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2014年12月25日

●0014はイケメンの番号

今年は国内サッカーシーズンが終わるのが早かったので(毎年これくらいの方が僕は良いと思うけど)、オフの与太話も12月中から、ということで。
 
 
サッカーにおける背番号というのは選手のポジションを指し示す記号であり、時代によって変遷はあるが、だいたい1から6くらいまでが「守備の選手」、7から11が「攻撃の選手」、その他が「控え」というのが相場だろうか。固定番号制が一般化した現在ではだいぶその意味も薄れたように思えるし、セスク・ファブリガスや本田圭佑の「4」のように例外的な選手もいるけれども。

一方、背番号は選手個人を識別する機能も果たし、優れた選手は背番号自体が憧れの対象となってそのイメージが定着していく。特に攻撃の選手でその傾向は著しく、ペレやマラドーナ、プラティニ、メッシの「10」(僕にとっては木村和司だ)は言うに及ばず、クライフといえば「14」だし、C・ロナウドの略称は「CR9」(追記参照)。「10」や「14」は攻撃の中心を司り、「9」は点取り屋、という類のイメージは定着している感がある。
 
 
FC東京の公式WEBサイトに「FC東京1999年~2013年背番号系譜」というコーナーがあってたまに覗いてみるんだけど、けっこう面白いんだなこれが。15年に渡る歴史の中で背番号のイメージにぴったりはまっている例もあれば、「これはw」というミスマッチもある。もちろん、東京においても選手の側が背番号のイメージを左右している場合があって、最もいい例はアマラオの「11」だろう。

一覧表を眺めていて、やはり目を惹かれるのは「14」である。以下これまでの変遷を書き出してみると、

1999〜2002年 佐藤由紀彦
2003年     阿部吉朗
2004〜2007年 馬場憂太
2009〜2013年 中村北斗
2014年〜    武藤嘉紀

となる。

まず思うのは、攻撃の選手が多いということ。佐藤由紀彦と馬場憂太は攻撃的MF、阿部吉朗と武藤嘉紀はFWである。中村北斗は後方の選手だが、DFにしては攻撃力があって、途中出場ではMFの位置に入ることもよくあった。次に、サイドを主戦場とする選手も多いな、と。由紀彦は右サイドからのピンポイントクロスが、武藤よっちは左サイドのドリブルが武器。中村北斗もSBでの出場が多かった。

あとは、何と言ってもイケメンが多いんだよこの番号は(笑)。由紀彦は当時の東京にしては男前の部類で(冗談半分だと思うけど)「東京の貴公子」なんて横断幕も出てた。憂太は可愛らしい顔立ちだった(弟は俳優だよな)し、よっちは今年ピッチ上での活躍とともにそのイケメンぶりがメディアで話題となった。北斗も体はごついが顔立ちはカッチョイイんだよね。あ、吉朗は例外か……って、いやいやいい男ですよ!

まあ、こうしてみるとFW(ウイング)でイケメンの武藤よっちが14番を付けてブレイクしたのはとてもしっくりくることだし、おそらく彼の活躍が「東京の14番」のイメージをまた強化していくのだろう。そして、幸い彼は日本代表でも14番を付けている(本人もお気に入りの番号なのかな)のだから、いっそ「日本の14番」のイメージをかっさらっちゃえ!とも思う。
 
 
ついでに書いておくと、東京の14番についてはその引き継ぎの際にも色々な事を思った記憶があって、たとえば2003年、佐藤由紀彦が石川に右サイドのポジションを奪われる形で移籍した際「もしや石川がそのまま14番を付けるのでは」とハラハラしたんだけど、石川は18番を選択。これは賢明な判断(があったのかどうかも知らんけど)だったろう。ともにファンの多い選手だったから、ね。

2009年については、てっきり前年にデビュー即ブレイクした大竹洋平が付けるもんだと思い込んでたんだが、大竹は30番→19番の変更となり、14番は中村北斗が付けることに。まあ本人の好みを含め色々な事情があるんだろうし、19番だって長くケリーが付けてんたから悪くはないけど、馬場憂太に夢を見てたファンとしては同じくファンタジスタの大竹に14番を付けて欲しかったんだよなあ。

つーか、確か、僕の東京ファン仲間の一人が、早まって(?)2008年に「14」の背番号の付いた大竹洋平のレプリカを作ってたような気がしたんだけど、あれはその後どうしたんだろう(笑)。
 
 
しかし、ホント面白いんだよね、「背番号系譜」は。浅利・米本の2人だけで綴られている「7」の歴史に感慨を覚えてもいいし、「11」の成り行きにポストアマラオの悩みを見てもいい。「18は突進系が多いな」「13は変わり種のアタッカー」「6はくせ者」「実は20もイケメン揃い」などと思いを巡らすのも楽しいだろう。1年のみ在籍の選手(ワンチョペとかエヴァウドとかダニーロとか)の番号を探し当てるのも面白い。

例年に比べても長いJのオフシーズン。もちろんアジアカップなど日本代表の試合も楽しみだけど、こんなところに愉しみを見つけるのもまたいいな、などと思ったり。また15年たってから同じ表を眺めたら、番号のイメージも変わってたりするのかな。


[追記]

読者の方からの指摘。C・ロナウドはマドリーに移籍した当初は背番号9だったんだが、ラウールが移籍してからは7番を引き継いでるんだね。だから「CR9」じゃなくて正しくは「CR7」だ。恥ずかしい間違いだけど、そこを書き換えるとだいぶ文章が変わっちゃうので追記で訂正させてもらう形をとろう。今のロナウドはもうウインガーとは言えないけど、元々の本職はウイングだから「7」の方が確かにしっくり来るわな。

まあ、こういう勘違いはここ2、3年いかに東京以外のサッカーを観れてないか、という証拠ではあるな(笑)。すいません。

 
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