2007年07月31日

●思わず絶句の日々 ('07ツール・ド・フランス後半戦)

今年のツール・ド・フランス後半戦は、慌ただしかった前半戦が無風状態に思えるほどの荒れ模様に。優勝候補が次々とドーピング絡みの不祥事によりレースを去っていく展開は、ある意味オペラシオン・プエルト&ランディス陽性で無茶苦茶だった昨年にも劣らない、まさに「2年連続で最悪のツール」。いや、極東のファンはいったいこれらをどう受け止めればいいのやら。


序盤の落車&負傷で同情を集めていたヴィノクロフは第13S個人TTでダントツの優勝、翌日の大ブレーキで優勝争いからは脱落したものの、第15Sで再びステージを制するなど大いに気を吐いた。……と、ファンを喜ばせたところで、なんとヴィノのドーピング陽性反応によりアスタナはチームごとツール撤退。昨年の開幕前日に「Basso OUT」の文字を見た瞬間と同様、奈落の底に突き落とされた気分になった。

で、その後はラスムッセンとコンタドールの丁々発止の戦いで盛り上がったものの、今度は第16Sの優勝によりマイヨ・ジョーヌを確かなものにしたかに思えたラスムッセンがドーピング・コントロールにおける所在地の虚偽申告でツールから排除……。おまけに(と言っては失礼だが)モレーニのドーピング陽性でコフィディスもチームごと撤退。なんか、もう、底の見えない恐ろしさとでも言おうか。「ホントに最後までやるの?」という。

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2007年07月29日

●さて、と…… ('07アジアカップを終えて)

アジアカップの3位決定戦、日本はスコアレスからの延長・PK戦の末、韓国に敗北。とにかく「悔しい」「残念だ」というのが現在の率直な感想だ。


オシム監督の就任から1年、リーグ戦中断後の準備期間わずか数日という条件から、僕としては大会前には「せめてベスト4に行けば」という気持ちであった。だから、準決勝進出ならば決して「失敗」の部類ではないと思う。「3連覇」を煽りまくるマスコミはともかく、監督もサッカー協会も必勝の姿勢ではなかったのだから。

しかし、実際にこうして4位という結果を突きつけられると、「もう少し行けたのでは」という悔しさは自分でも意外なほど大きい。サウジ・韓国というライバルに、しかも僅差で連敗という終わり方。内容的に互角に渡り合いながら、ついぞ積極性の欠如が最後まで改まらなかったこと。采配にも首を捻る部分がいくつかあった。

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2007年07月27日

●山口にて、葬式、ワンニャン、安倍グッズ

土曜日の早朝、家の電話が鳴るのを聞いた瞬間に「よくない知らせだな」と思った。ここ数年、こうした電話は誰かが亡くなったという知らせばかりなのである。案の定というか、悪い予感は当たり、母方の祖父が亡くなったという連絡だった。週明け、葬儀に出席するため山口へ。


会場は宇部市にある祖父の家の近くの葬儀場だった。祖父は93歳。「大往生」の範疇にはなるのだろうか。小学校の校長なんかをやっていて、それは立派な人だった……らしいんだけど、僕にとってはとにかく「よく褒めてくれる人」で、つまらない冗談にも「イッヒッヒ」と笑ってくれる人だった。月並みな言い方だが、今の僕があるのはこの人のおかげでもある。

そんな祖父が、晩年はちょっとボケてしまったのはショックだった。それまでは山口に行くたびに立ち寄っていたのが、祖父の衰えた姿を見るのが辛くて、いつの間にか足が遠のいて3年ほど。身体の具合も悪いとは聞いていたのである程度覚悟はしていたが。愛用の帽子を載せてある棺桶を開けてみたら、実に穏やかな顔が。救われた思いがした。

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2007年07月26日

●「良薬口に苦し」としなければ ('07アジアカップ準決勝 日本×サウジアラビア)

昨晩は、NHK-BSでアジアカップ準決勝。日本 2-3 サウジアラビア。オーストラリアとの激戦を制していよいよ3連覇が見えてきた日本だったが、前戦の反動か蓄積した疲労のせいかそれとも昨秋よりレベルアップした相手に面食らったか、実に冴えない戦いぶり。2度のビハインドをいずれも追いつくしぶとさは見せたものの最後は個人技で突き放され、終盤のパワープレイも実らずジ・エンド。「なんだかなあ」という結末だった。


