2007年02月27日

●東芝×トヨタ自動車 ('07ラグビー日本選手権決勝)


日曜の午後は、ラグビー日本選手権決勝を生観戦。東芝ブレイブルーパス 19-10 トヨタ自動車ヴェルブリッツ。準決勝でヤマハ・サントリーという強豪を一蹴して勝ち上がった、好調同士の対戦。東芝にしてみれば連覇(そして昨年は逃した単独優勝)が、トヨタにしてみれば20年ぶりの優勝のかかった大一番である。寒風吹きすさぶ冬晴れの午後、秩父宮には1万8千人の観衆が詰めかけた。



立ち上がり、まずはトヨタが攻勢に出る。SOアイイが大きくボールを散らし、NO8菊谷・CTB赤沼・WTB遠藤らが次々と突破を図る。押し込まれた東芝はたて続けに反則を犯し、6分に2つ目のPGをアイイが成功させてトヨタ先制。準決勝の勢いそのままに自信をみなぎらせるトヨタのプレーぶりは、その後の展開に大きく期待を膨らませるものだった。

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2007年02月26日

●「天気晴朗なれども波高し」 (練習試合「ダービー」テレビ観戦)

昨日の午後は秩父宮ラグビー場にいたので、味スタのデルビー練習試合はMXテレビの中継(ってのもスゴいな、練習試合で)を録画して観た。FC東京 1-1 東京ヴェルディ1969


東京はワンチョペをトップに置いて両サイドに石川・川口を配した4-5-1でスタート。この布陣を見た時点でだいたい予想はついたのだが、まず試みたのは第1次原政権とほぼ同じコンセプトのサッカーだった。前目からの攻撃的守備でボールを狩り、早めにサイドへ送って速攻を狙う……。序盤はヴェルディが細かいパス回しにより東京の守備をかいくぐることでチャンスを作ったが、藤山や徳永の寄せで大事に至らず。

前半の半ばに差しかかるあたりから、東京の攻めがヴェルディを圧倒し始める。攻撃の軸になったのは森村と福西。トップ下起用の森村は正確なボールさばきを見せ、時折トリッキーなパスも織り交ぜてチャンスメーク。福西はDFライン周辺や中盤のパス回しを落ち着かせる一方でタイミング良い上がりにより攻撃にアクセントをつけるなど、いきなり大黒柱級の働き。この2人に関しては期待通り(期待以上?)の活躍と言っていいだろう。

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2007年02月23日

●「りっくんランド」へ行ってきたよ!!


先日、休みの日の朝にふと思い立って、陸上自衛隊広報センター(りっくんランド)に行ってみた。「青赤自転車でいこう。」のエントリーを読んでから気になっていたのである。池袋から東武東上線で十数分の和光市駅へ、そこからさらに20分ほど歩いたところの朝霞駐屯地内にその施設はあった。見学無料。自衛隊関係は15年くらい前に市ヶ谷駐屯地で三島の自決現場やら東京裁判法廷跡やら地下壕やらを見学して以来だ。

 

受付のきれいな女性の自衛官の方にパンフレットをもらって、まずは2階の「陸上自衛隊のあゆみ・遺産コーナー」へ。展示の中心は五輪等スポーツ大会への協力と、PKOなどの海外協力に関する記念品である。スポーツ関係では、三宅・宮原といった五輪金メダリストの功績と並んで、先日全日本レスリング選手権で自衛隊体育学校の選手が山本KIDを倒した時の記事が大きく飾られていた。わかるぞ、その気持ち(笑)。

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2007年02月22日

●FIRE HOUSE

昨日、前から気になっていた本郷のハンバーガー屋「ファイヤーハウス」に行ってみた。


本郷三丁目の交差点から後楽園方面に歩いて2~3分くらい。店内には木製テーブルが並び、カウンターと合わせても全部で十数席、割と小さめのお店だった。とても落ち着いた雰囲気でなかなかいい感じ。もう少し照明が明るくてもいいかな、とも思ったが、これは午後4時なんて中途半端な時間に行ったせいかもしれない。

