撃つがゴール右に外れる。9分には憂太がロングシュートを放つも威力なく水谷キャッチ。

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2006年07月19日

●【事務連絡】福岡遠征に行ってきます。

本日、平日ながら早めの夏休みをとって福岡遠征を敢行します。

おそらく多くの東京ファンがそうであるように、中断中は一つもいい話が聞こえてこなかったので僕も心配に思っているのですが……今回は3バックに石川・憂太の2トップだとか。期待3割、恐ろしさ7割といったところか(笑)?まあ僕なりに、頑張れ、とバックスタンドあたりで念を飛ばしてきますわ。

帰りには山口の田舎で2泊ほどしてくるので、東京に帰るのは土曜日の夕方の予定です。

それまで、blogの更新は止まると思いますが、ご了承ください(許さねーって言われても困るけど)。原稿待ちの東すか編集部も、どうぞご了承ください(笑)。

2006年07月18日

●アルプスは王者誕生の地となるか ('06ツール・ド・フランス第13~第15ステージ)

あっという間にピレネーも越してしまい(つーか山らしい山は11Sだけだったな)、勝負のアルプス(15~17S)を前にひと休みか…と思っていたところで大きな動きが。「おお、いよいよ始まったぞ!」という感じである。


第13ステージ。230kmの長丁場。フォイクト、ペレイロ、シャヴァネル、クインツィアート、グリブコの5人が飛び出し、ノンビリペースで進む大集団を尻目に、超大逃げが決まった。残り20kmくらいからは5人の中での駆け引きが繰り返される。ここで目を引いたのが、34歳フォイクトの老獪さ。ペレイロと巧みに連携して残りの「若い奴ら」を徐々にふるい落とし(ここら辺については、市川さんの解説が実にわかりやすかった)、最後はスプリントでペレイロに先着して優勝。お見事!である。

そして、フォイクトとペレイロが6位以下につけた差は実に約30分!29分近くあった遅れを一気に取り戻したペレイロは総合でトップに立った。ペレイロと言えば、昨年の「サンドイッチくわえたまま崖下落下事件」(笑)でてっきり「ネタ系」と思っていたのだが、やるときゃやるのお。一方、マイヨ・ジョーヌを失ったフォナックは「体力温存作戦」だったそうが、それにしてもヘナチョコではないか?ディスカバリーやCSCと比べちゃいかんのかもしれんが…。

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2006年07月17日

●『うつうつひでお日記』

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『うつうつひでお日記』(角川書店)読了。『失踪日記』の大ヒットによって一般世間にもその名が知れわたったロリコン不条理漫画家・吾妻ひでお先生が、日々の生活を「やまなし」「おちなし」「いみなし」で坦々と描いた日記マンガ。

『失踪日記』は2度の失踪やホームレス生活、アル中での入院といった「シャレにならない現実」を明るくダウナーなノリで描いた傑作だった。この本は、同じノリではあるけれど、内容は正真正銘の「日常生活」だけ。ドラマティックな出来事はほとんどなく、プチヒッキー(笑)な吾妻先生だけに、描かれているのは本やテレビの感想と三食の様子と時折襲ってくる鬱と、あと脈絡のない女の子の絵がほとんど。

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2006年07月16日

●ササさよーなら。

ササ「来季戻ってくる」 アルゼンチン・ニューウェルズへレンタル移籍 クラブ間で合意  (365日FC東京)
 
 
まあ、しょーがない、としか言えないよね。サッカー選手はプレーしてナンボの存在だから。

「リベルタドーレス杯得点王」という肩書きは、ジャーンの「元セレソン」並に期待させるものがあったんだけどね。

思い出に残っているのは、やっぱり東京ダービーでの終了間際の決勝ゴールだろうか。色々な意味で、東京を窮地から救い出してくれる一撃だった。

向こうでも頑張ってほしい、と思う。なにしろ、本音かどうかはわからないけど、去り際に「また東京に戻ってきたい」とまで言ってくれるナイスガイだから。


それにしても、東京のフロント、「必ず取らなきゃいけないとは考えていない」なんて悠長なこと言ってないで、次の外国人獲得に動かなきゃいかんだろう。補強すべきは中盤。中盤で主導権を取れる選手を見つけないと、今のメンツじゃ春のグダグダサッカーが続くのでは。


