2007年09月29日

●負けるな、川崎フロンターレ

もう旬は過ぎつつある話題かもしれないが。

川淵会長、川崎に苦言 主力温存して大敗で (スポーツナビ=共同通信)

川崎Fチャーター機使用も敗退にJ聴取へ (ニッカンスポーツ)

川崎F関塚監督が「犬飼発言」に反論 (ニッカンスポーツ)
 
 
僕は、この件に関しては全面的にフロンターレを支持したい。
 

川淵・犬飼両発言の不適切さ、川崎側の主張の正しさは言うまでもない。協会・J首脳の無神経ぶり(発言内容も、それが公然となされたことも)と「サポーター」という存在に対する無理解、10日強で日本とイランを往復しながら4試合をこなす川崎の超過酷な日程(チャーター機は不十分な代償措置に過ぎない)、そしてそもそも、問題とされるメンバー編成がJリーグの規定に適うものであったこと。

レイソル戦を実際に現地で観た僕としては、川崎の思いきったメンバー編成とその彼らの熱い戦いぶり(内容はスコアほどひどくはなかった)、そして状況をよく理解したサポーターのバックアップに感心させられたところだった。また、セパハン戦において、蓄積疲労から川崎の選手が辛い戦いを強いられていたのは明らかであった。きっと、セパハン戦のメンバーで固定したら2試合とも惨敗だったろう。

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2007年09月27日

●「こ…これが……戦い……」 ('07ACL準々決勝2ndレグ)


昨晩は、等々力競技場でACL準々決勝2ndレグ。川崎フロンターレ 0-0(延長0-0、PK4-5) セパハン。1stレグのスコアレスドローによって、どちらにとっても「勝てばいい」というわかりやすいシチュエーション。ホームの川崎が終始優位に試合を進めるも1点が奪えず、セパハンの「思うつぼ」な膠着状態に。結局、PK戦を制したセパハンがベスト4進出を決めた。


立ち上がりからフロンターレがボールを支配。憲剛・谷口の中盤が着実にボールを動かし、ジュニーニョ・鄭大世・森が仕掛けていく。しかし、セパハンの守りもなかなか堅い。攻撃参加は多い時でも3~4人、守りに入れば前線に1人残して10人で自陣を固め、憲剛には密着マークを付ける。それでも川崎はサイドからの崩しやジュニーニョの個人技でシュートまで持ち込むがゴールならず。「負けはないよな」という雰囲気でハーフタイムへ。

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2007年09月26日

●複雑な心境 ('07ラグビーW杯 日本×カナダ)


火曜日の深夜、JSPORTSでラグビーW杯予選プールB。日本 12-12 カナダ。ジャパンにとっては泣いても笑ってもこれが大会最後の一戦。試合は日本の好守と拙攻もあってロースコアの接戦となり、一旦はカナダがリードを奪ったものの、日本がロスタイムのトライ&コンバージョンで引き分けに持ち込んだ。W杯連敗は「13」でついにストップである。


序盤から目立ったのはジャパンの前へ出る守備。バックスやフランカーはもちろん、ロックやプロップまでもが出足良く巨漢達に突き刺さっていく。前半のカナダは比較的パスを多用する攻撃を志向していたのだが、日本の好タックルに阻まれて前進できない。12分にはハーフウェー付近のラインアウトからWTB遠藤が自慢の突進力でDF3人を弾き飛ばして走りきり、トライ。まさしく完璧な立ち上がりだった。

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2007年09月25日

●かくて「地球は救われた」 (柏レイソル×川崎フロンターレ)


日曜日の夜は、日立柏サッカー場でJ1第26節その2。柏レイソル 4-0 川崎フロンターレ。後半戦も絶好調、目標のシーズン勝点「45」まで早くもあと「2」に迫った柏が、ACLの強行日程に苦しむ川崎を迎え撃った一戦。前半こそ拮抗した展開になったものの、後半はホーム観衆の熱い声援を受けたレイソルがフロンターレを圧倒、終わってみれば4得点の快勝に。ともあれ、その志の高さに共感を覚えずにはいられない両チームであった。


水曜日にACL準々決を控えた川崎は、なんとジュニーニョ・中村憲・森・マギヌン・寺田・箕輪を休ませて「2軍編成」で試合に臨んだ。一方の柏は現在のベストメンバー。となると当然柏が優位と思いきや、前半は川崎が健闘を見せる。我那覇のポストプレー、黒津や大橋の飛び出し、谷口と伊藤らDF陣の厳しい当たり。ピッチ各所で激しい肉弾戦が繰り広げられ、ほぼ互角の形勢のまま前半終了。これはおそらく川崎のゲームプラン通りだったろう。