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2007年02月21日

●微妙すぎる結果 (セルティック×ACミラン)

UEFAチャンピオンズリーグ セルティック 0-0 ACミラン (uefa.com)
 
 
スカパー!でテレビ観戦。

試合の大半において、優勢に戦ったのはミランの方だった。個々の選手の技量とチーム全体の連動性、いずれもぜ~んぜんミランが上。パスやトラップの一つ一つからして明らかに差があるんだものなあ……国内リーグではセルティックは独走してミランはもたついているのに。スコットランドとイタリアの差を見せつけられ、めまいがしそうだった。

中盤を制圧された状況に、我らが俊輔もほとんど自由にプレイできず。つーか、俊輔にパスが入る場面自体が少なすぎる。チームとしても有効なパス回しはほとんどなく、たまにサイドアタッカーが苦し紛れのクロスを入れてもはね返されるばかり。頼みのセットプレーも、回数自体が少ない上に「俊輔様頼み」はバレバレ……。

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2007年02月20日

●『LOFT』

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DVDで、黒沢清監督『LOFT』を観た。黒沢監督3年ぶり(ホラーとしては『回路』以来か)の新作。昨年の秋から冬にかけてテアトル新宿で上映していたのだが、ちょうど仕事が忙しい時期だったのと、知り合いからどうも良い評判を聞かなかったのでつい見逃してしまっていたのだ。早くもDVDレンタルが始まったと聞いたので、リハビリ代わりにTSUTAYAで借りてみた。


前半部分は、黒沢監督持ち前のテクニックと怪奇趣味が炸裂し、まったくもって申し分ない出来。暗い色調の画面に漂う不吉感、思わせぶりな数々の伏線、そして物語の鍵を握る幽霊(安達祐実)の人知を越えた不気味さ。廃墟、半透明のビニール、黒い服、無機質なオフィス、止まらない歯車といった黒沢的モチーフも盛りだくさん。観ていて緊張が全く途切れず、大傑作の予感さえした1時間であった。

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2007年02月19日

●東芝×ヤマハ発動機 ('07ラグビー日本選手権準決勝)


午後、秩父宮ラグビー場で日本選手権準決勝。東芝ブレイブルーパス 47-10 ヤマハ発動機ジュビロ。試合直前まで降っていた雨のせいか、お客さんはちと少なめ。メインはいつも通り常連さんで一杯だったが、バックスタンドはややまばら、大半が青か赤の雨合羽を着た応援団のようだった。MSカップ決勝の満員ぶりと比べてやや寂しく感じてしまう。まあ、トップリーグも「社会人」と「プロ」の境界線上にある状態だからなあ……。



序盤から攻勢をかけたのは、風上に立つ東芝。最近にしては珍しく(?)思い切りのいいパス攻撃を仕掛けていく。4分、SO廣瀬からロングパスを受けたCTBマクラウドが右ライン際へスワーブを踏んで勝負、タックルを受ける間際にWTB吉田大へ渡し、吉田が躊躇のないカットインでDF2人をぶち抜いてインゴールへ。続く11分、ヤマハ陣深くまで押し込んでから必殺のドライビングモールが中央に決まる。あっという間の連続トライで14-0。

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2007年02月18日

●桂米朝×イ・ビョンホン×ポコちゃん (追記あり)

先日、「東すか陰の立役者」ことこぐまレコードの更新係さんについて「只野仁(変身前)にちょっとだけ似てるような気がしないでもない」と書いたところ、くご本人から反応が。 タコ坊にニャロメにはっぴいえんどにジュウシマツに只野仁(変身前)か。実は只野が一番マシかも。

いや、僕が言いたいのは、高橋克典ばりにカッチョイイということですよ!ハッハッハッハッハ……よく考えたら、似ているのは主に眼鏡の形と髪型という気もしてきたけど(笑)。

