●1ボランチ → ???
まさか、まさかとは思うが、バルサ風3トップってこたあないよね(笑)?
ルーカス=ロナウジーニョ、ダニーロ=エトー、石川=ジュリ、憂太=デコ、…なんてね。
あ、シャビがいねえや(笑)。
まさか、まさかとは思うが、バルサ風3トップってこたあないよね(笑)?
ルーカス=ロナウジーニョ、ダニーロ=エトー、石川=ジュリ、憂太=デコ、…なんてね。
あ、シャビがいねえや(笑)。
一昨日から恒例のFC東京石垣島キャンプが始まって、いよいよシーズンが近づいてきたか、という感じである(実は天皇杯が終わってからまだ1ヶ月もたっていないのだけど)。
相変わらず原監督が自転車でかっ飛ばしていたり(挑戦する若手はいないのか(笑)?)、20kgの石垣牛っつーのがすげえ羨ましかったり、あとランニングの先頭を競っているのがダニーロと前田と茂庭(!)だったりしてまあ、レポートを読むだけでも毎日楽しめるわけだが、2日目のレポートで目についたのは「1つ大きな試みとして1ボランチにした戦い方をやっていく」という一文だ。
1ボランチということは、まさか今さら(あれだけ「4バックが好きだ」発言をしておいて)原監督が3バック(5バック)にするとも思えないので、攻め手の数を増やしたフォーメーションを試みるということだろう。普通に考えれば、2トップということか。もしそういうことだとすれば、これは非常に楽しみでもあり、少し複雑な気持ちにもなる。
午後、秩父宮ラグビー場でマイクロソフトカップ準決勝。東芝府中 41-0 神戸製鋼。念入りなスカウティングの賜物なのだろう。神鋼の強みを完全に抑えきり、かつ弱みを突いた攻守で東芝が完勝。
立ち上がりから一貫して東芝のペース。攻めては、神鋼DFラインの間をたて続けに突破して、前半半ばまでに3トライ。一方防御では、いつもの堅実なライン形成・カバーリングに加え、この日はWTBホラを徹底マーク。セットプレーで、あるいはラックができるたびに東芝選手が「ホラ!ホラ!」「ホラ見ろ!」(声の響きが可笑しくて思わず吹き出しそうになったが(笑))の声を上げていた。ストロングポイントを抑えられた神鋼は敵陣に入ることもなかなかできない。
前半の後半になると、立川のコメントにあるように東芝が神鋼の駄目さ加減に合わせるような雰囲気になり、両チームともノックオンやキックのキャッチミス、を連発。「こりゃ今年の日本一は学生だな(笑)」なんて声もスタンドでは上がっていた。それでも、終了間際に日原がフィールド中央からのロングPGを見事に決めて22-0。後半に流れをつなげる意味で、この3点は大きかった。
WOWOWの録画でリーガ。セビージャ 0-4 FCバルセロナ。解説の浅野さんも語っていたように、ハーフタイムを境にして違うゲームになった。セビージャが圧倒した前半、バルサが人を唖然とさせる決定力でたたみかけた後半。
前半のセビージャは見事だった。中盤に堅く狭い守備網を敷いてバルサにパスをつながせず、一旦ボールを奪うやホームの大声援に後押しされて攻めたてる。前半だけ観ればバルサは勝利どころか勝点を奪うのさえも困難に思えたし、実際、SBアドリアーノのループが決まっていれば最終スコアが逆になっていてもおかしくなかったと思う。あとはシュートを決めるだけ、だったのだが…。
ギリギリでしのいだのはバルサの底力なのか、それとも運なのか。後半早々にロナウジーニョから絶妙タッチのスルーパスがエトーに通って形勢逆転。その直後のオウンゴールで勝負あった。全くもって、個人技があるというのは強い(相手にとっては怖い)。90分のうち89分封じていても一発があるから。
DVDで、ロバート・クローズ監督『燃えよドラゴン』観る。ブルース・リーの遺作にして最高傑作、そして「初めてアジアとハリウッドが手を組んだ」記念碑と位置づけられる作品だが、なるほどこれは確かにスゴイ。
まず、なんといってもリーのクンフーの凄まじさ。そのスピード、キレ、動きの多様さは『ドラゴンへの道』をもしのぐ。リーの体がビシッと振れるたびに敵が次々と倒れ、あるいは吹っ飛んでいく。闘争と勝利、その快感の連鎖。何者をも寄せつけぬ完璧な強さ。アクション・シーンの出来だけとっても、間違いなくブルース・リー映画の最高傑作と言えるだろう。
つーことで、来るべき2005年シーズンの日程が発表になった。
平日開催は5試合か…。そのうち関東以外のアウェイはNHK-BSで中継してくれそうなので、とりあえず良かった(みんな、受信料はちゃんと払おうな)。いや、別に土日なら行くとも限らないんだが(笑)。
あと、アウェイでは、大分戦がGW中に組まれているのが(サポーターにとって)遠征の目玉になりそうな感じやね。
えーっと、大ざっぱに数えてみたら、だいたいリーグ戦で25試合くらいは観戦できそうな感じである。ナビスコや天皇杯、あと夏のビッグゲーム(笑)とかと合わせると35試合くらいか。まあそんなもんだろ。
ちなみに、99年のミネさんみたいに「公式戦全試合観戦」の強者はいるのだろうか?
夕食は、桂花ラーメン新宿東口駅前店で「太肉麺(たーろーめん)」。いや~、久しぶりに食ったが、やっぱりうまい!
