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2005年03月04日

●『ラグビー・ルネッサンス』

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日本ラグビー狂会編・著『ラグビー・ルネッサンス』(双葉社)読了。毎年1回出版される「狂会本」。既に10冊は超えているのかな?一昨年までは欠かさず買っていた大好きなシリーズなのだが、ライターの質がやや落ちたように思うことと、あと僕自身も3歩進んで3歩下がる(笑)という感じの日本ラグビーに疲れを感じたこともあり、前回は初めて購入を見送った。今回は気を取り直して、というよりジャパン欧州遠征の惨状を目にして「145」の頃を思い出し、購入。

今回の目玉はリ・スンイルさんの2つの原稿(大阪朝鮮高校の闘いの歴史と、フットボールのレフリーのルーツを追ったもの)だな。ともにラグビーがラグビーたる所以をよく示してくれていると思う。佐々木典男さんの書いたプロローグ中にある、マコーミック(に遭遇した岩手のファン)のエピソードも同じ趣旨だよね。こういうエッセンスを明確に盛り込んでくれている限り、「狂会本」は存在する意義があるのではないだろうか。

あとの各ライター(特に平塚・中尾・梅本の3氏)は安定した芸風を発揮してるっちゃしてるのだが…ざっと見渡してみて気になるのは、若い書き手がいないことだな。

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コメント

若い書き手が少ないのには同感です。ファンの高齢化とあわせて深刻な事態かもしれません。一年前の「歓喜と失意のレッスン」は結構いい出来でしたよ。

>ファンの高齢化
秩父宮とかでも、ベンチに新聞紙敷いて座ってるようなオジサンファンは元気なんですけどねえ。興味を持ってくれた若い人をいかに定着させるか。派手な表層だけに引かれる人はすぐに別のモノに移り気しちゃうでしょうから、ラグビー本来の魅力をアピールしたいところですけどね。

>「歓喜と失意のレッスン」
フットボールのファン・サポーター全員に深く染み入るタイトルですなあ…。

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