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2007年09月24日

●亀の甲より年の功 (FC東京×清水エスパルス)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第26節。FC東京 2-0 清水エスパルス。3連勝中の東京が6連勝中の清水をホームに迎えた、いわば好調同士の対決。序盤主導権を握った清水が決定機を活かせず、そのミスにつけ込んだ東京が集中攻撃で2点のリードを奪って逃げ切り勝ち。ホームとアウェイ、あるいはベテラン・中堅と若手。両チームの精神的な「ゆとり」の差が出たゲームであったのではないかと思う。


前半途中までは清水が主導権を握り、FWのポストプレーから藤本・兵藤・フェルナンジーニョらとのコンビで攻めたてる。悪ピッチに苦労して途中からロングボールも増えたものの、軽快なパスワークと組織的な動きが印象に残った。対する東京はサイドチェンジから石川・徳永の突破力を生かそうとするもやや単発的。ただし、今野が持ち上がった時に攻撃の迫力が出るのはいつも通り。30分までの「見た目の採点」ならば清水の完勝であった。

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2007年09月23日

●『Summer Time Blues ~沈黙の夏~』


金曜日の夜は、新宿のシアターアプルで『コンドルズ日本縦断大轟音ツアー2007 Summer Time Blues ~沈黙の夏~』(長いな(笑))。僕にとっては、コンドルズも珍しいキノコ舞踊団と同じく、一昨年の写美の展覧会『恋よりドキドキ』ではじめてその存在を知ったダンスカンパニーである。公演を観るのは初めて。


前売完売の大盛況。入場して会場のおそらく8割くらいが女性客で占められているのを見たときはどうしようかと思ったのだが(笑)、そんなことは関係なしの面白さだった。踊りだけでなく、コントあり、演奏あり、映像ありの内容。そして笑えて、驚かされて、おまけに感動もできて……完成されたエンターテイメントという感じ。

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2007年09月22日

●完敗 ('07ラグビーW杯 日本×ウェールズ)

昨日は、朝の4時前に超早起きしてJSPORTSでラグビーW杯グループB。日本 18-72 ウェールズ。必勝を期して臨んだフィジー戦に惜敗し、後のなくなったカーワンジャパン。3試合目は敵地カーディフに乗り込んでアップセットを狙ったが……ウェールズの「本気以上モード」にあえなく返り討ち。高速パス交換に翻弄され、実に11トライを奪われる大敗となってしまった。仕方がない、これが今のジャパンの実力である。


立ち上がりは日本の前に出るタックルがよく決まり、ウェールズがノックオンを連発。4分に大西のPGで先制、11分にタッチキックのミスからトライを奪われるものの、密集でもターンオーバーを奪うなどジャパンの健闘が続く。19分には相手ラックから大野が出足良くボールを奪ってカウンター、ロビンス→大西→今村とパスがつながり、最後は遠藤がタックルを受けながら飛び込んだ。理想的な攻撃による素晴らしいトライ。ここまでは最高の展開である。

ところが24分、左タッチ際で今村がパスフェイクに引っかかって独走トライを許してしまい、ここからウェールズが勢いに乗る。不成績に批判が高まっているというウェールズは汚名返上を狙ってか、過剰なまでに冒険的なパス回しでジャパンを翻弄。特に、豪州戦でもそうだったが日本の防御はキャリアーと交差するように方向を変えてくるアタッカーに弱く、しばしば内側を一気に突破されて苦況に陥った。2トライを追加されて11-29でハーフタイムへ。

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2007年09月20日

●「別れた方がお互いのため」ってやつか

モウリーニョ監督が退団 チェルシーが発表 (スポーツナビ=共同通信社)
 
 
やっぱりそうなったか。

突然、普通なら考えられないタイミングで飛び込んできたビッグニュース。いくら公式戦3試合勝ちなしとはいえ、まだシーズン序盤、首位と勝点2差の5位に付けているのに……。もっとも、昨年あたりからモウリーニョ監督とオーナー&フロントの間でゴタゴタが絶えないと言われていただけに、いざこうなってみると「まさか」というより「やっぱり」という感が強い。それに、この退任劇は双方にとって悪い話ではないような気もするのだ。