僕が初めてこの「太肉麺」を食べたのは確かまだ小学生の頃、末広店においてだったと思うが、それから約20年。恐らく200杯以上は食べているのではないだろうか。最近こそ色々なラーメンに手を出すようになり、桂花より美味いラーメン屋も知っているけれど、やはり時々この味に戻りたくなるのである。
極限まで柔らかく煮込まれた太肉と生キャベツのコントラスト、食欲をそそるマー油の香り、そして空腹時の食欲を味覚・視覚・触覚の全てで満たしてくれる太麺。これで腹の贅肉の心配をしなくて済むのなら、ホント完璧なんだけどな(笑)。
夜、新宿のK's cinemaで塚本晋也監督『ヴィタール』観る。交通事故で恋人と記憶を失った医大生(浅野忠信)を主人公として、解剖実習現場を舞台に描かれる幻想純愛ストーリー(って、文字にするとわけわからんな)。
塚本監督のこれまでの作品同様、この映画もまた肉体的(死体含む)・精神的な「痛み」に満ち満ちている。そして、主人公の得体の知れなさ、行動の不安定さは観客の不安を煽り続け、それは物語後半、主人公が喜々として献体を切り刻む不気味なシーンにおいてピークに達する。彼は死ぬか、人を殺すか、いずれにしろ「あちら側」に行ってしまうのだろうか、と。背筋に冷たいものが走った。
この写真、なんか知らんがダニーロに比べてヒロミの表情が妙に緊張しているように見えるね。
あなたの方が監督なんだから、もっと堂々としなさいって(笑)。
西部謙司著『Game of people-アジアカップ&ユーロ2004超観戦記』(双葉社)読了。タイトルにもある通り、2004年に行われた2つの国際サッカー大会を追いかけた観戦記。個々の試合の描写はやや抑えめにし、大会の流れや各国の現況、大会中の街や人の様子、さらにはそれらから見える国民性といったところまで突っ込んでいるのが特徴だ。
前半のパートでは、「分析力・洞察力はあるがコーチングはしない」ジーコの下でいい意味での鈍感さ(ある種のタフさ)を身につけた日本代表が、前回とは全く異なる戦いぶりでアジアカップ連覇を成し遂げる過程が描かれている。
DVDで、ブルース・リー監督『ドラゴンへの道』観る。中華レストランの用心棒としてローマへやってきた武道家リーとマフィアとの死闘。
前作『怒りの鉄拳』はメッセージ性や叙情性が強烈であったものの、感情移入を阻む狂犬のような主人公やふざけた日本人描写など欠陥も多い作品であった。しかし、今回は娯楽性と完成度が大幅にパワーアップ。リーの超絶クンフーのみならず、リー演じる主人公のキャラクター(無敵だが愛想はとてもいい(笑))も楽しみ愛せる作品となっている。
BSの録画で、AFCチャンピオンシップ。ピッツバーグ・スティーラーズ 27-41 ニューイングランド・ペイトリオッツ。獲得ヤードはスティーラーズの方が上。でもスコアはペイトリオッツの完勝。フットボールと名の付くものにありがちな、「強さ」の意味を考えさせられる試合だった。
解説の河口さんはペイトリオッツのパス偏重DFがQBロスリスバーガーを抑え込んだ事を強調していたけど、本当のキーポイントはその前にあったと思う。立ち上がりのペイトリオッツは、むしろRBベティスのランを警戒していたのではないか。で、パスに裏をとられるリスクを背負いながらも中央を固める布陣でランを止めまくり、3rdダウン数ヤードの場面を何度も作った。
ここで、すなわち「パスで稼がなければならない」という状況に追い込まれた時点で、今まで強力ラン攻撃に「保護」されていたロスリスバーガーにプレッシャーがかかる。その状況でなってはじめて、待ってましたとばかりに繰り出されるペイトリオッツの8人パスDF。新人ロスリスバーガーに重圧をはね返すだけの力量はなかった。
WOWOWの録画でリーガ。FCバルセロナ 3-0 ラシン・サンタンデール。見た目のスコア以上に苦しんだ内容だったが、バルサがホームで順当に勝ち点3をゲット。
今季のバルサの長所ともろさの両方が見えた試合だった。エトー、ロナウジーニョの圧倒的な個人技(異次元だ、異次元)による得点。プジョル負傷退場の後のDFの混乱ぶり。良くも悪くも個人頼みの部分が大きいのである。現在の「2強」と称されることもあり(フォーメーションはともに4-3-3)、CLでの直接対決を控えているチェルシーとバルサだが、前者は「組織→個人」の順で両者を並び立たせているのに対し、後者は「個人→組織」の順でチームを作ったように思える。盤石なのはチェルシーだが、バルサが(というよりエトーやロナウジーニョが)マウリーニョをギャフンと言わせる光景も見てみたい。
だから、ホントにホントに、JSPORTSさん、頼みますよ(笑)!