とりあえず、水曜日の福岡戦は、1人しみじみと現地観戦する予定。

2006年07月14日

●「本命」なき静かなるピレネー ('06ツール・ド・フランス第10~第12ステージ)

さて、いよいよ山岳ステージの開始である。とはいえ、栗村さんが盛んに強調していたように、この時点では誰が有力でどういう展開になるのか全く読めない。そりゃそうだ、バッソもウルリッヒもマンセボーもバルベルデもいないんだから。


第10ステージ。JSPORTSが6時間もの生中継を敢行(途中の解説陣の補給食はたこ焼き(笑))。逃げの試みが連続する序盤は、普段は観られない場面だけになかなか面白かった。次々に仕掛ける逃げ選手と集団をコントロールするTモバイルの駆け引き。ほとんどのアタックは失敗に終わるのだが、ある時ふとしたタイミングで逃げが成功する。結局、この日は逃げ切りの展開になった。サッカーと同様、「無駄走り」が重要なんだね。

それにしても、「本命」不在の影響か、各チームの戦いぶりは手探り状態が続いている様子。Tモバイルはさんざん集団を引いたあげくに成果なしだわ、マイヨ・ジョーヌが先頭を引く場面はあるわ、ディスカバリーは地味なチームに成り下がってるわ、アルカンシェルがボトルを運んでるわ…って、最後のは単にボーネンがいいヤツだからか。結果、アグリチュベル(非プロチーム)のメルガドが優勝で、AG2rのデッセルが総合トップに立つ波乱。大勝負は明日からか?

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2006年07月13日

●「イザベル・ユペール展」


先日、写美で「キュレーターズ・チョイス」展のついでに見た「イザベル・ユペール展」。「フランスを代表する女優、イザベル・ユペールだけを被写体に、世界的に活躍する72人の写真家が撮影したポートレート」(チラシより)を集めた展覧会。これが、意外に(と言っては失礼だが)面白かった。

ユペール自身は既に50歳を過ぎており、正直なところ20年前は確かに美しいけれど最近の写真はちょっと…という感じ。なのだけれど、しかし「イザベル・ユペール」という1つの題材を扱う様々な写真家の作品を同列に並べることで、その写真家たちの作家性・特徴の違いをはっきりと見て取ることができる。そこが、僕のようなニワカ写真好きにとっては楽しいのである。

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2006年07月12日

●トム・ボーネンの苦闘 ('06ツール・ド・フランス第4~第9ステージ)

お隣ドイツでW杯が盛り上がっている間も密かに(?)続いていたツール・ド・フランス。ピレネー山脈まで連続する平坦コースは、ポイント賞の大本命ボーネンがもがき続ける展開となった。


第4ステージは、またマキュワン。圧倒的な加速力でダントツの勝利!なんか、ステージレースのゴールスプリントでこれだけ大差がつくのも初めて見たような。最後のカーブで発射台のアシストが外れた瞬間、あっという間の加速で抜け出していた。ハスホフトもボーネンもぜ~んぜん届かず。まだまだ「格が違う」ということなんだろうか。「マキュワン先生」だな。

ボーネンは5着。いい感じでアシストに引っ張られてたのに、最後失速して一気に順位を落としてしまった。どうも今回、爆発力もイマイチだけど、脚の使いどころの感覚が狂ってるように見えるんだよね。マークされる立場なのと、あと多少慌て気味でもあるのだろうか。守りたかったマイヨ・ヴェールを失う一方でマイヨ・ジョーヌにとどまったのは、ちょっと皮肉。黄色は似合わないぞ…。

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2006年07月11日

●いやはやなんとも…唖然、であった ('06W杯決勝後編)

前編から続く)