前半の日本はひどかった。57%(20分までは70%超)のボール支配率でシュートはわずか3本(35分まで1本)。この数字が象徴している通り、パスはそれなりに回っていたものの、崩しのアイデアとチャレンジする姿勢に全く欠けていた。ボールは横方向に動いては空しく失われ続ける。で、貴重な「日本の時間」を無駄にしているうちに連戦の疲労からか中盤の足が止まり、サウジの出足よい守備に攻撃を組み立てられなくなっていった。

一方、サウジは昨秋日本にボコ負けした時とは異なり、前線からの精力的なプレスが目立った。攻撃にかける人数は相変わらず少ないものの前へ出る圧力は強い。また、日本の弱点もよく研究した様子。攻撃では駒野の裏を狙い、守備では遠藤や鈴木啓太の横パスを狙う。また、ダブル中村やSBのクロスに備えてボックス前に「拾い要員」を残すことも徹底されていた。この試合に勝つために最善を尽くしていたのは、間違いなくサウジの方だ。

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2007年07月23日

●冷や汗ものの勝利 ('07アジアカップ準々決勝 日本×オーストラリア)

昨晩はNHK-BSでアジアカップ準々決勝。日本 1-1(PK4-3) オーストラリア。暑さへの慣れとパス攻撃の巧緻性で日本が優位に試合を進めるもリードできず、逆に後半半ばに先制点を許す苦しい展開。直後に高原の同点ゴールが飛び出したものの、その後もボールを支配しながら得点を奪えない時間が続き、勝負はPK戦までもつれ込んだ。最後は守護神・川口の連続PKストップで何とか日本が準決勝進出。


オーストラリアが守りを固めて縦のボールをビドゥカに当ててきたのは予想通り。「中澤が前を向かせずにMFが挟み込む」日本の対策はよく機能した。ただ、切り札的存在のアロイージが先発してきたため、「予想より1枚多い」アタッカーの圧力に日本の守備網が破れかける場面が何度か。特に駒野は腰高の守備が目立つ。コンセプト的に仕方ないとはいえ、中澤以外に強靱なDFがいないとこういう相手にはやっぱりツライ。

日本は相変わらずの「焦らない」パス攻撃で対抗。この日は前の試合に比べて中村「2号」憲剛の動きがキレており、「1号」俊輔とのパス交換からいい形を作り出す。遠藤も機能しており、全体的には中盤を制していた。ただ、高原へのマークが厳しいことに加え両サイドがいまいち効果的なプレイができていないこともあり、「あと一本つながれば」の場面で行き詰まることが多い。突き刺す槍が足りない、という印象だった。

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2007年07月20日

●ヴィノクロフの涙に、涙 ('07ツール・ド・フランス前半戦)

今年も観てますツール・ド・フランス。いやあ、やっぱり楽しい。なにしろ昨年は開幕前日に優勝候補の2人がドーピング疑惑で排除、おまけにミラクル優勝を果たしたかと思われたランディスがやはりドーピング陽性と、スッキリしないどころか「もうどーでもいいや」という展開だったから(繰り上がり優勝?のペレイロ君は素敵だったけど)。ペタッキが出られないのは残念だけど、昨年に比べたらもう……。とりあえず第10ステージまでの感想。


プロローグと第1Sのイギリス開催は新鮮だった。これは昨年の忌まわしい記憶を振り落とし「新しいツール」をアピールするのにもちょうど良かったように思える。特にプロローグは、快晴のロンドン中心街を次々に高速で駆け抜けていくエキサイティングなもので、個人的にも3年前のロンドン旅行の記憶をなぞることができてとても楽しめた。あわやバイクに追突するスピードを見せたカンチェラーラもマーベラス。

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2007年07月18日

●「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語-夢の楽園」

【注意】今回はややグロい内容を含んでいるので、苦手な人は見ないように!


月曜日の午後は原美術館で「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語-夢の楽園」展。ダーガーについて詳しくははてなWikipediaを見てもらうのが早いのだけれど、一言で言えば、数十年に渡ってフリーター&ヒッキー生活を続けながら残酷描写満載の戦争物語や膨大な量のロリコン絵を残した、アメリカのちょっと変わった(笑)お爺さんである。FBBの「地獄のアメリカ観光」という本で紹介されたのを目にしてから、ずっと作品を見たかったのだ。


毎度のごとく最終日に飛び込んだのだが、美術館に着いてみたら入口に行列ができていてビックリ。中に入っても大混雑。うーむ。今ダーガーって流行ってるのか?それとも雑誌か何かで紹介でもされたのか?女性とカップルが多く、みんな、そんなにデロンデロンの内臓やオチンチン生やした幼女が好きなんだろうか(って、男1人の俺はもっと怪しいのか)。ダーガーの作風を知らない人もけっこういそうで、周りがどういう反応をするのか、ちょっとドキドキ(笑)。