モウリーニョ監督が就任した04~05年からの2シーズンは、成績・内容ともに素晴らしかった。鉄壁の守備、速攻を軸にした強力な攻撃、そしてテリーにJ・コールら逸材の才能開花。特にウイングのダフとロッペンは凄まじい破壊力で、サイド攻撃大好き人間としては大いに興奮させられたものだ。監督の采配もとにかく当たりまくり。CLこそ準決勝止まりだったものの、リーグも連覇し国内カップも獲得。まさに文句なし、というやつだ。

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2007年09月17日

●さすがに、レベルが違いました(笑) (横浜FC×FC東京)


土曜日の夜は、国立競技場でJ1第25節。横浜FC 0-2 FC東京。2週間ぶりのリーグ戦再開。中断後のグダグダぶりがもはや恒例となっている昨今の東京だが、この日も案の定というか、低調な試合内容。ただし、幸いなことに相手があまりにも弱く(と言っては失礼か?でも本当のことだと思う)、結果的には2-0の完勝となった。平山のスーペルなゴールがなかったらブーイングものだったろうけども。


立ち上がりから横浜FCは後方からショートパスを丁寧につないで攻撃を組み立てようとする……意図はわかるのだが、監督交代からわずか3試合目、まだ全然できあがっていない印象。個々の選手の技術の低さとパスコースを作る動きの拙さばかりが目につく。レベルの低いポゼッション志向のチームは東京にとって「お得意さん」である。しばらくするとFW・MFのチェイシングが当たり始め、ショートカウンター中心にチャンスを作る。

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2007年09月14日

●言葉にならない ('07ラグビーW杯 日本×フィジー)

水曜日の深夜は、JSPORTSでラグビーW杯グループリーグ第2戦。日本 31-35 フィジー。厳しい日程を勝ち抜くべく、ジョン・カーワンの秘策「ダブルチーム大作戦」を決行中の日本代表。初戦はその負の側面(?)が出て豪州に91失点の大敗を喫したが、今度こそは真価の問われる第2戦である。試合は終始緊迫感のある接戦となり、日本は最後まで健闘を見せたものの、結果はわずかに4点届かず。悔しい、実に悔しい敗戦だった。


日本健闘の要因としては、まずFW陣の健闘が挙げられるだろう。特に、大野・トンプソン・マキリ・オライリー・箕内と並んだ第2~3列はおそらく世界のどこに出しても恥ずかしくない強力さ。しばしば密集でボールを奪い取り、スクラムを押し、ゴール前ではラインアウトからのドライビングモールでフィジーを圧倒して2トライをスコアした。W杯でジャパンのFWが相手と互角以上に渡りあったのは、もしかしたら初めてのことかもしれない。

2つめは、粘り強い守備である。個の力で上回るフィジーのBKを一発では倒せないものの、あっという間に二の矢三の矢を浴びせかけ、タックラーのリカバーも非常に速かった。特に前半、大西が膝上に突き刺さるタックルでノックオンを誘発した場面と、右タッチ際で数的不利に陥った場面の有賀の連続タックルには魂が震えた。ラグビーで一番大事なのはタックルである。そして、そのタックルへの集中が最後まで途切れなかったのが良かった。

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2007年09月13日

●「弟」もやったぜ!! (北京五輪最終予選 日本×カタール)


昨晩は、国立競技場で北京五輪最終予選。U22日本 1-0 U22カタール。前節サウジでのアウェイゲームを引き分けで乗り切った(?)若き日本代表。今度は初戦でそのサウジ相手に勝利を挙げているカタールをホームに迎えた。今後の日程を考えれば是非とも勝点3が欲しい「勝負の日」だったが……苦戦しつつも、望み通り勝利することに成功。サッカーの内容はともかく、彼らが戦える集団であることを確認できた試合だった。


前半開始直後、いきなり水野のミドルシュートがポストわずか左を抜ける。続いて6分、右サイドのFKを水野が高い弾道でゴール前へ。中途半端に飛び出したGKの目前で梶山がDFに競り勝ち、ボールはGKの脇を抜けてゴールイン。梶山らしい、身体の強靱さをいかんなく発揮したプレーだった。まだ両チームともに落ち着かない時間帯、日本にしてみれば望外の先制点だったことだろう。

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2007年09月12日

●「奇跡は起きます!起こしてみせます!!」

なでしこ執念ドロー宮間決めた/女子W杯 (日刊スポーツ)

日本、強豪スイスに4-3で勝利! ロスタイムに矢野が決勝ゴール (スポーツナビ)
 
