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2006年07月31日

●なんて素敵な笑顔なんだ ('06ヴァッテンフォール・サイクラシックス)

さて、気を取り直して自転車ロードレースである。


昨晩は、JSPORTSでクラシックレース後半戦第1弾、ヴァッテンフォール・サイクラシックス。ツール・ド・フランスが終わってからわずか1週間。最初は正直「もう始まっちゃうのかよ…」という感じだったが、始まってしまえばロードレースはやっぱり面白いもの。出入りが多く忙しい展開から、ゴール前の大激戦へ。

久々に観るワンデー、それもツールの間お休みしていた選手たちが多く出ているということで、やはりスピード感が違った(狭い道が多いせいもあったか?)。とにかく集団は高速、にも関わらずアタックをかける選手が続出して、気を抜く暇もない。3度目のヴァーゼベルクの後で飛び出したジルベールとヴェーグマンが潰され、その後6人の逃げも形成されたがこれもあっさり吸収、勝負はスプリントに。

ゴール前では、クイックステップがトザットを発射台にする思い通りの形でポッツァートを送り出すも、前に出るタイミングが早すぎたか、その真後ろに控えたツァベルとフレイレが「待ってました」と襲いかかる。ポッツァートもよく粘り、最後は3人が横一線、ハンドルを押し出しながらゴールラインを越える形に。これほどきれいな「少数の接戦」(4着以降はかなり離れた)も珍しい。興奮ものだった。

勝ったのはフレイレ。一瞬、ゴールの30mくらい手前でツァベルが伸びた時には「オッサンやったか?!」と手を叩きそうになったけど……。まあ、でも、僅差でも負けたのはわかったのだろう、すぐにツァベルは笑顔でフレイレの背中を叩き、頭まで抱きかかえて祝福。うーむ、あんな惜敗でここまで爽やかな態度もまた珍しい。頑張ったポッツァートも2人に加わり、とても気持ちのいい光景となったのであった。

表彰台でもツァベルはご機嫌。勝ったフレイレよりよっぽど嬉しそうだった(笑)。きっと、「出し切った」という感覚があったのだろう。最近はドーピング問題で嫌な話が続いているロードレースだけど、ツァベルの笑顔を見るとそんなのどこかへ吹っ飛ぶね。彼こそが本当の「癒し系」である。栗村さんや谷口さんは笑ってたけど、表彰式の「WE ARE THE CHAMPIONS」はある意味ピッタリだったと思う。


しかし、それにしても、フレイレもツァベルもツールであれだけガンガン走ってたわけで、この人たちの身体は一体どうなっているんだろう、とはちょっと思うよな。ドーピングしてようがしてまいが、常人の域をはるかに超えているのだけは間違いないだろう。

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コメント

しかしツァベルも長い事やってますよね。
今年はなかなか勝てませんが、まだまだ強いですな。

惜しかったですよね。凄く良い形でスリップストリームに入れて、仕掛けるタイミングもバッチリだったのに。

昔はもっとずっと強かったそうですが、しかし衰えてもなお諦めず続けてレースで「出し切れる」あたり、さすが「世界のレギュラー」なんだなあ、と感心します。

あと、本文にも書いたけど、あの爽やか、ではないか(笑)、豪放な笑顔がいいですよね。

あとミルラムの爽やかなジャージにそぐわない『角刈り』(笑)

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