2005年05月31日

●敗者がいるから勝者がいる、ということ

先週の日曜のオークスについては既に書いたとおりだが、「もう一度やれと言われてもできない」武豊の好騎乗によって輝いたのは、彼によって2位に導かれたエアメサイアだけではない。勝ったシーザリオもまた、最高の形で逃げ切りを図るエアをとらえきったことにより、その豪脚がより際立ったのは確かだろう。賞賛すべき敗者によって勝者が一層の輝きを見せる。同じパターンは今週の日本ダービーでも見られた。

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2005年05月30日

●『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第9巻

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安彦良和著『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』9巻(角川書店)読む。8巻(ジャブロー到着)で物語も折り返し地点に差しかかったということで、今回(から11巻くらいまで?)はシャアとセイラの幼い日々を描く番外編。

で、感想だが……いらないよ、これ、安彦先生…。こういう前日譚ってのは本編の中でほのめかされたり徐々に明らかになったりするからいいのであって、ディテールまで一気に明らかにしてしまう必要は全くない、というより想像の余地を奪ってしまうゆえにむしろ本編の出来を損ねてしまいかねない感がある。おまけにシャア&セイラとザビ家・ラル家の関係が本編とは微妙にずれて(矛盾して)しまっているし。『スターウォーズ』エピソード1・2(これもプリクエルね)を観た時の、何とも言えない違和感を思い出した。

いや、別に番外編を読まなきゃいいのかもしれんけどね。それはそれで、ファンとしては間が空きすぎて辛いっす。ワガママなのは重々承知でお願い。先生、早く本編に戻って(いや、実作業的にはもうそろそろ戻っちゃってる頃か…)。

2005年05月29日

●TOSHIBAスーパーカップ


午後、名古屋在住フットボール賢人森末潤一氏と一緒に、秩父宮ラグビー場でラグビーTOSHIBAスーパーカップの2試合を観戦。


まずは3位決定戦。ルーマニア代表 22-28 アメリカ代表。両チームともラグビー中堅国らしい、これといった特長もないが目立った弱点もない、オーソドックスな戦いぶり。まあルーマニアの方がFWが強く、アメリカの方が全体的に走力があるかな、といった感じ。この試合の時はけっこう日が差して暑かったため、結果としてアメリカ代表が走り勝つことになった。しかし両方ともBKの展開に全然工夫がなかったな…。

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●第72回東京優駿

フジテレビの録画で第72回日本ダービー(G1)。大本命ディープインパクトがモノの違いを見せつけ、5馬身差のど圧勝。いつもなら人気馬に乗っても緊張したそぶりを見せず、レース後はすっきり晴れやかな表情を見せる武豊が、今日に限ってはインタビューで笑顔もなく厳かな表情をしていたのが印象的。

ディープインパクトの強さは確かにその名の通り「衝撃的」だが、走り自体にはこれといった見た目上の特長は感じられない。ナリタブライアンのような加速力にものを言わせる感じでもないし、スペシャルウィークのような反応とキレで勝負するタイプでもないし、ルドルフのような無駄のない強さとも違う。あえて過去の名馬の中で似たタイプを探すなら、マルゼンスキーだろうか。いわゆる「積んでるエンジンが違う」というやつ。ごくフツーにレースしたら、はい5馬身離れてました、みたいな。

何にせよこの馬、もう「三冠」など目指さずにとっとと凱旋門賞行った方がいいんじゃないか。さもなきゃ天皇賞→ジャパンカップ→有馬記念の古馬王道路線に挑むとか。それくらいのレースっぷりだぞ(スタート以外は)。

2005年05月28日

●連敗脱出よかったねえ

昨晩プールで泳いだダメージか、体が非常にキツく、起床したのは12時になってから。昼飯は「辛ラーメン」に豚肉と海老ともやしを入れたいつものやつ。

なんとなくサザンが聞きたくなって、PCに保存してあるのを再生しながら部屋を掃除。『ラチエン通りのシスター』『私はピアノ』『YaYa』そして『いとしのエリー』。いいな~。やっぱりいい。サザンはバラードに限るな。

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●「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第2部」


夕方、恵比寿の写真美術館で「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第2部「創造」」。第1部は主に19世紀における写真技術の誕生・変遷を追ったものであったが、第2部は19世紀末から1930年代、「芸術」写真の発生から写真固有の表現の発達までを紹介している。「金属片に焼き付けられている美しい画像(現実)」というモノから、「その美しい画像のあり方」へと感動の焦点が移行したということか。

