« 現実の再現、現実の改変 | メイン | 『封印作品の謎』 »

2005年01月14日

●花に嵐のたとえもあるさ

さよならだけが人生だ、か……。


阿部吉朗選手 大分トリニータへ期限付移籍決定のお知らせ

年末にトーチュウで移籍報道があってからしばらく音沙汰が無く、「もしかして土壇場でおしゃかになったのでは」と淡い期待を抱いていたのだが、ついに発表されてしまった。期限付移籍とはいえ、先々戻ってくるという保証はどこにもない…。

僕は、実はこの移籍に最もガッカリしているのは原監督ではないかと思う。2004年は代表への選出や怪我人続出によりコロコロとメンバーが変わる中、原さんはその前年・前々年に比べても4-2-3-1のフォーメーションへのこだわりが強かったように見えた。そんなチーム事情の中吉朗はサイドハーフとしての出場を余儀なくされ、結果的に移籍を決意することになったのかもしれない。

しかし、よりメンバーが揃うであろう今年、リーグ戦の長丁場で優勝を狙うためにはやはりチームとしての柔軟性(オプション)を増やす事は絶対に必要で、その場合に「攻撃的シフト」の駒として(FWとして)の吉朗は重要な駒だったはずだ。それを埋められる補強が可能なのかどうか。

もちろん、僕もとても落胆している。彼は、得点やアシストといった数字に表れる以上の仕事をしてくれたし、そのファイトぶりと雰囲気で試合の流れを変えられる選手であった。サポーターとともに燃えるスタジアムを演出できる、チームの鍵となる役者でもあった。劣勢の試合でも、彼が出てくれば「何とかしてくれるのでは」という期待を抱かせるストライカーであった。

その阿部吉朗がFC東京から(一時的に、と信じたいけれども)出ていってしまう。これが嘆かずにいられようか。ああ、なんてことだ。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://umanen.org/mt/mt-tb.cgi/43

コメント

残念ですね。ケリーがいなくなった今年は前線の選手の並べ方も変わるだろうからチャンスもあったし、
チームのみんなからも愛されていたのに。
きっと帰ってくると信じています。

君の行く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか そんなにしてまで

君の行く道は 希望へと続く
空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた 歩きはじめる

>残念ですね。ケリーがいなくなった今年は前線の選手の並べ方も変わるだろうからチャンスもあったし、
そうですね。昨年は(も?)結局あんまり点が取れなくて、原さんもそろそろ考えるところがあったでしょうにね。2トップやって欲しかったんだけどな。

ここであえて外に可能性を探りに出るあたり、ますます阿部の事を好きになっている俺。

がんばれよー。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)