 
昨晩は、サッカーの男女日本代表がともに海外で国際Aマッチを戦って、そのいずれもが後半ロスタイムに劇的なゴールを決めるという、日本のサッカーファンにとって非常に印象的な一夜となった。いずれもテレビ中継にて観戦。


まずは女子W杯イングランド戦。

パワフルな個人能力に対して日本は組織力と粘りの防御で対抗し、前半は互角の攻防。後半になり、イングランドの勢いが優り始めたところで宮間のFKが決まって日本先制。その後もイングランドの猛攻をDFがすんでのところで防ぎ続けた。しかし75分、DFの要・磯崎が負傷。耐え切れなくなった日本はエースFWスミスに連続ゴールを許し、一気に逆転されてしまう。残り時間の少なさ、相手の勢い、日本選手の消耗度。最悪の流れだった。

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2007年09月11日

●極私的「ファンタジスタ」愛好論

馬場憂太選手の検査結果について(09/10) (FC東京公式)
 
 
馬場憂太がまた怪我をした。

先月18日のレイソル戦における負傷は当初全治4~6週間と伝えられていたのだが、予想外に重かったのか(あるいは根本的な不安除去のために?)、明日手術を行うそうである。「関節鏡視下検査」とのことで大きな切開をするわけではないようだが、あるいは今年中の復帰は無理なのかもしれない。非常に残念なことである。

このブログの読者ならもうご存じかと思うけど、僕は大の憂太びいきだ。理由は簡単で、彼のあのツンツンとマイペースな振る舞いがツンデレ好きとしてはたまらない……という冗談はさておき(笑)、彼が、少なくともFC東京においては稀に見る「ファンタジスタ」だからだ。あ、そこの人、笑わないように。こちとらかなり本気ですぜ。

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2007年09月10日

●「勝負はまだ先」か (サッカー北京五輪予選 サウジアラビア×日本)

U-22日本、敵地でサウジと分ける 勝ち点1を確保 (スポーツナビ)
 
 
土曜日の深夜、ラグビーW杯でのジャパン大敗の後、非常にブルーな気分でテレビ観戦(もちろんNHK-BSだ!)した一戦。なので、「正念場の一戦」にも関わらず、あまり集中して観られないのが申し訳ないな……などと沈んだ頭で思っていたら、試合の方も非常にダウナーな内容と結果になったのであった。これぞシンクロニシティってか(笑)。

前半はホームのサウジペース。初戦カタールに引き分けているサウジにしてみれば当然ここは勝ちたいところで、けっこうパスをつなぎながら前がかりに押し込んできた。それに対して日本は守りを固め、水野・家長の突破力を生かして逆襲を狙う姿勢。見慣れた「中盤パスサッカー日本×カウンターサウジ」とは逆の構図になっているのが興味深かった。

サウジのFWはいつも通りスピードと仕掛けのダイナミズムに優れ、組織力がやや足りない。日本DFは一対一で劣勢ながらカバーし合って食い下がり、GK山本も好セーブを披露。際どいミドルシュート数本に冷や汗をかいたものの無失点でしのいだ。28分、家長が右サイドをドリブル突破してクロス、フリーの水野がヘッダーを撃つもGKワリードが片手一本で止める。

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2007年09月09日

●まだ3試合ある!! ('07ラグビーW杯 日本×豪州)

昨晩は、ラグビーW杯フランス大会日本代表初戦をJSPORTSで観戦。「いよいよやってきた」というべきか、「とうとうやってきてしまった」というべきか……結果は日本 3-91 オーストラリア。前半こそゲームを支配されながらも粘って失点を抑えたジャパンだったが、後半に入って堤防が完全決壊。13トライを献上し、攻めてもノートライの惨状。大会に臨む根本戦略さえも揺さぶられかねない、言い訳の効かない大敗となってしまった。


立ち上がりから豪州が日本陣に攻め込み、ジャパンはすんでのところでしのぐ展開。太陽を背負う形になった豪州がキックとそこからの縦突進を多用したのに対し、日本はタックルの入りが悪いものの集中力を保って食い下がり、豪州のハンドリングエラーを誘う。SO小野のキックも安定していた。タックルミスによるラインブレイクとモール押し込みで3トライを奪われたものの、3-23でハーフタイムへ。「これなら十分許容範囲」という感じだったが……。