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2005年05月27日

●粕谷さんの「イエーイ!!」

昨日書き忘れたこと。JSPORTSの欧州CL決勝中継は西岡アナと粕谷秀樹さんを現地に派遣する気合の入りようだったんけど、あまりに劇的な試合展開に、普段は激辛解説でお馴染み粕谷さんのパッションにも火がついてしまった様子。ジェラードの技ありヘッドにスミチェルの超音速ミドルで1点差となって、さらにペナルティボックスへ突入したジェラードが倒された瞬間(PKの判定)、思わず「イエーイ!!」(と聞こえた)なる叫び声が響き渡っていたような。今どき「イエーイ!!」ってあなた(笑)。本人も自白していた通り、明らかなリヴァプール贔屓

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●日本×UAE(キリンカップ)

夜、日テレでキリンカップ。日本代表 0-1 UAE代表。事前にこういうヨタ記事を読んで思わず笑ってしまったりもしたのだが、未だかつてジーコジャパンが「華麗な攻撃サッカー」を披露したことは一度もない(あえて言うならば最初のジャマイカ戦の前半くらいか)のだから、今日みたいな親善試合に何かを期待しちゃいけないというのはよくわかっている。でもね…。さすがにそろそろ行き止まり、あるいは天井に当たりつつあるのかもしれんね、このチームは。今のやり方では。

まあ、これまで「本番」で見せてきた異様な勝負強さを考えれば、多分バーレーン戦も北朝鮮戦も何とかなっちゃうのだろう、おそらくは。俊輔のFKとか武器も増えるわけだし。でもさー。なんつーか、輝くこともほとんどなくただ日々を生き抜いていく、というあり方はイマイチ心楽しくないっすね。北京のアジア大会みたいに、ただ生き残るだけで光輝くシチュエーションにならなくちゃアカンのかなー。つーことは、バーレーンにでも負けてピンチ状態になった方がいいのか?それもどうかなー。

今、無性に大久保が見たい気分。来週になったら急遽招集とかならないだろうか?あと、相手が引き始めたらとっとと小野君は前に出さなきゃ駄目だよ、コインブラ。

2005年05月26日

●リヴァプール×ACミラン(欧州CL決勝)

JSPORTSで欧州チャンピオンズリーグ決勝。リヴァプール 3-3(PK3-2) ACミラン。なんという驚愕の、なんという劇的な、なんとも凄まじく、そしてなんとも信じがたい試合。こんなことがあり得るのか、と。

開始直後にミランが望外の先制点を得て、その後も圧倒的優勢が続く。前に出るリヴァプールMFの後ろを巧みに突き、カウンターからクレスポが鮮やかに2得点を追加。この時点でミランの勝利を疑った人間がいたとしたら、むしろその正気を疑うべきだろう。ところが後半に入って突如リヴァプールが反撃、わずか6分間で怒濤の3得点。ジェラードを前に出す攻撃的采配はあったものの、特にミランDFにミスはなかったように見えたのだが…。その後は熱いサポーターの声援の中でギリギリの攻防が続き、勝負はPK戦へ。最後はなんと、あのシェフチェンコが外して決着。ミランの選手たちはなぜこの結末に至ったのか、まったく信じられない思いだろう。

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2005年05月25日

●牛の達人

夜、小滝橋通りの「牛の達人」で焼肉宴会。タン塩、タンころ(タンのぶつ切り)、ハラミ、ミノ、ホルモン、豚トロ、ユッケ、レバ刺し、センマイ刺し、ビールのジョッキ数杯にグレープフルーツサワーを2杯ほど。うーむ、美味かった。肉良しタレ良しという感じ。値段もお安いし排煙はしっかりしてるし店員さんの対応はいいし、数人でワイワイ楽しく飲むにはもってこいの店だろう。ただし、ホットペッパーのHPの写真で見るよりも肉一切れがやや小さかった(薄かった)ように見えたのは気のせいだろうか(笑)。

2005年05月24日

●デポルティーボ×マジョルカ

録画で大詰めのリーガ・エスパニョーラ観る。デポルティーボ 0-3 マジョルカ。先制点のアシストにとどめのゴール(しかもGK股抜き!)と、大久保大活躍の試合。そしてマジョルカは降格圏から脱する、大きな大きな白星であった。

大久保も移籍後半年たって、さすがに周りと馴染んできたということか、あとFWビクトルとの相性もいいのか、出始めの頃に比べると格段にチームの中で機能するようになった。2トップの1人が下がったり横に流れたりしてパスを引き出し、同時にもう1人がゴール前でシュートに持ち込めるポジションをとる。相手が気の抜けたデポルDFということを割り引くとしても、偶然じゃなく点が取れそうな雰囲気が漂っていた。3点目を決めた大久保がチームメイトたちに抱き付かれまくっている光景は見ていてハッピーだった!!

