●競争と友情、難しいね
昨日のツール・ド・フランス第15ステージ。フランスチャンピオンジャージを身にまとったヴォクレールが見事な独走勝利を決める一方で、総合争いの中ではやや後味の悪い出来事が。
終盤のパレ峠、人数を減らした集団の中からマイヨジョーヌのアンディ・シュレクが絶妙のタイミングでアタックをかける。しかし、ライバルのコンタドールをうまく出し抜いたかに思えた瞬間、アンディの自転車のチェーンが脱落するトラブル。ここで、コンタドールが逆にアタックをかけ、それにサムエル・サンチェスとメンショフが続いてアンディを置き去りにしたのだ。
自転車ロードレースにおいて、有力選手がメカトラブルや落車で遅れた場合は待つのがフェアプレー精神、というか不文律とされている。コンタドールはこれを破ったということでアンディは激怒し、マスコミやファンの間でもコンタドールの行為に対する非難が起こっているようだ。