ちなみに、大久保の出たレアル・マドリー×マジョルカはまだ観てないんだけど、なんか全然ボール回ってこなかったみたいね。
秩父宮ラグビー場でマイクロソフトカップ1回戦2試合を観戦。2試合観られること自体はファンとして嬉しいのだが、冬場の、しかも特にくそ寒い日に200分余りじっとしているのはキッツいわなあ…。
第1試合はNEC 16-51 神戸製鋼。経験の差、勝ち慣れの差が出た試合だった。
立ち上がりからNECが優勢に試合を進めたのだが、細かいミスが頻発してなかなか得点につながらない。対する神鋼は自陣で粘り強く守り、接点やスクラムの駆け引きで巧みさを見せる。次第にNECがリズムを崩し、少ないチャンスをものにした神鋼が2トライを奪ったところでハーフタイムへ。
午後、六本木ヒルズで『強く、愛されるチームをめざして F.C.TOKYO写真展』。
会場に到着したら、夕方にある今野・梶山のサイン会の整理券をスタッフの方々(専務含む)が一生懸命配っていた。で、抽選会場へ向けてあっというまにできる長蛇の列。そのあまりの長さを見て、空いている隙に中を見てしまう方が得策だと考え、つれの到着を待って会場に突入。せっかく抽選券をもらったのにちょっと申し訳ない事をしたかな。
昼過ぎ、庭園美術館で「田原桂一 光の彫刻」展。一風変わった写真展で、なかなか興味深かった。
「写真展」と言っても、普通に原画紙に焼き付けたものを並べただけではなく、布・ガラス・アルミ・石灰岩といった様々な物質を用いていたり、インスタレーションの形式をとったりしているのがこの展覧会の特徴。用いる物体が違うだけでこれほどまでに質感に違いが出るのか、と思わず唸る。この非日常的な感覚はいったいなんだ。
特に凄かったのは、「窓」というシリーズ作品のうちの1枚(ここで見られる「窓」シリーズ11枚の真ん中のヤツ)。写真が、単なる記録の枠を超えてアートの域に達する。その典型を見ることができたように思う。
BSの録画で、NFLプレーオフ。ニューイングランド・ペイトリオッツ 20-3 インディアナポリス・コルツ。横殴りの雪・凍りつくピッチという悪条件にも関わらず、緻密な攻守を貫いた地元ペイトリオッツが快勝。
ペイトリオッツはチーム全体のプレーの正確さと巧みな戦術に加え、攻撃の中心QBブレイディとRBディロンがずば抜けている。「判断力の塊」ブレイディの凄さはわかっていたが、今季加入のディロンがここまでの選手とは知らなかった。かつてのバリー・サンダースのような圧倒的な機動力でDFを置き去りにするタイプではないが、細かいステップで攻撃ラインのブロックを巧みに使い、狭いスペースを抜けていく。派手さはないけれども、際どいところで次々ゲインを重ねていく攻撃は見ていて楽しい。
2005年FC東京のチームスローガンが「攻めて取る。攻めて獲る」に決定。「がむしゃらに攻めて、得点、勝利、タイトルを狙うサッカーを目指します。」という解説が付いている。まさしく読んで字のごとし。意味も、それを選んだ理由も、まことにわかりやすいスローガンである。
昨年は(も、というべきか)「攻撃サッカー」を標榜してど派手なスローガンをぶち上げて、その割には得点の少ない、煮え切らない試合の多い1年だった。おそらくはチームとしてもその事は相当気になっていたはず。今年は単に「攻める」だけにとどまらず、あえてもう一歩踏み込んで「点を取る」宣言をしたということなんだろう。ま、別に言葉にしたからって急にバカスカシュートが入りだすわけでもないのだろうが、気持ちはよくわかる。ダニーロのシュートがメチャうまであることを祈ろう(笑)。
FC東京サポーターのオフの楽しみと言えば、原監督のスペイン視察(これが楽しみになるってのもスゴイことだな)。東京中日スポーツ「365日FC東京」で紹介されているコメントでもヒロミ節全開である。仕事がメインなのか遊び(失礼、「充電」ですか)がメインなのか全くわからないところが素晴らしい(笑)。
その中で、1月19日付「選手はチームだけの財産じゃない」は興味深かった。少数精鋭のバルサから話が飛び、東京の選手移籍について原さんが語っている。極めてまっとうな中身。中でも星の話は、これで心に引っかかっていたものが一つとれたような気がする。そうかそうかそうだよな、と。あと、阿部ちゃんの件についてはもちろん未だに残念でならないのだけど、変に言い繕うのではなく、選手の気持ちとの違いを踏まえつつ監督としての立場をきっちり言い切っているのはさすが。さらに言えば、そこら辺の難しさまで包含して全体として前へ前へ進んでいきたい、という姿勢がヒロミイズムなのだろう。
僕は、原さんについては、好意を持ちつつも一方で「何だかなあ」という気持ちも持っている。でも、少なくとも今の「若々しい」東京には、こういう懐の深さを心がけている人の方が合う(チームとしての可能性は広がる)のは間違いないと思うのだ。
ブッシュの就任演説をBSのニュースで見た。
イラク1国でさえも「自由のための戦争」で収拾のつかない悲惨極まる状態(ほとんど毎日イラク人の警官は殺され続けている)になっているのに、何が「世界平和を目指す」だ。寝言は寝てから言え、アホ。
と腹が立つと同時に、「使命」なる宗教的な香りのする言葉をあえて用い、自分の発言(信念?)について本気で信じていそうな彼の姿を見て、背中にうすら寒いものを感じざるをえない。アメリカ軍は現代の十字軍となるのだろうか。
夜、新宿住友ビル52階の創作和風料理「結庵」にて、仕事場の年齢の近い人達と新年会。
飲み会自体は笑いが止まらない愉快なものだったんだが、どうも店がイマイチだったな。料理はまあ見た目もきれいでおいしい。でも、飲み物注文してから出てくるまでに時間のかかることかかること。店員さん(特に入口の受付を担当していた人)もぜ~んぜん愛想ないし。別にへーこらしてほしいとは思わんが、もうちょっと口の利き方は気をつけた方がいいかと。
