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2011年05月14日

●わからん。いや、もうダメかもしれない。 (ザスパ草津×FC東京 テレビ観戦)

ザスパ草津 2−1 FC東京 (J2第12節)
 
 
前橋の正田醤油スタジアムで行われた今節は、スカパー!でテレビ観戦。

開始早々椋原がラフィーニャにぶち抜かれて冷や汗をかいたものの、序盤は東京が押し気味に試合を進めた。が、相変わらず強引なサイド突破からのクロスばかりが目立つ上に、追い風にも関わらずシュートをなかなか撃たない。梶山は通る確率千分の一以下のパスを繰り返し、達也や上里が撃った数少ないミドルも枠をとらえられず。気がつけばいつも通りに東京の攻撃が失速し、ボールの奪い所や速攻の形がはっきりしている草津の方が良い雰囲気に。

それでも28分、右サイドから戻しのパスをボックス内で受けた達也が切り返したところで、松下に倒されたとの判定でPK。スロー再生で見たら、松下の足はかかっていなかった。ナイスダイブ(笑)。これを梶山がきっちり決めて1−0。ところがその直後、東京陣で今野が跳ねたボールを処理し損ね、熊林とのワンツーで森重を振り切ったラフィーニャが権田を抜いてゲット。あっという間の1−1。その後は草津ペースの流れになって同点のまま前半が終了した。

後半の立ち上がりは東京が再び攻勢に出て、切れ込む谷澤や達也のミドルシュートがゴールを襲う場面もあった。しかし、上里→セザーと交代した直後の59分、ゴール前でDFと接触した高松が膝を痛めて負傷退場。これで東京はペースを失ってしまう。そして66分、パス交換で阿部をかわして右サイドをえぐった古林のマイナスのクロスを、ラフィーニャがゴール右隅に叩き込んで草津勝ち越し。ラフィーニャには誰もついておらず、完全に崩された形だった。1−2。

何とか反撃したい東京だが、元々連動していないアタッカー陣が足も止まってしまい、チャンスすらろくに作れない。逆に草津がカウンターでいい形を作りながら時間が進む。終盤には森重が上がって波状攻撃をかけ、谷澤と梶山のトリッキーなパスでセザーがボックスへ突入する場面もあったが、クロッシュートはポスト右に抜けてしまった。ロスタイムには権田がゴール前へ上がるスクランブル体勢をとるも、同点ゴールは奪えず。情けない逆転負けとなってしまった。
 
 
不謹慎な喩えだが、東京ダービーで「底を打っていた」わけではなく、「炉心溶融して容器の底に穴が空いてました」みたいな試合だった。

内容的には……何というか、普通に負けた(笑)。攻撃はいつも通りのコンビネーション不足で個の力頼み、怪しげなPKで1点とった以外にあまり見せ場はなし。守備も要所でザル化して崩され、2失点を喫した。そして最後はパニックに陥って組織が崩壊。草津も際立って良いチームとまでは思えなかったものの、集団としての意思統一や運動量、そして勝利への執念といった部分で相手が上回っていたことは否定できない。ある意味順当な結果と言えるのではないか。

試合終了後にすぐ思ったのは「よし、いい機会だから監督替えよう」ということだ。いやマジで。そりゃ怪我人が続出して大変だなあ、とも思うけど、J2随一の戦力を揃えながら開幕から6試合ひどい内容が続いていて、一向に改善の兆候が見られないのはまずいっしょ。

特に、戦術や選手起用が功を奏していないのももちろんだが、監督がタッチ際に張りついてガーガー叫んでいるのに選手がちっとも反応していない光景がイヤだ。テレビ中継だと選手の動きが精彩を欠く一方で、大熊さんの大声ばかりが響いているのがよくわかってしまう。「笛吹けど踊らず」というか選手がシラケてる印象。大熊さんの90分間大声指示出しは調子いい時だと笑えるんだけど、不調時には「プレステじゃないんだから」と腹が立ってくるんだよな。

