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2005年05月30日

●『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第9巻

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安彦良和著『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』9巻(角川書店)読む。8巻(ジャブロー到着)で物語も折り返し地点に差しかかったということで、今回(から11巻くらいまで?)はシャアとセイラの幼い日々を描く番外編。

で、感想だが……いらないよ、これ、安彦先生…。こういう前日譚ってのは本編の中でほのめかされたり徐々に明らかになったりするからいいのであって、ディテールまで一気に明らかにしてしまう必要は全くない、というより想像の余地を奪ってしまうゆえにむしろ本編の出来を損ねてしまいかねない感がある。おまけにシャア&セイラとザビ家・ラル家の関係が本編とは微妙にずれて(矛盾して)しまっているし。『スターウォーズ』エピソード1・2(これもプリクエルね)を観た時の、何とも言えない違和感を思い出した。

いや、別に番外編を読まなきゃいいのかもしれんけどね。それはそれで、ファンとしては間が空きすぎて辛いっす。ワガママなのは重々承知でお願い。先生、早く本編に戻って(いや、実作業的にはもうそろそろ戻っちゃってる頃か…)。

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コメント

あれ?いらないですか。タチ中尉とハモン、ランバ・ラルとセイラ、キシリアとシャア等のいきさつが解ったので、本編の1コマ1コマに重みが増したというか。(ああ、タチ中尉と再会した時のハモンさんの「・・・・・・」はそういう意味もあるのね、とか。)これはこれで楽しめました。自分はTVアニメをいままで通して観たことがなく、この漫画でガンダムを初体験しているからでしょうか?
ただ、こういう外伝的なものは本編が終わってから始めた方がいいとは思います。

>ただ、こういう外伝的なものは本編が終わってから始めた方がいいと
>は思います。
ああ、確かにそうかも。私が「これいらない」って思ったのも「早く宇宙編が読みたい」という気持ちも込めてのものですからね。漫画ではランバ・ラルが死んでからジャブロー行きがわりとすぐなので、そこでランバ・ラル一派大活躍の番外編をやられるとちょっと底が浅く感じてしまうというか、気持ちの整理ができてない(笑)というか…。

タチ中尉はいいですよね。死ぬ時の男泣きはなんつーか、スゴイ。

いいですね、タチ中尉。
この番外編から本編までの間に1階級しか昇進できてないのも、なんかイイですね。

>この番外編から本編までの間に1階級しか昇進できてない
細かいとこまでよく見てるなあ(笑)。
いやー、やっぱ人が良すぎると乱世には損をしちゃうっつーことでしょ。
彼の場合は最後の最後、「本望」な死に方ができただけいいのかもしれんすけど。

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