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2005年10月21日

●'05世界自転車選手権

NHK-BSで世界自転車選手権ロードレース・エリート男子。普段観ているプロツールとは色々と異なる点が多く、今年からのニワカ自転車ファンとしてはなかなか新鮮なテレビ観戦となった(まあ、何事も最初の頃は何を見ても新鮮に感じられるわけではあるが)。

まず、NHKの中継、しかもわずか50分の枠であったこと。昔フジテレビでツール・ド・フランスとかやってた頃は全く興味がなかったので、JSPORTS以外で真面目に観るのは初めてなんである。が、さすがNHK。実況は多少大げさではあったが無難にこなしていたし、解説は今中大介さんだったので全く問題なし。時間の方も、JSPORTSの放送のようなのどかで楽しい雰囲気は残念ながらないけれど、その分ムダがなくて大一番(「世界選手権」だからね、何しろ)の緊迫感がひしひしと伝わってきてグーだった。

それから、レース自体については、国対抗の色彩が強いのが面白い。「個人の成績を残すための団体の戦い」という性質はいつもと一緒でも、その団体の単位が「CSC」「Tモバイル」「ファッサ」とかじゃなくて「スペイン」「イタリア」になっている。サッカーなんかのクラブチームと代表の関係と同じようなものなんだろうか。いつものチームのジャージやヘルメットの上に国のジャージを着込んでたりするあたり、ちょっとプロ野球のオールスターを思い出す。

で、展開としては、平坦基調のワンデーレースらしく途中次々と試みられた逃げ・アタックは全て潰され、集団によるゴール・スプリントに。勝ったのはクイックステップ、じゃなかった、ベルギーのトム・ボーネン。早めの勝負に出た地元スペインのバルベルデをかわし、さらに衰えぬ脚色で後続も抑え込んで完勝。ペタッキやマキュワンが脱落していたとはいえ、豪快な、ボーネンらしい勝利であった。この人が調子いいときは体がものすごく大きく見えるね。ツール前半の絶好調から負傷をきっかけに失速していた感があるだけに、本人もすげえ嬉しそうだった。うん。

そういや、このレースは1ヶ月ほど前、ブエルタのすぐ後に行われたはず(日本だと情報遮断が楽で楽で(笑)…)だが、JSPORTSでのブエルタ中継(録画)を追うように放送したのは意図的なものだろうか?だとしたら、NHK偉いよなあ。使っている音楽も同じようなものだったし、もしかしたら制作会社が同じだったりしてね。ま、何にせよ、面白かったっす。

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コメント

始めまして、いつも楽しく見させてもらっています。
BS私も見てました。
熱心に自転車競技を見ていたのは5年位前になるので、出場している選手はほとんど知らない選手ばかりでした。
ま、自分自身は山岳ステージが好きなのでスプリントはどうも。。。なんですが。
ロードのシーズンももうすぐ終わりですね。
3月のパリ-リエージュどこかで中継しないかなぁ。
石畳の激闘好きなんだけどなぁ。

はじめまして、きむらさん。

>熱心に自転車競技を見ていたのは5年位前
ということは、ツール・ド・フランスでアームストロングの連覇が始まった頃でしょうか。5年もたつと、確かに選手は全然替わってるでしょうね。

>ま、自分自身は山岳ステージが好きなのでスプリントはどうも。。。なんですが。
あー、山岳とスプリントじゃ、全然醍醐味が違いますからね。
僕はどっちとも言えないですねー。ただ、スプリントの時は「それまでの数時間はなんだったんだ」とか思わないでもないですが(笑)。ワンデーレースだと特に。

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