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2005年05月10日

●バレンシア×バルセロナ

WOWOWの録画で、リーガの大一番。バレンシア 0-2 FCバルセロナ。結局、こちらも止まらなかった。バルサが優勝を手中にしたと言ってもよい、大きな大きな1勝。アウェイながら、バルサらしい超絶個人技炸裂の勝利。

開始からしばらくはバレンシアの攻勢で、トップ下のアイマールを中心に巧みなパスワークでバルサゴールに迫る。アイマールの視野の広さとボール扱いの柔らかさには「さすが」と唸らされたし、さすがのバルサもそう易々と勝点はとれまいというのが率直な印象であった。

だが、一発の個人技が全てを打ち破った。28分、右サイドペナルティボックス脇でベレッチがDF1人を巧みに抜き去り、逆サイドのロナウジーニョへ大きなマイナスのパス。ペナルティボックス内に待ち構えるDFを前に置いてロナウジーニョは(あのチェルシー戦と同じように)一旦立ち止まり、一拍おいて右足を振り抜いた。信じられないほどの速度で飛ぶボールが、GKの絶対に届かない弾道でゴール右上隅に突き刺さる。仰天のシュート。あまりの凄さに、狂喜するバルサイレブンの後ろで、バレンシアの選手もファンもやや呆気にとられていたように見えた。

そして、先制点の衝撃が収まらぬ30分、今度はロナウジーニョのスルーパスでエトーが左サイド抜け出し、何がどうなったのかよくわからないフェイント(笑)でDFを完全に置き去りにしてGKと一対一、GKが距離を詰める間もなく右足アウトでゴールネットに突き刺した。ビデオで早回しにしたかのようなあっという間のゴールだった。仮にも相手はバレンシアのDFだぞ?もう笑うしかない。画面を見ながら腹を抱えて笑い転げてしまったよ。

ここら辺、文字で書くとその凄さが全然伝わらないな。とにかくどうにかして、映像を見てみてくれ。絶対に損はない。

いや~、チャンピオンズリーグでどこが勝って最強と呼ばれようが、今年の最高(に面白い)チームはバルサだわ。だって、人間業じゃないプレーが毎試合観られるのってこのチームだけでしょ。ヒロミが惚れちゃったのもよくわかる(だからっつって、それを持ち込もうとするのがいいかっつーと話が別だけど)。びっくりしたなあ、もう。

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