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2006年10月25日

●大爆笑ヒラヤマ劇場 (U21日本×中国)


夜、国立競技場でU21代表親善試合を観戦。日本 2-0 中国。反町ジャパン、国内初戦はアジアのライバル相手に危なげなく完勝。決して褒められた内容ではなかったように思うが、チーム作りがまだまだこれからの段階では仕方がないか。それよりも、全く別の次元で、特に東京ファンにとっては思いっきり笑える(いや、笑えないか?)試合であった。


前半はバックスタンド上の方で割と真面目に観戦。うーむ、この年代の代表は相変わらずだな……。大熊さんが監督をしていた頃からそうだが、中盤でポゼッションができず、個人でキープできるのも梶山くらい。味も素っ気もない攻撃に陥りがちなところ、両サイドの奮闘が何とか支える。17分、増田が左からクロスを入れ、平山の陰に走り込んだ梶山が頭で決めて先制。


東京の3人組はいずれも先発出場。伊野波は3バックの真ん中に入り、キャプテン役も任されていた。まだまだDFとしては甘いが、果敢で粘り強い動きと味方への指示出しの姿はまことに頼もしかった。萌え萌え(笑)。梶山はチーム随一のキープ力で中盤に君臨していたが、どうも彼は助け助けられが下手くそで損をしている様子である。平山は……G大阪戦並の出来。


後半は、東京ファンの友人たちの手配で招待席に移動し、下らないことを言いながら不真面目な観戦(笑)。当たり前だが、それで日本の出来が良く見えるわけでもなく、淡泊な攻撃は変わらず。もっとも、中国の攻撃もあまりに雑だったが。あと、この日の主審はあまり上手ではなかったようで、基準がまちまちだったのに加え、日本のPKが2度ほど見逃されたような。

75分、ボールを動かしきれない増田に代わって枝村が投入され、日本のパス回しが活性化……したのだけれど、平山の不出来ぶりはかえって目立つように。確かに、前半から足下に収められずさばけずだったのだけれど、ゲームスピードが上がるや、プレーの流れから一拍どころか二~三拍ほど遅れるように。僕の周りでも、平山に対する野次が飛びまくりである。

ともかく、平山のスローモーぶりは度を超していた。ボールが行き来する中で右往左往する平山の姿はか~なりユーモラスで、思わず大ウケ。まあ、東京の試合だったらこうも笑えないのだろうが……前に動こうと後ろに動こうと必ず追い抜かれるんだもの。ボックス内でGKに倒されたのはPKに値するプレーだったと思うが、あの遅さじゃ吹きづらいかもね。

で、「こりゃあ悪い意味で目立っちゃったな」「駒場はシトン登場か」とか言ってたら、82分。中村のクロスにGKがかぶり気味になり、飛び込む平山の腕に当たったボールがなんとそのままゴールへ……ホイッスルはなし(笑)。「おいおいおい!!」と爆笑してしまった。平山自身もさすがに大喜びはせず、カメラの隊列の前で戸惑いがちにこわばる笑顔がまた笑えた。



そのまま2-0で日本の勝利。何だかよー訳のわからん試合だったような気もするが、まあ勝ったのだから、ファンとしても気分が悪いわけはない。中国が、選手の技術レベルに合わないサッカーを目指しているのと比べると、こっちの方が伸びしろはあるようのは確かだろう。しかし中盤が……北京五輪ってオーバーエイジあるんだっけ?本田は中で生かせないか?

勝利の殊勲者は梶山と平山……になるのか?確かに梶山の貢献度は大きかったと思うけれど、平山はいくら何でも試合全体の出来として「ブー!」だろう。それなのにこの2人、試合後はセットでヒーローインタビューに呼ばれてやんの。東京ファンとしては、嬉しいやら恥ずかしいやらで、複雑な心境だったような。インタビュー自体は、奇妙なものになったんだろうな(笑)。

とりあえず、倉又さん、駒場は赤嶺かワシントンでお願いします(笑)。


[追記]
平山がダメ、と決めつけているわけじゃなくて(むしろ期待ムンムンですよあたしゃ)、今のコンディションじゃちょっと上の2人をさしおいて(赤嶺は怪我か何かだっけ?)先発させちゃいかんのじゃないの、と。そういうことだす。

[追記2]
得点の後の平山、本文では「大喜びせず」とか書いちゃったけど、あとで聞いたところによると投げキッスしてたらしいね。ゆっくり動いてたからあまり喜んでないと思い込んじゃったよ(笑)。しかし、良くも悪くも本当に大物である。

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コメント

 知っての通り平山贔屓なんでそんな観点から。

 あのチームにはFWの平山に点を取らせる意思・計画がない。基点、基点って目立つデカいだけが平山の存在価値じゃないぞ!
 オーストラリア代表、ヒディングはビドゥカを活かすため、チームに何を要求したのか。反町ジャパン、平山と共に往くか、平山を棄てスピード重視で往くかハッキリせい!!(でも後者であっても飛び道具には使えるから代表には呼んでね)

 最後にご迷惑を掛けているFC東京のサポーターの皆さん、どうか平山相太をよろしくお願いします。まだ修理中でボーっとした状況が多々ありますが、やればできるコなんで懲りずに使い続けてもらえればと思っております。

>e-guさん
やあ、そういえば平山をずいぶん高く評価してたよね、お前さんは。

僕も、基本的には平山はスゴイ選手になると思っている。けど、心配が多くてね(笑)。
http://umanen.org/blog/2006/09/post_111.html

今回は「スローモー」なんて失礼なことも書いたけど、高校選手権2年連続得点王は並みの才能の選手にはできないよ、とても。

まあ、でも、「今の」五輪代表とか「今の」東京で使い方は難しいよな……。反町さんは、むしろよく我慢して使っていると思う。

>murata-san
そうなんです。心配です。

国見時代の平山も今と相変わらずトロいヤツでしたが、いざという時の得点嗅覚・シュートの決定力は天才の業でした。桐光の俊輔を見たときと勝るとも劣らない輝きがありました。

あの頃と比べ今はあまりに情けない。正直使い続ければいつか・・・なんてJはそんなあまい次元がまかり通る世界じゃないですしね。今は即戦力ではない、仕方ないです。

しかしどうしたらいいのか。反町さんが「平山のライバル求む!」って言ってたけど、彼が奮起するきっかけを模索してるんですよね。平山自身も、不甲斐無い自分に気づき心を入れ替えて精進しなきゃいかん。明らかに精神的なものが足りない。

いずれにしても東京の皆さんにご面倒を見て頂くことになった訳で、その中で彼が成長することを切に願っております。

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