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2007年06月21日

●センチメンタルな旅(仙台編)

先週の土曜日はラグビー日本代表を応援するため、日帰りで仙台遠征。仙台の地を踏むのは2002年に仙台スタジアム(現・ユアテックスタジアム)で東京×仙台戦を観戦して以来だから、5年ぶりになるのか。



到着後、まずは新幹線の改札を出てすぐのところにある「伊達の牛たん」で昼メシ。僕は「大麦牛極上芯たん定食」と牛タンシチューのハーフ、カミさんは「極厚牛たん芯たん定食」。何のひねりもない感想で恐縮だが、美味かった。ぶ厚くて肉汁がジュワッとしみ出て……どちらの定食も数量限定なのは(そして1500円以上するのは)、それこそ伊達じゃなかった。適度に弾力があって柔らかすぎないのも、定食としては良かったか。

そういやこの店は5年前の試合後、帰りの新幹線に乗る時に前を通りがかったんだけど、「もしや選手が食べてたりしないよな」とか冗談を言ってたら、ホントに由紀彦と小峯がカウンターで並んで食事してたんだよな(笑)。その後店を出た小峯がキヨスクでコーラを買っていたり由紀彦が女性ファンにサインをせがまれたりしていたのも、今となっては懐かしい光景だ。

ちなみにこの仙台駅の3階は「牛たん通り」と呼ばれているそうで、確かに4~5軒の牛たん屋さんが軒を連ねていた。そのせいでというべきか、ご当地のもう一つの売り物であるはずの「海鮮」寿司屋はずいぶん奥の方へ追いやられていたような。それでもやはり4軒くらい並んでいたけど。次来る時には寿司も押さえないと。

 

お腹が一杯になったところで、地下鉄に乗ってユアスタへ。'07パシフィック・ネーションズカップ第5戦。日本代表 3-13 サモア代表。フィジー・豪州遠征から帰国してのホームでのテストマッチ。80分間しつこいタックルでサモアのミスを誘い続け、前半をリードして折り返すなど健闘したジャパンだったが、相変わらずの攻め手の少なさで追加点を奪えず、終盤に痛恨のトライを許して逆転負け。8年ぶり2度目のサモア戦勝利はならなかった。


この日のジャパンは5・6・7番にトンプソン・マキリ・マーシュを並べ、さらにFBにロビンスを置く布陣で試合に臨んだ。これで密集付近の防御やキック処理が大幅に安定。さらに、この大会「ホームで勝ちうる唯一の試合」ということで意気込みも違ったのだろう、どのポジションでもタックルが良く決まって、緊迫感のある接戦に持ち込むことに成功した。真剣勝負においてはとにかく堅守こそがベースだということを再確認。

一方、サモアは最終戦に備えて主力数人を温存した布陣。前回パシフィックリムで勝った時と同様、W杯本番に比べればかなり落ちるチーム力なのだろう。ただ、それにしても強豪には違いないわけで、ホームで狙い通りの(?)タイトな接戦に持ち込んだ今回は千載一遇のチャンスだったように思う。勝ちたかったし、勝たなければならなかったし、気迫のタックルを見せた選手たちには是非とも勝たせてやりたかった……。

痛かったのは、SO安藤が4つのPGのうち1つしか決められなかったこと。特に3-3で迎えた後半28分の失敗は、直後に勝ち越されただけに致命的だった。要所の守りを固めてキックで陣地を稼いで、WTBにも馬力で陣地を稼げる遠藤とロアマヌを並べて、というやり方だったのだから、プレースキックでスコアを稼がないとどうしようもない。決勝トライもCTB陣が振り切られたもので、やはり肝心なところで心配なポジションに綻びが出てしまった。


まあ、今のジャパンにとってはこれが限界なのかもしれない。戦術面も含めた「カーワンのチーム」を作り上げるには、なんせ本番までの時間が少なすぎる。ようやく守備のベースができてきて、さて攻撃に取りかかるか、というところであと2ヶ月。結局、小野澤あたりの個人能力に期待するしかないのかな。大畑やアレジも間に合うかもしれないけど、楽観はできない。となると、うまく行っても前回の「ブレイブ・ブラッサム」程度か。うーむ。

しかし、それにしても、やはりこの選手選考はどうなのよJK、というポジションがいくつか。多くのファンが同様に思っているだろうけど、SH、SO、そしてCTB。おそらく安藤は「最も穴がない」ということで評価されているのだろうけど、ギリギリの勝負を挑むチームの要として相応しいレベルの選手なのかどうか。廣瀬とか、淵上とか……。SHにはもっと速い捌きが、CTBには刺さるタックルが必要。そういう選手がいるとすれば、だが。うーん。

左上の写真は、試合後のインタビューで大型ビジョンに映ったLO大野選手。ラインアウトの激しい競り合い、粘っこい密集での働き、そして攻撃時の的確なフォロー。箕内負傷の後はゲームキャプテンも担って80分間戦いきった。インタビューでは、勝てなかったことについて真剣な表情で「申し訳ない」と発言。彼自身は素晴らしい活躍だったのにね。彼を応援するためにフランスへ行ってもいいかな、とちょっとだけ思った。


久しぶりのユアスタはやはり素晴らしいスタジアムだった。ピッチが近くて芝も良さげで屋根がスタンドの熱気をパッキングして。5年前、真っ黄色に揺れる満員のベガルタ側スタンドを見て感動したのを思い出す。あの時は仙台GK小針が大当たりで、1-21-3で負けたんだった。小峯のGK練習とか、ゴール後の乱闘寸前のもみ合いとか、トイレで怖そうなアンちゃんに声かけられたのもあの時か。ああ、懐かしい……(詳しくはコチラで)。



試合後は仙台駅前に戻り、人気の牛タン屋「利久 中央通り店」で夕食。牛タンのタタキ、海鮮サラダ、牛タンのつくね、「もちもちパオ」、牛タン焼き定食(1.5人前)、生ビールジョッキ3杯。どれも期待通りの味で満足。特に「もちもちパオ」は「とんこつスープの水餃子」という感じの一品で、名前通り皮のもちもちぶりが絶品だった。もちろん定食もグー。もうしばらく牛タンはいらん、というくらい食ったぞ。ふー。


仙台はこれといった観光名所がない(駅前はごくフツーの地方大都市だ)のがちょっと残念だけど、食い物は牛タンが非常に魅力的だし、海鮮ものも悪くなさそうだ。交通の便も東京からは新幹線で2時間くらいか。鹿島よりはまあはるかに行きやすいやね。ある意味、アウェイ遠征先としてはとても手頃な場所。だから、ベガルタ仙台には頑張って、早くJ1へ上がってきてほしいものだと思う。こっちも頑張って残ってるからさ(笑)。
 

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コメント

>海鮮ものも悪くなさそうだ。

気仙沼港で水揚げされる海鮮は美味よ。
特に走りでまだそれほど脂が乗ってない秋刀魚の刺身なぞ最高よ。
(脂が乗りすぎると刺身より焼き魚に軍配があがっちゃう)

なるほど。

夜中に秋刀魚が食いたくなっちゃったよ(笑)。刺身もいいけど、脂ののった焼きたての。もちろん、クチバシの先が金色のヤツ。

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