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2005年07月19日

●'05ツール・ド・フランス第16ステージ

今日は23時半まで仕事。さすがにここまで遅くなると、帰ってから5時間余りの放送をじっくり観るのは不可能だ。

ということで、早送りを駆使しながらツール・ド・フランス第16ステージ。山岳ステージの最終区間。最後の見せ場とばかりに先行集団から、また後続集団からアタックする選手が続出し、せわしない展開に。途中、超級の峠からの下り(急傾斜のカーブが続き、ガードレールは皆無)はかなりのスリリングさ。興味深いシーンが続く。

しかし総合優勝争いに関しては、今日もまた「何も起こらなかった」。いや、一応バッソもウルリッヒも、攪乱を狙う彼らのチームメートたちも積極的に仕掛けようとしたとは思うのだ。でも、騒がず慌てず乱れず、有無を言わせず鎮めてしまうランス・アームストロングの存在感。ランスをマークし、ランスを揺さぶるはずの集団が、いつの間にか彼を中心とした「ランスのための」集団になってしまう不思議。うーん、ちょっとアンチクライマックス。

ただ、本来のランス・アームストロングの強さは(僕はそれを知らないけれど)、もっと圧倒的な、それ自体で血湧き肉躍るようなものなのかもしれない。昨年までは1大会で何度もステージ優勝していたようだ。解説の栗村さんなんかはランスの圧倒的なパフォーマンスを期待しているようだし、僕もそれはぜひ見てみたいと思うのだけれど、どうも達観した顔をしている彼にはそれは望めないようである。最強は最強。でもやっぱり「引退間際の王者」なのかな、と。ヒンカピー懸命のアシストはちょっと泣ける。

だから、というべきか、総合争いよりも区間賞争いの方が面白かった。勝ったのはペレイロ。第11ステージで崖から落ちて視聴者を仰天させ、第15ステージでは敢闘賞も獲得しながらあえなくヒンカピー「無欲の」スパートに屈したあのペレイロである。今日もど派手なレースぶり。後続集団から思い切りよく飛び出し、一気に先行集団の9人を抜き去って「すげえ!」と唸らせたのもつかの間、パンク(?)で後退。しかしめげずにまた追い上げて食い下がる。で、「ずいぶん足を使っちゃったし、頑張った末にまたダメなんだろうな」と思わせておいて、ゴール前では伸びる伸びる!スプリント戦を見事制して優勝!!いや、参りました。彼もまた初優勝か…。

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