ちなみに、生ビールはピッチャーをみんなでシェアしてたんだけど、僕はピッチャーとかサーバー付の店(「すっとこどっこい」ですな)みたいな「注ぎ放題飲み放題」状態だと寝るor記憶をなくす確率が非常に高くなる。案の定、今日も最後はわけわからんちんであった。あーあ。
『USAカニバケツ 超大国の三面記事的真実』(太田出版)読了。ウェイン町山こと町山智浩氏のアメリカ生活エッセイ集第3弾。
前作『底抜け合衆国』が宗教右派(含ブッシュ)による政治的文化的締めつけ等の割と硬めのテーマを中心としていた(それでも娯楽性は十分だったが)のに対して、今回はサブタイトルの通り三面記事的な小ネタを中心に幅広い事象を取り上げている。題材としてはお馬鹿なもの(エマニュエル坊やにMCハマー、マイケル・ジャクソンとか(笑))から深刻なもの(ウェスト・メンフィス・スリーやスポーツ選手の腐敗等)、あとミステリアスなもの(謎の飛び降り自殺目撃!)まで本当に様々。
一通り読んでみると、一攫千金ないしシンデレラ・ストーリーで一旦成功した(「アメリカン・ドリーム」ってやつですか)人間が結局は挫折・没落してしまう話の割合が多いように思うのだが、気のせいだろうか。『アメリカン・スプレンダー』の作者みたいな本当のハッピーエンドもあるにはあるんだけど…。
BSの録画で、AFCディビジョナル・プレーオフ。ピッツバーグ・スティーラーズ 20-17 NYジェッツ。スーパーボウル以外のNFLの試合を1試合通して観たのは何年かぶり。
下馬評圧倒的優位のスティーラーズが地元で苦戦。オフェンスがなかなか前進できず、新人王QBロスリスバーガーも肝心なところでインターセプトを喫する。ジェッツのダグ・ブライエンが連続してFGを外す幸運もあって何とか延長勝ちしたものの、15勝1敗のシーズン成績からすれば物足りない内容だった。
まあ、試合自体はともかく、スティーラーズのヘッドコーチが未だにビル・カウアーで、エースRBがジェローム・ベティスなのにはちょっと驚いた。彼らは、僕がサッカーやラグビーと同じかそれ以上に熱心にNFLを観ていた頃(これまた10年くらい前か…)から第一線にいた2人なのだ。当時モンタナやマリーノを応援していた僕にとってスティーラーズと言えば「悪役」イメージが強いが、それでも彼らの息の長い活躍には嬉しくなる。強力DFとラン攻撃のチームカラーを守っているのもいいではないか。ペイトリオッツとのAFCチャンピオンシップは、かなり楽しみだな。
あれから10年か。
10年前の僕は、授業も行ったり行かなかったり、暇な昼間は家でダビスタ三昧、夜は安居酒屋で大ジョッキをがぶ飲み、というバカ大学生だった。一応かわいい彼女はいたけれど(次の年にフラれた)、今より10kgほども体重があって、上下ヨレヨレのジーンズという信じがたいほどダサい格好で街をうろついたりしていた。
そうか、あれから10年か。今にして思えば平和な冬だったのだ。その前の日までは。
三鷹にあった寮の友人(関西出身)の部屋で深夜まで飲み明かし、早朝の爆睡中に電話のベルが鳴った。「え?地震!?」。うわずった友人の声が聞こえ、慌ててテレビのスイッチがONされる。そこに映っていたのは、傾いた電柱、ひび割れた道路だった。「うわ、大きかったんだな」。その時はまだまだたかをくくっていた。6千人を超える死者が出るなんて、思いもよらなかった。友人の家族の無事を確認し、ホッとして再び寝入った。
昼前に起床。どうも疲れが溜まっているらしく、目覚めが悪い。10日余り入院していたつれが昨日から帰っているのだが、まだあまりスピーディに動けない様子で、2人揃ってノロノロゴロゴロである(笑)。
昼食はインスタントのフォーに、具としてもやし・豚肉・卵を入れて。卵を入れるのが早すぎ、完全に固まってしまった。半熟の方が美味しいのに…残念!
午後、赤坂見附へ出て「クイーンズウェイ」で足ツボマッサージ。相変わらずの気持ちよさ。電流の走るような快感、では決してないのだけど、体がポカポカしてきて意識がボーッとなる。いわゆる「夢心地」というやつである。
夕飯は、鶏肉・しめじ・ブロッコリーのケチャップ炒め、スーパーで買ってきた白身魚と豆腐のふわふわ揚げ、ごぼうサラダ。ケチャップ炒めはなかなかの出来。ビールも進むしご飯も進む、嬉しい悲鳴を上げたくなる味になった。
で、半分ウトウトしながらHDレコーダーで映画など観て、平和な一日が終わった。ああ、リラックス。
WOWOWの録画で、ロー・ウェイ監督『ドラゴン怒りの鉄拳』観る。20世紀初頭の上海を舞台に、日本武術道場の陰謀で師匠を殺された武道家ブルース・リーの怒りの拳が炸裂しまくるアクション作品。主人公があまりに直情的過ぎる、日本人の描写がヘンテコである、等々のツッコミどころはあるものの、この映画には完成度云々とは別の凄さがある。
JSPORTSでプレミアシップ。ボルトン 1-0 アーセナル。これで早くもプレミアの優勝争いは終わったかな…。アーセナルはGKとDFラインの連携が悪すぎで、アタッカーが前がかりになろうにも「後ろ髪を引かれて」攻撃に専念できない様子。マケレレ+4バックで後方を盤石にした上でロッベン・ランパード・ダフらが仕掛けまくるチェルシーとは対照的で、これでは長丁場で勝てるはずがないわなあ。
安藤健二著『封印作品の謎』(太田出版)読了。取り上げられているのは『ウルトラセブン』12話(「遊星より愛を込めて」)、『怪奇大作戦』24話(「狂鬼人間」)、『ノストラダムスの大予言』、『ブラック・ジャック』41話(「植物人間」)・58話(「快楽の座」)、そして埼玉県監修のO157予防教育ソフト。
これらの作品に係る経緯は様々なれど、多くに共通しているのはある種の強烈な抗議の存在と、それが抗議する側の意図以上の影響(萎縮)を制作者側に与えて自主的な「封印」に至っていること。そして、そういった事例の積み重ねの結果として、今のマスメディアにおいて、行き過ぎた抗議へのトラウマが表現の窮屈さをもたらしているという現実がある。たとえ差別反対の趣旨であっても、差別の要因となる事象それ自体を語ることが難しくなってしまっているのだ。それってナンセンスちゃう?
