●ピンクの象さん大行進(『ダンボ』)
子供のお供でのディズニーDVD鑑賞もさすがに半ばを越えた、というところか。第9弾として『ダンボ』を観た。
いやあ可愛いっすねダンボ。人懐っこい笑顔と表情豊かな耳の動きはまことに愛くるしいし、コウノトリから引き取った高齢のお母さん象(「ジャンボの子供」をからかった言い方が「ダンボ」なんだね)の愛情たっぷりのかわいがり方も実に微笑ましい。これは70年後の今なお人気なのもうなずけるよな、という感じであった。可愛い可愛い、本当に可愛いよダンボ。
ストーリーは、一言でまとめれば、子供のイタズラによる誤解でお母さんのジャンボと引き離されてしまった子象のダンボが、他の象のいじめなどの困難を乗り越えて空を飛べる能力を身につけてサーカスのスターとなり、ジャンボとも再会できてよかったよかった、というお話。
なので基本的には感動物語なんだけど、けっこう変な場面も多くて、ダンボとネズミのティモシーが酒を飲んで幻覚を見てしまう場面はその最たるものだろう。ピンクの象の大群が飛んだり跳ねたり踊ったり……って、酔っ払いというよりラリってるというか、『Lucy in the Sky with Diamonds』みたいな60年代サイケそのもの。「ルーシーは お空の上で ラリパッパ」(笑)。
ピンク・エレファンツ・オン・パレード
あと、ジャンボがダンボと引き離される原因となる子供のイタズラも相当にタチが悪くて「このクソガキめ!」となかなか腹立たしくなるのだが、『ピノキオ』といい、どうしてディズニー映画は子供向けのくせして子供の描き方がひどいのだろうか。動物は善玉に描かれていることが多いのにね。まあ、この映画では他の動物のいじめも陰湿(皆でシカトしたり)だったりするんだが。
それと、「いくら耳が大きくて羽ばたけるったって、それで象の体重が飛べるはずねーだろ」という疑問を昔から持っていたのだけれど、ちゃんと物語の中で「空を飛べる魔法の羽」をカラスからもらう描写があるのね。なーんだ、そうだったのか、長年の疑問が解消した……って、「じゃあ大きな耳は関係ないじゃん」とか思わないでもないな。マンガにそういうツッコミはいかんか。
まあ、なんにせよ、ダンボの可愛さはとにかくオススメであります(笑)。
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