ちなみに別の筋からの情報によれば、「更新係とオレの共通の友人で船橋の高橋克典と言っても過言ではないほどもっと似てる男がいる」とのことである。船橋。

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2007年02月16日

●『機動戦士ガンダム一年戦争全史 上』

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先日、さる方からいただいた『機動戦士ガンダム一年戦争全史 上』(Gakken)を読んだ。おなじみ『機動戦士ガンダム』(いわゆる「ファースト・ガンダム」)で描かれた地球連邦とジオン公国の戦争について、「歴史群像」シリーズと同様の形式でまとめた架空戦記書。

内容としては、「宇宙世紀」の年代記、ミノフスキー粒子の「物理学的な」説明、両国の政治体制や軍事組織の解説、MSの工学的検討、兵器や作戦についての考察、etc……すげえ膨大な量であり、一つ一つのこだわりも凄い。たかが一つのアニメのためにようこここまで作るなあ、とひたすら感心。「アホだ」とも言えるし、「やはりガンダムは偉大だ」とも言えるだろう。

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2007年02月15日

●祝!!こぐまレコード9周年

先日応募しておいた、「こぐまレコード9周年記念 世知辛いご時世を何とかやり過ごすための厄除けポストカード」(長いな(笑))が我が家に届いたよ!!


宛名の下には、「厄除けポストカード」制作に関する能書きがいつもの更新係節で。裏側は、でっかい「9th Anniversary」の文字と、これは絶対欠かせないクマの写真(?)が。毎度のことながら立派なモノをすみません、という感じである。宛名シールの小グマちゃんがいいね!

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2007年02月14日

●「石川様 お帰りなさいませ」

メイドが緊急上陸 石川様 お帰りなさいませ (東京中日スポーツ)


まったくなんとグッドな記事だろうか。あまりの素晴らしさに、意識的にやっていたFC東京ネタの封印(あんまり早く盛り上がると疲れちゃうから)を思わず破ってしまったほどだ(笑)。


この手の小ネタのためにトピックス紙面を大きく割いた東京中日スポーツもアホ素敵だが、ご本人のキャラもまた素晴らしすぎる。以下、ピックアップ。

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2007年02月13日

●綱吉の湯


日曜日の午前中。カミさんと義理のお母様と義理のお姉様と一緒に、コーギー犬のアルバート君を連れて、ゆりかもめに乗ってお台場の「綱吉の湯」へ行ってきた。「大江戸温泉物語」の脇にある(付属施設ということかな)、要するに犬の保養施設である。

中にあるのは温泉、プール(インストラクター付の予約制)、美容&エステ、ドッグランなど。アル君はドッグランに連れて行っても全然走ってくれないし(「ドッグウォーク」あるいは「ドッグスリープ」になってしまう(笑))、プールでインストラクターを噛んだらシャレにならんので、とりあえず今回は温泉のみを利用。

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2007年02月12日

●「勝ちきる」というのは本当に難しい ('07シックスネイションズ)

JSPORTSの録画で、ラグビーシックスネイションズ第2節。アイルランド 17-20 フランス。昨年の1位と2位の直接対決であり、下馬評的にも優勝争いを大きく左右すると見られる大一番。厳しいプレッシャーの応酬からロースコアの展開となり、22年ぶりの優勝を目指す地元アイルランドが前回王者フランスをあと一歩まで追い詰めたが……後半ロスタイム、劇的な逆転トライがその夢を打ち砕いた。


この日ダブリンのクローク・パークに集まった観客数、実に8万余り。先日秩父宮が2万3千人で埋まったのを見てちょっと感動したものだが、まあちょっとスケールが違うわな(笑)。もちろんほとんどがアイルランドの応援者である。普通のチームならおそらく雰囲気に呑まれっぱなしだろうが、そこはさすがにフランス。序盤から密集の勢いで上回り、HOイバニェスのトライ等で最初の15分に13得点を重ねる。

