●来年が勝負、だよね(最終節観れなかった記)
FC東京 1−1 横浜F・マリノス (J1第34節 味の素スタジアム)
まあ、尻すぼみ感は免れないわけだが(笑)。
実はこの試合、ほとんど観ることができなかったのだ。この日は高校の同窓会に頼まれて大学生向けセミナーの講師を引き受けることになり、さらにそのセミナーの終了時刻が延びたため、永田町の会場を出たのが16:20(ちなみにキックオフは15:30)。
で、全力疾走で赤坂見附の駅に駆けつけ、丸ノ内線→京王線と乗り継いで飛田給に到着したのが17時15分くらい。大急ぎで味スタのスタンドに駆け上がると、既に試合はアディショナルタイムに突入していた。左サイドから東が仕掛け、こぼれ球を中へ折り返したところで走り込んだ羽生がシュートするもバーの上。そして少しして終了の笛。30秒くらいは観られた、かな(笑)。
いや、羽生さん渾身のシュートと、それが外れた悔しさのあまり両手でピッチを叩く彼の姿が見られただけでも、味スタまで足を運んだ甲斐はあったとは思う。あとは、勝ってくれれば満足だったんだけど。
つか、それよりも、電車の中で速報サイトやツイッターで追いかけた他会場の模様が面白くて面白くて(笑)。いやあ、浦和やっちゃったねえ。ガンバとレッズがともに苦戦することは予想の範囲内だったんだが、最後にああいう形で終わるとは。状況が状況だっただだけに、鈴木啓太はちょっと可哀想だったね。
試合後は恒例のセレモニー。なぜか最初にルーコンが出てきてナイスなスマイルを振りまいてくれただけに、その後で挨拶した森重主将とフィッカデンティ監督の硬い表情がなおさら目立ってしまったような。まあ、勝点48で9位というシーズン成績もさることながら、最後数試合の内容がいかにも悪かったからな……。
シーズン全体の総括としては監督と主将の話の通りで、序盤こそもたついたものの、堅守速攻サッカーが軌道に乗ってからは失点の減少や14戦連続無敗の記録を作るなど、かなりの成果があった。その一方で、特に終盤戦は攻め手の少なさやその帰結としての得点力不足など、大きな課題が明らかになったのも確かだろう。
僕の感想としては、何というか、甲乙つけがたいシーズンというか。新しいサッカーと一時の快進撃にワクワクさせられた一方で、それを持続できないもどかしさや、チームとしての層の薄さと一部選手への失望なんかもあって、やきもきして1年が終わったような気がする。まあ、例年そんな感じっちゃそんな感じなんだけれども。
いずれにせよ勝負はこれからかな、とは思う。1年たって、最初は戸惑っていた選手たちもさすがにフィッカデンティ監督のサッカーについて理解を深めたろうし、監督の日本サッカーに対する認識もまた同様だろう。まずはオフシーズンに必要かつ十分な戦力を揃えられるか(平山の契約更新は朗報だ)。来シーズンはより強力なマッシモサッカーを見せてもらいたいもんだと、切に願う。
そして、来年の今頃こそは、この日ガンバやレッズのファン・サポーターが体感したような期待と失望、そして歓喜を味わいたいものである……なんて書いたところで思いだしたけど、来年は2ステージ制になるんだっけ。じゃあ、今回のような「総当たり戦の行き着く先としてのスリル」はなくなるんだな。うーむ。
夜は、荻窪の某中華料理屋で東京サポーター「田中組」のシーズン打ち上げ&忘年会。超美味しい料理を食べてビールや紹興酒をあおってると、イマイチだった試合の結果も「まいっか」なんて思えてきてしまう……などと書くようなヌルさだからいかんのだろうか(笑)。でもこれはこれでファンとしての醍醐味の一つだもんな。まいっか。
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