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2005年05月02日

●『失踪日記』

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吾妻ひでお著『失踪日記』(イースト・プレス)読了。

二度の失踪、ホームレス生活、自殺未遂、アル中の発作、そして精神病院への強制入院。これらの体験が明るく楽しく…いや本当にかわいい絵柄で楽しく読める本なんだけど、背後に隠れた闇は深そう(笑)。ま、「人間どんなになっても(とりあえず)生きてはいける」という意味では前向きに人生をとらえられるだろう。

巻末の対談は、もともと聞き手のとり・みきが吾妻ファンだから、完全に吾妻讃歌、ハイテンションで信者ぶりを発揮という気がしなくもない。でも、とり氏の言うとおり、「『漫画作品』として完成度が高く本当に面白い」のも確か。何度も読み返せそうな魅力はある本だと思う。

個人的に一番好きなのは、拾った300円で買ったパック酒をすげーうまそうに飲むシーン。

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