2008年09月30日

●なんちゅーか、無慈悲な一撃だった (コンサドーレ札幌×FC東京 テレビ観戦)

J1第27節 コンサドーレ札幌 1-2 FC東京 (FC東京公式)
 
 
日曜日は都内某所に出かけて飲んだくれていたので、スカパー!の録画を昨日になって観た。スポナビの速報で得点経過だけはリアルタイムで知っていて、てっきり「良い形を作りながらなかなか得点を奪えず、後半うっかり先制されて苦戦」というパターンだと思いこんでいた。でも、全体的には札幌ペースで進む時間帯の多い試合だったんだね。よく考えたら、降格危機にあるホームチーム相手なんだから全然不思議じゃないんだけれども。


序盤の札幌の攻勢をしのいで10分を過ぎた頃から一旦は東京のパスがテンポよくつながりだし、浅利も攻撃に絡むなど悪くない雰囲気。でも、札幌がアンデルソンらに当てて縦に出し入れしているうち、DFラインが下がって中盤が間延びして、札幌のライン守備にボールを奪われては速いサイド攻撃に冷や汗をかかされる……というシーンが何度も。シュートこそカボレを中心に数多く撃っていたけど、あわやの場面は相手の方が多かったか。

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2008年09月27日

●新時代の幕開け、のはずが…… ('08ブエルタ・ア・エスパーニャ)


こないだの日曜日まで3週間に渡って行われていたブエルタ・ア・エスパーニャ2008。今回は今年度ツールの勝者と今年度ジロ・昨年度ツールの勝者、さらにはプロツアーランキングトップの選手まで揃う豪華メンバーの争いとなったが、アスタナのアルベルト・コンタドールがずば抜けた安定感を見せて優勝。わずか14ヶ月間で3大グラン・ツールを制する偉業を達成し、堂々と新時代の幕開けを宣言した、と、誰もが思うはずだったのだが……。


コンタドールの強さは本物だった。

コンタドールについては、その才能や経歴は類い希な魅力を発していながらも、一方でどこかひ弱なイメージがつきまとっていたのも事実である。昨年のツールはラスムッセンの失格による「繰り上げ優勝」でしかも2位のエヴァンスとの差はわずか26秒、今春のジロでも「1週前はビーチでバカンス」と三味線まがいの言い訳を繰り返しながら20Sまでで2位のリッコとの差は4秒しか開かず、本当に強いのかどうか確信しきれないところがあった。

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2008年09月24日

●カボレ父さんと息子たち (FC東京×ジュビロ磐田)


秋分の日の夕方は、味スタでJ1第26節。FC東京 5-1 ジュビロ磐田。等々力での激戦クラシコから中2日で臨むホームゲーム。相手は降格危機にある必死の磐田、おまけに赤嶺・羽生・今野の欠場と、東京としてはやや嫌な状況であった。が、頼れる子供たちの不在にカボレお父さんが大ハッスル、彼の助けで次々に東京の子供たちが得点を重ね終わってみれば4点差の圧勝。ファン・サポーター大満足の「味スタ祭り」となったのであった。
 
 
前節から間隔がなく久々のデーゲームということもあったのか、ややまったりとした立ち上がり。ジュビロは3-5-2の布陣で駒野・村井が左右に張り、広く回してくる感じ。一方欠場者の多い東京は慎重な戦い方で、4バック+浅利はほとんど攻撃参加せず、攻撃は縦のボールでカボレ・石川を走らせるパターンが多い。4分犬塚のミドルシュートがバーの上、13分に左CKから茶野のダイビングヘッドがポスト右、と散発的に磐田のチャンス。

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2008年09月21日

●スミイチ、穴熊、大きな勝点3 (川崎フロンターレ×FC東京)


土曜日の夜は、台風明けの等々力競技場でJ1第25節。川崎フロンターレ 0-1 FC東京。「クラシコ」と銘打ち出してから4回目の対戦は、今度こそその名にふさわしく上位進出を目指すチーム同士の熱戦となった。試合はホーム川崎が一貫して猛攻を浴びせ、東京側は負傷者・退場者も出す苦しい展開に。が、序盤にエースの一撃で得た虎の子の得点、チーム一丸となった堅守、そして采配の妙も加わって、東京が見事J等々力初勝利をゲットした。