延長戦に入ると、フランスの攻勢に拍車がかかった。イタリアは相変わらず前にボールの収まりどころがないために攻撃の形が作れず、頼みのピルロも運動量とパスの成功率が激減。ガットゥーゾは健闘していたものの、両SBやデル・ピエーロがタッチライン際で孤立して潰される姿が目立つ。ほとんどハーフコートマッチの様相。フランスは右に左にパスを回し、仕留めるタイミングを測る。

5分、マルーダがドリブルで左から中へ切れ込んでカンナバーロを抜き去るが、ガットゥーゾ炎のカバーリングで防ぐ(両手を挙げて滑り込んだガッツさん、ちょっとグリコみたいな格好になってた(笑))。13分には中央のジダンから右に展開、サニョルのクロスにジダンが飛び込んでドンピシャのヘディングシュートを枠に飛ばすも、ブッフォン片手一本でセーブ!さすがに、両チームとも動きは重い。

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2006年07月10日

●「堅守の威力」が発揮された90分間 ('06W杯決勝前編)

早朝、NHK-BShiでドイツW杯決勝。イタリア 1-1(PK5-3) フランス。欧州勢同士ということもあり、例年以上の内容が期待された決勝戦。途中までは両チームが得意の守備力を発揮して引き締まった好ゲームとなったが…終盤、事前には予想もつかない「アクシデント」によって試合のテイストは全く違うものとなってしまったのだった。


序盤、イタリアはややイレ込んでいるように見えた。いきなり4分、クロスのこぼれ球を拾ったヴィエラに対してザンブロッタが猛スピードで激突し、警告。その直後、ロングボールをアンリが頭でつないでマルーダがボックスへ突入、マテラッツィが寄せたところでマルーダが倒れてPK。スローで見ると接触はなく誤審に見えたのだが、DFの間に大きなギャップができたあたりはイタリアらしからぬポカであった。ジダンがバーに当てながらも決めて、フランス先制。

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●試合終了

たった今、ドイツW杯決勝戦終了。凄まじい戦いだった。まさに「勝負は下駄を履くまでわからない」である。

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2006年07月09日

●オリバー・カーンの花道 ('06サッカーW杯3位決定戦)

早朝、NHK総合でドイツW杯3位決定戦。ドイツ 3-1 ポルトガル。聞くところによると、W杯の3位決定戦については「廃止すべき」との声があるらしい。確かに、選手の体調維持や世間の注目度、順位づけする必要性の低さを考えれば、それなりに合理的な意見ではある。が、ファンとしては1試合でも多く観られるのは嬉しい事だし、少なくともこの試合は、開催国ドイツが出場したこともあって白熱した好ゲームとなったのであった。


前半、これまで通りドイツの前へ出る姿勢が目立った。大黒柱バラックの欠場も勢いに乗る開催国にはお構いなし。序盤のポルトガルの攻勢を止めきると、あとはフィジカルにものを言わせてドイツがボールを支配。クローゼ・ポドルスキーの強力2トップがDFを攪乱、コースが開けば迷わずミドルシュート。20分、ケールのループシュートはリカルドが際どく弾き出し、25分にもFKからポドルスキーの弾丸シュートをリカルドの好セーブでしのぐ。

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2006年07月08日

●NZ×オーストラリア ('06トライネーションズ)

夕方、JSPORTSでトライネーションズ(南半球3カ国対抗)第1戦。NZ 32-12 オーストラリア。復調著しいと言われていたワラビーズがアウェイでオールブラックス相手にどこまでできるか楽しみだったのだが…残念ながら一方的な展開になってしまった。地元NZが隙のないラグビーで完勝。


途中まではそれなりに拮抗した戦いだった。NZにボールを支配されながらも豪州がよく耐え、逆に先制トライを奪う。16分、FBレイサムがミニパントを自ら拾ってDFライン裏へ抜け、CTBロジャースのランからWTBトゥキリへの見事なリターンが決まった。鮮やかなトライ。その後も豪州リードの時間が続き、「これは行けるかも」と期待は膨らんだ。

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2006年07月07日

●「キュレーターズ・チョイス」


先日、写真美術館で見た「キュレーターズ・チョイス」展。写美の館長・学芸員ら専門スタッフが、数万点に上る美術館コレクションの中から思い思いの観点で「セレクトした」作品群を展示。おそらく日本では他に類を見ないユニークな展覧会だが、これが非常に面白かった。

