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2006年05月08日

●'06ジロ・デ・イタリア開幕っす

今年最初の「グラン・ツール」ジロ・デ・イタリアが土曜日から始まったのだが、なにしろ今回からJSPORTSが全ステージ生中継ということで、まったくエライコトである。大体1ステージの放送が3時間くらいあるから…全部で30時間以上か…。せいぜい週1回開催のワンデーレースをフットボールに喩えるなら、ステージレースは野球というところか。毎日やってるから集中して見入るというほどでもないけど、でも結局テレビはつけてダラダラ見てしまう(笑)。


第1ステージは顔見せ的な個人タイムトライアル。昨年王者のサヴォルデッリ(ディスカバリー)がスペシャリストたちを押さえて優勝、という意外な結果に。サヴォルデッリは試走もしていなかったそうだが、見ている方が怖くなるくらい攻めに攻めてスーパーラップを叩きだした。実況の白戸さんも大興奮。もっとも、表彰台でのはしゃぎぶりなんかは「ちょっと地に足が着いていないのでは?」という印象でもある。バッソやクネゴといった他の優勝候補もいい位置に付けているし、ま、これからっしょ。

 
第2ステージは平坦コース。展開的に波乱はなく、谷口アナがジロ実況の経験が浅いこともあり、最後まで間が持つのだろうかとハラハラしたくらい(笑)。で、終盤に待ってましたの市街地大スプリント。新チーム・ミルラムがファッサ(昨年限りで消滅)を彷彿とさせる「列車」を組んでペタッキ(元ファッサ)の優勝は確実かと思えたが…ペタッキは伸びず、彼を密着マークしたマキュワン(ダヴィタモン・ロット)が完勝。さすがというか、どうもペタッキはギアを間違えたらしい(ホンマかいな?)。「ファッサ・トレイン」があまり好きになれなかった僕としては、ちょっと痛快な結果である。


第3ステージ。現地の大雨の影響でいきなりの映像中断。「このまま最後まで映らなかったらシャレにならんな」と思っていたら(JSPORTSの人も焦ったろうな)、1時間ほどでやっとこさ回復したものの、その後もブツギレだわノイズは入りまくりだわ、勝負所の上り坂で何が起こったのか全く映らないわで、さんざんな出来。解説の栗村さんが「これベルギーの放送局なら大丈夫なんでしょうけどね」とか言ってたけど、そういうもんなんだろうか?頑張れ、イタリアの放送局!

そんな悪天候にもめげず(?)、優勝したのはシューマッハー(ゲロルシュタイナー)。最後の上り坂で先に集団から抜け出したルビエラ(ディスカバリー)を並ぶ間もなく抜き去って圧勝。総合トップにも立った。シューマッハーは初日のTTも上位だし、伏兵現るといったところか。ちなみに彼もまた20代半ば。このステージ優勝候補と言われていたベッティーニは、完全に置き去りにされての3位。アムステル・ゴールドレースやリエージュ~バストーニュあたりから、もう一つノリきれない感じである。ポイント賞獲ってほしいんだけどな…。

そういや、選手・関係者一同厳しい気候に苦しめられているのも、最初の数日間はフランドル地方(ベルギー)での開催になっているからなんだよね。ジロ・デ・「イタリア」なのにフランドルってのが不思議なんだけれども…ヨーロッパだけに色々な事情があるのかもしれないね。民族とか、昔の国境とか。

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