●ジャーンのコントにヤラれた(笑)
日曜日の昼過ぎ、味スタへ出かける前。
支度をしながらスカパー!でJ2湘南×鳥栖戦をチラチラ観ていたら、恒例の「ハーフタイムホームチーム応援コーナー」の中で、湘南の誇るブラジル人コンビ、ジャーンとアジエルのVTRコントが突然始まった。東京×浦和戦のキックオフ時間が気になりつつも、画面に釘付けになってしまった俺(笑)。
(以下、うろ覚えながらも文字で再現)
会議室(?)でテーブルを挟んで向かい合う2人。アジエルは何やら難しい顔をしている。と、すると、ジャーンが満面の笑みを浮かべ、テーブルの下から何やらスナック菓子のようなものの載った皿を取り出した。
「コレハ、ナンデショ~~カ!?」
するとアジエルは額に両手をあててしばし考え込んだ後、
「柿ピー!!」
ピンポーン。
「セイカイデス!!」
続いてジャーンは茶色い物体が2個載った皿を取り出す。
「コレハ、ナンデショ~~カ!?」
「……オイナリサン!!」
ピンポーン。
「セイカイデス!!」
さらにジャーンが取り出した3つ目の皿の上には、何やら生魚が。
「コレハ、ナンデショ~~カ!?」
「…………ピラニア!!」
ブー。
「チガイマス!」
頭を抱えて悔しがるアジエル。ジャーンは笑顔のまま向き直り、思いっきりカメラ目線で一言。
「コ、レ、ハ、アジ(エル)デス!!!」
まるで「ドリフ大爆笑」のようなスッコケ音楽が流れて(←やや誇張)コント終了。
いや、素晴らしい(笑)。2人の日本語がすげー流ちょうなのもちょっと可笑しかったりするのだが、何よりジャーンがものすご~~く嬉しそうにやってるのがいいんだよね。ホノボノというか、可愛らしいというか、いかにも「僕たちが知っているジャーン」という感じであった。
そう、ジャーンは非常に紳士で純情(ナビスコ決勝の涙!)で真面目な男(ブラジル時代の愛称は「ドイツ人」)。ピッチの上ではいつも全力投球、彼がサボるところなど目にしたことがない。もちろん選手としても超一流、4年に渡って東京のゴールに鍵をかけ続けてくれた。ある意味、「最も模範的なサッカー選手」といっても過言ではなかろう。
しかし、実はそんな彼が真剣勝負の場を離れた時、例えば小平グラウンドでのファンサービスの際などに、ふと見せるお茶目ぶりが僕は大好きだった。ストレッチをしていて金網越しに見ている僕と目があった時も、いたずらっぽいそぶりを見せてニカッと笑ってくれたしね。なんつーか、愛嬌があるのだな、彼は。
選手たちはプレーで魅せ試合に勝つためにやっているのだから、もちろん応援する側としても常に真剣に打ち込んでほしいとは思う。だけど、一方で、選手たちの「人としての」温かさや魅力に触れたいのもファン心理というものである。もちろん、プライバシーとかそういうのには触れない範囲で、だが。
特に、サッカーなんてのはどうしても殺伐としがちなだけに、「笑い」の要素は大事かもしれんなあ、と思う。まあ、笑えない状態の時に無理に笑おうとしてサムいのは御免こうむるけど。いつだったか、勝ち試合の後にヒーローインタビューを終えた戸田と宮沢が並んでバック側へ走ってきて、その姿のマヌケさに(失礼)、思わず2人の姿に頭の中でお囃子を被せてしまったことがあったな。あれは何だかよくわからないが、良かった。
……と書いたところで、ジャーンも戸田も宮沢も今年チームを去ったのだ、ということに気づいて愕然としてしまったのだが、ま、それはそれとして。
ベルマーレは、ホントいい選手をとったな、と思う。ジャーンなら、きっと活躍してくれるだろうし、愛されるだろうとは予想していたけれど、日曜の試合(湘南が4-1で逆転勝ち!)とあのコントを見るとやはり大丈夫そうで安心した。つーか、東京にいた時よりハジけているではないですか!相方のアジエルもなかなかいい選手みたいだし、コントを見た限り演技力もあるし(笑)。
今のFC東京だと、金沢はなかなか「可笑しみのオーラ」をたたえている感じだが(ブログも面白いし)、あとは今野や栗澤あたりが有望だろうか?……なんつっても、選手のキャラ云々以前に、笑えないチーム状況を脱するのが先決か。ミもフタもない結論だけど。今にして思えば、あの柏でさえ05年とかはサムかったもんなあ。
コメント
おはようございます。初めまして。あ、更新した。ジャーン?コント?と、味スタに出かけるmurataさん同様時間を気にしつつ、読んでしまいました。笑った後で涙が出た。元気なジャーンは嬉しいけれど、今の東京の状況を考えると、悔しく、情けなく・・。止まらなくなるのでやめます。笑えない時にこそ、笑いが必要なんですよね。お休み中の東京については、再開を待っていますが、遠い先でしょうか?長文失礼しました。
Posted by: yue | 2007年06月20日 07:17
はじめまして。>yueさん
確かに、ジャーンみたいな人が元気ハツラツでやってくれていると、嬉しいんだけどちょっと複雑な心境になりますよね。
まあ、選手はいわば「流れゆくもの」なので、別のところでまた頑張ってほしいと願うばかりですが……なにしろこっちが笑えん状況だからなあ(笑)。
「お休み中の東京」の再開は、そのうち、ということで。
Posted by: murata | 2007年06月21日 12:21