よく映画雑誌とかである「○○年私のベスト10」という類の企画。あれの楽しさは、「皆はどんな映画を好むか」という統計的な情報にあるのではなく、複数の選者が異なるチョイスをすることによって、多様なものの見方、さらには「こんなものもあるのか」というマイナーな知を得られるところにある(逆に、アンケートの多数決で順位づけられたベスト10の何とつまらないことよ)。今回の展覧会の魅力も、まさに同じである。

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2006年07月06日

●ジダンとアンリは伝説を作れるか (ポルトガル×フランス)

早朝、NHK総合でドイツW杯準決勝。ポルトガル 0-1 フランス。これまた欧州の強豪同士の対戦であり、これまた1点を巡る接戦でもあった。オランダ・イングランドと強敵を屠ってきたポルトガルだったが、大会屈指の堅守を前についに1点が奪えず。フランスは「栄光の花道」まであと一歩、である。


改めて、ポルトガルは「いいチーム」だと思わされた。序盤の流れるようなパスワークからの攻勢。C・ロナウドのパワフルなドリブル、デコのツボを突いた展開パス、マニシェの巧みなつなぎ、そして戦う姿でチームを牽引するフィーゴとフェリペ監督。ピースがピタリと合った好チーム。敗れはしたが、ロナウドの無回転FKがあわやの場面を作るなど惜しいチャンスもあった。あとは決定力のあるFWがいれば…。

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2006年07月05日

●カンナバーロが跳んだ!! (ドイツ×イタリア)

早朝、超早起きしてドイツW杯準決勝。ドイツ 0-2 イタリア。若手の勢いを原動力に快進撃を続けるドイツと、選手・監督の経験を生かして着実に勝ち進むイタリア。対照的なカラーながらいかにも欧州開催のW杯らしい「ビッグネーム」同士の対戦は、延長戦までもつれ込む大激闘に。恐れず引かず、勝つために必要な手を全て繰り出したイタリアが決勝進出を決めた。


前半はほぼ互角の展開。大会でつけた自信と観客の声援をバックにボールをキープし、左右に大きく速いパスワークで攻めたてるドイツ。やや押し込まれながらも、ピルロのロングパスとトッティの個人技で逆襲を狙うイタリア。お互い積極的なサッカーを披露しつつ、一方で激しい守備も機能。チャンスらしいチャンスは一度ずつくらいだったろうか?ともに一歩も譲らず。

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2006年07月04日

●'06ツール・ド・フランス序盤戦

せっかくの「ポスト・ランス」の年だというのに、ウルリッヒ・バッソ・ヴィノクロフを欠く寂しいメンツのツール・ド・フランス。でも、何だかんだ言って、家に帰ればやっぱりJSPORTSの中継に見入ってしまうのであった(笑)。まあ、中毒ですから。さすがに今回は全部は観られなそうだし。


プロローグはなんとハスホフトが優勝。これは意外な…。「スプリンター」に分類される選手なのにね。ただ、彼の場合は逃げも上りもスプリントも器用にこなせる代わりに爆発力に欠けるところがあるから(マイヨ・ヴェールを獲った去年もステージ優勝は無し)、「短いTT」なる中途半端な条件で勝ったのは、言われてみれば「なるへそ」かも。

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2006年07月03日

●中田英寿引退

“人生とは旅であり、旅とは人生である” (nakata.net)
 
 
残念である。極めて残念。もちろん、彼自身の進退は彼自身で決めるべきであって、他人がとやかく言う類の事ではないとは思うのだけれど…。

どうも、僕は、彼が、彼のサッカー選手としてのポテンシャルを100%出し尽くしたとはどうしても思えないのだ。

もしかしたら、選手としてのピークは過ぎているのかもしれない。ペルージャの頃の、あるいはローマの頃の輝きはもう戻らないのかもしれない。でもね。

「まだやり残している事があるんじゃないの?」。どうしても、そう思ってしまうのである。

先日のW杯を持ち出すまでもなく、日本代表のためによく頑張ってくれた。海外での活躍で僕たち日本のサッカーファンに誇りと夢を与えてくれた。最後まで走り、痛くとも泥まみれになろうとも戦い続ける彼の姿には感動した。「ありがとう」なんて彼に言われる前に、僕たちの方から感謝せねばならないだのだ、きっと。

