●気がつけば、開幕直前
ということで。気がつけばJリーグ開幕まであと1週間を切っておりました。なんと、次の土曜日にはもう大分トリニータ戦ですよ、奥さん!
いつもこの時期にはシーズンの展望みたいなエントリーを書くのだけれど、今年はなんつーか、どうもよくわからんなあ(笑)。というのも、僕が「FC東京フェスティバル」やプレシーズンマッチ(2連勝は幸先がいいですな)に足を運んでなかったりするのもあるんだけど、そもそも去年の総括が頭の中で全然できていないというか、ちょっとモヤモヤが残ってるんだよね。
昨シーズンの東京は、史上2人目の外国人監督としてポポヴィッチが就任し、初のACL出場、そしてそのための大規模な補強が行われるなど開幕前に目に見える大きな変化があった年だった。実際、春頃のチームは「高いポゼッションからバイタルエリアに人とボールをどんどん動かしていく」新しい戦いぶりを見せ、ACLも含めて新鮮な試合やプレーが数多く観られたように思う。
でも、ACLラウンド16で敗退しリーグ戦でも結果が出ない5〜6月くらいからか、伸び悩みが感じられ、やや煮え切らない戦いぶりになったように見えた。バランスは悪くないが、間延びしてエッジが感じられなくなったというか。で、終盤に2つの大勝(札幌戦、仙台戦)はあったものの、14勝6分14敗の10位でリーグ戦を終了。天皇杯も早々に敗退し、どうも尻すぼみな印象ではあった。
そうした昨季を受けて今年の東京に何を期待するか。ポポヴィッチ監督は続投し、選手の顔ぶれも大きくは変わらず、おそらく戦術なんかもほぼ同様で行くのだろう。となると、やっぱり今度は新鮮さ以上のある程度の成熟を求めるべきなんだろう。前年を大幅に上回る成績と内容を残してほしい、ということになるだろうか。ACLもないんだし。
これまでの東京の歴史を見ても、第1次大熊政権や第1次原政権ではチームが成熟してリーグ戦の優勝争いを真剣に意識したのが2年目だった。城福政権では2年目にナビスコカップを獲得し、第2次大熊政権ではJ2と天皇杯で優勝を果たした。となれば(3年目にナビスコを獲得した原さんの例があるから)「絶対タイトル」とまでは言わないけど、リーグで優勝争いを意識、というのは高望みではないのでは。ねえ、ポポさん。
そのための戦力に目を向けてみよう。主力組では梶山がパナシナイコスへ、椋原がセレッソへレンタルされ、羽生が甲府へ完全移籍する一方で、大宮から東を、サウサンプトンから李を獲得した。阿部巧と吉本が復帰し、途中加入のヴチチェヴィッチも残留した。2年目の渡邉・長谷川・河野らがよりフィットすることを見込み、大竹の回復も考えれば戦力的にはややプラスではないか。少なくとも駒数としては十分である。
つーか、ラウールはどうした、ラウールは(笑)。
まあ、これまで中軸を担ってきた梶山がチームを離れるのはどう考えてもデカいわけで、今年の前半はそこがキーポイントになるのだろう。昨年はより本来の適性に合っていそうな前寄りのポジションで使われて、コンディションさえ整えばそれまでよりずっと頼もしい存在になっていただけに。誰かがその穴を埋めるのか、それともバランスが変わって違うサッカーが見られるのか。心配の一方で楽しみでもあるな。
色んなところでの露出度やこういう記事からすると、今年は(今年も?)高橋秀人がチーム戦術のキーマンになるのだろうか。大丈夫なんだろうか(笑)。いや、賢くて献身的でイケメンな、好きなタイプの選手だから大化けしてほしいとは僕も思ってるんだけど、昨年はまだ一つ一つのプレーの質が追いついてなかったからなあ。ちょっと過大評価気味かなあ、とか思ったり。
ワクワクさせられるのは、毎度のことながら新戦力について。東のプレーは早くこの目で見てみたいな、と。トップ下なんだろうけど、どっしり構えて周りを動かすタイプじゃなくて、走って走ってかき回してくれそうなのが面白いじゃないですか。昨季途中で谷澤がいなくなってしまったこともあって、こういう選手は必要だったと思うんだよね。シャムスカ時代の大分(の名残)を知っている選手でもあるだろうし。
あと、現時点で見とくべきは……日程か。「ACLもないし」なんて書いたけど、試合数だけを見ればナビスコのグループリーグがあるので春はやっぱり過密日程なんだね。3月が6試合、4月が7試合。この時期はもちろん成績も重要だけど、戦いぶりから「今年行けるかどうか」が雰囲気的にわかるだろうから、まずはそういう目で見守りたい。GW明けに「今年は残留できれば……」となるのが一番マズいパターンかな。はは。
てな感じでとりとめもなくダラダラと書いてみたけど、とにかく今年もシーズンが始まるぞっつーことで。あと数日間楽しみにしているとしよう。その間に森ビルマネーでやっぱりラウール獲得、とかいうニュースが流れんかなー。無理かー(笑)。