千葉戦のひどい敗戦を見て「荒療治が必要になるかも」なんて書きながら、一方で「他に誰かいい人がいれば、ね」くらいに思っていた。でも、今日の試合を見たらさすがに「こりゃもう早く監督替えないと」と思ってしまう。とはいえ東京の事だから、いざシーズン途中で監督交代となった時、また倉又さんだの城福さんだのを引っ張りだしそうな気がしてそれも鬱なんだよな。誰かいい人いないのかな。岡ちゃんとか、駄目なんかね?トルシエさんは空いてないのか。

まあ、大熊さんは僕が東京のファンになった時の監督だし、思い入れは深いんだけど……ここまで上手くいかないとは。城福政権末期の停滞を打ち破る方向性が明確だった昨季は、まだマシに思えたのにね。クビにならなかったらならなかったで、無論応援はするけれども。

あ、あと書いておきたいこと。現在の不調の第一の理由が(多分)監督のチーム作りの失敗にあることはもちろんだけど、選手たちのパフォーマンスも決して良いようには見えない。特に梶山。なんつーか、彼のプレーを見ているともはや精神衛生上良くないというか(笑)。何であれだけトンチンカンなプレーが多いのに、誰も文句を言わない(ように見える)のだろうか。コンディションが良くないならきちんと休ませた方がいいし、そうじゃなきゃ……それってどうなのよ。

ホント、楽しい観戦記が書けるように早くなってほしいねえ。
 

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コメント

現地組です。


確かに、権田のゴールキックでさえ押し戻される強風でしたので、ミスが出るのはやむを得ないでしょう。

でも、今の東京にはチームとしての連動性や進歩が感じられません。
はっきり言えば、つまらない。

同じスタメン、同じ交代メンバーで、全く同じ内容。

草津も良いチームでしたが、正直2失点で負けるとは予想外です。

監督交代、やむなしです。

昨日は現地観戦しました。どこまでサポーターを疲れさせ落ち込ませるのか。なにか修行でもやらせているのですか?それとも、いやならサポーターおやめになっても一向にかまいませんよと思っているのでしょうか?社長をはじめクラブ運営サイドにもおおいに疑問です。
  また梶山を甘やかし続けるクラブとゴール裏の集団には数年前から不満を抱いてきました。しかし私のような者は少数派で、試合中彼の怠慢プレーに不満を言うと横から批判される事が何度もあり、最近はゴール裏からバックスタンドに引越ししました。
  

再ポスト、失礼します。


「現地組です。」は、コタツねこのポストでした。


友人からのイヤミとしてお聞き流しください。
監督交代は有力な一手段だと思いますが、そこで候補として岡田氏とかトルシェ氏が、スッと出てくるのを読むと「ああ、お金のあるクラブは羨ましいなあ」と思います。
梶山については、数年前から全く変ってない訳で、「FC東京のサポータの方々は、勝つ事よりも梶山が存在する事の方が重要なのか」と理解していました。

>moskvichさん、コタツねこさん
不満ですよねー、この状況は。全勝なんて与太話はともかく、「いくらなんでもそれはない」のレベルですわな。結果というより内容が。何らかの形で文句を言わないとやりきれないのは、東京ファンの多くが同じ心境でしょう。

>武藤さん
どうも、ご無沙汰です。ナイスイヤミありがとうございます(笑)。

>「ああ、お金のあるクラブは羨ましいなあ」
いや、スポンサーから東電いなくなっちゃったんで、多分意外とお金ないっす(笑)。ただ、結局監督にどれだけのお金(を含めた資源)をかけられるか、というのはまさにクラブの内情次第、ファンから窺いしれない部分も大きいですので、いっそそれなら背伸び上等で好き勝手書いた方がいいかな、と。15年後はジョゼ監督。

>勝つ事よりも梶山が存在する事の方が重要なのか
これについては返す言葉がないというか……。さすがにそろそろ見切りをつけないといかんのですけどね。

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