●微妙すぎる結果 （セルティック×ＡＣミラン）
ＵＥＦＡチャンピオンズリーグ セルティック ０－０ ＡＣミラン （uefa.com）
スカパー!でテレビ観戦。
試合の大半において、優勢に戦ったのはミランの方だった。個々の選手の技量とチーム全体の連動性、いずれもぜ～んぜんミランが上。パスやトラップの一つ一つからして明らかに差があるんだものなあ……国内リーグではセルティックは独走してミランはもたついているのに。スコットランドとイタリアの差を見せつけられ、めまいがしそうだった。
中盤を制圧された状況に、我らが俊輔もほとんど自由にプレイできず。つーか、俊輔にパスが入る場面自体が少なすぎる。チームとしても有効なパス回しはほとんどなく、たまにサイドアタッカーが苦し紛れのクロスを入れてもはね返されるばかり。頼みのセットプレーも、回数自体が少ない上に「俊輔様頼み」はバレバレ……。
セルティックにとって助かったのは、ミランの詰めの甘さである。そもそも「アウェイ仕様」で１トップにしていた上に、そのアタッカンテが「外しまくりんぐダイバー」のジラルディーノだから。カカが奮闘してＤＦを完全に崩しても、ガッツさんが枠を外したり。こういう時こそほしいロナウドも使えないし。シェフチェンコって偉大だったのね。
気がつけば、後半半ばくらいからはミランは「引き分けでいーや」状態でますます攻めに人数をかけず、ややペースをつかんできたセルティックも前半守備に追われたためか、たたみかけられず、グダグダムードの試合になっていた。セルティックホームのスタンドもイライラザワザワ、という感じ。結局、０－０のまま試合が終了した。
この結果、どうなんだろうか。セルティックにしてみれば、チームの力量差を見せつけられた格好で、しかも次は数万の灼熱アウェイサポーターに囲まれるサンシーロである。厳しい、というのが正直なところだろう。ただし、アウェイゴールは与えなかった。一方ミランにしてみれば、イーブンで後半ホームを迎えられるのは一応狙い通りということにはなるのだろう。ただ、最近はホームで苦戦が目立つのも事実。内容的にも勝つに越したことはなかった。
ともあれ、勝負は２ｎｄレグ。いつになく先制点が大事な戦いになる。ミランが先制すれば、おそらく後は守りを固めてカウンター、のパターンで必勝態勢。逆にセルティックが先制すれば、焦るミランは「ホームの重圧」に苦しむかもしれない。セルティック先制、といっても今日の戦いを見る限りでは秒殺なんてとても無理だから、１トップで守りを固めるのが吉だろう。粘って粘って後半にセットプレーで１点先取、というのが最高の形だが。
やっぱり鍵は俊輔が握っているのだろうか。いや、セルティックにとってはこの男しかいない、と言っても過言ではあるまい。今日はちょっとプレーに固さもあったが、ＦＫにおける観客の期待感は半端でないように見えた。ホント、頼むぞ、ガンバレ俊輔ーー！！！
