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2005年01月01日

●天皇杯決勝 磐田×東京V

午後、NHK総合で天皇杯決勝。ジュビロ磐田 1-2 東京ヴェルディ。今季(に限らず、だが)日本サッカー界で幾度も見られた「退場者を出したチームが押し込まれながらも粘り勝つ」という構図がまたしても繰り返される形に。また、印象としては、保有戦力の差というよりも「持っている戦力をより生かしきった」側が勝った試合であったように思う。

ヴェルディは10人になりながらも最後まで集中力を切らさず、立派な団結ぶりで久々の栄冠をつかんだ。特に素晴らしかったのは平本で、服部と田中誠をぶっちぎって決定的な2点目を挙げたのみならず、その後もパスを受けてはスペースからゴールへ向かう姿勢を貫き、ジュビロDFに脅威を与え続けた。ナビスコ杯決勝やCSでもそうだったが、単に引きこもるだけでは攻撃力で上回る相手に耐え切る事は難しい。こういう「隙あらば逆襲するぜ!」という姿勢はチーム全体を助けることになるのだ。

結果的には、小林慶が退場になったのが前半終了間際だったのもヴェルディにとっては幸運だった。ハーフタイムにしっかり戦い方の意思統一ができれば、1人くらいの数的不利は克服できない差ではない。きっとアルディレスの指示も的確だったのだろう。

ジュビロも各選手が個の能力の高さを見せ、途中からは圧倒的に押し込んであと一歩まで迫った。前半ステディに戦って後半攻撃的に出る、というゲームプランは先制点で崩壊したものの、その後の大攻勢(本気になったらまだまだど迫力だ)や小林慶を退場に追い込んだ名波の巧みなパスを見たら、ジュビロ逆転の可能性は十分に思えたものだ。が、届かなかった。結果論になるが、山本監督の交代策はちとやりすぎというか、あれこれいじくり回すよりも素直に両サイド川口・西のような攻撃布陣でガンガンたたみかければ良かったのではないだろうか。2ndステージの低迷ぶりから普通に考えればここまで来ただけでも「さすが」ではあるのだけれど、それでも「何とかなったのでは」と思えてしまうのもまたジュビロだからか?

正月早々(シーズン最後の試合だけど)なかなか面白い試合を観られて、幸先が良い、ということかな?

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コメント

山本さんちょっといじりすぎだよと正直思いました。菊地OUT川口INのときゴール裏もどよめめいた。「どうするつもりだろう???」みたいな。現地から戻ってきて夜の再放送を見たけど、客観的に見ればおもしろい試合だったのではないかな?

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