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2010年11月18日

●「明日の東京」楽しかった! ('10-'11天皇杯4回戦)


昨日の夜は、味の素スタジアムで天皇杯4回戦。FC東京 2−0 ジェフユナイテッド千葉。厳しい残留争いの合間、チームとしては微妙な位置づけのミッドウィークカップ戦を戦う我らが東京。相手は昇格争いに苦戦し、やはり「それどころではない」感の漂うJ2千葉であった。試合は、控えメンバー中心で望んだこともあり、前半は両チームとも見せ場の少ない展開に。しかし後半は若い力が爆発し、大竹の2得点などで圧倒した東京が準々決勝進出を決めた。
 
 
冷たい霧雨の中でキックオフ。東京はMFが松下・田邉・大竹にソ・ヨンドク、FWが重松・前田、そしてSBに平出が入るというカップ戦仕様。テクニシャン揃いの顔ぶれということで、最近の東京にしては珍しくポゼッション指向の強いサッカーになった。9分、相手陣でパスカットした前田が右サイドをえぐって折り返し、攻撃参加した椋原のシュートがポストわずか左を抜ける。対する千葉はFWネットの下に太田・倉田・深井が並び、手数をかけずに速攻を狙っていく。

両チームのスタイルの違いから、必然的に東京のボール保持率が高い展開となった。ただし、東京はMFに守備得意の選手がいないため相手の攻撃に中盤でブレーキをかけきれず、マークもやや危なっかしい。13分、太田が平出をかわして右タッチ際を突破し、クロスにネットが合わせるも右に外れた。東京はパスを回すもなかなかシュートに至らず、千葉も淡泊な攻撃ばかり。20分、ボックス手前で粘る大竹から前田にパスが通るが、シュートはGK櫛野がキャッチ。

膠着した試合の中、光ったのは森重。読みの鋭さと確かな技術で千葉の攻撃を確実に遮断し、前線へ鋭いフィードを送り出す。27分には味方のパス回しを見ながら前線まで駆け上がり、ヘッダーを枠に飛ばした。一方の千葉はネットや深井が突破を試みるも得点は遠い。42分、太田のクロスをネットがシュートするが、DFに当たってバーを越えた。44分、ロングボールで抜けた前田のシュートも櫛野がキャッチ。双方目立った決定機のないままハーフタイムへ。
 
 
後半も東京がボールを持って攻める展開が続く。すると50分、左サイドで勝負するソがDFの間を巧みに抜くクロスを入れ、スルスルッとゴール前に走り込んだ大竹が合わせてゲット!ソにせよ大竹にせよ、とにかくタイミングが絶妙だった。1−0。得点以上の良薬はなし。東京はプレーに落ち着きが出て、パスの回りが良くなった。56分、重松のパスを受けた大竹がボックス正面からシュート、わずか右に外れ。直後、CKに合わせた米倉のヘッダーはポスト左。

追加点は59分。またソの仕掛けから左サイドのパス交換、スパッと縦パスで田邉がボックス内左に抜け出してマイナスの折り返し。これを大竹が、まるでパスのような狙いすましたダイレクトシュートで蹴り込んだ。鮮やかなコンビネーション!!2−0。ここからは完全に東京の時間に。60分、森重のナイスなグラウンダーパスから大竹が中央を突進、前田へのスルーパスは惜しくも通らず。63分には波状攻撃からこぼれ球をソがシュートするも、櫛野がキャッチ。

東京は全体的に押し上げてシャープなパスワークで攻めたてる。66分、大竹から左のソへ展開、クロスを中央で松下が落とし、田邉のシュートは残念ながらバーの上。でも小気味の良いパスワークが楽しい楽しい。と思っていたら68分、東京DF裏に大きく跳ねたボールを拾った太田が持ち上がって強烈なシュートを撃ち、権田が体でストップ。ちょっとヒヤリ。千葉は米倉・金沢・村井と投入していくが形勢は変わらず、東京はソ→リカ、徳永→今野と入れ替える。

こうなると、これまで得点のない前田にとらせたいところ。72分、大竹からリカへ展開、折り返しを前田が叩くが櫛野が横っ跳びでセーブ。79分、リカが左サイドから切れ込み、GKの頭上をふわりと越すクロス、ファーに飛び込んだ前田が頭で合わせるもポスト直撃。さらに82分、椋原のクロスに合わせたヘッダーも右に外れ。結局また次かよ!(笑)。ロスタイムには千葉も意地の反撃でCKの連続となるが、東京DFも粘りきって2点差のまま試合終了となった。
 
 
いや、満足できる試合だった。期待していた以上のものを見せてもらった。

相手は昇格争いで苦戦し、佐藤勇人らを欠いているとはいえ、元J1のメンバーをズラリ揃えたジェフ。こちらは日曜からスタメンを大幅に入れ替えた布陣。正直「僅差か、もしくは分の悪い勝負になるかも」と思っていた。それが、まあ相手は次のリーグ戦で気が気ではなかったのかもしれないけど、前半から(やや焦れったかったにせよ)優勢に立ち、後半は2得点を含めて圧倒。パスがテンポ良くつながって若い選手たちが躍動する様は、観ていてとても楽しかった。

面白かったのは、東京の戦いぶりの変化である。ガンバ戦やマリノス戦ではどちらかと言えば自分たちの前で相手にボールを持たせ、しっかり守ってから一気に切り返すイメージだったのが、今回はボールを大切にしてパスを回しながら狙っていく感じ。まあ技巧派の多いメンバー構成(特にボランチの2人)で相手がカウンター調だったのだから当然と言えば当然かもしれないけど、でも何だか城福監督時代に戻ったようでもあり、ちょっとだけ懐かしい気分になった。

あと良かったのは、やっぱり若い選手が自分たちの特長を試合の中でしっかり表現できたことだろう。低い重心でギュンギュン言わせるドリブルとゴール前の閃きで2点を奪った大竹。独特の間合いで相手をいなして決定的な仕事をしたソ。柔らかい球さばきでDFと前線をつないだ田邉。闘志溢れる走りでチームを牽引する重松。そして、寒い中半袖で頑張るむっくん(笑)。あとは前田に得点が欲しかったのと、あと平出がまだまだかな。まあ、次があるさ。

森重は良い意味でとても目立っていたね。権田や今野、石川、平山あたりもそうだけど、(失礼な言い方だが)J2相手だとレベルが違うというか。東京の他の選手と比べても頭一つ抜けている印象だった。いやー、この選手(たち)を来年2部でやらせちゃいけないよな、という。

さて。これで天皇杯はクリスマスまで試合がなく、いよいよリーグ戦の残留争いに集中できる状況になった。泣いても笑っても残りあと4試合。週末の多摩川クラシコを手始めに是非とも良い成績を残して、安心して天皇杯モードに移行したいものである。この試合で活躍した選手たちの中には、今後大事な場面で出番の来る選手もいるだろう。その時には、一段強くなった相手に対しても臆せず、今回のように自分たちの強みを出してもらいたいものだと思う。頑張って!
 
 
[追記]
上に写真を貼ってあるけど、この日はなぜかメインスタンド裏のコンコースに天皇杯が展示してあった。僕も間近で見たことがないので、ガラスケース越しに眺めてみた。さすがに安っぽくないというか重厚感があるというか、天皇杯だから当たり前かもしれないが真ん中に菊の御紋が付いていて「おお!」という感じである。何が「おお!」なのかよくわからんけど(笑)。
 

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