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2006年07月23日

●日本×中国 (AFC女子アジアカップ)

午後、テロ朝でAFC女子アジアカップ。日本 1-0 中国。女子W杯アジア予選を兼ねて行われている大会の、グループリーグ最終戦。2勝同士の直接対決は、日本が実に9年ぶりに中国を破って首位通過決定。全体的には中国の優勢ながら、セットプレーで得た虎の子の1点を粘り強い守備で守りきる際どい勝利だった。W杯まではあと1勝。


しかし、「なでしこジャパン」の試合はいつ見ても面白い。というより、ついつい応援に力が入ってしまうのだ。理由は考えるまでもないだろう。アメリカや中国、北朝鮮といった強豪国に比べると、彼女たちは明らかに体が小さく、運動能力も優位にあるとはとても言えない。にも関わらず、決して恐れずひるまず、組織と根性を武器に敢然と立ち向かっていく姿には共感を覚えずにいられないのである。

話は精神論のレベルに限らない。現代表の守備の特徴は2人以上で挟み込むプレーの徹底だが、当然の事ながらサッカーは11人対11人で行うものであり、「複数で奪う」事は口で言うほど容易ではない。この試合でも、画面の端々でボールホルダー、あるいは「その次」の選手を捉えるために自分のマークをかなぐり捨てる姿が散見された。そして、相手が別のプレーを選択する前に素早く挟む!

攻撃の場面に移っても、思い切りの良さは変わらない。フィードで抜け出したFWはDFと一対一になれば非常に高い確率で勝負するし、パスで展開する場合も迷いは見られない。この日も大谷・大野・永里が果敢にドリブルを挑み、結果的に流れの中でこそ得点できなかったものの、ボックスすぐ外で奪ったFKが決勝点につながった。攻撃にしろ、守備にしろ、「決断力」こそが彼女たちの強みだ。

個々の選手では、まずMF柳田のプレーに感心した。元々身体能力は高かったけど粗さもあったのが、フィードは正確だしFKは蹴れるし守備はイヤらしいし(笑)、「いい選手になったなあ」と。DF矢野は馬力があって、GK福元は安定感抜群でそれぞれ良し。澤はちょっとキレがなかった感じ。決勝点の宮間は勇気のあるナイスヘッダーだった。SBの安藤は面白い選手。川上をカフーやロベカルだとすれば、彼女はグロッソやザンブロッタに近いかな。


で、えーっと、これで、次の準決勝で勝てば決まり、負けても3位に入ればだいたい大丈夫みたいだね。相手は北朝鮮か、もしくは……オーストラリア、か。結構強いんじゃなかったっけ?なんか、オーストラリアがAFCに入ったことで割を食って、W杯出場に苦労しそうなのは男子よりも女子代表の方のような気がするな。俺たちのなでしこになんて事すんねん(笑)。

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