さよならだけが人生だ、か……。
年末にトーチュウで移籍報道があってからしばらく音沙汰が無く、「もしかして土壇場でおしゃかになったのでは」と淡い期待を抱いていたのだが、ついに発表されてしまった。期限付移籍とはいえ、先々戻ってくるという保証はどこにもない…。
僕は、実はこの移籍に最もガッカリしているのは原監督ではないかと思う。2004年は代表への選出や怪我人続出によりコロコロとメンバーが変わる中、原さんはその前年・前々年に比べても4-2-3-1のフォーメーションへのこだわりが強かったように見えた。そんなチーム事情の中吉朗はサイドハーフとしての出場を余儀なくされ、結果的に移籍を決意することになったのかもしれない。
昨日も書いたように、最近Jリーグウイニングイレブン8 ~Asia Championship~』をやり込んでいる。もちろん僕はFC東京を選択しているわけだが、『ウイイレ』シリーズをプレーしたことのある人はご存じのように、このゲームの大きな魅力の1つは各選手のパラメータ・容姿と各チームの戦術・メンバー等を自由にエディットできることだ。そして、このエディット機能の活用法には、2つのベクトルがある。
1つは、「ゲームをより現実に近づける」方向性。デフォルトで用意されていない選手(浅利とか)を作成したり、実際とズレていそうな選手のパラメータを訂正したり(規郎のキック力を上げたり戸田の足を遅くしたり(笑)とか)、フォーメーションを工夫したり。で、その結果、「ケリーのキープ→右から石川・加地の二枚刃攻撃、クロス→逆サイドから飛び込んだ戸田がヘッドでゴール!」なんて場面が生まれてテレビの前でガッツポーズしたりするわけだ。これはまさにオフシーズンの遊びらしい、現実の観戦の一部代替だと言えよう。
ヤクルトの球団社長が、古田の2006年以降の現役続行について、否定的な発言をしたのだそうである。
プロ野球の経営者って、やっぱりアホな人が多いですか?
発言内容の当たり外れはさておき、だ。なにしろ古田だぞ、古田。昨年の日本プロ野球界最大のヒーローについてそんな発言をして、いったい何のメリットがあるというのだろう。スター選手に関して無礼千万な物言いをして、ファンの失望を買うということさえわからないのだろうか。そもそも、まだ2005年シーズンさえも始まっていないのである。そして、古田は、2004年シーズンに3割6厘の打率と24本塁打という立派な成績を残しているのだ。
どういう意図で言ったのかしらないが(まさか社長だからって「たかが選手」と思ってないよね)、とりあえず41歳のランディ・ジョンソンを迎え入れたスタインブレナーの爪の垢でも煎じて飲みなさいよ、多菊さん。
先日、『Jリーグウイニングイレブン8 ~Asia Championship~』をようやく買った。ネット上で見た評判があまり芳しくなかったために躊躇していたのだが、さすがにシーズンオフに突入してしまうとちょっとこの手のものが欲しくなるよな。
で、ゲームの出来だが、実際にやってみると色々言われているほど悪くないな、という印象。グラフィックはこの上なく美麗で、各選手のフォーメーションバランスの取り方なんかも相変わらず見事。もちろん贔屓のチーム・選手を実名でプレーできるのは何ものにも代えがたい魅力である(顔が似てないのはしゃーないだろ)。ただ、全体のデキがいいだけに、いま一歩な部分が目についてしまうのも確か。特に、味スタが無いのとリーグの昇格・降格がなくなったこと、あと応援歌(これは権利関係がクリアできなかったか?)が不自然なのがちょっと気になる。ホント、Kリーグなんてどーでもいーから、せめて味スタを作ってはもらえんだろうか。
夜、遅い夕飯を食いながらBSのニュースで青色LED訴訟和解に関する中村教授の批判会見を見た。なるほど、中村氏はかなり怒り心頭のご様子である。だが、ちょっと待ってほしい。この和解案ってそんなにおかしいことなのか?
確かに、青色LED発明対価の異常な安さに対して中村氏が訴訟を起こしたのは正しいことだった。貴重な、多くの利益を会社に、そしてそれ以上の便益を社会にもたらす発明に対してわずか2万円の支払いで済まされるなどということは、どう考えてもあっていいことではない。で、結果的に「発明の功績と報酬はそもそも誰に帰するべきなのか」という問題に一石(どころではないな)を投じたのは間違いないし、最近では企業の側にも発明対価の見直しを進める動きが出てきているのも事実。研究者の報酬を巡る問題に関する中村氏の功績は、おそらく青色LEDの発明自体に劣らないものだろう。
だけど、その「正当な対価」が200億円であるべきなのか、となると話は別だ。仮にこの和解案を受け入れたとして(実際受け入れたわけだよな)も、8億4千万円の発明対価と、「青色LEDの発明者は中村修二氏である」という名誉と、日本における発明研究の道をより見通しのよいものにした功績は残るわけだ。そこまでのものを得られて、何がそこまで不満なのか、と思う。少なくとも、その和解案をもって日本の裁判所を「腐っている」「個人を軽視」と決めつけていいものなのだろうか。
こうの史代著『夕凪の街 桜の国』(双葉社)読む。
…おそらく、いくら言葉を費やしても、どんなレトリックを駆使しても、この作品の素晴らしさを伝えることはかなわないだろう。帯にみなもと太郎氏が寄せた「実にマンガ界この十年の最大の収穫」というコメントは、けっして大げさではない。
原爆がもたらした消えない心の傷。不幸な死の後に残った、ささやかな愛情と幸福。生きていることのかけがえのなさ。読みながら自然と涙がこぼれ落ちそうになった。わずか100頁ほどの短編だが、心にもたらしてくれるものは限りなく大きい。
できるだけ多くの人に読んでみてほしい、と素直に願える。そんなマンガ。
WOWOWでマドリーダービー。アトレティコ・マドリー 0-3 レアル・マドリー。アトレティコのサポーターにはホント「お気の毒さま」としか言いようのないゲーム。ボール支配や攻勢・守勢といった試合の形勢だけで言えば、これはもう圧倒的にアトレティコの勝ちだった。それなのになんで得点は0-3となってしまうのか。
立ち上がりからアトレティコがチャンスを量産。が、先制したのはレアルの方で、前半14分にロベカルの鬼気迫るオーバーラップからのクロスをロナウドが叩きこむ。これでアトレティコは魔に魅入られたようにシュートが入らなくなってしまった。もちろん、天下のレアル・マドリーがペナルティボックス内で守りに集中したら、そりゃあ破るのは難しいだろう。でも、ほんのわずかなツキさえあれば軽く2~3点は入っていたに違いない。それくらいに圧倒していたのだ。山ほどの決定機と山ほどのため息。
で、0-1のまま試合は進み、後半30分を過ぎたところでラウール+ソラーリの機転の利いたプレーで2点目。さらにトドメをさすロナウドの3点目。アトレティコのサポーターには心底同情するね。サッカーの神様はなんと残酷なんだ、と。
PK戦後の明暗は「いつもの光景」ではあるが、その後両チームとも半泣きになりながら健闘をたたえ合う姿がやはり美しい。「高校生らしい」とか「純粋な」なんていう形容詞はどうでもいい。ただただ、美しいと思ったのだ。
と、それは良かったんだけど。
中継の日テレ。もう毎度の事なんで突っ込む気にもならんが、無理矢理視聴者を感動させようとするの、やめい。ホント、「死んだ父の分まで」とか「故郷の祖母に喜んでもらえるように」とか、サッカーに関係ないことやりすぎだっつの。選手の身内の事をあれこれあれこれ調べて…あんた方は興信所か?