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2005年05月23日

●二度あることは三度、あっちゃいけないのだが

夜、芦花公園近くの友人の家で飲む。ピリ辛のハンバーグみたいなのと、ピータン豆腐、パエリア、その他諸々の料理に缶ビール、缶チューハイ、缶梅酒。9歳年下の後輩2人も同席したのだが、まあ話題の選択が難しいというか、「他愛もない共通項」みたいなのがなかなか見つからなくてちょっと苦労した。最近のお笑いとか歌手とか全然わかんねーんだもん。「品川庄司って何?」みたいな。

前回この家に来た時には飲み過ぎてべろんべろんになって、目が覚めたら若葉台駅で終電がなくなっていて、国道沿いの「ガスト」で一晩過ごすはめになったのだが、今回もまた飲み過ぎてべろんべろんになって、気がついたらまたも馴染みのない駅で終電がなくなっていた。駄目じゃん、俺(笑)。

いや、同じ失敗を二度繰り返しちゃいかんよな、ホント。

2005年05月22日

●あっという間の日曜日は憂鬱だ

10時頃起床。だらだらと過ごしていたら、あっという間に12時になっていた。

昼飯はサッポロ一番塩ラーメンに豚肉・海老・長ネギ・卵をのせて。昨日の昼飯は「東京麺通団」夕飯は「じゃんがららあめん」だったので、これで麺類3連発。まあ気にしない。美味けりゃいいのよ、美味けりゃ。

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●第66回優駿牝馬

フジテレビの競馬中継で第66回オークス(G1)を観戦。断然人気のシーザリオが道中後方に追いやられながら、直線大外から際どく差しきって優勝。皐月賞のディープインパクトほど見た目のインパクト(別にダジャレではない)はないにせよ、最後坂上でぐいっと伸びてきた底力はなかなかのもの。福永はこれで今年早くもG1四勝目。運も実力も充実している印象で、JRA記録は確か年間五勝のはずだから、まさに絶好のチャンスである。

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2005年05月21日

●FC東京×ジェフ千葉 ('05ナビスコ杯第3節)


午後、味スタでナビスコ杯第3節。FC東京 0-1 ジェフユナイテッド千葉。唾棄すべき最低の前半、そして最近見慣れた「猛攻を仕掛けるも、あと一歩及ばず」の後半。内容、あるいは過程の評価はともかく、結果が出ないというのは本当に苦しく焦れったいことだ。


午後の強い陽射しが差し込む中でキックオフ。体感気温の高さも考慮したか、両チームともに慎重な立ち上がり。千葉は阿部がCBに入る4ー4-2の布陣。DFラインでゆっくりとパスを回し、東京の守備の出方を見てから縦のボールを入れる。「走れ走れ」のイメージとは異なるサッカーであったが、空いたスペースに随時選手が入っていく動きや、流れに応じてSBのどちらかが敵陣深くまで上がっていくダイナミズムに「らしさ」があった。対する東京は自陣で人数をかけて守備ラインを構築、無理に前からはボールを奪いに行かない「らしからぬ」戦いぶり。これがあまり機能せず。攻撃に移った時にパスコース作る動きが不足しており、速攻の形を作ることができない。睨み合いの中、ジェフは左サイドへのフィード→突破→クロス、という場面が何度か。

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2005年05月20日

●手羽先はビール愛好者のための食べ物か?

夜、同じフロアで働いていた人の送別会ということで、「手羽一郎」なるふざけたネーミング(笑)の店で飲む。2時間の飲み放題と、「手羽二郎」コース(他に「一郎」と「三郎」があるそうな)で1人4千円くらい。この店、本日開店ということで、店員の手際の悪さがやや目立つ。まあけっこう賑わっていたせいもあるだろうし、愛想はかなり良かったし、安さを考えれば文句は言えんが…。売り物の手羽先はとてもスパイシーで、ビール好きにはたまらない味。飲み放題だったのでジョッキで飲めなかったのが残念だ。

2次会は西武新宿駅近くのダーツ・バーで。ギネスとジン・フィズと、あと何だかよく分からないコーヒー風味のカクテル。落ち着いた、それなりに良い雰囲気の店だったのだけれど、ぬるいギネスを出すのはいかがなものかと思ったね(ドラフトじゃなかったし)。あと、ダーツも少しやったんだけど、あれ的のど真ん中が一番点数高いわけじゃないんだね。初めて知ったよ。

