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2007年01月12日

●悲しみよこんにちは

増嶋竜也選手ヴァンフォーレ甲府へ期限付移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

阿部吉朗選手柏レイソルへ期限付移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

八田康介選手の移籍加入決定のお知らせ (FC東京公式)

宮沢正史選手大分トリニータへ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)

戸田光洋選手清水エスパルスへ完全移籍決定のお知らせ (FC東京公式)


案の定、連休明けからドドドッと動いたね。原監督の復帰が決まってからの原さんやチームスタッフの発言から「今年は色々と派手なことがあるだろう」とは思っていたけれど、やはり、というべきか。何となく「そうなるだろうな」と感じていた移籍が多く、チームも去っていく選手をあまり引き止めているようには感じられないのが今年の特徴と言えるだろう。

 
FW2人の放出は、チームの編成や選手の状況を考えたら妥当だとは思う。なにしろ、昨秋平山が加入した時点で「そんなにFWばかり獲ってどうする!」と呆れたくらいだから。タイプの違いはさておき、僕の頭の中の序列ではルー>川口>戸田>赤嶺>シトン>平山>阿部だったから、赤嶺・平山の将来性を買うとすれば、チョペ加入により戸田・阿部が押し出されるのはそんなにおかしいことではないのかもしれない。

また、増嶋も、去年の秋のあの倉又監督からの見放されっぷり(CBとして伊野波以下の扱い)を見たら「そりゃそうするよな」と思うし(原さんもそんなに増嶋起用には積極的じゃなかったからね)、宮沢だってここ2年くらいは「展開屋」「終盤の盛り上げ屋」としてやや行き詰っている感じだったから、向上心のありそうな彼ならばこの選択は非常に納得の行くものではある。

もちろん、だからと言って、心に動揺がないわけではない。なにしろ阿部吉朗に宮沢に戸田である。代表に選ばれるような圧倒的な能力のある選手でなかったとはいえ(いや、だからこそ、か)、それぞれ際立った個性でしばしば印象的な活躍を見せ、「他のチームには見当たらない選手」としてここ数年の「東京らしさ」の一角を形成していたのは紛れもない事実。悲しくない、と言ったら嘘になる。

ただ、やはりこの3人は仕方がないのかな、とも思うのである(どっちなんだ)。例えば宮沢は、残っていれば梶山が北京五輪予選で抜けることにより出番が増えたかもしれない。でも、裏を返せば「所詮は梶山の控え」という状況に変わりはない。能力のある選手だけに、そう何年も控えに甘んじることを要求するのは無理というものだ。吉朗もまた同様。戸田だって、もう東京に7年いるじゃないか。

せめて、増嶋だけでも近い将来戻ってきてほしいと思うのだけれど……。


一方、来る人の方はどうか。今のところ正式に決まっているのはワンチョペ・エバウド・八田の3人。外国人2人は、昨シーズンのジャーンの不調と外国人FWを巡る混乱(笑)を考えれば、期待通りの力を出してくれれば間違いなく戦力アップになる。八田は正直よくわからない。経歴を見る限り、潜在能力はありそうだが。あとは、噂になっている阿部勇樹・坂本・茶野のうち誰かが来るのかどうか。

阿部は、問答無用で来てほしいところだが、報道を見る限りどうもダメっぽい。となると、宮沢が抜けたせいで梶山にかかる負担がとても大きくなりそう。そもそも原さんは中盤をどう作ろうとしているのだろう?あと不安なのは両SBの層か。だとすると、坂本が獲れるかどうかは意外と来シーズンの帰趨を左右しかねない事項なのかもしれない。茶野は……うーん……後ろの方は伊野波の成長次第で何とかなるような気もするな。

いや、考えようによっては、特に前の方は、まだ戦力過剰気味なのかもしれない。ルーとチョペとジャンボと信男さんと赤嶺がいて、1トップじゃ収まりきらないよなあ。2トップ?でも、そうなると中盤で余る選手が出てきそう(規郎か憂太か石川?)。小澤は?栗澤は?伊野波は?うーむ。「主力選手」が一気に何人か抜けても、まだ意外と駒の数は揃っている。個人的にはボランチこそ外国人で補強しては、と思っていたのだが……。


ふと思ったのだが、かつての僕はこれほど冷静に移籍の事を考えられなかったような気がする。「誰それが来る」という話については今も昔もワクワクして仕方がないのだけれど、「誰それがいなくなる」という話を聞くや「やめてくれ!ずっと東京にいてくれ!」と思っていた。それが変わったのは、由紀彦の切ない移籍と吉朗のレンタル移籍(前者は活躍し、後者は出戻ってスランプのまま)を経験したのと、やはり最近のチームにマンネリズムを感じたからなのだろう。


ともかく、他のチームに移籍する選手は、新天地でもそれぞれの持ち味を発揮して頑張ってほしいな、と心底思う。今までありがとう、元気でな!!そして、新しく東京にやってきた選手は誰であれ、一緒に過ごす時間が彼らにとっても僕らにとっても少しでも幸せなものになるように願いたい。無論、東京というチームはチームでうまく行ってもらわないといけない(笑)。


選手は時とともに流れていき、チームは常に目の前にあり、ファンは今ここにいる、か。まあ、明日のことはよくわからない。
 
 
 
[追記]
今年も1年間、U席から見守ることにしました。

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コメント

初めてコメントつけさせてもらいます!

ルー>川口>戸田>赤嶺>シトン>平山>阿部

なるほどです。
僕的には、どの選手も思いいれが強くて、順位はつけられませんね!でも、あえてつけるとしたら、うーん、やっぱりつけられないですね(苦笑)
個人的には、実質、彼の実力・プレースタイルがほとんど見られなかったワシントンはこの中には入れられないかな・・・。
ところで、小澤や、森村はどのくらいにいるんでしょう?

こんにちは。>龍太@田無 さん

そうですねえ。思い入れということで言えば、私としても阿部と戸田はかなり……特に阿部は「11番」ですからね。でも、このままダメになってしまうよりは……という感じでしょうか。

>小澤や、森村はどのくらいにいるんでしょう?
うーん、小澤君はまだ本領発揮に至っていないでしょうし、森村はほとんど見たことがないもので(笑)。2人とも今季はFWでは使われないような気がしますし。

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