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2005年10月26日

●'05チューリッヒ選手権

JSPORTSの録画で、UCIプロツールチューリッヒ選手権。シーズンも終盤。有力選手たちが来季に備えて休養に入り始め(ってことなんだろうな)、いささか顔ぶれ的には寂しくなってきたものの、残った選手はまだまだ熱い戦いを繰り広げる。スイスでの伝統のレースは、クイックステップのベッティーニが問答無用の脚力で圧勝。

ベッティーニのワンマンショーだった。40km周回コース(全長は240km余り)の残り1周、第2集団から意表を突くアタック。アシストを連れてもの凄い勢いで上がっていくベッティーニ。邪魔なカメラバイクを追い散らすベッティーニ。先頭集団に追いつきチームメートに「引けやおめえら!」と檄を飛ばすベッティーニ。そして単騎で抜け出して独走するベッティーニ。すげー。ステージレースだとやや中途半端なタイプかもしれんけど、最も「バランスよく強い」のは彼かもしれん。

また、このレースのベッティーニについては、強くて格好いい姿ばかりでなく、レッグウォーマーを脱ごうとするもなかなか脱げず、悪戦苦闘した末に遅れそうになり、ファッサのベルヌッチに背中を押して助けてもらったり(ベルヌッチいい奴)とか、健闘するチームメートたちを置き去りにしてスパートしたところでチェーンが外れてしまい、ちょっとバツの悪そうな状態になったりとか、お茶目な姿もあった。こういうのがまた楽しいんだよね。

あと、このレースはあいにくの雨の中行われたのだが、細い道、青々と続く森林、そしてなだらかな山道といった風景は我々が抱く「チューリッヒ」のステレオタイプなイメージ通り。先日のブエルタや世界選手権の荒野(砂漠?)と比べれば、みずみずしさにおいて天と地との差であった。真面目な話、これだけ気候の違う所を転戦するんだから体力増強よりも体調管理の方がよっぽど重要なんだろうね。選手もチームも大変だ。

これで、あと今シーズン残っているのは、パリ~ツールとジロ・デ・ロンバルディアの2レースですか。オフシーズンは3月くらいまでか?なにしろ初めての経験なので、移籍情報とかもかなりワクワクするね。

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