11時半頃まで飲んで、終電時間が近づいたところでお開き。

2005年05月19日

●実のところ

家から西新宿の仕事場までは、全部歩いても途中電車を使っても時間的に大して変わらなかったりする(駅のホームへ降りる時間・電車の待ち時間があるため)。所要時間はだいたい30分。運動としてちょうど良いと言えばちょうど良いかも。ただ、それなりに疲れるのも確かで、朝は必ず電車を使うし帰りもまあだいたい電車だ。

今日は、ふと思いたって、久しぶりに歩いて帰ってみた。暑くも寒くもないこの季節、いつも通らない道を選んで鼻歌なんぞ歌いながら歩くのはけっこう快適。新宿中央公園の裏から中野坂上まで、「こんな道もあるのか」と驚くくらい細い路地を通ってみたり。夏にまだ明るいうちに帰れたりする時は、わざと遠回りして汗をかいて、家で冷たいビールをキューッてのも良さそうだ。

…と調子に乗ってたら、夜中に足つって七転八倒した(笑)。

2005年05月18日

●つくづくビールはジョッキに限るぜ

夜、「師匠」こと某社長と、あと某ウイルスソフトメーカーの友人(「価格.com」の件ではエライ目に遭ったらしい)らと新宿西口「ニュートーキョー庄屋」で飲み会。ヨドバシカメラのすぐ脇に位置しながらも、地味なビルの3階にあるせいか意外と混雑しておらず、すぐに入れてラッキー。呼び鈴付きの個室、サッポロ生ビール、ボリューム満点の料理、と揃って、僕的にはもう文句なしの店であった。

しかし、ビールはやっぱりジョッキに限るよな。細めのグラスで上品に飲むのも悪くはないが、ジョッキやパイントグラスでガバッと「喉で飲む」美味さにはかなわない。大口で空気と一緒に入れることでビールの「悪い苦さ」が和らぐ(小さいコップで飲む瓶ビールの不味さと反対ね)ということもあるし、注いだり注がれたり手で注ぎ足したりといった余計な心配をしなくていいというのも大きいのだろう。

ああ、夏に近づくにつれて、これがもっと美味くなるのだと思うとたまらんな~。

2005年05月17日

●『ウルトラQ』(続き)

『ウルトラQ』、DVDで残りの14話も見終わった。後半で出来のいいものをいくつか。

第16話『ガラモンの逆襲』。地球人に変装して暗躍する宇宙人。やがて世界各地へ隕石が落下し、中から怪獣ガラモンが現れる…。ガラモンの動きがチャチいのは残念だが、「地球侵略」という無謀なまでにスケールのでかいテーマが素晴らしい。機能停止したガラモンが変な泡吹くのも奇妙な味でよし(笑)。

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2005年05月16日

●『アトミック・カフェ』

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WOWOWの録画で、ケヴィン・ラファティ監督『アトミック・カフェ』。1940~50年代のニュースフィルム・米政府広報素材を巧みに組み合わせ、ブラックユーモア・ドキュメンタリーに仕上げた作品。原爆の開発に始まって、明るい戦勝気分とヒロシマ・ナガサキの惨状との対照、ビキニ環礁の悲劇、朝鮮戦争から東西の核開発競争へ。そしておぞましい核実験と極めて楽観的な「核戦争対策」。素材のカッティングと配置だけで見せきる編集の切れ味は、まさにマイケル・ムーア(ラファティを師と仰いでいるらしい)以上だ。

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2005年05月15日

●レバンテ×バルセロナ

WOWOWでリーガ第36節。レバンテ 1-1 FCバルセロナ。ということで、めでたくバルサ6年ぶりの優勝が決定。連中の喜びようったらなかったな。アウェイなのに、一度引き上げてからまたピッチに出直して(バルササポーターも大勢来ていたようだが)スタンド前を飛び跳ねながらウィニング・ラン。レバンテサポーターが怒るんじゃないかと心配になるくらい。優勝ってのは格別なんだね、当たり前かもしれんけど。

そんな格別な優勝を目前にして、バルサといえども変に高揚してしまったのか、今日のバルサは少しおかしかった。攻撃の仕掛けも気持ちのはやったものが(特に先制されてからは)多く、ロナウジーニョが異常に興奮して相手に頭突きをかました場面まであった(普通の試合だったら退場だったろう)。セットプレーで辛うじて追いつき、最後は両チーム納得の引き分け。ま、そんな危なっかしさは喜びようには影響しなかったみたいだけど。リーグ優勝という大フェスタを前にしては、決まり方なんてどうでもいいってことか。