後半開始直後、オープン攻撃からFLエルソンがラインブレイク、あっさりと中央へトライ。これである種の精神的なバランスが崩れてしまったのか、前がかりになった日本は、しかし豪州の厳しい防御にターンオーバーを食らいまくる。ただでさえ雑なパス回しやタックルは心身の疲労から精度が落ち、さらに新入りFBの不用意なミスも加わった。一生懸命やっている選手たちには申し訳ないが、見ているのもツラい40分であったように思う。

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2007年09月08日

●All You Need is …… (オーストリー×日本)

昨晩は飲んで帰ったにも関わらず、目覚ましかけて午前3時に根性で起き、TBSでサッカー日本代表のテストマッチ。オーストリー 0-0 日本。オシム監督就任後の初の欧州遠征は、欧州中堅国(オーストリー)及び上位国(スイス)との2連戦。初戦はアウェイ大観衆を前にして内容的に悪くない戦いを見せたものの、またしても得点力不足に泣き引き分け(大会規定によりPK戦で「負け」)。「足りないモノは明らかなのに届かない」日々が続く。


前半途中までは、前目からボールを奪いに行くオーストリーの守備の積極性が目立った。もちろん欧州のチームだけにガタイもいい(特にDF)が、それよりも運動量の豊富さと出足の速さが脅威に思えた。日本はなかなかボールを前に進められず、バックパスを多用する時間帯も。しかし、これは押されているというよりも、相手の様子を見ながら「試合を組み立てていく」段階だったようだ。しばらくすると、日本の中盤でパスがつながりだした。

この試合は稲本と鈴木啓のダブルボランチ。啓太のつなぎはいつも通り危なっかしいが、稲本は良かった。左右に速いフィードを送って攻撃全体にダイナミズムをもたらし、激しいスライディングでボールを奪っては守攻切り替えの起点となる。そしてSBが敵陣深くまで押し上げ、俊輔・遠藤と絡んでDFの穴を探すのが一つのパターン。22分にはボックス外のFKを遠藤が壁の脇を通して狙い、GKが弾いたボールを田中達也がシュートするもバーを直撃。

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2007年09月05日

●『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

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昨晩は、新宿ミラノ座で『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観る。説明不要、かつて大ブームを巻き起こしたあの『エヴァ』のリメイク(ということなんだろうな)である。最初は「空いた頃にのんびり行くか!」なんて思っていたのだが、「公開初日には大行列ができたそうだ」「何だかすごい出来らしい」という噂話を聞くにつけ、いてもたってもいられずに劇場に駆けつけてしまった。


壮大にぶち上げた物語をまとめきれず、メタなオチに走ったTV版。広げた風呂敷をやはりまとめきれず、結局物語も登場人物も(笑)崩壊してしまった映画版。それらのコワレっぷっりはそれはそれで良かったのだが、観る側にとってスッキリしない部分があったのも事実。だから、この「三度目の正直」は歓迎したいのだけれど、だからといってクオリティが保証されるわけでもない。観る前は期待半分、怖さ半分といったところだった。

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2007年09月02日

●今季のベストゲーム? (FC東京×ヴィッセル神戸)


昨晩は、国立霞ヶ丘競技場でJ1第24節。FC東京 3-1 ヴィッセル神戸。前節5得点の圧勝でようやく連敗を抜け出した東京。今回は同じく「中下位」を彷徨う相手との直接対決となったが、今季一番にも思えるアタッキング・フットボールで足下のおぼつかないヴィッセル(笑)を圧倒。結果、気持ちのいい勝利で勝点3をゲットした。これでどうにかこうにか残留争いからは抜け出した形になったか。


キックオフ直後、神戸の早いパス回しから左サイドを走る大久保がクロス、茂庭がクリアしそこねてボールがファーに流れたところにど朴が飛び込むも、幸いヘディングシュートはバーの上を越えてくれた。ヒヤリとする立ち上がり。しかし、その後は東京がペースをつかむ。6分、中央で福西がボールを奪い、そのまま持ち上がってスルーパス、左サイドから切れ込んだ栗澤が抜けたが、シュートはGK榎本が横っ跳びで弾き出した。

東京は前からの労を惜しまないチェイスでボールホルダーに圧力をかけていく。対する神戸はコンパクトな陣形でショートパスをつなぎ……たかったのだろうが、パス回しはぎこちなくコンビプレーもズレがちで、なかなか中盤から前へボールを運べない。17分、カウンターから右サイドを抜けたレアンドロのシュートもポスト左に外れ。神戸DFはハイボールの競り合いも不安定で、東京は今野・栗澤の機動力を生かして容易にボールを確保することができた。

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