写真美術館ではあともう2つ展覧会を回った。
地下の映像展示室では「クレア・ランガン フィルム・トリロジー」。入口から上映室までの通路が暗くて人気も少なくて、ちょっと(いやかなり)ビビった(笑)。が、作品自体はなかなかの面白さ。青を基調に水・氷を中心に映像を組み立てた『Forty Below』、黄色い砂丘に埋もれる世界を歩く『Too Dark for Night』、そして燃えさかる炎と焼け跡の静けさ(?)を描いた『Glass Hour』。台詞も明確な物語もない幻想の世界。「あ、デレク・ジャーマンみたい」というのが第一印象だが、しかし映像そのものはこちらの方がずっとスゴイかも。700円が高いか安いかは微妙かもしれないが、まあ体験してみる価値はあると思う。
続いて3階展示室では「日本の新進作家 vol.3 新花論」。これは正直なところ全然わからんかった。というか、各作品の前に色々能書きが書いてあるんだけど、それと作品とのつながりがあまりにも感じられなさすぎる。「花は咲いても実はならない」感じ(笑)。
恵比寿の東京都写真美術館で「明日を夢見て アメリカ社会を動かしたソーシャル・ドキュメンタリー」展を観る。19世紀末から20世紀前半の草創期に撮られた、アメリカのソーシャル・ドキュメンタリー写真の展覧会である。
印象的だったのは作品そのものよりも、当時の社会問題を追及して世に問いかけた写真家たちの多くが、存命中には評価も名声も、ましてや富も得られなかったという事実だ。重要性の如何に関わらず、問題が先鋭的、あるいは本質的であればあるほど、それは人々の理解や共感を得られづらい。少なくともリアルタイムでわかってもらうのは至難の業である。しかし、彼らのような「明日を夢見る」人々の存在こそが、(彼ら自身は報われなくとも)社会を変える原動力の一つとなったのだ。その事を忘れてはいかんよな。
深夜、半分居眠りしながら大久保リーガデビュー戦。マジョルカ 2-2 デポルティーボ。大久保、闘ってたなあ。DFにスパイクの裏で削られたりしながらも全然ひるんでなかったし、むしろ相手(やチームメイトも(笑))威圧しているような雰囲気さえあった。で、1得点1アシストの活躍。いいスタートじゃないか。
ただ、相手がデポルだったこともあるのか、マジョルカは中盤の攻防では主導権を握られっぱなしで、この引き分けはデポルのGK・DFの集中力と連携の欠如によってもたらされたという印象が大きい。マジョルカの力を考えれば、大久保が今後得点を量産できるかどうかはわからない。ま、何にしてもわずか半年の短期勝負。思い切り暴れて、まずはとにかく強い印象を植えつけたいところだろう。
後半早々インターセプトからのトライで関東が逆転した時はどうなることかと思ったが、結局早稲田が3トライを追加して31対19で押しきる。両チームともにミスが多かったものの、攻守ともに(特にセットとライン構築の)早さで早稲田が上回った。関東学院も意欲的な攻撃と個々の強いタックルで食い下がったのだが、チーム力の上昇期が遅くなってしまったためか、セット等の精度を上げるとこまで手が回らなかったみたいだ。今年は、チーム完成度の差がそのままスコアに出た模様。
4年連続決勝で対戦した(関東は実に8年連続決勝進出!)両チームだが、昨年は関東が圧勝しただけに、再逆転してからフルタイム後までの早稲田ファンの盛り上がりようはかなりのものであった。リベンジ達成、といったところか。ただ、今年の関東学院はまだ若いチーム。来年はまた逆のスコアになっていても不思議はない。というか、そろそろ他の大学も出てきてほしいと思うのは僕だけか?法政や明治あたりにはもうちょっと頑張ってもらいたいのだが…。
本日は昼頃起床。昼食は、田舎の家でもらった生麺と豚肉・海老・ねぎを使って焼きそば。フライパンで炒めてオイスターソースとねぎ塩だれをかけただけだが、それなりに食えるモノができた。
高校サッカーは鹿実×国見をBS日テレの中継で流し見。両チームともサイドを使いつつ前へ前へと蹴り込んでいくチームなので展開は目まぐるしい。見方を変えれば、ちょっとワンペースで単調かな。
夕方、本郷三丁目から歩いて湯島天神へ。今日初詣という人も多かったのか、かなり混雑していた。親戚の子の高校受験用に合格祈願お守りを購入。
夜、赤坂の「すっとこどっこい」で飲む。ビールをサーバーから1リットル半くらい?飲んだ時点でちょっと気持ち悪くなり、生グレープフルーツサワーに切りかえて2~3杯(ここでソフトドリンクに切りかえられればいいのに>俺)。帰りは後輩の車で送ってもらったのだが、眠気と気持ち悪さですっかり寡黙な男になってましたとさ。
夕方、江戸東京博物館で企画展「大(Oh!)水木しげる展 なまけものになりなさい」。あまり客が入っていないと聞いていたので余裕かまして閉館時間近くに行ったら、入場待ちの行列ができていて驚いた。なんだ大盛況じゃないか。主にアニメ(カラー)版『ゲゲゲの鬼太郎』を観ていたであろう、20代くらいの若者が多かった。
内容的には、作品にスポットを当てるというよりも、水木先生の「波瀾万丈人生絵巻」(その名もズバリ『人生絵巻』という作品も展示されていた)という趣。のんのんばあと過ごした少年時代、激戦地で片腕を失いながら九死に一生を得た戦争時代、極貧の貸本時代、そして講談社児童漫画賞受賞後今に至るまでの幸運&幸福な時代。展示されている自伝漫画や作品群の数々を見るとなんともスゴイ人生だと思わずにいられないが、しかしそこをくぐり抜けてきた先生自身が飄々とマイペースにされているのを見ると実にホッとするね。
