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2005年01月29日

●『燃えよドラゴン』

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DVDで、ロバート・クローズ監督『燃えよドラゴン』観る。ブルース・リーの遺作にして最高傑作、そして「初めてアジアとハリウッドが手を組んだ」記念碑と位置づけられる作品だが、なるほどこれは確かにスゴイ。

まず、なんといってもリーのクンフーの凄まじさ。そのスピード、キレ、動きの多様さは『ドラゴンへの道』をもしのぐ。リーの体がビシッと振れるたびに敵が次々と倒れ、あるいは吹っ飛んでいく。闘争と勝利、その快感の連鎖。何者をも寄せつけぬ完璧な強さ。アクション・シーンの出来だけとっても、間違いなくブルース・リー映画の最高傑作と言えるだろう。

また、悪役が強烈なのもいい。少林寺を裏切り、孤島で武術大会と拷問と麻薬栽培にいそしむ男。こいつの狂いっぷりがなかなか堂に入ったもので、『怒りの鉄拳』の日本武道家や『ドラゴンへの道』のマフィアとは全く違う、「あちら側」に位置する絶対悪としての存在感を発揮している。クライマックスでは鉄の爪を装着し、鏡張りの部屋でリーと一騎打ち。

ま、冷静に観てみれば、ツッコミどころが目につく映画ではある。島への渡航、武術大会、そしてリーが地下アジトに潜入してヌンチャク・アクションを見せるところまではまあいいだろう。でも、その後の展開があまりにも性急すぎ&都合良すぎるのはちょっといかがなものかと思った。せっかく捕らえたリーをあっさり放してしまうのは間抜けとしか言いようがないし、あの地下牢に閉じこめられていた男たちはいったい何なんだ(笑)。

でも、リーのファン(今や僕もそうだ)にしてみれば、そんなツッコミはくそくらえ!である。「考えるな!まず感じろ!!」なんである。超格好良いオープニング・テーマ、東洋の神秘を匂わせた台詞回し、ちょっとしたエロ(笑)、生命と誇りをかけた男たちのバトル、そして闘神リーの降臨。国家の軍隊が何の役にも立たず、極限のクンフーと男気、そして抑圧された者の怒りが爆発して悪が滅ぶ、というラストもいかにもリーらしい。これ以上いったい何を望むというのか?

夭逝の天才ブルース・リーが最後に放った一撃は、30年の時を経てもなお色褪せない。そして、おそらく、これからも。

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