●２年ぶりに小平へ行ってみた
ちょっと前の話になるんだけど、先週の火曜日に（半日休暇をとって、スーツ姿で）小平にあるＦＣ東京の練習場へ行ってきた。お目当てはもちろん、今シーズン限りでチームを離れることが決まり、３日前に味スタで涙の挨拶をしてくれた浅利（と藤山）である。ちなみに２００８年２月以来（その前は原監督時代の２００２年になるのか……）の小平訪問であった。
その日のチーム練習は午前１０時半から。やや出遅れた僕が到着したのは１１時半近かったから、既に練習は後半部分に入っていたのだろう。平日なのに（って、ヒトのことは言えないが）数十人の見学者がスタンドを埋めていてちょっと驚いた。あれこれお喋りしている女性ファンのグループもいるにはいるけど、ほとんどの人はジッと黙って見つめている感じ。
選手たちはグラウンド半分を使って対戦形式のトレーニングを行っていたところだった。面白いのは、片方のチームはゴール２つをＧＫ１人で守っていて、もう片方は普通に１ゴール１ＧＫだったこと。２つのゴールへ攻める側はフリーになるとすぐシュートを要求されて（タッチ数も制限されてたかも）、普通に攻める側はじっくり回して崩してからシュート、という雰囲気。カウンター×ポゼッション、というようなシチュエーションを意図的に作り出していたのかな。
城福監督はピッチ脇に立って始終大声の指示を飛ばしているのだが、気づいたのは２年前とは指示の内容が違っていること。前は「パス出したら動け！」という初歩的な事や「慌てるな！作り直せ！」というようなものが多かったのだが、今は攻め込んでからの具体的な崩しに関する内容が多くなっているようだ。「○○を使え！」とか「そこで動け！行っていいよ！」というような。ささいな事かもしれないが、チームの進歩ぶりが確認できたような気がして嬉しかった。
「へー」と思いながら観ているうちに、全体練習は１２時過ぎで終了。翌日明大との練習試合が予定されていたから、少し短めだったのかもしれない。その後はしばらく個人練習が行われた。スタンドに近い方のフィールドでは藤山と浅利がシュート練習を始めたのだが、ぜーんぜん入らないんだ、これが（笑）。少し笑いをこらえながら、ファンサービスのゾーンへ移動。
今回は浅利のサインをもらうことが目的だったので他の選手はスルーさせてもらったのだが、選手とファンのやりとりを眺めるだけでもなかなか楽しかった。米本は若々しいというか、部活動口調が抜けないというか（笑）。草民君は優しい感じで、プロっぽい顔つきになるにはもう少し時間がかかるのかな。梶山は頬がこけて精悍な顔立ちになっていて、思わず「格好いい」と思ってしまった。格好いいと言えば、やはり北斗とブルーノさんはイケメンだったねえ。
笑ったのは平松。持ち前のにこやかな表情でファンの撮影に応じようとしたら、後から来た佐原が命令口調で「オイ、乾杯ポーズしろよ」って（笑）。もちろん３日前のヒーローインタビューでかましたあのポーズのことだ。他のファンも見ている前でそれをやらされたものだから、その後写真を頼まれるたびにと頼まれてやんの。つか、佐原ってやっぱりそういうキャラなのね。
で、１時間ほど待ったろうか。シュー練を終えた浅利と藤山が並んで話しながら歩いてきた。少し慌てて、ぎこちない手つきでビジネスバッグから浅利のレプリカユニを取り出す僕（笑）。無事浅利にサインをもらい、握手して、藤山にもサインと握手をお願いすることができた。サインと握手それ自体ももちろん、この２人に直接、目を見ながら「今まで本当にありがとうございました」とお礼を言えたのは本当に嬉しかった。浅利は軽く会釈も返してくれた。さすが社員（笑）。
それにしても、いつも思うのだが、このファンサというヤツは大変である。米本とかもう何十人かのファン全員（僕を除く）にサインねだられて話しかけられている感じだったもんね。それでも（多分）イヤな顔をせずに毎日毎日こなしているんだから、仕事とはいえ大したものだと思う。中には非常識なファンとかもいるんだろうしね……いや～、タイヘンだー。
てな感じで、約２時間の滞在だったが十分に楽しむことができた。活気を感じ取れたし、なんだかんだ言ってミーハー気質なので選手たちを間近に見られるのが嬉しいのだ。浅利・藤山のサインが入ったユニフォームは、もちろん我が家の家宝である。
サイン、ちっちゃ（笑）！