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2007年02月10日

●『特命係長 只野仁』

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最近、テレビ朝日の『特命係長 只野仁』にハマり中。他のテレビドラマは一切観ない僕だが、「只野」だけは楽しみにしている……というか、もはや生活の一部として欠かせないほどだ。「週末のオアシス」といっても過言ではない。


以下、この番組のよいところを挙げてみる。

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2007年02月08日

●哀しき秘密兵器、その名は「風船爆弾」


先日、都内某所にて、「風船爆弾」に関する資料を見る機会があった。

風船爆弾とは、太平洋戦争中に陸軍が劣勢の戦局を挽回すべく開発した秘密兵器(?)で、その名の通り風船の下に爆弾をぶら下げて太平洋側に飛ばし、偏西風にのった爆弾が2~3日かけてアメリカ本土を直撃する、というものだ。Wikipediaによる解説はコチラ。たかが一兵器にしては知名度が高くエピソードも多いのは、やはり「風船兵器」という特異性ゆえだろう。

今回僕が見たのは設計図や開発ノートなど一式。目の細かい方眼紙に手書きできっちりびっちりと書き込んであるのが、いかにも当時のものらしい感じである。なんでも、開発に携わった技術者が自宅に持ち帰ってしまっていたものだという。機密資料であったことを意識したのか、その方は家族にもこの資料の事は一切話さず、亡くなって初めて存在が判明したとか。

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2007年02月05日

●まだ、差はあった ('06-'07マイクロソフトカップ決勝)


昨日の午後、秩父宮ラグビー場でマイクロソフトカップ決勝。東芝ブレイブルーパス 14-13 サントリーサンゴリアス。今季日本ラグビー界の覇権を争う両チームの対決は、トップリーグらしからぬ(?)ロースコアの激戦に。どちらが勝っても全くおかしくない展開だったが、東芝が土壇場で底力を見せ、劇的な逆転勝ちで王座防衛。熱い戦いだった。

この試合、なんといっても嬉しかったのは、スタンドが超満員になっていたことである。観客数実に2万3千。社会人の大会で立見も出るというのは極めて珍しい(試合後、富岡は「初めて」と語っていた)。招待券をかなりバラまいていたのかもしれないが、この寒い時期にこれだけの人が実際に足を運んでくれたという事実は素直に喜ばしい。もちろん観客が多ければ、場内の雰囲気、そして試合そのものの印象も断然違ってくるのだ。

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2007年02月03日

●気の毒なケース

ラグビー日本選手権1回戦をJSPORTSで録画観戦。九州電力 36-33 早稲田大学。九州社会人の雄・九電とワセダとの対決は、両者怪我人続出でベストメンバーを組めない状況ながら見応えのある接戦に。結果は九電の貫禄勝ちで、早稲田2年連続の社会人食いはならず。


実はこの試合、事前にニュースで結果を知ってしまったのだが、スコアを見た瞬間に抱いたのは「意外だな」という感想だった。昨年ほどの強さはなく大学選手権優勝も逃した早稲田だけれど、トップリーグの上位ならともかくその下のカテゴリーのチーム(来季昇格が決まっているとはいえ)には勝てるだろうと思いこんでいたのだ。

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2007年02月02日

●「魔術と呼ばれた組織プレー」


先日BS-hiで録画しておいた『スポーツ史の一瞬 魔術と呼ばれた組織プレー』を観た。


日本ラグビー史上最高の名将である、故・大西鐵之祐監督が率いた日本代表の「伝説の」戦いを描いたドキュメンタリー。当時の選手たちの証言を交えながら、大西監督の編み出した数々の新プレーや「知と熱」を兼備した独特の指導法を紹介し、50年代の早稲田時代から68年のNZ遠征、71年のイングランド戦に至るまでをバランスよくカバーする構成となっていた。

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