« 忍耐+戦術+セットプレー=勝点3 (アルビレックス新潟×FC東京) | メイン | 勝って兜の緒に冷や汗(笑)(ベガルタ仙台×FC東京) »

2015年05月03日

●逆転勝利サイコー!! (FC東京×川崎フロンターレ)

FC東京 2−1 川崎フロンターレ (J1第9節 味の素スタジアム)

「ウノゼロ」でしぶとく勝ち星を重ね、首位浦和から勝点3差の好位につけている我らが東京。今節の川崎戦=第25回多摩川クラシコは、優勝争い生き残りをかけた上位同士の対戦である。4万2千観衆で膨れ上がる味の素スタジアムで生観戦した。


キックオフ。東京は昨年の対戦で中村憲剛と大島にパスを回されまくって完敗した反省からか、MFがいつも以上に横方向を締めにかかるのに加え、FWに機動力のある選手を並べて前目からプレッシャーをかけていく。これが効を奏し、序盤はほとんど川崎にチャンスを作らせない。が、攻めてはボールを奪ってからの展開が淡白で、前に急ぐわりにはシュートへ持ち込めない。やや地味な攻防が続いた。

突然均衡が破れたのは21分。左サイドのFKで憲剛がファーに巻くボールを蹴ると、フリーで飛び出した大久保があっさり頭でゲットした。カズの得点記録を破る通算140得点を祝い、メインスタンドに座る我々の目の前でぎこちないダンスを披露する大久保(笑)。まあ、東京のセットプレー守備についてもそろそろ研究されてきているのだろう。0-1。

そこからは川崎が浮き足立った東京守備陣の間をスイスイっとパスを通してチャンスを作るようになり、恐れていた展開に。29分、右サイドからボックスへ突入した船山が撃ったスライディングシュートは右に外れ。34分、左サイドのFKから先制点の場面と同じ形で今度は小林が飛び出してシュートするが、これはポストわずか左を抜けてくれた。その他何度かあったピンチも何とかしのぎ、1点差で後半へ。


後半の頭から東京は河野に替えて東を投入。東は前後左右によく動きながらつなぎ役を果たし、次第に流れが変わって東京が前がかりに。52分、カウンターの場面で左に流れた東がグラウンダーで折り返し、羽生のスルーを経て武藤がフリーとなるが、シュートはミートできず。56分にはCKから森重がヘッダーを撃ち(西部キャッチ)、60分にはハイボールのつなぎから武藤がボックスへ突入する場面も。

そして64分、左サイドからドリブルで仕掛けた武藤を車屋が後ろから倒してしまい、2枚目のイエローで退場。東京は数的優位となる。そのFKでは太田が低く速いボールをニアに入れ、飛び込んだ東が合わせるが西部が体を張ってセーブ。その後も東京ペースは続き、ついに71分、ボックス右手前で得たFKを太田が直接狙うと、ボールは素晴らしい速さと軌道で壁の間を抜け、西部の逆を突いてゴールイン。よし!!1-1。

追いつかれた川崎はレナトのドリブル等を武器に再び攻勢に出る。大島や武岡がミドルシュートを撃ち、85分にはクロスに大久保が飛び込む。しかし東京のDF陣が踏ん張って防いでいるうち、流れはまた東京に。そして87分、武藤がゴールライン際で粘ってFKを獲得。太田が狙いすましたクロスをニアに上げると、飛び込んだのは武藤!鋭いヘッダーがゴール左隅に突き刺さった。うおお、やっぱりスターだ!!歓喜に沸く満員のスタンド!2-1。この得点を守りきった東京がそのまま勝利を収めた。

いやー、途中まではどうなるかと思ったけど、終わってみれば最高に気持ちのよい結果だった。

大まかに言って、前半は川崎の試合であり、後半は東京の試合だった。序盤は東京の守備が機能していたのだけれど、先制されてからは憲剛と大島に寄せをいなされ、MFとDFの間にパスを通されては守備がグズグズになりかける、という繰り返し。セットプレーの守備の弱点を突かれたこともあり、昨年ホームで4点差負けした悪夢も頭をよぎったのだが、幸い今回はそこまでひどいことにはならなかった。

試合の流れが変わるきっかけは、河野→東の交代だった。河野が自分で前に突っ掛けたり一発のパスを狙いすぎて空回りしていたというのもあるし、川崎DFが裏をとられるのを警戒していたから、その前でポイントを作りたかったというのもあった。東の出来が特に良かったというわけではないけれど、この日については河野の鋭さ・速さよりも東の粘り強さと周りを活かす力が必要だったということだろう(その後数的優位となり川崎の足も止まっただけに、なおさら)。

それにしても、よく逆転してくれたもんである。後半東京ペースになってからもなかなかチャンスをものにできず、いつまで勢いがもつか、あるいはレナトあたりにカウンターを決められるんじゃないかとハラハラしたけど、よくぞ息切れせずに攻めきってくれた。終盤に一発のチャンスをものにした湘南戦や新潟戦もそうだけど、90分という時間の枠をしっかり意識して戦えるようになってきたのだろうか。

MOMには太田宏介をあげたい。「これしかない」という場面でFKを直接決めたりピタリ合わせてアシストしたり、その精神力には脱帽である。この試合の終盤、決勝点のFKやその前のCKの時にボールを見つめて何か語りかけているような、そんな風に見えた(桑田真澄かお前は)のだけど実際のところはどうなんだろう。それくらい一蹴りに賭けて集中しきっていたとすれば素晴らしすぎるというか。

もちろん車屋を退場に追い込み、決勝FKを獲得し、そこから自ら決勝点を叩き込んだ武藤も見事だった。もうさんざんマークされているはずなのに、不思議と肝心なところでフリーになるんだよな。千両役者とはそんなものなんだろうか。あと、この逆転勝利については東の貢献も忘れてはいけないと思う。得点とかアシストとか、わかりやすい形で結果が出ると彼の評価ももっと上がると思うんだけどな。

ともあれ、これで今シーズン2度目の3連勝で2位に浮上。多摩川クラシコの勝利自体とても嬉しいものだけど、それが首位争いにとって重要な白星となればまた格別である。この勢いを保ったまま鹿島・浦和との連戦に臨みたいものだが、その前にベガルタか。不調の相手はかえってやりにくいんだよな……でも、頼むぞ。


[付記]

多摩川クラシコの戦績としては、これで東京の8勝7分け10敗になるらしい。まあ今までのリーグ戦の順位なんかを考えるとそんなもんだろな、という気もするし、やっぱり負け越しているのは悔しいとも思う。早く勝ち越してほしいなー。フロンターレは憲剛がいるしホームゲームの応援や演出がオモロいしで、個人的にけっこう好感を持っているチームだけに、東京には是非ともそれを上回ってほしいのである。


↓よかったらクリックして下さい。
にほんブログ村 サッカーブログ FC東京へ
にほんブログ村

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://umanen.org/mt/mt-tb.cgi/2801

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)