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2007年12月12日

●来年(こそ)はよろしくお願いします(笑)

城福 浩氏 来季監督就任のお知らせ (FC東京公式)

城福監督就任を発表 育成に定評も勝負にこだわる (東京中日スポーツ) 
 
 
もう一昨日のことになるけど、ついに発表。これでようやく色々な意味で落ち着くかな。来季へ向けての第一歩。
 
 
実は今シーズンの途中、今のチームについて「駄目だこりゃ」とあきらめた時点から、心の中で勝手に「次の監督の条件」みたいなものを思い描いていたのだが、それはすなわち

○ 監督として経験豊かな人(できれば百戦錬磨タヌキ系)
○ フロントにも選手にも(ついでにファンにも)厳しく接することのできる人
○ 「外部の」人

の3つ……って、城福さん全然当てはまらないじゃん(笑)。いや、別に勝手に思い浮かべてただけなんだけども。まあ、上の3条件に当てはまる人(日本人なら岡田さんとか清水さん、理想はもちろんジョゼさんね)はフロント的には「呼びたくない」類だろうし、哀しいことに、今の東京はそういう人には避けられそうなイメージでもある。

ただ、僕としては、惨敗クラシコの時に書いたように、05年以来行き詰まりと挫折を繰り返すチーム状況を鑑みれば、Jリーグ的には「ニューフェイス」とも言える人と一緒に「やり直す」のも悪い選択ではないとは思っている。言い換えれば、新しい風がほしかったんだな、一ファンの心境として。そういう意味では嬉しいニュースである。

城福さんの人となりやコーチとしての個性・手腕については、正直なところまだよくわからない。情報としては、指揮をとっていたU-17日本代表の映像を少しと、あとは「サッカー批評」あたりに載っていたインタビューを読んだくらいだろうか。ただ、それらから受けた印象は決して悪いものではなかった。熱と、そして志の高さが感じられたから。

どんなサッカーを目指すのか、どのように実現させていくのか、目標はどこに置くのか、といった事柄については、おそらく年が明けてから少しずつ語られていくのではないだろうか。今のところ「人もボールも動くサッカー」というイメージが先行している感じだけれども、ここは焦らずじっくりと見守り、応援していきたいところである。今度こそ、時間をあげないと。

しかし、こうして公式サイトに載っている経歴を眺めてみると、クラブ創設準備段階からずっと所属しているという意味では大熊さんや原さん以上に「ミスターFC東京」って感じもするし、一方で若い年代の日本代表を率いて国際大会で実績をあげているし、東京に来る以前は富士通で監督もサラリーマンもやってるし……なんか不思議な人だねえ。

とにかく期待したいし、頑張ってほしい、としか今は言いようがない。ホント、頼みますよ!!


ちなみに。さすがに今回の発表については「時期が悪い」云々と怒る人はいないだろうけど(そもそも僕は原監督の退任や土肥・福西の契約非継続の発表についても、タイミングがおかしいとは思わなかった)、しかし「まだチームが天皇杯優勝を目指して戦っているこの時期に……」ということで釈然としない思いを抱いている人はいるのかもしれない。

でも、仕方がないのだ。11月末が選手契約決定の期限となっているルールや、Jリーグ・天皇杯等の日程、そして何より来シーズンの開幕からの時間を考えると。毎年12月は旧シーズン(の終盤)と新シーズン(へ向けた準備)を平行して戦わなければ、様々な面で支障が出てしまうのだから。ある意味チーム数増加と天皇杯決勝元旦開催の副作用、かな。

ま、学生スポーツ的な「思い出作り」じゃないけど、今の「勢いと気持ちで行くしかない」チームの性格を考えるなら、これでむしろ開き直ってモチベーションを高く保てるのではないかと密かに思ったりして。案外、しぶとく勝ち続けて優勝しちゃったりするかもよ。そうなったら、「カップ戦ならハラトーキョー」という歴史が残ることになるのかもしれないね。


[追記1]
日曜日のクラブミーティングについては、「青赤自転車で行こう。」の記事が丁寧に追ってくれていますね。お疲れさんです。

[追記2]
徳永が日本代表候補に選ばれたそうで。これを飛躍のいいきっかけにしてほしいものだ……というか、初招集が徳永・岩政・田代・安田って、安田はともかく他のメンツを見ると、いきなり「非オシム岡田色」が出てきたのかな、と思わないでもない。

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コメント

城福新監督の手腕はまだわかりませんが、新たな可能性が見えるなら、当面の成績で一喜一憂するのは、止めようと思ってます。(残留が前提です。)

チームが変わるには、それなりの時間が必要だと思いますから。

個人的には、組織的守備力・セットプレーの精度向上を期待してます。


それから最近伸び悩み気味だった徳永も、今回の代表選出で東京でのモチベーションを上げてくれると嬉しいのですが…。

徳永の攻撃参加がもっと増えれば、チームの有力な武器になりますから。

murataさんご指摘のとおり、普段からの信頼関係が重要ですよね。

信頼関係を醸成するのは、コミュニケーションの積み重ねに拠る部分が大きいと思うのですが、今の東京の情報発信力にはいろいろ問題があると思うのです。

Mボードは一例ですが、それ以外にも京王バスやJTBの件でキレ口調だったり、あるいは(事情はあるにせよ)能弁な時と寡黙な時の落差が激しかったり。(普段しゃべる人が突然黙ると、何かやましいんじゃないかと疑いますよね。)

博実報道や福西・土肥報道は、そういう火種に注がれた油だと思いました(もちろん、報道だけで燃えてしまった人も多かったとは思いますが)。で、ぼくがTBいただいた記事で言いたかったことは、「油を注ぐな」ではなく、「なんで今まで火種を放っておいたんだ」ということでした。(文章の拙さゆえ、そのように読めず、申し訳ありませんでした。)

サポ側もリテラシー向上が必要ですが、まずはフロントに情報発信の絶対的な質・水準を上げ、振幅を抑えて欲しいです。

「感情的」記事を書いた私が言っても説得力がないかもしれませんが、前のエントリの「感情論」についても全面的に同意です。だからこそ、フロントには「感情論を招かない」ことを軽視して欲しくないです。

こんにちは。TBありがとうございます。おかげさまでたくさんの方に読んでいただくことができました。

「遠慮していただきたい」と言われたのにやってしまったので、多少後ろめたかったりもするのですが、本来であればクラブ側から公開するべきだよなあ~と疑問にも思っていましたので、小心者ながら頑張ってしまいました(笑)。

サポとフロントがギスギスしているのは、情報不足のせいもあると思っています。もっとコミュニケーションが必要だよなあ……。これも来年以降の課題ですね。

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