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2007年07月17日

●「終わってみれば」 ('07アジアカップ 日本×ベトナム)

昨晩、NHK-BSでアジアカップグループB。日本 4-1 ベトナム。決勝ラウンド進出をかけた最終戦は地元ベトナムが相手。観衆の大声援をバックにした相手に序盤手こずるものの、途中からは得意のパスワークに個人技も加わって圧倒。順当に4得点を重ねてグループ首位を決めた。カタールがUAEに負けてベトナムもグループ突破となり、「めでたしめでたし」である。


前半。まずはベトナムが評判通りの運動量と、速さと厚みのある攻めを見せ積極的な立ち上がり。逆に日本は相変わらずのスロースタートで、攻守ともピリッとしない感じ。7分、ベトナムの左CK、低く速いクロスにDFの反応が遅れ、FWを背負った鈴木啓太の足に当たったボールがそのままゴール左隅へ。川口も動けずそのままゴールイン。何ともあっけない失点だった。スタンドからは大歓声。状況が状況だけに、ちょっとイヤな雰囲気に。

しかし、幸いにして同点ゴールはすぐだった。12分、ボックス左でパスを受けた俊輔が鋭い切り返しでDFを転倒させ、狙いすましたクロスをファーサイドへ。走り込む巻が胸で押し込んでゲット。いかにも巻らしい、不器用かつ見事なゴールだった。1-1。その直後にパス攻撃で押し込んでからボックス内で巻が落とし、走り込む憲剛が決定的なシュート(枠外)。この段階で個人能力の差は明らかであり、観ている方もホッと一安心。

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2007年07月16日

●吉祥寺で、キノコとビールとお魚と


水曜日、Loft+1のイベント後は総武線で吉祥寺へ。吉祥寺シアターで珍しいキノコ舞踊団『あなたの寝顔をなでてみる』。人気のコンテンポラリーダンス・カンパニーの公演。この人たち、前に写真美術館でコンドルズ・ニブロールと一緒に展覧会(よく考えたらえらいユニークな企画だったな)をやったことがあって、一度見たかったのである。200人程度収容の会場が満員の盛況。連日売切の状態らしい。前売りを買っておいて良かった……。


で、生まれて二度目のコンテンポラリーダンス生観覧は……面白かった。楽しかった!コンドルズみたいにコントで爆笑させるわけでもないし、かといって難しいコンセプトがあるわけでもなさそうだし……どう表現したらよいのだろう、女性5人がひたすら跳び、はね、笑い、叫び、絡み、そして手足をいっぱいに伸ばして踊る。かわいらしく、微妙に可笑しく、そして不思議な多幸感が空間に溢れる。終わったあと、非常にポジティブな気持ちになっている自分に気づいた。

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2007年07月15日

●完勝の陰に一抹の不安 ('07アジアカップ 日本×UAE)

金曜の晩、NHK-BSで観たアジアカップグループB第2戦。日本 3-1 UAE。カタールとの初戦は悔しい引き分けに終わった日本代表。今度こその第2戦は、エース高原の個人技炸裂で前半3得点を奪う快勝。ただし、グループBのトップに立つ文句のつけようのない結果だったものの、一抹の不安がよぎる内容でもあった。


前半立ち上がりはUAEが積極的なチェイスとタッチの少ないつなぎでDFをかわす攻撃を見せ、「お、手強いな」というのが第1印象。日本は全体的には相変わらず「焦らずじっくり様子を見ながら」という感じで、駒野が復帰した分効果的な上がりが増えたかな、という感じ。18分、FWマタルのミドルシュートを能活が横っ跳びでセーブ。ここら辺までは日本がボールを支配しつつも一進一退というのが正しかったかもしれない。

試合が動いたのは22分。左CKからのクイックリスタート、ゴールラインギリギリまで持ち上がった俊輔が反転クロス、ファーに飛び込んだ高原が頭で突き刺してゲット。よっしゃ!続いて27分、加地のクロスをゴール正面の高原が胸で落としてシュート!ゴール左隅に突き刺さった。立ちはだかるDFもGKも微動だにできないスーパーゴール。これはすごかった!!思わず、画面の前で飛び上がって正座しちゃったよ(笑)。