それでも、なお。僕は、スタイリッシュでクールな「NAKATA」の殻を破って(捨て去って)、カッコワルイ姿をさらしてでも、サッカーにこだわる中田英寿の姿が見てみたかった。4度目のW杯を目指してほしかった。若い後輩たちに教え諭してほしかった。そして引退前には、日本に帰還して最後の勇姿を見せてほしかった。

とにかく、残念である。

2006年07月02日

●ブラジル×フランス ('06サッカーW杯準々決勝)

NHK総合で、ドイツW杯準々決勝最後の試合。ブラジル 0-1 フランス。8年前の決勝戦の再戦は、スコアこそ違えどまた同じような雰囲気のゲーム。結果もやはり前回と同じ勝敗に。ブラジルはついに大会前期待されていた「魔法のサッカー」を見せられずに終わり、逆にフランスは下馬評を覆す戦いぶりで四強に名を連ねることになった。

 
前半。ロナウド&ロナウジーニョの2トップを前面に押し立ててジュニーニョ&カカーがその後ろで支える「ノックアウト仕様」のスタメンを採用したブラジルに対し、フランスも堅固な守備網を敷いて1トップアンリを前に張らせ、ジダンにボールを集めて逆襲を狙う。序盤はブラジルが押し込み、連続でセットプレーのチャンス。ジュニーニョのFKは壁に当たって得点ならず。

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●イングランド×ポルトガル ('06サッカーW杯準々決勝)

NHK-BSで準々決勝第3試合。イングランド 0-0(PK1-3) ポルトガル。……62分のルーニー退場までは、見た目面白い類ではないけれど拮抗したいいゲームだと思ったんだけどね。主審の過剰反応がゲームを壊してしまった。あまり語る気にならない。


まあ、全く大したことない接触でルーニーを大会から追い出したクソレフリー(チェコ×ガーナでカード連発したヤツだよな)の話は置いておいて…。

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2006年07月01日

●イタリア×ウクライナ ('06サッカーW杯準々決勝)

BShiで、準々決勝第2試合。イタリア 3-0 ウクライナ。ベスト16の苦しみを切り抜けたイタリアが、今度はこの国らしい余裕のゲーム支配でウクライナの挑戦をさけた試合。ここら辺までくると、勝ち抜くチームはどこも皆、ある種の「凄み」を持ったチームである。

 
前半6分、右サイドでトッティとのワンツーからフリーになったザンブロッタが中へ切れ込み、左足でロングシュート!ゴール右隅に決まっていきなりイタリア先制。やはり豪州戦からの解放感があるのだろう、この日のイタリアは実に伸び伸びとプレーしていた。その後はバランスを崩さないよう攻守に慎重になり、ウクライナも攻めるのだが堅い防御を崩せない。スコア以上にイタリア優位の流れで前半終了。

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●ドイツ×アルゼンチン ('06サッカーW杯準々決勝)

NHK総合でドイツW杯準々決勝。ドイツ 1-1(PK4-2) アルゼンチン。この大会、順調に勝ち上がってきた優勝経験国同士の対戦は、締まった接戦の末、開催国ドイツがギリギリで勝ち抜けを決めた。予想外のアクシデントに采配の明暗、そしてエモーショナルなPK戦。ある意味、「これぞW杯」とも言うべき試合だったのかもしれない。


前半。ドイツはこれまで通り地元の大歓声(間違いなく選手の力になってるよね)を背に、中盤のバラックを中心とする折り目正しいパスワークにSBラームの攻撃参加をアクセントとして攻め込む。が、アジャラやマキシ・ロドリゲスといった老練なDFを前にボールを絡め取られ、決定機は作れず。クローゼにもなかなかボールが届かない。

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