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2009年07月18日

●絶賛なかだるみ中 ('09ツール・ド・フランス第10~第13ステージ)

今年のツールは第1週に個人及びチームTTとピレネー山脈があり、最終週に決戦TTとアルプス越えが配置されている。よってその間の2週目は平坦基調の、総合争い的には「つなぎ」となるはずなのだが、最初の休息日におけるランスの挑発コメントはレース全体にいい刺激をもたらした、かな?一歩間違えば(というか既に)ただのワガママオヤジだけど。
 
 
第10ステージ。休息日明けの「革命記念日」は無線使用禁止の特別ルールが適用されたこともあり、逃げを得意とするフランス人選手にとって絶好の狙い目。のはずだったのだが、ウポン・ヴォグルナール・ドゥムランの逃げプランは、空気を読めないロシア人・イグナチエフのツキイチ→隙を突いての仁義なきアタックによって崩壊。結局集団スプリントになって、余裕の加速でフースホフトを振り切ったカヴェンディッシュが大会3勝目を挙げた。

カヴちゃんがゴール後に見せたサングラスを外すパフォーマンス、一見意味不明だったんだけど、どうも「この緑のグラサン、いいでしょ~!!」という感じだったらしい。ガキか!つーか、お前「マイヨ・ヴェールなんて狙わないもんね~!」ってコメントしてたじゃねーかよ(笑)。まあ、おそらくフースホフトはコツコツとポイントを稼ぎ続けるだろうから、カヴがポイント賞を獲るためにはあと2~3勝は必要かな。シラッと勝っちゃいそうな気もするけど。

 
第11ステージは前日の再現のような展開になり、残り数kmの逃げ吸収→集団スプリント→カヴェンディッシュがフースホフトを振り切って優勝。カヴちゃんの「同じ所から加速したら絶対に負けない」脚も凄いけど、コロンビアのチームワークもまたお見事である。他のチームがスプリンター1人になっても、コロンビアだけは絶対に先導役が残ってるもんね。これでカヴは4勝目で、「中間スプリントポイントを一切取らないマイヨ・ヴェール」も現実味を帯びてきた。
 
 
第12ステージ。大会の真ん中へん、まして3日連続の平坦ともなるとレースがダレるのは仕方あるまい。とはいえ、メイン集団の連中が逃げを追う気配もなく談笑ばかりしてるのには笑った。山岳王争いを含む強力な逃げグループからアタックを決めた34歳セレンセンがツール初勝利。カヴはちゃっかりプロトンの頭をとってポイントリードを広げた。って、カヴ、マイヨ・ヴェール着た途端にステージ優勝にはこだわらないってか!なんか話が違うなー。

とにかくレース中の出来事が少ないもんだから中継側も苦労している模様で、JSPORTSは雑談要員としてラバーマン小野澤を連れてくるわ、現地のカメラはアームストロング氏を映しまくっとるわ……ランスのオッサン、昨日はアンディ、今日はカンチェラーラと有力選手に話しかけまくっとるのは何か裏があるのか?つーか、アンディも総合争いのライバルなのに、気軽に笑顔で応えていていいのか?コンタはどっかでまた一人ぼっちになってるのかのう……。
 
 
第13ステージは雨の降りしぶく悪天候。プロトンのスピードが上がらず、4人バラバラの逃げが吸収されずにハウッスラーが独走優勝。これまたツール初勝利、ゴール後は顔くちゃくちゃで雨なんだか涙なんだかわけわからなくなってたね。一方メイン集団では、残っていたフースホフトが6位に入って見事マイヨ・ヴェールを奪還。サーヴェロにとっては笑いの止まらない展開となったわけだが、かえってコロンビアの闘志に火が着いてヤバいんジャマイカ。

この日のレース前には、前日落車に巻き込まれたライプハイマーがリタイア。うーん、ライプハイマーみたいなエゴエゴしていないナイスガイ(そこが突き抜けきれないところなのかもしれんけど)は頑張ってほしいんだけどねえ。つーか、彼はアスタナが分裂した暁(第16Sあたりがアヤシイ)にはコンタの味方をしてくれるんじゃないかと期待していたのだが……って、最近そういうゴシップ週刊誌的な見方しかできなくなっているうまねんなのであった(笑)。
 

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