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2013年03月10日

●夢が膨らむホーム開幕戦 (東京×柏)

FC東京 3−0 柏レイソル (J1第2節 味の素スタジアム)
 
 
待ちに待った今年のホーム開幕戦。諸事情によりスタジアム到着が遅れたため、前半はスカパー!で録画観戦、後半は生で観戦した。

立ち上がりから、柏がボールを回しながらビルドアップを図り、東京はやや下がり目に守備網を敷いて速攻を狙う構図となった。6分、中盤でパスカットした米本が早いタイミングで縦方向に蹴り出し、出足良くDFライン裏に飛び出した渡邉千真が菅野の脇を抜いてゲット。システム変更による柏DFの連携不足を突く形になったか、シンプルな2タッチによりあっけなく東京が先制した。1-0。

その後も柏はパスをつないで押し上げようとうするも、東京の的確なチェックに攻撃を寸断されて攻めあぐむ姿が目立つ。工藤のドリブル突破からのシュートや、クレオのヘッダーも権田がセーブ。一方の東京は中盤での出足よいボール奪取から、千真のポストプレーと東の飛び出しを中心にチャンス量産とは行かずとも幾度か良い形を作り、21分には高橋の惜しいシュートがバーを越えた。

28分、左サイドを突破した太田のクロスのはね返りを太田自身がボックス内へ競り落とす。ニアの東が狙ったボレーシュートは当たり損ねたが、千真がDFに一歩競り勝ってこぼれ球をゴールへ蹴り込み、追加点。2-0。その後もボールポゼッションに差はないながら、東京ペースで試合は進む。終了間際にクレオが放ったミドルシュートも権田がしっかり抑えて2点差のままハーフタイムへ。

後半、柏は頭から2人を入れ替えて巻き返しを図る。しかし東京の3ライン守備は相変わらず機能し、なかなかチャンスを作らせない。逆に57分、高橋の好パスで右サイドを長谷川アーリアが突破、低いクロスにニアへ走り込んだ東が合わせる大チャンスに。だが菅野が素晴らしい飛びだしで防ぎ、はね返りを再び東が狙うもまた菅野がストップした。ここら辺はさすが菅野、というべきか。

やや流れが変わったのは63分、狩野→田中順也の交代から。疲れの出る時間帯、柏にFW調の選手が増えてシンプルに縦へ入れるボールが増えたことで、中盤で東京のプレスが効きづらくなったように見えた。工藤のシュートが2度ポスト脇を抜け、高橋がボールをかっさわられてカウンターをくらいかける場面も。ボックス内でのクレオのシュートは、またも権田が防いで事無きを得る。

対する東京は69分に千真に替えて李を投入。李はバーを直撃するミドルシュートでさっそく存在感を示す。そして78分、李が後方からのボールを落として追い越す米本がバイタルエリアへ進出し、左サイドへ展開。パスを受けた長谷川は、対面する増嶋が外側をオーバーラップする太田に引き寄せられた瞬間に左足を一閃!よくコントロールされたシュートが菅野の指先を抜けてゴール左上に突き刺さった。ビューティフルゴールで3-0。そのまま試合終了となった。
 
 
やっぱり今年はけっこうイケるんじゃなかろうか。思わず期待が膨らんでしまいそうな、内容・結果ともに大満足のホーム緒戦だった。

今回は、なんといっても守備が良かった。大分戦と違って相手にボールを持たせる時間が多い試合だったが、DFに限らず守備に行く選手の動きがきちんと連動していたし、前回のような大きなポカもなかった。機を見たボールへのアタックもばっちりで、レアンドロ・ドミンゲスにもほとんど何もさせなかった。3ラインの統制のとれた動きが延々と続く様には「美」さえ感じた、と言ったら言い過ぎかな(言い過ぎだな(笑))。

攻撃の方も、守→攻の切り替えの早さはもちろん、千真のポストとシュート力、東の動き出しと状況判断、長谷川のタメと「大きな」プレー、米本の馬力と思い切り、といった感じで各選手が持ち味を出しながら連携できていてよしよし、という感じである。東のサイドへの飛び出しからの折り返しとか、太田の弾丸オーバーラップとか、同じような形で何度もチャンスが作れてるのが嬉しい。

あと、今年の布陣は去年より適材適所という感じがするんだよね。千真は1トップで体を張って頑張るのがよく合ってるし、ルーコンは06年やガンバでのプレーぶりからもMFで使った方が明らかにいい。長谷川は、去年は梶山との組合せを考えるとボランチの方が良いと思えたけれど、今年のトップ下が東であることを考えるとSBの推進力を生かすためにも攻撃的MFが適役だろう。うむ。

いやホント、まだ2試合目ながら、異なる試合展開と戦い方で連勝できたことも含めて印象が近年になくいいんだよな。どうしよう(笑)。いや、別にどうもせんと言われればそれまでなんだが。

個々の選手を見ると、まずMVPはカズマックス。元々ちまちましたパス回しに合わせるよりも、思い切りのいいプレーや泥臭いプレーが本領だろう。彼がフィットしたというより、チームが彼の生かし方をわかってきたということなのかもしれない。長谷川については、開幕戦と同じで、良くできた子だなあ、と。もちろん東も引き続きいい働きぶり。李は……1本シュート決まると吹っ切れるかな。

中盤以降では、米本が攻守に渡って良かった。彼が前の方でも力を発揮してくれると攻撃がかなーり厚くなる。高橋秀人は、おしゃれプレー失敗でピンチを招く悪癖がなくなればなあ、と思わないでもない。太田もようやく本領発揮というか、左サイドで増嶋を圧倒していた。彼を除くとDF陣があまり目立たなかったのは、チームが全体として機能していた表れなんだろう。いいことだ。

ということで、次はアウェイのセレッソ戦。ついに覚醒した天才・柿谷は怖いが、今の東京ならサラッと3連勝を達成してもおかしくはないと思う。楽しみである。
 
 
[追記]
この日は試合前のセレモニーとして猪瀬直樹都知事が挨拶し、FC東京のユニフォームを着てPK戦も行った(背番号は「2020」)。確かにオリンピック招致や東京国体のキャンペーンという意味合いが強いんだろうけど、しかし前任の石原さんが2001年のこけら落としの後一度も味スタに足を運ばなかったことを考えれば、まあ前進ではあるのかな、と。味スタの将来の事もあるし、今後もぜひよろしくお願いしたいところ。そのためにも東京が勝たないとな……。
 

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