●「決勝戦」の重みと難しさ ('08ラグビーMS杯決勝)
午後、秩父宮ラグビー場でトップリーグプレーオフ(マイクロソフト杯)決勝を観戦。三洋電機ワイルドナイツ 10-14 サントリーサンゴリアス。いよいよ今季の王者が決まる一戦は、リーグ全勝、準決勝も東芝相手に劇的な逆転勝ちを収めた三洋と、昨季同じ舞台であと一歩届かず東芝に敗れたサントリーの対戦に。試合は大一番にふさわしくロースコアのしのぎ合いとなったが、「勝ちに徹した」サントリーが強力防御で三洋を押さえ込み、見事初優勝。
東京に「春一番」の吹いた翌日だけあって、この日もピッチには終始強い風が吹きつけた。
前半は風上に立った三洋がSOトニー・ブラウンのロングキックを武器に攻め込んでいく形に。いきなり3分、ブラウンのPGが決まって先制。その後もほとんどの時間帯サントリー陣で試合が進んでいく。しかし、三洋はなかなか決定機を作れない。理由はおおむね2つ。まずはラインアウトでの劣勢。サントリーは東芝以上に入念な対策を立ててきたらしく、完全に球筋を読まれた三洋はマイボールをほとんどキープできない。