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2007年07月12日

●負けた試合なんて

観ないんだからっ!負け試合なんてみないんだからねっ(泣)!!……どうせ録画で観ちゃうんだけどさ。


U-20日本、PK戦で敗れる ベスト16で敗退(スポーツナビ)


まあ、試合内容とか判定の是非云々はさておき、「ここで負けてしまうかよ!?」という感じである。早すぎっつーか、シドニー五輪の「トルシエ・ジャパン」準々決勝敗退を思い出した。「もっと上に行くべきだし、行けるはずだし、行ってほしかった……」。勝ってナンボの世界でもあるのだから、しょーもない個人的な想いなのかもしれんけど。

代表チーム、特に年代別の代表はこういうところが切ないんだよね。いくらいいサッカーをしても、いくらいい味出してる選手が多くても、いくら楽しげな雰囲気を醸し出すチームでも、「目標(最後)の大会」で負けてしまえばそれまで、という。これがクラブチームだったら、来年に雪辱を期すということになるんだろうけども。

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2007年07月11日

●平日昼、歌舞伎町でFBB


今日の昼間は歌舞伎町のLoft+1へ。タランティーノ&ロドリゲスの新作『グラインドハウス』の日本公開へ向けた、ウェイン町山&ガース柳下の映画漫才コンビ「ファビュラス・バーカー・ボーイズ」対談生収録である。


さすがに平日の昼間だけに「そう混んではいないだろう」とたかをくくっていたのだが、開場10分後に入場した時には既にステージ前の座席がほとんど埋まっており、驚愕。その後も会場にはオタクっぽい方々が次々押しかけ、気がつけば大勢の立ち見が出ていた。うーむ。同好の士が多いのは心強いというべきか、「おいおい」というべきか……もちろん僕もその一人なんだが(笑)。何とか隅っこに席を確保し、ミックスナッツでビールをチビチビと。

まず『グラインドハウス』の予告篇が上映され、続いてFBBの2人と「映画秘宝」田野辺編集長のトーク。いや、面白そうだね『グラインドハウス』!わざとらしい画面の汚し(70年代フィルム風)と大仰なナレーション、爆発、マシンガンとナイフ、ゾンビ、カーアクション、そしてホットパンツ姿の美女!!ほんとタランティーノって、いくつになっても自分の好きなものだけ並べて映画作ってんのな(笑)。フェイク予告篇『マチェーテ』にも大笑い。

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2007年07月10日

●早くも正念場か? ('07アジアカップ 日本×カタール)

昨晩はアジアカップのグループリーグをNHK-BSで観戦。日本 1-1 カタール。我らが日本代表の初戦は、「苦手」カタール相手に1-1の引き分け。終始ボールを支配して押し込みながら1点しか奪えず、終了間際に同点ゴールを許すという苦々しい結果となった。


この試合の日本は非常に慎重な試合運び。選手が互いを追い越しながら速くスペースへボールを動かすいつものサッカーは影を潜め、焦らず丁寧につないでチャンスをうかがう。30度超の暑さと60%超の湿度、中東勢のカウンターへの警戒、そして初戦であることを考えればこれはまあ仕方がないだろう。前半はポゼッションで圧倒しながら0-0で無難に終了。

後半、足が止まり始めたカタールDFが日本のパス回しに置き去りにされる姿が目立つように。61分、憲剛の展開パスで左SB今野が抜け、右足アウトで入れた弾丸クロスを高原が巧みなボディコントロールで叩き込んで日本先制。その後も日本は試合を落ち着かせつつ、74分には羽生を投入して突き放しにかかる。が、追加点を奪えず82分に橋本投入で守備固めへ。

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2007年07月09日

●ほろ酔い三ツ沢の夜


昨日は指定席のチケットを持っていたにも関わらず横浜にかなり早く着いてしまったため、試合前に1杯ひっかけることにした。前から行ってみたかった「The Green Sheep」へ。横浜駅西口から徒歩10分くらいのところにある、大きな羊の置物?が目印のアイリッシュパブだ。


店内は割とサッパリとした内装で、個人的にはかなり好み。「本場の雰囲気」を出そうとしてあれこれ飾りがありすぎるとかえって引いてしまうのである。カウンター席に陣取り、笑顔の店員さんによなよなリアルエールを1パイントとフィッシュアンドチップスを注文。「グリーンシープスタイルとトラディショナルスタイルがありますが?」とたずねられたので、迷わず「グリーンシープスタイル」を選択。

よなよなエールは相変わらず美味い。エールビールというとラガービールよりも「濃い」「重い」という印象があって、実際コクがあってアルコール度も高いのだが、新鮮なエールはそれに加えてさわやかな風味もあるものだ。で、よなよなエールはそのフレッシュさが抜群なんだよね。なんつーか、「絞りたて!」みたいな。ちなみに、上の右側の写真のように「一口飲むごとに層状の泡が残る」のはグラスの洗浄がよくできているから、らしい。

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2007年07月07日

●ツール前夜祭に行ってきたよ!