キックオフ直後から、川崎がスピード感溢れる攻撃で攻めたてる。3分、右からのクロスがボックス内の混戦でジュニーニョの前に落ち、ボレーシュートはわずかにポスト左。次のCK、ヴィトール・ジュニオールのクロスにジュニーニョが合わせるも右に外れ。しかし、先制点は東京。5分、カボレが井川と競って獲った左CK、徳永のインスイングのクロスがファーに流れたところを赤嶺が左足ダイレクトで叩く!ゴール右隅に決まって1-0。さすがの一撃、である。

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2008年09月15日

●壁を破るのは「特別な選手」 (FC東京×大宮アルディージャ)


土曜日の夜は味の素スタジアムでJ1第24節。FC東京 3-1 大宮アルディージャ。相変わらず本拠地味スタで勝てない日々が続いている東京。今度こその中断明けは、一昨年・昨年とホームで苦杯を喫しているアルディージャが相手。なかなか得点が奪えない中で先制される嫌な展開となったが、後半にエースストライカーの2発とスペシャルな新人のスーパーFKで見事逆転。色々な意味でまた1つ「壁を破った」ように思える勝利をあげた。


試合前、メインスタンド裏のコンコースにピカチュウ出現。思い起こせば東京が初めてホームゲームにピカチュウを呼んだのは2000年の横浜マリノス戦@国立競技場だったが、あの時はシーズンベストとも言えるセクシー部活サッカーで快勝したのだった(雨だったし、イベント自体はけっこうサムかった記憶があるのだが)。なので、なんとなくイメージとしては悪くないゲストである。ま、結局勝った試合の後だから言えるのかもしらんけど(笑)。

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2008年09月07日

●ラグビー場が混む分にはいいんだけど ('08-'09トップリーグ開幕戦)


金曜の夜は、秩父宮ラグビー場でラグビートップリーグ第1節。サントリーサンゴリアス 9-19 三洋電機ワイルトナイツ。今年もトップリーグは金曜夜、そしていきなり組んでしまうにしてはもったいないような豪華カード(前年度の1位と2位の直接対決!)で開幕。ラグビーにしては多い1万5千の観客を前に行われた試合は、昨季レギュラーシーズン全勝の三洋電機が「つぶし合い(つぶれ合い(笑)?)」のロースコアゲームを制して好発進をきった。
  
 
開始直後にサントリーがニコラスのPGで先制したものの、すぐに三洋はゴール前で密集が割れたところをSH田中が巧く持ち出して(というかオブストラクションくさかったが)トライ。その後は両チームとも展開しては反則やミス、の連続でなかなかボールが22mラインを越えず、じれったい展開に。注目のSHグレーガンはさすがに正確な球さばきを見せるものの、そのボールを味方が生かせないのでは仕方がない。PGを撃ち合って9-10で前半終了。

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2008年09月02日

●無条件幸福な試合 (なでしこオールスター2008)


日曜日の夕方は、国立西が丘サッカー場で「なでしこリーグオールスター2008」なでしこEAST 2-2 なでしこWEST。北京オリンピックにおける女子代表「なでしこジャパン」の健闘の余韻も冷めやらぬ夏休み最後の夜、今年も西が丘でお楽しみの球宴が開かれた。やはり五輪の影響か、昨年の3600人を大幅に上回る5500人余の観衆が詰めかけ、スタンドには満員の熱気が充満。選手たちもそれにこたえ、素晴らしい内容の一戦となった。
 
 
開始直後、EASTに先制ゴール。左サイドを上尾野辺とのコンビでSB中村が突破、クロスをFW北本が頭で叩き、バーに当たってゴールイン。WESTの守備陣が立ち上がりでもたついている所を上手く突いた得点だった。しかし、その後はWESTのペース。5分、ボックス前でこぼれ球を拾った宮間がドリブルで仕掛け、ミドルシュートがポストわずか左。14分にはプレチーニャがサイドから切れ込んで強烈なシュート、GK山郷が横っ跳びで弾き出す。

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