こういう、長い戦いで優勝を争って苦して辛くて、その末にとんでもなく嬉しくて頭が真っ白になる、という経験。たどり着きたいものだね、できるだけ早く。きっと昇格の時とはまた一味違うのだろうな。

2005年05月14日

●ジェフ千葉×FC東京


午後、東京駅から東へ向かう。総武線快速で1時間余り(遠い…)、五井駅へ。シャトルバス(これは本数多くて素晴らしい)に乗って市原臨海競技場。とても5月とは思えぬ、冷たい風の吹きすさぶ中でのアウェイゲームとなった。

試合前、ネット上でやたら評判になっているカレーorタコスを食ってみようかと千葉側のゴール裏へ足を運んでみたのだが、すんげえ行列してやんの。黄色の人も青赤の人も入り混じって、それぞれ数十mにはなっていただろうか?おとなしく諦め、売店のおつまみセットと生ビールでお茶を濁す。

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2005年05月13日

●はるか1000キロメートル、小笠原まで

夕方、東京体育館でスイミング。4月まで半年以上(?)泳いでおらず、すっかり体がなまっていたので今はリハビリ期間といったところ。800mほどで切り上げる。

このプールには「スイムチャレンジクラブ」というのがあって、入会すると泳いだ通算距離に応じてプレゼントがもらえたりするらしい。スタート台後ろの壁には東京都の島の名前とその島までの距離(「大島 115km」とか)が書いてあるボードがあって、通算距離がそこまで達するとボードに会員番号(上位者は名前も)が張り出される仕組みになっている。

で、当然一番遠いのは小笠原(の父島?)で「小笠原 1000km」となっているのだけれど、そこにもちゃんと番号が張り出してありましたよ、ほんの数人だったけど。1000kmか…。1日10km泳いでも100日かかる距離!!俺なんて1000mでもキツイのに(笑)。すげえ人がいるもんだ。

あ、でも、よく考えたら、沖ノ鳥島も東京都か。あそこまでは1700km(笑)。

2005年05月12日

●バランスの悪い食生活ですね、ハイ

夜、新宿で仕事仲間2人と男くさい飲み会。まずは西口「とく一」で飲む。雨が降り始めていたせいか、空いていてよかったよかった。あじ刺しに串焼き盛り合わせ、玉ねぎのおでん仕立て、コロッケ、なめろう、生ビールに焼酎に梅酒、あとなぜか1人だけ親子丼。どれもまーまー美味い。ただ、「生ビール」が薄くて発泡酒っぽかったのは気のせいか?

で、よせばいいのに2軒目。東南口の「山田屋」で、瓶ビールに餃子、ラーメン。「2軒目のラーメン屋でとりあえずビールと餃子」というのはもはや条件反射に近いな。こういう飲み方食い方ができるうちはまだまだ若いぜ、なんていう考えが浮かぶこと自体オヤジ化している証拠かもしれん(笑)。今日はややおとなしめに、日付が変わる前に家路についた。

2005年05月11日

●『終戦のローレライ』

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福井晴敏著『終戦のローレライ』(講談社文庫)読了。あまりの端折りぶりにダイジェストの出来損ないみたいになってしまった映画版に対して、小説版は全四巻にもんのすごい情報量を詰め込んだ大作。前者を映画版『ヤマト』とすると、後者はテレビ版『ガンダム』といったところか。きっと小説版を先に読んだ人にしてみれば、映画版はすっかすかで物足りなさすぎるのだろうな。その密度ゆえに、小説は小説でクリアの難易度は高そうだが。

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2005年05月10日

●バレンシア×バルセロナ

WOWOWの録画で、リーガの大一番。バレンシア 0-2 FCバルセロナ。結局、こちらも止まらなかった。バルサが優勝を手中にしたと言ってもよい、大きな大きな1勝。アウェイながら、バルサらしい超絶個人技炸裂の勝利。

開始からしばらくはバレンシアの攻勢で、トップ下のアイマールを中心に巧みなパスワークでバルサゴールに迫る。アイマールの視野の広さとボール扱いの柔らかさには「さすが」と唸らされたし、さすがのバルサもそう易々と勝点はとれまいというのが率直な印象であった。

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2005年05月09日

●レアル・マドリー×ラシン

WOWOWの録画でリーガ35節。レアル・マドリー 5-0 ラシン・サンタンデール。 レアル・マドリーの快進撃が止まらない。なんだかんだ言って強いんだなこのチームは。いささか実力発揮が遅すぎた感は否めないけれど。