抽選に当たったので、昨年に引き続き「ツール・ド・フランス前夜祭」に行ってきた。


会場は外苑前から歩いて10分ほどの住宅街にある自転車をモチーフにしたカフェ(?)「Life Creation Space OVE」。形式はオールスタンディング。昨年の会場だったアップリンクファクトリーも良い雰囲気だったけど、飲み物片手に出演者に近い場所で楽しめる今回の方がより気楽でいいかも。最初は上左の写真のように人がステージに押し寄てしまったのだが、そこはさすが日本人というか、呼びかけ一発で即座に体育座り、整列(笑)。

開始前にギネスを飲んでいたら、「村田さんですよね?」と声をかけられた。このKさんという方、ありがたいことに本ブログの読者とのこと。「昨年のドーピング問題以降自転車の話題が全く書かれなくなっていたので、興味を失っちゃったのかと……」。いえいえ、そんなことはないんですけどね。FC東京と同様、試合は観ているし色々思うところはあるのだけれど、どうも書きづらい状況で。一段落ついたらまた書きますよ……って、その一段落がいつになるのやら。

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2007年07月06日

●いやあ、ビックリした (U20W杯グループリーグ)

いやあ、ビックリした。U20W杯の日本代表の戦いぶりには。

吉田監督率いるこの代表はアジアユース準優勝という実績こそあるものの、ツーロン国際大会ではグループリーグで敗退するなどパフォーマンスに不安定さがつきまとうチームで、今回もどちらかと言えば期待より不安の方が大きかったように思う。それが、大目標の大会でこれだけの内容と結果(なんと2連勝でグループリーグ突破!)を残すとは。正直予想外だった。メンツはともかく、チームとしてのレベルは前回・前々回に比べ桁違いとさえ思える。


スコットランド戦。巧緻性と俊敏さの青い波が「でかくて強い」スコットランドを呑み込む。ダイレクトパス・ショートパスを中心に織り上げられた、テンポに満ち溢れたパス攻撃は「これぞ日本サッカー」というべきものだった。デカモリシの身体を張ったゴールと梅崎・青山のミドルで計3点。得点後にはおバカっぷり炸裂の「ウェズレイズ・ブート・キャンプ」(笑)も飛び出して、終始ノリノリのまま快勝。世界大会で欧州勢をこれだけ圧倒したのは、もしかしたら初めてでは。

コスタリカ戦。こいつは初戦より手強かった。速いプレスとサイド攻撃に押し込まれ、前半はほとんどチャンスを作れず。しかし、ここで元々の特長であるしぶとさを発揮してDF陣が粘りの守備で耐え、後半ペースをつかむ。67分に鮮やかなパス交換から梅崎のクロスに田中亜土夢が飛び込んでゲット。終盤のピンチも林のビッグセーブ等でしのいで勝ち点3をもぎとった。ノリだけではないことの証明、か。「抜刀」パフォーマンスは前回に比べれば地味だったかな(笑)。

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2007年07月02日

●日立台洗脳勝負 (柏レイソル×清水エスパルス)


土曜日の夕方は、佐藤由紀彦ラブ(笑)なカミさんのお供となり、日立台にてJ1第18節を観戦。柏サポーターは相変わらずタイヘン元気で、この日の試合前はいつもの「柏バカ一代」に加えて今流行の「ビリーズブートキャンプ」の振り付けまで飛び出した。数百人もの黄色いユニ姿の人々が両手をブンブン回して踊る様は壮観でありおマヌケでもあり、場内大ウケ。清水サポーターの方は失笑気味でちょっと毒気を抜かれた感じだったか?


しかし、ちと残念なことに、試合自体は地元の観客にとって楽しいものとはならなかった。柏レイソル 1-3 清水エスパルス。序盤はホームの柏がやや優勢。菅沼や李のイキの良いドリブルとフランサの技巧を生かした速攻で良い形が何度か。だが、シュートはいずれもミートしきれずGKキャッチ。一方、立ち上がりこそなかなかFWにボールが収まらず苦労していた清水も、両サイド、特に左で押し込むことでリズムをつかんでいく。

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