会場の片隅には鬼太郎の家の実物大レプリカがあって、中に黄黒のちゃんちゃんこと目玉おやじの風呂用茶碗があった。
JSPORTSの録画でプレミアシップ。チェルシー 2-0 ミドルズブラ。
またしてもチェルシーが強さを見せつけた一戦。解説の東本さんが「世界一の安定感」と評しているのは、まあプレミア至上主義者の東本さんだから多少割り引くとしても、あながち大ハズレとも思えない。安定した守備ブロック。前線に揃った芸達者たち。圧倒的な破壊力のランパードとそれを支えるマケレレ。4-3-3のソリッドなフォーメーションとあいまって、確かに「バランス」とか「安定感」においては傑出した存在なんだと思う。シーズン当初に見られた「得点が少ない」という批判はここのところの大量得点で封じ込めた形だが、あまりに安定しているがゆえに、今後も「つまらない」という批判(というかやっかみ半分の悪口)は続くかもしれない。アーセナルよりは最強期のユナイテッドに似た感じのチームだけど、チェルシーにはベッカムがいないしな(笑)。
欧州CLのチェルシー×バルサを、JSPORTSが中継してくれることをお星様にお祈りし続ける今日この頃。
WOWOWの録画で、ダニー・ボイル監督『トレインスポッティング』観る。
これは強烈だ。バイオレンス(パブで血みどろ乱闘!)・セックス(美人女子高生と!)・ドラッグ(ヘロインどぶ漬かり!)の3拍子が揃っているのはもちろん、それらがテンポのいいブリティッシュ・ミュージックに乗って連鎖していく。脳をガンガン刺激する物語と映像と音。オープニングシーンそのままに、ひたすら駆け抜けていく感覚。ドラッグに走る原因の一つが刺激への欲求にあるとすれば、これは取り上げた題材が麻薬というだけではなく、それ自体がドラッグの役割を果たしている映画なのである。
…と書くとすごくカッコイイ映画のように思えるし、実際観てそういう感想を抱いている人も多いみたいだけど、この映画が格好だけのオシャレ映画に堕していないのは、きちんと「その先」を描いているから。赤ん坊の死体の無惨さ、禁断症状の恐ろしい幻覚、若いヤツのあがきが結局マヌケなところにしかたどり着かないという苦い真実、何をやっても満たされない空虚さ。バッド・トリップまできちんと味わえるという意味で、徹頭徹尾正しい「ドラッグ映画」と言えよう。
補強に関しての考え方は全くおっしゃる通りで、やっぱりチームへのフィットということを軽視してしまったらFC東京というサッカークラブは色々な意味でオシマイである。「うちの粘り強さは1シーズン制の方がより生きるんじゃないかなって気はします」ってのはちょっとどうかなと思う(笑)。「粘り強い」のと「煮え切らない」というのが裏腹だからね。18チームになってJ1のチーム間の格差が開くであろう今年以降、ちょっと勝点勘定が心配だったりする。
最後、視察の効用を語るくだりで「練習を見たり、試合を見たり、うまいモノを食べて、また何かの刺激を受けてくる」となっているのがいかにもヒロミらしいんだが、「うまいモノ」の挿入が天然なのかリップサービス(?)なのかは謎だ(笑)。
『三光鳥の話』というジュビロ応援サイトに掲載されている「ネットサポーターさん実態調査」、既に『サポティスタ』なんかでも取り上げられているので知っている方も多いと思うのだが、いやあ実に面白いねコレ。浦和と鹿島ってやっぱり嫌われてるのね、とか(笑)。
FC東京サポーターに関して言えば、回答数が非常に多いのと、全体的に熱心(観戦頻度が多い)であるとともにチームの諸活動(ピッチ内外とも)に対して非常に好意的、そして比較的ミーハーや特定選手のファンが少ない、といったあたりが傾向か。『東すか』最終号にもちょっと書いたけど、最近の東京のネット系サポーターの盛り上がりようはなかなかのもので、ナビスコ杯キャンペーンの様子なんかを思い出してもこのアンケート結果は頷けるような気がする。
しかし、それにしても、みんな浦和よりヴェルディへの対抗意識が強いのか。うーむ。ま、「嫌い」と「対抗意識」も区別がつきにくいから難しいところだな(笑)。ウチがヴェルディと浦和と、あと柏に闘志を燃やされているのはとてもわかりやすい。
JSPORTSの録画で『F.A.28 覇者の常軌』観る。今回取り上げられたのは、もちろん「Jリーグ最後のチャンピオンシップ」横浜FM×浦和の2試合である。
面白かったのは、中西が退場してアレックスのFKで同点になった際の岡田采配。1点取りに行かなければならない状況になり、準備していた那須を止めたのは当日のテレビ中継でも映っていて、『サッカーマガジン』1000号のジーコ×岡田対談(10人になった場合、MFを減らしてもFWは減らすべきではない、という趣旨の発言があった)を読んでいた人間ならば「これで2トップは崩さないな」というのは容易に予想がついた。
本日が仕事始め。むしろ年末より疲れが溜まっているような気さえするな(笑)。中高生は10日まで休みだとか。ま、今さら学生時代に戻りたいという気持ちもないし、朝の電車が空いているので助かるのだが、羨ましく思うのは確かだ。