この試合はラウールのワンマン・ショーだった。絶妙のタイミングでDFライン裏に通すパスを連発、たて続けに好機を作り、オーウェンの先制点とロナウドの2点目を演出。そして3点目と4点目を自らゲット。両方とも勢いよく走り込みながら左足を一閃、針の穴を通す弾丸ライナーでゴール右隅に突き刺した。元々の持ち味とは一味違う、豪快さと繊細さの同居した暴れっぷり。ゴール後の奥さんに向けたパフォーマンスもいつも以上に熱く、いったい彼に何が起こったのだろう(まあ何でもいいや、頼もしいラウールが帰ってきたのだから)。いや、シビれた。

で、暫定ではあるがバルサとの勝点差は3。近頃はマドリーの試合が土曜、バルサの試合が日曜というパターンが多いが、これって明らかにマドリー有利だよな(笑)。さあどうなる。

2005年05月08日

●東すか10号、よろずや、ホルモン焼

東すかの配布日ということで、午前中のうちから家を出て飛田給へ。11時半頃到着。「バーミヤン」で海鮮タンメンの昼食。

で、飛田給駅で集合してスタジアムまで運搬。今日はキャリアーが2つしかなく、1000部の束1つを手で抱えて運ばねばならないことになった。もちろん下っ端(笑)の僕が志願。最初こそ「意外と軽いじゃん」なんつって余裕だったのだが、歩道橋のあたりでキツくなり、最後は少々腕が痺れた。10kgだもんなあ。

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●FC東京×大宮アルディージャ


午後、味スタでJ1第11節。FC東京3-3大宮アルディージャ。「何やってんねん!」と叱りつけたくなるような、でも精一杯の拍手を送りたくなるような、不思議な後味のゲームだった。


東すか配布日ということで準備のために早めに入れてもらい、入口で噂の決意表明ペーパーを受け取る。……うーむ。署名と「最後まであきらめない!絶対に勝つ!全員一丸となって戦う!」はいいんだけどさ、下の方に書いてある言葉(ユルネバの和訳が基?)があまりにもクサくてちょっと…うーん。

ま、でも、これはこれでいいんじゃないかな、とも思う。そりゃ多少の連敗で大げさなことすんなとかホントに選手が自発的にやってんのかよとかそんな暇あったら練習しろ(これはウチの嫁さんが叫んでた(笑))とか、まあ色々意見はあるんだろうし、ちとあざといやり方かなとは思う。だけど、僕はやっぱり前向きに温かく受けとめてあげたい。6連敗というかつてない事態(今までが順調だったからね)に対して「何かしなければ」というチームの気持ちが、ピッチ上での戦いと同じくやや空回りしちゃってるということではないだろうか。なんだかんだ言って「自筆」の署名なんだし。あとは、これが変に形式主義的な前例にならなければいい。

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2005年05月07日

●東すか10号、明日配ります

10は明日の大宮戦@味スタにて配布します。特集のテーマは「10番」。

「連敗中でそれどころじゃない!」とおっしゃるそこのあなた。東すか配布日における東京の戦績はなんと6勝1分け2敗ですよ!!まあ、毎回東すか配れば優勝できるかと言われるとそこまでの自信はないが(笑)、連敗脱出くらいはなんとか。

というわけで、よろしくお願いしまっす。

●めぐりあい、の貴さよ

午後、JSPORTSでJ2第11節。横浜FC 1-2 京都サンガ。アウェイの京都が接戦を制し、2位との勝ち点差を広げたゲーム。京都の2点はいずれもFW松田のゴールで、そのうち1点はMF星のアシストによるものだった。

元東京の松田と星の活躍を目にすると、「元気でやってるな」と嬉しくなると同時にちょっと複雑な気分にもなる。特に、松田が難しいヘディングシュート決めるの見てると、ちょっとね(笑)。まあ実際のところ彼らがあのまま東京にいたとしても同じような活躍ができたかどうかは疑わしく、むしろ移籍が良い方向に出た典型的な例なのだろう。特に、柱谷幸一監督の下でプレーできたことは彼らにとって幸運だったのではないだろうか。選手とコーチとの巡り合いというのは、選手・コーチのお互いにとって、そしてチームにとっても本当に大きなことだ。

だから…というわけではないが、明日は特に石川、茂庭、そして宮沢に頑張ってほしい。いや、彼らは(もちろん他の選手たちも)頑張るに決まってるのだから、その頑張りがチームの勝利に結びつくことを願いたい。せっかく原さんという稀有な人と巡り合ったのだ、このまま終わってしまって良いはずがないじゃないか。

