●『リトル・マーメイド』は『人魚姫』にあらず
子供と一緒に観るディズニー映画、記念すべき第10弾は『リトル・マーメイド』。
人魚姫のアリエルはある日遭難現場で助けた王子エリックに一目惚れし、エリックもまた声だけを耳にしたアリエルに惹かれてしまう。周囲の反対を受けながらもエリックへの恋心を募らせるアリエルに海の魔女アースラが近づき、アリエルの美しい声と交換に3日間人間の姿にする取引を持ちかける。アリエルは思わず契約を交わしてしまうが、それはアースラの狡猾な罠だった……。
うーむ。面白いことは確かに面白かったのだが……やっぱり『人魚姫』といえばアンデルセン童話の中でもとびきりの悲恋物(頼みの声を奪われた人魚姫の恋は叶えられず、愛する王子の命を救うも誰にも知られないまま泡になってしまう。あらすじを書いてるだけで泣けてくるな)なのに、ディズニーの手にかかるとハッピーエンドのアクション物になっちゃうんだなあ、と。
もっとも、僕は『人魚姫』みたいな「誤解と不運によるすれ違いと悲劇」みたいな話が苦手(可哀想でいたたまれなくなっちゃうのね)なので、ディズニー版はそこら辺がマイルドに抑えられてるからこそ最後まで観ることができた、ということは言えるのかもしれない。いや、ホント、こう見えて悲しい話には耐性がないので。童話と映画じゃ求められるものも違うしね。
劇中で主人公アリエルや王子エリックを苦しめる海の邪悪な魔女アースラは、下半身がタコで上半身はデブ、じゃなかった、豊満、かつ性格的にも豪快系の女性で、一目見て「これは森公美子だな」と思ったんだが、日本語吹き替えは本当にモリクミさんでやんの。まあ他にピッタリ合う人選が思いつかない……というか、もしや当て書きだったのだろうか(笑)。
で、そのアースラが狡猾で邪悪で相当に手強いんだけど、最後トドメを刺そうと巨大化して手がつけられなくなったところを勇敢にも船を駆ったエリックの一撃で……って、考えてみればこのパターンはディズニー映画に多いな。『眠りの森の美女』のマレフィセントも『アラジン』のジャファーもみんな巨大化してやられちゃうんだよね。過去の歴史に学べばいいのに(笑)。
あと、本当にどーでもいい話としては、この映画に限らず人魚って必ず胸に貝殻付けてるよね。あれって何がルーツなんだろうと思ってネットで検索してみたら(すんなよ)、Yahoo!知恵袋にそういうタグの付いているページがありまして。
くだらねーなこれ(笑)。ちなみに某アラフォー女子にも聞いてみたところ(セクハラ)、「武田久美子」との答えが……いや、失礼しました。
[付記]
しかし、さすがにディズニー映画について書くのもそろそろ辛くなってきたので(観るのはいいんだけどさ。面白いし)、そろそろキリのいいところで一旦おしまい、ということで。
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