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2007年04月16日

●大分トリニータ×FC東京 (テレビ観戦)

昨日の午後、スカパー!でJ1第6節。大分トリニータ 0-0 FC東京。リーグ3連敗の状況下、水曜のナビスコ杯で「悪くない」試合をして迎えたアウェイゲーム。ボールを支配されて引かざるを得ない展開ながら、相手の攻撃力不足にも助けられて失点を防ぎ、終盤には大攻勢に出るも1点が奪えず。「今の状況を考えれば引き分けは妥当かもな」と思いつつ、どうも釈然としない。まあ、今季はずっとそうなのだが(笑)。


前半。立ち上がりからしばらくはボール争奪戦が続いて双方攻撃を組み立てられず。次第にホームの大分がボールを支配するも、一部主力を怪我で欠く布陣で攻め手と精度を欠き、なかなか決定機に持ち込めない。逆に東京は丹念なボールへのプレッシャーから速攻中心にチャンスを作る。ルーカスのキープと憂太のパスさばき、そして石川の突破からいい形になるシーンが何度か。0-0ながら悪くない雰囲気でハーフタイムへ。

後半。修正した大分が落ち着いたパス回しから攻勢に。東京は自陣に押し込められてMF高橋らの突破からCKの連続となるが、DFの集中した守備でしのぎ、中央への危険なパスも浅利や藤山が次々カット。終盤になると今度は大分の足がピタリと止まり、ルーカス・福西にワンチョペ・規郎も加わって攻めたてる。チョペさんとGKの一対一や規郎の枠をかすめる弾丸ミドルシュートもあったが、いずれも決めきれず。結局スコアレスのまま試合終了となった。


なんつーか、論評の難しい試合だった。

大分は、サッカーの方向性は明確ながら怪我人続出の状況もあって選手の質が伴わず、特に攻撃はダイナミズムを欠いてしまっている様子。やはり攻撃の外国人選手と根本の不在はあまりに痛いということなのだろう。展開的には、DFに高さのない東京相手に9本のCKで決定的なシーンを作れなかったのと、後半はじめのボールがよく動いた時間帯に1点を奪えなかったこと。まあ、いくらシャムスカ大佐でもどうにもならんわな。

東京の方は、磐田戦に引き続き「守備から入る」布陣。磐田戦程度の出来はキープできたし結果的に勝点1を奪えたのだが、全体的には不安定さもあった。前半のプレッシングと憂太を軸にした速攻パスサッカー。後半憂太→チョペさんの交代以降の、懸命な守りとルー・チョペを前面に押し出したカウンター。そして終盤相手の疲れにつけ込んだ、畳みかけるような大攻勢。監督にしろ選手にしろ、何とか出口を見つけようとあがいている感じ。

僕個人としては例の日記以来どうも石川が気になってしまうのだが、この試合の出来は微妙。磐田戦ほど流動的に中や左に回らなかったものの、味方へシンプルにはたく場面も多かったし、前半30分過ぎに憂太からのラストパスでボックスに走り込んだ場面などはなかなか良かった。が、決められない。あと、DFライン裏に抜けて、中に浅利がフリーで走り込んでいるのにシュートをふかしたあたり、どうも周りとの間に信頼感が欠けているような。

個々の選手のコンディションは悪くなさそう。憂太(時間限定)は十分相手の脅威になっているし、ルーカスや石川、栗澤も体は軽そう。規郎はトイメンのDFを圧倒していた。福西やワンチョペも一時に比べれば良くなっているように見える。「五輪代表の不在」だって戦力的には全く問題なし。でも、実際にピッチで表現されているサッカーが……なんかもったいないよなあ、と思う。アウェイだからっつっても、今季はホームでさらに駄目だからなあ。

あ、忘れずに書いておくと、水曜日に引き続き「浅利と藤山がいてくれて良かった」という試合でもあった。本当にこの2人には頭が下がりますですよ。


この試合の結果、東京は1勝1分4敗で勝点4の16位に。ごちゃごちゃ混戦模様のJリーグ下位ではあるが、勝点で東京を下回っているのは横浜FC(勝点3)のみ。来週負けたら最下位かもしれないって……えーと。

ちなみに、ゴール裏の一部から「ガーロヤメロ」コールが起こった昨年の第6節終了時点では、2勝2分2敗で8位。

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コメント

所詮エイプリルフールですから、今更取り上げてもねぇ・・・
ケツの穴が小さい連中のこと、どうせ「冗談」でウヤムヤにしてしまうんですよw

ミクシィで1日限りで消されたトピには開いた口が塞がりませんでした>去年の話

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