●第６６回優駿牝馬
フジテレビの競馬中継で第６６回オークス（Ｇ１）を観戦。断然人気のシーザリオが道中後方に追いやられながら、直線大外から際どく差しきって優勝。皐月賞のディープインパクトほど見た目のインパクト（別にダジャレではない）はないにせよ、最後坂上でぐいっと伸びてきた底力はなかなかのもの。福永はこれで今年早くもＧ１四勝目。運も実力も充実している印象で、ＪＲＡ記録は確か年間五勝のはずだから、まさに絶好のチャンスである。
シーザリオのお父さんはスペシャルウィーク。スペシャルウィークといえばミスターシービーと並ぶ我がベスト・フェイバリット・ホースであるから、シーザリオの勝利も嬉しくないはずがないのだが…やっぱ馬券外すとちょっと、ね（笑）。シーザリオ－ディアデラノビア（結果は３着）で堅いと思ったんだけどなあ。２着のエアメサイアなんて父サンデー母エアデジャヴー騎乗武豊で、いかにもＧ１で人気するんだけど底力が足りなそうな組み合わせじゃないか。ユタカにやられましたですよ、また。
「武豊が買うと来ないのに買わないと来る」というのは僕に限らず多くの競馬ファンが抱える悩み（笑）だと思うが、しかしこのレースでの彼の騎乗は見事なものだった。馬場・枠・馬の力・ペースの全てを総合してベストの乗り方だったと思う。騎手の力で「持ってきた」っていう感じだもんね。田端到さんがどこかで書いてたけど、武豊は「力の劣る馬に乗って断然人気を倒しに来た時にこそ、真の凄みを見せる」騎手である。オグリキャップをけたぐった天皇賞・秋（スーパークリーク）に始まり、４角でサクラローレルに馬体を併せた天皇賞・春（マーベラスサンデー）、そして直線一気でタイキシャトルを差しきったスプリンターズＳ（シーキングザパール）、ｅｔｃ…。本人はそりゃシーザリオの方に乗りたかったのかもしれんけど、観ているファンとしては今日のような力関係の方が面白い。
で、来週はいよいよ日本ダービー。武豊が、今度は超断然人気（単勝１．２倍くらいか？）のディープインパクトに騎乗する。さて「順当な結果」に終わるのか、それとも案外な脆さを見せてしまうのか。まあ、勝つだろうな。