●胸のエンブレムの誇りにかけて

胸のエンブレムの誇りにかけて【ファンのみなさまへ】

6連敗で絶対止める!!決意表明チラシ配布

原監督スタイル変更を否定「やり方間違ってない」


うん。

2005年05月06日

●『ウルトラQ』

ふと思い立ち、10日ほど前から『ウルトラQ』をDVDで見直している。とりあえず半分の14話まではクリア。日本初の特撮テレビ番組として名高い同番組だが、テレビ等での再放送の機会ももはやなく、まるで古文書に触れる時みたいに厳粛な気持ちになったりして。

で、実際に観てみた感想。全体的には当然古びているしいかにも子供向けなんだが、中には唸らされる回もある。第1話『ゴメスを倒せ!』のあまりのお粗末さを見た時にはどうしようかと思ったけれど、2話以降は割と素直に楽しめた。デジタル・リマスタリングされた画像は今どきの地上波番組よりも全然綺麗だし。

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●あのパエリアはきっと美味かったのだろうな

夜、仕事仲間の家でパーティーをするということなので、男(オッサン)2名でパエリアの材料の買い出し。新宿小田急デパートの地下でホールトマトの缶詰買ってパセリ買ってベーコン買って鶏肉買って海老買って…だが、ムール貝がなかったのだ。小田急ハルクや京王デパートの食品売り場にもなく、結局高島屋まで歩いて行って購入。1時間近くかかったぞ、ムール貝のためだけに(笑)。

んで、落合までタクシーで移動して宴会開始。さあ食うぞと意気込んだはいいものの、ビールやワインをがぶ飲み(これがいかんのだ)しているうちに、連休の疲れと夕方に寒い中歩き回ったダメージが出たか、意識が飛んでしまって…目が覚めたらソファーの上、既に終電はなく、もちろんパエリアは跡形もなかった。なんのために苦労してムール貝探したんだ(泣)。

2005年05月05日

●「孫は来て嬉し帰って嬉し」だそうで

早起き(6時半起床!)し、山口の子たちの見送りに出かける。僕・つれ・うちの両親・3匹という総勢7人。渋谷から山手線で品川、京急に乗り換えて羽田へ。空港ではお土産のお菓子を買ったりソニープラザでお土産ではないお菓子を買い込んだり。第2ターミナルはきれいで広くてお店も多くていいですな。というわけで、9時50分発のANAで3人は無事帰還したのであった。ホッとしたと同時に、ちと寂しかったり。

帰り、山手線で向かいの席から突然悲鳴が聞こえたので何事かと思ったら、どうも座ろうとしたオッサンがよろけて隣の席のオバハンの足を踏んだらしい。平身低頭謝りまくるオッサン、震えながら(!)「小指だったんですよ…」と責めるオバハン。車内は一瞬にして居心地悪い空間に。まあ、その直後にオバハン平気な顔して携帯電話かけてたので、オッサンには災難でしたな。

帰宅後、2日間の疲れが出て泥のように眠る。

2005年05月04日

●FC東京×鹿島アントラーズ


夕方、味スタでJ1第10節。FC東京 0-2 鹿島アントラーズ。未だ出口は見えず。「選手は頑張ってる」のだけれど「チームが」うまく行かない回らない、という一番焦りたくなるトンネル。

4万の大観衆。戦闘態勢に入り、熱のこもった歌声を送り続けるゴール裏。試合前の、いや試合中も併せてスタンドの雰囲気は間違いなく今季最高。「勝ちたい」「勝たせたい」という雰囲気が場内に充満していたように思う。戦闘態勢完了、さあいくぞという。


前半。最初こそ中盤でそれなりにボールもとれたし、宮沢のFKや祐介の意欲的な突破など良い場面もあったものの、次第に低調な出来に陥っていく。一方の鹿島は東京の個々の突進をいなすようにピッチを広く使った後方のパス回しからアタッカーへ正確なボールを入れ、シンプルながら「ゴールへ向かう」攻撃でリズムをつかむ。17分、41分と、興梠のシュートがバーに当たってDFの動きが止まったところを本山に決められるという、同じパターンで早くも2失点。2点目の後、選手たちが憤怒と失望を露わにした時の空気は重かった。

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●六本木~渋谷~飛田給~恵比寿

東京観光2日目。僕とつれは正直昨日の疲れが抜けないままなのだが、3人は全然元気な様子。若いって素晴らしー。

まずは都バスで六本木ヒルズへ。展望台へ…上ろうとして、バス停からの表示通りに進んでいたら警備員に遮られた。「今日は混んでおりますのでここは通れません」だって。かなりの遠回りを強いられた。だったら最初から書くなっつーの(笑)。どうもこのビルは細かいところで客に優しくないところがあるね。