夕方、仕事場を早々に出て歯医者。昨晩奥歯の詰め物がとれた(おまけに歯が一部割れていたらしい)ので。これまでも日記に書いてきたように、僕は世間の人々と違って歯医者がけっこう好きなんである。今日行った西新宿の某高層ビル内の歯科も、先生の感じはいいし治療もテキパキしてるし衛生士さんはきれいだし保険対象外とかの説明もきちんとしているし、なかなか快適な時間を過ごすことができた。が、やっぱり口の中にドリルとバキュームを突っ込まれた状態で「大丈夫ですか?」とか聞かれるのは困っちゃうなあ。首を動かして頷くのもなんだし、「はい」と声に出して返事しようとすると「う゛ぁい」などと変な発音になっちゃうし、手でオッケーサイン出すのも何だか変だし。手元に「痛いです」(これは今でも手を上げて伝えられるな)「ちょっと待って」「あ、全然平気」「もう5秒なら我慢できます」みたいなシグナルを出せる装置を置いてはもらえまいか。
WOWOWの録画で、ジャック・クレイトン監督『回転』観る。導入部は悲しげな歌声と女の泣き声。一転、前半部分では裕福で楽しげな富豪の生活が描かれるが、しかし案の定次第次第に日常の狭間にかすかな軋みが生じ、怪しげな人影がちらつき始める。そして、ついに現れる幽霊。
この幽霊の登場場面が素晴らしい。女の幽霊の方は決して顔を見せることなく、さりげなく、後ろ姿で、または彼方の方にポツリとたたずむ。これはこれで十分に(ジャパニーズ・ホラー的に)恐ろしく、「いや~雰囲気出てるな~」なんて余裕かまして観ていたら、窓際に男の幽霊がどアップでゆらりと…。これは怖かった。声を出す暇もない突然の恐怖。
難点があるとすれば、終盤に男の幽霊がちょっと姿を見せすぎてるのと、あと主人公がなぜあんなに悪霊払いに確信を持っていた(それでいて失敗した)のかがよく分からなかったあたりだろうか。ま、ホラーに「なぜ」なんて野暮なこと聞いちゃいかんのだが。
正午頃起床。
午後、つれの実家の新年会に顔を出す。つれは3人姉妹の末っ子で上の2人も結婚しているため、僕は「末席かつ新入り」婿扱いなんである。しかし親戚の子供というのはかわいいなあ。元気にハイハイする甥っ子(超ゴキゲン)に顔を近づけ、「んばー!」「おらんおらんばあ!!」「わんこが好きでしゅかー」とか言って思いっきりはしゃぎまくっていたのはナイショである。
夜は自分の実家の新年会に参加。「おめでたい」という言葉からは対極に位置するヘビーな話もあったような気がするが、しかしそれでも何とか前向きな方向へ話を持っていってしまうのがウチの家系らしいところ。いかなる状況であれ、その人なりに戦えるだけ戦えば、(最後は力尽きようとも)それでいいのだと思う。本当に。目に力が残っている限りはきっと大丈夫だ。
なんつってるうちに、慌ただしく、あっという間に年末年始の休みが終わってしまった。あ~あ。
3泊4日の山口旅行も本日でおしまい。楽しい時間、あるいは休みの日というのは本当に早く過ぎてしまうものだ。
午前中は箱根駅伝を見ながら朝食に角煮・煮卵入りラーメン(すげえメニューだ)を食べ、ダービー君を散歩に連れて行ってあっという間に過ぎた。
昼前から従兄弟一家の新春買い出しにつき合う。長府の「ゆめタウン」。ここはトイザらスや大型量販店のDEODEO(確かサンフレッチェの胸スポンサーだよね)も隣接している超でかいデパート。陳列棚を見ているだけでクラクラ来て、ついでにつれはCDショップで流れていた『マツケンサンバ』が頭について離れなくなったらしい(笑)。
夜、KRY山口放送で『スポーツマンNO1決定戦』を見る。いやー小粒だったね今回の出場者は(笑)。去年の三浦貴ならまだしも、いくらなんでもまずいだろう、池谷直樹が優勝しちゃ。毎年同じ事を書いているような気がするが、どうせそろそろマンネリなんだから、やっぱりここら辺で「大畑×室伏 真の超人対決」をやってくれないと。
そういう意味では、「スゴイ人達がスゴイ事をやっている」という意味で、アテネ五輪メダリストたちによる樽投げと跳び箱の単体競技の方が面白かったな。室伏の優勝した樽投げの方は、ライバルなんだけどともに世界を転戦する仲間でもある、というハンマー投げ選手たちの関係性が垣間見え、微笑ましさも加わって非常に楽しめた。
午後、NHK総合で天皇杯決勝。ジュビロ磐田 1-2 東京ヴェルディ。今季(に限らず、だが)日本サッカー界で幾度も見られた「退場者を出したチームが押し込まれながらも粘り勝つ」という構図がまたしても繰り返される形に。また、印象としては、保有戦力の差というよりも「持っている戦力をより生かしきった」側が勝った試合であったように思う。
ヴェルディは10人になりながらも最後まで集中力を切らさず、立派な団結ぶりで久々の栄冠をつかんだ。特に素晴らしかったのは平本で、服部と田中誠をぶっちぎって決定的な2点目を挙げたのみならず、その後もパスを受けてはスペースからゴールへ向かう姿勢を貫き、ジュビロDFに脅威を与え続けた。ナビスコ杯決勝やCSでもそうだったが、単に引きこもるだけでは攻撃力で上回る相手に耐え切る事は難しい。こういう「隙あらば逆襲するぜ!」という姿勢はチーム全体を助けることになるのだ。
正直なところ年末の悲しい知らせが尾を引いてはいますけれども、とりあえず謹賀新年ということで。
まあ、「あけまして」なんつっても別に何が変わるわけでもないんですが、年末新年ってのは人間のスケジュールの一つの基準ではあるのと、あと気分の区切りをつけやすいような気がしないでもないですわな。
というわけで(どういうわけだ)、4年半続けてきた『高樹町日記』もとりあえず2004年末をもって終わりということにしまして、今後の『うまねんWEB』はこのブログをメインに更新していきたいと思います(不都合があったらいつでも戻っちゃいますけど)。
では、今年もよろしくお願いします。