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2005年05月03日

●お台場~水道橋~赤坂

GW、ということで、山口から親戚3人(高校生、中学生、小学生各1名)が上京してきた。今日明日は僕とつれで都内観光の案内である。


表参道から銀座線で新橋、ゆりかもめに乗り換えて(ちゃんと海のよく見える左側に座ったぜ)お台場へ。まずは青海で降りて観覧車。地上115mだそうである。所要時間約20分、ゴンドラは上から吊り下げてあるだけなので、微妙に揺れて底の下が虚空であることを伝える。正直、怖かったっす。

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2005年05月02日

●『失踪日記』

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吾妻ひでお著『失踪日記』(イースト・プレス)読了。

二度の失踪、ホームレス生活、自殺未遂、アル中の発作、そして精神病院への強制入院。これらの体験が明るく楽しく…いや本当にかわいい絵柄で楽しく読める本なんだけど、背後に隠れた闇は深そう(笑)。ま、「人間どんなになっても(とりあえず)生きてはいける」という意味では前向きに人生をとらえられるだろう。

巻末の対談は、もともと聞き手のとり・みきが吾妻ファンだから、完全に吾妻讃歌、ハイテンションで信者ぶりを発揮という気がしなくもない。でも、とり氏の言うとおり、「『漫画作品』として完成度が高く本当に面白い」のも確か。何度も読み返せそうな魅力はある本だと思う。

個人的に一番好きなのは、拾った300円で買ったパック酒をすげーうまそうに飲むシーン。

●バルセロナ×アルバセーテ

WOWOWでリーガ・エスパニョーラ。FCバルセロナ 2-0 アルバセーテ。自陣にこもって守りを固めるアルバセーテ、個人技を駆使して攻めたてるバルサ。GKバルブエナのスーパーセーブもあってよく耐えたアルバセーテだったが、後半21分エトーの超絶ミドルシュート一発で試合は決した。ペナルティボックス外で右足一閃、弧を描いたボールは右ポストの内側にはね返り、さらに左ポストとサイドネットの境目に当たってゴールイン。これ以上はないギリギリの、人間業では防げないコース。まぐれでも撃てんよあれは。

また、先制点と同じくらいに大きかったのがロスタイムの2点目。スーパーサブのマキシ・ロペスが今季絶望と伝えられる中、今後の視界を一気に明るくするようなゴールだった。DFラインの裏側に絶妙のタイミングで落としたロナウジーニョのラストパス、そしてどんぴしゃのタイミングで反応し、GKの位置を見て冷静にループシュートを放った若干17歳のメッシ。満面の笑顔で喜び合うバルサの「ファミリー」。思わず「優勝決定!」と叫びたくなるような、素晴らしいゴールシーンだった。

ま、実際のところ、バレンシア戦とビジャレアル戦を残しているバルサはまだ油断できる状況ではないんだけどね。でも確実に前進はしている。

2005年05月01日

●大分トリニータ×FC東京(TV観戦)

午後、MXテレビでJ1第9節。大分トリニータ 2-1 FC東京。まさに泥沼。つーか、ますます状況は悪化しているような気が。勝つって大変なことだったんだなあ(笑)。


最初の20分くらい、復帰した加地が効果的な攻め上がりを何度も見せたこともあって、東京が幾度か好機を作った。石川のバー直撃シュート、戸田のヘディング…だが、決まらない。大分の攻撃が2人の外国人に頼りっきりなこともあり、「先制点さえ取れれば」という雰囲気ではあったのだが。ここで決められないともうズルズル行っちゃうのが今のチーム状況。次第に攻撃は雑になっていき、スコアレスのままハーフタイム。終了間際には左SBに入っていた規郎が負傷退場(元々機能はしていなかったが)。

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●レアル・ソシエダ×レアル・マドリー

WOWOWでリーガ・エスパニョーラ観る。レアル・ソシエダ 0-2 レアル・マドリー。しぶといね~。ほんっとうにしぶとい。レアル・マドリーらしからぬしぶとさ(笑)だ。ジダンとフィーゴのいない中盤はボールを支配することが全くできず、サイドもソラリが不調、さらにサルガド不在が影響してベッカムの動くスペースを作れない。決定機と呼べるのは得点になった2プレーだけではないだろうか。まさか、ここでグティが大活躍するとはね。リーガの灯は消えず、ですか。

この中継、気になったのは久保田アナがマドリーの方を「レアル」、ソシエダの方を「ソシエダ」と呼んでいたこと。いくらなんでもそりゃおかしいだろう(笑)。解説の浅野さんは気をつけて「レアル・マドリー」と言ってたみたいだけど。久保田さんはけっこう好きなアナだけにちょっと残念。